JPH10147718A - 電気絶縁材料用熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

電気絶縁材料用熱硬化性樹脂組成物

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JPH10147718A
JPH10147718A JP30603696A JP30603696A JPH10147718A JP H10147718 A JPH10147718 A JP H10147718A JP 30603696 A JP30603696 A JP 30603696A JP 30603696 A JP30603696 A JP 30603696A JP H10147718 A JPH10147718 A JP H10147718A
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JP
Japan
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thermosetting resin
group
silicon
resin composition
molecule
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JP30603696A
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English (en)
Inventor
Manabu Tsumura
学 津村
Takanao Iwahara
岩原孝尚
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電子機器のより小型、高性能化により、小型、
薄型、軽量、高密度のパッケージが求められてきてい
る。しかし、従来用いられているフレキシブル基板用接
着剤、あるいは半導体等の電子部品の封止に用いられる
樹脂組成物では半田浸せき後の接着力が著しく低下す
る、半硬化状態でのべたつきが大きく加工工程での作業
性が悪い、あるいはフレキシブル基板としたときの耐屈
曲性に劣るという欠点があった。 【解決手段】従来の熱硬化性樹脂、主鎖骨格の30重量
%以上がケイ素と炭素からなるケイ素系高分子で分子末
端がビニルシリル基である反応性ケイ素系高分子、1分
子中に少なくとも2つ以上のSi−H基を有するケイ素
化合物による組成物が、低応力性に優れ、更に耐熱性お
よび各種基材との接着性、耐衝撃性に優れた電気絶縁材
料用熱硬化性樹脂組成物となることを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、接着性、
硬化性に優れた熱硬化性樹脂組成物に関するものであ
り、半導体素子のドリップコーティングやポッティング
用封止材やコンデンサー等各種電子部品のポッティング
材、コーティング材等に好適に利用できる電気絶縁材料
用熱硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、電子機器のより小型、高性能化が
進む中で半導体実装分野でも、小型、薄型、軽量、高密
度のパッケージが求められてきている。フレキシブル基
板用接着剤、あるいは半導体等の電子部品の封止に用い
られる樹脂組成物としては、フェノール樹脂/アクリロ
ニトリルブタジエンゴム系、エポキシ樹脂/アクリロニ
トリルブタジエンゴム系、エポキシ樹脂/カルボキシ基
含有アクリロニトリルブタジエンゴム系、エポキシ樹脂
/アクリルゴム系等の材料が用いられている。ゴムの種
類としては、アクリロニトリルブタジエン系、アクリル
系、ポリブチレン系、ポリブタジエン系あるいはシリコ
ン系などが広く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アクリ
ロニトリルブタジエンゴム、カルボキシ基含有アクリロ
ニトリルブタジエンゴム等を用いた接着剤は、回路を形
成する銅が半田浸せき時に熱劣化の触媒となって、アク
リロニトリルブタジエンゴムが酸化劣化され、半田浸せ
き後の接着力が著しく低下するという欠点がある。ま
た、アクリルゴム等を用いた接着剤では、加熱による劣
化は少ないが、例えばカバーレイとして用いたとき半硬
化状態でのべたつきが大きく加工工程での作業性が悪
く、さらにフレキシブル基板としたときの耐屈曲性に劣
るという欠点があった。
【0004】したがって、これらのことから低応力性に
優れ、更に耐熱性および各種基材との接着性、耐衝撃性
に優れた電気絶縁材料用熱硬化性樹脂組成物の開発が望
まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の手段にとって達成された。すなわち、本発明は、従
来の熱硬化性樹脂に、主鎖骨格の30重量%以上がケイ
素と炭素からなるケイ素系高分子で、分子末端がビニル
シリル基(CH2=CR’−Si(R)2−)であること
を特徴とする反応性ケイ素系高分子と、1分子中に少な
くとも2つ以上のSi−H基を有するケイ素化合物をヒ
ドロシリル化触媒を用いて架橋させたものをゴム成分と
して用いた電気絶縁材料用熱硬化性樹脂組成物に関す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いる(A)熱硬化性樹
脂としては、エポキシ樹脂、シアナート樹脂、フェノー
ル樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂等及びこれらの変性樹脂等が挙げられ、これ
らは単独または2種類以上混合して使用することができ
る。
【0007】次に、本発明の(B)成分である反応性ケ
イ素系高分子について説明する。本発明の(B)成分で
ある反応性ケイ素系高分子は、一般的に次のような方法
で製造することができる。すなわち、HSi(R)2
X−Si(R)2Hもしくは、HSi(R)2Hで示され
る1分子中に2つのSiH結合を有するケイ素化合物
((甲)成分)と、CH2=CR’−Si(R)2−Y−
Si(R)2−CH2=CR’もしくは、CH2=CR’
−Si(R)2−CH2=CR’で示される1分子中に2
つのビニルシリル基(CH2=CR’−Si(R)2−)
を有するケイ素化合物((乙)成分)をモノマーとして
用いたヒドロシリル化反応によって合成できる。(式
中、Rは炭素数1〜20の1価の有機基を表し、R’は
水素または1価の有機基を表す。) 具体的には、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、i
−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソアミル、n
−オクチル、n−ノニル、フェニル基、クロル基、トリ
メチルシロキシ基等が挙げられる。
【0008】上記X及びYは、炭素数1から50までの
2価の有機基、2価の有機ケイ素基または酸素原子であ
ってもよく、また有機基は官能基を含んでいてもよい。
XおよびYを具体的に例示すれば、下記に示す構造が挙
げられる。
【0009】
【化1】
【0010】これらのうちで、
【0011】
【化2】
【0012】が好ましい。さらには、
【0013】
【化3】
【0014】が特に好ましい。R’は上述と同じで、具
体的に例示すれば、H、メチル、エチル、フェニル、ト
リメチルシロキシ基などである。 これらのうちで、H
が特に好ましい。上記(乙)成分を過剰に用いることに
より、各分子末端がビニルシリル基(CH2=CR’−
Si(R)2−)である反応性ケイ素系高分子が得られ
る。本発明の反応性ケイ素系高分子の分子量は、粘度・
溶解性の点から、ゲル・パーミエーションクロマトグラ
フ(GPC)におけるポリスチレンスタンダードを用い
た数平均分子量で1000〜50000が好ましく、1
500〜30000がさらに好ましい。分子量分布は5
以下が好ましく。3以下がさらに好ましい。
【0015】本発明の反応性ケイ素系高分子の主鎖骨格
は、基本的には直鎖状であるが。溶解性を損なわない範
囲で分岐構造を有していても構わない。本発明の反応性
ケイ素系高分子の好ましい構造を例示すれば、CH2
CH−[Si(Ph)(Me)−p−C64−Si(P
h)(Me)−CH2CH2−]n−Si(Ph)(M
e)−p−C64−Si(Ph)(Me)−CH=C
2、CH2=CH−[Si(Ph)(Me)−CH2
2−SiMe2−p−C64−SiMe2−CH2CH2
n−Si(Ph)(Me)−CH=CH2、CH2=CH
−[SiMe2−m−C64−SiMe2−CH2CH2
SiMe2−p−C64−SiMe2−CH2CH2n−S
iMe2−m−C64−SiMe2−CH=CH2、CH2
=CH−[SiMe2−p−C64−SiMe2−CH2
2−SiMe2−m−C64−SiMe2−CH2CH2
n−SiMe2−p−C64−SiMe2−CH=CH2
CH2=CH−[SiMe2−p−C64−SiMe2−C
2CH2−Si(Ph)(Me)−m−C64−Si
(Ph)(Me)−CH2CH2n−SiMe2−p−C6
4−SiMe2−CH=CH2、CH2=CH−[SiM
2−m−C64−SiMe2−CH2CH2−SiMe2
CH2CH2n−SiMe2−m−C64−SiMe2−C
H=CH2、などを挙げることができる。
【0016】本発明の請求項2記載の式(1)で示され
る構造単位を該高分子中に生成させるためには、(甲)
成分として、HSi(R1)(R2)−p−C64−Si
(R1)(R2)Hで示されるケイ素化合物、あるいは
(乙)成分として、CH2=CH−Si(R1)(R2
−p−C64−Si(R1)(R2)−CH=CH2で示さ
れるケイ素化合物(上記式中のR1、R2は式(1)中の
1、R2と同じ。)のうち少なくとも一方をヒドロシリ
ル化重合の成分の1つとして用いる必要がある。
【0017】また、式(2)で示される構造単位を該高
分子中に生成させるためには、(甲)成分として、HS
iMe2−p−C64−SiMe2Hかつ(乙)成分とし
て、CH2=CH−Si(R1)(R2)−CH=CH2
示されるケイ素化合物、あるいは(甲)成分として、H
Si(R1)(R2)−Hかつ(乙)成分として、CH 2
=CH−SiMe2−p−C64−SiMe2−CH=C
2(上記式中のR1、R 2は式(1)中のR1、R2と同
じ。)のいずれかの組み合わせを、ヒドロシリル化重合
の成分の1つとして用いる必要がある。
【0018】さらに、式(3)で示される構造単位を該
高分子中に生成させるためには、(甲)成分として、H
Si(R1)(R2)−m−C64−Si(R1)(R2
Hで示されるケイ素化合物、あるいは(乙)成分とし
て、CH2=CH−Si(R1)(R2)−m−C64−S
i(R1)(R2)−CH=CH2で示されるケイ素化合
物(上記式中のR1、R2は式(1)中のR1、R2と同
じ。)のうち少なくとも一方をヒドロシリル化重合の成
分の1つとして用いる必要がある。
【0019】また、通常上記(甲)(乙)両成分は2官
能性化合物であるため、直鎖状のケイ素系高分子が生成
するが、上記(甲)または/及び(乙)成分の一部とし
て1分子中に3個以上のSiH結合またはビニルシリル
基(CH2=CR’−Si(R)2−)を有するケイ素化
合物を併用する場合には、直鎖状分子に分岐構造が含ま
れることになるが、得られる反応性ケイ素系高分子の溶
解性を損なわない程度であれば問題なく併用することが
出来る。
【0020】重合方法は、上記(甲)(乙)両成分と触
媒を用いるが、溶媒は用いても用いなくても良い。反応
温度は−50℃から200℃が好ましいが、さらには0
℃から150℃が好ましい。重合は各種触媒を用いてそ
の反応速度を制御することが出来る。モノマーの組み合
わせの違いによって、反応を促進する触媒の種類は若干
異なるが、いわゆるヒドロシリル化反応に用いられる触
媒としては、白金の錯体、アルミナ、シリカ、カーボン
ブラックなどの単体に固体白金を担持させたもの、塩化
白金酸、塩化白金酸とアルコール、アルデヒド、ケトン
などの錯体、白金ーオレフィン錯体(例えば、Pt(C
2=CH22(PPh32Pt(CH2=CH22Cl
2);白金ービニルシロキサン錯体(例えば、Ptn(V
iMe2SiOSiMe2Vi)m、Pt[(MeViS
iO)4m)、白金ーホスフィン錯体(例えば、Pt
(PPh34、P(PBu)4)、白金ーホスファイト
錯体(例えば、Pt[P(OPh)34)(式中、Me
はメチル基、Buはブチル基、Viはビニル基、Phは
フェニル基を表し、m,nは整数を表す)、ジカルボニ
ルジクロロ白金、また、アシュビー(Ashby)の米国特
許第3159601及び、3159662号書中に記載
された白金ー炭化水素複合体、並びに、ラモロー(Lamo
reaux)の米国特許第3220972号明細書中に記載
された白金アルコラート触媒も挙げられる。さらに、モ
ディク(Modic)の米国特許第3516946号明細書
中に記載された塩化白金ーオレフィン複合体も本発明に
おいて有用である。
【0021】また、白金化合物以外の触媒の例としては
RhCl(PPh3)3、RhCl3、RhAl2O3、RuCl3、IrCl3、FeC
l3、AlCl3、PdCl2・2H2O、NiCl2、TiCl4、などが挙げら
れる。これらの触媒は単独で使用してもよく、2種以上
併用しても構わない。触媒活性の点から、塩化白金酸、
白金ーオレフィン錯体、白金ービニルシロキサン錯体、
白金アセチルアセトナートが好ましい。触媒量としては
とくに制限はないが、ヒドロシリル基1molに対し
て、10ー1〜10ー8molの範囲で用いるのがよい。さ
らには10ー3〜10ー6molが好ましい。
【0022】重合に用いる溶媒は、用いなくとも良い
が、用いる場合には、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、
ヘプタンなどの炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、
1,4ージオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル
系溶媒、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン系
溶媒、クロロホルム、塩化メチレン、1,2ージクロロエ
タンなどのハロゲン系溶媒を好適に用いることができ
る。溶媒は2種類以上の混合溶媒として用いることもで
きる。溶媒としては、テトラヒドロフラン、クロロホル
ムが好ましい。また、その量はモノマーの合計1mol
に対して0〜50L使用するのが好ましい。
【0023】本発明の電気絶縁材料用熱硬化性樹脂組成
物の(C)成分として用いるケイ素化合物は、1分子中
に2個以上のSiH基を有するケイ素化合物であれば特
に制限なく用いることができる。例えば、(C)成分と
しては、特開平3−95266、特開平3−20080
7に開示されている1分子中に少なくとも2個以上のS
iH基を有する化合物である。
【0024】本発明の(C)成分としては、オルガノハ
イドロジェンポリシロキサンも用いることが可能であ
る。ここで言うオルガノハイドロジェンポリシロキサン
とは、Si原子上に炭化水素基あるいは水素原子を有す
るポリシロキサンを指し、その構造について具体的に示
すと、
【0025】
【化4】
【0026】などで示される鎖状、環状のものが挙げら
れる。また、本発明の(C)成分としては、式(4)〜
(9)で表されるヒドロシラン、または芳香環上の3個
以上の水素がSiR2H、SiRH2、SiH3(Rは炭
素数1〜20の1価の有機基を表す。)で置換された芳
香環と該置換基からなるヒドロシランなども好ましく使
用することができる。具体的には。これらの化合物は1
種類でも2種類以上用いても良い。 HSiR2−X−SiR2H (4)、 HSiR2H (5)、 HaSiR(4-a)(6)、 H(a-1)SiR(4-a)−(X)m(SiRH)nSiR
(4-a)(a-1)(7)、 R’−(X)m(SiRH)(n+2)−R’(8)、 [X−SiR(4-a)(a-2)(n+2)(9) (式中、Rは炭素数1〜20の1価の有機基を表し、
R’は水素または1価の有機基を表し、Xは2価の基を
表し、aは3〜4の整数、nは0〜30の整数、mは1
〜31の整数を表す。) 式(4)〜(9)中の1価の有機基としては、例えば、
メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブ
チル、t−ブチル、イソアミル、n−オクチル、n−ノ
ニル、フェニル基、クロル基、トリメチルシロキシ基等
が挙げられ、メチル基、フェニル基が好ましい。式
(4)、(7)、(8)、(9)中の2価の基:Xは、
具体的には下記に示す構造があげられる。
【0027】
【化5】
【0028】(式中、nは1〜4の整数を表す。)これ
らのうちで、
【0029】
【化6】
【0030】(式中、Meはメチル基を表し、nは前記
と同じ。)が好ましい。さらには、
【0031】
【化7】
【0032】(式中、nは前記と同じ。)が特に好まし
い。(C)成分の好ましい具体例として、
【0033】
【化8】
【0034】(式中、Meは前記と同じ、Phはフェニ
ル基、nは3〜5の整数を表す。)で示す構造をあげる
ことができる。反応性ケイ素系高分子((B)成分)と
1分子中に2個以上のSiH基を有するケイ素化合物
((C)成分)は種々の比で使用することができる。上
記(C)成分は、上記(B)成分の反応性ケイ素系高分
子のビニルシリル基(CH2=CR’−Si(R)2−)
に対し、上記(B)成分のSiH基が0.5〜5の範囲
で使用することが好ましい。更には、0.8〜3の範囲
で使用することが好ましい。
【0035】本発明の電気絶縁材料用熱硬化性樹脂組成
物の(D)成分であるヒドロシリル化触媒は、上記
(B)成分の反応性ケイ素系高分子の製造方法で例示し
たヒドロシリル化重合の際に用いたのと同じヒドロシリ
ル化触媒を好適に用いることができる。好ましい触媒種
と使用量は前述と同じである。また、本発明の電気絶縁
材料用熱硬化性樹脂組成物の(E)成分であるシランカ
ップリング剤としては、分子中にエポキシ基、メタクリ
ル基、アクリル基、イソシアネート基、イソシアヌレー
ト基、ビニル基、カルバメート基から選ばれる少なくと
も1個の官能基と、ケイ素原子結合アルコキシ基を有す
るシランカップリング剤が好ましい。前記官能基につい
ては、中でも、硬化性及び接着性の点から、分子中にエ
ポキシ基、メタクリル基、アクリル基が特に好ましい。
具体的に例示すると、エポキシ官能基とケイ素原子結合
アルコキシ基を有する有機ケイ素化合物としては、3-グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキ
シプロピルトリエトキシシラン、2-(3,4-エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、2-(3,4-
エポキシシクロヘキシル)エチルトリエトキシシラン、
3-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−
グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、2-
(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルメチルジメト
キシシラン、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチ
ルメチルジエトキシシランなどが挙げられる。また、メ
タクリル基あるいはアクリル基とケイ素原子結合アルコ
キシ基を有する有機ケイ素化合物としては、3-メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシ
プロピルトリエトキシシラン、3-アクリロキシプロピル
トリメトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリエト
キシシラン、メタクリロキシメチルトリメトキシシラ
ン、メタクリロキシメチルトリエトキシシラン、アクリ
ロキシメチルトリメトキシシラン、アクリロキシメチル
トリエトキシシラン、−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリエトキシ
シラン、3-アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、3-アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、
メタクリロキシメチルジメトキシメチルシラン、メタク
リロキシメチルジエトキシメチルシラン、アクリロキシ
メチルジメトキシメチルシラン、アクリロキシメチルジ
エトキシメチルシランなどが挙げられる。
【0036】本発明の電気絶縁材料用熱硬化性樹脂組成
物の(F)成分である有機アルミニウム化合物として
は、アルコキシシリル基の加水分解縮合反応の有用な触
媒とされるキレート有機化合物が好ましい。具体例とし
ては、アルミニウムアセチルアセトネート等が挙げられ
る。また、本発明の(F)成分である有機チタン化合物
としては、アルコキシシリル基の加水分解縮合反応の有
用な触媒とされるTi−O−C結合を有する有機チタン
化合物が好ましい。具体例としては、テトライソプロポ
キシチタン、テトラブトキシチタン等のテトラアルコキ
シチタンのほか、オキシ酢酸やエチレングリコール等の
残基を有するものなど一般的なチタネートカップリング
剤を使用することができる。
【0037】本発明の電気絶縁材料用熱硬化性樹脂組成
物の(G)成分である多価アルコキシシランとしては、
種々のアルコキシシランが使用できる。具体的にはテト
ラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ(n-
プロピル)シラン、テトラ(n-ブチル)シランなどのテ
トラアルコキシシラン及びその縮合体またはメチルトリ
エトキシシラン、エチルトリエトキシシランなどのトリ
アルコキシシラン及びその縮合体が使用できる。
【0038】さらに本発明の電気絶縁材料用熱硬化性樹
脂組成物の保存安定性を改良する目的で、貯蔵安定改良
剤を使用することができる。貯蔵安定改良剤は、硬化性
組成物の貯蔵安定性を高める目的で用いる。貯蔵安定改
良剤としては、脂肪族不飽和結合を含有する化合物、有
機リン化合物、有機イオウ化合物、窒素含有化合物、ス
ズ系化合物、有機過酸化物等の貯蔵安定性改良剤を併用
してもかまわない。脂肪族不飽和結合を含有する化合物
として、プロパギルアルコール、エン−イン化合物、マ
レイン酸エステル等が例示される。有機リン化合物とし
ては、トリオルガノフォスフィン、ジオルガノフォスフ
ィン、オルガノフォスフォン、トリオルガノフォスファ
イト等が例示される。有機イオウ化合物としては、オル
ガノメルカプタン、ジオルガノスルフィド、硫化水素、
ベンゾチアゾール、ベンゾチアゾールジサルファイト等
が例示される。窒素含有化合物としては、アンモニア、
1〜3級アルキルアミン、アリールアミン、尿素、ヒド
ラジン等が例示される。スズ系化合物としては、ハロゲ
ン化第一スズ2水和物、カルボン酸第一スズ等が例示さ
れる。有機過酸化物としては、ジ-t-ブチルペルオキシ
ド、ジクミルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、
過安息香酸t−ブチル等が例示される。貯蔵安定性改良
剤は、ベンゾチアゾール、チアゾール、ジメチルマレー
トが好ましく、ジメチルマレートが好ましいがこれに限
定されるものではない。貯蔵安定性改良剤は、使用する
白金触媒1molに対し、0〜1000molの範囲で
用いるのが好ましく、10〜500 molの範囲で用
いるのがさらに好ましく、30〜300 molの範囲
で用いるのが特に好ましい。
【0039】本発明の電気絶縁材料用熱硬化性樹脂組成
物に無機フィラーを添加すると、主に半田付け等の熱衝
撃の緩和、接着剤の流動性の防止、接着強度の安定化や
向上に効果があるので、好ましく使用できる。無機フィ
ラーとしては電気絶縁性に優れ、微粒子状なものが好ま
しく、アルミナ、水酸化アルミニウム、溶融シリカ、結
晶性シリカ、超微粉無定型シリカや疎水性超微粉シリ
カ、タルク、硫酸バリウム等を挙げることができる。
【0040】本発明の電気絶縁材料用熱硬化性樹脂組成
物をそのまま使用することも可能であるが、該電気絶縁
材料用熱硬化性樹脂組成物を有機溶剤に溶解してワニス
とすることも可能である。使用できる溶剤は特に限定さ
れるものではなく、具体的に例示すれば、ベンゼン、ト
ルエン、ヘキサン、ヘプタンなどの炭化水素系溶媒、テ
トラヒドロフラン、1,4ージオキサン、ジエチルエーテ
ルなどのエーテル系溶媒、アセトン、メチルエチルケト
ンなどのケトン系溶媒、クロロホルム、塩化メチレン、
1,2ージクロロエタンなどのハロゲン系溶媒を好適に用
いることができる。溶媒は2種類以上の混合溶媒として
用いることもできる。
【0041】尚、本発明の組成物を封止用樹脂として適
用する場合、従来から一般に使用されるエポキシ樹脂の
封止用樹脂と同様の方法でポッティングすればよい。ま
た、接着剤として用いる場合は、耐熱性、耐屈曲性に優
れた接着剤が得られる。本発明は、電気・電子絶縁材料
用の封止材や、コンデンサー等各種電子部品のポッティ
ング材、コーティング材等に好適に用いることが可能で
あり、耐熱性、接着性、硬化性に優れている。
【0042】次の実施例は本発明をより具体的に説明す
るものであるが、本発明の範囲を限定するものではな
い。
【0043】
【実施例】
(製造例1)反応性ケイ素系高分子((B)成分)の合
成(1) 1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン 50.70
g(260.8mmol)を トルエン100mL に溶
かし、メチルフェニルジビニルシラン50.00g(2
86.9mmol)と 白金ビニルシロキサン錯体59
1mg(9.71x10-5mmol/mg,Si−vi
nyl基に対し10-4当量使用)のトルエン溶液 16
0mL に3.5時間かけて滴下した(仕込み比:Si-vi
nyl基/Si-H基=1.1)。滴下中内温が44℃ まで上
昇したことが確認された。20時間後、溶媒留去を行
い、高粘性の反応性ケイ素系高分子94.3gを製造し
た。収率:94%。得られた反応性ケイ素系高分子は、
ゲル・パーミエーションクロマトグラフ(GPC)にお
けるポリスチレンスタンダードを用いた数平均分子量で
2230、重量平均分子量で4890のものであった。
また、1,2−ジブロムエタンを用いたビニルシリル基
(CH2=CH-Si(Me)(Ph)-)の定量の結果、ビニル含有量は
0.7684mmol/mgであった。 (製造例2)反応性ケイ素系高分子((B)成分)の合
成(2) 1,3−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン 35.85
g(184.8mmol)を トルエン100mL に溶
かし、1,4−ビス(ジメチルビニルシリル)ベンゼン
50.00g(203.3mmol)と 白金ビニルシ
ロキサン錯体419mg(9.71x10-5mmol/
mg,Si−vinyl基に対し10-4当量使用)のト
ルエン溶液 160mL に3.5時間かけて滴下した
(仕込み比:Si−vinyl基/Si−H基 =1.
1)。滴下中内温が40℃ まで上昇したことが確認さ
れた。20時間後、溶媒留去を行い、高粘性の反応性ケ
イ素系高分子84.3gを製造した。収率:98%。得
られた反応性ケイ素系高分子は、ゲル・パーミエーショ
ンクロマトグラフ(GPC)におけるポリスチレンスタ
ンダードを用いた数平均分子量で3330、重量平均分
子量で6990のものであった。また、1,2−ジブロ
ムエタンを用いたビニルシリル基(CH2=CH-Si(Me)(Ph)
-)の定量の結果、ビニル含有量は0.5126mmol
/gであった。 (実施例1)エポキシ樹脂としてエポミックR−304
(三井石油化学(株)社製、商品名)25重量部、エポ
トートYDCN−704P(東都化成(株)社製、商品
名)20重量部、エポキシ樹脂硬化剤としてフェノライ
トVH−4170(大日本インキ(株)社製、商品名)
15重量部、ゴム成分として、製造例(1)で製造した
反応性ケイ素系高分子と、硬化剤、接着付与剤を、表1
に記載の部数になるように定量、混合し、更に硬化触媒
として製造例1で用いた白金ビニルシロキサン錯体8
8.6mg(9.71x10-6mmol/mg、Si-vin
yl基に対し10 -4当量使用)を混合したもの30重量を
加え、メチルエチルケトンに均一に溶解し、固形分60
%の接着剤ワニスを調整した。この接着剤ワニスを厚さ
20μm程度になるようにカンマコーターを用いて、ポ
リフェニレンサルファイドフィルム(”トレリナ”東レ
(株)製)上に塗布し、60℃で1分間乾燥した。上記
作製フィルムの樹脂塗工面と、200μm用のリードフ
レーム用42アロイと重ね合わせ表面温度200℃に加
熱した加圧プレスで圧力6kg/cm2、加熱時間7秒
で張り合わせ、さらに100℃で3時間加熱した。加熱
後の接着力は1.2kg/cmであり接着力の強い重ね
合わせ品が得られた。150℃で300時間エージング
後、接着強度は1.0kg/cmであり、接着強度の低
下は見られなかった。
【0044】
【表1】
【0045】(実施例2)エポキシ樹脂としてエポミッ
クR−304(三井石油化学(株)社製、商品名)25
重量部、エポトートYDCN−704P(東都化成
(株)社製、商品名)20重量部、エポキシ樹脂硬化剤
としてフェノライトVH−4170(大日本インキ
(株)社製、商品名)15重量部、ゴム成分として、、
製造例(2)で製造した反応性ケイ素系高分子と、硬化
剤、接着付与剤を、表1に記載の部数になるように定
量、混合し、更に硬化触媒 として製造例1で用いた白
金ビニルシロキサン錯体88.6mg(9.71x10
-6mmol/mg、Si−vinyl基に対し10-4
量使用)を混合したもの30重量を加え、メチルエチル
ケトンに均一に溶解し、固形分60%の接着剤ワニスを
調整した。この接着剤ワニスを厚さ20μm程度になる
ようにカンマコーターを用いて、ポリフェニレンサルフ
ァイドフィルム(”トレリナ”東レ(株)製)上に塗布
し、60℃で1分間乾燥した。上記作製フィルムの樹脂
塗工面と、200μm用のリードフレーム用42アロイ
と重ね合わせ表面温度200℃に加熱した加圧プレスで
圧力6kg/cm2、加熱時間7秒で張り合わせ、さら
に100℃で3時間加熱した。加熱後の接着力は1.5
kg/cmであり接着力の強い重ね合わせ品が得られ
た。150℃で300時間エージング後、接着強度は
1.1kg/cmであり、接着強度の低下は見られなか
った。
【0046】
【表2】
【0047】
【発明の効果】本願の電気絶縁材料用熱硬化性樹脂組成
物は接着性、耐熱性、耐折性に優れた材料を与える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01B 3/30 H01B 3/30 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)熱硬化性樹脂、(B)主鎖骨格の3
    0重量%以上がケイ素と炭素からなるケイ素系高分子
    で、分子末端がビニルシリル基(CH2=CR’−Si
    (R)2−)であることを特徴とする反応性ケイ素系高
    分子、及び(C)1分子中に少なくとも2つ以上のSi
    −H基を有するケイ素化合物、及び(D)ヒドロシリル
    化触媒を必須成分としてなる電気絶縁材料用熱硬化性樹
    脂組成物。(式中、Rは炭素数1〜20の1価の有機基
    を表し、R’は水素または1価の有機基を表す。)
  2. 【請求項2】(A)熱硬化性樹脂、(B)主鎖骨格に下
    記式(1)〜(3): −Si(R1)(R2)−p−C64−Si(R1)(R2)−CH2CH2− (1 ) −Si(R1)(R2)−CH2CH2−SiMe2−p−C64−SiMe2−CH2 CH2− (2 ) −Si(R1)(R2)−m−C64−Si(R1
    (R2)−CH2CH2− (3) のいずれかで示され
    る構造単位を30重量%以上有すること、及び各分子末
    端がビニルシリル基(CH2=CR’−Si(R)2−)
    であることを特徴とする数平均分子量1000以上の反
    応性ケイ素系高分子、及び(C)1分子中に少なくとも
    2つ以上のSi−H基を有するケイ素化合物、及び
    (D)ヒドロシリル化触媒を必須成分としてなる電気絶
    縁材料用熱硬化性樹脂組成物。(式中、R1・R2は炭素
    数1〜20の1価の有機基を表し、R’は水素または1
    価の有機基を表す。)
  3. 【請求項3】 請求項1で用いた(A)〜(D)成分を
    必須成分として用いることの他に、下記(E)、
    (F)、(G)成分を必須成分とする請求項1記載の電
    気絶縁材料用熱硬化性樹脂組成物。 (E)シランカップリング剤 (F)有機アルミニウム化合物及び/あるいは有機チタ
    ン化合物 (G)多価アルコキシシラン及び/あるいはその縮合体
  4. 【請求項4】 請求項2で用いた(A)〜(D)成分を
    必須成分として用いることの他に、上記(E)、
    (F)、(G)成分を必須成分とする請求項2記載の電
    気絶縁材料用熱硬化性樹脂組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000103967A (ja) * 1998-07-01 2000-04-11 Dow Corning Corp ポリマ―組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000103967A (ja) * 1998-07-01 2000-04-11 Dow Corning Corp ポリマ―組成物

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