JPH10152271A - 滑り安全装置 - Google Patents

滑り安全装置

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JPH10152271A
JPH10152271A JP9305667A JP30566797A JPH10152271A JP H10152271 A JPH10152271 A JP H10152271A JP 9305667 A JP9305667 A JP 9305667A JP 30566797 A JP30566797 A JP 30566797A JP H10152271 A JPH10152271 A JP H10152271A
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brake
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レンピオ イルッカ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の問題を解消し、初期の形式のものより
も優れた安全装置を達成するため、新規の形式の滑り安
全装置に関する本発明を提供する。 【解決手段】 エレベータガイドレール、もしくはカウ
ンタウエイトガイドレールを把持することによってブレ
ーキを掛ける安全装置であって、前記ガイドレールをガ
イドレールの案内面の方向に取り囲む可撓性フレーム2
を有する。フレームには、滑り安全装置がブレーキを掛
けているときにガイドレールの第1のガイド面に接触す
るブレーキ面が設けられている。押付部品3がフレーム
に取りつけられており、滑り安全装置がブレーキを掛け
ているときに、第2の案内面に押付部品が接触する。安
全装置のフレームの断面が実質的に文字Cの形をしてい
る。C形体の脚部の端部のうち少なくとも1つがC形体
の内側にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータガイド
レール、もしくはカウンタウエイトガイドレールを把持
することによってブレーキを掛け、可撓性フレームと押
付部品とを有する滑り安全装置であって、可撓性フレー
ムは、ガイドレールをガイドレールの案内面の方向に取
り囲み、フレームには、滑り安全装置がブレーキを掛け
ているときにガイドレールの第1のガイド面に接触する
ブレーキ面が設けられており、押付部品はフレームに取
りつけられているとともに、滑り安全装置がブレーキを
掛けているときに、第2の案内面に接触する滑り安全装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エレベータには複数の自動ブレーキ装置
が装備されており、これらの装置は、エレベータの速度
が上がり過ぎたときに、エレベータを停止させるように
設計されている安全装置として働く。従来から使用され
ているブレーキ装置は、ガイドレールを把持するグリッ
パ式ブレーキである。一般的に、この安全装置は、下向
きの運動を停止させるために用いられる。
【0003】このようなつかみブレーキは、他の理由か
らエレベータを停止させる場合、例えば誤動作の結果エ
レベータがドアを開けたままドア領域から離れる場合に
も用いることができる。
【0004】ガイドレールを把持する従来のブレーキ、
すなわち滑り安全装置の基本構造は次の通りである。こ
の安全装置のフレームには空洞があり、ガイドレールの
方を向いているブレーキ面を空洞内に配置している。そ
の空洞にはウェッジもしくはローラも配置されており、
それらは空洞内の軌道上に置かれている。安全装置を作
動させると、ウェッジ等はエレベータのガイドレールに
押し付けられる。エレベータのガイドレールは、ブレー
キ面と、ウェッジもしくはローラとの間に配置される。
ウェッジもしくはローラが軌道上をガイドレールに向か
って移動するとき、ガイドレールがウェッジもしくはロ
ーラによってブレーキ面に押し付けられて、エレベータ
カーを停止させるブレーキ作用が起こるように、軌道は
形作られている。この安全装置はカウンタウエイト上に
も取り付けることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】安全装置がガイドレー
ルを押す強さはバネによって決まる。ブレーキ面とガイ
ドレールとの間の摩擦力を介して、押す力の大きさがエ
レベータの減速度を決める。減速中に発生する押す力の
変動を、バネを用いて押すことにより補償している。時
が経つとともに、エレベータの安全装置に関するいくつ
かのさまざまな技術が開発されている。
【0006】一般的に使用されている安全装置のタイプ
は、バネ鋼で作られた大型のU字形バネであり、ウェッ
ジ付きである。安全装置を作動させると、バネの両端部
の間にウエッジが押し込まれる。このタイプの安全装置
にはしばしばガイドレールからの解放を容易にするため
の解放ウェッジが設けられている。しかし、このような
安全装置のU字形は、つかみ動作中は開いており、その
ためブレーキ面はガイドレールと部分的にしか接触しな
い。
【0007】このタイプの安全装置の他の欠点は、サイ
ズが大きいことと価格が高いことである。安全装置のフ
レームが比較的堅く、安全装置によりガイドレールに加
えられる押す力の弾力性を、独立したバネを用いて実現
する安全装置も開発されている。しかし、これらの安全
装置は多数の独立した部品を有し、構成がより複雑であ
る。このような安全装置は初期のタイプの安全装置より
も軽量であるが、このように、非常に高価である。
【0008】上述の問題を解消して、初期のタイプのも
のよりも優れた安全装置を実現するために、新しいタイ
プの滑り安全装置に関する本発明を示す。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の滑り安全装置
は、安全装置のフレームの断面が実質的に文字Cの形を
しており、C形体の脚部の端部のうち少なくとも1つが
C形体の内側にあることを特徴とする。
【0010】また、前記ブレーキ面が一方の脚部に配置
され、前記押付部品が他方の脚部に配置されていてもよ
い。
【0011】さらに、前記C形体の断面の脚部の端部の
うち少なくとも1つが、前記安全装置の作動中はC形体
の内側に曲がるようにしてもよい。
【0012】なお、前記可撓性フレームが鋼からできて
おり、望ましくはバネ鋼からできていてもよい。
【0013】また、前記押付部品がローラであってもよ
い。
【0014】さらに、安全装置が作動中に前記ローラと
前記フレームとの間の摩擦がローラの回転にブレーキを
掛け、滑り安全装置のブレーキ作用は、安全装置におけ
る2つの過程により生じる、すなわち一つは前記ブレー
キ面が前記ガイドレールに沿って摺動しているときに、
他の一つは前記ローラが前記フレーム上で回転している
ときに生じることとしてもよい。
【0015】なお、前記押付部品はウェッジであっても
よい。
【0016】また、前記ローラの軌道は、少なくともロ
ーラの経路の一部において曲線勾配を有していてもよ
い。
【0017】さらに、前記ローラの軌道はローラストッ
パで終わっており、ローラストッパは、ブレーキが掛か
った状態においては前記ローラを前記安全装置の長手方
向の特定の位置、望ましくは安全装置の両端部間のほぼ
中央に保ち、前記ストッパはローラを広い領域にわたっ
て支持する形、例えばローラの転がり面の曲率半径と同
じ曲率半径を有する窪んだ円筒扇形面であってもよい。
【0018】なお、前記ローラには粗面、もしくはロー
ラ面から隆起した表面模様が設けられ、粗面もしくは表
面模様は、望ましくはリング形の突起装飾物としてロー
ラの円筒面の中央にあることとしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照して、い
くつかの実施例によって本発明をより詳細に説明する
が、それらの実施例自体は本発明の適用範囲を限定しな
い。
【0020】図1は、本発明を適用した滑り安全装置1
を示す。この滑り安全装置1の主要部品はフレーム2、
押付部品3およびその押付部品を支持ならびに案内する
ガード4である。
【0021】フレーム2のより詳細な図を図2に示す。
図3は、滑り安全装置1の断面を示す。エレベータガイ
ドレール5を滑り安全装置の空隙6内に配置する。フレ
ーム2は可撓体で、例えばバネ鋼でできており、実質的
に文字Cに似た形をしている。
【0022】このC形フレームの第1の脚部7にはブレ
ーキ面7aが設けられており、第2の脚部8には押付部品
が設けられている。脚部7,8 のうちの少なくと1つはフ
レーム2のC形体の内側に曲げられている。脚部をC形
の内側に曲げることによって、ガイドレールに対してそ
の一方の端部でしか接触しないようにブレーキ面が曲が
るというブレーキ面の傾向(これはC形体の開口部によ
り生じる傾向である)を補償している。第1の脚部のブ
レーキ面7aは、フレームと一体としてもよく、もしくは
第1の脚部に取り付けるブレーキパッドの一部としても
よい。このブレーキ面はフレーム2と一体であることが
望ましい。
【0023】押付部品3は、第2の脚部8上の軌道9に
沿って移動可能なローラ、もしくはウェッジである。図
面において、この押付部品はローラ3として示してい
る。適切に取り付けられている安全装置においてはエレ
ベータのガイドレールは、ブレーキ面7aと、押付部品と
して働くウェッジもしくはローラとの間に置かれる。押
付部品3は第2の脚部内で軌道9上にガード4によって
保持されている。
【0024】ローラ3が押付部品として用いられる場
合、軌道9は、曲線勾配を少なくともローラの経路の一
部において有することが望ましい。押付部品がウェッジ
である場合、軌道は一般的には直線である。押付部品が
ガイドレールを把持するまで、押付部品を傾斜軌道9に
沿って移動させることによって安全装置を作動させる。
軌道9はフレーム2と一体化することが好ましい。軌道
9をフレーム2の第2の脚部8に直接、機械加工するこ
とが、さらに好ましい。
【0025】このフレームの上下両端部には切欠部を設
け、それによって安全装置を、エレベータのかご、もし
くはかごのフレーム内の取付部に固定する。
【0026】図4、5および6は、C形フレームの脚部
7,8 間の空隙の方向から見た安全装置1を示しており、
つかみ過程を表わしている。エレベータシャフト内に固
定されているガイドレール5が空隙内にある。エレベー
タがガイドレールに沿って上下に正常に走行していると
きは、安全装置とガイドレールとの間に接触はない。
【0027】速度超過の状態において、エレベータが下
方に動いている場合(下向きの方向は矢印10によって示
されている)、もしくは例えば安全装置の試験の場合、
安全装置はガイドレールを把持する。軌道9の勾配は、
図2から明らかなように、変化している。軌道勾配の第
1の部分9aにおいては、エレベータの過速度ガバナに連
結されている伝達部品がローラ3を上方に引く(上向き
の方向は矢印11によって示されている)。この第1の部
分によってローラをガイドレールに当てさせる。第1の
部分は、ガイドレールの方向に対して、比較的大きな傾
斜角を有しており、この傾斜角は、望ましくは10〜11°
である。軌道の中央部分9bにおいては、軌道上を移動す
るローラが、ローラとブレーキ面との間にガイドレール
を押し込む。この部分は、より小さい傾斜角、望ましく
は5〜8°の傾斜角を有している。安全装置によりガイ
ドレールに対して加えられる最終的な押す力に、中央部
分9bの端部において到達する。
【0028】中央部分9bの後には短い平坦な部分9cがあ
り、そこでは軌道がガイドレールに対してほぼ平行して
いる。この軌道の終端部にはローラストッパ9dがあり、
ブレーキが掛かった状態にあるときは、そのストッパが
ローラを安全装置1の長手方向の特定の位置、望ましく
は安全装置の両端部の間のほぼ中央に保つ。このストッ
パ9dの望ましい形状は、ローラを広い区域にわたって支
持する形状、例えばローラ3の転がり面3aの曲率半径と
同じ局率半径を有する窪んだ円筒扇形面である。
【0029】ガイドレール5を、よりしっかりと把持さ
せるために、ローラ3に粗面、もしくはローラ表面から
隆起した表面模様を設けることができる。このような粗
面域、もしくはローラ面から隆起した表面模様は、ロー
ラの円筒面の中央のリング状の突起装飾物3bとし、ロー
ラの転がり面3aを2分割することが望ましい。ローラの
軌道9はまた、2つの平行する部分9A,9B と、それらの
間にあって突起装飾物3bの高さよりも深さが深いカット
アウトとからなることが必要である。そのカットアウト
内を突起装飾物が走行することになる。このカットアウ
トを、ローラを横方向にその突起装飾物3bによって案内
するガイド溝として働かせることもできる。
【0030】図4〜図6はつかみ過程を示す。図4にお
いて、ローラは、低い方の位置に静止している。ガード
4内の長いガイド穴12(図1に図示する)がローラを軌
道9の下方端部に保っている。このローラは、ガイド穴
12内に配置されているローラのジャーナル13によってガ
ードに支持されている。図5において、ローラは軌道の
第1の部分9aに沿って中央部分9bへ上昇しており、そこ
ではローラが移動するにつれて、ガイドレール5がロー
ラ3とブレーキ面7aとの間に、ますます強く押し付けら
れている。図6において、ローラは、すでにストッパ9d
に到達しており、そこではローラは回転することができ
る。ローラはガイドレール5をブレーキ面7aに最大の力
で押し付ける。同時に、ローラ3およびフレーム2との
間の摩擦によりストッパ9d内でのローラの回転にブレー
キをかける。したがって、つかみ過程の最終段階におい
て、2重にブレーキ作用が滑り安全装置に生じる、すな
わち一つは、ブレーキ面7aがガイドレール5に沿って摺
動しているときに、もう1つはローラ3がストッパ9d内
で回転しているときに発生する。
【0031】図7〜9は、本発明を利用している他の安
全装置を示す。図7は安全装置101、特にそのフレーム1
02 の断面を示す。その断面は実質的に文字Cの形であ
る。断面において、C形体の背部103 はその脚部104,10
5 よりも厚い。C形体の内側であって脚部104,105 の端
部に、かつそれらの端部の間に、ウェッジもしくはロー
ラを収容する空洞106 があり、ウェッジもしくはローラ
は安全装置が作動すると、エレベータのガイドレール10
7 に押し付けられ、したがって、押付部品として働く。
安全装置101 の背部103 は、ボルト120 もしくは他の適
切な手段によってエレベータのかご、もしくはカウンタ
ウエイトの負荷担部121 へ取付けられている。
【0032】押付部品を、それは図9においてはローラ
108 であるが、ガイドレール107 に接触させたときに、
安全装置101 はブレーキを掛け始める。押付部品がガイ
ドレールに接触すると、それは軌道109 に沿って上方へ
移動する。そして、ガイドレールの第2の側からレール
に当たる押付部品と、レールの第1の側からレールに当
たるブレーキ面104aとの間に、最終的にガイドレールが
押し込まれるまで、押付部品がガイドレールと第2の脚
部105 との間でますます強く押し込まれる。
【0033】押付部品108 がその軌道に沿って上に押し
やられる結果、安全装置101 の脚部104,105 は互いに相
手から遠く離れ、C形体は、いわば外側へ開こうとす
る。脚部のこのような開こうとする動きを生じさせる力
が加わる線114 は、ブレーキ面104aを実質的に直角方向
に通る。C形体の背部103 が、この線の一方の側にあ
り、かつC形体の脚部104,105 の少なくとも一部が他方
の側にあるように、この力が加わる線は安全装置の断面
のC形体の内側を通る。安全装置の把持力は、ブレーキ
面104aを介して作用する摩擦力であって、反対側におい
て押付部品108 が作動しているときに作用する摩擦力か
ら成る。押付部品108 は箱型ガイド支持体110 内に配置
されており、箱型ガイド支持体110 が更に押付部品を支
持して押付部品を定位置に保っている。
【0034】図8は、断面を詳細に示すとともに、押付
部品の移動から生じる力であって、C形体を開こうとす
る力を示す。エレベータにブレーキを掛ける摩擦力は、
C形体を開こうとする力に比例している。第1の脚部10
4 において、押付部品の働きによって、ブレーキ面104a
に対して線114 の方向に加わる力Fが生成される。第2
の脚部において押付部品は、2つの平行する副軌道109
A,109B から成る軌道に、力Fの反対方向に作用する支
持力によって支持される。平行する副軌道109A,109B に
対して加わる支持力は同じ大きさであること、したがっ
て、それらの大きさがF/2であることが望ましい。こ
れらの副軌道の勾配は互いに幾分異なるようにすること
ができる。第2の脚部において、押付部品は支持されて
いる。安全装置のフレームがバネとして働くので、力F
は実質的に、C形体が外側に開いた程度に比例する。フ
レーム102 の開口運動の度合および他方において脚部10
4,105 のC形体の内側への屈曲度はフレームのさまざま
な部分の厚さ、例えば脚部104 の曲げ部分の厚さCおよ
びDを選ぶことによって、更にC形体およびその部分の
デザインと力の加わる線の位置とによって調節される。
そのデザインは、力の加わる線が脚部の薄い部分を、背
部103 に平行な方向に通るようにする必要がある。
【0035】押付部品がウェッジである場合、軌道109
の勾配は一定であるが、押付部品がローラの場合は、軌
道の勾配は変化する。
【0036】図9は、C形体の脚部104,105 間の空隙の
方向から見た安全装置101 を示す。エレベータシャフト
内に適切に固定されているガイドレール107 が空隙内に
ある。正常にエレベータがガイドレールに沿って上下に
運行しているときは、安全装置とガイドレールとの間に
接触はない。過速度状態でエレベータが下に移動してい
る場合(下向きの方向が矢印111 により表示されてい
る)、もしくは例えば安全装置の試験の場合、安全装置
はガイドレールを把持する。押付部品はローラ108 であ
る。軌道109 の勾配は変化している。エレベータの過速
度ガバナに連結されている伝達部品112 がローラ108aを
上方(上向き方向は矢印113 により示す)へ引っ張っ
て、ローラをガイドレールに当てさせる軌道勾配の第1
の部分の傾斜角は、ガイドレールの方向に対して比較的
大きく、望ましくは10〜11°である。軌道上を移動する
ローラが、ローラとブレーキ面との間にガイドレールを
押し込む軌道の中央部の傾斜角は、より小さく、望まし
くは5〜8°である。安全装置がガイドレールに加える
最終的な押す力に、中央部の端部において到達する。軌
道の終端部にはローラストッパがある。ブレーキが掛か
った状態のときに、安全装置101 の長手方向の特定位
置、望ましくは安全装置の両端部間のほぼ中央にローラ
ストッパはローラを保持する。ストッパの望ましい形状
は、ローラを広い領域にわたって支持するもの、例えば
ローラの転がり面の曲率半径と同じ曲率半径を有する窪
んだ円筒扇形面である。
【0037】本発明のさまざまな実施例は上述の事例に
限定されることはなく、請求の範囲内で変化させること
ができることは当業者には明らかである。
【0038】
【発明の効果】本発明により達成される利点としては以
下のことがある。
【0039】本発明による滑り安全装置は単純な構成で
あり、組立が易しく、少数の独立した部品を有してお
り、そのため製造も安価である。
【0040】滑り安全装置としては比較的軽量で、動作
が確実である。本発明の安全装置は、あまり大きな場所
を取らない構造であり、エレベータに配置することが容
易であるばかりでなく、設置も容易である。この装置は
さまざまな種類のエレベータにおいて使用に適してい
る。滑り安全装置の構造がガイドレールとブレーキ面と
の間の心ずれの防止に役立つので、ガイドレールの摩滅
を少なくし、更に摩滅がしにくい。構造が小型であり、
その機能が少数の部品に集約されているため、この滑り
安全装置は非常に耐久力がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる滑り安全装置を示す図である。
【図2】図1の滑り安全装置のフレームのより詳細な図
である。
【図3】滑り安全装置の断面図である。
【図4】つかみ動作中の安全装置の動作を示す図であ
る。
【図5】つかみ動作中の安全装置の動作を示す図であ
る。
【図6】つかみ動作中の安全装置の動作を示す図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1, 101 滑り安全装置 2, 102 弾性フレーム 3, 108 押付部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユハ ティッリネン フィンランド共和国 12400 テルバコス キ、ウスバティエ 3 エー 2

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータガイドレール、もしくはカウ
    ンタウエイトガイドレールを把持することによってブレ
    ーキを掛け、可撓性フレームと押付部品とを有し、 該可撓性フレームは、前記ガイドレールを該ガイドレー
    ルの案内面の方向に取り囲み、 該フレームには、滑り安全装置がブレーキを掛けている
    ときに前記ガイドレールの第1のガイド面に接触するブ
    レーキ面が設けられており、 前記押付部品は前記フレームに取りつけられているとと
    もに、前記滑り安全装置がブレーキを掛けているとき
    に、第2の案内面に接触する滑り安全装置において、該
    装置は、 前記安全装置のフレームの断面が実質的に文字Cの形を
    しており、 該C形体の脚部の端部のうち少なくとも1つが該C形体
    の内側にあることを特徴とする滑り安全装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の滑り安全装置におい
    て、前記ブレーキ面が一方の脚部に配置され、前記押付
    部品が他方の脚部に配置されていることを特徴とする滑
    り安全装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の滑り安全装置
    において、前記C形体の断面の脚部の端部のうち少なく
    とも1つが、前記安全装置の作動中は該C形体の内側に
    曲がることを特徴とする滑り安全装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載の
    滑り安全装置において、前記可撓性フレームが鋼からで
    きており、望ましくはバネ鋼からできていることを特徴
    とする滑り安全装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかに記載の
    滑り安全装置において、前記押付部品がローラであるこ
    とを特徴とする滑り安全装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の滑り安全装置におい
    て、該安全装置が作動中に前記ローラと前記フレームと
    の間の摩擦が該ローラの回転にブレーキを掛け、 該滑り安全装置のブレーキ作用は、該安全装置における
    2つの過程により生じる、すなわち一つは前記ブレーキ
    面が前記ガイドレールに沿って摺動しているときに、他
    の一つは前記ローラが前記フレーム上で回転していると
    きに生じることを特徴とする滑り安全装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から5までのいずれかに記載の
    滑り安全装置において、前記押付部品はウェッジである
    ことを特徴とする滑り安全装置。
  8. 【請求項8】 請求項5および6のいずれかに記載の滑
    り安全装置において、前記ローラの軌道は、少なくとも
    該ローラの経路の一部において曲線勾配を有しているこ
    とを特徴とする滑り安全装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の滑り安全装置におい
    て、前記ローラの軌道はローラストッパで終わってお
    り、 該ローラストッパは、ブレーキが掛かった状態において
    は前記ローラを前記安全装置の長手方向の特定の位置、
    望ましくは該安全装置の両端部間のほぼ中央に保ち、 前記ストッパは該ローラを広い領域にわたって支持する
    形、例えば該ローラの転がり面の曲率半径と同じ曲率半
    径を有する窪んだ円筒扇形面であることを特徴とする滑
    り安全装置。
  10. 【請求項10】 請求項8および9のいずれかに記載の
    滑り安全装置において、前記ローラには粗面、もしくは
    該ローラ面から隆起した表面模様が設けられ、粗面もし
    くは表面模様は、望ましくはリング形の突起装飾物とし
    て該ローラの円筒面の中央にあることを特徴とする滑り
    安全装置。
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