JPH10149469A - 遊技駐車場管理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入場ゲート付近に待ち時間を与えることなく
入場ゲート機を開き、退場するときも、退場ゲート機前
での精算を不要とする。 【解決手段】 あらかじめ登録されているナンバーの車
両番号に、ナンバー読み取り用カメラ５で読取った車両
番号が一致したと判定したときに入場ゲート１を開くよ
うに指令する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、車両のナンバー
プレートを読取るカメラを備えて、入，退場ゲート機を
制御する遊技駐車場管理システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、パチンコ店等の遊技ホールには、
近接して駐車場が設けられ、この駐車場には、入，退場
ゲート機が設けられたものがある。これは、入場ゲート
機より入るべき車両に駐車券を発行し、駐車場での駐車
時間に応じて精算金を徴収し、徴収後に退場ゲート機を
開くものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、通常、パチン
コ店等の遊技場にあっては、開店時に顧客が殺到する傾
向にあり、車両も開店前に駐車場の入口に列を作ること
があり、このとき交通渋滞を引き起して、近隣に迷惑を
かけることがしばしばある。

【０００４】特に、入場する車両の１台，１台に駐車券
を発行する場合には、入場車両への発券処理がスムーズ
に行われないことから、交通渋滞が重要な問題となる。

【０００５】また、退場に際しても金銭の引渡しを必要
とすることから、退場する車両が多数となったときに、
退場ゲート機近傍の駐車場内で渋滞を引き起すことがあ
った。

【０００６】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたもので、特定の車両については迅速に入場させて、
車が縦列するのを避け得るようにし、交通渋滞の緩和を
図るとともに、退場時点で車両番号の確認だけで退場が
行えるようにして退場もスムーズに行えるようにする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この請求項１に係る発明
では、あらかじめ登録されているナンバーの車両番号
に、ナンバー読み取り用カメラで読取った車両番号が一
致したと判定したときに入場ゲート機を開くように指令
する処理手段と、駐車時間と遊技時間との相殺を行う精
算手段とを備えたことを特徴とする。

【０００８】第２の発明では、あらかじめ登録されてい
るナンバーの車両番号に対応して会員カード発行機より
発行された会員カードが、ホール内に設置されている読
取り装置に投入されている時間の積算時間を考慮して退
場ゲート機を開くか否かを設定する精算手段を備えたこ
とを特徴とする。

【０００９】第３の発明では、補正手段を設け、この補
正手段の補正値に対応して退場ゲート機を開くか否かを
設定することを特徴とする。

【００１０】

【発明の実施の形態】

実施の形態１．図１，図２は本発明による遊技駐車場管
理システムの一実施の形態を示す簡略構成図であり、各
図において、１は車両阻止バー１ａを有する入場ゲート
機であり、駐車場に入場する車両３の入場を制限するも
ので、その前方（駐車場外側）にはスポットカード発券
機４が設置されており、さらにその後方（駐車場内側）
には、入場する車両ナンバー読み取り用カメラ装置５が
設置されている。

【００１１】上記入場ゲート機１は、図２に示す入，退
場ゲート制御装置６で制御される。また、７は退場ゲー
ト機であり、車両阻止バー７ａを有し、その後方には退
場する車両ナンバー読み取り用カメラ装置８が設置され
ている。

【００１２】上記退場ゲート機７は、図２に示す入，退
場ゲート制御装置６で制御される。

【００１３】また、車両ナンバー読み取り用カメラ装置
５，８は、主として車両のナンバープレートの車両番号
を読取るもので、この読取られた車両番号の画像の信号
は、図２に示す画像処理装置９で画像処理された後、店
内に設置されるホールコンピュータ装置１０に送出され
る。

【００１４】上記ホールコンピュータ装置１０では、
入，退場ゲート制御装置６を介して、入場ゲート機１，
退場ゲート機７のゲートの上げ，下げを制御する。

【００１５】また、スポットカード発券機４は、車両の
検知時に券４ａを発券するもので、この券４ａの発券時
に出力される信号は、上記ホールコンピュータ装置１０
側に供給される。

【００１６】上記ホールコンピュータ装置１０は、外部
記憶装置１０ａと、コンピュータ本体１０ｂと、ディス
プレー装置１０ｃとを主構成とするもので、これには店
内に多数設置されたパチンコ機からの例えば、発射数デ
ータ，入賞数データ，出玉数データ，アウト数データ等
が入力され、この入力データにもとづいてあらかじめ設
定されているプログラムに従って、演算を実行して、実
行結果をディスプレー装置１０ｃに画像表示する。オペ
レータは、この表示内容によって、各パチンコ機毎の稼
動状況等を知ることができ、必要ならばこの画像内容は
図外のプリンターを介してプリントアウトされる。

【００１７】１１は各パチンコ機の上側に、従来の呼出
しランプの代用として設置されている会員対応機であ
り、一般対応の大当り回数とか大当り確率等を表示する
液晶表示器を備えるとともに、カード投入口１１ａを有
し、このカード投入口１１ａに、後述の会員カード発行
機１２から会員に前もって発行された会員カードを投入
することにより、この会員カードのデータを読込んだ後
そのカードの持主（会員）の独自データ、例えばその会
員の当日の遊技時間とか何個遊技球を投入して、何個遊
技球を放出されたかの利益数値とか、会員の遊技履歴等
を上記液晶表示器に表示したり、会員の来店ポイントを
加算する等の処理を行う。

【００１８】この会員対応機１１のカード投入口１１ａ
には、カードの持ち主がこの会員対応機に対応するパチ
ンコ機を使用している時間投入され続け、この投入時間
は、上記ホールコンピュータ装置１０に送られ、このホ
ールコンピュータ装置１０では、各パチンコ機毎の上記
投入時間を積算する。すなわち、遊技者が遊技対象のパ
チンコ機を変える毎に、各パチンコ機の投入時間が積算
されるので、各会員毎に、この遊技積算時間により遊技
者がパチンコ遊技を実質的に行っている各台の総時間数
を知ることができる。

【００１９】会員カード発行機１２は、上記会員対応機
１１で使用される会員カード１２ａを発行するもので、
この会員カード１２ａには、会員者の住所，氏名等の他
通常使用する車両の車両番号が入力されるとともに、こ
の車両番号は上記ホールコンピュータ装置１０にインプ
ットして、後述の入，退場ゲート制御装置６の制御に役
立てられる。１３は、精算機（精算手段）であり、会員
カード１２ａを投入するための会員カード投入口１３ａ
と、発券機４より発券されたスポットカード４ａが投入
されるスポットカード投入口１３ｂと、精算値表示部１
３ｃとを有する。この精算機１３には補正手段１４が接
続され、この補正手段１４の操作にもとづき出力される
補正時間（補正値）で、後述の精算時間Ｆ（精算値）に
補正が加えられる。

【００２０】以上の構成による遊技駐車場管理システム
の動作を図３に示すフローチャートを用いて以下説明す
る。まず、会員カード発行機１２で発行された会員カー
ド１２ａを所持している会員の入，退場について説明す
る。車両が、入場ゲート機１前で徐行を行うと、入場用
の車両ナンバー読み取り用カメラ装置５が当該車両のナ
ンバープレートを読み取り（ステップＳ１）、この読み
取りデータは、画像処理装置９で画像処理されて、ナン
バープレートの車両番号が確定されて、この車両番号
は、ホールコンピュータ装置１０に送られる。

【００２１】ホールコンピュータ装置１０ではステップ
Ｓ２で、この車両番号が会員カード発行機１２で発行さ
れた適式な登録済みの会員の車両番号に一致するかどう
かを比較判定する。適式な会員の車両番号であれば、
入，退場ゲート制御装置６を介して、ステップＳ３の処
理を実行する。登録済みの車両番号でなければ、後述の
スポットカード処理フローＳ４０に移行する。ステップ
Ｓ３では、検出した車両番号が入場を拒否すべきか、あ
るいは警察等に通報すべき車両番号かどうかをあらかじ
め登録されているブラックリストと照合してチェックす
る。ここで、ブラックリストには登録されてはいない、
何等の問題のない車両番号のときは、入場ゲート機１を
開くような指令を送って、入場ゲート機１を開く。一
方、入場を拒否すべきか、あるいは警察に通報すべき車
両番号のときは、ステップＳ３ａで、図示しない場所に
設置された警報部を作動してそのことを報知する。この
とき、入場ゲート機１は開かない。このときは、係員が
対応することになる。

【００２２】会員が、入場ゲート機１を通過し、駐車後
に店内で遊技を開始するために、会員カードを会員対応
機１１の投入口１１ａに投入すると、必要データが会員
対応機１１に表示される。

【００２３】このようにして、会員が会員対応機１１に
会員カード１２ａを抜き，差しして（ステップＳ６）種
々の台のパチンコ機で遊技を行うと、会員カードの投入
時間すなわち、遊技時間分がホールコンピュータ装置１
０で積算されて、この積算時間により遊技者がパチンコ
遊技を実質的に行っている総時間数（後述遊技積算時間
Ｒ）を知ることができる。

【００２４】つぎに、駐車料金の精算のために、精算機
１３の投入口１３ａに、上記会員カード１２ａを投入す
ると、ステップＳ８では精算機１３による精算処理が実
行される。この精算処理につき、図４（ａ）を用いて説
明する。いま、線分３０の長さで示すように、時点ｔ１
で入場ゲート機１が開かれて入場し、時点ｔ２で会員カ
ードが精算機１３に投入されて精算処理が実行されると
した場合、線分３０の長さを、駐車場への実質的な駐車
時間Ｚとみることができ、本精算に際しては、この駐車
時間Ｚより、ホールコンピュータ装置１０で求められた
上述の遊技積算時間Ｒと、補正手段１４で設定された補
正時間（補正値）Ｍを加えた時間を差し引いて、残りの
時間を、精算時間Ｆとする。精算機１３では、この精算
時間Ｆを金額あるいはパチンコ玉数あるいはメダル数に
換算した値を表示部１３ｃに表示する。精算機１３で
は、会員カード１２ａごとに預け入れられているパチン
コ玉数あるいはメダル数からこの精算時間Ｆに相当する
分を差し引いて精算する。これにより精算が完了する。

【００２５】なお、本発明では、会員カードの持玉で精
算せず、上記精算時間Ｆを、金額又は同一の価値、換言
すると、重みを持つパチンコ球数，メダル数に換算して
パチンコ球数を表示部１３ｃに表示し、必要に応じて現
金又は実際のパチンコ玉，メダルをオペレータに渡して
精算を完了するようにしてもよい。この表示部１３ｃに
表示された金額あるいはパチンコ球数，メダル数が、会
員カードより支払われたことが確認され、精算が完了す
ると、確認ボタン１３ｄがオペレータより押下され、当
該会員の車両番号に対して退場ゲート機７の開信号をホ
ールコンピュータ装置１０が、入，退場ゲート制御装置
６及び退場用のナンバー読み取り用カメラ８につぎの指
令を実行する。

【００２６】すなわち、ホールコンピュータ装置１０で
は、この退場が許容された車両番号のデータが退場用の
ナンバー読み取り用カメラ装置８で撮像されて送られて
くると、入，退場ゲート制御装置６を介して退場ゲート
機７を開く。

【００２７】これにより、会員は精算後、退場ゲート機
７の前で車両番号がナンバー読み取り用カメラ装置８で
捕えられるだけで、何等の待ち時間を要することなく、
自動的に開かれた退場ゲート機７を通過できる。

【００２８】つぎに、会員カードを持っていない者ある
いは会員カードを忘れた者、いわゆるスポット客の入，
退場につき、図５のフローチャート（図３のスポットフ
ロー４０）を用いて説明する。車両が、入場ゲート機１
の前のスポットカード発券機４の所で停止した後、この
スポットカード発券機４から発券された駐車券４ａを取
出す（ステップＳ１１）。このとき、車両ナンバー読み
取り用カメラ装置５が当該車両のナンバープレートを読
み取り（ステップＳ１２）、この読取りデータは、画像
処理装置７で画像処理されて、ナンバープレートの車両
番号が確定されて、この車両番号は、ホールコンピュー
タ装置１０に送られる。なお、上記駐車券４ａは、例え
ば紙等の素材より成り、個人を特定可能なＩＤ情報が記
録されている。このＩＤ情報を記録しておいて、読み出
すことにより、その遊技者の遊技時間を把握でき、駐車
場の利用時間を算出できる。

【００２９】ステップＳ１３では、検出した車両番号が
入場を拒否すべきか、あるいは警察等に通報すべき車両
番号かどうかを、あらかじめ登録されているブラックリ
ストと照合してチェックする。ここで、何等問題のない
車両番号のときは、入場ゲート機１を開くような指令を
送って、入場ゲート１を開く（ステップＳ１４）。この
ように駐車場に入る直前にスポットカード発券機４で発
券し、その券を持ち、店内にて遊技をする。そのとき
に、券を会員対応機１１のカード投入口１１ａに挿入す
ると、会員対応機１１は券のＩＤをホールコンピュータ
装置１０に送信する。ホールコンピュータ装置１０はそ
のＩＤの遊技者の遊技時間等を記録し、遊技者が遊技機
を変えた場合でも、引き続き記録する。遊技者が遊技を
終了したとき、そのＩＤの遊技時間を精算機で次の精算
を行い、駐車場の退出を可能にする。

【００３０】すなわち、図４（ｂ）において、スポット
客の場合は、入場時点ｔ１から精算処理時点ｔ２までの
駐車時間Ｚ全体が精算時間となり、精算機１３では、こ
の精算時間Ｚを金額に換算した値を表示部１３ｃに表示
する。

【００３１】この場合、上記精算時間Ｚと同一の重みを
持つパチンコ球数に換算してパチンコ球数を表示部１３
ｃで表示するようにしてもよい。

【００３２】この表示部１３ｃに表示された金額あるい
はパチンコ球数が、スポット客より支払われたことが確
認され、確認ボタン１３ｄが押されると、当該スポット
客の車両番号に対して退場ゲート機８の開の信号をホー
ルコンピュータ装置１０が、入，退場ゲート制御装置６
及び退場用のナンバー読み取り用カメラ装置８に指令す
る。

【００３３】ここで、ホールコンピュータ装置１０で
は、この退場が許容された車両番号のデータが退場用の
ナンバー読み取り用カメラ装置８より送られてくると、
入，退場ゲート制御装置６を介して退場ゲート機７を開
く。これによりスポット客は、精算後退場ゲート機７の
前で車両番号がナンバー読み取り用カメラ８で捕らえら
れるだけで、何等の待ち時間を要することなく、自動的
に開かれた退場ゲート機７を通過できる。

【００３４】なお、本実施の形態では、精算完了から一
定の時間を経過しても、ナンバー読み取り用カメラ装置
８で車両番号が捕えられず、退場したことが捕えられな
いようなときは、当該車両番号の車両の退場をキャンセ
ルするものとする。これにより、精算完了後に長時間駐
車場にとどまるという不正を阻止できる。

【００３５】本発明では、ホールコンピュータ装置１０
に駐車場の管理を行わせるとして説明したが、別設の他
のコンピュータ（処理手段）にこの管理を行わせてもよ
い。

【００３６】

【発明の効果】第１の発明によれば、あらかじめ登録さ
れているナンバーの車両番号に、ナンバー読み取り用カ
メラで読取った車両番号が一致したと判定したときに入
場を許容する指令を行うようにしたので、会員車両に待
ち時間を与えることなく、入場させることができ、交通
渋滞を緩和できる。しかも、駐車時間を遊技時間で相殺
するようにしたので、遊技時間の長さに対応した精算を
自動的に行える。

【００３８】第２の発明によれば、会員カードがホール
内に設置されている読取り装置に投入されている時間の
積算時間を考慮して退場ゲート機を開くか否かを設定す
る精算手段を備えたので、遊技時間に見合う精算が行え
るとともに、遊技しない者に対する駐車の許容を制限で
きる。

【００３９】第３の発明によれば補正手段を設け、補正
手段の補正値に対応して退場ゲート機を開くか否かを設
定するようにしたので、駐車の精算の調整が行え、遊技
店側の事情に即応するように調整ができる利便性を有す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の遊技駐車場管理システムの一実施
の形態を示す簡略構成図。

【図２】 この発明の遊技駐車場管理システムの一実施
の形態を示す簡略構成図。

【図３】 この発明の遊技駐車場管理システムの一実施
の形態を示すフローチャート。

【図４】 この発明の遊技駐車場管理システムの一実施
の形態を示す特性図。

【図５】 この発明の遊技駐車場管理システムの一実施
の形態を示すフローチャート。

【符号の説明】

１ 入場ゲート機 ４ スポットカード発券機 ５ ナンバー読み取り用カメラ ６ 入，退場ゲート制御装置 ７ 退場ゲート機 ８ ナンバー読み取り用カメラ ９ 画像処理装置 １０ ホールコンピュータ装置 １１ 会員対応機 １２ 会員カード発行機 １３ 精算機 １４ 補正手段

フロントページの続き (72)発明者 八角 裕之 群馬県桐生市境野町７丁目86番地 株式会 社アムテックス内 (72)発明者 和田 年晴 群馬県桐生市境野町７丁目86番地 株式会 社アムテックス内 (72)発明者 田口 幸子 群馬県桐生市境野町７丁目86番地 株式会 社アムテックス内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技駐車場の入口近傍の車両のナンバー
   を読取るナンバー読み取り用カメラと、入，退場を許容
   するかどうかの制御信号を出力する制御装置と、この制
   御装置を制御する処理手段とを備え、上記処理手段は、
   あらかじめ登録されているナンバーの車両番号に、上記
   ナンバー読み取り用カメラで読取った車両番号が一致し
   たと判定したときに入場を許容を指令し、 駐車場での駐車時間より遊技場内での遊技時間を相殺し
   て退場を許容するか否かを設定する精算手段を備えたこ
   とを特徴とする遊技駐車場管理システム。
2. 【請求項２】 入場ゲート機の入口近傍の車両のナンバ
   ーを読取るナンバー読み取り用カメラと、入，退場ゲー
   ト機の制御装置と、この制御装置を制御する処理手段と
   を備え、上記処理手段は、あらかじめ登録されているナ
   ンバーの車両番号に、上記ナンバー読み取り用カメラで
   読取った車両番号が一致したと判定したときに入場ゲー
   ト機を開くように指令するとともに、駐車場での駐車時
   間より、上記あらかじめ登録されているナンバーの車両
   番号に対応して会員カード発行機より発行された会員カ
   ードが、ホール内に設置されている読取り装置に投入さ
   れている時間の積算時間を相殺して退場ゲート機を開く
   か否かを設定する精算手段を備えたことを特徴とする遊
   技駐車場管理システム。
3. 【請求項３】 補正手段を設け、上記精算手段はこの補
   正手段の補正時間に対応して退場ゲート機を開くか否か
   を設定することを特徴とする請求項２に記載の遊技駐車
   場管理システム。