JP4129303B2 - 通い箱 - Google Patents

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住化プラステック株式会社
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は箱に関する。詳しくは、本発明は、胴膨れし難く、容易に組み立てたり解体したりすることができ、解体された各部からなる集合体は全体として嵩張らない箱に関する。本発明の箱は、液体または粉体や微粒子状の固体のような流動性の物質を輸送する際の通い箱として好適な箱である。ここで、通い箱とは、物質を目的地に輸送した後、空箱を解体して発送元に返送し、返送したものを組み立てて再使用する箱を言う。
【0002】
【従来の技術】
容易に組み立てたり解体したりすることができ、解体された各部からなる集合体は全体として嵩張らない箱として、特開平9−58680号公報に記載された箱が知られている。
図8は、前記公報に記載された発明の箱の一例を示す図である。この図の箱は、下から順に、底の部分101、周囲の部分102および蓋の部分103から構成されている。箱の周囲の部分102は更に4つの部分から構成されており、これら4つの部分のそれぞれは、熱可塑性樹脂製中空構造板からなる1枚の板状物104と1個の固定部材105とから構成されている。各板状物104の一方の端部は固定部材105の凹部に嵌め込まれリベット等で固定されている。これら4つの部分は、板状物104の他方の端部を隣り合う部分の固定部材105の凹部に嵌め込むことによって一体化され、箱の周囲の部分102を構成する。ここで、箱の周囲の部分102を構成する4つの部分は、その角部の箇所すなわち箱の四隅に当たる箇所が可動性(フレキシブル)であるから、図8の左上の部分図に示す通り、嵩張らない平板状に変形し得るものである。なお、この箱を組み立てる際、周囲の部分102は底の部分101の上に置かれるのみで、両者は接合されない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記公報に記載された発明の箱は、四角形の筒状物である周囲の部分が大きい箱の場合、ビニール袋等の袋に入れた液体または粉体や微粒子状の固体のような流動性の物質を箱に入れると、周囲の部分が内容物である物質によって圧迫されて胴膨れを起こし易いという問題を有する。胴膨れは周囲の部分を構成する板状物の厚さを厚くすることによってある程度は防止し得るが、箱の重量がその分だけ増加するという別の問題が起こる。
【0004】
本発明の目的は、液体または粉体や微粒子状の固体のような流動性の物質を入れた場合でも胴膨れし難く、容易に組み立てたり解体したりすることができ、解体された各部からなる集合体は全体として嵩張らない箱を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、液体または粉体や微粒子状の固体のような流動性の物質を入れた場合でも胴膨れし難く、容易に組み立てたり解体したりすることができ、解体された各部からなる集合体は全体として嵩張らない箱の開発について鋭意研究を続けてきた。その結果、箱の周囲の部分を特定の構造のものとすることにより、本発明の目的を達成し得る箱が得られることを見い出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、以下の(A)底部と(B)側面部とからなる箱である。
(A)方形で平板状の底板と底板の四周辺に接して直立する底側板とからなる底部
(B)底部と接合されないで底部の上に置かれた八角形の筒状の側面部であって、相互に接合され、中空構造板の上板のみを切断し下板を角度がゼロの状態から180度まで折り曲げ得る熱可塑性樹脂製中空構造板の側板と、水平方向の断面形状がH型であって2つの凹部を有する長尺物で凹部に側板の端部が嵌め込まれ側板とビスで接合される固定材と、側板および固定材がそれぞれ3個からなり、嵩張らない平板状に変形し得る側面部
以下、本発明について詳細に説明するが、本発明を図によって説明する場合、図示したものは本発明の例に過ぎず、本発明は、図示されたものに限定されるものではない。また、図は本発明を分かり易く描くことに重点を置いており、縮尺は必ずしも実際のものを正確に反映したものではない。
【0007】
図1は本発明の箱の一例を示すものである。右下の図は台部および蓋部付きの箱を組み立てた状態を示し、左上の図は蓋部と台部付きの箱とに解体した状態を示す。この台部および蓋部付きの箱は、下から順に、台部1、底部2、側面部3および蓋部4からなり、組み立てた状態のもののサイズは縦、横、高さ共に約1100mmである。ここで、台部1と蓋部4とは本発明の箱において必須ではなく、必要に応じて用いればよい。
【0008】
台部1は、相互に接合された下板5、滑材6および負荷材7からなる。台部1を設けることは、箱を例えばフォークリフト等で移動し得るので好ましい。図1の台部1を構成する下板5、滑材6および負荷材7は木製であり、釘で接合されている。簀の子状に設けられた3個の下板5のサイズはそれぞれ1100mm(長さ)×150mm(幅)×21mm(厚さ)、3個の滑材6のサイズはそれぞれ1100mm(長さ)×60mm(幅)×90mm(高さ)、簀の子状に設けられた5個の負荷材7のサイズはぞれぞれ1100mm(長さ)×150mm(幅)×21mm(厚さ)である。
【0009】
台部を構成する下板、滑材および負荷材の素材は、台部の製造のし易さ等の観点から木製が好ましいが、鉄やアルミニウム等の金属製の素材であってもよく、この場合の接合は例えば溶接、ネジまたは接着剤によって行なえばよい。下板、滑材および負荷材のサイズや個数などは、箱のサイズや箱の中に入れる物質の重量等に応じて適宜決めれば良い。また、下板や負荷材は、図示したような簀の子状のものでなく、一枚の板状物であってもよい。
【0010】
本発明の箱にかかる底部は、方形の平板状の底板と底板の四周辺に接して直立する底側板とからなる。図1の底部2は住化プラステック株式会社製の平行なリブを有するポリプロピレン系樹脂製中空構造板であるスミパネル(登録商標)の厚さ9mmのものを素材として製作されたものである。この底部の底板と底側板とは一体化されたものであって両者の間に継ぎ目はなく、底板と底側板とを別々に製作したあと両者を接合したものではない。底部と台部とはステープラー(stapler、ホチキス)で接合されている。図1の底部2の高さは100mmであるが、底部のサイズ(縦、横、高さ)や底板および底側板の板厚は、箱のサイズ等に応じて適宜に決定すればよい。
【0011】
底部の素材は制限されないが、素材として例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン及び/又はプロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体樹脂で代表されるポリオレフィン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂のごとき樹脂製の平板、木製の平板、鉄やアルミニウム等の金属製の平板を例示し得る。樹脂製の平板の中でも熱可塑性樹脂製の平板は、熱等によって折り曲げることができるので、底板と底側板とを一体化させた底部を製作するのに好適である。特に好適な素材は、底板と底側板とを一体化させた底部の製作のし易さ、及び耐水防水性・軽量性・高強度性等の観点から、熱可塑性樹脂製中空構造板である。
【0012】
底部の製法について、素材として樹脂製の平板を使う場合においても、底板および底側板を別々に製作したあと両者を例えば接着剤で接合してもよい。素材として木製の平板を使う場合、別々に製作した底板と底側板とを釘等で接合することによって底部を製作するのが一般的である。また、素材として金属製の平板を使う場合、底板と底側板とを一体化させて底部を製作するか、別々に製作した底板と底側板とを溶接、ネジ又は接着剤等で接合することによって底部を製作すればよい。底部と台部とを接合する方法は、用いる平板の素材に応じて、ステープラー、釘、ネジ、溶接、または接着剤等を用いる方法の中から適宜選べばよい。
【0013】
図1に示した底部2の4個の角部に位置する角部材8は、底部2としての形を保持するための、又は底部2の強度を補強するための部材であり、本発明の箱において必須の部材ではない。同図の角部材8は厚さ2mmのアルミニウム製の平板から製作されたものであって、底側板9とはビスで接合されている。角部材8はスチール製や樹脂製のものでもよい。
【0014】
本発明の箱にかかる側面部は箱を構成する周囲の部分であって、底部と接合されないで底部の上に置かれた五角形以上の筒状の側面部である。側面部は相互に接合された側板と固定材とからなり、嵩張らない平板状になし得る(変形し得る)ものである。
図1の側面部3は、3個の側板10と3個の固定材11とから構成された正八角形の筒状の物であって、側板10と固定材11とはビス12で接合されている。この側板10は、平行なリブを有するポリプロピレン系樹脂製中空構造板である住化プラステック株式会社製の厚さ15mmのスミパネル(登録商標)からなり、正八角形の筒状の側面部3の各面のサイズは950mm(高さ)×434mm(幅)である。図の丸印中の平行線はリブの方向を示し、側面部を上からの力で変形し難いものとするために(大なる耐圧縮強度を持たせるために)、図のように熱可塑性樹脂製中空構造板をリブの方向が垂直になる方向で用いるのが好ましい。
【0015】
側板の素材としての要件は、図2に例示したように、筒状の側面部を嵩張らない平板状に変形し得るという要件である。ここで、図2の側面部は、紙面の両側(表裏)の方向から力を加えることにより、全体として更に平板状のものにまで変形し得る。かかる要件を満たす素材として熱可塑性樹脂製や紙ダンボール等の紙製の平板を例示し得るが、耐水防水性や機械的強度の観点から樹脂製の平板が好ましく、樹脂としては底部の素材として前記に例示した樹脂を例示し得る。特に好ましい素材は、耐水防水性・加工性・軽量性・機械的強度の観点から、熱可塑性樹脂製中空構造板である。側板の素材の種類や板厚および側面部の形状(筒状の物の角数)やサイズ(高さ等)は、箱のサイズ等に応じて適宜決定すればよい。
【0016】
本発明の箱に係る側面部が正八角形の筒状のものである場合について、図1には側板および固定材がそれぞれ3個のものを例示したが、側面部の他の態様として、図示はしていないが、側板および固定材がそれぞれ1個または2個、4〜8個のものであってもよい。
本発明の箱にかかる固定材は、側面部を製作するために側板を固定する部材である。図3は図1に示す固定材11の一部を拡大して示す斜視図であり、この固定材11は、その水平方向の断面の形状がエイチ(H)型であって2つの凹部13を有する長尺物である。固定材11の凹部13には側板10の端部が嵌め込まれ、図1に示した固定材11と側板10とはビス12で接合されている。両者の接合はビスに限定されず、例えばリベット、鋲、接着剤であってもよい。図1の固定材11はポリプロピレン樹脂製であり、そのサイズは950mm(長さ)、104mm(幅)、15mm(凹部の幅であって側板の厚さにほぼ等しい)、4mm(素材であるアルミニウム製の板の厚さ)である。固定材は例えばポリエチレン樹脂などポリプロピレン樹脂以外の前記した樹脂やアルミニウムなどの金属等を素材とするものであってもよい。固定材のサイズは側板の厚さや箱のサイズ等に応じて適宜決めればよい。
【0017】
蓋部は本発明の箱において必須ではないが、本発明の箱と共に用いることができる。図1に示した蓋部4は、素材やサイズ等の点において底部2と同じ物であって、方形の平板なる天板14と天板14の四周辺において垂直下方向に位置する蓋側板15とからなり、蓋部4は側面部3に被せるようにして用いる。蓋部の素材、製法、サイズ等については底部の場合と同様に考えればよい。
【0018】
図1に示した側面部3の下方周囲4箇所のコーナー16は、箱を移動させる際の側面部3の水平方向の動きを防止するための部材である。正八角形の筒状の側面部3の中の四面の下方は底側板9の内側の各面と接しているので側面部9の動きが抑制されており、本発明の箱においてコーナーは必須ではないが、動きを更に抑制するためにコーナーを用いてもよい。図1のコーナー16は熱可塑性樹脂製中空構造板からなる直角二等辺三角形の形状のものであって、底部2の上に置かれているものであるが、例えば接着剤、両面テープ、リベット等で底部と接合してもよい。また、側面部3の動きを更に抑制する観点から、蓋部4の天板14の相当する4箇所に同様のコーナーを接合してもよい。
【0019】
熱可塑性樹脂製中空構造板(以下、単に「中空構造板」と言う)とは、紙製のダンボールのようにリブを有する板状のものであって、熱可塑性樹脂から成形されたものである。従って、中空構造板はプラスチックダンボール(略してプラ段)と称されることがある。中空構造板を図4に例示するが、上板17と下板18との間に位置するリブ19、20について、同図(a)に示すリブ19は平板状の長尺物であってこれらのリブは平行な位置関係にあり、同図(b)に示すリブ20は円筒形のものである。図4に示す上板17と下板18とは同じものであり、中空構造板の面に裏表の区別はない。
【0020】
中空構造板は軽量で耐水性や機械的強度等の優れたものとして良く知られている。図4(a)に示す中空構造板は、リブ19の方向(矢印の方向)からの圧縮力に対して良く耐え得るものであり、例えば熱可塑性ポリプロピレン系樹脂から成形された住化プラステック株式会社製のサンプライ(登録商標)やスミパネル(登録商標)が市販されており、種々の厚さの中空構造板を入手し得る。
【0021】
本発明の箱にかかる底部や必要に応じて用いられる蓋部の素材として中空構造板を用いる場合、厚さ1mm〜20mmの中空構造板が好ましい。また、側面部の素材として中空構造板を用いる場合、物質を入れた箱は一般に積み重ねられることがあるので、厚さ5mm〜20mmの中空構造板が好ましい。中空構造板の厚さは、物質の重量や箱のサイズ等に応じて任意に設定すればよい。
【0022】
図4の例えば(a)に示す中空構造板を、リブの方向と平行な線またはリブの方向と直角な線に沿って折り曲げる方法について以下に例示する。先ず、リブの方向と平行な線に沿って折り曲げる方法として、上板の折り曲げるべき線(この線はリブとリブとの間に位置する線でなければならない)の上をナイフ等の刃物などの切断具によって切断し(上板のみを完全に切断する)、残りの下板を手等の力によって折り曲げる方法(方法−1);折り曲げるべき線上に刃先がユー(U)字形の刃を押圧することによって中空構造板上にリブと平行なユー(U)字形の溝を入れ、その溝の部分を手等の力によって折り曲げる方法(方法−2);折り曲げるべき線上にヒートバー(折り曲げるべき部分を熱で溶融するための加熱された棒状の治具であって、良く知られた治具である)を当てた後、その部分を熱時(溶融している状態の時)または冷時(溶融していない状態の時)に例えば手等の力によって折り曲げる方法(方法−3)、が挙げられる。方法−3については、折り曲げを熱時に行なうと折り曲げ部の形状は固定されるが、折り曲げを冷時に行なうと折り曲げ部の形状は固定されないで可動性を有するので、折り曲げた状態から元の平板の状態に戻すことができる。
【0023】
次に、リブの方向と直角な線に沿って折り曲げる方法として、折り曲げるべき線上にナイフ等の刃物で切り込みの溝を入れ、その溝の部分を手等の力によって折り曲げる方法(方法−4);中空構造板上の折り曲げるべき線上にヒートバーを当てた後、その部分を例えば手等の力によって熱時または冷時に折り曲げる方法(方法−5)、が挙げられる。方法−4は極めて容易に折り曲げ得る方法であって、折り曲げ部がシャープに美しく仕上がる方法である。
【0024】
方法−2においては、ユー(U)字形の溝を内側にして折り曲げてもよいし外側にして折り曲げてもよい。また、方法−3や方法−5においても、ヒートバーを当てた側を内側にして折り曲げてもよいし外側にして折り曲げてもよいが、得られる成形体の強度の観点から、内側にして折り曲げた方が好ましい。方法−4においては、溝を外側にして折り曲げるとよい。
【0025】
中空でない熱可塑性樹脂製の平板を折り曲げるには前記の方法−3を適用すればよく、紙製の平板を折り曲げるには前記の方法−4を適用すればよい。
一体化された底部や蓋部を中空構造板から製造する場合、隣接する底側板によって形成される四隅(角の部分)や、隣接する蓋側板によって形成される四隅(角の部分)については、方法−3の熱時折り曲げ方法による時は、折り曲げ部の形状が可動性を有さず固定されているので何も処置せずそのままでもよいが、冷時折り曲げ方法(例えば室温まで冷却した後に折り曲げる方法)による時は、折り曲げ部の形状が可動性を有し固定されていないので、角の部分を接着剤等で接合するのがよい。
【0026】
本発明の箱にかかる側面部は、箱の解体時には図2に示すような嵩張らない平板状に変形し得るものでありながら、箱の組み立て時には図1に示すような筒状に展開し得るものでなければならない。かかる側面部を製造するための中空構造板の折り曲げ方法として前記の方法−1、方法−2、方法−3(但し、冷時折り曲げ)を例示し得る。
【0027】
図5は、方法−1で折り曲げた図1の側板10、すなわち中空構造板の上板17のみを切断したあと残りの下板18を折り曲げた場合の側板10の一部を示す。この側板10は角度θがゼロの状態になるまで折り曲げることができる。ちなみに、θの最大は180度である。図1に示す側板10は、図5に示す中空構造板の上板17を側面部3の外側とし下板18を側面部3の内側とするような使い方をした場合に相当するものである。
【0028】
本発明の箱に係る側面部について、図1には製造のし易さ等の観点から正八角形のものを例示したが、その他の角数を有する側面部を図6に例示する。図6(a)は側面部が五角形、(b)は六角形の場合を示す。ここで、図6は、箱を上から見た場合の底部2の内側と側面部3の外側との位置関係を示す図であって、固定材を省略した図である。
【0029】
図7は本発明の箱にかかる固定材の更なる例である。この固定材21は例えば金属製またはプラスチック製の2個の長尺物の平板22と例えばリベット23とからなり、平板22と側板24とは、平板22の面積の約半分が側板24と重なるようにリベット23で接合されている。リベット23による側板24と平板22との接合によって形成される凹部25に、隣接する側板23の端部を嵌め込み、更にリベット等で接合すればよい。
【0030】
本発明の箱を使用するに際しては、ビニール袋等の袋に入れた液体または粉体や微粒子状の固体のような流動性の物質を、底部の上に置かれた側面部の中に入れ、必要に応じて側面部の上に蓋部を被せる。物質を入れた箱を移動する時に底部、側面部および場合によって蓋部が外れるなどのトラブルを防止するために、箱の上下方向に例えば紐を掛けるのが好ましい。
【0031】
【発明の効果】
本発明の箱は、嵩張らない平板状の底部と、底部の上に置かれた嵩張らない平板状に変形し得る側面部とからなる箱であって、側面部は五角形以上の筒状のものであるから、液体または粉体や微粒子状の固体のような流動性の物質を入れた場合においても胴膨れし難く、容易に組み立てたり解体したりすることができる通い箱として好適な箱である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る筒状の側面部を嵩張らない平板状に変形させつつある状態の斜視図である。
【図3】本発明に係る固定材の一部を拡大した斜視図である。
【図4】本発明に係る熱可塑性樹脂製中空構造板の斜視図で、図(a)はリブは平板状の長尺物で平行な位置関係を有し、図(b)に示すリブは円筒形である。
【図5】本発明に係る中空構造板を折り曲げた状態の拡大斜視図である。
【図6】図(a)は側面部が五角形、図(b)は側面部が六角形の場合を示す平面図であって、固定材は省略されている。
【図7】固定材の他の例を示す斜視図である。
【図8】従来の箱を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…台部
2…底部
3…側面部
4…蓋部
5…下板
6…滑材
7…負荷材
8…角部材
9…底側板
10…側板
11…固定材
12…ビス
13…凹部
14…天板
15…蓋側板
16…コーナー
17…上板
18…下板
19…リブ
20…リブ
21…固定材
22…平板
23…リベット
24…側板
25…凹部

Claims (1)

  1. 以下の(A)底部と(B)側面部とからなる箱。
    (A)方形で平板状の底板と底板の四周辺に接して直立する底側板とからなる底部
    (B)底部と接合されないで底部の上に置かれた八角形の筒状の側面部であって、相互に接合され、中空構造板の上板のみを切断し下板を角度がゼロの状態から180度まで折り曲げ得る熱可塑性樹脂製中空構造板の側板と、水平方向の断面形状がH型であって2つの凹部を有する長尺物で凹部に側板の端部が嵌め込まれ側板とビスで接合される固定材と、側板および固定材がそれぞれ3個からなり、嵩張らない平板状に変形し得る側面部
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