JPH10147337A - 箱 - Google Patents
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- JPH10147337A JPH10147337A JP30191296A JP30191296A JPH10147337A JP H10147337 A JPH10147337 A JP H10147337A JP 30191296 A JP30191296 A JP 30191296A JP 30191296 A JP30191296 A JP 30191296A JP H10147337 A JPH10147337 A JP H10147337A
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Abstract
問題および手間の問題を解決した箱を提供することを目
的とする。 【解決手段】 方形の底部、底部の上に置かれた側面部
および側面部の上に置かれた蓋部からなる箱であって、
底部は底板および底板の周辺部において底板と接合され
た底枠からなり、側面部は支柱と側板とからなり、底枠
は側板の下端を垂直方向に差し込んで側板を支持するた
めの溝を有しており、支柱は側板の垂直方向の両端を差
し込んで側板を支持するための溝を有しており、側面部
は嵩張らない部分に分解または折り畳むことができる箱
とした。
Description
は、本発明は、物品を入れた箱を目的地である輸送先ま
で輸送したあと空箱を通い箱として再使用したい場合
に、空箱を目的地で保管したり、中継地や輸送元である
発送地へ返送したり、中継地や発送地で保管したりする
に際して、箱を嵩張らない各部分に容易に分解または折
り畳むことができ、且つ、各部分から箱を容易に組み立
てることができる箱に関する。
と、エンジン、エンジン部品一式、バンパー、ドア、ボ
ンネット、ダッシュボード等の物品を東南アジア等の海
外へ輸送などする際に使用し得る箱として、本願出願人
は先に、平成7年4月13日に出願した特願平7−87
977号に係る図21に示したような箱の発明を出願し
た。
包用として好ましく用い得る箱であり、そのサイズは例
えば縦が約788mm、横が約548mm、高さが約5
07mmである。図21の箱は、例えば木製である各部
を釘等で接合してなる底部101、側面部102および
蓋部103とからなり、先ず梱包すべき物品を底部10
1の上に置き、次に底部101の上に側面部102を置
き、最後に側面部102の上に蓋部103を被せて使用
される。ここで、側面部102は、素材が例えば後記の
熱可塑性樹脂から成形された中空構造板である側板10
4と、素材が例えば木製であるカマチ105や支柱10
6とをステープラー(stapler、ホッチキス。図
の−−−印の部分)で接合したものである。ここで、底
部101と側面部102とは接合されておらず、側面部
102は単に底部101の上に置かれているだけであ
る。なお、図21の側板104や蓋部103に記載した
円内の平行線は、箱を製造するための素材の一つでもあ
る中空構造板のリブの方向を示すものであり、以下の図
における平行線も同じ意味を有するものである。
な箱は、それを通い箱として再使用するために輸送先か
ら輸送元等へ返送する場合、底部101と蓋部103と
は平たい形状であるから嵩張らないものの、側面部10
2はステープラーで接合されているので、そのままでは
嵩張るという問題を有する。
き抜くことによって嵩張らない平板状の部分に分解し得
るが、ステープラーを引き抜くことは、釘を引き抜くこ
とに比べると容易で手間がかからないものの、それでも
なお手間のかかる作業であり、また、箱を各部分から組
み立てる際に再度ステープラーで接合しなければならな
いという手間がかかるから、図21のような箱は、それ
を通い箱として再使用しようとすると、このような手間
がかかるという問題を有する。
る場合に、このような嵩張りの問題および手間の問題を
解決した箱を提供することである。
て使用する場合に、上記した嵩張りの問題および手間の
問題を持たない箱の開発について、鋭意研究を続けてき
た。その結果、箱の底部および側面部を特定の構造を有
するものにすることにより、上記の問題すなわち嵩張り
の問題および手間の問題を解決した箱となし得ることを
見いだし、本発明を完成させるに至った。
上に置かれた側面部および側面部の上に置かれた蓋部か
らなる箱であって、底部は底板および底板の周辺部にお
いて底板と接合された底枠からなり、側面部は支柱と側
板とからなり、底枠は側板の下端を垂直方向に差し込ん
で側板を支持するための溝を有しており、支柱は側板の
垂直方向の両端を差し込んで側板を支持するための溝を
有しており、側面部は嵩張らない部分に分解または折り
畳むことができる箱である。
するが、本発明を図によって説明する場合、図示したも
のは本発明の例に過ぎず、本発明は図示されたものに限
定されるものではない。また、図は本発明を分かり易く
描くことに重点を置いており、縮尺等は必ずしも実際の
ものを正確に反映したものではない。
を示す図であり、以下これらの図に基づいて説明する。
図1は箱の斜視図であって、この箱は底部1、側面部2
および蓋部3なる部分から構成されている。これらの部
分は相互に接合されてはおらず、底部1の上に側面部2
が、側面部2の上に蓋部3が、それぞれ単に置かれてい
るものである。従って、この箱の使い方は例えば、底部
1の上に物品を置いた後その上に側面部2を置き、しか
るのち側面部2の上に蓋部3を被せ、必要に応じて、底
部1と側面部2と蓋部3とが外れないように底部1の下
から蓋部3の上にかけて紐をかければよい。箱のサイズ
は箱の用途等に応じて適宜決めればよく、図1の箱のサ
イズは縦、横、高さがそれぞれ1100mmである。
とに分解したものの斜視図、図3は図2のものを更に底
部1と側面部2とに分解した斜視図、図4は嵩張らない
平板状の各部分を一緒にして積み重ねたものの斜視図で
ある。図2の円内の拡大図は蓋部3の周辺部において蓋
板4と接合されてなる断面(ここで、断面とは、棒状の
蓋枠5を棒の軸方向と直行する方向に切断した場合の断
面である)の形状がエル(L)型の蓋枠5の一部を示す
斜視図、図3の上二つの円内の拡大図は、相対する一対
の側板6(図の右手前側の側板6および左手奥側の側板
6)のうちの左手奥側の側板6のみについてそのほぼ中
央部および端部を折り畳みつつある状態にあるものの一
部を示す斜視図(側板6を折り畳み得るものにする方法
については後記)、中円内の拡大図は水平方向の断面の
形状がエル(L)型である支柱7の一部を示す斜視図、
下円内の拡大図は底板8の周辺部において底板8と接合
されてなる底枠9の一部を示す斜視図であって、この場
合の底枠9は断面(ここで、断面とは、蓋枠5の場合と
同様の意味である)の形状がエル(L)型のものであ
る。
状)であって、底板8と底板8の周辺部において底板8
と接合された底枠9とからなる。底板8の下部に接合さ
れた滑材10等の部材は箱をフォークリフト等で移動す
るためのものであって、本発明においてこれら部材は必
須ではない。底板8と底枠9とは接合されている。接合
方法は特に限定されずビス、クギ、接着剤、ステープラ
ー(ホッチキス)等による接合方法を例示し得るが、接
合のし易さの観点からビスによる接合方法が好ましい。
図の底板8と底枠9とはビスで接合されている。
素材としては底板と底枠との接合のし易さの観点から木
製が好ましく、サイズは箱のサイズ等に応じて適宜決め
ればよい。図の底板8は木製の一枚物であるが、簀の子
状のものであってもかまわない。底枠は、側板の下端を
垂直方向に差し込んで側板を支持するための溝を有して
いることを構造上の最大の特徴とするものであり、それ
以外の構造については必要に応じて設計変更し得るもの
である。図の底枠9は垂直方向の溝11を有する断面の
形状がエル(L)型の棒状のものである。その素材は特
に限定されず、素材として塩化ビニル樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等の樹脂;アルミニ
ウムやスチール等の金属を例示することができる。強度
的に満足でき、また成形加工のし易さやコスト等の観点
から塩化ビニル樹脂が好ましい。図の底枠9の素材は塩
化ビニル樹脂である。
ズ等に応じて適宜決めればよい。図の底枠9のサイズ
は、底板8の上面からの高さ及び底板8と接している部
分の幅は双方とも40mm、溝11の幅は12mm、樹
脂部分の厚さは2mmである。この溝11の中に後記す
る側板6の下端が垂直方向に差し込まれて、側板6が支
持される。底枠9の端部(底板8上の四隅に当たる部
分)が切り欠かれている理由は、側板6の下端を底枠9
の垂直方向の溝11に完全に差し込むためであり、そう
しないと側面部2を構成する支柱7の下端が底枠9の端
部に当たって、側板6の下端を溝11に完全に差し込む
ことができないからである。なお、これとは逆に、図示
はしていないが、底枠の端部を切り欠かないで底枠全体
として繋がった形態のものとし、支柱の下端の方を切り
欠いてもよい。本発明に係る底枠の特徴は、側板の下端
を垂直方向に差し込むことができる溝を有していること
であり、その他の点は適宜設計変更し得るものにすぎな
い。
んで側板を支持するための溝を有することを構造上の特
徴とする支柱と、側板とから構成されている。かかる支
柱として、その水平方向の断面の形状がエル(L)型お
よび/またはエイチ(H)型である支柱を例示し得る。
図の側面部2は、溝12を有する4本のエル(L)型の
支柱7と4枚の側板6とから構成されている。支柱の素
材やサイズについては上記した底枠の場合と同様であ
り、図の支柱7の素材およびサイズ(支柱7自体の幅、
溝12の幅、樹脂部分の厚さ)は底枠9と同じである。
4枚の側板6は後記の厚さが12mmの中空構造板から
なるものである。
嵩張らない部分に分解または折り畳むことができる点に
あり、以下この点について説明する。図1に例示した箱
の場合、2枚の側板6(図2の左手前側の側板6と右手
奥側の側板6)のそれぞれの両端は、エル(L)型の支
柱7の溝12に差し込まれ且つ接合されており(図の場
合はビスで接合されているが、その他の方法で接合して
もよい)、残りの2枚の側板6(図2の左手奥側の側板
6と右手前側の側板6)のそれぞれの両端は、エル
(L)型の支柱7の溝12に差し込まれているのみで両
者は接合されていない。
合されていない2枚の側板6を支柱7の溝12から引き
抜くのみで、側板6(図2の左手前側の側板6と右手奥
側の側板6)の両端に支柱7が接合された嵩張らない二
つの部分と、嵩張らない2枚の側板6(図2の左手奥側
の側板6と右手前側の側板6)とに分解し得る。分解さ
れた各部分から箱を組み立てるに際しては、支柱7と接
合されていない2枚の側板6の両端を支柱7の溝12に
差し込みつつ、側板6の下端を底枠9の溝11に差し込
めばよい。この態様においては、ビスで接合されていな
い2枚の側板6は折り畳み得ないものでもよい。
示はしていないが、支柱と側板とをビス等で接合しない
態様を挙げ得る。この場合、分解された部分すなわち4
本の支柱と4枚の側板とから箱を組み立てるに際して
は、各支柱の溝に側板の両端を差し込みつつ、側板の下
端を底枠の溝に差し込めばよい。この態様においては、
2枚の側板(図2の左手奥側の側板と右手前側の側板)
は折り畳み得ないものでもよい。
て、図示はしていないが、全ての支柱と全ての側板とを
ビス等で接合する態様を挙げ得る。この場合の側面部
は、相対する2枚の側面(図2の左手奥側の側板6と右
手前側の側板6)のぞれぞれを図3のように3箇所で折
り曲げて側面部全体を畳むことによって、側面部全体を
図4のように嵩張らない部分となし得る。箱を組み立て
るに際しては、折り畳まれた側面部を拡げて、側板の下
端を底枠の溝に差し込めばよい。
例えば、図示はしていないが、任意の1枚の側板のみを
支柱と接合しない場合の態様のように、上記した態様の
中間に位置付けられるべき態様を挙げ得る。図1に例示
した箱の蓋部3は、図2の通り蓋板4ならびに蓋板4と
ビスで接合された水平および垂直方向の溝を有するエル
(L)型で棒状の蓋枠5とからなる。蓋枠5の水平方向
の溝13には蓋板4の端部が差し込まれており、垂直方
向の溝14には側板6の上端部が差し込まれている。こ
の図の蓋板4は厚さ12mmの中空構造板からなり、蓋
枠5の素材やサイズ(蓋枠5自体の幅、溝13・14の
幅、樹脂部分の厚さ)は、上記の底枠9や支柱7と同一
である。
するための垂直方向の溝14を有しているので好ましい
態様の蓋部である。しかし、本発明の箱に係る蓋部はこ
の態様の蓋部に限定されるものでなく、蓋部の役目をす
るものでありさえすればよい。他の態様の蓋部としては
例えば、木製、紙製(例えばダンボール)、金属製、プ
ラスチック製の単なる一枚物の板であってもよいし、こ
れら素材から製造された側面部に覆い被せるタイプのも
のであってもよい。なお、図3の支柱7の上端部が切り
欠かれている理由は、側板6の上端部を蓋枠5の溝14
に完全に差し込むためであり、そうしないと支柱7の上
端部が蓋枠5の端部に当たって、側板6の上端部を溝1
4に完全に差し込むことができないからである。これと
は逆に支柱の上端部を切り欠かない場合は、図示はして
いないが、蓋枠の端部を切り欠けばよい。
れない。素材としては例えば、熱可塑性樹脂から成形さ
れた厚さ1.5〜20mmの中空構造板(後記)、厚さ
3〜15mmの紙ダンボール板、厚さ1〜5mmの板
紙、厚さ2〜10mmの樹脂製発泡板や樹脂製板を挙げ
得る。また、図3の左手前側の側板6のような折り畳ま
ない側板6の素材としては、上記の素材の他に厚さ2〜
15mmの合板や木製の板を例示し得る。樹脂製発泡板
の例としては、プロピレンの単独重合体から製造された
発泡倍率が例えば1.3倍の住友化学工業(株)製のス
ミセラー(登録商標)を挙げ得る。側板の素材やその厚
さ等については、本発明の箱の用途やサイズ等に応じて
適宜決めればよい。
熱可塑性樹脂から成形された中空構造板が特に好まし
い。この素材は図5に例示したようなリブ22を有する
中空構造板であり、図5aのものは、リブ22と平行な
方向からの圧縮力に対して特に良く耐え得る軽量で耐水
性の板状物である。これは良く知られた素材であって、
例えば熱可塑性ポリプロピレン系樹脂から成形された住
友化学工業(株)製のサンプライ(登録商標)やスミパ
ネル(登録商標)が市販されており、種々の厚さの中空
構造板を入手し得る。中空構造板を側板として用いる場
合、側板には上方向からの圧縮力がかかることがあるの
で(例えば、物品入りの箱を積み重ねた場合)、図1の
ようにリブの方向が垂直になる方向で用いるのが良い。
図1の側板は、ポリプロピレン系樹脂から成形された住
友化学工業(株)製の中空構造板であるスミパネル(登
録商標)からなる。
を折り曲げたり元の平板状にしたりする方法について述
べる。中空構造板以外の上記素材(紙ダンボール板、板
紙、樹脂製発泡板や樹脂製板)は、折り曲げるべき線の
上に例えば通常のカッターナイフで切り溝を付け、その
切り溝の部分を手等の力によって折り曲げればよい。図
5aのような中空構造板を側板として使う場合、それを
リブと平行の方向またはリブに対して直角の方向に折り
曲げなければならないが、中空構造板の折り曲げ方法に
ついて以下に例示する。
るには、中空構造板上の折り曲げるべき線上に刃先がユ
ー(U)字形の刃を押圧することによって中空構造板上
にリブと平行にユー(U)字形の溝を入れ、その溝の部
分を手等の力によって折り曲げるか、又は、中空構造板
上の折り曲げるべき線上にヒートバー(折り曲げるべき
部分を熱で溶融するための加熱された棒状の治具であっ
て、良く知られた治具である)を当てた後、その部分を
冷時に例えば手等の力によって折り曲げればよい。折り
曲げを冷時に行なうことは、折り曲げ部の形状が固定さ
れないで可動性を有する(もとの平板状になし得る)か
ら好都合である。図3の側板6は、このヒートバーによ
る方法で折り曲げ得るようにしたものである。
例えば、中空構造板上の折り曲げるべき線上にナイフ等
の刃で切り溝を付け、その切り溝の部分を手等の力によ
って折り曲げ得る方法、又は、中空構造板上の折り曲げ
るべき線上にヒートバーを当てた後、その部分を例えば
手等の力によって冷時に折り曲げる方法を適用すればよ
い。前者の折り曲げ方法は極めて容易に折り曲げ得る方
法であり、且つ、折り曲げ部がシャープに美しく仕上が
る方法であるが、後者の折り曲げ方法に比べると、中空
構造板の折り曲げ部分の厚さすなわちナイフ等の刃で切
られないで残っている部分の厚さが薄いので、強度的に
不利である場合がある。
を示す図であり、第1の例である図1〜4にそれぞれ対
応する図である。この箱と第1の例の箱とは支柱の水平
方向の断面の形状がエイチ(H)型である点において相
違し、他の点は基本的に同じである。以下、第2の例の
箱について図に基づいて説明する。図6は底部21の上
に側面部22が、側面部22の上に蓋部23がそれぞれ
単に置かれている箱の斜視図であり、箱のサイズは図1
の箱の場合と同じである。図7は箱を蓋部23とその他
の部分とに分解したものの斜視図、図8は図7のものを
更に底部21と側面部22とに分解した斜視図、図9は
嵩張らない平板状の各部分を一緒にして積み重ねたもの
の斜視図である。図8の円内の拡大図はエイチ(H)型
の支柱24の一部を示す斜視図である。
(L)型の底枠とからなる。図8の左手前側および右手
奥側の底枠25のほぼ中央部の一部が切り欠かれている
理由は、エイチ(H)型の支柱24の下端部と底枠25
とが当たることなく側板26の下端部を底枠25の溝に
完全に差し仕んで側板26を支持するためである。これ
とは逆に底枠の一部を切り欠かない場合は、図示はして
いないが、支柱の下端部を切り欠けばよい。
と側面とから構成されており、図の例の場合は2本のエ
イチ(H)型の支柱24と2枚の側板26とから構成さ
れている。この例の箱の場合、2枚の側板26のそれぞ
れの垂直方向の端部は2本の支柱24の溝に差し込ま
れ、且つ、両者はビスで接合されている。従って、この
箱の側面部22は、2枚の側板26のそれぞれを3箇所
で折り曲げることによって、嵩張らない平板状の一つの
部分となし得る。
していないが、支柱と側板とをビス等で接合しない態様
を挙げ得る。この場合、分解された部分すなわち2本の
支柱と2枚の側板とから箱を組み立てるに際しては、各
支柱の溝に側板の両端部を差し込みつつ、側板の下端を
底枠の溝に差し込めばよい。側面部の更に別の態様とし
て、図示はしていないが、1本の支柱と1枚の側板とを
ビス等で接合したものを2個作る態様など、上記した態
様の中間に位置付けられるべき態様を挙げ得る。また、
図示はしていないが、1本の支柱と1枚の側板(6箇所
で折り曲げ得る側板)とからなる側面部や、3本の支柱
と3枚の側板とからなる側面部や、4本の支柱と4枚の
側板とからなる側面部であってもよい。
示す斜視図である。但し、第1の箱の例である図3、第
2の箱の例である図8に対応する図のみを示した。この
箱の側面部31も第2の例の箱の側面部22と同様に、
2本のエイチ(H)型の支柱32と2枚の側板33とか
ら構成されているが、両者は側板33の折り曲げる位置
において相違する。すなわち、図8の2枚の側板26は
それぞれ3箇所(箱の2つの隅および側板26のほぼ中
央)で折り曲げられているのに対し、図10の2枚の側
板33はそれぞれ2箇所(箱の2つの隅)で折り曲げら
れている。
の側板33のそれぞれの垂直方向の端部は2本の支柱3
2の溝に差し込まれているのみで、両者はビスで接合さ
れていない。この箱の側面部31の別の態様として、図
示はしていないが、支柱を2本とも一方の側板にビス等
で接合する態様や、1本の支柱は一方の側板に、残りの
1本の支柱は他方の側板にそれぞれビス等で接合する態
様を挙げ得る。更に別の態様として、支柱と側面とを全
てビス等で接合する態様を挙げ得る。但し、この態様に
おいては、側面部を嵩張らない平板状の一つの部分とす
るためには、図3の場合と同様に、支柱32の近傍にお
いても側面33を折り曲げ得るようにしなけければなら
ない。
示す斜視図であり、第1の箱の例である図3、第2の箱
の例である図8、第3の箱の例である図10に対応する
図である。この箱の支柱41・42は、第1の例の箱で
示したエル(L)型の支柱の4本と、第2や第3の例の
箱で示したエイチ(H)型の支柱の2本とを併用してい
る。すなわち、この箱は、図10の例の箱の四隅にも支
柱を使用した箱に相当するものである。
の例を示す図である。この箱の構造は、側面部51の一
か所(図13の左手前側の面の上半分)が開閉し得る構
造になっていることを除いて、第1の例の箱の構造と基
本的に同じである。側面部51のこのような開閉構造
は、例えば物品の出し入れや箱の内部状態の確認等にと
って好都合である。なお、開閉し得る側板52は中空構
造板からなる一枚の板を上記した方法によって折り曲げ
得るように加工したものであり、該側板52の両端部に
ビス等で接合された支柱53はそれぞれ途中で切断され
ている。
ち、2枚の側板52(図13の左手奥側および右手前側
の側板52)である2つの部分と、2枚の側板52のそ
れぞれ(図13の左手前側および右手奥側の側面52)
の垂直方向の両端部にエル(L)型の支柱53がビス等
で接合されたものである2つの部分とから構成されてい
る。
の例を示す図である。この箱の側面部61は4本のエイ
チ(H)型の支柱62と4枚の側板63(図16の中央
奥側の折り曲げられた側板63、右手側の折り曲げられ
た側板63、中央手前側の折り曲げられた側板63、お
よび左手側の折り曲げられた側板63)から構成されて
いる。該4枚の側板63の中の後2者の側板は図16の
通り開閉し得る構造になっており、側面部61のこのよ
うな開閉構造は図13の場合と同様に、物品の出し入れ
や箱の内部状態の確認等にとって好都合である。なお、
開閉し得るようにした2枚の側板63(中央手前側の側
板63、左手側の側板63)のそれぞれは、中空構造板
からなる一枚の板の特定の部位(左手前側の面のほぼ中
央部)を上記した方法によって折り曲げ得るように加工
し、且つ、該板の別の特定の部位(該左手前側の面の両
端に続く面)を切断したものであり、該2枚の側板63
の間にビス等で接合されたエイチ(H)型の支柱62
(左手前側の支柱62)は途中で切断されている。
ち、2枚の側板63(図16の中央奥側の折り曲げられ
た側板63、右手側の折り曲げられた側板63)と3本
の支柱62とを接合してなる部分、および、2枚の側板
63(図16の中央手前側の折り曲げられた側板63、
左手側の折り曲げられた側板63)と1本の支柱62と
を接合してなる部分とからなる。
(以下、これら3つをまとめて「支柱等」とも言う)が
エル(L)型である場合、上記においては支柱等として
図18に示す構造を有するもののみを例示してきたた
が、支柱等はこの構造を有するものに限定されるもので
はない。エル(L)型の支柱等として更に、図19に示
す構造を有するものを例示し得る。
ル(L)型の角部(Lという文字の左下に相当する角
部)の近傍における溝の構造の点において相違する。す
なわち、前者についてはエル(L)型の角部を真上また
は真下にして支柱の断面を真正面から見た場合、該構造
は左右対象であるのに対し、後者については該構造は左
右対象でない。従って、前者の支柱等は角部近傍におけ
る溝71の構造の配置、支柱等の軸の方向を考慮せずに
使用し得るのに対し、後者の支柱等はこの点を考慮して
使用しなければならず、少なくともこの観点から前者の
支柱等の方が好ましいものである。
ものである。この支柱等は図18の支柱等の溝71の内
側に突起81を設けたものであるが、特に底枠として図
18のものより好ましく使用し得るものである。なぜな
ら、図18のものを底枠とする箱の場合、底枠の溝が底
枠に対する上方からの圧縮力によって拡張されて変形す
るという好ましくない場合が起こり得るが、図20のも
のを底枠とるす箱の場合、圧縮力は突起によって受け止
められるから、底枠の溝が圧縮力によって拡張されて変
形するという好ましくない場合が起こり難いからであ
る。
図8、図10、図11、図13および図16において
は、底板の上面に底枠を接合した態様を例示したが、本
発明の箱の底部に係る底板と底枠との位置関係はこれに
限定されない。他の態様の例として、図示はしていない
が、底板の四周の端部を底枠の水平方向の溝に嵌め込ん
だ状態で両者を接合する態様を挙げ得る。この態様の場
合、底板の厚さと該溝の幅との関係は、嵌め込みにより
両者を合体し得る関係でなければならないことは言うま
でもない。
図8、図10、図11、図13および図16には一枚の
板(底板)を用いる態様を例示したが、本発明の箱にお
いては、底部に更なる板を追加して使用し得る。図示は
していないが、例えば防水等のために、図3の底板の上
に更にもう一枚の板を重ね置いてもよいし、もう一枚の
板の端部を底枠の水平の溝に嵌め込んでもよい。
置かれた側面部および側面部の上に置かれた蓋部からな
る箱であって、底部は底板および底板の周辺部において
底板と接合された底枠からなり、側面部は支柱と側板と
からなり、底枠は側板の下端を垂直方向に差し込んで側
板を支持するための溝を有しており、支柱は側板の垂直
方向の両端を差し込んで側板を支持するための溝を有し
ており、側面部は嵩張らない部分に分解または折り畳む
ことができる箱であるから、本発明の箱は、箱を特に通
い箱として使用する場合に、箱の嵩張りの問題および箱
の分解や組み立てに要する手間の問題を解決した箱であ
る。
る。
のの斜視図である。
斜視図である。
して積み重ねたものの斜視図である。
形された中空構造板の2面図である。
る。
のの斜視図である。
斜視図である。
して積み重ねたものの斜視図である。
である。
である。
である。
した斜視図である。
緒にして積み重ねた例の斜視図である。
である。
た斜視図である。
緒にして積み重ねたものの斜視図である。
る。
である。
斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 方形の底部、底部の上に置かれた側面部
および側面部の上に置かれた蓋部からなる箱であって、
底部は底板および底板の周辺部において底板と接合され
た底枠からなり、側面部は支柱と側板とからなり、底枠
は側板の下端を垂直方向に差し込んで側板を支持するた
めの溝を有しており、支柱は側板の垂直方向の両端を差
し込んで側板を支持するための溝を有しており、側面部
は嵩張らない部分に分解または折り畳むことができる
箱。 - 【請求項2】 側板が熱可塑性樹脂から成形された中空
構造板である請求項1記載の箱。 - 【請求項3】 底枠がエル(L)型の断面の形状を有す
る底枠である請求項1記載の箱。 - 【請求項4】 支柱がエル(L)型および/またはエイ
チ(H)型の断面の形状を有する支柱である請求項1記
載の箱。 - 【請求項5】 底枠がエル(L)型の断面の形状を有し
且つエル(L)型の角部近傍の溝の内側に突起を設けた
底枠である請求項1記載の箱。
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---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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- 1996-11-13 JP JP30191296A patent/JP4056101B2/ja not_active Expired - Fee Related
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