JPH1014802A - 浴槽,洗い場の滑り止め構造 - Google Patents

浴槽,洗い場の滑り止め構造

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JPH1014802A
JPH1014802A JP8195785A JP19578596A JPH1014802A JP H1014802 A JPH1014802 A JP H1014802A JP 8195785 A JP8195785 A JP 8195785A JP 19578596 A JP19578596 A JP 19578596A JP H1014802 A JPH1014802 A JP H1014802A
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projections
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良三 天野
Yoshiharu Aida
義治 合田
Ikuo Kobayakawa
育雄 小早川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 滑り止め効果が大で、しかも排水が良好化
し、汚れの付きにくい滑り止め構造の提供を目的とす
る。 【構成】 浴槽,洗い場の底面上に間隔をおいて大きい
パターン部2,2,2を複数形成し、各パターン部2内
に、上方へ突出する小突起3,3,3を複数設け、各小
突起3の端部を水の流通可能に開放させて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、浴槽,洗い場の滑り
止め構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、図9に示す浴槽51
及び洗い場52の滑り止めのために、例えば図10の断
面図で示すように、底面に凹部53と凸部54を形成し
た構造が存在するが、このような凹部53,凸部54を
底面に形成しただけでは良好な滑り止め効果が得られな
いものであった。そのため、図11の断面図で示すよう
に、さらに前記凸部54の表面に粗面54aを形成させ
て滑り止め効果を向上させたものが存在するが、このよ
うに粗面54aを形成させると、この粗面54aに排水
が溜まり、また汚れが溜まって付きやすく、さらに汚れ
が落ちにくくなり汚れやすいという問題点があり、ま
た、このように粗面54aを形成させるためには浴槽5
1等を造形するための型にこのような粗面54aを備え
る必要があり、型のメンテナンスが行ないにくいという
問題点がある。さらに図12に示すように、従来、浴槽
51,洗い場52の底面に別体の滑り防止材55を接着
により貼着して滑り止め効果を高めたものも存在する
が、このような滑り防止材55を貼着したものにおいて
も、滑り防止材55の部分に汚れが付きやすく、また汚
れが落ちにくくなり、また滑り防止材55は耐久性に乏
しく剥がれやすい等の問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、滑り止め効果が大で、
しかも汚れにくい滑り止め構造を提供せんことを目的と
し、その第1の要旨は、浴槽,洗い場の底面上に間隔を
おいて大きいパターン部を複数形成し、各パターン部内
に、上方へ突出する小突起を複数設け、各小突起の端部
を水の流通可能に開放させたことである。また、第2の
要旨は、前記各パターン部間の間隔が30mm以内に設定
されていることである。また、第3の要旨は、前記各パ
ターン部内が、さらに小ブロックに分割され、各小ブロ
ック内に前記小突起が配列されているとともに、各小ブ
ロック間にも水が流れる流路が形成されていることであ
る。
【0004】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、浴槽の平面概略構成図であり、浴槽1の
底面1aには複数のパターン部2,2,2が間隔をおい
て形成されており、この各パターン部2,2,2の拡大
図を図2に示すと、各パターン部2内は、さらに小ブロ
ック2a,2bに分割されたものとなっており、小ブロ
ック2aには、図において縦方向に3本の小突起3,
3,3が並列状に配列されており、また、小ブロック2
bにおいては、横方向に3本の小突起3,3,3が配列
されて構成されたものとなっており、各小突起3は上方
へ突出して、各小突起3の両端部は開放状態となって他
の小突起3と当接することがなく、小突起3,3間には
水の流れる流路(隙間)が良好に形成されたものとなっ
ており、各小ブロック2a,2b間にも水の流れる良好
な流路(隙間)が確保されたものとなっている。
【0005】また、各パターン部2,2の間隔は図中a
で示す30mm以内に設定されたものとなっている。即
ち、30mm以内であれば、子供の足でも何れかのパター
ン部2上に乗ることができ、複数の小突起3,3,3が
足の裏に当接して良好な滑り止め効果を発揮することが
できる。なお、図2では、小ブロック2aと小ブロック
2bでは、それぞれ小突起3,3の配列方向が異なるも
のとなっているため、縦方向及び横方向の滑りに良好に
対応できるものとなっている。
【0006】このようにパターン部2内に分割された小
ブロック2a,2bが形成され、各ブロック2a,2b
間では隙間が形成されて良好に水が流れることができ、
しかも小突起3,3の端部も開放されて水が良好に流れ
ることができるものであるため、パターン部2内で水が
閉鎖されて溜まることがなく、従って良好に排水が行な
われて、汚れがパターン部2に付きにくくなり、また掃
除の時にも良好に水を流して汚れを取り去ることがで
き、汚れにくい構造となり、しかもパターン部2,2間
は30mm以内であるため、子供の足でも何れかのパター
ン部2に当接して滑りを防ぐことができ、良好に滑りを
防ぐことができるものとなる。
【0007】なお、図3の縦断面拡大図で示すように、
各パターン部2を浴槽1の底面1aから上方へ隆起させ
て、その隆起上面に前記複数の小突起3を上方に突出状
に一体形成させたものでも良く、また、図4に示すよう
に、各パターン部2は底面1aとほぼ面一状に形成させ
て、底面1aから小突起3,3,3を上方へ一体状に突
出形成させたものであっても良い。
【0008】次に、図5は変更例を示すものであり、図
5においては、各パターン部2は小判状に形成されてお
り、この各パターン部2内に、傾斜状に小突起3,3,
3が間隔をおいて並列状に配列されたものであり、各パ
ターン部2,2間の間隔は前述したものと同様に30mm
以内に設定されており、また各小突起3の両端側は開放
されて良好に水が流通できるように構成されている。従
って、この図5のものにおいても小突起3,3,3によ
り良好に滑り止め効果が達成され、しかも良好に排水が
行なわれるため汚れにくいものとなる。
【0009】次に、図6はさらに異なる変更例を示すも
のであり、図6においては、隣り合うパターン部2,2
をそれぞれ対向状に傾斜させて、略くの字状に間隔をお
いて千鳥配列させたものであり、各パターン部2内に
は、小突起3,3,3が縦方向となっている小ブロック
2aと、小突起3,3,3が横方向で配列される小ブロ
ック2bを形成したものであり、小ブロック2aの小突
起3と小ブロック2bの小突起3では配列方向が異なる
ため、あらゆる方向の滑りにも良好に対応することがで
きるものとなり、しかも各小突起3,3間には水の流通
可能な隙間が形成されているため、排水が良好であり汚
れが付きにくいものとなる。
【0010】さらに図7は、さらに異なる変更例を示す
ものであり、図7では、各パターン部2内に、直線状の
小突起3,3,3が配列された2つの小ブロック2a,
2aと、その中間に、くの字状の小突起3,3,3を配
列した小ブロック2bを設けたものであり、小ブロック
2aの各小突起3,3はそれぞれ傾斜状に所定間隔で配
列されており、小ブロック2bのくの字状の小突起3と
の間には水の流れる流路が形成されている。また、各パ
ターン部2,2間は前述したのと同様に30mm以内の間
隔に設定されている。このような図7の構造において
も、滑り止め効果を高めることができ、しかも排水が良
好で、汚れが付きにくく、また掃除の時に汚れを良好に
落とすことができるものとなる。
【0011】さらに図8は異なる変更例を示すものであ
り、図8では、4枚の小突起3,3,3を水車の羽根状
に配列して1個の小ブロックを形成させ、小ブロックを
4個まとめて1個のパターン部2を形成させたものであ
り、本例においても各小突起3,3間には水の流れる流
路が確保されており、良好な滑り止め効果を達成するこ
とができるとともに、水の排水が良好で汚れが付きにく
いものとなる。
【0012】
【発明の効果】本発明は、浴槽,洗い場の底面上に間隔
をおいて大きいパターン部を複数形成し、各パターン部
内に、上方へ突出する小突起を複数設け、各小突起の端
部を水の流通可能に開放させたことにより、各パターン
部内に設けられた小突起が足の裏に当接して良好な滑り
止め効果を発揮することができるとともに、各小突起間
で水が閉ざされることがなく、水は良好に排水されるよ
うに構成されているため汚れが付きにくく、また汚れを
掃除時等に良好に落とすことができ、意匠性に優れ、か
つ滑り止め効果が大で、汚れが付きにくい浴槽,洗い場
の滑り止め構造とし得る効果を有する。
【0013】また、前記各パターン部間の間隔が30mm
以内に設定されているため、子供でも十分に各パターン
間に足が乗り、良好に小突起により滑り止め効果が得ら
れる。
【0014】また、前記各パターン部内が、さらに小ブ
ロックに分割され、各小ブロック内に前記小突起が配列
されているとともに、各小ブロック間にも水が流れる流
路が形成されていることにより、各パターン部内の各小
ブロックにそれぞれ配列される小突起の配列方向を異な
るもの等に構成して、あらゆる方向の滑り止め効果を良
好に達成することができ、また、各小ブロック間には水
の流れる流路が形成されているため、良好に排水して、
汚れが付きにくい構造とし得る効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】浴槽の底面の概略構成図である。
【図2】底面のパターン部内の小突起の配列構造を示す
平面構成図である。
【図3】図2のパターン部の縦断面拡大構成図である。
【図4】各パターン部が隆起していない場合の図3に対
応させた断面構成図である。
【図5】パターン部及び小突起の変更例を示す平面構成
図である。
【図6】さらに異なる変更例を示す平面構成図である。
【図7】さらに異なる変更例を示す平面構成図である。
【図8】さらに異なる変更例を示す平面構成図である。
【図9】従来の浴槽及び洗い場の斜視構成図である。
【図10】従来の浴槽の底面の凹凸形状を示す断面構成
図である。
【図11】従来の粗面を形成した凹凸形状の断面構成図
である。
【図12】従来の滑り防止部材を貼着した浴槽底面の断
面構成図である。
【符号の説明】
1 浴槽 1a 底面 2 パターン部 2a,2b 小ブロック 3 小突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽,洗い場の底面上に間隔をおいて大
    きいパターン部を複数形成し、各パターン部内に、上方
    へ突出する小突起を複数設け、各小突起の端部を水の流
    通可能に開放させたことを特徴とする浴槽,洗い場の滑
    り止め構造。
  2. 【請求項2】 前記各パターン部間の間隔が30mm以内
    に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の浴
    槽,洗い場の滑り止め構造。
  3. 【請求項3】 前記各パターン部内が、さらに小ブロッ
    クに分割され、各小ブロック内に前記小突起が配列され
    ているとともに、各小ブロック間にも水が流れる流路が
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の浴
    槽,洗い場の滑り止め構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002097216A1 (en) * 2001-05-30 2002-12-05 Toto Ltd. Bathroom floor panel
JP2006125154A (ja) * 2004-11-01 2006-05-18 Matsushita Electric Works Ltd 洗い場用床パン及び浴槽
JP2011120833A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Nisshin Rubber Kk 浴室用具
JP2012158914A (ja) * 2011-02-01 2012-08-23 Toli Corp 浴室用床シート
JP2018178469A (ja) * 2017-04-10 2018-11-15 凸版印刷株式会社 床用化粧シートおよびそれを用いた床用化粧材

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