JPH1014814A - ポータブルトイレ自動収納装置 - Google Patents

ポータブルトイレ自動収納装置

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JPH1014814A
JPH1014814A JP21042696A JP21042696A JPH1014814A JP H1014814 A JPH1014814 A JP H1014814A JP 21042696 A JP21042696 A JP 21042696A JP 21042696 A JP21042696 A JP 21042696A JP H1014814 A JPH1014814 A JP H1014814A
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cabinet
portable toilet
toilet
base plate
portable
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Tomio Iwai
富雄 岩井
Shigeru Iwai
茂 岩井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】身体障害者や老人及び病人等がポータブルトイ
レ使用時にトイレ本体が自動的に出入すると共に、脱
臭、空気の清浄、手洗い動作等を一体的に行う事が出来
るポータブルトイレの自動収納装置。 【解決手段】介護用ポータブルトイレを収納できる大き
さに形成されたキャビネットに、ポータブルトイレを載
設した摺動自在のベース板と、ベース板に取り付けた走
行輪と、走行輪を正逆に回転せしむる減速機付き駆動装
置によってポータブルトイレが自動的に収納自在とされ
るとともに、キャビネットの中には空気清浄装置と天板
には洗面装置を設け、排便行為に伴う介助を一体的に行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、障害者や老人及び
病人等が使用するポータブルトイレの改善に関する。さ
らに詳しくは、ポータブルトイレ使用時にトイレ本体が
自動的に出入すると共に、脱臭、および空気の清浄、並
びに手洗い動作等を一体的に行う事が出来るポータブル
トイレ自動収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、障害者や老人及び病人等が使用す
るポータブルトイレ本体は室内に剥き出しの状態で配置
されていた。このため、見舞客等の目に触れることを避
ける収納手段として家庭の押し入れや、洗面台兼用のキ
ャビネットが提供され、その都度介護者の手によって出
し入れがなされていた。また、トイレ内部から発散する
便臭処理のため、小型の汎用消臭器をトイレの便座の外
に吊り下げて使用する装置や、便所の室内に設置する独
立の脱臭器や、両者の組み合せによる簡易な暖房脱臭手
段が開示されている。また移動出来る洗面台装置につい
ては、水道設備の配管上の制約から完成品として設置さ
れることはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の手段で
は、以下のような問題点が生じていた。即ち、在宅は勿
論病院等の室内において、ベッドサイドに置かれた便器
本体そのものが病室内の不潔感を生み出す象徴的な衛生
器具となっていた。さらに、ポータブルトイレを使用し
た場合に生じる便臭が大きな悩みであり、来客者に対し
ては勿論、使用者本人も羞恥心による精神面の苦痛が大
きく、また介護者にとっても室内の空気の汚れととも
に、環境衛生上大きな問題点となっていた。さらに用使
後における手洗い装置についても、日常生活動作が困難
となった高齢者、病人に対しては、余分な設備としての
観念が優先されるなど、社会的弱者に対する改善策がか
ねてから切望されていた。本発明は、上記事情に鑑み考
案されたもので、その目的とする所は、各装置を効果的
にまとめて一体化を図る事によって、ポータブルトイレ
の使用も簡便となり、悪臭問題も解決すると同時に室内
の空気の清浄化が図れ、しかも用便後の手洗いや、毎朝
のうがい水の処理や洗顔も出来る等、排泄行為全般にか
かる多機能装置を新規に提供することにある。
【0004】
【問題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ための手段として、本発明のポータブルトイレ自動収納
装置は次の構成からなる。請求項1記載の発明は、介護
用ポータブルトイレを収納できる大きさに形成されてな
るキャビネットにおいて、該キャビネットの前面にスプ
リング蝶番を用いて開閉自在に取り付けた前扉と、前記
キャビネットの底部にあってポータブルトイレを載設し
た摺動自在のベース板と、該ベース板に取り付けた走行
輪と、該走行輪を正逆に回転せしむる減速機付き駆動装
置と、該駆動装置によって前後に摺動するベース板と、
該ベース板に連動して前記キャビネットの前扉が開閉自
在にされて成る構成とした。請求項2記載の発明は、前
扉の取り付けが、キャビネットの左右の側板の内側縁部
より若干奥側に位置されて成る構成とした。請求項3記
載の発明は、キャビネットに、空気清浄装置を内設して
成る構成とした。請求項4記載の発明は、キャビネット
の天板に設けてなる洗面装置において、キャビネットに
内設された貯水タンクと、該貯水タンクの水を洗面装置
に送水する駆動ポンプと、を装備し、前記洗面装置の排
水口に取り付けたホースと、該ホースの他端部が、ポー
タブルトイレに内設されたバケットの上部に位置されて
成る構成とした。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明請求項1記載の装置では、
排泄行為に際して、ポータブルトイレの作動スイッチを
押せば、ベース板の駆動モーターの作動によってベース
板が前方に摺動を開始し、同時にベース板の先端部が前
扉を自動的に押し開き、定位置にくると停止する。従っ
て患者は、自分でポータブルトイレの蓋を開ける手間も
無く、そのまま便器に座り用便を行うことができ、用便
後にはスイッチ操作によって自動的にキャビネットの中
に収納されるように機能する。請求項2記載の装置で
は、前扉の取り付けが、キャビネットの左右の側板の内
側縁部より若干奥側に位置してあるため、前扉の開き過
ぎが防止できることによって、使用者がポータブルトイ
レへ移行するに際して介助用の手摺りとして安全に機能
する。請求項3記載の装置では、キャビネットに、空気
清浄装置を取り付けてあれば、キャビネットの下部から
漏れる悪臭の完全除去は勿論、室内の埃やカビ、ダニ、
雑菌の吸引作用が可能となる。請求項4記載の装置で
は、キャビネットの天板に設けた洗面装置によって、排
泄行為が終了した後の手洗いが出来ると同時に使用後の
汚水は、排水ホースを伝って便器内に落下することによ
って、ポータブルトイレが排水受けとして機能する。
【0006】ここで、扉の自動開閉構造としては、スプ
リング蝶番に限定されるものではなく、弾性体を利用し
て扉を自動復帰させる方式のものであれば自由であり、
例えばナックルの中にスプリングを仕掛け、自動的に閉
じる機構の自由蝶番などであってもよい事は勿論であ
る。
【0007】また、扉の開き過ぎを制御する手段として
は、キャビネットの両側壁に並行して別体の部材による
突出部を設けて、扉の外側への開き角度を規制する手段
を用いてもよく、そのほかにも扉を任意の位置で停止が
できるフリクッションヒンジを用いてもよい。
【0008】また、前扉の取り付けが、キャビネットの
両側壁内面の側縁部より若干奥側に位置した場合、前扉
の高さはキャビネットの全高である必要性は無く、機能
的には最小限ポータブルトイレと同等の高さであれば良
く、さらに前扉の上縁に添って肘掛けクッションを設け
てもよく、扉の開閉に支障のないよう若干内側にテーパ
ーを取れば一層便利となる。さらに前扉の形態も角形の
コーナ部分に事故防止のためのアールを設けたものや、
大幅な曲線面を取り入れた扉のデザインであってもよ
い。
【0009】また、前扉の構成としては左右両開き式に
限られるものでなく、片開き式に取り付けられた扉であ
ってもよく、その場合は、患者の麻痺の状態によって、
扉の開閉方向がベッドと反対方向に開かれるタイプを選
択すれば、ベッドから横滑りに直接座ることができる。
【00010】また、前扉が仰角に開閉するように取り
付けたものであれば、ベース板の移行の際に摺動面が板
の裏面側になるためにフラットとなり摺動移行が容易に
なる。
【00011】また、ベース板に載置するポータブルト
イレの型式は、単に便座のみの標準型に限られるもので
なく肘掛け付きや、背も垂れ式であってもよい。
【00012】また、ポータブルトイレの本体には、洋
式トイレ用脱臭器が付設されるものであるが、ここで使
用される脱臭装置の一例としては、ナショナル製品洋式
トイレ用脱臭器および温風脱臭器や、消臭装置付きの特
殊便座(TOTO機器(株)商品名ウォシュレット)等
を採用してもよく、オプション装置としては、単体で暖
房便座、温風乾燥等を取りつけてもよい。
【00013】また脱臭器や空気清浄装置の構造も、フ
アンと脱臭フイルターとの組みあわせ方式や、オゾンの
発生装置やマイナス・イオンの発生よる空気清浄装置、
あるいは電気集塵機等の組み合わせを主体とする公知の
装置であれば良く、方式が特定されるものではない。
【00014】また、実施例に示したベース板の移行発
信の手段としては、ナースコール式のスイッチ方式に限
られるもでなく、ワイヤレス・リモコン方式であっても
よい。
【00015】また、実施例に示した、駆動モータの回
転軸に駆動輪を直結する方式についても、例えば駆動モ
ータの回転を一旦歯車に伝え、歯車の軸を介して所望数
の走行輪を駆動させる方式等であってもよい。
【00016】また、キャビネット内へのベース板の出
入りをコントロールする為の手段としては、ベース板の
両側にガイドローラを使用してもよく、また、ベース板
の両端長手方向に、商品名スライダーレールを用いた構
成であれば、左右方向の揺れが規制されて出入がより確
実となる。
【00017】また、ポータブルトイレの脱臭方法とし
ては、小型の脱臭器を便座に敷設するだけでなく、脱臭
器の大型装置をキャビネット内の空間スペースに内設し
てもよい。その場合には該脱臭装置と便器の内部とを可
撓性ホース、またはベローズ管で連節すれば、排便中の
悪臭も吸引されてより効果的となる。さらに通常の洋式
トイレの水洗便器であれば、便器内を洗浄する複数の流
水孔を利用して逆にその流水孔の口元孔からホースで吸
引すれば、便器の全周から悪臭を吸引できて便利とな
る。
【00018】また、キャビネットに内設された空気清
浄装置の排気を所望時にダンパーで切り替え、狭窄する
こと等によって清浄空気に流速をつけながら天板面の排
気孔から噴出させて、手洗い後における手の乾燥に利用
してもよい。さらに乾燥手段としては別体のドライヤー
装置を取り付けてもよい。
【00019】また、キャビネットの上部に取り付けて
ある洗面装置への給水時の安全手段としては、貯水タン
ク内にフロートスイッチおよび、減水を検知して発報す
るレべルセンサーを設けると共に、過熱・保温用ヒータ
の焼きつけ等の故障を防ぐために、安全装置付きの洗浄
水加熱保温装置を取り付けてたものであってもよい。
【00020】
【実施例】
(実施例1)以下、添付した図面を参照しながら、本発
明を具体化した一実施例について詳細に説明する。図1
は第1実施例における装置の全体構成を示す斜視説明図
である。図中、Aは障害者や老人及び病人等が使用する
ポータブルトイレであって、上部の蓋は事前に取り除か
れてあり、その内部にはバケットが取り出し自在に内設
されている。BはポータブルトイレAを収納出来る大き
さに横成された通常デザインのキャビネットであり内部
にはポータブルトイレの収納空間と、上段部には物入れ
用の空間部が設けてある。Cは前記上段部の前扉の表面
に取り付けた背当て用のクッションであり枕状に形成さ
れてある。1はキャビネットの上部空間部の前面にあっ
て仰角に起伏して開閉する扉であり、2、2はキャビネ
ットAの前面に取り付けてある両開き式の前扉でありポ
ータブルトイレの高さより若干高く扉の位置はキャビネ
ット両側板の前縁部に取り付けてある。3は前扉2、2
を装着し回動の用に供するスプリング蝶番であり、4は
ベース板であって、ポータブルトイレAを載置し、前扉
の内側に出入自在の状態で内設され先端部分の形状はポ
ータブルトイレの底のデザインに合わせて略曲面状にカ
ットされてあり、5、5はベース板の後部両側に取り付
けた戸車であり、6、6は戸車に対応するレールであっ
て、キャビネットの内壁面下部に取り付けてあり、7、
7、7はベース板面を貫通状にして取り付けてある複数
個のキャスターであり、8はベース板4の後部位置に取
り付けられた走行輪であり、9は前記走行輪を正逆に回
転せしむる減速機付きの駆動モーターであってポータブ
ルトイレの内部の後部空間に設置されてある。10はキ
ャビネットの天板24に取り付けられたリセット・ボタ
ンであって、ON/OFによってポータブルトイレを自
動的に出入せしむる駆動モーターの運転を行うプッシュ
型二段式ボタンであり、11は10と同様の作用を遠隔
操作で行うナースコール式のリモコン・スイッチであ
る。12はポータブルトイレの後部に取り付けられた公
知の消臭装置であって、便座に座ると赤外線センサーが
自動的に探知して運転を開始し、便座を離れても60秒
間は運転を継続するように設計されている。13は汚物
バケットであってポータブルトイレに内設され、取り出
し自在とされている。
【00021】以上のように構成された第1実施例につ
いて、第1図を参照しながらその機能について説明す
る。本装置の使用に際しては、便座に座る前にボタン1
0又はナースコール式のリモコン・スイッチ11を押せ
ば、駆動モーター9の作動によって走行輪8の前方向へ
の回転によってベース板4は、レール6と戸車5とによ
ってコントロールされながら前方に摺動する。次いで、
ベース板4の先端部が前扉2・2を前方に押し開き、定
位置にくるとセンサー(図示せず)によって停止する。
使用者の動作は、ボタン10を押した後、ベッドから起
き上がり徐々にトイレへ移行するが、従来のように自分
でポータブルトイレの蓋を開ける手間も無く直ちに便座
に座り用を足す事ができる。起伏扉1の裏側は収納スペ
ースでありトイレットペーパーなどを入れると同時に、
排便中はクッション部Cを背中当てとして使用する。便
座に座ると消臭装置12のセンサーが自動的に探知して
運転を開始するが、この場合排便バケット13の中に事
前に若干の水と泡消臭剤を混ぜておけば、排泄後の悪臭
の発散を抑制することが出来る。用便後には再びボタン
スイッチを押せばポータブルトイレは自動的に収納され
る。
【00022】(実施例2)次に第2実施例について説
明する。なお、符号の説明は第1実施例と同一構成部分
は同一番号を付して省略する。図2は第2実施例におけ
る装置の全体構成を示す斜視説明図であり、両開き式の
長尺扉の取り付け状態を示してある。2a、2aは両開
き式の前扉であるが第1実施例に比べて前扉の高さが高
く形成されてあり、14、14はキャビネットの左右の
側板であって前扉2a、2aの取り付け位置は側板の内
側縁部より若干奥側に位置して取り付けてある。15は
ボールキャスターであり前扉の下縁先端部に取り付けて
ある。以下第2実施例について第2図を参照しながらそ
の機能について説明する。ベース板4の摺動によって先
端部が前扉2a、2aを自動的に前方に押し開きながら
前進して定位置で停止するが、該前扉はキャビネットの
左右の側板14、14の内壁面によって外方向への開放
角度が規制される一方、内側にはポータブルトイレの便
座の縁が当接し、さらに前扉2a、2aの下縁先端部に
取り付けてあるボールキャスター15によって支持され
ているため、開放状態の前扉の上部を使用者が移行時に
手で押さえても、キャビネット本体がガタつくことがな
い。従って扉2a、2aに手を掛けながら安全に身体を
支えて徐々に便座に移行し、便座に座った後は肘掛けと
して利用が出来る。また事後において立ち上がる場合に
は身体の支えとして利用する。
【00023】(実施例3)次に第3実施例について説
明する。なお、符号の説明は前記実施例と同一構成部分
は同一番号を付して省略する。図3は第3実施例におけ
る装置の全体構成を示す斜視説明図であり、空気清浄装
置を取り付けた状熊を示してある。16はキャビネット
の中段の空間部に取り付けられた空気清浄装置であっ
て、ファンモータと脱臭フィルターの組みあわせた構成
か或はマイナスイオン発生装置を主とする公知の装置を
用いてあり、17は起伏扉1の前面に取り付けてあるス
リット状の空気取り入れ口であり、18は比較的小経の
排気の排出孔であり、19はキャビネットの天板24に
設けON/OFによって空気清浄装置を起動・停止をす
るリセットボタンである。以下その機能を説明する。リ
セットボタン19を押せば空気清浄装置16の起動によ
って、キャビネットの前面に設けられたスリット17か
ら室内の空気を吸引し浄化する。その際には先づキャビ
ネット周囲に漂う便臭の若干の漏れが処理され、次いで
室内の悪臭やハウスダストが同時に吸引され、或るいは
マイナスイオンによって浄化される。次に清浄化された
空気は天板部の小経の排出孔18から噴出されるが、空
気の排出に流速がついているため空気の循環も効果的に
行なわれる。従って、空気清浄装置の併用使用によって
室内の環境状態は極めて良好に維持される。
【00024】(実施例4)次に第4実施例について説
明する。なお、符号の説明は前記実施例と同一構成部分
は同一番号を付して省略する。図4は第4実施例におけ
る装置の全体構成を示す斜視説明図であり、洗面装置を
取り付けた全体構成が示されている。図5は第4実施例
における正面図である。図6は縦断面図である。図7は
平面図である。図8は横断面図である。20は洗浄水貯
溜タンクであり、通常の成人のトイレ使用回数である1
0〜15回に対応するため約10リットルが注入されて
いる。21は公知の洗浄水の揚水ポンプであり、22は
洗浄水作動用ボタンであって、ボタンを押せばタンク内
の洗浄水の加熱保温作用(図示せず)と揚水作用が開始
する。なお手洗いに際しては水洗金具のノブ23を使用
する。24はキャビネットの天板であり、25は天板面
に穿設された洗面器と付属の水洗金具装置であり、26
は洗浄水タンクが内設された上側にあってキャビネット
の天板面に取り付けた蓋であり給水時に開閉する。27
は洗面器の排水をバケット13に流すホースである。以
下その機能について説明する。ボタン22をONにすれ
ば、タンク20内の洗浄水の加熱保温作用(図示せず)
が始まり、同時にポンプ21もONと同時に作動して常
時給水可能な状態となっている。次に、洗浄水が使用さ
れて一定量以下になるとフロートスイッチ(図示せず)
が検知して発報すると共に、過熱・保温用ヒータ(図示
せず)の焼きつけ等の故障を防ぐ作用を行い事故を防止
している。この場合の洗浄水の補給は、洗面台上の蓋2
6を開けてタンタ20にその都度必要量の水を補給をす
る。排泄行為終了後における手洗いに際しては、洗面装
置のノブ23を回せば快適な温度の湯が出て手洗いが出
来る。洗浄後の汚水は排水ホース27を伝って便器内の
バケット13に自然に流れ込む。汚物の処理は、介護者
がポータブルトイレの中のバケットを取り出し便所で流
して処理をするものである。
【00025】
【発明の効果】本発明の実施によって、従来は単一機能
であったポータブルトイレに一連の付加価値を集約し一
体化を図ることによって、社会的弱者であった高齢者、
病人の日常生活の質を飛躍的に向上させる事が出来る。
即ち、
【00026】第1実施例では、 (1)、ポータブルトイレが専用のキャビネット内に自
動的に収納できるため、便器露出による老人、障害者の
不潔なイメージが解消し、室内の清潔感の創出とともに
プライバシーの保護に寄与できる。 (2)、ワンタッチボタンの使用でトイレが自動的に出
入するため、トイレの蓋の開閉動作を不要にすることが
できる。 (3)、ポータブルトイレの悪臭の悩みが抜本的に解消
することよって、環境衛生面の改善と精神衛生面の向上
が図れる。
【00027】第2実施例では、扉の開き角度が物理的
に制限されるため、前扉に手を掛けても安全であり、身
体を支えながら徐々に便座に移行が出来る。また前扉の
上縁に設けた肘掛けクッション部分で腕を支えれば快適
であり、事後において立ち上がる場合には支えとなり有
効な介助手段となる。
【00028】第3実施例では、空気清浄装置の機能が
併設されることによって、キャビネット内の便臭の漏れ
や室内の悪臭やハウスダストを同時に吸引できる。従っ
て室内の環境衛生の状態を良好に維持することに貢献で
きる。
【00029】第4実施例では、用便後の手洗いニーズ
に対応することによって、社会的弱者の基本的人権の回
復に大きく寄与できる。本装置の使用によって以上のよ
うな多彩な効果が創出されるものであるが、特に本発明
の最大のメリットは高齢者や病人にとってはおむつの着
用には大きな抵抗感があり、出来る限り避けることを念
願としている。従って、ポータブルトイレの使用の継続
を目指す事によって可能な限り自分の残存能力を維持す
る意欲に繋がり、ポータブルトイレの使用自体がリハビ
リテーションとなり、利用者の健康の維持管理に側面的
に大きく貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例における装置の全体
構成をを示す斜視説明図である
【図2】図2は第2実施例における装置の全体横成を示
す斜視説明図であり、両開き式の高扉の取り付け状態を
示してある。
【図3】図3は第3実施例における装置の全体構成を示
す斜視説明図であり、空気清浄装置を取り付けた状態を
示してある。
【図4】図4は第4実施例における装置の全体構成を示
す斜視説明図であり、洗面装置を取り付けた状態を示し
てある。
【図5】図5は第4実施例における正面図である。
【図6】図6は縦断面図である。
【図7】図7は平面図である。
【図8】図8は横断面図である。
【符号の説明】
Aはポータブルトイレ Bはキャビネット Cは背当てクッション 1は起伏前扉 2は前扉 2a、2aは長尺前扉 3は蝶番 4はベース板 5は戸車 6はレール 7はキャスター 8は走行輪 9は駆動モータ 10はリセットボタン 11はリモコンボタン 12は消臭装置 13はバケット 14はキャビネット側壁 15はボールキャスター 16は空気清浄装置 17はスリット 18は排気孔 19はリセットボタン 20は洗浄水タンク 21は揚水ポンプ 22はリセットボタン 23はノブ 24は天板 25は洗面装置 26は蓋 27はホース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】介護用ポータブルトイレ(A)を収納でき
    る大きさに形成されてなるキャビネット(B)におい
    て、該キャビネットの前面にスプリング蝶番(3、3)
    を用いて開閉自在に取り付けた前扉(2、2)と、前記
    キャビネットの底部にあってポータブルトイレを載設し
    た摺動自在のベース板(4)と、該ベース板に取り付け
    た走行輪(8)と、該走行輪を正逆に回転せしむる減速
    機付き駆動装置(9)と、該駆動装置によって前後に摺
    動するベース板(4)と、該ベース板に連動して、前記
    キャビネットの前扉(2、2)が開閉自在に成ることを
    特徴とするポータブルトイレ自動収納装置。
  2. 【請求項2】前扉(2a、2a)の取り付けが、キャビ
    ネット(B)の左右の側板(14、14)の内側縁部よ
    り若干奥側に位置して成ることを特徴とする請求項1記
    載のポータブルトイレ自動収納装置。
  3. 【請求項3】キャビネット(B)に、空気清浄装置(1
    6)を内設して成ることを特徴とする請求項1または2
    記載のポータブルトイレ自動収納装置。
  4. 【請求項4】キャビネット(B)の天板(24)に設け
    てなる洗面装置(25)において、キャビネットに内設
    された貯水タンク(20)と、該貯水タンクの水を洗面
    装置に送水する駆動ポンプ(21)と、を装備し、前記
    洗面装置(25)の排水口に取り付けたホース(27)
    と、該ホースの他端部がポータブルトイレ(A)に内設
    されたバケット(13)の上部に位置して成ることを特
    徴とする請求項1または2、3記載のポータブルトイレ
    自動収納装置。
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