JPH10151675A - 視覚障害者誘導用床材の製造方法 - Google Patents

視覚障害者誘導用床材の製造方法

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JPH10151675A
JPH10151675A JP8312082A JP31208296A JPH10151675A JP H10151675 A JPH10151675 A JP H10151675A JP 8312082 A JP8312082 A JP 8312082A JP 31208296 A JP31208296 A JP 31208296A JP H10151675 A JPH10151675 A JP H10151675A
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JP
Japan
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resin sheet
floor material
thermoplastic resin
electrodes
flooring
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Application number
JP8312082A
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English (en)
Inventor
Tetsuomi Yagi
哲臣 八木
Masahiko Miyahara
雅彦 宮原
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Suminoe Textile Co Ltd
Original Assignee
Suminoe Textile Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10151675A publication Critical patent/JPH10151675A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 突起部と床材基板との接着性に優れると共
に、床材にそりが生じることのない、かつ生産性に優れ
た視覚障害者誘導用床材の製造方法を提供する。 【解決手段】 2つの電極4、5間において、床材基板
2とその上方に配置された成形金型7との間に熱可塑性
樹脂シート6を挟圧せしめた状態で、電極4、5間に高
周波電圧を加えた後、挟圧状態で冷却して床材基板2上
に突起部3を形成する。樹脂シートの不要部6aの切断
除去は、別工程で打抜金型8を用いて行っても良いし、
切断刃付き成形金型を用いることで1工程で行っても良
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、視覚障害者を誘
導するための床材の製造方法に関し、更に詳しくは、床
材基板上に、熱可塑性樹脂からなる突起部が形成された
視覚障害者誘導用床材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、視覚障害者誘導用の床材としては
コンクリートや塩化ビニル樹脂等の合成樹脂やゴムで、
平板に突起部を設けたものが使用されているが、病院、
ホテル、公会堂、図書館、その他公共施設などで床材と
してカーペットを敷き込むことが多くなってきているこ
とから、カーペット上に突起部を設けたものが提案され
ている。
【0003】例えば、カーペットの上から床下地に穴を
開け、上から突起物をねじ込み固定する方法、あるいは
接着剤で突起物をカーペットに接着固定する方法が知ら
れているが、前者の方法では施工が繁雑となり、施工作
業に時間を要する上に、ねじ式であり緩みが生じて突起
物の固定が不安定になりやすく安全上好ましくないし、
床下地に穴が開いてしまう可能性がある等種々の問題点
を有するものであった。また、後者の方法では、たとえ
強力な接着剤を使用してもカーペットのパイルと突起物
の間に隙間が生じ、固定が不安定になりやすく安全上問
題があった。
【0004】そこで、特開平6−90976号公報に
は、突起物の固定の安定化を図るため、射出成形機の成
形金型をカーペットに押し付けながら溶融樹脂を射出し
て、カーペット上に突起部を圧着形成する方法が記載さ
れている。また、特開平8−21066号公報には、予
め突起部を成形しておき、施工後のカーペットの上に、
誘電加熱法により前記突起部を溶融接着する方法が記載
されている。これらの方法によれば、突起物の固定の安
定化を図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術による場合、次のような問題があった。即ち、前
者の方法では、突起部の形状が畝状に形成される場合に
は、突起部のそりが大きく、これに伴いカーペットにそ
りが発生し、施工性が低下するという問題があった。特
に細長い畝状に形成されている場合には、カーペットの
そりは顕著であり、施工性が著しく低下する。
【0006】また、後者の方法では、突起部とカーペッ
トの接触面近傍のみを加熱することはできず、突起部全
体が加熱されてしまうことが避けられないため、溶融に
よる突起部の成形形状の変形が生じてしまうという問題
を有していた。
【0007】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、突起部の成形性に優れ、突起部と
床材基板との接着性に優れると共に、床材にそりが生じ
ることのない、かつ生産性に優れた、視覚障害者誘導用
床材の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは鋭意研究の結果、高周波電圧を加えた
状態で熱可塑性樹脂シートを溶融させて成形金型内で成
形すると同時に床材基板上に溶融接着させて、床材基板
上に突起部を形成すれば、突起部と床材基板との接着性
に優れると共に、突起部のそりやひけを防止できて、生
産性にも優れることを見出した。
【0009】即ち、請求項1の発明にかかる視覚障害者
誘導用床材の製造方法は、カーペット又は合成樹脂から
なる床材基板の上に、熱可塑性樹脂からなる突起部が形
成された視覚障害者誘導用床材の製造方法において、2
つの電極間において、床材基板とその上方に配置された
成形金型との間に熱可塑性樹脂シートを挟圧せしめた状
態で、前記電極間に高周波電圧を加えた後、前記挟圧状
態で冷却して床材基板上に突起部を形成する工程と、2
つの電極間において、前記床材基板上に形成された突起
部の底部周縁に打抜金型の刃部を圧接せしめた状態で、
電極間に高周波電圧を加えて樹脂シートの不要部を切断
除去する工程とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】熱可塑性樹脂シートを高周波誘電加熱によ
り加熱溶融させて成形金型内で成形すると同時に床材基
板に接着して床材基板上に突起部を形成するものである
から、成形時に残存する内部応力は小さくなり、突起部
のそりやひけを防止することができ、従って床材のそり
を防止することができるから、施工性に優れる。また、
残存内部応力が小さいので、突起部と床材基板との接着
性に優れる。また、成形と同時に床材基板への接着が行
えるから、生産性にも優れる。
【0011】請求項2の発明にかかる視覚障害者誘導用
床材の製造方法は、カーペット又は合成樹脂からなる床
材基板の上に、熱可塑性樹脂からなる突起部が形成され
た視覚障害者誘導用床材の製造方法において、2つの電
極間において、床材基板と、その上方に配置された、キ
ャビティー下面周縁部に切断刃が該下面から突出する態
様で設けられた成形金型との間に熱可塑性樹脂シートを
挟圧せしめた状態で、前記電極間に高周波電圧を加えた
後、前記挟圧状態で冷却して、床材基板上に突起部を形
成すると同時に樹脂シートの不要部を切断除去すること
を特徴とするものである。
【0012】熱可塑性樹脂シートを高周波誘電加熱によ
り加熱溶融させて成形金型内で成形すると同時に床材基
板に接着するものであるから、残存内部応力は小さくな
り、突起部のそりやひけを防止することができ、従って
床材のそりを防止することができるから、施工性に優れ
る。また、残存内部応力が小さいので、突起部と床材基
板との接着性にも優れる。
【0013】また、成形金型に切断刃が付設されている
から、溶融、成形、接着と同時に樹脂シートの不要部を
切断除去することができ、即ち、1つの工程で床材基板
上に突起部の形成を完了することができ、一層生産性に
優れたものとなすことができる。
【0014】請求項3の発明にかかる視覚障害者誘導用
床材の製造方法は、上記請求項1または2の視覚障害者
誘導用床材の製造方法において、前処理として、2つの
電極間において、床材基板とその上方に配置された予熱
金型との間に熱可塑性樹脂シートを挟圧せしめた状態
で、前記電極間に高周波電圧を加えて前記熱可塑性樹脂
シートを軟化させて、予め床材基板上に前記熱可塑性樹
脂シートを溶着一体化する構成を採用したものである。
【0015】前処理として、予熱工程を設けたものであ
るから、この構成を採用すれば、高周波誘電加熱を行う
際に一般に溶融しにくいとされる熱可塑性樹脂シートを
成形材料とする時にも、樹脂を十分に溶融させて何ら支
障なく床材を製造することができる。また、この予熱を
行うことにより、突起部と床材基板との接着性をより一
層向上させることができる。
【0016】請求項4の発明は、上記請求項1〜3のい
ずれかの視覚障害者誘導用床材の製造方法において、熱
可塑性樹脂の誘電率が2.0〜5.0である構成を採用
したものである。
【0017】誘電率が2.0〜5.0であり、高周波誘
電加熱により熱可塑性樹脂シートが容易に溶融するか
ら、短時間での溶融、成形、接着が可能となり、より一
層生産性に優れたものとなすことができる。
【0018】請求項5の発明は、上記請求項1〜4のい
ずれかの視覚障害者誘導用床材の製造方法において、床
材基板がカーペットである構成を採用したものである。
【0019】床材基板としてカーペットを用いるもので
あるから、保温性、吸音性が高く、しかも歩き心地の良
い視覚障害者誘導用床材を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】高周波誘電加熱とは、材料を電極
間に配置して高周波電圧を加えて、分子同士の激しい摩
擦によって生ずる発熱を利用して材料を加熱するもので
あり、例えばプラスチックフィルムを溶融接着するのに
用いられているものである。
【0021】この発明にかかる視覚障害者誘導用床材の
製造方法は、床材基板とその上方に配置された成形金型
との間に挟圧される態様で、熱可塑性樹脂シートを配置
した後、高周波電圧を熱可塑性樹脂シートに加えること
に主たる特徴を有するものであり、高周波誘電加熱によ
り樹脂を溶融すると同時に、成形金型内で成形し、かつ
床材基板への接着を同時進行させるものである。
【0022】図4にこの発明の製造方法により製造され
る視覚障害者誘導用床材(1)の一実施形態にかかる斜
視図を示す。(2)はカーペットまたは合成樹脂からな
る床材基板、(3)…は突起部であり、該突起部(3)
…は熱可塑性樹脂からなる。この誘導用床材(1)は一
般に誘導型と呼ばれるもので、突起部(3)形状が畝状
であるが、特にこの形状に限定されるものではなく、例
えば、一般に注意喚起型と呼ばれる円錐台形状に形成さ
れていても良い。
【0023】先ず、請求項1の発明にかかる製造方法に
ついて述べる。この製造方法は、熱可塑性樹脂シート
(6)を高周波誘電加熱により加熱溶融させつつ成形金
型(7)内で成形すると同時に床材基板(2)に接着す
ることと、成形後の不要な樹脂シート(6a)の切断除去
を別工程で行うものである。
【0024】この製造方法の概略を示す図1において、
(4)は上部電極、(5)は下部電極、(6)は熱可塑
性樹脂シート、(7)は成形金型、(8)は打抜金型で
ある。
【0025】上部電極(4)と下部電極(5)は共に図
示しない高周波発振器に接続されて、両電極(4)
(5)間に挟まれた空間に高周波電場を加え得るものと
なされている。
【0026】熱可塑性樹脂シート(6)は、溶融成形さ
れて前記突起部(3)に形成されるものである。
【0027】成形金型(7)は前記突起部(3)の形状
に対応する形状のキャビティー(7a)を有し、該キャビ
ティー(7a)内に熱可塑性樹脂シート(6)の溶融によ
って生じる樹脂が充満されて、このキャビティー(7a)
内で溶融樹脂が成形されるものとなされている。
【0028】打抜金型(8)は前記突起部(3)の底部
周縁形状に適合する形状を有する刃部(8a)を有し、高
周波電場下、該刃部(8a)を成形後の突起部(3)の底
部周縁に圧接せしめることにより、成形後の不要な樹脂
シート(以下、「シート不要部」という)(6a)を切断
除去することができる。
【0029】以下、上記成形金型(7)、打抜金型
(8)を用いた製造方法について説明するが、この発明
の製造方法において使用する成形金型及び打抜金型は上
記形態に何ら限定されるものではない。
【0030】誘導用床材(1)を製造するにあたって
は、上部電極(4)と下部電極(5)の間において、床
材基板(2)とその上方に配置された成形金型(7)と
の間に熱可塑性樹脂シート(6)を挟圧状態に配置す
る。この時、成形金型のキャビティー(7a)側が熱可塑
性樹脂シート(6)と接するように配置する。挟圧状態
にするにあたっては、図1(イ)に示すように、上部電
極(4)を成形金型(7)と接触させ、一方下部電極
(5)も床材基板(2)と接触させて、両電極によっ
て、熱可塑性樹脂シート(6)を床材基板(2)とその
上方に配置された成形金型(7)との間に挟圧状態にす
るのが望ましい。上部電極(4)が直接成形金型(7)
に接触することにより、成形金型(7)は上部電極
(4)として機能するから、熱可塑性樹脂シート(6)
の内、キャビティー(7a)内に充填される部分、即ち突
起部(3)に形成される部分(以下、「シート成形部」
という)(6b)を挟む電極間間隔が実質的に短いものと
なるから、該シート成形部(6b)の加熱溶融の効率が非
常に良く、従って短時間での溶融が可能となり生産性に
優れたものとなすことができる。一方、シート不要部
(6a)においてはシート成形部(6b)よりも電極間隔が
長くなるので加熱強度が弱く、シート不要部(6a)の溶
融がほとんどなく、従って後のシート不要部(6a)の切
断除去が非常に容易となり、好都合である。しかも、上
部電極(4)と下部電極(5)の間隔を必要最小限に設
定することができるから、高周波電圧による加熱の効率
が良く、この意味からも生産性向上に大きく寄与するも
のである。もちろん前記挟圧状態にするに際しては、上
部電極(4)ではなく、別の手段により成形金型(7)
を熱可塑性樹脂シート(6)上面に圧接せしめることに
より成し得ても良い。
【0031】次に、前記電極(4)(5)間に所定時間
高周波電圧を加える。高周波誘電加熱により、熱可塑性
樹脂シート(6)が加熱されて溶融するが、この時熱可
塑性樹脂シート(6)は床材基板(2)と成形金型
(7)との間に挟圧されているから、図1(ロ)に示す
ように、成形金型(7)下面は床材基板(2)上面まで
下降し、これに伴い、溶融した樹脂は成形金型(7)の
キャビティー(7a)内に進入していき、キャビティー
(7a)内に樹脂が充填されて成形されるとともに、床材
基板(2)上に接着する。なお、樹脂の種類によって、
十分に溶融するまでの時間が異なるため、高周波電圧を
加える時間は、使用する樹脂に合わせて適宜選定する必
要がある。
【0032】高周波電圧を加えた後、前記挟圧状態のま
ま所定時間冷却し、キャビティー(7a)内で樹脂の成
形、接着を完了させた後、成形金型(7)を取り外す。
【0033】次に、図1(ハ)に示すように、上部電極
(4)と下部電極(5)の間において、前記床材基板
(2)上に形成された突起部(3)の底部周縁に打抜金
型(8)の刃部(8a)を圧接せしめ、この圧接状態で電
極(4)(5)間に高周波電圧を所定時間加える。シー
ト不要部(6a)と突起部(3)の底部周縁の一部は融着
しているが、この融着部分に打抜金型の刃部(8a)が圧
接され、しかも高周波電圧が加えられているから、融着
部分が容易に切断されてシート不要部(6a)が切断除去
される。なお、この工程において、高周波電圧を加える
時間は、通常0.5〜5秒とすることが好ましい。5秒
を超えると、高周波電圧により既に形成された突起部が
再度溶融して変形することがあり、好ましくない。
【0034】この製造方法によれば、熱可塑性樹脂シー
ト(6)を高周波誘電加熱により加熱溶融させてそのま
ま成形金型(7)内で成形するから、成形金型内での樹
脂の激しい対流はなく、また成形金型(7)内における
樹脂圧はどの位置でもほぼ同一となる。従って成形時に
残存する内部応力は小さくなり、突起部(3)のそりや
ひけを防止することができ、ひいては床材(1)のそり
を防止することができて、施工性に優れる。また、残存
内部応力が小さいので、突起部(3)と床材基板(2)
との接着性にも優れる。更に、成形と同時に床材基板
(2)に接着して床材基板(2)上に突起部(3)が形
成されるから、生産性にも優れる。
【0035】次に、請求項2の発明にかかる視覚障害者
誘導用床材の製造方法について述べる。この製造方法
は、熱可塑性樹脂シート(6)を高周波誘電加熱により
加熱溶融させつつ成形金型(9)内で成形すると同時に
床材基板(2)に接着することと、シート不要部(6a)
の切断除去を1つの工程で行うものである。
【0036】この製造方法の概略を示す図2において、
上部電極(4)と下部電極(5)は前記同様共に図示し
ない高周波発振器に接続されて、両電極(4)(5)間
の空間に高周波電場を加え得るものとなされている。
【0037】成形金型(9)は前記突起部(3)の形状
に対応する形状のキャビティー(9a)を有し、かつ成形
金型(9)の底部外周面には、切断刃(9b)が、その刃
先をキャビティー(9a)の下面よりも僅かに突出する態
様で取り付けられている。これにより、成形金型(9)
が熱可塑性樹脂シート(6)に圧接されて、該樹脂シー
ト(6)に高周波電圧が加えられた時に、樹脂の軟化に
対応して切断刃(9b)が樹脂シート(6)内に進入して
床材基板(2)上面にまで到達し、樹脂シート(6)の
切断が可能となる。
【0038】以下、上記切断刃(9b)付き成形金型
(9)を用いた製造方法について説明するが、この発明
の製造方法において使用する成形金型は上記形態に何ら
限定されるものではない。
【0039】誘導用床材(1)を製造するにあたって
は、上部電極(4)と下部電極(5)の間において、床
材基板(2)とその上方に配置された成形金型(9)と
の間に熱可塑性樹脂シート(6)を挟圧状態に配置す
る。この時、成形金型のキャビティー(9a)側が熱可塑
性樹脂シート(6)と接するように配置する。挟圧状態
にするにあたっては、前記と同様の理由から、図2
(イ)に示すように、上部電極(4)を成形金型(9)
と接触させ、一方下部電極(5)も床材基板(2)と接
触させて、両電極によって、熱可塑性樹脂シート(6)
を床材基板(2)とその上方に配置された成形金型
(9)との間に挟圧状態にするのが望ましい。もちろん
前記挟圧状態にするに際しては、上部電極(4)ではな
く、別の手段により成形金型(9)を熱可塑性樹脂シー
ト(6)上面に圧接せしめることにより成し得ても良
い。
【0040】次に、前記電極(4)(5)間に高周波電
圧を所定時間加える。高周波誘電加熱により、熱可塑性
樹脂シート(6)が加熱されて溶融するが、この時熱可
塑性樹脂シート(6)は床材基板(2)と成形金型
(9)との間に挟圧されているから、溶融した樹脂は成
形金型(9)のキャビティー(9a)内に進入していき、
図2(ロ)に示すように、キャビティー(9a)内に樹脂
が充填されて成形されるとともに、床材基板(2)上に
接着する。しかも成形金型(9)は切断刃(9b)を有す
るから、樹脂シート(6)の軟化、溶融に応じて樹脂シ
ート(6)内に切断刃(9b)が進入していき、樹脂シー
ト(6)の切断を同時に行うことができる。即ち、溶
融、成形、接着、切断を1つの工程で行うことができ
る。なお、樹脂の種類によって、十分に溶融するまでの
時間が異なるため、高周波電圧を加える時間は、使用す
る樹脂に合わせて適宜選定する必要がある。
【0041】高周波電圧を加えた後、前記挟圧状態のま
ま所定時間冷却し、キャビティー(9a)内で樹脂の成
形、接着を完了させる。
【0042】この製造方法によれば、先の製造方法と同
様の作用により、成形時に残存する内部応力は小さくな
るから、突起部(3)のそりやひけを防止することがで
き、ひいては床材(1)のそりを防止することができて
施工性に優れる。また、残存内部応力が小さいので突起
部(3)と床材基板(2)との接着性にも優れる。
【0043】加えて、成形と同時にシート不要部(6a)
を切断除去することができるから、即ち、1工程で床材
基板(2)上への突起部(3)の形成を完了することが
できるから、一層生産性に優れたものとなすことができ
る。
【0044】この発明の製造方法において、前処理とし
て、2つの電極(4)(5)間において、床材基板
(2)とその上方に配置された予熱金型(10)との間に
熱可塑性樹脂シート(6)を挟圧せしめた状態で、前記
電極(4)(5)間に高周波電圧を加えて前記熱可塑性
樹脂シート(6)を軟化させて、予め床材基板(2)上
に前記熱可塑性樹脂シート(6)を溶着一体化する構成
を採用しても良い。このように前処理として予熱工程を
設けることにより、高周波誘電加熱を行う際に一般に溶
融しにくいとされる熱可塑性樹脂シート(6)を成形材
料とする場合にも、十分に樹脂を溶融させて何ら支障な
く床材(1)を製造することができる。更にこのような
予熱を行うことで、突起部(3)と床材基板(2)との
接着性により一層優れたものとなすことができる。な
お、この場合も前記と同様の理由から上部電極(4)を
予熱金型(10)と接触させ、一方下部電極(5)も床材
基板(2)と接触させて、両電極によって、熱可塑性樹
脂シート(6)を床材基板(2)とその上方に配置され
た予熱金型(10)との間に挟圧状態にするのが望まし
い。なお、樹脂の種類によって、溶融するまでの時間、
溶融の程度が異なるため、挟圧力は、使用する樹脂に合
わせて適宜選定する必要がある。
【0045】更に、予熱金型(10)の予熱面 (10a)は、
後に形成する突起部(3)の下面の形状、即ち成形金型
のキャビティー(7a)(9a)下面の形状に対応する形状
とすることが望ましい。これにより、シート成形部(6
b)を挟む電極間間隔が、シート不要部(6a)を挟む電
極間間隔よりも実質的に短いものとなるので、シート成
形部(6b)のみを選択的に効率良く加熱溶融させて床材
基板(2)上に溶着一体化しておくことが可能となると
ともに、シート不要部(6a)の溶融がほとんどなく、従
って後のシート不要部(6a)の切断除去が非常に容易と
なる。
【0046】なお、この発明の製造方法において、溶
融、成形の際に、熱可塑性樹脂シート(6)の上面側に
保護シートを配置しておき、成形後の突起部(3)表面
に保護層が形成されるようにしても良い。このような保
護シートとしては、例えば、EVA(エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体)樹脂シート等が挙げられる。保護層を形
成することにより、突起部(3)表面の汚れを防止する
ことができると共に、すべりも低減することができる。
【0047】また、必要に応じて、溶融、成形の際に、
熱可塑性樹脂シート(6)の上面側に蓄光シートを配置
しておき、成形後の突起部(3)表面に蓄光層が形成さ
れるようにしても良い。このような蓄光シートとして
は、例えば、吸収した光エネルギーを燐光として放出可
能な物質を含有するシート等が挙げられ、このような上
市品として例えばルミシート(根本特殊化学株式会社
製)が挙げられる。突起部表面に蓄光層を形成すること
により、夜間等の暗時においては、照明などの光を吸収
した蓄光層が、識別するに十分な輝度で発光するから、
夜間の緊急時の避難誘導の標識として使用することがで
きる。この場合にも、汚れ、すべり防止の観点から、蓄
光層の上に保護層を形成しても良い。
【0048】この発明において、床材基板(2)として
はカーペットまたは合成樹脂板が用いられる。合成樹脂
板としては、特に限定されるものではないが、硬質塩化
ビニル板、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)樹
脂板などが用いられる。
【0049】また、突起部(3)を形成する熱可塑性樹
脂としては、特に限定されるものではないが、ポリ塩化
ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、EVA(エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体)、ポリエチレン、ポリウレタ
ン樹脂などが挙げられる。
【0050】中でも誘電率が2.0〜5.0である熱可
塑性樹脂が好ましく、このような樹脂としては、ポリ塩
化ビニル樹脂、EVA樹脂などが挙げられる。2.0未
満では誘電損失が小さいため樹脂が十分に加熱されず、
溶融が不十分となり、5.0を超えると内部加熱がほと
んど起こらなくなる。中でも誘電率が2.0〜3.0で
あることがより好ましい。
【0051】前記熱可塑性樹脂には、諸性質の向上を目
的として、安定剤、可塑剤、充填剤、着色剤、帯電防止
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の各種添加剤を適宜配
合することができる。
【0052】なお、熱可塑性樹脂シート(6)としては
通常単層シートが用いられるが、積層シートを用いても
良い。また、熱可塑性樹脂シート(6)の厚さは、1m
m〜10mmであることが好ましい。1mm未満では視
覚障害者が過誤なく認識するのに十分な突起部高さが得
られず、10mmを超えると高周波による誘電加熱が十
分になされず、熱可塑性樹脂の溶融が不十分となる。中
でも3mm〜6mmであることがより好ましい。
【0053】また、電極間に高周波電圧を加える際の周
波数は、10〜50MHzの範囲の周波数を用いること
が好ましい。10MHz未満では、樹脂が十分に加熱さ
れず、溶融が不十分となり、50MHzを超える場合
は、高周波を発振する発振機が複雑かつ大型になって装
置コストが非常に高くなるので経済的に不利となる。
【0054】
【実施例】次に、この発明の具体的実施例について説明
する。
【0055】<実施例1>高周波ウェルダーの下部電極
の上に、ループパイル型タイルカーペット(住江織物株
式会社製、LP−2000、500mm角、パイル部;
ナイロン製)をパイル部を上にして載置した。このカー
ペットの上にポリ塩化ビニル樹脂シート(三菱樹脂株式
会社製、品番KT−103、厚さ5mm)を載置した
後、更に、畝状形状のキャビティーを有する成形金型
を、そのキャビティー側を下にして、前記樹脂シートの
上に載置した。高周波ウェルダーの上部電極を下降させ
て上部電極を成形金型上面に圧接させた状態で、2つの
電極間に27.12MHzの高周波電圧を60秒間加え
た後、この圧接状態のまま60秒間冷却した。次に成形
金型をはずして、図1(ハ)に示すような打抜金型の刃
部を成形後の突起部の底部周縁に当接させた後、上部電
極を下降させて上部電極を打抜金型上面に圧接させた状
態で、2つの電極間に27.12MHzの高周波電圧を
1秒間加えて、不要な樹脂シートを切断除去して、床材
を作製した。
【0056】<実施例2>熱可塑性樹脂シートとして、
ポリ塩化ビニル樹脂シートに代えて、EVA(エチレン
−酢酸ビニル共重合体)を使用した以外は、実施例1と
同様にして床材を作製した。
【0057】<実施例3>高周波ウェルダーの下部電極
の上に、前記ループパイル型タイルカーペットをパイル
部を上にして載置した。このカーペットの上に前記ポリ
塩化ビニル樹脂シートを載置した後、更に、切断刃が、
その刃先をキャビティー下面よりも僅かに突出する態様
で金型の下部外周面に取り付けられている切断刃付き成
形金型を、そのキャビティー側を下にして、前記樹脂シ
ートの上に載置した。高周波ウェルダーの上部電極を下
降させて上部電極を成形金型上面に圧接させた状態で、
2つの電極間に27.12MHzの高周波電圧を60秒
間加えた後、この圧接状態のまま60秒間冷却して、床
材を作製した。
【0058】<実施例4>熱可塑性樹脂シートとして、
ポリ塩化ビニル樹脂シートに代えて、前記EVAを使用
した以外は、実施例3と同様にして床材を作製した。
【0059】<実施例5>高周波ウェルダーの下部電極
の上に、前記ループパイル型タイルカーペットをパイル
部を上にして載置した。このカーペットの上に前記ポリ
塩化ビニル樹脂シートを載置した後、更に予熱金型を樹
脂シートの上に載置した。高周波ウェルダーの上部電極
を下降させて上部電極を予熱金型上面に圧接させた状態
で、2つの電極間に27.12MHzの高周波電圧を3
0秒間加えて、カーペット上に樹脂シートを溶着一体化
した後、予熱金型に代えて、畝状形状のキャビティーを
有する成形金型を、そのキャビティー側を下にして、前
記樹脂シートの上に載置した。上部電極を下降させて上
部電極を成形金型上面に圧接させた状態で、2つの電極
間に27.12MHzの高周波電圧を30秒間加えた
後、この圧接状態のまま60秒間冷却した。次に成形金
型をはずして、前記打抜金型の刃部を成形後の突起部の
底部周縁に当接させた後、上部電極を下降させて上部電
極を打抜金型上面に圧接させた状態で、2つの電極間に
27.12MHzの高周波電圧を1秒間加えて、不要な
樹脂シートを切断除去して、床材を作製した。
【0060】<実施例6>高周波ウェルダーの下部電極
の上に、前記ループパイル型タイルカーペットをパイル
部を上にして載置した。このカーペットの上に前記ポリ
塩化ビニル樹脂シートを載置した後、更に予熱金型を樹
脂シートの上に載置した。高周波ウェルダーの上部電極
を下降させて上部電極を予熱金型上面に圧接させた状態
で、2つの電極間に27.12MHzの高周波電圧を3
0秒間加えて、カーペット上に樹脂シートを溶着一体化
した後、予熱金型に代えて、実施例3記載の切断刃付き
成形金型を、そのキャビティー側を下にして、前記樹脂
シートの上に載置した。上部電極を下降させて上部電極
を成形金型上面に圧接させた状態で、2つの電極間に2
7.12MHzの高周波電圧を30秒間加えた後、この
圧接状態のまま60秒間冷却して、床材を作製した。
【0061】<比較例1>射出成形によりポリ塩化ビニ
ル樹脂からなる畝状の突起部を作製した後、この突起部
を前記ループパイル型タイルカーペットの上に、エポキ
シ系2液型接着剤を用いて接着して床材を作製した。
【0062】<比較例2>射出成形機の成形金型を前記
ループパイル型タイルカーペットの上に押し付けながら
ポリ塩化ビニル樹脂を射出して60秒間成形した後、冷
却して床材を作製した。
【0063】<実施例7>床材基板として、タイルカー
ペットに代えて、硬質塩化ビニル板(住江織物株式会社
製;スミテック)を使用した以外は、実施例1と同様に
して床材を作製した。
【0064】<実施例8>床材基板として、タイルカー
ペットに代えて、上記硬質塩化ビニル板を使用した以外
は、実施例3と同様にして床材を作製した。
【0065】<実施例9>床材基板として、タイルカー
ペットに代えて、上記硬質塩化ビニル板を使用した以外
は、実施例5と同様にして床材を作製した。
【0066】<実施例10>床材基板として、タイルカ
ーペットに代えて、上記硬質塩化ビニル板を使用した以
外は、実施例6と同様にして床材を作製した。
【0067】<比較例3>床材基板として、タイルカー
ペットに代えて、上記硬質塩化ビニル板を使用した以外
は、比較例2と同様にして床材を作製した。
【0068】<試験方法および評価方法>上記のように
作製された各床材に対し、下記A、Bに示す試験法に従
い、評価を行った。その結果を表1〜2に示す。
【0069】A.そり量試験法 冷却工程を経た後の床材を、反っている側を上にして平
面盤上に載せ、この時、床材の周縁と平面盤との間に生
じる隙間の最大値をそり量とする。突起部側に反ってい
る場合には、そり量を「+」で表示し、床材の裏面側に
反っている場合には、そり量を「−」で表示した。
【0070】B.接着強度試験法 幅40mmの短冊型試験片を作製し、オートグラフを用
いて引張速度100mm/分の条件で180度剥離試験
を行い、突起部と床材基板の剥離強度(接着強度)を測
定した。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】表1〜2から明らかなように、この発明に
かかる製造方法で製作された実施例1〜10の視覚障害
者誘導用床材は、そりやひけがなく、かつ突起部と床材
基板との接着性にも優れるものである。
【0074】これに対し、この発明の範囲を逸脱する製
造方法で製作された比較例1、2の床材は、そりが大き
く、また突起部と床材基板との接着性にも劣るものであ
った。また、比較例3の床材は、接着性に劣り、しかも
突起部の大きなそりに床材基板が追随できず、突起部の
周縁部が床材基板から剥離する現象が生じ、安全上大き
な問題があるため、実際上使用に耐えないものであっ
た。
【0075】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、熱可塑性樹脂
シートを高周波誘電加熱により加熱溶融させてそのまま
成形金型内で成形するから、成形金型内での樹脂の激し
い対流はなく、また成形金型内における樹脂圧はどの位
置でもほぼ同一となるので、成形時に残存する内部応力
は小さくなり、突起部のそりやひけを防止することがで
きる。従って床材のそりを防止することができて、施工
性に優れる。また、残存内部応力が小さいので、突起部
と床材基板との接着性にも優れ、車椅子が通過しても突
起部が剥離することがないから安全性に優れる。更に、
樹脂の溶融、成形と同時に床材基板に接着して床材基板
上に突起部が形成されるから、生産性にも優れる。
【0076】請求項2の発明によれば、上記と同様の作
用により、成形時に残存する内部応力は小さくなるか
ら、突起部のそりやひけを防止することができ、ひいて
は床材のそりを防止することができて、施工性に優れ
る。また、残存内部応力が小さいので、突起部と床材基
板との接着性にも優れる。
【0077】加えて、成形金型に切断刃が付設されてい
ることにより、溶融、成形、接着と同時にシート不要部
を切断除去することができるから、即ち、1つの工程で
床材基板上への突起部の形成を完了し得るものであるか
ら、一層生産性に優れたものとなすことができる。
【0078】請求項3の発明によれば、上記において、
前処理として、2つの電極間において、床材基板とその
上方に配置された予熱金型との間に熱可塑性樹脂シート
を挟圧せしめた状態で、前記電極間に高周波電圧を印加
して前記熱可塑性樹脂シートを軟化させて、予め床材基
板上に前記熱可塑性樹脂シートを溶着一体化する構成を
採用したものであるから、高周波誘電加熱を行う際に一
般に溶融しにくいとされる熱可塑性樹脂シートを成形材
料とする場合にも、樹脂を十分に溶融させて何ら支障な
く視覚障害者誘導用床材を製造することができる。更
に、このような予熱を行うことにより、突起部と床材基
板との接着性をより一層向上させることができる。
【0079】請求項4の発明によれば、上記において、
熱可塑性樹脂の誘電率が2.0〜5.0である構成を採
用したものであるから、高周波誘電加熱により熱可塑性
樹脂シートが容易に溶融されて、短時間での溶融、成
形、接着が可能となり、より一層生産性に優れたものと
なすことができる。
【0080】請求項5の発明によれば、上記において、
床材基板がカーペットである構成を採用したものである
から、保温性、吸音性が高く、しかも歩き心地の良い視
覚障害者誘導用床材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1にかかる製造方法の概略を示す断面図
であって、同図(イ)は金型と床材間に樹脂シートを挟
圧した状態、同図(ロ)は高周波電圧を加えた後の状
態、同図(ハ)は打抜金型を配置した状態をそれぞれ示
すものである。
【図2】請求項2にかかる製造方法の概略を示す断面図
であって、同図(イ)は金型と床材間に樹脂シートを挟
圧した状態、同図(ロ)は高周波電圧を加えた後の状
態、同図(ハ)はシート不要部を除去した状態をそれぞ
れ示すものである。
【図3】樹脂シートの予熱の概略を示す断面図である。
【図4】この発明にかかる製造方法により製造される床
材の一形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…誘導用床材 2…床材基板 3…突起部 4…上部電極 5…下部電極 6…樹脂シート 6a…シート不要部 7…成形金型 8…打抜金型 9…切断刃付き成形金型 10…予熱金型
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04F 15/02 E04F 15/02 C 15/10 104 15/10 104E // B29L 31:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーペット又は合成樹脂からなる床材基
    板の上に、熱可塑性樹脂からなる突起部が形成された視
    覚障害者誘導用床材の製造方法において、 2つの電極間において、床材基板とその上方に配置され
    た成形金型との間に熱可塑性樹脂シートを挟圧せしめた
    状態で、前記電極間に高周波電圧を加えた後、前記挟圧
    状態で冷却して床材基板上に突起部を形成する工程と、 2つの電極間において、前記床材基板上に形成された突
    起部の底部周縁に打抜金型の刃部を圧接せしめた状態
    で、電極間に高周波電圧を加えて樹脂シートの不要部を
    切断除去する工程とを備えたことを特徴とする視覚障害
    者誘導用床材の製造方法。
  2. 【請求項2】 カーペット又は合成樹脂からなる床材基
    板の上に、熱可塑性樹脂からなる突起部が形成された視
    覚障害者誘導用床材の製造方法において、 2つの電極間において、床材基板と、その上方に配置さ
    れた、キャビティー下面周縁部に切断刃が該下面から突
    出する態様で設けられた成形金型との間に熱可塑性樹脂
    シートを挟圧せしめた状態で、前記電極間に高周波電圧
    を加えた後、前記挟圧状態で冷却して、床材基板上に突
    起部を形成すると同時に樹脂シートの不要部を切断除去
    することを特徴とする視覚障害者誘導用床材の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前処理として、2つの電極間において、
    床材基板とその上方に配置された予熱金型との間に熱可
    塑性樹脂シートを挟圧せしめた状態で、前記電極間に高
    周波電圧を加えて前記熱可塑性樹脂シートを軟化させ
    て、予め床材基板上に前記熱可塑性樹脂シートを溶着一
    体化することを特徴とする請求項1または2に記載の視
    覚障害者誘導用床材の製造方法。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂の誘電率が2.0〜5.0
    であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の視覚障害者誘導用床材の製造方法。
  5. 【請求項5】 床材基板がカーペットであることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の視覚障害者
    誘導用床材の製造方法。
JP8312082A 1996-11-22 1996-11-22 視覚障害者誘導用床材の製造方法 Pending JPH10151675A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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