JPH1014933A - 脱毛針、その製造方法及びその製造装置 - Google Patents

脱毛針、その製造方法及びその製造装置

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JPH1014933A
JPH1014933A JP17793396A JP17793396A JPH1014933A JP H1014933 A JPH1014933 A JP H1014933A JP 17793396 A JP17793396 A JP 17793396A JP 17793396 A JP17793396 A JP 17793396A JP H1014933 A JPH1014933 A JP H1014933A
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JP
Japan
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needle
paint
insulating resin
piercing
depilatory
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Application number
JP17793396A
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English (en)
Inventor
Yokichi Nakayama
與吉 中山
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ENATSUKU KK
Original Assignee
ENATSUKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】麻酔を用いず美容サロン等で簡便に使用できる
脱毛針、その製造方法及びその製造装置を提供する。 【解決手段】脱毛針1は先端を無麻酔で刺通可能な太さ
とした刺通部2と、導電性の針基部3とからなり、刺通
部2に針基部3側ほど大径で針基部3に接続するテーパ
ー部4を設け、テーパー部4に絶縁性塗膜4を設ける。
刺通部2に金メッキが施されている。脱毛針1の製造方
法は、絶縁性樹脂塗料に垂直に浸漬された刺通部2をテ
ーパー部4の径が細くなるほど速い速度で引き上げ、刺
通部2に絶縁性樹脂塗料を均一な厚さに塗布する。脱毛
針1の製造装置は、円板状保持手段12を備える搬送手
段13の外周縁に、材料供給手段14、塗料貯留槽15
a,15b、昇降手段16a,16b、水洗手段17
a,17b、乾燥手段18、払出し手段19が配置され
る。搬送手段13は保持手段12を間欠的に回転駆動す
る回転駆動手段20を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱毛部位に刺通し
て直流電圧を印加することにより脱毛を行う脱毛針、そ
の製造方法及びその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、脱毛部位に刺通して直流電圧を印
加することにより脱毛を行う脱毛針として、特公平3−
3486号公報に開示されたものが知られている。
【0003】前記公報には、金属製の脱毛針の針基部に
プラスチック製の把持部を設け、前記把持部内に配設さ
れたケーブルにより給電されて脱毛部位に直流電圧を印
加するものが記載されている。前記金属製の脱毛針は、
脱毛に直接に関係する領域以外の領域に絶縁膜を設ける
ことにより、皮膚に刺通したときに不必要に通電されな
いようにして、被脱毛者の不快感を軽減するようになっ
ている。
【0004】しかしながら、前記脱毛針はその直径が比
較的大であり、このように大径の脱毛針を皮膚に刺通す
る際には麻酔を必要とするので、使用者が医療従事者に
限られ、美容サロン等での使用が難しいという不都合が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる不都
合を解消して、麻酔を用いることなく美容サロン等で簡
便に使用することができる脱毛針を提供することを目的
とする。
【0006】また、本発明の目的は前記脱毛針に適した
製造方法及び該製造方法の実施に適した製造装置を提供
することにもある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記不都合を解消するた
めに、脱毛針を無麻酔で皮膚に刺通可能な太さに形成す
ることが考えられる。しかし、無麻酔で刺通できるほど
細くすると、脱毛針自体の強度の低下が避けられず、該
脱毛針を脱毛部位に当接した際に該脱毛針が軟弱に変形
し、刺通しにくくなるという問題がある。
【0008】そこで、本発明の脱毛針は、前記問題を解
決して前記目的を達成するために、脱毛部位に刺通して
直流電圧を印加することにより脱毛を行う際に、脱毛に
関与しない皮膚組織に接触する部分に絶縁性樹脂の塗膜
を設けた脱毛針において、先端を無麻酔で皮膚に刺通可
能な太さに形成した刺通部と、導電性の針基部とからな
り、該刺通部に該針基部側ほど次第に大径になって該針
基部に接続するテーパー部を設け、該テーパー部に絶縁
性樹脂の塗膜を設けたことを特徴とする。
【0009】本発明の脱毛針によれば、前記刺通部が無
麻酔で皮膚に刺通可能な太さに形成されているので、美
容サロン等の医療従事者以外の使用者にとっても麻酔を
用いることなく簡便に使用することができる。また、本
発明の脱毛針は、前記刺通部の針基部側に前記テーパー
部が設けられているので、該テーパー部により適度の強
度が付与され、脱毛部位に対して容易に刺通することが
できる。さらに、本発明の脱毛針は、前記テーパー部に
絶縁性樹脂の塗膜を設けることにより、脱毛に関与しな
い皮膚組織に前記電圧が印加されることを防止し、被脱
毛者の不快感を低減することができる。
【0010】本発明の脱毛針のように、脱毛部位に刺通
して直流電圧を印加するものにおいては、通電時に前記
刺通部が電気分解腐食を起こし、前記絶縁性樹脂の塗膜
が剥離し易くなる傾向がある。そこで、本発明の脱毛針
は、前記刺通部に金メッキが施されていることを特徴と
する。
【0011】本発明の脱毛針によれば、前記金メッキに
より、通電時に電気分解腐食が起きにくくなり、前記絶
縁性樹脂の塗膜の剥離を防止することができる。尚、前
記金メッキが施されるときには、前記絶縁性樹脂の塗膜
は、該金メッキの上に設けられる。
【0012】前記構成の本発明の脱毛針は、前記刺通部
を絶縁性樹脂塗料に垂直に浸漬し、前記テーパー部の径
が細くなるほど速い速度で該絶縁性樹脂塗料から引き上
げて、該刺通部に該絶縁性樹脂塗料を均一な厚さに塗布
する絶縁性樹脂塗料塗布工程と、該絶縁性樹脂塗料が塗
布された刺通部の先端部を溶剤に浸漬して該先端部の絶
縁性樹脂塗料を除去する絶縁性樹脂塗料除去工程と、該
刺通部の先端部と前記針基部との間に塗布された該絶縁
性樹脂塗料を乾燥して該絶縁性樹脂の塗膜を形成する乾
燥工程とを備える製造方法により有利に製造することが
できる。
【0013】前記のように、先端を無麻酔で皮膚に刺通
可能な太さに形成して刺通部とするとともに、前記刺通
部に前記針基部側ほど次第に大径になって前記針基部に
接続するテーパー部を設けた形状の脱毛針において、前
記刺通部に絶縁性樹脂塗料を塗布するために、前記刺通
部を絶縁性樹脂塗料に垂直に浸漬して引き上げる方法が
考えられる。ところが、本発明者の検討によると、前記
絶縁性樹脂塗料に浸漬された刺通部を引き上げる際に、
全体を等速度で引き上げると、前記テーパー部の前記針
基部側の径の太い部分には厚い塗膜が形成される反面、
前記刺通部の先端部側の該テーパー部の径の細い部分に
は殆ど塗膜が形成されないことが判明した。
【0014】前記テーパー部の太い部分に厚い塗膜が形
成されると、この部分では直径が大きくなり、脱毛部位
に刺通する際に麻酔が必要になるという不都合がある。
また、前記テーパー部の径の細い部分に殆ど塗膜が形成
されないと、前記刺通部の脱毛に関与しない皮膚組織に
接触する部分全体に前記絶縁性樹脂の塗膜を形成できな
いという不都合がある。
【0015】そこで、本発明の製造方法は、絶縁性樹脂
塗料に垂直に浸漬された前記刺通部を前記テーパー部の
径が細くなるほど速い速度で引き上げることにより、前
記刺通部に前記絶縁性樹脂塗料が均一な厚さに塗布され
るようにしたものである。
【0016】本発明の製造方法によれば、前記のように
して前記刺通部に前記絶縁性樹脂塗料を塗布した後、該
絶縁性樹脂塗料が塗布された刺通部の先端部を溶剤に浸
漬して該先端部の絶縁性樹脂塗料を除去することによ
り、前記刺通部の先端部と前記針基部との間の前記テー
パー部に前記絶縁性樹脂塗料が塗布されている状態にな
る。
【0017】そして、次に、前記絶縁性樹脂塗料を乾燥
して該絶縁性樹脂の塗膜を形成することにより、前記構
成の脱毛針が得られる。
【0018】また、本発明の製造方法では、前記絶縁性
樹脂塗料が水性塗料であることを特徴とする。前記絶縁
性樹脂塗料を水性塗料とすることにより、前記刺通部の
先端に塗布された絶縁性樹脂塗料を除去する際に、前記
溶媒として水を用いて該刺通部の先端を水洗すればよ
く、該絶縁性樹脂塗料の除去を容易に行うことができ
る。
【0019】前記製造方法は、例えば、先端を無麻酔で
皮膚に刺通可能な太さに形成した刺通部と、導電性の針
基部とからなり、該刺通部に該針基部側ほど次第に大径
になって該針基部に接続するテーパー部を設け、該テー
パー部に絶縁性樹脂の塗膜を設けた脱毛針材料を、該刺
通部を下方に向けて垂直に保持して搬送する搬送手段
と、該搬送手段に該脱毛針材料を供給する材料供給手段
と、該脱毛針材料に塗布する絶縁性樹脂の水性塗料を貯
留する塗料貯留槽と、該搬送手段に保持された該脱毛針
材料の下方から該塗料貯留槽を上昇させて該脱毛針材料
の刺通部を該塗料貯留槽内の該水性塗料に垂直に浸漬
し、該塗料貯留槽を該テーパー部の径の太い部分では相
対的に遅い速度で、径の細い部分では相対的に速い速度
で下降させる昇降手段と、該水性塗料が塗布された刺通
部の先端部を浸漬して該先端部の水性塗料を水洗除去す
る水洗手段と、該刺通部の先端部と該針基部との間に塗
布された該水性塗料を乾燥して該絶縁性樹脂の塗膜を形
成する乾燥手段と、該刺通部の先端部と該針基部との間
に該絶縁性樹脂の塗膜が形成された脱毛針を該搬送手段
から払出して回収する払出し手段とを備えることを特徴
とする脱毛針の製造装置により、有利に実施することが
できる。
【0020】本発明の製造装置によれば、前記形状の脱
毛針材料が前記材料供給手段により前記搬送手段に供給
され、前記刺通部を下方に向けて垂直に保持されて搬送
される。
【0021】本発明の製造装置には、前記搬送手段に沿
って、前記脱毛針材料に塗布する絶縁性樹脂の水性塗料
を貯留する塗料貯留槽と、該塗料貯留槽を昇降する昇降
手段が備えられており、該昇降手段は、まず、前記搬送
手段により搬送される前記脱毛針材料の下方から前記塗
料貯留槽を上昇させ、前記脱毛針材料の刺通部を前記塗
料貯留槽内の水性塗料に垂直に浸漬させる。次いで、前
記昇降手段は、前記塗料貯留槽を該テーパー部の径の太
い部分では相対的に遅い速度で、径の細い部分では相対
的に速い速度で下降させる。この結果、前記脱毛針材料
の刺通部は、相対的に、前記テーパー部の径が細くなる
ほど速い速度で引き上げられることになり、前記刺通部
に前記絶縁性樹脂の水性塗料が均一な厚さに塗布され
る。
【0022】前記搬送手段により搬送される前記脱毛針
材料は、次に、前記水性塗料が塗布された刺通部の先端
部が水洗手段に浸漬され、該先端部の水性塗料が水洗除
去される。この結果、前記脱毛針材料は、前記刺通部の
先端部と前記針基部との間の前記テーパー部に前記水性
塗料が塗布されている状態になる。
【0023】次に、前記脱毛針材料は、前記乾燥手段に
より前記水性塗料が乾燥され、前記テーパー部に前記絶
縁性樹脂の塗膜が形成された脱毛針となる。そして、前
記脱毛針は、前記払出し手段により前記搬送手段から払
出され、回収される。
【0024】本発明の製造装置は、前記搬送手段がその
円周に沿って複数の前記脱毛針材料を保持する円板状の
保持手段と、前記円板状の保持手段を間欠的に回転駆動
する回転駆動手段とからなり、前記保持手段の円周に沿
って、前記材料供給手段、塗料貯留槽、昇降手段、水洗
手段、乾燥手段及び払出し手段が設けられていることを
特徴とする。このようにすることにより、前記円板状の
保持手段に保持された前記脱毛針材料が、前記回転駆動
手段により間欠的に駆動されながら、前記材料供給手
段、塗料貯留槽、水洗手段、乾燥手段及び払出し手段に
より、前記処理を施されるので、限られたスペースを有
効に利用して前記脱毛針を製造することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照しながら
本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図
1は本実施形態の脱毛針の構成を示す説明的断面図であ
り、図2は本実施形態の製造装置の全体の構成を示す平
面図、図3は図2示の製造装置の正面図である。また、
図4は図2示の製造装置の搬送手段及び乾燥手段の説明
的断面図であり、図5は図2示の製造装置の搬送手段の
説明的な平面図であり、図6は図5示の搬送手段の要部
拡大図である。図7は図2示の製造装置の材料供給手段
及び払出し手段の平面図であり、図8は図7示の材料供
給手段及び払出し手段の正面図である。図9は図2示の
製造装置の塗料貯留槽及び昇降手段の平面図であり、図
10は図9示の塗料貯留槽及び昇降手段の正面図であ
り、図11は図9示の塗料貯留槽の説明的断面図であ
り、図12は図10示の昇降手段の要部拡大図である。
図13は図2示の製造装置の水洗手段の平面図であり、
図14は図13示の水洗手段の正面図である。
【0026】本実施形態の脱毛針1は、直径0.5m
m、長さ23〜28mmのSUS304の直線材の一端
を研削、研磨し、全体に金メッキ(図示せず)を施した
ものであり、図1示のように、先端を無麻酔で皮膚に刺
通可能な太さに形成した刺通部2と、針基部に形成され
た導電性のチャッキング部3とからなる。刺通部2には
チャッキング部3側ほど次第に大径になってチャッキン
グ部2に接続されるテーパー部4が設けられており、テ
ーパー部4に約0.03mmの均一な厚さの水性フッ素
樹脂の絶縁性塗膜5が設けられている。
【0027】図1示の脱毛針1において、チャッキング
部3の直径r1 は0.5mmであるが、刺通部2の先端
部2aの直径r2 は約0.07mmであり、刺通部2を
無麻酔で皮膚に刺通可能な太さに形成されている。
【0028】本実施形態の脱毛針1は、チャッキング部
3に導線を接続し、刺通部2を図1示の皮膚刺入線Aま
で脱毛部位に刺通して高周波直流電圧を印加することに
より脱毛を行うようになっているが、前記テーパー部4
に絶縁性塗膜5を設けることにより、前記電圧を印加す
る際に、脱毛に関与しない皮膚組織に対する通電を防止
して、被脱毛者の不快感を低減するようになっている。
【0029】次に、本実施形態の脱毛針1の製造方法及
びそれに用いる製造装置について説明する。
【0030】図1示の脱毛針1を製造するときには、前
記刺通部2を前記水性フッ素樹脂等の絶縁性樹脂塗料に
垂直に浸漬して引き上げることにより、前記絶縁性塗膜
5を設けることが考えられる。ところが、本実施形態者
の検討によると、前記絶縁性樹脂塗料に浸漬された刺通
部2を引き上げる際に、全体を等速度で引き上げると、
図1に仮想線示するように、テーパー部4のチャッキン
グ部3側の太い部分には厚い塗膜5aが形成される反
面、テーパー部4の先端部2a側の細い部分には殆ど塗
膜が形成されないことが判明した。
【0031】そこで、本実施形態の製造方法では、絶縁
性樹脂塗料に垂直に浸漬された刺通部2をテーパー部4
の径が細くなるほど速い速度で引き上げることにより、
刺通部2に均一な厚さの絶縁性樹脂塗料を塗布するもの
である。
【0032】このような本実施形態の製造方法は、次に
説明する製造装置により有利に実施することができる。
【0033】本実施形態の製造装置は、図2及び図3に
示すように、脱毛針材料11を保持する円板状保持手段
12を備える搬送手段13の外周縁に沿って、材料供給
手段14、塗料貯留槽15a,15b、昇降手段16
a,16b、水洗手段17a,17b、乾燥手段18、
払出し手段19が配置されている。
【0034】前記搬送手段13は、図4示のように、脱
毛針材料11を保持する円板状保持手段12と、円板状
保持手段12を間欠的に回転駆動する回転駆動手段20
とからなる。円板状保持手段12は、上板12aと下板
12bとの間隙にコイル21及びスペーサー22を挟持
して、ボルト23により固定部材24a,24bに螺着
され、回転駆動手段20に接続された回転軸25に嵌着
されている。
【0035】コイル21は、下板12bの下面に絶縁部
材26を介して取着されたリング状電極27a,27b
に接続されており、リング状電極27a,27bに接触
する通電ユニット28により電源29から給電されて、
円板状保持手段12に脱毛針材料11を保持する磁力を
付与するようになっている。
【0036】尚、固定部材24bの外周側には、後述す
る乾燥手段18が図示しない支持部材に支持されて配設
されている。
【0037】円板状保持手段12は、図5示のように、
1 及びB1 ,A2 及びB2 ,A3及びB3 ,A4 及び
4 ,A5 及びB5 ,A6 及びB6 からなる6ブロック
に等分されている。そして、A1 ,A2 ,A3 ,A4
5 及A6 の各ブロックの周縁部には、図6に拡大して
示すように、中心角3°毎に、脱毛針材料11を保持す
るための凹部30が設けられている。尚、凹部30は、
1 ,B2 ,B3 ,B 4 ,B5 及B6 の各ブロックには
設けられていない。
【0038】前記材料供給手段14は、図7及び図8示
のように、図示しない支持部材に支持されて円板状保持
手段12を挟むように設けられた材料保持部31a,3
1bと、円板状保持手段12に圧接されて回転するウレ
タンロール32と、円板状保持手段12に供給された脱
毛針材料11の高さを調整する高さ調整板33とからな
る。ウレタンロール32は、回転軸34を介して、図示
しない支持部材に支持されて配設されているモーター3
5に接続されており、矢示するように、円板状保持手段
12と同方向に回転して、材料保持部31a,31b間
に保持される脱毛針材料(図示せず)を円板状保持手段
12の前記凹部30に押し込むようになっている。ま
た、高さ調整板33はアーム36により支柱37に支持
され、上下スライダ38により、高さを調整できるよう
になっている。
【0039】尚、材料供給手段14の上流側には、後述
する払出し手段19が配置されている。
【0040】前記塗料貯留槽15a,15bは、図9及
び図10示のように、平面視扇状であり、通常は円板状
保持手段12の下方に待機している。塗料貯留槽15
a,15bは、貯留する水性フッ素樹脂塗料38の液面
を管理するための仕切板39により貯留槽本体40aと
予備槽40bに分割されており、貯留槽本体40aの底
部に取着された塗料供給管41a及び予備槽40bの底
部に取着された塗料排出管41bにより循環ポンプ42
に接続されている。
【0041】塗料貯留槽15a,15bでは、図11示
のように、循環ポンプ42により塗料供給管41aを介
して貯留槽本体40aに供給された水性フッ素樹脂塗料
38が、仕切板39を超えて予備槽40bにオーバーフ
ローすることにより、貯留槽本体40a内の水性フッ素
樹脂塗料38の液面が常に一定に保たれるようになって
いる。尚、予備槽40bにオーバーフローした水性フッ
素樹脂塗料38は、塗料排出管41bにより循環ポンプ
42に送られる。
【0042】前記昇降手段16aは、塗料貯留槽15a
を載置する昇降台43と、上下スライダ44を介して昇
降台43を支持する支柱45と、上下スライダ44のア
ーム44aに軸支されたカムフロア46と、カムフロア
46に接して回転することにより上下スライダ44を昇
降するカム47と、カム47を回転駆動するモーター4
8とからなる。昇降台43は、調節ネジ43aにより、
塗料貯留槽15aの高さの微調整ができるようになって
いる。また、モーター48はスピードコントロール機構
を備えている。
【0043】カム47は、図10示のB矢視の形状が図
12のようになっている。尚、図10は、カムフロア4
6がカム47のX部にある状態を示している。
【0044】昇降手段16aによれば、まず、カム47
を図12に矢示する方向に回転させて、カムフロア46
をカム47のX部からY部に移動させることにより、塗
料貯留槽15aを図10に仮想線示する位置に上昇させ
る。次いで、カム47を図12に矢示する方向に回転さ
せて、カムフロア46をカム47のY部からZ部に移動
させることにより塗料貯留槽15aを徐々に下降させ、
さらにカムフロア46をカム47のZ部からX部に移動
させることにより急激に下降させる。昇降手段16a
は、前記のようにすることにより、塗料貯留槽15aを
脱毛針材料11のテーパー部4の径の太い部分では相対
的に遅い速度で、径の細い部分では相対的に速い速度で
下降させることができるようになっている。
【0045】尚、昇降手段16bは、塗料貯留槽15b
に対応して設けられているものであり、昇降手段16a
と同一の構成を備え、昇降手段16aと同一に作動す
る。
【0046】前記水洗手段17aは、図13及び図14
示のように、水を貯留する水洗槽49と、水洗槽49を
載置する移動台50と、シリンダを内蔵して移動台50
を水平方向に前進または後退させる水平スライダ51
と、シリンダを内蔵して移動台50及び水平スライダ5
1を昇降させる上下スライダ52と、水平スライダ51
及び上下スライダ52を介して移動台50を支持する支
柱53とからなる。水洗槽49は平面視扇状であって、
通常は、図2示のように、塗料貯留槽15aの外周側に
待機している。そして、水洗槽49は、塗料貯留槽15
aが下降すると、図14に仮想線示するように、まず、
水平スライダ51により脱毛針材料11の下方に前進さ
せられ、次いで上下スライダ52により脱毛針材料11
の先端部が水洗槽49内の水に浸漬されるように上昇さ
せられる。
【0047】水洗槽49には、給水管54a及び排水管
54bが取着されており、図示しない給水源から給水管
54aを介して新しい水が供給される一方、水洗後の水
は排水管54bを介して排出され、常に清浄な水が貯留
されるようになっている。また、水洗槽49内には、水
が含浸されたスポンジ49aが配設されている。
【0048】尚、水洗手段17bは、塗料貯留槽15b
に対応して設けられているものであり、水洗手段17a
と同一の構成を備え、水洗手段17aと同一に作動す
る。
【0049】前記乾燥手段18は、図4及び図5に示す
ように、円板状保持手段12の下方で、固定部材24b
の外周側の半周を占めるように配設された扇状の硬質石
綿板55と、硬質石綿板55の周縁部に配設された予備
加熱用ヒーター56a及び加熱硬化用ヒーター56bと
からなり、ヒーター56a,56bはそれぞれ図示しな
い電源に接続されている。硬質石綿板55のヒーター5
6a,56bの前面は開放されており、図4示のよう
に、ヒーター56a,56bに対面した脱毛針材料11
が加熱されるようになっている。
【0050】尚、予備加熱用ヒーター56aは円板状保
持手段12を6等分したブロックの内、図5示のA3
ロック及びA4 ブロックに相当する2ブロックをカバー
するように設けられており、加熱硬化用ヒーター56b
は図5示のA2 ブロックに相当する1ブロックをカバー
するように設けられている。
【0051】前記払出し手段19は、図7及び図8に示
すように、材料供給手段14の上流側に設けられ、いず
れも図示しない支持部材により支持された払出し板57
及び脱毛針回収水槽58とからなる。払出し板57は、
図8示のように、切欠部59を挟んで上板部57a及び
下板部57bを備え、上板部57aが円板状保持手段1
2の上板12aと下板12bとの間隙に挿入されると共
に、切欠部59に下板12bを収容し、下板部57bが
下板12bの下方に配置されるようになっている。
【0052】円板状保持手段12に保持される脱毛針1
は、円板状保持手段12の回転に伴って上板部57a及
び下板部57bにより円板状保持手段12の外周側に案
内され、図4示のコイル21の磁力が及ばなくなった位
置で払出し板57に沿って落下し、払出し板57の下方
に設けられた脱毛針回収水槽58に回収される。
【0053】次に、本実施形態の脱毛針の製造装置の作
動について説明する。
【0054】本実施形態の脱毛針の製造装置では、ま
ず、図1示のように、導電性のチャッキング部3と、刺
通部2とからなり、刺通部2にチャッキング部3側ほど
次第に大径になってチャッキング部3に接続されるテー
パー部4を設けると共に、全体に金メッキ(図示せず)
を施した脱毛針材料11を多数準備する。
【0055】次に、図8示の材料供給手段14の材料保
持部31a,31b間に、前記脱毛針材料11(図示せ
ず)を、刺通部2を下にしてセットする。そして、モー
ター35を駆動してウレタンロール32を回転させると
同時に、図4示の回転駆動手段20により円板状保持手
段12を回転させる。すると、前記のように材料保持部
31a,31b間に保持されている脱毛針材料11が、
円板状保持手段12と同方向に回転するウレタンロール
32により図6示の円板状保持手段12の凹部30に押
し込まれ、図4示のコイル21の磁力により円板状保持
手段12に保持される。
【0056】本実施形態の脱毛針の製造装置の初期状態
では、図5示のように、円板状保持手段12を6等分し
た各ブロックの内、A1 ブロックが材料供給手段14及
び払出し手段19が設けられたブロックに、A2 ブロッ
クが加熱硬化用ヒーター56bが設けられたブロック
に、A3 ブロック及びA4 ブロックが予備加熱用ヒータ
ー56aが設けられたブロックに、A5 ブロックが塗料
貯留槽15bが設けられたブロックに、A6 ブロックが
塗料貯留槽15aが設けられたブロックに、それぞれ配
置されている。
【0057】このとき、図4示の回転駆動手段20は前
述のように円板状保持手段12を6等分した1ブロック
分ずつ間欠駆動するので、前記操作により、まず、A1
ブロックの凹部30に脱毛針材料11が1本ずつ配置さ
れ、円板状保持手段12に保持される。そして、A1
ロックが塗料貯留槽15aが設けられたブロックに移動
する。
【0058】また、A2 〜A6 の各ブロックも回転駆動
手段20の前記間欠駆動に伴って、それぞれ下流側に移
動し、A2 ブロックが材料供給手段14及び払出し手段
19が設けられたブロックに、A3 ブロックが加熱硬化
用ヒーター56bが設けられたブロックに、A4 ブロッ
ク及びA5 ブロックが予備加熱用ヒーター56aが設け
られたブロックに、A6 ブロックが塗料貯留槽15bが
設けられたブロックに、それぞれ配置される。
【0059】以下、回転駆動手段20の間欠駆動に従っ
て、A2 〜A6 の各ブロックの凹部30にも順次前記と
同様に脱毛針材料11が1本ずつ配置され、A1 ブロッ
クの凹部30に配置された脱毛針材料11と同様に処理
されるが、本明細書では、説明を簡単にするために、A
1 ブロックの凹部30に配置された脱毛針材料11の処
理についてだけ述べる。
【0060】A1 ブロックが塗料貯留槽15aが設けら
れたブロックに移動すると、図8示のように円板状保持
手段12に保持されている脱毛針材料11は、その上端
側が高さ調整板33に規制されることにより、刺通部2
の先端位置が揃えられる。このとき、図9乃至図12示
のように、カムフロア46はカム47のX部に位置して
おり、塗料貯留槽15aは脱毛針材料11の下方に待機
している。
【0061】次に、モーター48を駆動することによ
り、カムフロア46がカム47のY部に位置するように
カム47が駆動されると、塗料貯留槽15aが上昇し、
刺通部2が塗料貯留槽15a内の水性フッ素樹脂塗料3
8に浸漬される。次いで、カムフロア46がカム47の
Z部を経てX部まで移動するように、カム47が駆動さ
れると、塗料貯留槽15aはY部からZ部までは徐々
に、Z部からX部までは急激に下降する。この結果、刺
通部2に設けられたテーパー部4が、その径が大きい部
分では緩い速度で、その径が小さくなるに連れて急速に
水性フッ素樹脂塗料38から引き上げられることにな
り、水性フッ素樹脂塗料38がテーパー部4に均一な厚
さに塗布される。
【0062】前記操作後、カムフロア46はカム47の
X部まで移動しているので、塗料貯留槽15aは脱毛針
材料11の下方の待機位置まで下降している。そして、
この状態で、図11示の循環ポンプ42を駆動すること
により、貯留槽本体40aに供給された水性フッ素樹脂
塗料38が、仕切板39を超えて予備槽40bにオーバ
ーフローし、貯留槽本体40a内の水性フッ素樹脂塗料
38の液面が一定に保たれると共に、貯留槽本体40a
内の水性フッ素樹脂塗料38が更新される。
【0063】次に、塗料貯留槽15aが待機位置に下降
すると、図13及び図14示の水洗槽49が、水平スラ
イダ51により、塗料貯留槽15aの外周側の待機位置
から、円板状保持手段12に保持されている脱毛針材料
11と塗料貯留槽15aとの間に前進させられる。次い
で、水洗槽49は、上下スライダ52により上昇させら
れ、脱毛針材料11の刺通部2の先端部2aが水洗槽4
9内の水に浸漬される。そして、水洗槽49を上下スラ
イダ52により下降させると、前記のように水に浸漬さ
れた刺通部2の先端部2aに塗布されていた水性フッ素
樹脂塗料38が水洗除去される。
【0064】このとき、水洗槽49内には前述のように
水が含浸されたスポンジ49aが配設されているので、
水面の波立ちが防止され所定の部分以外の水性フッ素樹
脂塗料38が除去されることがなく、しかも前記刺通部
2の先端部2aは水に浸漬された際にスポンジ49aに
刺通されるので、該先端部2aに塗布されていた水性フ
ッ素樹脂塗料38がスポンジ49aに拭き取られること
になり、前記水洗除去を効率よく行うことができる。
【0065】刺通部2の先端部2aに塗布されていた水
性フッ素樹脂塗料38が水洗除去されると、水洗槽49
は水平スライダ51により、塗料貯留槽15aの外周側
の待機位置に後退する。そして、円板状保持手段12
は、回転駆動手段20により1ブロック分、下流側に間
欠駆動され、A1 ブロックが塗料貯留槽15bが設けら
れているブロックに移動する。
【0066】前記操作により、脱毛針材料11は刺通部
2の先端部2aとチャッキング部3との間のテーパー部
4に水性フッ素樹脂塗料38が塗布されている状態にな
る。しかし、前記方法において、水性フッ素樹脂塗料3
8は、その濃度を限界まで高くしても、テーパー部4の
小径の部分に対しては0.01mm程度の厚さに付着す
るに過ぎない。そこで、本実施形態の脱毛針の製造装置
では、図9示のように塗料貯留槽15aの下流側にもう
1セットの塗料貯留槽15b、昇降手段16b及び水洗
手段17bを配設し、前記水性フッ素樹脂塗料38の塗
布、一部水洗除去を繰り返すことにより、水性フッ素樹
脂塗料38を所定の厚さで付着させるようにしている。
【0067】塗料貯留槽15b、昇降手段16b及び水
洗手段17bは、前述のように、それぞれ塗料貯留槽1
5a、昇降手段16a及び水洗手段17aと同一の構成
を備えており、塗料貯留槽15a、昇降手段16a及び
水洗手段17aと同一に作動する。
【0068】次に、円板状保持手段12は、回転駆動手
段20により1ブロック分、下流側に間欠駆動され、A
1 ブロックが図5示の予備加熱用ヒーター56aが設け
られているブロックに移動する。予備加熱用ヒーター5
6aは、図示しない電源により、脱毛針材料11に塗布
された水性フッ素樹脂塗料38の厚さや室温等の条件に
応じて加熱温度を調整できるようになっており、水性フ
ッ素樹脂塗料38が気泡を生じない状態で乾燥される。
【0069】予備加熱用ヒーター56aは、前述のよう
に、円板状保持手段12を6等分したブロックの内、2
ブロックをカバーするように設けられているので、円板
状保持手段12は、回転駆動手段20により、もう1ブ
ロック分、下流側に間欠駆動されても、A1 ブロックが
予備加熱用ヒーター56a上にあり、脱毛針材料11に
塗布された水性フッ素樹脂塗料38が予備加熱用ヒータ
ー56aにより確実に乾燥される。
【0070】次に、円板状保持手段12が、回転駆動手
段20により、さらにもう1ブロック分、下流側に間欠
駆動されると、A1 ブロックが図5示の加熱硬化用ヒー
ター56bが設けられているブロックに移動する。加熱
硬化用ヒーター56bは、図示しない電源により、脱毛
針材料11に塗布された水性フッ素樹脂塗料38を約4
30℃の温度で加熱するようになっており、水性フッ素
樹脂塗料38が加熱硬化されて、図1示の絶縁性塗膜5
が形成され、本実施形態の脱毛針1が完成する。
【0071】尚、前記脱毛針1は、本実施形態の製造装
置から回収された後、正確な温度に設定された電気炉中
で再焼付処理を行うので、前記加熱硬化処理は、脱毛針
1同士が接触したとき等に絶縁性塗膜5の剥離、損傷が
生じない程度になされていればよい。
【0072】次に、円板状保持手段12は、回転駆動手
段20により1ブロック分、下流側に間欠駆動されるこ
とにより、最初の材料供給手段14が設けられているブ
ロックの位置に戻る。ところで、材料供給手段14が設
けられているブロックには、図7及び図8に示すよう
に、材料供給手段14の上流側に払出し手段19が設け
られている。
【0073】そこで、前記のように絶縁性塗膜5が形成
された脱毛針1は、円板状保持手段12の回転に伴って
上板部57a及び下板部57bにより円板状保持手段1
2の外周側に案内され、コイル21の磁力が及ばなくな
った位置で払出し板57に沿って落下し、払出し板57
の下方に設けられた脱毛針回収水槽58に回収される。
【0074】そして、再びA1 ブロックの凹部30に脱
毛針材料11が供給され、前述の操作が繰り返し行われ
る。
【0075】尚、本実施形態では、水性フッ素樹脂塗料
38の塗布に際して、脱毛針材料11を塗料貯留槽15
a,15bに各1回浸漬し、引き上げることにより行っ
ているが、所望の厚さの水性フッ素樹脂塗料38を付着
させるために、前記浸漬及び引き上げを何回か繰り返す
ようにしてもよい。また、本実施形態では、塗布された
水性フッ素樹脂塗料38の一部の水洗除去についても、
脱毛針材料11を水洗手段17a,17bの各水洗槽4
9に各1回浸漬し、引き上げることにより行っている
が、水洗除去を完全に行うために、前記浸漬及び引き上
げを何回か繰り返すようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の脱毛針の構成を示す説明的断面
図。
【図2】本実施形態の脱毛針の製造装置の全体の構成を
示す平面図。
【図3】図2示の製造装置の正面図。
【図4】図2示の製造装置の搬送手段及び乾燥手段の説
明的断面図。
【図5】図2示の製造装置の搬送手段の平面図。
【図6】図5示の搬送手段の要部拡大図。
【図7】図2示の製造装置の材料供給手段及び払出し手
段の平面図。
【図8】図7示の材料供給手段及び払出し手段の正面
図。
【図9】図2示の製造装置の塗料貯留槽及び昇降手段の
平面図。
【図10】図9示の塗料貯留槽及び昇降手段の正面図。
【図11】図9示の塗料貯留槽の説明的断面図。
【図12】図10示の昇降手段の要部拡大図。
【図13】図2示の製造装置の水洗手段の平面図。
【図14】図13示の水洗手段の正面図。
【符号の説明】
1…脱毛針、 2…刺通部、 3…針基部、 4…テー
パー部、 5…絶縁性塗膜、 11…脱毛針材料、 1
2…円板状保持手段、 13…搬送手段、 14…材料
供給手段、 15a,15b…塗料貯留槽、 16a,
16b…昇降手段、 17a,17b…水洗手段、 1
8…乾燥手段、 19…払出し手段、20…間欠駆動手
段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脱毛部位に刺通して直流電圧を印加するこ
    とにより脱毛を行う際に、脱毛に関与しない皮膚組織に
    接触する部分に絶縁性樹脂の塗膜を設けた脱毛針におい
    て、 先端を無麻酔で皮膚に刺通可能な太さに形成した刺通部
    と、導電性の針基部とからなり、該刺通部に該針基部側
    ほど次第に大径になって該針基部に接続するテーパー部
    を設け、該テーパー部に絶縁性樹脂の塗膜を設けたこと
    を特徴とする脱毛針。
  2. 【請求項2】前記刺通部に金メッキが施されていること
    を特徴とする請求項1記載の脱毛針。
  3. 【請求項3】先端を無麻酔で皮膚に刺通可能な太さに形
    成した刺通部と、導電性の針基部とからなり、該刺通部
    に該針基部側ほど次第に大径になって該針基部に接続す
    るテーパー部を設け、該テーパー部に絶縁性樹脂の塗膜
    を設けた脱毛針の製造方法であって、 前記刺通部を絶縁性樹脂塗料に垂直に浸漬し、前記テー
    パー部の径が細くなるほど速い速度で該絶縁性樹脂塗料
    から引き上げて、該刺通部に該絶縁性樹脂塗料を均一な
    厚さに塗布する絶縁性樹脂塗料塗布工程と、 該絶縁性樹脂塗料が塗布された刺通部の先端部を溶剤に
    浸漬して該先端部の絶縁性樹脂塗料を除去する絶縁性樹
    脂塗料除去工程と、 該刺通部の先端部と該針基部との間に塗布された該絶縁
    性樹脂塗料を乾燥して該絶縁性樹脂の塗膜を形成する乾
    燥工程とを備えることを特徴とする脱毛針の製造方法。
  4. 【請求項4】前記絶縁性樹脂塗料は、水性塗料であるこ
    とを特徴とする請求項3記載の脱毛針の製造方法。
  5. 【請求項5】先端を無麻酔で皮膚に刺通可能な太さに形
    成した刺通部と、導電性の針基部とからなり、該刺通部
    に該針基部側ほど次第に大径になって該針基部に接続す
    るテーパー部を設け、該テーパー部に絶縁性樹脂の塗膜
    を設けた脱毛針材料を、該刺通部を下方に向けて垂直に
    保持して搬送する搬送手段と、 該搬送手段に該脱毛針材料を供給する材料供給手段と、 該脱毛針材料に塗布する絶縁性樹脂の水性塗料を貯留す
    る塗料貯留槽と、 該搬送手段に保持された該脱毛針材料の下方から該塗料
    貯留槽を上昇させて該脱毛針材料の刺通部を該塗料貯留
    槽内の該水性塗料に垂直に浸漬し、該塗料貯留槽を該テ
    ーパー部の径の太い部分では相対的に遅い速度で、径の
    細い部分では相対的に速い速度で下降させる昇降手段
    と、 該水性塗料が塗布された刺通部の先端部を浸漬して該先
    端部の水性塗料を水洗除去する水洗手段と、 該刺通部の先端部と該針基部との間に塗布された該水性
    塗料を乾燥して該絶縁性樹脂の塗膜を形成する乾燥手段
    と、 該刺通部の先端部と該針基部との間に該絶縁性樹脂の塗
    膜が形成された脱毛針を該搬送手段から払出して回収す
    る払出し手段とを備えることを特徴とする脱毛針の製造
    装置。
  6. 【請求項6】前記搬送手段はその円周に沿って複数の前
    記脱毛針材料を保持する円板状の保持手段と、前記円板
    状の保持手段を間欠的に回転駆動する回転駆動手段とか
    らなり、前記保持手段の円周に沿って、前記材料供給手
    段、塗料貯留槽、昇降手段、水洗手段、乾燥手段及び払
    出し手段が設けられていることを特徴とする請求項5記
    載の脱毛針の製造装置。
JP17793396A 1996-07-08 1996-07-08 脱毛針、その製造方法及びその製造装置 Pending JPH1014933A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021126213A (ja) * 2020-02-12 2021-09-02 株式会社ニドー 脱毛針

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