JPH10152239A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH10152239A
JPH10152239A JP8830897A JP8830897A JPH10152239A JP H10152239 A JPH10152239 A JP H10152239A JP 8830897 A JP8830897 A JP 8830897A JP 8830897 A JP8830897 A JP 8830897A JP H10152239 A JPH10152239 A JP H10152239A
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sheet
elastic
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JP8830897A
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Katsuhiko Miki
克彦 三木
Masaru Yamagishi
勝 山岸
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚手紙の給紙に関し、用紙に損傷を与えるこ
となく、また、構造を複雑化させることなく、分離給紙
可能な用紙の許容範囲を広げる。 【解決手段】 給紙ローラ5によって送り出された用紙
Pが干渉する位置に、用紙Pの送り出し方向に可撓自在
な弾性部材7によって支持された摩擦部材8を位置させ
る。用紙Pは摩擦部材8に当接し、弾性部材7を撓ませ
て直進する。この際、摩擦部材8が最上位紙PPに連れ
送りされた重送紙を捌くため、最上位紙PPだけが分離
給紙される。このような給紙装置によれば、分離給紙す
ることができる用紙Pの許容範囲が広がる。また、用紙
Pはほぼ直線上に給紙搬送されるので、先端折れ等の損
傷が与えられない。さらに、弾性部材7で摩擦部材8を
支持するだけという極めて簡単な構造なので、製造が容
易化し部品・製造コストが安くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の画像形成装置に用いられ、厚手の用紙にも対応可能
な給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置として複写機(静電複写
機)を想定した場合、従来、複写機の対応紙種は重量5
2〜157g/m2 程度の普通紙であるのが一般的であ
り、それ以上の厚手の用紙に対しては特殊な専用機によ
って画像形成がなされている。これに対し、近年、製本
用の表紙や紙ファイル等の厚手紙、例えば重量210〜
465g/m2 程度で紙厚0.22〜0.55mm程度
の用紙に対し、従来の複写機を利用して手軽に複写した
いという要望が高まっている。この場合、厚手紙は普通
紙と極端に紙厚や腰の強さが異なるため、給紙、転写、
定着等の各電子写真プロセスにおいて、要求される最適
条件が普通紙とは異なる。
【0003】ここで、給紙過程に着目すると、従来から
用いられている分離給紙機構のうち、比較的厚手の紙に
まで対応可能な機構として、分離パッド方式(例えば、
特開平7−117882号参照)、紙の腰を利用する土
手分離方式(例えば、特開平1−129146号公報、
特開平3−13436号公報参照)、スリットを利用す
るゲート分離方式(例えば、特開平3−13437号公
報、特開平3−13436号公報参照)、リバースロー
ラを用いるFRR給紙方式等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、分離パッド
方式、土手分離方式、及びスリット分離方式は、いずれ
の方式も用紙の撓みを利用して分離給紙を行う方式であ
る。このため、例えば重量350g/m2 以上程度の厚
手紙をそれらの分離給紙方式を利用して分離給紙する
と、先折れや折れ曲がり等の損傷が用紙に与えられ、後
続する転写工程や定着工程で悪影響が出たり、用紙ジャ
ムの原因になったりしてしまう。このため、それらの三
つの分離給紙方式は、厚手紙の分離給紙には対応してお
らず、厚手の紙といっても精々157g/m2 未満程度
の普通紙やはがき、封筒等を分離給紙の対象とするに過
ぎない。また、仮りにそれらの三つの分離給紙方式を利
用してセッティングにより厚手紙対応可能としたとして
も、対応可能紙が極めて狭い範囲に限定されてしまうた
め、実用的でない。
【0005】一方、FRR給紙方式によれば、普通紙か
ら厚手紙まで幅広い種類の用紙を分離給紙可能である
が、この方式の装置は構造が複雑で製造及び部品コスト
が高くなってしまうという問題がある。このため、一般
的な複写機における例えば手差給紙装置への適用には不
向きである。
【0006】なお、ゲート分離方式の分離給紙原理を利
用し、スリット状をしたゲートのスリット幅を用紙の厚
さに応じて可変自在とし、分離給紙可能な紙種の範囲を
拡大するようにした発明が特開昭60−12428号公
報に記載されている。このような発明によれば、普通紙
から厚手紙まで幅広い種類の用紙を分離給紙可能であ
る。しかし、FRR給紙方式と同様、構造が複雑で製造
及び部品コストが高くなってしまうという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の給紙装置
の発明は、用紙保持部に積載された用紙中の最上位紙を
送り出す用紙送出手段と、この用紙送出手段によって送
り出された用紙が干渉する位置に位置付けられる摩擦部
材と、この摩擦部材を支持し用紙の送り出し方向に可撓
自在な弾性を有する弾性部材とを備える。ここで、請求
項1記載の給紙装置は、例えば重量210〜465g/
2 程度の厚手紙を給紙対象としている。そこで、この
ような厚手紙が用紙保持部にセットされている場合、用
紙送出手段によって用紙保持部から送り出された用紙は
摩擦部材に当接し、その腰の強さによって摩擦部材を退
避させる。つまり、用紙が摩擦部材を押すことによって
摩擦部材を支持する弾性部材がその弾性変形によって撓
み、これによって摩擦部材が用紙から退避する。この
際、用紙の重送が生じると、最上位紙に連れ送りされた
用紙は摩擦部材に当接して捌かれる。これにより、最上
位紙が他の用紙から分離給紙される。この場合、最上位
紙はほぼ直線上を給紙搬送され、先端折れ等の損傷を受
けることもない。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の給
紙装置において、弾性部材の弾性力が調整自在である。
したがって、給紙する用紙の厚みに応じて弾性部材の弾
性力を調整することで、給送可能な用紙の許容範囲が広
がる。ここで、弾性部材の弾性力を調整自在とする構造
としては、例えば、請求項3記載の発明のように、弾性
部材に対して摩擦部材を可撓させる方向に重ね合わされ
た一又は二以上の補助弾性部材を設ける。この場合、補
助弾性部材が弾性部材の剛性を増加させるため、補助弾
性部材の有無やその種類のバリエーションによって弾性
部材に所望の弾性力が得られる。また、請求項4記載の
発明のように、補助弾性部材を弾性部材の弾性力を変化
させる方向にスライド自在とした場合には、補助弾性部
材のスライド位置に応じて弾性部材の弾性力が変化する
ため、弾性部材の弾性力が容易に可変される。なお、こ
こでいう「弾性部材の弾性力」というのは、弾性部材自
体が持つ弾性力ではなく、給紙装置に組み込まれた弾性
部材がその機能を発揮する際の弾性力を意味する。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1記載の給
紙装置において、用紙送出手段によって送り出された用
紙を摩擦部材と干渉しない方向に案内する厚手紙に対し
て規制力を持たない弾性ガイド部材を備える。したがっ
て、例えば重量52〜157g/m2 程度の普通紙が用
紙送出手段によって用紙保持部から送り出された場合、
普通紙は弾性ガイド部材によって摩擦部材と干渉しない
方向に案内されて給紙される。この際、最上位紙に連れ
送りされた重送紙は弾性ガイド部材に当接して捌かれ
る。これにより、最上位紙が他の用紙から分離給紙され
る。一方、用紙として厚手紙が用いられると、厚手紙は
弾性ガイド部材を撓ませて直進し、請求項1記載の発明
と同様の作用で最上位紙が他の用紙から分離給紙され
る。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項5記載の給
紙装置において、弾性ガイド部材は、用紙の幅方向に摩
擦部材と略同等かそれ以上の幅を持つ。請求項5記載の
発明によれば、弾性ガイド部材は、例えば重量52〜1
57g/m2 程度の普通紙に対して規制力を持ち、例え
ば重量157〜465g/m2 程度の厚手紙に対しては
規制力を持たない。しかし、157g/m2 前後の、例
えば100〜200g/m2 程度の用紙に対して弾性ガ
イド部材が規制力を持つか持たないかは微妙である。こ
のため、157g/m2 前後の用紙は、弾性ガイド部材
によってある程度は規制されるが、摩擦部材と干渉する
ことも起こり得る。この場合、弾性部材の弾性力が厚手
紙の分離給紙に適した弾性力に設定されているとする
と、157g/m2 前後の用紙が摩擦部材に干渉すると
用紙の先端部が摩擦部材に引っ掛かって用紙ジャム、先
端折れ、先端折れを原因とする先端皺等が発生してしま
うことが予想される。これに対し、弾性ガイド部材が用
紙の幅方向に摩擦部材と略同等かそれ以上の幅を持つ請
求項6記載の発明によれば、例えば重量157g/m2
程度の用紙が弾性ガイド部材の規制力を越えて摩擦部材
に干渉しようとしても、弾性ガイド部材によって摩擦部
材には干渉せず、弾性ガイド部材によって確実に捌かれ
る。これにより、用紙が摩擦部材に引っ掛かることによ
る用紙ジャム、用紙の先端折れ、先端折れを原因とする
先端皺等の発生が防止される。その一方、例えば重量2
00g/m2 を越えるような厚手紙は、その腰の強さに
より弾性ガイド部材を大きく撓ませて直進するため、摩
擦部材に当接して請求項1記載の発明と同様の作用で最
上位紙が他の用紙から分離給紙される。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項5または6
記載の給紙装置において、用紙搬送手段としてローラ状
の部材が用いられ、弾性ガイド部材はその用紙搬送手段
に圧接している。したがって、例えば重量52〜157
g/m2 程度の普通紙は、最上位紙の先端が弾性ガイド
部材を乗り越えるまで給紙搬送手段による給送力を受け
ることになる。このため、摩擦部材に干渉しない方向に
より搬送されやすくなり、摩擦部材に引っ掛かることに
よる用紙ジャム、用紙の先端折れ、先端折れを原因とす
る先端皺等の発生が防止される。
【0012】請求項8記載の発明は、請求項7記載の給
紙装置において、弾性ガイド部材には、用紙が当接する
位置に第二の摩擦部材が固定されている。したがって、
例えば重量52〜157g/m2 程度の普通紙は、第二
の摩擦部材を利用するフリクションパッド方式によって
最上位紙が他の用紙から分離給紙されることになる。こ
のため、分離給紙性能が向上する。
【0013】請求項9記載の発明は、請求項1記載の給
紙装置において、用紙送出手段によって送り出された重
送用紙が摩擦部材に当接する前に重送用紙の一部を干渉
動作により塞止める用紙ガイドを備える。したがって、
用紙の重送が生じた場合、重送された用紙の一部が用紙
ガイドに塞止められ、重送枚数が制限される。これによ
り、摩擦部材に過大な力がかからず、最上位紙だけが他
の用紙から確実に分離給紙される。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図3に基づいて説明する。図1は本発明の第一の
実施の形態を示す給紙機構部分の縦断側面図、図2は厚
手紙の給紙動作を示す縦断側面図、図3は比較的薄い厚
手紙の給紙動作を示す縦断側面図である。本実施の形態
は、手差給紙装置への適用例である。
【0015】まず、用紙Pを積層状態で収納保持可能な
用紙保持部としての手差給紙トレイ1が設けられてい
る。この手差給紙トレイ1では、用紙Pは加圧底板2に
載置され加圧スプリング3によって上方に付勢されてい
る。手差給紙トレイ1の給紙口4の近傍には用紙送出手
段としての給紙ローラ5が設けられ、この給紙ローラ5
に対して最上位の用紙である最上位紙PPが加圧スプリ
ング3の力で押し付けられている。
【0016】次いで、手差給紙トレイ1には、その給紙
口4の近傍に垂直な用紙ガイド6が設けられ、この用紙
ガイド6には弾性部材7を介して摩擦部材8が取り付け
られている。つまり、用紙ガイド6には凸部材9を介在
させることにより用紙ガイド6から離反させて弾性を備
えた平板状の弾性部材7が取り付けられている。この弾
性部材7は、用紙の送り出し方向に可撓自在な部材であ
り、例えば、マイラにより形成されている。そして、弾
性部材7の上部に摩擦部材8が固定されている。この摩
擦部材8は、送り出される最上位紙PPに干渉する位置
であって、上端が最上位紙PPの給紙搬送軌跡よりも僅
かに突出する位置となるよう位置付けられている。摩擦
部材8としては、表面がある程度滑らかである程度摩擦
係数が低いものが用いられている。
【0017】このような構成において、本実施の形態の
手差給紙装置は、例えば、重量が210〜465g/m
2 で紙厚が0.22〜0.55mm程度の厚手の用紙P
の手差給紙に適用される。厚手の用紙Pを手差給紙トレ
イ1に載置し、給紙動作の開始を指示すると、給紙ロー
ラ5が回転し、最上位紙PPが手差給紙トレイ1の給紙
口4より向けて送り出される。送り出された用紙Pは摩
擦部材8に当接し、弾性部材7をその弾性によって撓ま
せながら直進又はほぼ直進する。したがって、この時に
は摩擦部材8が最上位紙PPの給紙搬送経路から退避し
ている。ここで、比較的厚い厚手紙、例えば重量350
g/m2 以上の用紙Pが用いられている場合、図2に例
示するように、用紙Pは直進する。これに対し、比較的
薄い厚手紙、例えば重量350g/m2 未満の用紙Pが
用いられている場合、図3に例示するように、用紙Pは
僅かに上方に撓んでほぼ直進する。もっとも、用紙Pの
損傷や円滑な給紙動作等の観点からすると、比較的薄い
厚手紙の用紙Pの場合も、直進するとみなすことができ
る。
【0018】ここで、下方の用紙Pが最上位紙PPに連
れ送りされる重送が生じた場合、連れ送りされた用紙P
は摩擦部材8に当接し、摩擦部材8によって捌かれる。
これにより、用紙Pの重送が防止される。ここで、用紙
ガイド6の上端と通過する最上位紙PPの上面との間の
ギャップxは、給送可能な最も厚い用紙Pの厚みの2倍
程度に設定されている(図1参照)。本実施の形態で
は、給送可能な最も厚い用紙Pは、重量が465g/m
2 、紙厚が0.55mmである。このようなギャップx
の寸法設定により、例えば重量350g/m2 以上の比
較的厚い用紙Pの給紙動作に際しては、用紙ガイド6に
よって用紙Pの多重送が防止される(図2参照)。この
ため、多くの用紙Pが摩擦部材8に過度な力をかけず、
これによって用紙Pの分離給紙が確実となる。これに対
し、重量350g/m2 未満の比較的薄い用紙Pの給紙
動作に際しては、図3に示すように、ある程度の用紙P
の多重送が発生しうるが、この場合には用紙Pの腰が弱
いので、最上位紙PPが土手分離の原理で分離給紙され
る。いずれにしても、用紙ガイド6は、重送される用紙
Pの一部を規制し、極めて多くの用紙Pが多重送されて
分離給紙の確実性を損なうことを防止する。
【0019】したがって、本実施の形態の手差給紙装置
では、厚手紙のうち比較的厚い用紙Pから比較的薄い用
紙Pまで対応可能であり、分離給紙することができる用
紙の許容範囲が広い。また、用紙Pは直線上又はほぼ直
線上に給紙搬送されるため、用紙Pに先端折れ等の損傷
が与えられず、用紙Pの損傷やこれに伴う用紙ジャムの
発生が防止される。さらに、弾性部材7で摩擦部材8を
支持するだけという極めて簡単な構造なので、その製造
が容易で部品・製造コストも安くなる。
【0020】なお、摩擦部材8は、表面がある程度滑ら
かであるために最上位紙PPの通過が円滑となり、ま
た、ある程度摩擦係数が低いために摩擦部材8に用紙P
が突き当たった際の異音の発生が防止される。
【0021】本発明の第二の実施の形態を図4に基づい
て説明する。図4は給紙部分の縦断側面図である。第一
の実施の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省略す
る。
【0022】本実施の形態では、弾性部材7に沿わせて
補助弾性部材21が設けられている。この補助弾性部材
21は、弾性部材7と同一の材料でほぼ同一の形状に形
成されたものである。弾性部材7及び補助弾性部材21
は、凸部材9とスペンサ22とを介してネジ23によっ
て用紙ガイド6に固定されている。ここで、補助弾性部
材21は、様々な弾性力のものが複数種類容易されてお
り、しかも、一枚に限らず二枚以上重ねられて装着され
ても良い。
【0023】このような構成において、弾性部材7それ
自体の弾性力は補助弾性部材21の有無によって変化す
るものではないが、手差給紙装置に組み込まれた弾性部
材7がその機能を発揮する際の弾性力は補助弾性部材2
1によって変更可能となる。これにより、用紙Pの種類
に応じて補助弾性部材21を設けたりその種類や枚数を
調整することで、給紙可能な用紙Pの許容範囲がより広
がる。つまり、腰の強さや厚さ、表面性やサイズ等が異
なる多種類の用紙Pに対し、幅広い対応が可能となる。
【0024】本発明の第三の実施の形態を図5及び図6
に基づいて説明する。図5は給紙部分の縦断側面図、図
6は用紙分離機構の分解斜視図である。第二の実施の形
態と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。
【0025】本実施の形態では、補助弾性部材21が上
下方向にスライド自在に取り付けられている。つまり、
補助弾性部材21には、ネジ23を通すネジ孔として縦
長の長孔31が形成されている。
【0026】このような構成において、ネジ23を緩め
ることで補助弾性部材21が上下方向にスライド自在と
なる。そこで、補助弾性部材21を所望の位置に固定す
ることで、手差給紙装置に組み込まれた弾性部材7がそ
の機能を発揮する際の弾性力を適宜変更することができ
る。これにより、簡単な操作で給紙可能な用紙Pの許容
範囲を広げることができる。
【0027】本発明の第四の実施の形態を図7ないし図
10に基づいて説明する。図7は給紙部分の縦断側面
図、図8はその斜視図、図9は普通紙の給紙動作を示す
縦断側面図、図10は厚手紙の給紙動作を示す縦断側面
図である。第一の実施の形態と同一部分は同一符号で示
し説明も省略する。
【0028】本実施の形態では、用紙ガイド6に、給紙
ローラ5によって送り出された用紙Pを摩擦部材8と干
渉しない方向に案内する弾性ガイド部材41が固定され
ている。この弾性ガイド部材41は、例えばマイラによ
って形成されて給紙ローラ5に当接し、例えば重量60
g/m2 程度の普通紙に対して案内機能を果たし、例え
ば重量210〜465g/m2 程度の厚手紙に対しては
規制力を持たない。図8に示すように、用紙ガイド6に
はその中央部に切欠部42が形成されており、弾性ガイ
ド部材41は切欠部42に位置付けられている。そし
て、弾性ガイド部材41の上端近傍に位置させて、給紙
トレイ1の給紙口4の近傍に連絡する搬送ガイド43が
設けられている。この搬送ガイド43は、手差給紙装置
が用いられる画像形成装置内の図示しない用紙搬送経路
に連絡している。
【0029】このような構成において、本実施の形態の
手差給紙装置によれば、給紙可能な用紙Pとして厚手紙
だけでなく普通紙をも用いることができる。つまり、図
9に示すように、用紙Pとして、例えば重量60g/m
2 程度の普通紙が用いられている場合、用紙Pは弾性ガ
イド部材41の腰の強さに屈して摩擦部材8と干渉しな
い方向に案内され、搬送ガイド43によって画像形成装
置内の用紙搬送経路に案内される。この際、用紙Pの重
送が発生した場合、土手分離の原理で、最上位紙PPだ
けが他の用紙から分離されて分離給紙される。この際、
弾性ガイド部材41は給紙ローラ5に圧接しているた
め、最上位紙PPはその先端が弾性ガイド部材41を乗
り越えるまで給紙ローラ5による給送力を受けることに
なる。このため、摩擦部材8に干渉しない方向に搬送さ
れやすくなり、摩擦部材8への引っ掛かりが防止され
る。その結果、摩擦部材8に用紙Pが引っ掛かることに
より生ずる可能性がある用紙ジャム、用紙の先端折れ、
先端折れを原因とする先端皺等の発生が防止される。
【0030】これに対し、図10に示すように、用紙P
として、例えば重量210〜465g/m2 程度の厚手
紙が用いられている場合、用紙Pはその腰の強さによっ
て弾性ガイド部材41を撓ませて摩擦部材8に突き当た
り、第一の実施の形態で説明した原理によって最上位紙
PPだけが分離給紙される。
【0031】このように、本実施の形態の分離給紙構造
によれば、普通紙に対しても厚手紙に対しても分離給紙
可能である。したがって、給送可能な用紙Pの許容範囲
を普通紙まで広げることができる。
【0032】本発明の第五の実施の形態を図11に基づ
いて説明する。図11は給紙部分の斜視図である。第四
の実施の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省略す
る。
【0033】本実施の形態の弾性ガイド部材41は、用
紙Pの幅方向に摩擦部材8と略同等の幅を持って給紙ロ
ーラ5に圧接している。したがって、重量60〜210
g/m2 程度の用紙Pの確実な分離給紙が可能となる。
その理由を次に説明する。
【0034】前述した第四の実施の形態の給紙装置で
は、弾性ガイド部材41は、例えば重量60g/m2
度の普通紙に対して規制力を持ち、例えば重量210〜
465g/m2 程度の厚手紙に対しては規制力を持たな
い。このため、例えば重量60g/m2 を越えるが21
0g/m2 まで到らない用紙Pに対しては、弾性ガイド
部材41が規制力を持つか持たないかは微妙である。こ
のため、重量60〜210g/m2 程度の用紙Pは、弾
性ガイド部材41によってある程度は規制されるが、摩
擦部材8と干渉することも起こり得る。この場合、弾性
部材7の弾性力は重量210〜465g/m2 程度の厚
手紙の分離給紙に適した弾性力に設定されているため、
重量60〜210g/m2 程度の用紙Pが摩擦部材8に
干渉すると用紙Pの先端部が摩擦部材8に引っ掛かって
用紙ジャム、先端折れ、先端折れを原因とする先端皺等
が発生してしまうことが予想される。これに対し、弾性
ガイド部材41が用紙Pの幅方向に摩擦部材8と略同等
の幅を持つ本実施の形態の給紙装置では、例えば重量6
0〜210g/m2 程度の用紙Pが弾性ガイド部材41
の規制力を越えて摩擦部材8に干渉しようとしても、弾
性ガイド部材41は摩擦部材8と略同一の幅で形成され
ているために摩擦部材8には干渉せず、弾性ガイド部材
41によって確実に捌かれる。したがって、用紙Pが摩
擦部材8に引っ掛かることによる用紙ジャム、用紙の先
端折れ、先端折れを原因とする先端皺等の発生が防止さ
れる。その一方、例えば重量210g/m2 を越えるよ
うな厚手紙は、その腰の強さにより弾性ガイド部材41
を大きく撓ませて直進するため、摩擦部材8に当接して
第一の実施の形態で説明した原理によって最上位紙PP
だけが分離給紙される。
【0035】本発明の第六の実施の形態を図12ないし
図14に基づいて説明する。図12は給紙部分の縦断側
面図、図13は普通紙の給紙動作を示す縦断側面図、図
14は厚手紙の給紙動作を示す縦断側面図である。第五
の実施の形態と同一部分は同一符号で示し説明も省略す
る。
【0036】本実施の形態では、弾性ガイド部材41の
先端部に第二の摩擦部材51が固定されている。また、
凸部材9も、第一の実施の形態等で用いられているもの
より厚いものが用いられ、第二の摩擦部材51と摩擦部
材8との間の距離が幾分離されている。
【0037】このような構成において、例えば重量60
〜210g/m2 程度の普通紙は、第二の摩擦部材51
を利用するフリクションパッド方式によって最上位紙P
Pが他の用紙Pから分離給紙されることになる(図13
参照)。このため、重量60〜210g/m2 程度の普
通紙の分離給紙性能が向上する。そして、例えば重量2
10〜465g/m2 程度の厚手紙は、その腰の強さに
より弾性ガイド部材41を大きく撓ませて直進するた
め、摩擦部材8に当接して第一の実施の形態で説明した
原理によって最上位紙PPだけが分離給紙される(図1
4参照)。
【0038】なお、第一から第六までの実施の各形態に
おいて、用紙Pの重量は単なる例示であり、弾性部材7
や弾性ガイド部材41の弾性力等の違いに応じて分離給
送に適する用紙Pの重量も変化する。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の給紙装置の発明は、用紙
送出手段によって送り出された用紙を弾性部材に支持さ
れた摩擦部材で分離給紙するようにしたので、用紙とし
て例えば重量210〜465g/m2 程度の厚手紙を用
いた場合、分離給紙することができる用紙の許容範囲を
広げることができる。また、用紙をほぼ直線上に給紙搬
送することができるので、先端折れ等の損傷を用紙に与
えず、用紙の損傷やジャムを防止することができる。さ
らに、弾性部材で摩擦部材を支持するだけという極めて
簡単な構造なので、製造の容易化を実現させて部品・製
造コストを安くすることができる。
【0040】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の弾性部材の弾性力を調整自在としたので、給紙する
用紙の厚みに応じて弾性部材の弾性力を調整すること
で、給送可能な用紙の許容範囲をより広げることができ
る。この場合、弾性部材の弾性力は、例えば請求項3記
載の発明のように、弾性部材に対して摩擦部材を可撓さ
せる方向に重ね合わされた一又は二以上の補助弾性部材
を設ける等の簡単な構造で容易に調整することができ
る。また、請求項4記載の発明のように、請求項3記載
の発明の補助弾性部材を弾性部材の弾性力を変化させる
方向にスライド自在とした場合には、補助弾性部材のス
ライド位置に応じて弾性部材の弾性力を変化させること
ができ、したがって、弾性部材の弾性力を容易かつ簡単
な作業で可変することができる。
【0041】請求項5記載の発明は、請求項1記載の給
紙装置において、用紙送出手段によって送り出された用
紙を摩擦部材と干渉しない方向に案内する厚手紙に対し
て規制力を持たない弾性ガイド部材をさらに設けたの
で、例えば重量52〜157g/m2 程度の普通紙を弾
性ガイド部材によって分離給紙することができ、給送可
能な用紙の許容範囲を普通紙まで広げることができる。
【0042】請求項6記載の発明は、請求項5記載の給
紙装置において、弾性ガイド部材における用紙の幅方向
の幅を摩擦部材と略同等かそれ以上の幅に設定したの
で、例えば重量52〜157g/m2 程度の普通紙が弾
性ガイド部材の規制力を越えたとしてもそのような普通
紙が摩擦部材に干渉してしまうようなことをなくすこと
ができ、したがって、用紙の先端部が摩擦部材に引っ掛
かることにより生ずる用紙ジャム、先端折れ、先端折れ
を原因とする先端皺等の発生を防止することができる。
【0043】請求項7記載の発明は、請求項5または6
記載の給紙装置において、用紙搬送手段としてローラ状
の部材を用い、弾性ガイド部材をその用紙搬送手段に圧
接させたので、例えば重量52〜157g/m2 程度の
普通紙を摩擦部材に干渉しない方向により搬送しやすく
することができ、したがって、用紙の先端部が摩擦部材
に引っ掛かることにより生ずる用紙ジャム、先端折れ、
先端折れを原因とする先端皺等の発生を防止することが
できる。
【0044】請求項8記載の発明は、請求項7記載の給
紙装置において、弾性ガイド部材の用紙が当接する位置
に第二の摩擦部材を固定したので、例えば重量52〜1
57g/m2 程度の普通紙を第二の摩擦部材を利用する
フリクションパッド方式によって分離給紙することがで
き、したがって、最上位紙の分離給紙性能を向上させる
ことができる。
【0045】請求項9記載の発明は、請求項1記載の給
紙装置において、用紙送出手段によって送り出された重
送用紙が摩擦部材に当接する前に重送用紙の一部を干渉
動作により塞止める用紙ガイドをさらに設けたので、用
紙の重送が生じた場合にその重送枚数を制限することが
でき、したがって、摩擦部材に過大な力をかけずに最上
位紙だけを他の用紙から確実に分離給紙することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す給紙機構部分
の縦断側面図である。
【図2】厚手紙の給紙動作を示す縦断側面図である。
【図3】比較的薄い厚手紙の給紙動作を示す縦断側面図
である。
【図4】本発明の第二の実施の形態を示す給紙部分の縦
断側面図である。
【図5】本発明の第三の実施の形態を示す給紙部分の縦
断側面図である。
【図6】用紙分離機構の分解斜視図である。
【図7】本発明の第四の実施の形態を示す給紙部分の縦
断側面図である。
【図8】その斜視図である。
【図9】普通紙の給紙動作を示す縦断側面図である。
【図10】厚手紙の給紙動作を示す縦断側面図である。
【図11】本発明の第五の実施の形態を示す給紙部分の
斜視図である。
【図12】本発明の第六の実施の形態を示す給紙部分の
縦断側面図である。
【図13】普通紙の給紙動作を示す縦断側面図である。
【図14】厚手紙の給紙動作を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 用紙保持部 5 用紙送出手段 6 用紙ガイド 7 弾性部材 8 摩擦部材 21 補助弾性部材 41 弾性ガイド部材 51 第二の摩擦部材 P 用紙 PP 最上位紙

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙保持部に積載された用紙中の最上位
    紙を送り出す用紙送出手段と、 この用紙送出手段によって送り出された用紙が干渉する
    位置に位置付けられる摩擦部材と、 この摩擦部材を支持し用紙の送り出し方向に可撓自在な
    弾性を有する弾性部材と、を備えることを特徴とする給
    紙装置。
  2. 【請求項2】 弾性部材の弾性力が調整自在であること
    を特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 弾性部材に対して摩擦部材を可撓させる
    方向に重ね合わされた一又は二以上の補助弾性部材を設
    けることによって前記弾性部材の弾性力を調整自在とし
    たことを特徴とする請求項2記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 補助弾性部材は、弾性部材の弾性力を変
    化させる方向にスライド自在であることを特徴とする請
    求項3記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 用紙送出手段によって送り出された用紙
    を摩擦部材と干渉しない方向に案内する厚手紙に対して
    規制力を持たない弾性ガイド部材を備えることを特徴と
    する請求項1記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】 弾性ガイド部材は、用紙の幅方向に摩擦
    部材と略同等かそれ以上の幅を持つことを特徴とする請
    求項5記載の給紙装置。
  7. 【請求項7】 用紙搬送手段としてローラ状の部材が用
    いられ、弾性ガイド部材はその用紙搬送手段に圧接して
    いることを特徴とする請求項5または6記載の給紙装
    置。
  8. 【請求項8】 弾性ガイド部材には、用紙が当接する位
    置に第二の摩擦部材が固定されていることを特徴とする
    請求項7記載の給紙装置。
  9. 【請求項9】 用紙送出手段によって送り出された重送
    用紙が摩擦部材に当接する前に重送用紙の一部を干渉動
    作により塞止める用紙ガイドを備えることを特徴とする
    請求項1記載の給紙装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1350746A2 (en) * 2002-03-29 2003-10-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sheet-Supply Device

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