JPH10151849A - 記録材及び電飾用記録材 - Google Patents

記録材及び電飾用記録材

Info

Publication number
JPH10151849A
JPH10151849A JP8313913A JP31391396A JPH10151849A JP H10151849 A JPH10151849 A JP H10151849A JP 8313913 A JP8313913 A JP 8313913A JP 31391396 A JP31391396 A JP 31391396A JP H10151849 A JPH10151849 A JP H10151849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
recording material
layer
particles
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8313913A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3549693B2 (ja
Inventor
Kenichi Mori
憲一 森
Katsuya Ito
勝也 伊藤
Toru Kotani
徹 小谷
Toshitake Suzuki
利武 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP31391396A priority Critical patent/JP3549693B2/ja
Publication of JPH10151849A publication Critical patent/JPH10151849A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3549693B2 publication Critical patent/JP3549693B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 後方から光を当てても光源の形が見えず、か
つインパクトのある発色を表現できる記録材を提供す
る。 【解決手段】 光透過性の基材の片面にインク受容層を
形成した記録材において、全光線透過率が20〜60
%、かつ散乱光線透過率Tdと平行光線透過率Tpの比
Td/Tpが12以上であることを特徴とする記録材で
ある。この記録材は、インク受容層がインク吸収層とイ
ンク通過層の少なくとも2層から構成され、かつインク
吸収層が基材上に形成されている。このインク通過層
は、水に難溶性の樹脂と、屈折率1.47〜1.60の
粒子を含有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録材に関し、より
詳しくは電飾用に好適に使用される記録材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピューターの性能向上および
コンピューターの普及とともに、ハードコピー技術が急
速に発達した。ハードコピーの記録方式としては、昇華
転写記録方式、電子写真方式、インクジェット方式等の
方式が知られている。
【0003】インクジェット方式によるプリンターは、
ノズルから被記録紙に向けてインク液滴を高速で噴射す
る方式である。カラー化、小型化がしやすいこと、印字
騒音が低いことから、オフィス、ホーム、パーソナルコ
ンピューター等の端末として、近年急速に普及しつつあ
る。更に、銀塩写真に迫る印画品質の向上、大型化の容
易さから、大型看板等の産業分野への応用が期待されて
いる。その中でも記録物の後方から光を当てて鑑賞する
電飾においての使用が注目されている。
【0004】インクジェット方式による記録物を電飾で
使用するためには、これのみでは電飾を形成できないた
め、乳半アクリル等の半透明樹脂フィルム上に透明な記
録物を貼り付けて使用する。
【0005】最近、後方から光を当てるだけで電飾で使
用できる記録材が提案されている(特公平5−7643
5号公報)。この記録材は、透明フィルム上に半透明な
インク受容層を設けた記録材であるが、この記録材を電
飾に使用した場合、後方の光源の形が見えて、電飾とし
て見苦しいものとなる。光源の形を見えなくする方法と
しては、光源の光量を下げる方法、あるいは記録材の不
透明度を上げる方法が考えられるが、これらの方法では
高い発色濃度、つまりインパクトのある発色を表現でき
ないので、電飾として使用することができないという問
題があった。このように、現在までのところ電飾用とし
て使用可能な記録材は未だ開発されていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決しようとするものであり、その目的は、後方から
光を当てても光源の形が見えず、かつインパクトのある
発色を表現できる記録材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の構成に
より上記目的を達成できる。 (1)光透過性の基材の片面にインク受容層を形成した記
録材において、全光線透過率が20〜60%、かつ散乱
光線透過率Tdと平行光線透過率Tpの比Td/Tpが
12以上である記録材。 (2)該インク受容層が、インク吸収層とインク通過層の
少なくとも2層から構成され、かつインク吸収層が基材
上に形成されてなる上記 (1)の記録材。 (3)インク通過層が、屈折率1.47〜1.60の粒
子、水に難溶性の樹脂を含有する上記 (2)の記録材。 (4)粒子と水に難溶性の樹脂の含有比が、重量比で1/
1〜30/1である上記(3)の記録材。 (5)粒子の平均粒径が0.5〜5μmである上記 (3)ま
たは(4) の記録材。 (6)粒子がベンゾグアナミン・ホルムアルデヒド縮合物
からなる上記 (3)〜(5)のいずれかの記録材。 (7)インク通過層がさらに界面活性剤を含有する上記
(3)〜(6) のいずれかの記録材。 (8)界面活性剤の含有量が、粒子と水に難溶性の樹脂の
合計量に対して、0.5〜20重量%である上記 (7)の
記録材。 (9)上記 (1)〜 (8)のいずれかの記録材のインク受容層
に染料インクおよび/または顔料インクを用いて印刷を
施し、当該インク受容層側を光照射側、基材側を鑑賞側
とする電飾用記録材。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、記録材とはイン
ク等により受像可能な染色用の受像体をいう。本発明の
記録材は、光透過性の基材の片面にインク受容層が形成
されている。
【0009】基材は光透過性であれば特に限定されるも
のではないが、光線透過率が好ましくは80%以上、よ
り好ましくは85%以上のものが使用される。例えば、
ポリエステル、ポリスチレン、ポリプロピレン、アクリ
ル樹脂等からなるプラスティックフィルムや、ガラスま
たはこれらの任意の2種類以上のものを貼り合わせたも
のが挙げられる。基材の光線透過率は、JIS−K71
05に準じ、ポイック積分球式H.T.Rメーター(日
本精密光学製)を用いて測定される。基材の厚みは、通
常7〜1000μm、好ましくは25〜500μm、よ
り好ましくは50〜300μmである。
【0010】本発明の記録材は、このような基材上にイ
ンク受容層が形成されている。インク受容層は、この分
野で使用されるインクにて印刷可能で、且つ印刷後イン
クを保持するためのものであり、かかる機能を有するも
のであれば特に制限はない。
【0011】インク受容層は1層でも構わないが、イン
ク吸収層とインク通過層の少なくとも2層で構成される
ことが望ましい。この場合、インク吸収層が基材上に形
成される。
【0012】インク吸収層とは、インク通過層を通過し
たインクを速やかに吸収し、保持する層であり、インク
吸収能力を有するものであれば特に限定されるものでは
なく、例えば、インク吸収性を有する樹脂よりなるも
の、毛管現象によりインク吸収性を持たせた構成のも
のが例示される。
【0013】インク吸収層がインク吸収性を有する樹
脂よりなる場合、そのような樹脂としては、インク吸収
能力を有する樹脂であれば特に制限はなく、例えば、ポ
リビニルアルコール、アクリル樹脂、スチレン−アクリ
ル重合体、エチレン−酢酸ビニル重合体、デンプン、ポ
リビニルブチラール、ゼラチン、カゼイン、アイオノマ
ー、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリ
ビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリエステル
樹脂、スチレン−ブタジエンゴム等の樹脂及びそれらの
変性樹脂のうち1種以上が所望により使用できる。中で
も耐水化処理の容易さの点でポリビニルアルコールが好
ましい。また、必要に応じて公知の耐水性向上のための
処理をインク吸収層に行ってもよい。
【0014】インク吸収層が毛管現象によりインク吸
収性を持たせる場合、多孔質の構造とすることが好適で
あり、このようなインク吸収層は粒子と結合材とを含有
することが好ましい。ここで使用される粒子としては、
例えば、シリカ、カオリナイト、タルク、炭酸カルシウ
ム、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム、カーボンブ
ラック、酸化亜鉛、酸化チタン、ベンゾグアナミン粒
子、架橋ポリスチレン、架橋アクリル粒子、水酸化アル
ミニウム等が挙げられる。中でも屈折率が低い点で、架
橋アクリル粒子等の有機粒子が好ましい。これらの粒子
の平均粒径は、0.1〜20μm程度が好ましい。
【0015】結合材としては、特に限定されないが、例
えば、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、スチレン
−アクリル重合体、エチレン−酢酸ビニル重合体、デン
プン、ポリビニルブチラール、ゼラチン、カゼイン、ア
イオノマー、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリ
エステル樹脂、スチレン−ブタジエンゴム等の樹脂及び
それらの変性樹脂等の上述のインク吸収性樹脂のうち1
種以上が使用できる。粒子と結合材の重量比はインク吸
収層のインク吸収能力と強度の関係から、好ましくは3
/1〜1/30、より好ましくは2/1〜1/20であ
る。また、必要に応じて公知の耐水性向上のための処理
を行ってもよい。
【0016】また、得られた記録材を印刷した後の、湿
気等の水分による染料の滲み、移動を防止する為に、イ
ンク吸収層中のインク吸収性樹脂はカチオン基、アニオ
ン基を有することが好ましい。インク吸収性樹脂が当該
基を有さない場合には、イオン性の樹脂および/または
化合物をさらに添加することが好ましい。イオン性化合
物としては、例えば、四級化されたポリアミン類等が挙
げられる。これらのイオン性の樹脂および/または化合
物の添加量は、上述のにおけるインク吸収性樹脂また
はにおける結合材100重量部に対して、合計で5〜
40重量部、特に10〜25重量部が好ましい。このよ
うに、イオン性の樹脂、化合物をさらに添加することに
より、インク吸収層の吸収能力の向上を図れ、更にイン
ク中の染料をインク吸収層中に定着させることができ
る。
【0017】インク吸収層にはコート時のレベリング向
上、コート液の脱泡、滲み低減等を目的として、さらに
界面活性剤を添加することもできる。界面活性剤はカチ
オン系、アニオン系、ノニオン系および非イオン性など
いずれのものでも構わない。しかし、好ましくはシリコ
ン系またはフッ素系界面活性剤が使用される。シリコン
系界面活性剤としては、例えば、ジメチルシリコン、ア
ミノシラン、アクリルシラン、ビニルベンジルシラン、
ビニルベンジシルアミノシラン、グリシドシラン、メル
カプトシラン、ジメチルシラン、ポリジメチルシロキサ
ン、ポリアルコキシシロキサン、ハイドロジエン変性シ
ロキサン、ビニル変性シロキサン、ヒドロキシ変性シロ
キサン、アミノ変性シロキサン、カルボキシル変性シロ
キサン、ハロゲン化変性シロキサン、エポキシ変性シロ
キサン、メタクリロキシ変性シロキサン、メルカプト変
性シロキサン、フッ素変性シロキサン、アルキル基変性
シロキサン、フェニル変性シロキサン、アルキレンオキ
シド変性シロキサンなどが挙げられる。
【0018】フッ素系界面活性剤としては、例えば、4
フッ化エチレン、パーフルオロアルキルアンモニウム
塩、パーフルオロアルキルスルホン酸アミド、パーフル
オロアルキルスルホン酸ナトリウム、パーフルオロアル
キルカリウム塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、
パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアル
キルエチレンオキシド付加物、パーフルオロアルキルト
リメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキルアミノ
スルホン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、
パーフルオロアルキルアルキル化合物、パーフルオロア
ルキルアルキルベタイン、パーフルオロアルキルハロゲ
ン化物などが挙げられる。これらの界面活性剤はインク
吸収層のインク吸収性能が極度に低下しない程度に添加
するのが好ましく、上述のにおけるインク吸収性樹脂
またはにおける結合材100重量部に対して、0.0
1〜10重量部程度添加される。
【0019】インク吸収層には、その他の各種の添加剤
をインク吸収能力及び他の物性を損なわない程度に加え
ても構わない。かかる添加剤としては、例えば、蛍光染
料、可塑剤、紫外線吸収剤等が挙げられる。
【0020】インク吸収層を形成する方法は特に限定さ
れず、例えばグラビアコート方式、キスコート方式、デ
ィップコート方式、スプレイコート方式、カーテンコー
ト方式、エアナイフコート方式、ブレードコート方式、
リバースロールコート方式、バーコート方式などの通常
用いられている方法が適用できる。コート量は特に限定
されないが、5〜50g/m2 であることが好ましい。
【0021】基材とインク吸収層の密着性を向上させる
ために、これらの層の間にアンカーコート層を設けるこ
とが好ましい。アンカーコート層を構成する樹脂として
は、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂、
ポリエステルウレタン樹脂、アクリル系樹脂、メラミン
樹脂及びそれらの混合物等が適用可能である。また、そ
の形成方法としては、グラビアコート方式、キスコート
方式、ディップコート方式、スプレイコート方式、カー
テンコート方式、エアナイフコート方式、ブレードコー
ト方式、リバースロールコート方式等の、従来より使用
されている方法が適用される。
【0022】本発明の記録材は、インク吸収層上にイン
ク通過層が形成される。インク通過層とは、表面に付与
されたインクを通過させてインク吸収層に引き渡す層で
あり、インクを速やかにインク吸収層に導く性質を有す
る必要があり、そのためには、粒子と結合材を含有して
多孔質にすることが好ましい。
【0023】ここで使用される粒子としては、シリカ、
カオリナイト、タルク、炭酸カルシウム、ゼオライト、
アルミナ、硫酸バリウム、カーボンブラック、酸化亜
鉛、酸化チタン、ベンゾグアナミン粒子、架橋ポリスチ
レン、架橋アクリル粒子、水酸化アルミニウムなどの粒
子等が挙げられるが、得られる記録材のインクの通過性
や、電飾に使用した場合に後方の光源の形を見えなくす
ること、インパクトのある発色を表現できることを考慮
して最適な粒子を選択する必要がある。インク通過性を
持たせるためには、粒子の表面にインク中の水分、染料
を吸着しないものが良く、表面に水酸基等の親水性基の
少ない有機系の粒子が好ましい。また、電飾に使用した
場合に後方の光源の形を見えなくすること、およびイン
パクトのある発色を表現できることを達成するには、得
られる記録材が適度な隠蔽性と優れた光分散性を両方兼
ね備えていればよく、そのためには好ましくは1.47
〜1.60、より好ましくは1.48〜1.60、特に
好ましくは1.49〜1.60の屈折率を有する粒子を
含有させる。屈折率が1.47未満の場合、粒子による
隠蔽効果と光散乱効果が共に弱く、電飾に使用した場合
に後方の光源の形が見えてしまう傾向にあり、逆に1.
60を超える場合、粒子による隠蔽効果と光散乱効果が
バランスせずに隠蔽効果が強すぎて、インパクトのある
発色を表現できない傾向にある。このような範囲の屈折
率を有する粒子を主成分として含有させることにより、
適度な隠蔽性と優れた光分散性が両立した記録材を提供
できる。
【0024】本発明において、屈折率は一般に行われる
浸液法で測定されるものであり、屈折率の既知の液体中
に粒子を入れ、ベッケ線が消えたときの液体の屈折率よ
り求められる。
【0025】また、粒径もインクの通過性に寄与する。
粒径が大きすぎるとインクの滲みの原因になり、逆に小
さすぎると膜がもろくなるという問題がある為、平均粒
径が好ましくは0.5〜5μm、より好ましくは1〜4
μmの粒子が使用される。
【0026】このような粒子は、インク通過層中に好ま
しくは3〜15g/m2 、より好ましくは4〜13g/
2 、特に好ましくは5〜12g/m2 の割合で含有さ
れる。この粒子の含有量が3g/m2 未満の場合、粒子
による光分散効果と隠蔽効果が弱くて電飾に使用した場
合に後方の光源の形が見えてしまい、逆に15g/m 2
を超える場合、粒子による隠蔽効果が強くてインパクト
のある発色を表現できない傾向にある。粒子を上記範囲
に含有させるには、粒子と結合材の配合を後述する範囲
とする方法、インク通過層のコート量を後述する範囲と
する方法、インク通過層の厚みを後述する範囲とする方
法が採用される。
【0027】結合材としては、水に難溶性の樹脂である
ことが好ましく、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリア
クリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、
各種共重合体が挙げられるが、水分の吸着量の少ない点
でアクリル系樹脂、アクリル・スチレン共重合体が好ま
しい。
【0028】上記の屈折率を有する粒子と結合材の含有
比率は、重量比で好ましくは1/1〜30/1、より好
ましくは3/1〜20/1である。粒子の配合比が上記
より少ないと、粒子による光分散効果が弱くて電飾に使
用した場合に後方の光源の形が見えてしまい、また粒子
間の隙間が埋まって孔が少なくなり、インクが通過しに
くくなる傾向にある。逆に粒子の配合比が多すぎると、
粒子による隠蔽効果が強くてインパクトのある発色を表
現できず、またインク通過層の強度が低下してしまう傾
向にある。
【0029】インク通過層にはインク通過量を調節する
為に、界面活性剤、ワックス等をさらに添加することが
好ましい。特に水分の表面張力を低下させ得るシリコン
系界面活性剤、フッ素系界面活性剤が好ましい。界面活
性剤は、インク通過層中に存在してインクの付着量を低
下させるのみならず、インク中に溶けてインクの表面張
力を低下することができる。この作用によりインクの表
面張力によるインク吸収性の影響を低下できる。また、
このインク通過性の向上によりインクの滲みを低下させ
ることもできる。
【0030】シリコン系界面活性剤としてはジメチルシ
リコン、アミノシラン、アクリルシラン、ビニルベンジ
ルシラン、ビニルベンジシルアミノシラン、グリシドシ
ラン、メルカプトシラン、ジメチルシラン、ポリジメチ
ルシロキサン、ポリアルコキシシロキサン、ハイドロジ
エン変性シロキサン、ビニル変性シロキサン、ヒドロキ
シ変性シロキサン、アミノ変性シロキサン、カルボキシ
ル変性シロキサン、ハロゲン化変性シロキサン、エポキ
シ変性シロキサン、メタクリロキシ変性シロキサン、メ
ルカプト変性シロキサン、フッ素変性シロキサン、アル
キル基変性シロキサン、フェニル変性シロキサン、アル
キレンオキシド変性シロキサンなどが挙げられる。
【0031】フッ素系界面活性剤としては、4フッ化エ
チレン、パーフルオロアルキルアンモニウム塩、パーフ
ルオロアルキルスルホン酸アミド、パーフルオロアルキ
ルスルホン酸ナトリウム、パーフルオロアルキルカリウ
ム塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオ
ロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルエチレ
ンオキシド付加物、パーフルオロアルキルトリメチルア
ンモニウム塩、パーフルオロアルキルアミノスルホン酸
塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオ
ロアルキルアルキル化合物、パーフルオロアルキルアル
キルベタイン、パーフルオロアルキルハロゲン化物など
が挙げられる。
【0032】界面活性剤の添加量は界面活性剤の種類に
より異なるが、インク通過層中の粒子および結合材の合
計量に対して、好ましくは0.5〜20重量%、より好
ましくは1〜10重量%である。この添加量が0.5重
量%未満であるとその効果が十分に発揮されない傾向に
あり、逆に20重量%を超える場合にはインク通過層の
強度が低下する傾向にある。
【0033】インク通過層を形成する方法は特に限定さ
れるものではなく、グラビアコート方式、キスコート方
式、ディップコート方式、スプレイコート方式、カーテ
ンコート方式、エアナイフコート方式、ブレードコート
方式、リバースロールコート方式、バーコート方式など
通常用いられている方法が適用できる。コート量は好ま
しくは4〜20g/m2 、より好ましくは5〜15g/
2 であり、このような範囲とすることにより、インク
通過層中の粒子を3〜15g/m2 とすることができ
る。
【0034】インク受容層の厚みは、通常3〜100μ
m、好ましくは5〜50μm、より好ましくは5〜20
μmである。インク受容層がインク吸収層とインク通過
層とを有する場合、インク吸収層の厚みは通常1〜50
μm、好ましくは3〜30μm、より好ましくは5〜2
0μmであり、インク通過層の厚みは通常3〜30μ
m、好ましくは4〜20μm、より好ましくは5〜15
μmである。
【0035】基材のインク受像層非形成面は、光線透過
率を極度に低下させなければ各種の加工をすることがで
きる。紫外線吸収剤、帯電防止剤を含有する層、傷防止
の為のハードコート層、光沢低下のための層等を形成し
てもよい。
【0036】このようにして得られた本発明の記録材
は、全光線透過率が20〜60%、好ましくは25〜5
5%、より好ましくは30〜50%である。この全光線
透過率が20%未満の場合、電飾に使用した時に通過す
る光量が少なくなりすぎて画像のインパクトがなく、逆
に60%を超える場合、電飾に使用した時に画像の発色
濃度が低くなりすぎてかえって画像のインパクトがな
く、また後述する散乱光線透過率Tdと平行光線透過率
Tpの比Td/Tpを特定の範囲とすることができない
ので、電飾に使用した時に後方の光源の形が見えるので
見栄えが悪い。
【0037】また、本発明の記録材は、散乱光線透過率
Tdと平行光線透過率Tpの比Td/Tpが12以上、
好ましくは12.1以上、より好ましくは12.2以上
である。Td/Tpが12未満の場合、光散乱性が悪く
て電飾に使用した時に後方の光源の形が見えるので見栄
えが悪い。
【0038】ここで、散乱光線透過率とは、入射した光
に対する散乱光量の割合をいい、平行光線透過率とは、
全光線透過率と散乱光線透過率の差をいう。また、全光
線透過率、散乱光線透過率および平行光線透過率は、J
IS−K7105に準じ、ポイック積分球式H.T.R
メーター(日本精密光学製)を用い、記録材のインク受
容層側から光線を照射した時の値が測定される。
【0039】本発明においては、記録材の全光線透過率
およびTd/Tpを上記範囲とする方法としては、イン
ク受容層、特にこの層がインク吸収層とインク通過層か
らなる場合にはインク通過層に、屈折率1.47〜1.
60の粒子を用いることにより達成できる。
【0040】本発明の記録材の使用方法としては、例え
ば、インクジェット方式によりインクを噴射してインク
受容層で吸収して発色させ、インク受容層側から光を照
射し、基材側から鑑賞することにより、電飾として使用
される。
【0041】本発明の記録材に対して使用されるインク
は如何なるものでよく、インクの表面張力、粘度の影響
なしに発色が良好である。インク中の溶媒としては、水
が主成分であることが好ましい。
【0042】またインクは、直接染料、酸性染料あるい
は食品用色素等の水溶性染料を溶解したインク(染料イ
ンク)、及び顔料を分散せしめたインク(顔料インク)
を使用できる。顔料インクを使用する場合には、インク
吸収層が多孔質かあるいは非多孔質により顔料インクの
存在位置が異なる。多孔質の場合には顔料インクはイン
ク吸収層内部まで浸透するが、非多孔質の場合には顔料
インク中の溶媒のみインク吸収層が吸収し、顔料そのも
のはインク吸収層内部まで浸透せずに表面に存在する。
【0043】このように本発明の記録材は、銀塩写真の
ような光沢度の高い、高品質、高品位の記録ができ、ま
た、インク受像層側から光を照射しても光源の形が見え
ず、かつインパクトのある発色を表現できるので、電飾
で使用可能なものとなる。
【0044】
【実施例】次に本発明の実施例および比較例を示す。ま
ず、本発明に用いる測定・評価方法を以下に示す。 1)記録方法 染料タイプのインクジェットプリンター(日本ヒューレ
ット・パッカード(株)製 HP−750C)と純正イ
ンク(染料インク)(即ち、HP−51645A,HP
−51644C,HP−51644M,HP−5164
4Y)を使用して印刷した。顔料タイプのインクジェッ
トプリンター(武藤工業株式会社製 RJ−1300)
と純正インク(顔料インク)(即ち、RJW−IN−B
K,RJW−IN−CY,RJW−IN−MA,RJW
−IN−YE)を使用して印刷した。
【0045】2)光線透過率 JIS−K7105に準じ、ポイック積分球式H.T.
Rメーター(日本精密光学製)を用い、記録材のインク
受容層側から光線を照射した時の全光線透過率、散乱光
線透過率Td、平行光線透過率Tpを測定した。この値
が小さい程隠蔽性が高い。また、TdおよびTpの値か
らTd/Tpを計算した。
【0046】3)記録画像の品質 数種類の写真調の画像を上記の2種類のプリンターを用
いて記録し、記録画像の品質を目視により○△×の3段
階で評価した。 ○:電飾として用いた場合にメリハリがあり、インパク
トのある画像である ×:電飾として用いた場合にメリハリがなく、インパク
トのない画像である △:○と×の中間
【0047】4)電飾としての使用の可否 印刷面側から10cmの所に15Wの蛍光灯を5cmの
間隔を開けて記録材に平行に置き、両目視力1.0の観
察者が基材側から50cm離れた位置から記録材を見た
時に、光源の形が見えず、均一な光源に見えた場合には
○、2つの光源に見えた場合には×とした。
【0048】実施例1 透明ポリエステルフィルム(東洋紡績(株)製、光線透
過率:89%)に以下のインク吸収層、インク通過層を
形成してインクジェット用記録媒体を得た。 <インク吸収層>下記の固形分比からなるコート液をバ
ーコートし、120℃で5分乾燥してインク吸収層を形
成した。このときの乾燥後の塗布量は10g/m2 であ
った。 ポリビニルアルコール(日本合成化学(株)製 GH−17) 100重量部 メラミン樹脂(住友化学工業(株)製 スミマールM3) 15重量部 カチオン性化合物(日本化薬(株)製 カヤフィックスUR) 10重量部
【0049】<インク通過層>インク吸収層上に下記の
固形分比からなるコート液をバーコートし、120℃で
1分間乾燥した。そのときの塗布量は10g/m2 であ
り、インク通過層中の粒子の含有量は8.7g/m2
あった。 アクリル系樹脂(DIC(株)製 ボンコートVO−8) 10重量部 有機粒子(ベンゾグアナミン・ホルマリン縮合物、日本触媒(株)製、 エボスターMS、平均粒径:2μm、屈折率:1.57) 100重量部 シリコン系界面活性剤(ダウコーニング製、ペインタッド57) 5重量部
【0050】実施例2 実施例1において、インク通過層の粒子として、アクリ
ル系粒子(日本触媒(株)製、エボスターMA100
2、平均粒径:2μm、屈折率:1.49)を用いたこ
と以外は実施例1と同様にしてインクジェット用記録媒
体を得た。
【0051】実施例3 実施例1において、以下のインク吸収層を用いたこと以
外は、実施例1と同様にしてインクジェット用記録媒体
を得た。インク吸収層 下記の固形分比からなるコート液をバーコートし、12
0℃で5分乾燥して吸収層を形成した。このときの乾燥
後の塗布量は20g/m2 であった。 ポリビニルアルコール(日本合成化学(株)製、GH−17) 100重量部 メラミン樹脂(住友化学工業(株)製 8%AC) 10重量部 カチオン性化合物(日本化薬(株)製 カヤフィックスUR) 10重量部 合成シリカ(富士シリシア(株)製 サイロイド550) 200重量部 シリコン系界面活性剤(ダウコーニング製 ペインタッド57) 3重量部
【0052】比較例1 実施例1においてインク通過層の粒子として、シリカ
(富士シリシア(株)製、サイリシア430、屈折率:
1.46、平均粒径2.5μm)を用いたこと以外は、
実施例1と同様にしてインクジェット用記録媒体を得
た。
【0053】比較例2 実施例1のインク通過層の塗布量を2.5g/m2 とし
て、インク通過層中に含有される粒子量を2.17g/
2 としたこと以外は実施例1と同様にしてインクジェ
ット用記録媒体を得た。
【0054】比較例3 実施例1のインク通過層の塗布量を20g/m2 とし
て、インク通過層中に含有される粒子量を17.39g
/m2 としたこと以外は実施例1と同様にしてインクジ
ェット用記録媒体を得た。
【0055】実施例1〜3および比較例1〜3で得られ
た記録媒体について、全光線透過率、散乱光線透過率、
平行光線透過率を測定し、また画質および電飾としての
使用の可否を評価した。その結果を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】実施例1〜3で得られたインクジェット用
記録媒体は、全光線透過率およびTd/Tpが本発明範
囲内であるため、後方の光源の形が見えず、かつインパ
クトのある画像が得られるので、電飾として使用可能な
記録材であった。比較例1で得られたインクジェット用
記録媒体は、Td/Tpを12以上とすることができな
かったために、光分散効果が低く後方の光源の形が見え
るので、電飾として使用不可であった。比較例2で得ら
れたインクジェット用記録媒体は、全光線透過率が高す
ぎるためインパクトのある画像が得られず、かつTd/
Tpを12以上とすることができなかったために光分散
効果が低く後方の光源の形が見えるので、電飾として使
用不可であった。比較例3で得られたインクジェット用
記録媒体は、全光線透過率が低すぎるため、インパクト
のある画像が得られず電飾として使用不可であった。
【0058】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
記録材は、適度な隠蔽性および優れた光散乱性を有して
いるので、後方から光を当てても光源の形が見えず、か
つインパクトのある発色を表現でき、従って電飾に好適
に使用できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 利武 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性の基材の片面にインク受容層を
    形成した記録材において、全光線透過率が20〜60
    %、かつ散乱光線透過率Tdと平行光線透過率Tpの比
    Td/Tpが12以上であることを特徴とする記録材。
  2. 【請求項2】 該インク受容層が、インク吸収層とイン
    ク通過層の少なくとも2層から構成され、かつインク吸
    収層が基材上に形成されてなることを特徴とする請求項
    1に記載の記録材。
  3. 【請求項3】 インク通過層が、屈折率1.47〜1.
    60の粒子、水に難溶性の樹脂を含有することを特徴と
    する請求項2に記載の記録材。
  4. 【請求項4】 粒子と水に難溶性の樹脂の含有比が、重
    量比で1/1〜30/1であることを特徴とする請求項
    3に記載の記録材。
  5. 【請求項5】 粒子の平均粒径が0.5〜5μmである
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の記録材。
  6. 【請求項6】 粒子がベンゾグアナミン・ホルムアルデ
    ヒド縮合物からなることを特徴とする請求項3〜5のい
    ずれかに記載の記録材。
  7. 【請求項7】 インク通過層がさらに界面活性剤を含有
    することを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の
    記録材。
  8. 【請求項8】 界面活性剤の含有量が、粒子と水に難溶
    性の樹脂の合計量に対して、0.5〜20重量%である
    ことを特徴とする請求項7に記載の記録材。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の記録材
    のインク受容層に染料インクおよび/または顔料インク
    を用いて印刷を施し、当該インク受容層側を光照射側、
    基材側を鑑賞側とすることを特徴とする電飾用記録材。
JP31391396A 1996-11-25 1996-11-25 記録材及び電飾用記録材 Expired - Fee Related JP3549693B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31391396A JP3549693B2 (ja) 1996-11-25 1996-11-25 記録材及び電飾用記録材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31391396A JP3549693B2 (ja) 1996-11-25 1996-11-25 記録材及び電飾用記録材

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001244120A Division JP3778028B2 (ja) 2001-08-10 2001-08-10 記録材及び電飾用記録材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10151849A true JPH10151849A (ja) 1998-06-09
JP3549693B2 JP3549693B2 (ja) 2004-08-04

Family

ID=18047035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31391396A Expired - Fee Related JP3549693B2 (ja) 1996-11-25 1996-11-25 記録材及び電飾用記録材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3549693B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000318302A (ja) * 1999-05-13 2000-11-21 Konica Corp インクジェットプリンタ用記録媒体
JP2001277709A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Nippon Paper Industries Co Ltd インクジェット記録用シート及びそれを用いた電飾表示体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000318302A (ja) * 1999-05-13 2000-11-21 Konica Corp インクジェットプリンタ用記録媒体
JP2001277709A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Nippon Paper Industries Co Ltd インクジェット記録用シート及びそれを用いた電飾表示体

Also Published As

Publication number Publication date
JP3549693B2 (ja) 2004-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09175010A (ja) インクジェット記録シート
JP3549693B2 (ja) 記録材及び電飾用記録材
JP3778028B2 (ja) 記録材及び電飾用記録材
JP3778027B2 (ja) 記録材及び電飾用記録材
JPH10129110A (ja) 記録材及び電飾用記録材
JPH10151850A (ja) 記録材及び電飾用記録材
US20020051047A1 (en) Recording medium, image-forming method using the same and method of manufacturing such recording medium
JP3436349B2 (ja) 記録材及びバックプリント用記録物
JPH10151847A (ja) 記録材及び電飾用記録材
JPH10119419A (ja) 記録材
JPH09226229A (ja) 記録用媒体
JPH10226985A (ja) 記録材
EP1189756B1 (en) Receiver medium for digital imaging
JP2001105717A (ja) 記録材
JP3110476B2 (ja) 記録用フィルムおよび記録方法
JP2002052812A (ja) インクジェット記録用シート
JPH1044586A (ja) インクジェット記録用媒体
JP3085746B2 (ja) 記録シートおよび記録物
JP2000313083A (ja) 記録材、電飾用記録材および記録物
JP3446365B2 (ja) インクジェットプリンタ用記録媒体および記録物
JP3133241B2 (ja) インクジェット記録材料
JPH08187935A (ja) インク記録媒体
JPH11277882A (ja) バックリット用インクジェット記録シート及びその製造方法
JP4018811B2 (ja) 水性インク用記録材
JPH10329410A (ja) 記録材及びその使用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040421

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080430

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100430

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110430

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120430

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees