JP3393316B2 - 電解洗浄装置 - Google Patents

電解洗浄装置

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JP3393316B2
JP3393316B2 JP26200194A JP26200194A JP3393316B2 JP 3393316 B2 JP3393316 B2 JP 3393316B2 JP 26200194 A JP26200194 A JP 26200194A JP 26200194 A JP26200194 A JP 26200194A JP 3393316 B2 JP3393316 B2 JP 3393316B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図2及び図3) 発明が解決しようとする課題(図3) 課題を解決するための手段(図1) 作用(図1) 実施例(図1) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は電解洗浄装置に関し、例
えば光デイスク原盤となるスタンパを製造する際に用い
る電解洗浄装置に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、光デイスクのスタンパは、図2の
ような工程により作成される。すなわち、まず使用済の
ガラス原盤から残存ニツケル及び残存レジスト等を除去
し、その表面を研磨することによりガラス板を再生した
後、当該ガラス板を超音波洗浄等の方法で洗浄すること
により表面に残存している研磨剤等を除去する(ステツ
プSP1)。次にこのガラス板を乾燥させた後、その表
面にレジスト(HMDS)を塗布することによりレジス
ト層を形成する(ステツプSP2)。
【0004】続いてこのガラス板のレジスト層に所望の
光デイスク信号を露光記録した後(ステツプSP3)、
これを現像することによりガラス板上に残存するレジス
ト層でなる凹凸パターンを形成する(ステツプSP
4)。さらにレジスト層の表面にスパツタリング、蒸着
又は無電解メツキ等の手法により薄い金属層を形成(メ
タライゼーシヨン)した後(ステツプSP5)、この金
属層上に所定の厚さになるまでメツキを施す(電鋳)こ
とによりメツキ層を形成する(ステツプSP6)。
【0005】さらにこの後金属層とメツキ層とでなる部
分をガラス板から引き剥がし、ピツト面に付着している
レジスト等を電解洗浄する(ステツプSP7)。このよ
うにしてメタルマスタスタンパが得られ、このメタルマ
スタスタンパを原型としてマザースタンパを得、さらに
このマザースタンパを原型としてスタンパを得る。
【0006】次にこのスタンパを乾燥させ、保護膜層を
形成し、裏面を研磨した後(ステツプSP8)、余分な
部分をプレス等で除去する等の後工程を行う(ステツプ
SP9)。これにより最終的なスタンパを得る。
【0007】ここで従来の電解洗浄処理は、図3の示す
ような電解洗浄装置1によつて行われる。すなわち電解
洗浄装置1は、ピロリン酸ナトリウム等の電解液2を充
たした水槽3内にステンレス等の導通部材でなる電極4
と共に、ニツケル等の金属でなるメタルマスタスタンパ
(以下、これを単にスタンパと呼ぶ)5を浸し、DC電
源6からの印加電圧をスイツチング回路7を介して電極
4及びスタンパ5に与える。
【0008】このときスイツチング回路7によつて、電
極4及びスタンパ5に与える電圧の極性を切り換えるこ
とにより、スタンパ5を陰電極とし、電極4を陽電極と
した場合にはスタンパ5の陰極洗浄(すなわち電解洗
浄)を行う。これに対してスタンパ5を陽電極とし、電
極4を陰電極とした場合にはスタンパ5の陽極酸化を行
いスタンパ5に酸化離形層を形成する。また電解洗浄装
置1は、水槽3内の電解液2を送液ポンプ8及びフイル
タ9を介して循環濾過することにより、電解液2の不純
物濃度を低下させるようになされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
電解洗浄を行うと、スタンパ5の表面に水素や酸素の泡
が付着するようになる。この泡が発生した箇所では電解
が行われなくなるため、電解洗浄装置1では、揺動によ
りスタンパ5表面の泡を除去するようになされている。
しかしながら、揺動では泡の除去が十分に行えないこと
により、洗浄能力には限界があつた。
【0010】また水槽3内に溜めた電解液2に電極4及
び電解洗浄対象(この場合スタンパ5)を浸して電解洗
浄を行う装置では、液置換がゆつくりとした濃度拡散に
依存することにより、洗浄時間が長くなる問題があつ
た。これを回避するため、例えば窒素ガスによるアジテ
ーシヨンを行う方法があるが、このようにすると発泡や
ミスト発生が起こり、結局は洗浄能力が低下してしまう
問題がある。
【0011】また電解洗浄装置1では、電解液2を水槽
3からオバーフローさせて電解液2を循環濾過するよう
な構成となつているが、このようにすると電解液2に一
旦混入した不純物を除去するためには、通常2〜3時間
を要することにより、スタンパ5への不純物の再付着を
完全に回避する点で未だ不十分であつた。
【0012】また従来の電解洗浄においては、図3に示
すような電解洗浄装置1とは別に、電解洗浄の前処理を
行うために、水洗洗浄槽及びアルカリ洗浄槽が必要とな
り、さらに電解洗浄の後処理を行うために、水洗洗浄槽
及び温純水乾燥ユニツト等が必要となる。この結果、一
般に合計5〜7個の水槽が必要となり、装置全体として
非常に大型化する問題がある。
【0013】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、電解洗浄能力を格段に向上し得る簡易な構成の電解
洗浄装置を提案しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、電解洗浄対象23をほぼ水平な面
内で回転駆動する駆動手段22と、回転された電解洗浄
対象23の電解対象面における回転中心から半径方向全
体に亘つて順次又は同時に、メツシユ状に形成された吐
出口を介してシヤワー状又はカーテン状に電解液25を
吐出する電解液吐出ノズル24と、電解洗浄対象23に
正又は負の電圧を印加すると共に、電解液に電解洗浄対
象23に印加した電圧と反対の電圧を印加する電圧印加
手段26、27とを備え、電解洗浄対象23と電解液を
通電させることにより電解洗浄対象23を電解洗浄す
る。
【0015】
【0016】
【作用】ほぼ水平な状態で回転駆動された電解洗浄対象
23に電解液吐出手段24から電解液25を吐出し、こ
の電解洗浄対象23と電解液25を通電させることで電
解洗浄対象23を電解洗浄するようにしたことにより、
電解洗浄対象23の表面に発生する泡を電解洗浄対象2
3の回転力により容易に除去し得ると共に、速やかに電
解液25の液置換ができる。この結果電解洗浄能力が格
段に向上する。
【0017】これに加えて、吐出口がメツシユ状に形成
された電解液吐出ノズル24によつて、回転された電解
洗浄対象23の電解対象面における回転中心から半径方
向全体に亘つて順次又は同時に電解液をシヤワー状又は
カーテン状に吐出することにより、当該電解洗浄対象2
3の半径方向全体に亘つて大量吐出ができ、かつミスト
の発生を回避できると共に、電解液25の吐出を停止し
た際の液切れを良くすることができる。また、一般的な
ノズル自体の構成が簡易であるので、電解液吐出ノズル
24の重量を軽くでき、従つて電解液吐出ノズル24を
移動させるための駆動機構も簡易化できると共に、電解
液吐出ノズル24の所望位置への移動を迅速かつ正確に
行うことができる。
【0018】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0019】図1において、20は全体として電解洗浄
装置を示し、外側のチヤンバ21Aと内側のチヤンバ2
1Bでなる二重構造のプロセスチヤンバ21内にはター
ンテーブル22が昇降自在に設けられている。このター
ンテーブル22には電解洗浄対象となるスタンパ23が
電解洗浄対象面である信号記録面が上面になるようにチ
ヤツキングされている。またスタンパ23の電解洗浄対
象面に対向する位置には、スタンパ23の中心から外周
に延長するような細長形状でなり、スタンパ23の半径
方向全体に亘つて同時にアルカリ電解液(以下、これを
単に電解液と呼ぶ)25を吐出するノズル24が配設さ
れている。このノズル24はスタンパ23に向けてシヤ
ワー状又はカーテン状の電解液25を吐出する。
【0020】ここで電解洗浄装置20は、DC電源26
及びスイツチング回路27によつて、ノズル24に正電
圧又は負電圧を印加すると共に、ターンテーブル22内
に設けられた導電性の軸28及び固定ねじ29を介して
スタンパ23に負電圧又は正電圧を印加するようになさ
れている。ノズル24はステンレスにより形成されてお
り、スイツチング回路27から与えられた電圧を電解液
25に与える。またノズル24とスタンパ23との距離
は、電解液25の噴射密度等を考慮して、電解液25を
介してノズル24とスタンパ23とが通電するように選
定されている。
【0021】実施例の場合、ノズル24先端の吐出口に
はメツシユが形成されている。これによりバルブ30を
閉じて電解液25の吐出を停止した際の液切れを良くす
ることができる。このようにノズル24の吐出口をメツ
シユ状にしたことにより、例えば小口径のホースを用い
て電解液25の液切れを良くした場合と比較して、電解
液25の大量吐出ができるようになり、かつミストの発
生を回避できる。
【0022】また、例えばノズルの横に複数の小孔を設
けることにより液切れを良くした場合と比較して、大量
吐出ができ、ミストの発生を回避でき、かつ電解液25
を層流とすることができる。さらに箱型のノズル先端に
狭いスリツトを形成した場合と比較して、ノズル24自
体の構成を簡易にすることができる。この結果ノズル2
4の重量を軽くできることにより、ノズル24を移動さ
せるための駆動機構も簡易化できると共に、ノズル24
の所望位置への移動を迅速かつ正確に行うことができ
る。
【0023】ここで内側のチヤンバ21Bの下端部に
は、パイプ31が設けられており、電解洗浄後の電解液
はこのパイプ31を通じて三方弁32に導入される。三
方弁32は電解洗浄後の電解液を廃液パイプ33又は循
環用パイプ34に選択的に振り分ける。廃液パイプ33
に振り分けられた洗浄後の電解液は廃棄され、一方循環
用パイプ34に振り分けられた洗浄後の電解液は電解液
タンク35に送出される。
【0024】電解液タンク35にはヒータ36と熱電対
37が設けられており、これにより電解液タンク35内
に導入された洗浄後の電解液はここで所望の温度(例え
ば50〔°C〕± 2〔°C〕)に温度調整される。この温
度調整された電解液は送液ポンプ38により矢印で示す
方向に吸い上げられ、続くフイルタ39によつて不純物
が除去された後、再びノズル24に与えられるようにな
されている。
【0025】また外側のチヤンバ21Aの下端部には、
排水パイプ40が設けられており、この排水パイプ40
を介して、水洗洗浄の際にチヤンバ21Aによつて受け
止められた洗浄後の洗浄水が排水されるようになされて
いる。
【0026】以上の構成において、電解洗浄装置20
は、チヤンバ21B内で回転駆動されたスタンパ23を
負電極としかつノズル24を正電極とした状態で、ノズ
ル24から電解液25を吐出する。この結果電解液25
とスタンパ23とが通電し、スタンパ23が電解洗浄さ
れる。このときスタンパ23の表面に発生する泡はスタ
ンパ23の回転力により外周側へと移動してスタンパ2
3上面から除去される。この結果効率の良い電解洗浄を
行うことができる。因に、電解洗浄装置20では、発生
する泡の量に応じてターンテーブル22の回転速度を制
御することにより、効率良く泡を除去できる。
【0027】またスタンパ23の回転力により外周側へ
と弾き飛ばされた洗浄後の電解液は、チヤンバ21Bに
受け止められた後、三方弁32を介して電解液タンク3
5へと導かれる。この洗浄後の電解液は電解液タンク3
5内で温度調整された後、送液ポンプ38、フイルタ3
9及びバルブ30を介して再びノズル24へと与えられ
る。
【0028】この結果ノズル24には常に温度調整さ
れ、フイルタリングされた理想的な電解液が直接与えら
れることにより、例えば水槽内の電解液を循環させなが
ら電解液を所望の状態に保つ従来の電解洗浄装置1(図
3)と比較して、短時間で良好な電解液を用いて電解洗
浄ができるようになり、この結果一段と電解効率が向上
する。さらにこの後、スイツチング回路27によつて、
回転駆動されたスタンパ23を正電極としかつノズル2
4を負電極にすれば、陽極酸化を行つてスタンパ23の
上面に酸化離形層を形成することができる。
【0029】この電解洗浄処理及び陽極酸化処理の前処
理又は後処理として水洗洗浄を行う場合には、ノズル3
0を閉じて電解液25の吐出を停止すると共に、ターン
テーブル22を一点鎖線で示す位置まで上昇させる。こ
のとき電解液吐出用のノズル24に代えて一点鎖線で示
すスタンパの上面に対向する位置に洗浄水吐出用のノズ
ル(図示せず)を配置させる。
【0030】ここでノズル24の先端部にはメツシユが
形成されており、液切れが良いことにより、ノズル24
を移動させる際液垂れによつて発生するプロセス間の相
互汚染や、ノズル24のホームポジシヨン周辺の発塵、
腐食は未然に回避できる。
【0031】水洗洗浄は、一点鎖線で示す上方位置で回
転駆動されたスタンパ23に対して洗浄水吐出用のノズ
ル(図示せず)から洗浄水を吐出することにより行う。
このときスタンパ23から外周側へと飛び散つた洗浄後
の洗浄水はチヤンバ21Aにより受け止められ、排水パ
イプ40を介して廃棄される。このように、電解洗浄装
置20においては、効率の良い電解洗浄及び水洗洗浄を
1台のユニツトにより行うことができる。
【0032】以上の構成によれば、水平状態で回転駆動
されたスタンパ23に負又は正の電圧を印加すると共
に、スタンパ23に対向する位置から電解液25を吐出
するノズル24にスタンパ23に印加した電圧と反対の
電圧を印加し、吐出された電解液25を介してスタンパ
23とノズル24を通電させて電解洗浄するようにした
ことにより、電解効率が格段に向上した簡易な構成の電
解洗浄装置20を実現できる。
【0033】またノズル24から吐出した電解液25に
より電解洗浄を行う構成としたことにより、電解液を循
環させて使用する場合に、温度調整及びフイルタリング
が十分に施された良好な電解液25を用いて電解洗浄で
きるようになり、一段と電解効率を上げることができ
る。
【0034】またプロセスチヤンバ21を二重構造と
し、下降位置で回転駆動させたスタンパ23に電解液2
5を吐出しながら電解洗浄を行うと共に、上昇位置で回
転駆動させたスタンパ23に洗浄水を吐出しながら水洗
洗浄を行うようにしたことにより、多数の水槽を用いる
ことなく、1台のユニツトにより電解洗浄及び水洗洗浄
を行うことができるようになり、全体の構成を簡易化で
きる。
【0035】またノズル24の吐出口をメツシユ状とし
たことにより、ノズル24の液切れを向上し得、ノズル
24を移動させる際のプロセス間の相互汚染や、ノズル
24のホームポジシヨン周辺の発塵、腐食を防止でき
る。
【0036】なお上述の実施例においては、ノズル24
の材質をステンレスにした場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、ノズル24の材質は他にチタンやニ
オブコート銑鉄等の電解液に浸されない金属、又はカー
ボン等の導電性の無機質でもよく、要は電解液に対して
耐性がありかつ導電性を有する部材であればよい。さら
にノズル24全体を導電性の部材により形成する必要は
なく、例えばノズル24の外側をプラスチツク部材によ
り形成し、電解液25に接触するノズル24の内部に導
電性の部材を埋め込んで電極とするようにしてもよい。
【0037】また上述の実施例においては、スタンパ2
3及びノズル24に電圧を印加する印加手段としてDC
電源26及びスイツチング回路27を用いた場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、電圧印加手段とし
てはスイツチング電源やパルス電源等を用いるようにし
てもよい。
【0038】また上述の実施例においては、ノズル24
の形状をスタンパ23の中心から外周へと延長するよう
な細長形状としスタンパ23の全半径領域に亘つて同時
に電解液25を浴びせる場合について述べたが、ノズル
24の形状はこれに限らず、例えば円形ノズルや扇形ノ
ズルなど種々の形状のノズルを適用することができ、要
はスタンパ23の中心から外周に亘つて電解液25を浴
びせることができるようなものであればよい。同様に、
水洗洗浄を際の洗浄水を吐出するノズル(図示せず)も
スタンパ23の中心から外周に亘つて洗浄水を吐出でき
るようなものであればよい。
【0039】また上述の実施例に加えてノズル24内部
にフエライト等の耐薬品性を有する超音波発振子を埋め
込むようにしてもよい。このようにすれば、スタンパ2
3上面に発生する泡を一段と効率良く除去することがで
きるようになる。
【0040】また上述の実施例においては、スタンパ2
3を中心位置でチヤツキングしてこの中心位置において
スタンパ23に電圧を印加する場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、例えばスタンパ23の外周位置
でスタンパ23をチヤツキングしてこの外周位置からス
タンパ23に対して電圧を印加するようにしてもよい。
【0041】また上述の実施例においては、吐出部にメ
ツシユが形成されたノズル24を、電解液25を吐出す
るノズルに適用した場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、スタンパ23に洗浄水を吐出してスタンパ
23を水洗洗浄するノズルにメツシユを形成すれば、洗
浄水吐出用ノズルからの洗浄水の液垂れを回避でき、他
の化学薬品を吐出するノズルに適用した場合にも同様の
効果を得ることができる。このように様々な液体に対し
て、メツシユ状のノズルを適用する場合のノズルの材質
としては、使用する液体の種類に応じて、ステンレスや
チタン等の金属、塩化ビニル、ナイロン、ポリプロピレ
ン等のプラスチツク、アルミナ、ジルコニア等のセラミ
ツク又はそれらの複合材料等の中から、使用する液体に
対して耐性があるものを選定するようにすればよい。
【0042】またメツシユの形状や粗さは、使用する液
体の比重、粘度、表面張力や、吐出液量、口径等を考慮
して選定するようにすればよい。特に表面張力は重要で
あり、表面張力により液を支持しようとする力が、液体
がバルブからノズルまでの液体の重さによつて落下しよ
うとする力より大きくなるように、メツシユの形状や粗
さを選定する。
【0043】また上述の実施例においては、ターンテー
ブル22を昇降自在としかつ洗浄水吐出用のノズル(図
示せず)を設けると共に、プロセスチヤンバ21を二重
構造とすることにより、電解洗浄及び水洗洗浄の両方を
行うことができる電解洗浄装置20について述べたが、
ターンテーブル22の回転位置を固定し、かつチヤンバ
21Bのみを設けることにより電解洗浄のみを行うよう
にしてもよい。
【0044】また上述の実施例においては、ターンテー
ブル22を昇降自在としかつプロセスチヤンバ21を二
重構造とすることにより、電解洗浄及び水洗洗浄の両方
を行うことができるようにした場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、例えば外側のチヤンバ21Aを
省略し、内側のチヤンバ21B内でのみターンテーブル
22を回転駆動させ、この位置で電解洗浄及び水洗洗浄
を行うようにしてもよい。この場合電解洗浄を行う場合
には、三方弁32を電解液タンク35の方に開き、水洗
洗浄をする場合には、三方弁32を排水パイプ33の方
に開くようにすればよい。
【0045】さらに上述の実施例においては、スタンパ
23(すなわちメタルマスタスタンパ)を電解洗浄及び
水洗洗浄する場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、マザースタンパを電解洗浄及び水洗洗浄する場合
にも勿論適用できる。また本発明による電解洗浄対象は
このような光デイスク原盤に限らず、例えば半導体装置
等にも適用できる。
【0046】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、回転駆動
した電解対象に正又は負の電圧を印加すると共に、電解
対象の電解対象面に対向する方向から電解液を吐出し、
当該電解液に電解洗浄対象に印加した電圧と反対の電圧
を印加し、電解洗浄対象及び電解液間を通電することに
よつて電解洗浄するようにしたことにより、電解能力を
格段に向上し得る。
【0047】これに加えて、吐出口がメツシユ状に形成
された電解液吐出ノズルによつて、回転された電解洗浄
対象の電解対象面における回転中心から半径方向全体に
亘つて順次又は同時に電解液をシヤワー状又はカーテン
状に吐出することにより、当該電解洗浄対象の半径方向
全体に亘つて大量吐出ができ、かつミストの発生を回避
できると共に、電解液の吐出を停止した際の液切れを良
くすることができる。また、一般的なノズル自体の構成
が簡易であるので、電解液吐出ノズルの重量を軽くで
き、従つて電解液吐出ノズルを移動させるための駆動機
構も簡易化できると共に、電解液吐出ノズルの所望位置
への移動を迅速かつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電解洗浄装置の一実施例の構成を
示す略線図である。
【図2】スタンパの作成処理手順を示すフローチヤート
である。
【図3】従来の電解洗浄装置の構成を示す略線図であ
る。
【符号の説明】
1、20……電解洗浄装置、2、25……電解液、5、
23……スタンパ、6、26……DC電源、7、27…
…スイツチング回路、8、38……送液ポンプ、9、3
9……フイルタ、21……プロセスチヤンバ、22……
ターンテーブル、24……ノズル、35……電解液タン
ク、36……ヒータ、37……熱電対。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−243202(JP,A) 特開 昭62−214534(JP,A) 特開 平6−272078(JP,A) 特開 平3−13600(JP,A) 特開 平8−258090(JP,A) 特開 平8−104992(JP,A) 実開 昭63−111960(JP,U) 実開 平5−82045(JP,U) 特公 昭38−5408(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25F 1/00 - 7/02 B08B 3/02,3/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電解洗浄対象をほぼ水平な面内で回転駆動
    する駆動手段と、 回転された上記電解洗浄対象の電解対象面における回転
    中心から半径方向全体に亘つて順次又は同時に、メツシ
    ユ状に形成された吐出口を介してシヤワー状又はカーテ
    ン状に電解液を吐出する電解液吐出ノズルと、 上記電解洗浄対象に正又は負の電圧を印加すると共に、
    上記電解液に上記電解洗浄対象に印加した電圧と反対の
    電圧を印加する電圧印加手段とを具え、上記電解洗浄対
    象と上記電解液を通電させることにより上記電解洗浄対
    象を電解洗浄することを特徴とする電解洗浄装置。
  2. 【請求項2】上記電解液吐出手段は、超音波発振子を具
    えたことを特徴とする請求項1に記載の電解洗浄装置。
  3. 【請求項3】上記電解液吐出手段から上記回転駆動され
    た電解洗浄対象に電解液を吐出した際に飛び散る液を受
    けるチヤンバと、 上記チヤンバで受けた上記液を温度調整し、かつフイル
    タリングして上記電解液吐出手段に再び与える循環手段
    とを具えることを特徴とする請求項1に記載の電解洗浄
    装置。
  4. 【請求項4】上記駆動手段により回転される上記電解洗
    浄対象の位置よりも高い位置において、当該電解洗浄対
    象を洗浄するための洗浄水を吐出する洗浄水吐出手段を
    具えることを特徴とする請求項1に記載の電解洗浄装
    置。
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