JPH10147336A - 伸縮式通い箱 - Google Patents

伸縮式通い箱

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JPH10147336A
JPH10147336A JP32082296A JP32082296A JPH10147336A JP H10147336 A JPH10147336 A JP H10147336A JP 32082296 A JP32082296 A JP 32082296A JP 32082296 A JP32082296 A JP 32082296A JP H10147336 A JPH10147336 A JP H10147336A
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JP
Japan
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box
side plates
longitudinal direction
holes
fitted
Prior art date
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Pending
Application number
JP32082296A
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English (en)
Inventor
Norio Kamiya
則夫 神谷
Shinji Isogai
伸二 磯貝
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SUZUKI SHIKI KK
Sanei KK
Original Assignee
SUZUKI SHIKI KK
Sanei KK
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Publication date
Application filed by SUZUKI SHIKI KK, Sanei KK filed Critical SUZUKI SHIKI KK
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Publication of JPH10147336A publication Critical patent/JPH10147336A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容物の長さに応じて複数段階に長さを変更
でき、輸送効率がすぐれ、空箱時の保管スペースも小さ
くてすむ伸縮式の通い箱を提供する。 【解決手段】 上向きに開口するとともに長手方向一端
部が側方に開口する2個の端部箱体1,2と、上向きに
開口するとともに長手方向両端部が側方に開口し端部箱
体1,2に長手方向に摺動自在に嵌合する中間部箱体3
と、前記嵌合により重なり合う端部箱体1,2と中間部
箱体3の側板7,22に穿設された穴に嵌脱され両側板
を着脱自在に連結する連結具31とを具備し、前記穴は
前記重なり合う各側板7,22のうちの少なくとも一方
の側板に長手方向に間隔をおいて2個以上並設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は通い箱に関し、さ
らに詳しくは、伸縮自在で長さを変更できる通い箱に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に通い箱はコンテナとも称され、種
々の材料、部品、製品などの内容物の運搬などに繰返し
使用されるものである。そしてこのコンテナを載せてフ
ォークリフト等により搬送するパレットは平面形状が通
常1200×1000mmのサイズであるため、コンテナ
もこのパレットサイズ以下のものが一般的であり、たと
えば内容物が長さ2m前後の棒状、管状などの長尺材で
ある場合は、専用の細長い箱状の長尺コンテナを用意し
て使用している。
【0003】ところがこの長尺コンテナは、内容物の長
さが短くなった場合は、余分な容積の運搬により輸送効
率が悪くなり、長さに応じていちいち多種類の長尺コン
テナを用意するのも不経済である。また長尺のため空箱
としての保管時にかさばり、大きな保管スペースを必要
とするという問題点もある。
【0004】この発明は上記従来の問題点を解決するも
ので、内容物の長さに応じて複数段階に長さを変更で
き、輸送効率がすぐれ、空箱時の保管スペースも小さく
てすむ伸縮式の通い箱を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上向きに開口するとともに長手方向一端部が側方に開口
する2個の端部箱体と、上向きに開口するとともに長手
方向両端部が側方に開口し前記各端部箱体に長手方向に
摺動自在に嵌合する中間部箱体と、前記嵌合により重な
り合う前記端部箱体と中間部箱体の各側板に穿設された
穴に嵌脱され両側板を着脱自在に連結する連結具とを具
備し、前記穴は前記重なり合う各側板のうちの少なくと
も一方の側板に長手方向に間隔をおいて2個以上並設し
たことを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、前記端部箱体およ
び前記中間部箱体の側板の上端部に補強用のフレームが
それぞれ固着してあり、この端部箱体と中間部箱体の両
フレームのうちの一方のフレームに、他方のフレームが
摺動自在に嵌合するガイド部が付設してあるものであ
る。
【0007】請求項3記載の発明は、上向きに開口する
とともに長手方向一端部が側方に開口する第1の端部箱
体と、上向きに開口するとともに長手方向一端部が側方
に開口し前記第1の端部箱体に長手方向に摺動自在に嵌
合する第2の端部箱体と、前記嵌合により重なり合う前
記各端部箱体の各側板に穿設された穴に嵌脱され両側板
を着脱自在に連結する連結具とを具備し、前記穴は前記
重なり合う各側板のうちの少なくとも一方の側板に長手
方向に間隔をおいて2個以上並設したことを特徴とす
る。
【0008】請求項4記載の発明は、前記第1および第
2の端部箱体の側板の上端部に補強用のフレームがそれ
ぞれ固着してあり、この第1および第2の端部箱体の両
フレームのうちの一方のフレームに、他方のフレームが
摺動自在に嵌合するガイド部が付設してあるものであ
る。
【0009】請求項5記載の発明は、前記連結具が手掛
け穴を具備しているものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図1〜図10により、この発
明の実施の形態の一例を説明する。図1は伸縮式の通い
箱50の箱体部分の組立前の状態を示し、上向きに開口
する断面(長手方向に直角な断面)コ字状の細長い箱体
を長手方向に3分割したもの(但し断面形状は同一では
ない)に相当する2個の端部箱体1,2と、中間部箱体
3とから成る。端部箱体1は、上向きに開口するととも
に一端部1aが側方に開口しており、プラスチック段ボ
ール板を折曲げてワイヤステッチ5により箱状体とし、
底板6(図3参照)に連設した側板7,7と端板8の上
端部に、補強用の断面略U字状のアルミ製のフレーム1
0と11を嵌込み、コーナー部には積重ね用のフランジ
を上向きに突設した断面略h字状のプラスチックス製の
コーナー連結具12,12を嵌込み、さらにフレーム1
0の内側(箱体中心側)には、後述の中間部箱体3のフ
レーム23が少量のすきまをもって長手方向に摺動自在
に嵌合するアルミ製のガイドフレーム13を並列配置
し、リベット14,15により各部を一体化して成る。
なお8a(図3参照)は、端板8の両側に連設された折
曲片部で、側板7の内側に重ねられ前記ワイヤステッチ
5による箱状体組立時の接合片部として機能するもので
ある。また13aは、ガイドフレーム13の内側片の一
部を切欠いた切欠部で、ガイドフレーム13の外側片部
をフレーム10に重ねてリベット14によりリベット止
めするためのものである。
【0011】そして側板7,7の上部には、後述の連結
具31が嵌脱される穴17Aが穿設してある。なおこの
穴17Aは、連結具31の嵌込筒34の外形形状に相当
した両端部に段付部を有する長円形状を有するものであ
るが、各図においてはこの段付部を省略した長円形状に
略図示してあり、後述の穴17B,25その他の各穴も
同様に略図示してある。18は端板8に嵌込んだ取手で
ある。
【0012】端部箱体2は、上向きに開口するとともに
一端部2aが側方に開口しており、上記端部箱体1と同
一構造を有するので、相当する各部分に端部箱体1の各
部と同一符号を付して図示し、詳細な説明は省略する。
なお側板7,7部に穿設した穴17Bのみ符号を変えて
ある。
【0013】また中間部箱体3は、上向きに開口すると
ともに長手方向両端部が側方に開口した断面がコ字状を
呈する箱体であり、熱可塑性プラスチック製のプラスチ
ック段ボール板を折曲げ部で熱融着させ(熱罫線曲げを
施し)て断面コ字状体とし、底板21に連設した側板2
2,22の上端部に補強用の断面略U字状のアルミ製の
フレーム23を嵌込み、リベット24で一体化して成
る。
【0014】そしてこの中間部箱体3は、図4および図
5に示すように、側板22の上端のフレーム23を端部
箱体1,2のガイドフレーム13内に摺動自在に嵌合さ
せ、底板21を端部箱体1,2の底板6,6上に摺接さ
せることにより、端部箱体1,2に長手方向に摺動自在
に嵌合するよう、断面形状すなわち底板21の巾および
側板22の高さが選定されている。なお図4および図5
に示すようにこの嵌合状態において、側板7と22の間
にはすきまが存在する。
【0015】また中間部箱体3の側板22,22には、
上記嵌合状態で端部箱体1,2の穴17A,17Bに連
通する高さ位置に該穴と同サイズの穴25〜28が、長
手方向に所定の間隔(この例では300mmピッチ)で穿
設してある。29は底板21の長手方向中央部底面に接
着した支板で、最長組立状態のときの中間部箱体3の下
方への曲りを防ぐためのものである。
【0016】また図5〜図8において、31は穴17
A,17B,25〜28(以下穴17A等と総称する)
に嵌脱される連結具で、手掛け穴32を有し取手を兼用
するものである。この連結具31はプラスチックス製
で、表枠33に穴17A等に嵌合する異形短筒状の嵌込
筒34を連設し、この嵌込筒34の先端部に下向きに連
結片35を突設して成る本体36と、裏板37に嵌込筒
34の上下辺部に嵌合する上板38と下板39を突設し
下部に下向きに連結片40を突設して成る。蓋41と
を、連結片35と40の接続部に形成したヒンジ部42
の樹脂ヒンジ効果によって、折曲げ自在に接続して成
る。
【0017】そして上板38の上面には2個の引掛爪4
3が突設され、この引掛爪43が係脱される2個の係止
穴44が、嵌込筒34の上辺部に穿設してある。45お
よび46は、表枠33および嵌込筒34の上辺部に穿設
された穴で、連結具31を取外す際に工具を差込んで上
板38を押下げるためのものである。また47は手掛け
時の指先手掛用のつば部である。
【0018】次に上記各箱体および連結具31により伸
縮式の通い箱50の組立および長さの変更操作について
説明する。図2〜図5は最長状態に組立てた通い箱50
を示し、図1における中間部箱体3の長手方向両端部
を、端部箱体1,2内に一端部1a,2a側から挿入し
て該端部箱体に内嵌合させ、端部箱体1の穴17Aと中
間部箱体3の穴25、端部箱体2の穴17Bと中間部箱
体3の穴28を、それぞれ連通状態とさせ、これら各穴
に連結具31を嵌込んで、該連結具31により各側板7
と側板22とを連結する。
【0019】この嵌込・連結作業は、図8に示す開いた
状態の連結具31の裏板37の端部37aまたは37b
を連通状態の穴17Aと25(あるいは17Bと28)
に差込んで蓋41および連結片35部を穴25(あるい
は28)の内側に挿入後、嵌込筒34を各穴に嵌込み、
蓋41を上方へ折曲げて上板38の引掛爪43を本体3
6の係止穴44に引掛ければよい。
【0020】得られた最長組立状態の通い箱50は全長
1800mmで、中間箱体3の上部のフレーム23が端部
箱体1,2の側板上部のガイドフレーム13に嵌合し、
底板21部が底板6部に嵌合し、連結具31が重なり合
う側板7,22を連結しているので、全体としてガタつ
きの殆どない強固な長尺の通い箱である。
【0021】次に内容物の変更等に応じて、最短組立状
態の通い箱に組立変更する場合には、図5に示すように
ドライバ等の工具55の先端を穴45,46に差込んで
上板38を矢印方向に押下げれば、図7に矢印で示すよ
うに引掛爪43が係止穴44から外れるので、前記連結
時と逆の手順で連結具31を一旦各穴から抜取り、図9
に示すように中間部箱体3を端部箱体1,2内に長手方
向に深く差込み、端部箱体1の穴17Aと中間部箱体3
の穴26、端部箱体2の穴17Bと中間部箱体3の穴2
7を、それぞれ連通状態とさせ、これら各穴に連結具3
1を嵌込んで各側板7,7と側板22を連結すればよ
い。これによって全長1200mmの短尺の通い箱50が
得られる。
【0022】また上記最長〜最短の中間の全長1500
mmの通い箱50を得るには、連結具31による連結対象
穴として穴17Aと穴25、および穴17Bと穴27を
選定するか、穴17Aと穴26、および穴17Bと穴2
8を選定して、上記と同様にして連結具31による各側
板の連結をおこなえばよく、図10は前者の穴の組合わ
せによる連結状態の全長1500mmの通い箱50を示
す。
【0023】このように嵌合状態の端部箱体1と中間部
箱体3と端部箱体2とを長手方向に摺動させ、重なり合
う側板部を該側板に穿設した穴に嵌脱される連結具31
により連結するという簡単な作業で、通い箱50の全長
を複数段階(この例では3段階)に変更できる。また2
個の端部箱体1,2としては同形状の1種類の箱体を使
用でき、この1種類の箱体と構造簡潔な中間部箱体3の
合計2種類の箱体の組合わせによって箱体部分が構成さ
れるため、箱体の製作工程が簡潔であり、また通い箱5
0の長手方向両端部が同形状となるため、従来の一体形
の通い箱とも段積みが可能であるという長所を有する。
またこの例においては、連結具31は手掛け穴32をそ
なえているので、連結具31を取手として使用でき、連
結具の近傍部に別箇に取手を設ける必要がなくなる。
【0024】次に図11〜図16により、この発明の実
施の形態の他の例を説明する。図11は伸縮式の通い箱
80の箱体部分の組立前の状態を示し、上向きに開口す
る断面(長手方向に直角な断面)コ字状の細長い箱体を
長手方向に2分割したもの(但し断面形状は同一ではな
い)に相当する2個の端部箱体61,62から成る。端
部箱体61は、上向きに開口するとともに一端部61a
が側方に開口しており、前記伸縮式通い箱50の端部箱
体1に比べて長尺である点以外はこの端部箱体1と同一
構造を有するので、相当する各部に端部箱体1の各部と
同一符号を付して図示し、詳細な説明は省略する。
【0025】また端部箱体62は、上向きに開口すると
ともに長手方向の一端部62aが側方に開口しており、
断面形状が端部箱体61より小さく端部箱体61に長手
方向に摺動自在に内嵌合するようになっている。すなわ
ち、端部箱体62も、プラスチック段ボール板を折曲げ
てワイヤステッチ5により箱状体とし、底板66に連設
した側板67,67と端板68の上端部に、補強用の断
面略U字状のアルミ製のフレーム70と71を嵌込み、
コーナー部には積重ね用のフランジを上向きに突設した
断面略h字状のプラスチックス製のコーナー連結具7
2,72を嵌込み、リベット74,75により各部を一
体化して成る。端板68の上部には、取手18が嵌込ん
である。また68a(図12参照)は、端板68の両側
に連設された折曲片部で、側板67の内側に重ねられ、
前記ワイヤステッチ5による箱状体組立時の接合片部と
して機能するものである。
【0026】そしてこの端部箱体62は、図14および
図15に示すように、側板67の上端のフレーム70を
端部箱体61のガイドフレーム13内に摺動自在に嵌合
させ、底板66を端部箱体61の底板6上に摺接させる
ことにより、端部箱体61に長手方向に摺動自在に嵌合
するよう、断面形状すなわち底板66の巾および側板6
7の高さが選定されている。なお図14および図15に
示すようにこの嵌合状態において、側板7と67の間に
はすきまが存在する。
【0027】また端部箱体62の側板67には、上記嵌
合状態で端部箱体61の穴17Aに連通する高さ位置に
該穴と同サイズの穴76〜78が、長手方向に所定の間
隔(この例では300mmピッチ)で穿設してある。79
は底板66の端板68連設側の端部底面に接着した支板
で、端部箱体62の突出側端部の下がりを防止し端部箱
体62を水平に維持するためのものである。
【0028】上記構成の端部箱体61,62は、前記通
い箱50と同じ連結具31を用いて、下記のようにして
組立および長さの変更操作をおこなう。すなわち端部箱
体62の一端部62aを端部箱体61内に一端部61a
側から挿入してフレーム70はガイドフレーム13内に
嵌合させ、端部箱体61の穴17Aと端部箱体62の穴
76を連通状態とさせて、これらの穴に連結具31を嵌
込んで、該連結具31により側板7と67とを連結すれ
ば、図12に示す最長組立状態の全長1800mmの通い
箱80が得られる。この連結状態においては、端部箱体
62のフレーム70が端部箱体61の側板上部のガイド
フレーム13に嵌合し、底板66部が底板6部に嵌合
し、連結具31が重なり合う側板7,67を連結してい
るので、全体としてガタつきのほとんどない強固な長尺
の通い箱80が得られる。なお連結具31による嵌込・
連結作業および連結作用は前記通い箱50のときと同じ
であり、図14〜図15において図4〜図5と同一部分
には同一符号を付して図示し、詳細な説明は省略する。
【0029】また端部箱体61に対する端部箱体62の
連結具31による連結対象穴として、穴78を選定すれ
ば、図16に示すように全長1200mmの最短組立状態
の通い箱80が得られ、また上記連結対象穴として穴7
7を選定すれば、全長1500mmの中間長さの通い箱8
0(図示しない)が得られるのである。
【0030】このように嵌合状態の端部箱体61と62
を長手方向に摺動させ、重なり合う側板部を該側板に穿
設した穴に嵌脱される連結具31により連結するという
簡単な作業で、通い箱80の全長を複数段階(この例で
は3段階)に変更できる。また通い箱80の箱体部分は
2個の端部箱体61,62から成るので、部品数が少な
く前述の3分割(3個継ぎ)式のものより製作費が安価
で済むという長所を有する。またこの例においても、連
結具31は手掛け穴32をそなえているので、連結具3
1を取手として使用でき、連結具の近傍部に別個に取手
を設ける必要がなくなる。
【0031】以上の例では、端部箱体として一端部のみ
が側方へ開口し、他端部は側板で閉鎖されたものを用い
たが、この端部箱体は他端部も側方へ開口したものとし
てもよく、図17および図18はその例を示す。これら
の図において、端部箱体1,61は他端部1b,61b
が側方に開口しており、この開口部の補強のためにアル
ミ帯板製の補強52,82が側方開口部53,83のま
わりの側板および底板部にリベット止めしてあり、その
他の構造は前記通い箱50,80と同一なので、図1〜
図16と同一部分には同一符号を付して図示してある。
【0032】これら図17および図18に示す通い箱5
1,81は、連結具31により通い箱50,80と同様
に伸縮操作できるほか、通い箱内の内容物は側方開口部
53,83からも出し入れできるので、通い箱が高い位
置に置かれてある場合や通い箱の上方に障害物がある場
合などは、長尺の内容物の出し入れに便利である。なお
側方開口部53,83の上側のフレーム11は、端部箱
体1,61の側板7の開きあるいは倒れを防止するとと
もに、取手として利用することができる。
【0033】この発明は上記各例に限定されるものでは
なく、たとえば上記各例では各箱体をプラスチック段ボ
ールで構成したので、軽量で高強度の通い箱が得られる
という長所を有するものであるが、この箱体構成材料と
してはたとえば発泡ポリプロピレン板,発泡ポリエチレ
ン板など、プラスチック段ボール以外の材料を用いても
よく、またフレームやコーナー連結具も他の材料製のも
のとしてもよい。
【0034】また通い箱50,51において、中間部箱
体3は端部箱体1,2に外嵌合させてもよく、またガイ
ドフレーム13は端部箱体ではなく中間部箱体3の側板
上部に設けてもよい。同様に通い箱80,81におい
て、ガイドフレーム13は端部箱体62の側板上部に設
けてもよい。また隣合う箱体のフレームが摺動自在に嵌
合するガイド部として、上記各例のガイドフレーム13
のように連続状のガイド部を用いると、他方のフレーム
の摺動嵌合従って箱体同士の摺動嵌合が円滑におこな
え、また断続状のガイド部に比べて凹凸が少ないため内
容物出入時などに作業者の手や内容物が引掛かりにく
く、ガイド部の側板部への取付も容易であるなどの長所
を有するものであるが、上記ガイド部は連続状のものに
限定されるものではなく、断続状のガイド部としてもよ
い。
【0035】また上記各例では各箱体の側板上端部に補
強用のフレームを固着し、箱体の嵌合時に重なり合う側
板の両フレームのうちの一方のフレームに、他方のフレ
ームが摺動自在に嵌合するガイド部を付設したので、各
箱体嵌合状態で全側板のフレームが連続状となり長尺の
通い箱においても充分な強度が得られるとともに、隣合
う箱体は底部だけでなく側板上部においても嵌合するた
め、嵌合部における上下方向の曲げ強度も強く、箱体相
互間のガタつきも少なく、連結用の穴同士の位置ぎめも
容易である等の種々の長所を有するものであるが、内容
物が軽量である場合など、場合によってはガイド部を省
略したり、フレームを省略し、必要に応じて連結具の個
数を増やして側板同士を複数個所で連結するようにして
もよく、このとき側板同士は直接摺接させてもよい。
【0036】また連結具としては、上記の手掛穴32を
そなえ取手と兼用できる連結具31の他に、手掛穴を有
しないものや、上記引掛爪43が嵌込筒34の先端部に
設けられこの引掛爪43が側板22あるいは67の内面
に直接係脱する片面着脱式の連結具、あるいは側板にあ
けた丸穴に嵌脱自在なプラスチックリベットなど、各種
形式の連結具を用いることができる。
【0037】さらに連結具嵌脱用の穴の配置としては、
上記通い箱50における穴を、図19に示すように中間
部箱体3の長手方向中間部の穴26,27(図1参照)
を省略し、端部箱体1,2に穴17C,17Dを追加し
て設けた配置としたり、上記通い箱80における穴を、
図20に示すように端部箱体61に穴17Cを追加して
設け、端部箱体62の中間部の穴77(図11参照)を
省略した配置とするなど、上記の例以外の配置や個数と
してもよい。またたとえば図19において他の穴のピッ
チとは異なる小ピッチで鎖線で示す穴25a,28aを
追加して設ければ、連結具31による連結対象穴の組合
わせが増えて、さらに多段階での全長の変更をおこなう
ことができる。なお図19および図20において各穴は
円形状に略図示してある。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように請求項1および3記
載の発明によれば、嵌合状態の端部箱体と中間部箱体、
あるいは端部箱体同士を、長手方向に摺動させ連結具に
より連結するという簡単な作業により、通い箱の長さを
内容物の長さに応じて変更できるので、内容物に対して
過大な長さの通い箱を使用しなくてすむため輸送効率が
すぐれ、空箱時に短縮状態とすることにより空箱の保管
スペースも小さくてすむ。
【0039】また請求項2および4記載の発明によれ
ば、上記効果に加えて、各箱体嵌合状態で全側板のフレ
ームが連続状となり長尺の通い箱においても充分な強度
が得られるとともに、隣合う箱体は底部だけでなく側板
上部においても嵌合するため、嵌合部における上下方向
の曲げ強度も強く、箱体相互間のガタつきも少なく、連
結用の穴同士の位置ぎめも容易である。
【0040】さらに請求項5記載の発明によれば、上記
各効果に加えて、連結具は取手と兼用できるので、連結
具の近傍部に別箇に取手を設ける必要がなくなり、通い
箱の構造が簡潔で製作費が安価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の一例を示す組立前の通
い箱の箱体部の斜視図である。
【図2】図1の箱体を組立てた最長状態の通い箱の斜視
図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】図4のC部拡大断面図である。
【図6】図5の連結具の矢視D−D正面図である。
【図7】図6のE−E線断面図である。
【図8】図6の連結具の箱体への取付前の開いた状態の
斜視図である。
【図9】図2の通い箱の最短状態の斜視図である。
【図10】図2の通い箱の中間の長さの状態の斜視図で
ある。
【図11】この発明の実施の形態の他の例を示す組立前
の通い箱の箱体部の斜視図である。
【図12】図11の箱体を組立てた最長状態の通い箱の
斜視図である。
【図13】図12のF−F線断面図である。
【図14】図12のG−G線断面図である。
【図15】図14のH部拡大断面図である。
【図16】図2の通い箱の最短状態の斜視図である。
【図17】端部箱の他の実施の形態を示す図2相当図で
ある。
【図18】端部箱の他の実施の形態を示す図12相当図
である。
【図19】図1の箱体における穴の配置の他の実施の形
態を示す略示正面図である。
【図20】図11の箱体における穴の配置の他の実施の
形態を示す略示正面図である。
【符号の説明】
1…端部箱体、1a…一端部、2…端部箱体、2a…一
端部、3…中間部箱体、7…側板、10…フレーム、1
3…ガイドフレーム、17A…穴、17B…穴、17C
…穴、17D…穴、22…側板、23…フレーム、25
…穴、25a…穴、26…穴、27…穴、28…穴、2
8a…穴、31…連結具、32…手掛け穴、36…本
体、41…蓋、43…引掛爪、44…係止穴、50…通
い箱、51…通い箱、61…端部箱体、61a…一端
部、62…端部箱体、62a…一端部、67…側板、7
0…フレーム、76…穴、77…穴、78…穴、80…
通い箱、81…通い箱。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上向きに開口するとともに長手方向一端
    部が側方に開口する2個の端部箱体と、上向きに開口す
    るとともに長手方向両端部が側方に開口し前記各端部箱
    体に長手方向に摺動自在に嵌合する中間部箱体と、前記
    嵌合により重なり合う前記端部箱体と中間部箱体の各側
    板に穿設された穴に嵌脱され両側板を着脱自在に連結す
    る連結具とを具備し、前記穴は前記重なり合う各側板の
    うちの少なくとも一方の側板に長手方向に間隔をおいて
    2個以上並設したことを特徴とする伸縮式通い箱。
  2. 【請求項2】 前記端部箱体および前記中間部箱体の側
    板の上端部に補強用のフレームがそれぞれ固着してあ
    り、この端部箱体と中間部箱体の両フレームのうちの一
    方のフレームに、他方のフレームが摺動自在に嵌合する
    ガイド部が付設してある請求項1記載の伸縮式通い箱。
  3. 【請求項3】 上向きに開口するとともに長手方向一端
    部が側方に開口する第1の端部箱体と、上向きに開口す
    るとともに長手方向一端部が側方に開口し前記第1の端
    部箱体に長手方向に摺動自在に嵌合する第2の端部箱体
    と、前記嵌合により重なり合う前記各端部箱体の各側板
    に穿設された穴に嵌脱され両側板を着脱自在に連結する
    連結具とを具備し、前記穴は前記重なり合う各側板のう
    ちの少なくとも一方の側板に長手方向に間隔をおいて2
    個以上並設したことを特徴とする伸縮式通い箱。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の端部箱体の側板の
    上端部に補強用のフレームがそれぞれ固着してあり、こ
    の第1および第2の端部箱体の両フレームのうちの一方
    のフレームに、他方のフレームが摺動自在に嵌合するガ
    イド部が付設してある請求項3記載の伸縮式通い箱。
  5. 【請求項5】 連結具が手掛け穴を具備している請求項
    1または2または3または4記載の伸縮式通い箱。
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