JPH10148968A - 重合トナー - Google Patents

重合トナー

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JPH10148968A
JPH10148968A JP31074496A JP31074496A JPH10148968A JP H10148968 A JPH10148968 A JP H10148968A JP 31074496 A JP31074496 A JP 31074496A JP 31074496 A JP31074496 A JP 31074496A JP H10148968 A JPH10148968 A JP H10148968A
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JP
Japan
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polymer particles
dye
charge amount
toner
dyeing
Prior art date
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Pending
Application number
JP31074496A
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English (en)
Inventor
Tetsushi Tanabe
哲史 田部
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
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Publication of JPH10148968A publication Critical patent/JPH10148968A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 染料の染着状態によらず、安定した帯電特性
をもつ重合トナーを提供すること。 【解決手段】 単量体と重合開始剤とから合成される重
合粒子について、単量体の組成、分散剤や重合開始剤の
種類を制御することによって、帯電量が5μc/g以上
の重合粒子を合成し、帯電性の付与能力が小さい染料を
染着して着色して、染料による帯電量変化が重合粒子の
帯電量の40%以下となる重合トナーを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成用重合ト
ナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トナーの製造は、粉砕法によって
行われることが多く、バインダー樹脂、着色剤、荷電制
御剤からなる材料を加熱溶融混合し、冷却固化した固ま
りを粉砕して微小粒子とする。混合した材料の粉砕を行
うだけでは、広い粒度分布をもつので、粉砕法において
は通常、粒子の分級を行って粒度分布を狭くしている。
粉砕法によって粒度分布を均一にする操作は、分級する
装置によるところが多く、粒度分布を均一にすることに
は限界がある。
【0003】また、粒子径は粉砕法によれば、7μm程
度までが限界であり、トナーの粒子径を小さくすること
での高解像化は望めない。
【0004】これらの問題点を解決するためには、重合
法によるトナーの製造が望ましく、粒度分布を狭く、粒
子径を小さくすることが可能である。重合法によるトナ
ーの製造方法には、分散重合による方法、懸濁重合によ
る方法、乳化重合した粒子の凝集体による方法があげら
れる。なかでも分散重合による方法が最も粒度分布を狭
くすることができる。
【0005】粒度分布が狭い画像形成用トナーの製造方
法としては、特開平3−121466号公報記載の分散
重合によって得られた着色剤を含まない重合粒子に染料
を染着して着色する方法が知られている。また、このよ
うな重合粒子を均一に帯電する能力を付与する方法とし
て、特開平4−308858号公報記載の荷電制御剤を
重合粒子に染着または吸着させる方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の製造方法で製造
される画像形成用トナーは、溶媒中に染料または荷電制
御剤を溶解させ、この溶液中に重合粒子を分散し、得ら
れた分散液を加温、撹拌した後、染着された重合粒子を
乾燥することによってトナーを製造している。
【0007】このため、トナーの帯電特性は、使用する
染料や荷電制御剤の種類のほかに、染料や荷電制御剤の
染着状態にも依存してしまう。たとえば、染料や荷電制
御剤の染着量が多ければ帯電量は高くなり、染着量が少
なければ帯電量は低くなる。また染料や荷電制御剤が粒
子表面近傍にあれば粒子の帯電への寄与は大きく帯電量
が高くなり、粒子内に浸入していれば帯電への寄与は小
さく染着粒子の帯電量は低くなる。このため、この方法
で製造されたトナーの、製造ロット間の帯電能力に差が
生じやすい。
【0008】さらに、重合粒子を乾燥する際に、重合粒
子中に浸透せずに重合粒子の表面に溶液の状態で付着し
ている染料あるいは荷電制御剤が溶媒の蒸発とともに析
出し、重合粒子の表面に析出した染料や荷電制御剤が付
着した状態となる。この重合粒子の表面に付着した染料
は、乾燥が進行する過程において、隣接する重合粒子同
士を接着させる働きをし、乾燥終了後、重合粒子同士が
凝集固着した状態となってしまう。このようなことを防
止するために、染着後の粒子をアルコール等の溶剤など
で洗浄し、重合粒子に染着されず粒子表面に付着した染
料を除去することが考えられる。この場合、重合粒子に
染着された染料や荷電制御剤も洗浄用の溶媒に溶解して
除去される場合があり、洗浄後の帯電能力が不十分にな
ったり、帯電特性が同一になるように繰り返しトナーを
製造することが困難であったりする。
【0009】また、有機溶剤に溶解する荷電制御剤は種
類が少なく、上記の荷電制御剤を染着する方法では自由
に帯電特性を制御することは困難である。さらに荷電制
御剤は黒色や青色などの濃い色を有するものが多く、カ
ラートナーへの適用はさらに困難である。
【0010】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、製造ロット間の帯電特性のばら
つきが小さく、また、荷電制御剤を使用しない、従っ
て、荷電制御剤による着色の問題がなく、カラートナー
への適用が容易な重合トナーを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1では、単量体と重合開始剤とから
合成された重合粒子を、着色剤又は着色剤を溶媒中に混
合した溶液により染着した重合トナーにおいて、重合粒
子として、絶対値が5μC/g以上の帯電量を有する粒
子を用いることを特徴とする。従って、荷電制御剤や帯
電性を付与する能力の大きい染料を染着して帯電性を付
与する必要がなく、荷電制御剤による着色がないために
カラートナーが容易に製造できる。また、着色剤とし
て、重合粒子に染着した場合、染着前の重合粒子と、該
着色剤を染着した重合粒子との帯電量の差が前記帯電量
の絶対値の40%以下である染料を用いることを特徴と
する。従って、着色剤を染着された重合粒子の帯電特性
に対する着色剤の影響が小さく、重合粒子の帯電特性が
そのまま染着重合トナーの帯電特性を決定し、したがっ
て、着色剤の染着状態による重合トナーの帯電特性へ影
響は極めて小さく、染料を染着した後の洗浄による帯電
量の低下や、製造ロット間の帯電特性の差異が非常に小
さい重合トナーである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態を説明する。
【0013】本実施の形態の重合トナーは、単量体と重
合開始剤とから重合粒子を合成し、その重合粒子を着色
剤又は着色剤及び荷電制御剤を溶媒中に混合した溶液に
より染着し、その後、必要に応じて前記重合粒子より余
分な着色剤を洗浄液により洗い流して製造される。
【0014】本実施の形態では、以下に述べるようなの
ような重合方法をもちいて、重合粒子に帯電量の絶対値
が5μc/g以上の重合粒子を製造し、これに着色する
ことによって、画像形成用トナーを得ている。重合粒子
の帯電量が5μc/gに満たない場合、帯電性の付与能
力の小さい着色剤を用いて着色した場合には、画像形成
トナー用トナーとして電子写真方式で用いる場合に、十
分な帯電量が得られない。一方、帯電性の付与能力が高
い染料や、荷電制御剤を染着した場合、染着状態に帯電
量が依存して、染着後に重合粒子表面に析出した染料を
除去するために洗浄を行うと帯電量が低くなったり、製
造ロットごとの帯電量がばらつくことがある。
【0015】本発明でいうところの帯電量は、ブローオ
フ帯電量測定装置で測定したものである。ブローオフ帯
電量測定装置とは、鉄またはフェライトからなる金属粒
子と帯電量を測定する試料重合粒子を1〜20重量%に
なるように混合し、撹拌混合した後にケージ内から吹き
出した試料粒子の帯電量を測定する装置である。ケージ
は、一方から圧縮空気が供給され、金属粒子は飛ばされ
ないが、試料粒子は吹き飛ばされるようなメッシュを配
置している。金属粒子と試料粒子は接触、摩擦帯電して
おり、ケージから試料粒子が吹き飛ばされることで、ケ
ージ内に残った金属粒子上の電荷がケージ枠に誘起され
る。ケージは導電性材質でできており、残った電荷量を
電荷測定器で測定して単位重量当たりの試料粒子の帯電
量を測定するものである。金属粒子に残った電荷は、試
料重合粒子と反対電荷であるので、測定された値が負で
あれば、試料重合粒子は正に帯電している。
【0016】前記重合粒子は、体積平均粒径が3〜20
μmの分散重合又は析出重合によって直接得られた樹脂
粒子であり、粒度分布が狭いものがより好ましい。ま
た、懸濁重合や、乳化重合で得られた粒子を凝集させた
もの、樹脂の塊を粉砕分級したものにも適用することが
できる。
【0017】また、樹脂としては、従来から画像形成用
トナー用樹脂として公知の種々の熱可塑性樹脂を用いる
ことができる。その具体例としては、スチレン、ビニル
トルエン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル類、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
2エチルヘキシル等のメタクリル酸エステル類、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸エチルヘキシル等のアクリル酸エステル類、ビ
ニルホルメート、ビニルアセテート、ビニルプロピオネ
ート等のビニルエステル類、ビニルメチルエーテル、ビ
ニルエチルエーテル等のビニルエーテル類、メタクリル
酸、アクリル酸、無水マレイン酸およびこれらの金属
塩、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、アクリル酸ジ
エチルアミノエチル等の官能基を有する単量体、メタク
リル酸トリフロロエチル、メタクリル酸テトラフロロプ
ロピル等のフッ素含有の単量体などを重合させた重合体
やこれらの単量体を2種以上共重合させた共重合体、あ
るいはそれらの混合物が挙げられる。
【0018】前記重合粒子は、画像形成用トナーとして
用いる場合、OHPへの適用のために透明性が高いこと
が望ましく、良好な現像画像を得るためには絶縁性が高
いことが望ましい。また、常温では力学的強度が高い必
要があり、且つ、多大のエネルギーを使用せずに軟化し
て、被描画物に定着されることが望ましい。以上より、
画像形成用トナーとして用いる場合には、スチレンと、
アクリル酸エステル類またはメタクリル酸エステル類の
うちの1種または複数種を単量体とする共重合体である
ことが特に望ましい。
【0019】分散重合を行うために前記単量体を溶解す
る有機溶媒は、例えば、メタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコール、n−ブタノール、s−ブタノー
ル、t−ブタノール、n−アミルアルコール、s−アミ
ルアルコール、t−アミルアルコール、イソアミルアル
コール、イソブチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、2−エチルブタノール、2−エチルヘキサノール、
2−オクタノール、n−オクタノール、n−デカノー
ル、シクロヘキサノール、n−ヘキサノール、2−ヘプ
タノール、3−ヘプタノール、3−ペンタノール、メチ
ルシクロヘキサノール、2−メチル−2−ブタノール、
3−メチル−2−ブタノール、3−メチル−1−ブチン
−3−オール、4−メチル−2−ペンタノール、3−メ
チル−1−ペンチン−3−オール等のアルコール類を1
種または2種類以上を混合して使用することができる。
さらに、これらのアルコール類と併用して使用する有機
溶媒としては、例えば、ヘキサン、トルエン、シクロヘ
キサン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素溶媒、エチル
ベンジルエーテル、ジブチルエーテル、ジプロピルエー
テル、ジベンジレエーテル、ジメチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエ
ーテル等のエーテル類、アセトアルデヒド、アセトン、
アセトフェノン、ジイソブチルケトン、ジイソプロピル
ケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ギ酸エチル、
酢酸エチル、酢酸メチル、ステアリン酸エチル、サリチ
ル酸メチル等のエステル類と水があげられる。これらの
溶媒は、アルコールのSP値を調整するために用いられ
る。分散重合では、単量体はこれらの溶媒に溶解する
が、重合体になると溶媒に溶解せず、球状の粒子径の均
一な重合体粒子が得られる。
【0020】前記単量体とともに溶媒中に混合する重合
開始剤の例としては、アゾビスイソブチロニトリル、
2、2−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル、過酸化ベンゾ
イル等があげられる。
【0021】また、架橋剤として、ジビニルベンゼン、
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブタンジ
オールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ン(トリ)メタクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクレート等を加えても良い。
【0022】次に、重合粒子に帯電能力を持たせ、帯電
特性を制御する方法は、重合粒子を製造する際に次のよ
うな方法をとることにより可能である。
【0023】まずモノマーの種類や、共重合を行う際に
は組成比によって帯電性を制御する方法。具体的にはカ
ルボキシル基や、エステル結合などの電子吸引性基を有
するモノマーを使用することにより、重合粒子に負帯電
性を付与することが挙げられる。カルボキシル基を有す
るモノマーとしてはメタクリル酸、アクリル酸、無水マ
レイン酸などが挙げられる。また、エステル結合を有す
るモノマーとしては、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸2エチルヘキシル等のメタクリ
ル酸エステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸エチルヘキシル等の
アクリル酸エステル類などが挙げられる。これらのモノ
マーを単独、あるいは、2種類以上を用いて重合を行う
ことにより負帯電性の重合粒子が得られる。これらの電
子吸引性基を有するモノマーとそれ以外のモノマーの共
重合を行うにあたり、電子吸引性基を有するモノマーの
割合を加減することにより重合粒子の負帯電性を制御す
ることができる。また、正帯電性の重合粒子を得るため
には、電子吸引性基を持たず、アルキル基やアミノ基な
どの電子供与性基を有するモノマーを用いればよい。こ
のようなモノマーとしてはビニルトルエンやα−メチル
スチレンなどが挙げられる。
【0024】次に、重合反応時に用いる分散剤の種類や
量によって重合粒子の帯電特性を制御する方法が挙げら
れる。具体的には、重合時の分散剤としてポリビニルピ
ロリドンを用いて重合粒子を正帯電性にすることが挙げ
られる。帯電性を制御するには、重合時に用いるポリビ
ニルピロリドンの量を加減すればよく、使用するポリビ
ニルピロリドンを多くするほど、高い正帯電性を有する
重合粒子が製造できる。ポリビニルピロリドンはその構
造中に電子供与性の窒素を有するために、正帯電性を有
するのであり、この分散剤が重合粒子中に吸収されてい
たり、重合粒子表面に吸着されているために重合粒子が
正帯電性を有するのである。従って、負帯電性の重合粒
子を製造するにはこのような窒素を構造中に含まないヒ
ドロキシプロピルセルロースなどを分散剤として用い、
前記のようにモノマーの種類によって負帯電性を有する
ように重合粒子を製造すればよい。
【0025】また、重合に用いる開始剤は、正帯電性の
重合粒子を製造する場合には、重合粒子に正帯電性を付
与する傾向のある、アゾビスイソブチロニトリル、2、
2−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル等のアゾ系開始剤を
用いることが好ましく、負帯電性の重合粒子を製造する
場合には、重合粒子に負帯電性を付与する傾向のある、
過酸化ベンゾイル等の過酸化物系開始剤を用いることが
好ましい。
【0026】前記重合粒子への染料の染着方法は、特開
平3−121466号公報に記載のように、重合粒子が
溶解しない有機溶媒に染料を分散、溶解させ、その後重
合粒子を分散させて、ガラス転移点温度以下に保ちなが
ら加熱し、撹拌する方法が挙げられる(以下、染着に使
用される溶媒を染着用溶媒と称する。)。また、特開平
3−179365号公報に記載のように染着を行う際に
超音波を用いても良い。染着用溶媒としては、前記の重
合を行うために単量体を溶解させる溶媒を用いればよ
い。
【0027】また、重合粒子に染料を染着したあと、重
合粒子表面に析出した染料を除去するために洗浄を行っ
てもよい。この洗浄に使用する溶媒としては、水また
は、アルコール類などの染料は溶解するが、重合粒子を
構成する樹脂は溶解しない有機溶剤、あるいはこれらの
混合物が用いられる。
【0028】尚、染料は本発明の着色剤を構成するもの
である。本発明では着色剤として、重合粒子に染着した
場合、染着前の重合粒子と、該着色剤を染着した重合粒
子との帯電量の差が該重合粒子の帯電量の絶対値の40
%以下である染料を用いている。染着前の重合粒子と染
着後の重合粒子の帯電量の差が重合粒子の帯電量の絶対
値の40%を超える高い帯電性付与効果を持つ染料を染
着した場合、染着後の粒子の帯電特性は、染料の染着さ
れ具合や、染着後に析出した染料の除去のための洗浄を
行う場合には、洗浄のされ具合に依存してしまい、製造
ロットごとの帯電特性を統一することはできない。
【0029】上述のような条件を満たす染料は、分散染
料、油溶性染料、昇華性染料などとして市販されている
染料の中から、染着実験を行い、染着前と染着後の帯電
量を測定して選択すればよい。このような染料の中でも
分散剤等の色素以外の成分を含まない油溶性染料または
昇華性染料を用いることが好ましい。また油溶性染料や
昇華性染料の中でも、水への溶解度が0.1%以下であ
り、かつメタノールへの溶解度が3%以下であり、さら
にアセトンやトルエンへの溶解度がメタノールへの溶解
度より高い染料が好ましい。この条件を満たさない染料
はSP値の高い溶媒への親和性が高いわけであるから、
染着後アルコール類で洗浄した場合、重合粒子中に染着
された染料まで洗浄用溶媒のアルコール類に溶解して除
去され、トナーとして用いるのに十分な染着濃度が得ら
れない。また、アセトンやトルエンへの溶解度がメタノ
ールへの溶解度より小さい染料は、樹脂への親和性が低
く、トナーとして用いるのに十分な染着濃度が得られな
い。なお、本発明で使用する溶媒SP値は、蒸発潜熱法
によりBurrellの求めた値を文献値から引用して
適用いる。本発明での溶解度とは、溶媒中に大過剰の染
料を加えて超音波をかけ、孔径0.8μmのメンブラン
フィルターでろ過して溶解しなかった染料を除去したろ
液を、予め秤量した乾燥皿に移し、ろ過直後の染料溶液
と、溶媒が蒸発して乾燥した乾燥皿に残った染料の重量
を測定し、次式より求めたものである。
【0030】溶解度(%)=乾燥皿に残った染料の重量/
ろ過直後の染料溶液の重量×100 前記染着した重合粒子について、重合粒子表面に析出し
た染料を除去するために、染着した重合粒子を洗浄して
もよい。この洗浄に用いる洗浄液(以下洗浄用溶媒と称
する)としては、メタノール、エタノール、イソプロピ
ルアルコール、n−ブタノール、s−ブタノール、t−
ブタノール、n−アミルアルコール、s−アミルアルコ
ール、t−アミルアルコール、イソアミルアルコール、
イソブチルアルコール、イソプロピルアルコール、2−
エチルブタノール、2−オクタノール、n−オクタノー
ル、n−デカノール、シクロヘキサノール、n−ヘキサ
ノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、3−ペ
ンタノール、メチルシクロヘキサノール、2−メチル−
2−ブタノール、3−メチル−2−ブタノール、3−メ
チル−1−ブチン−3−オール、4−メチル−2−ペン
タノール、3−メチル−1−ペンチン−3−オール、エ
チレングリーコール、グリセリン、ジエチレングリコー
ル等のアルコール類など染料は溶解するが、重合粒子は
溶解あるいは膨潤しない有機溶剤あるいは、水を用いれ
ばよい。これらを1種類を単独で、又は2種類以上を混
合して使用することにより、洗浄用溶媒として使用する
ことができる。アセトン、トルエン等のこれらよりSP
値が低く、重合粒子を膨潤させやすい溶剤を用いると、
重合粒子が膨潤して、重合粒子に染着された染料まで除
去されてしまって、染着濃度が不十分になったり、重合
粒子同士が融着してしまうため好ましくない。
【0031】本実施の形態のトナーの製造方法は、5μ
c/g以上の重合粒子を上述のように染料および荷電制
御剤が染着された重合粒子を溶媒によって洗浄すること
を特徴とする。この際、重合粒子の表面に付着している
染料などによって凝集固着することを防止するために、
染着に用いた溶媒が乾燥する前に洗浄を行うことが望ま
しい。
【0032】
【実施例】次に、前記実施の形態に基づく実施例及びそ
の比較例について説明する。
【0033】先ず、本実施の形態の重合トナーの製造方
法の例(重合例1〜4)を以下に示す。
【0034】重合例1 重合粒子の製造方法を示す。撹拌機、コンデンサー、温
度計、ガス導入管を付した反応容器に、 メタノール 465g 2−プロパノール 116g ポリビニルピロリドンK−30 24g スチレン 154g アクリル酸n−ブチル 46g α、α’−アゾビスイソブチロニトリル 12g を入れて撹拌して溶解させ、100rpmで撹拌しなが
ら、またガス導入管より窒素ガスをパージしながら60
℃に加熱する。尚、スチレン及びアクリル酸n−ブチル
は単量体であり、ポリビニルピロリドンK−30は分散
剤であり、メタノールと2−プロパノールは溶媒であ
る。10時間重合を行い前記溶解させたスチレン及びア
クリル酸n−ブチルのほぼ全量を重合させた後、氷水浴
により5分のうちに20℃まで冷却し、得られた重合粒
子を濾別回収し、メタノールで洗浄し、室温で48時間
放置して乾燥した。このようにして得られた重合粒子を
走査電子顕微鏡により観察したところ球状に形成されて
おり、コールターカウンター(コールター社製マルチサ
イザー2)で粒子径を測定したところ、体積平均粒子径
が7.5μmであった。この重合粒子の帯電量をキャリ
ヤー(関東化学社製CM−100)と30分間撹拌混合
した後に、ブローオフ式帯電量測定装置(東芝化学社
製)によって測定したところ、帯電量は+26.0μc
/gであった。この重合粒子を重合粒子1とする。
【0035】重合例2 重合反応を行う際にスチレンを166g、アクリル酸n
−ブチルを34gとし、α、α‘−アゾビスイソブチロ
ニトリルにかわって、2,2−アゾビス(イソ酪酸)ジ
メチルを12g用いた以外は、重合例1と同様の方法で
反応させ、重合粒子を得た。このようにして得られた重
合粒子を走査電子顕微鏡により観察したところ球状に形
成されており、コールターカウンターで粒子径を測定し
たところ、体積平均粒子径が4.5μmであった。この
重合粒子を重合粒子1と同様に帯電量を測定したとこ
ろ、帯電量は+35.3μc/gであった。この重合粒
子を重合粒子2とする。
【0036】重合例3 アクリル酸n−ブチル46gをアクリル酸エチル60g
に変え、スチレンを140gとし、メタノールを349
g、2−プロパノールを232gとした以外は重合例1
と同様に反応を行って重合粒子を得た。このようにして
得られた重合粒子を走査電子顕微鏡により観察したとこ
ろ球状に形成されており、コールターカウンターで粒子
径を測定したところ、体積平均粒子径が8.5μmであ
った。この重合粒子の帯電量を重合粒子1と同様に測定
したところ、帯電量は+5.5μc/gであった。この
重合粒子を重合粒子3とする。
【0037】重合例4 メタノールを349g、2−プロパノールを232g、
アクリル酸ブチルを34g、スチレンを166gとし、
α、α’−アゾビスイソブチロニトリルを18gポリビ
ニルピロリドンK−30に変えてヒドロキシプロピルセ
ルロース24gを用いた以外は重合例1と同様に反応を
行って重合粒子を得た。このようにして得られた重合粒
子を走査電子顕微鏡により観察したところ球状に形成さ
れており、コールターカウンターで粒子径を測定したと
ころ、体積平均粒子径が8.2μmであった。この重合
粒子の帯電量を重合粒子1と同様に測定したところ、帯
電量は+3.8μc/gであった。この重合粒子を重合
粒子4とする。
【0038】次に、重合粒子のトナー化方法の例(実施
例1〜6及び比較例1〜6)を以下に示す。
【0039】実施例1 染料MS Magenta VP(三井東圧化学社製)
(染料1とする)をメタノールに過剰に投入して撹拌し
た後に、溶解しなかった染料を、濾別して分離して得ら
れた飽和溶液と前記重合粒子1を重量比5:1で撹拌混
合して分散させ、温度を30℃として1時間撹拌を続
け、染着された重合粒子を濾別回収した。ろ別して得ら
れた染着重合粒子の一部を48時間風乾した後、重合粒
子と同様にブローオフ式帯電量測定装置で帯電量を測定
したところ、帯電量は+26.9μc/gであり、重合
粒子との差は0.9μc/gであり、重合粒子1の帯電
量の約3%にあたり、これは本発明の請求項1の範囲内
である。
【0040】ろ別して得られた染着済みの重合粒子を速
やかに、水とメタノールを3:1の割合で混合した溶液
を洗浄用溶媒としてこれに投入し、1分間超音波をかけ
て重合粒子を洗浄用溶媒中に分散させ、重合粒子を濾別
回収することによって洗浄を行った。上述と同様の方法
で洗浄済みの染着重合粒子の帯電量を測定したところ、
帯電量は+27.1μc/gであり、洗浄による帯電量
の変化0.2μc/gであり非常に小さかった。
【0041】洗浄後の重合粒子を、風乾したが凝集は見
られず、1次粒子が得られた。この粒子の体積平均粒子
径は、重合反応後と同じ7.5μmであり、粒子径の変
化はみられなかった。この染着球状重合粒子100重量
部に疎水シリカ(日本アエロジル社製 RA−200H
S)3重量部をメカノミル(岡田精工社製)にて275
0rpmで3分間撹拌混合して外添し、マゼンタトナー
を得た。このトナーを正帯電トナーを使用するレーザー
プリンターの社内試作機のトナーカートリッジに充填し
て印字を試みたところ、濃度で十分でカブリやトナーの
飛散のない良好な画像が得られた。
【0042】同一の製造方法で5回トナーの製造を試み
たところ、同様に良好な画像が得られた。また染料を染
着しさらに洗浄し、乾燥した後の帯電量を測定したとこ
ろ、1回目試作との差異は0.5μc/g以下であっ
た。
【0043】実施例2 重合粒子2についても実施例1と同様に染料1を染着し
てトナー化を行い、マゼンタトナーを得た。染料を染着
した後の帯電量は+36.0μc/g、染着前との差は
0.7μc/gであり、これは重合粒子2の帯電量の約
2%にあたる。また、実施例1と同様に洗浄を行った後
の帯電量の変化は0.2μc/g以下であった。また、
5回繰り返し製造実験を行ったが、製造ロット間の帯電
量の差異は0.5μc/g以内であった。このトナーを
実施例1で同様に印字を試みたところ、同様に良好な画
像が得られ、製造ロット間の差異も見られなかった。
【0044】実施例3 重合粒子3についても実施例1と同様に染料1を染着し
てトナー化を行い、マゼンタトナーを得た。染料を染着
した後の帯電量は+5.7μc/g、染着前との差は
0.2μc/gであり、これは重合粒子3の帯電量の約
4%である。また、実施例1と同様に洗浄を行った後の
帯電量の変化は0.2μc/g以下であった。また、5
回繰り返し製造実験を行ったが、製造ロット間の帯電量
の差異は0.5μc/g以内であった。このトナーで実
施例1と同様に印字を試みたところ、同様に良好な画像
が得られ、製造ロット間の差異も見られなかった。
【0045】実施例4 染料としてESC Yellow 155(住化カラー
社製)(染料2とする)を用いた以外は実施例1と同様
にして重合粒子1をトナー化しイエロートナーを得た。
染着後の粒子の帯電量は+28.6μc/gであり、染
着前の重合粒子との差は2.6μc/gであり、これは
重合粒子1の帯電量の約10%である。また、実施例1
と同様に洗浄を行った後の帯電量の変化は0.2μc/
g以下であった。また、製造ロット間の帯電量の差異は
0.4μc/g以内であった。このトナーで実施例1と
同様に印字を試みたところ、同様に良好な画像が得ら
れ、製造ロット間の差異もみられなかった。
【0046】実施例5 染料として染料2を用い、重合粒子2を実施例1と同様
にトナー化しイエロートナーを得た。染着後の粒子の帯
電量は+39.5μc/gであり、染着前の重合粒子と
の差は4.2μc/gであり、これは重合粒子の帯電量
2の約12%である。また、実施例1と同様に洗浄を行
った後の帯電量の変化は0.2μc/g以下であった。
また、製造ロット間の帯電量の差異は0.5μc/g以
内であった。このトナーで実施例1と同様に印字を試み
たところ、同様に良好な画像が得られ、製造ロット間の
差異もみられなかった。
【0047】実施例6 染料として染料2を用い、実施例1と同様に重合粒子3
をトナー化しイエロートナーを得た。染着後の粒子の帯
電量は+7.4μc/gであり、染着前の重合粒子との
差は1.9μc/gであり、これは重合粒子3の帯電量
の約35%である。また、実施例1と同様に洗浄を行っ
た後の帯電量の変化はいずれも0.2μc/g以下であ
った。また、製造ロット間の帯電量の差異は0.3μc
/g以下であった。このトナーで実施例1と同様に印字
を試みたところ、同様に良好な画像が得られ、製造ロッ
ト間の差異もみられなかった。
【0048】比較例1 重合粒子4について、前記実施例1と同様の方法で染料
1を染着してマゼンタトナーを得た。染料を染着した後
の帯電量を測定したところ、帯電量は染料1で+3.9
μc/gであり、染着前の重合粒子との差は0.1μc
/gであり、これは重合粒子4の帯電量の約3%であ
る。このトナーで実施例1と同様に印字を試みたが、帯
電量が不足のため、鮮明な画像を得ることができなかっ
た。
【0049】比較例2 重合粒子4について、前記実施例1と同様の方法で染料
2を染着してマゼンタトナーを得た。染料を染着した後
の帯電量を測定したところ、帯電量は+4.8μc/g
であり、染着前の重合粒子との差は1.0μc/gであ
り、これは重合粒子4の帯電量の約26%である。この
トナーで正帯電トナーを使用するレーザープリンターの
社内試作機のトナーカートリッジに充填して印字を試み
たが、帯電量が不足のため、鮮明な画像を得ることがで
きなかった。
【0050】比較例3 重合粒子1について染料ORACET YELLOW
8GF(チバガイギー社製)(染料3とする)を実施例
1と同様に染着してトナー化してイエロートナーを得
た。この染料を染着した後の重合粒子の帯電量は、重合
粒子1が+36.9μc/gであった。染着前の重合粒
子との差は、10.9μc/gであり、これは重合粒子
1の帯電量の約42%である。この染着粒子を実施例1
と同様に洗浄を行うと、帯電量は+32.1μc/gと
なり、実施例の場合に比べて帯電量が大幅に低下した。
また、5回繰り返し製造実験を行ったところ、洗浄後の
帯電量は重合粒子1で30.3μc/g〜35.7μc
/gとなり、製造ロットごとの帯電量の差異が見られ
た。このトナーで実施例1と同様に印字を試みたとこ
ろ、鮮明な画像を得ることができたが、製造ロットごと
に比較してみると、帯電量の差異のためと見られる画像
濃度の差異があった。
【0051】比較例4 重合粒子2について染料3を実施例1と同様に染着して
トナー化してイエロートナーを得た。この染料を染着し
た後の重合粒子の帯電量は+52.1μc/gであっ
た。染着前の重合粒子との差は16.8μc/gであ
り、これは重合粒子2の帯電量の約48%である。この
染着粒子を実施例1と同様に洗浄を行うと、帯電量は4
2.1μc/gとなり、実施例の場合に比べて帯電量が
大幅に低下した。また、5回繰り返し製造実験を行った
ところ、洗浄後の帯電量は重合粒子1で39.3μc/
g〜43.2μc/gとなり、製造ロットごとの帯電量
の差異が見られた。このトナーで実施例1と同様に印字
を試みたところ、鮮明な画像を得ることができたが、製
造ロットごとに比較してみると、帯電量の差異のためと
見られる画像濃度の差異があった。
【0052】比較例5 重合粒子3について染料3を実施例1と同様に染着して
トナー化してイエロートナーを得た。この染料を染着し
た後の重合粒子の帯電量は+8.6μc/gであった。
染着前の重合粒子との差は3.1μc/gでり、これは
重合粒子3の帯電量の約56%である。この染着粒子を
実施例1と同様に洗浄を行うと、帯電量は+6.2μc
/gとなり、実施例の場合に比べて帯電量が大幅に低下
した。また、5回繰り返し製造実験を行ったところ、洗
浄後の帯電量は重合粒子1で6.0μc/g〜9.7μ
c/gとなり、製造ロットごとの帯電量の差異が見られ
た。このトナーで実施例1と同様に印字を試みたとこ
ろ、鮮明な画像を得ることができたが、製造ロットごと
に比較してみると、帯電量の差異のためと見られる画像
濃度の差異があった。
【0053】比較例6 重合粒子4について染料3を実施例1と同様に染着して
トナー化してイエロートナーを得た。この染料を染着し
た後の重合粒子の帯電量は6.1μc/gであった。染
着前の重合粒子との差は2.3μc/gであり、これは
重合粒子4の帯電量の約61%である。この染着粒子を
実施例1と同様に洗浄を行うと、帯電量は重合粒子4が
4.1μc/gとなり、実施例の場合に比べて帯電量が
大幅に低下した。また、5回繰り返し製造実験を行った
ところ、洗浄後の帯電量は重合粒子1で3.7μc/g
〜7.6μc/gとなり、製造ロットごとの帯電量の差
異が見られた。このトナーで実施例1と同様に印字を試
みたところ、鮮明な画像を得ることができたが、製造ロ
ットごとに比較してみると、帯電量の差異のためと見ら
れる画像濃度の差異があった。また帯電量の不足のた
め、鮮明な画像を得ることができないこともあった。
【0054】以上の結果を表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】表1から明らかなように、重合粒子1〜3
(帯電量が5μC/g以上の重合粒子)に、染料1及び
染料2を用いて製造された重合トナーでは、染料による
帯電量変化が重合粒子の帯電量の40%以下となった。
そして、このような重合トナーによれば、洗浄による帯
電量の変化が非常に小さく、粒子径の変化もみられなか
った。このトナーを正帯電トナーを使用するレーザープ
リンターの社内試作機のトナーカートリッジに充填して
印字を試みたところ、濃度で十分でカブリやトナーの飛
散のない良好な画像を得ることができた。更に、製造ロ
ット間の差異も極めて小さいものであった。
【0057】
【発明の効果】以上に詳述したことから明らかなよう
に、本発明の請求項1に記載の重合トナーは、単量体と
重合開始剤とから合成された重合粒子を、着色剤又は着
色剤を溶媒中に混合した溶液により染着した重合トナー
において、重合粒子として、絶対値が5μc/g以上の
帯電量を有する粒子を用いることを特徴とする重合トナ
ーである。従って、荷電制御剤を染着して帯電性を付与
する必要がなく、荷電制御剤による着色がないため、カ
ラートナーの製造が容易である。また、着色剤として、
重合粒子に染着した場合、染着前の重合粒子と、該着色
剤を染着した重合粒子との帯電量の差が前記重合粒子の
帯電量の40%以下である染料を用いることを特徴とす
る。従って、着色剤を染着された重合粒子の帯電特性に
対する着色剤の影響が小さく、重合粒子の帯電特性がそ
のまま染着重合トナーの帯電特性を決定し、したがっ
て、着色剤の染着状態による重合トナーの帯電特性へ影
響は極めて小さく、染料を染着した後の重合粒子の洗浄
を行っても帯電量の変化がなく、また製造ロット間の帯
電特性の差異が非常に小さい重合トナーである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単量体と重合開始剤とから合成された重
    合粒子を、着色剤又は着色剤を溶媒中に混合した溶液に
    より染着した重合トナーにおいて、重合粒子として、絶
    対値が5μC/g以上の帯電量を有する粒子を用い、着
    色剤として、重合粒子に染着した場合、染着前の重合粒
    子と、該着色剤を染着した重合粒子との帯電量の差が前
    記重合粒子の帯電量の絶対値の40%以下となる染料を
    用いることを特徴とする重合トナー。
JP31074496A 1996-11-21 1996-11-21 重合トナー Pending JPH10148968A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020016716A (ja) * 2018-07-24 2020-01-30 キヤノン株式会社 トナー粒子の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020016716A (ja) * 2018-07-24 2020-01-30 キヤノン株式会社 トナー粒子の製造方法

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