JPH10147310A - 包装装置 - Google Patents

包装装置

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JPH10147310A
JPH10147310A JP30289396A JP30289396A JPH10147310A JP H10147310 A JPH10147310 A JP H10147310A JP 30289396 A JP30289396 A JP 30289396A JP 30289396 A JP30289396 A JP 30289396A JP H10147310 A JPH10147310 A JP H10147310A
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film
roller
tray
pair
folding
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JP30289396A
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Akira Kudo
章 工藤
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TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、包装前にフィルムに形成した折畳
み部が密着することを阻止し、包装時にフィルムを引伸
ばす際に折畳み部を容易に剥離できて良好な包装を行う
包装装置を提供することを課題とする。 【解決手段】物品をフィルムで包装する包装機構と、包
装すべき物品を前記物品包装機構へ搬入する搬入機構
と、この方法機構により包装された物品を搬出する搬出
機構と、ロール状態に巻回されたフィルムを引出して前
記包装機構に供給するフィルム供給機構とを具備し、こ
のフィルム供給機構は、前記包装機構に供給するフィル
ムにその幅方向に折畳む折畳み部を長さ方向に連続して
形成する手段と、前記折畳み部を形成した前記フィルム
に接するとともに、前記フィルムの折畳み部と対向する
部分がこの折畳み部が接触しない非接触部となっている
押えローラとを有することを具備することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は物品をフイルムで包
装する包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】物品を入れた皿形の容器を伸長し得るフ
ィルム(ストレッチフィルム)で包装する包装装置は、
ロール状に巻かれたフィルムを引出し、その引出し部を
引っ張って伸ばし、この伸長されたフィルムを、物品を
入れた皿形の容器(以下トレイと称する。)に対してフ
ィルムの幅方向両側および長手方向両側のから夫々トレ
イの底部外面に折込み、包装したフィルムの繰出し部を
カッタで切断して、折込んだ部分を加熱して密着させて
包装するようにしている。
【0003】ところで、この包装装置では、ロールから
引出したフィルムをトレイまで到達する前に、図15に
示すようにフィルムFの一部を幅方向に折畳み、この折
畳み部Faをフィルム長さ方向に連続して形成する機構
が設けられている。
【0004】この折畳み機構は次に述べる理由により設
けらている。フィルムはトレイの幅より広い幅を有して
おり、トレイにはその幅方向および長さ方向に引き伸ば
しつつ上側から被せて下面で折り返して溶着されてい
る。トレイを包装したフィルムの最後の部分と、この最
後の部分に連続してこれらからの包装に使用される未使
用のフィルムの部分とをカッタで切断する時に、フィル
ムの最後の部分がトレイの幅より広いと、この最後の部
分をトレイの幅より狭くする処理を行う必要が生じる。
トレイの包装を終える毎にこの処理を施すためには大変
複雑な機構を設ける必要があり、またその処理の時間を
特別に取らなければならない。
【0005】そこで、前記折畳み機構により、フィルム
をトレイの包装に供する前に予め図15に示すようにフ
イルムFにその幅方向に折畳む折畳み部Faを形成し
て、フィルムFの幅をトレイの幅に相当する大きさまで
小さくして前記問題の発生を回避するようにしている。
【0006】なお、この折畳み部はフィルムでトレイを
包装する場合には不要であり、フィルムの包装使用部分
を未使用部分から切断する時に必要となる。このため、
フィルムでトレイを包装するために引伸ばす時には、折
畳み部も他の部分と同様に均一に伸張して展開してい
る。
【0007】前記の折畳み機構は、フィルムをその幅方
向に折畳む折畳み部を長さ方向に連続して形成する手段
を有し、さらに図14および図15に示すように押えロ
ーラ1と、この押えローラ1が押えるフィルムFを押え
る一対の受けローラ2とを有している。押えローラ1は
折畳み部Faを形成したフィルムFの上側から押えるも
ので、フィルム幅寸法より大きな長さを有している。一
対の受けローラ2はフィルムFの幅方向両側の縁部を受
けてこの縁部を押えローラ1とともに挟持するものであ
る。
【0008】すなわち、ロールから引出されたフィルム
Fは移動されながら折畳み部形成手段を通過することに
より折畳み部Faが長さ方向に連続して形成され、さら
にフィルムFは押えローラ1と受けローラ2との間を通
って折畳み部Faを維持しつつ移動される。そして、フ
ィルムFはトレイを配置する箇所まで引かれて移動す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来、折畳み機構に設
ける押えローラ1は、図14および図15に示すように
一定の直径を有する円筒がフィルム幅寸法より大きな長
さを有してフィルム幅方向に連続した構成が採用されて
いる。このため、フィルムFは移動されながら幅方向全
体が押えローラ1の外周面に接触しながら移動すること
になり、フィルムFの折畳み部Faが押えローラ1の外
周面に圧接する。これによりフィルムFの折畳み部Fa
は押えローラ1の外周面に押され、折畳み部Faを形成
するフィルムFの重なり部分が互いに強く密着すること
になる。
【0010】そうすると、フィルムFを引っ張っても折
畳み部Faにおいて互いに重なって密着するフィルムF
の各部分が剥離せず折畳み部Faが展開できないことが
ある。このため、トレイを包装するためにフィルムを引
伸ばす時に、折畳み部が残ったままでフィルム全体が均
一で平坦な状態に引き伸ばされることができないことが
あり、さらにはフィルムに無理な力が加わり折畳み部F
aとフィルムの他の部分との間が切れて裂けてしまうこ
とがある。
【0011】そして、折畳み部Faが残ったままのフィ
ルムを用いてトレイを包装すると、その包装物の外観や
体裁が悪くなリ、また切裂部があるフィルムでトレイを
包装すると、外部から異物が切裂部を介して包装物内部
に侵入する危険性があって非衛生的であり、この結果商
品価値が損なうために再包装することがあって経済性が
大変悪いという問題がある。
【0012】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、包装前にフィルムに形成した折畳み部が密着するこ
とを阻止し、包装に際してフィルムを引伸ばす時に折畳
み部が剥離するようにしてフィルムにより良好な包装を
行える包装装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の包装装置は、物
品をフィルムで包装する包装機構と、包装すべき物品を
前記物品包装機構へ搬入する搬入機構と、前記包装機構
により包装された物品を搬出する搬出機構と、ロール状
態に巻回されたフィルムを引出して前記包装機構に供給
するフィルム供給機構とを具備し、このフィルム供給機
構は、前記包装機構に供給するフィルムにその幅方向の
一部を折畳む折畳み部を長さ方向に連続して形成する手
段と、前記折畳み部を形成した前記フィルムに接すると
ともに、前記フィルムの折畳み部と対向する部分がこの
折畳み部が接触しない非接触部となっている押えローラ
とを有することを具備することを特徴とする。
【0014】この発明の構成によれば、フィルム供給機
構において、形成手段によりフィルムに折畳み部を形成
した後にフィルムが押えローラを通過する時に、折畳み
部は押えローラの折畳み部非接触部を通過して押えロー
ラ野外周面に接触(圧接)することがない。このため、
フィルムが押えローラを通過する時に押えローラに押え
て折畳み部が密着することがなく、包装時にフィルムを
引き伸ばすことにより折畳み部が容易に剥離して均一な
状態に展開する。従って、包装時にフィルム全体を均一
に引き伸ばして良好な包装を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
面を参照して説明する。
【0016】この実施の形態は商品を入れたトレイを包
装する包装装置を対象にしている。この実施の形態の包
装装置の全体の概略的な構成について説明する。図1お
よび図2は包装装置の全体構造を示している。
【0017】図1において21は本体フレームで、この
本体フレーム21は相対向して垂直に配置されるフレー
ム前板21aおよびフレーム後板21bを備えている。
本体フレーム21のフレーム前板21aは搬入口21c
を有している。
【0018】本体フレーム21には搬入ベルトコンベア
22がその一部を搬入口21cを介して本体フレーム2
1外部へ突出して設けてある。この搬入ベルトコンベア
22は、商品を入れたトレイAを載せて本体フレーム2
1の搬入口21cを介して内部へ搬入するものである。
【0019】搬入ベルトコンベア22は、図3および図
4に示すように一対のフレーム1112に設けられた一
対のプーリ12(図4に一方のプーリ12のみを示して
いる。)により平行に並ぶ複数の無端ベルト13を支持
したもので、本体フレーム21に設けた図示しない回転
駆動装置によりプーリ12を回転し、このプーリ12の
回転により無端ベルト13を回転するようになってい
る。なお、25は本体フレーム21のフレーム前板21
aの搬入口21cに設けた回動扉である。本発明では搬
入ベルトコンベア22によって搬入機構Zを構成してい
る。
【0020】本体フレーム21には搬入ベルトコンベア
22に対して直角な方向に沿って搬出ベルトコンベア2
3が設けられている。すなわち、搬入ベルトコンベア2
2のトレイ排出側端部に対して搬出ベルトコンベア23
は直角な方向で且つ上側に位置して設けられる。
【0021】搬出ベルトコンベア23は本体フレーム2
1の内部において包装されたトレイAを本体フレーム2
1の外部に搬出するものである。搬出ベルトコンベア2
3は、図3ないし図5、図5に示すように対向配置され
たフレーム31に設けた一対のプーリ32で無端ベルト
33を支持したもので、この無端ベルト33で囲まれる
領域には図5に示すように電気ヒータ34を配置してい
る。
【0022】搬出ベルトコンベア23はフレーム前板2
1aとフレーム後板21bとの間において本体フレーム
21の内部と外部にわたって配置されており、図1およ
び図4に示すように本体フレーム21に設けた回転駆動
機構37によりプーリ32が回転され、このプーリ32
の回転により無端ベルト33が回転されるようになって
いる。なお、フレーム31は本体フレーム21の内部に
向けて延長され、この延長部の先端には後述する動作を
行う折返しローラ35が設けられ、さらに延長部には複
数の搬出ローラ36が設けられている。折り返しローラ
35および搬出ローラ36は回転駆動機構37から回転
を伝達されて回転される。本発明では搬出ベルトコンベ
ア23、折返しローラ35および搬出ローラ36で搬出
機構Yを構成している。
【0023】本体フレーム21における搬出ベルトコン
ベア23の下側には、図3および図12に示すように透
明で伸張し得る柔軟なフィルム(ストレッチフィルム)
Fが巻回されたリール41と、このリール41から引出
されたフィルムFを導き支持するテンションローラ42
と、折り返しローラ35に対して接離可能に設けられた
グリップローラ43が設けられている。また、図12
(g)に示すように折り返しローラ35の近傍にカッタ
45が設けてある。
【0024】また、テンションローラ42とグリップロ
ーラ43との間には図3および図12に示すように予備
折り畳み機構44が設けてあり、この予備折り畳み機構
44はリール41から引出されたフィルムFに対して図
10に示すように幅方向に間隔を存した位置に幅方向に
折畳む一対の折畳み部Faを長さ方向に連続して幅方向
の一部を折り畳むものである。この予備折り畳み機構4
4は前述した従来の技術の項で述べた理由により設ける
ものである。予備折り畳み機構44により、フィルムF
をトレイAの包装に供する前に予めフィルムFの移動を
利用して長さ方向に連続する幅方向の折畳み部を形成し
て、フィルムFの幅をトレイAの幅に相当する大きさま
で小さくしている。この予備折り畳み機構44の構成に
ついては後述する。
【0025】本発明ではリール41、テンションローラ
42、グリップローラ43、予備折畳み機構44および
カッタ45をもってフイルム供給機構Xを構成してい
る。
【0026】さらに、本体フレーム21の内部には、図
3、図4、図6、図12および図13に示すようにグリ
ップローラ43を通過したフィルムFの長さ方向前端縁
を掴んでフィルムFを引き伸ばすフロントグリッパ51
が設けてあり、図3、図6、図12および図13に示す
ようにフィルムFの幅方向両側縁を掴んでフィルムFを
引き伸ばす一対のサイドグリッパ52、53が設けてあ
る。
【0027】フロントグリッパ51はスライダ51aに
よりベルトコンベア22のトレイ排出側端部の上側にお
いて搬出ベルトコンベア23のトレイ搬入側端部に設け
たグリップローラ43に対して接近離間する方向に移動
されるようになっている。一対のサイドグリッパ52、
53は搬入ベルトコンベア22のトレイ排出側端部の上
側においてフロントグリッパ51の移動通路を挟んで対
向して設けられ、互いに接近する向きに移動されるとと
もに互いに離間する向きに移動されるようになってい
る。
【0028】図3、図4に示すように搬入ベルトコンベ
ア22のトレイ排出側端部の下側には、搬入ベルトコン
ベア22で搬入されてきたトレイAを搬出ベルトコンベ
ア23のトレイ搬入側端部高さ位置まで上昇させるリフ
タ54が設けてある。
【0029】このリフタ54は、ブラケット54aと,
このブラケット54aに支持されて搬入ベルトコンベア
22における無端ベルトの間を通過して昇降可能な多数
の支持体54bと、ブラケット54aを昇降させる昇降
機構(図示せず)を有している。多数の支持体54bの
うち一部を除くものは搬入ベルトコンベア長さ方向に沿
い起立倒伏する方向へ回動可能でばねにより自立状態に
保持されるようになっている。このリフタ54は、支持
体54bの上端が搬入ベルトコンベア22の無端ベルト
13より低い下降位置と、トレイAを搬出ベルトコンベ
ア23の無端ベルト33上までに上昇させる上昇位置と
の間をブラケット54aを昇降させるものである。本発
明では、フロントグリッパ51、サイドグリッパ52、
53およびリフタ54をもって包装機構Wを構成してい
る。
【0030】なお、本体フレーム21には図2に示すよ
うに本体フレーム21、搬入ベルトコンベア22および
搬出ベルトコンベア23を上側から覆うカバー24が設
けられている。ここで、本体フレーム21とカバー24
とで装置本体Hが構成されている。
【0031】このような構成の包装装置においてフィル
ムFによりトレイAを包装する手順について図12およ
び図13を参照して説明する。図12はフィルムFをそ
の長手方向からトレイAを包装する手順を示し、図13
はフィルムFをその幅方向からトレイAを包装する手順
を示している。
【0032】まず、図12(a)に示されるように搬入
ベルトコンベア22には食品などの商品Bが予め収納さ
れたトレイAが載せられ、このトレイAは搬入ベルトコ
ンベア22の回転により本体フレーム21の内部に搬入
される。各グリッパは初期位置に停止する。
【0033】トレイAは発泡ポリスチレンなどの軽量な
材料で平面形状が4角形状に形成されている。これと同
時に図1および図2にも示すように搬出ベルトコンベア
23の下方に設けられたフィルムFが巻かれたリール4
1から引出されたフィルムFは、テンションローラ42
に支持されて予備折り畳み機構44を通過して折返しロ
ーラ35の直下に引出される。なお、フィルムFは予備
折り畳み機構44によって図10に示すように幅方向の
一部が長さ方向に連続して折り畳まれる。
【0034】図12(b)に示されるようにグリップロ
ーラ43が折返しローラ35から離れた初期位置からフ
ロントグリッパ51が搬出ベルトコンベア23に近寄っ
てフィルムFの引出し端を掴む。
【0035】次に、図12(c)に示されるようにトレ
イAの長さに応じてフロントグリッパ51が戻されてフ
ィルムFが引出される。これに先立ちグリップローラ4
3が折返しローラ35との間にフィルムFの引出し部を
挟むので、これらローラ35、43の抵抗に応じて引出
し部は適当な張りをもって引出される。
【0036】また、この状態でフィルムFの引出し部と
サイドグリッパ52、53との関係は図13(a)に示
されており、サイドグリッパ52、53は引出し部の両
側縁から離された初期位置に配置されている。
【0037】この後、図13(b)に示されるようにサ
イドグリッパ52、53は、初期位置から互いに近付く
方向に夫々移動してフィルムFの引出し部の両側縁を夫
々別々に掴んでから、図13(c)に示されるように互
いに遠ざかる方向にトレイAの幅に応じて移動される。
それによりフィルムFの引出し部が幅方向両側から引っ
張られて予備伸張される。図6はトレイAの上側におい
て各グリッパ51〜53がフィルムFを長さ方向および
幅方向に伸張している状態を示している。
【0038】次に、図12(d)および図13(d)に
夫々示されるようにリフター54のブラケット54aが
上昇動作されて、ブラケット54aに設けた多数の支持
体54bが予備伸張されたフィルムFの引出し部をさら
に伸張させながらトレイAを押し上げる。なお、リフタ
ー54の支持体54bは搬入ベルトコンベア22の各無
端ベルト12の間を通って昇降動作される。
【0039】次に、図13(e)に示されるようにサイ
ドグリッパ52、53が、互いに近付く方向に移動され
て夫々トレイAの平らな底部B1の外面に接するように入
り込み、これらが掴んだ引出し部の両側縁を夫々トレイ
Aの底部の外面に沿って折り込んでから、サイドグリッ
パ52、53は開かれて初期位置に戻される。以上のよ
うにしてチフィルムFの引出し部が、トレイAの幅方向
両側から、トレイAの底部の外面に折込まれる。この折
り込みが完了した状態は図13(f)に示されている。
【0040】なお、この折込み動作に伴って、サイドグ
リッパ52、53と干渉するリフター54の一部は、サ
イドグリッパ52、53に押されて倒れるとともに、初
期位置へのサイドグリッパ52、53の復帰に伴いばね
の力で起立される。
【0041】次に、図12(e)に示されるようにスラ
イダ51aが折返しローラ35に向けて移動してフロン
トグリッパ51が再び搬出ベルトコンベア23に近付け
られるから、まず、このフロントグリッパ51がトレイ
Aの底部の外面に接するように入り込み、これが掴んだ
フィルムFの引出し部がトレイAの底部の外面に沿って
折込まれる。これに引き続くスライダ51aの移動に伴
い、トレイAが押されて折返しローラ35および搬出ロ
ーラ36上に乗り上がるように移動される。
【0042】そうすると、図12(f)に示されるよう
に引出されているフィルムFは折返しローラ35および
搬出ローラ36に巻き付くように引出し方向が反転され
て各ローラ35、36とトレイAの底面との間に導入さ
れる。搬出ベルトコンベア23の搬出動作でトレイAが
搬出されるに伴い、フィルムFが引出されながらトレイ
Aの底面に沿って折り込まれる。
【0043】以上のようにしてストレッチフィルムFの
引出し部が、トレイAの長手方向両側から、トレイAの
底部の外面に折り込まれる。
【0044】最後に図12(g)に示されるようにカッ
ター45が動作されて、フィルムFの引出し部がトレイ
Aの下側において切断される。切断されたフィルムFの
引出し部の端は折返しローラ35によってトレイAの底
面に導かれる。それによってトレイAの包装が完了され
る。
【0045】こうして包装されたトレイAは、図12
(h)に示されるように折返しローラ35および搬出ロ
ーラ36により搬出ベルトコンベア23は搬送され、さ
らに回転する搬出ベルトコンベア23の無端ベルト33
により搬出される。この際、トレイAを包装するフィル
ムFは搬出ベルトコンベア23に設けたヒータ34より
下側から加熱される。それによりトレイAの底部の外面
において互いに重なり合ったフィルムFは密着されてト
レイAにおける包装状態が崩れることを防止できる。
【0046】次に、本発明の特徴であるフィルム供給機
構44に設ける予備折畳み機構44の構成について図7
ないし図11を参照して説明する。
【0047】予備折畳み機構44は図7に示されるよう
に搬出ベルトコンベア23、折返しローラ35および搬
出ローラ36の下側に設けられている。図7および図8
は予備折畳み機構44の全体を示している。図7および
図8において61は予備折畳み機構44の機構フレーム
で,これは本体フレーム21に装着されている。62は
中央部折畳み板で、この中央部折畳み板62は本体フレ
ーム21にフィルム幅方向中心線上に位置してフィルム
長さ方向(フィルム移動方向)に沿って配置されて機構
フレーム61に固定されている。
【0048】63、64が一対の側部折畳み板で、これ
ら側部折畳み板63、64は中央部部折畳み板62の下
側の左右両側にフィルム長さ方向に沿って配置されて、
機構フレーム61に設けた支持棒65によりフィルム幅
方向に沿って移動自在に支持されている。そして、側部
折畳み板63、64は次に述べる構成によりフィルム幅
方向に沿って移動されるようになっている。
【0049】図7および図8において66は機構フレー
ム61に設けられた回転を得るための電動機、67はフ
ィルム幅方向に沿って機構フレーム61に回転および移
動自在に支持され電動機66により回転される送りねじ
である。68、69は一対の側部移動体で、これら側部
移動体68、69は一対の側部折畳み板63、64の左
右両側にフィルム長さ方向(フィルム移動方向)に沿っ
て配置されて前記の支持棒65にフィルム幅方向に沿っ
て移動自在に支持されている。側部移動体68は送りね
じ67および側部折畳み板63に連結され、側部移動体
69は側部折畳み板64に連結されている。70は側部
移動体68と側部右移動体69との間に配置された複数
のリンク部材を組合せてなる平行リンクで、この平行リ
ンク70を構成するリンク部材の一部は側部移動体68
および側部移動体69に夫々連結されている。
【0050】すなわち、電動機66の駆動回転により送
りねじ67を回転すると、送りねじ67はフィルム幅方
向に沿って移動する。送りねじ67の移動に伴い側部移
動体68が移動して、これと一体に側部折畳み板63が
フィルム幅方向に沿って移動し、また側部移動体6の移
動によって平行リンク70を介して側部移動体69が移
動してこれと一体に側部折畳み板64がフィルム幅方向
に沿って移動する。そして、電動機66に回転方向によ
り一対の側部折畳み板63、64が互い接近する方向に
平行移動し、あるいは互いに離間する方向に平行移動す
る。
【0051】これら中央部折畳み板62、一対の側部折
畳み板63、64、支持棒65、電動機66、送りねじ
67、一対の側部移動体68、69および平行リンク7
0をもって、図10に示すようにフィルムFに対して幅
方向に離間した位置に幅方向に折畳む一対の折畳み部F
aを長さ方向に連続して形成する折畳み部形成手段Vを
構成する。中央部折畳み板62と、側部折畳み板63、
64はフィルムFに一対の折畳み部Faを形成するよう
に互いに重なり合う部分を有している。
【0052】図7および図8において71、72は外周
面部がゴムにより形成された一対の受けローラで、これ
は前記折畳み板62〜64に対してフィルム移動方向下
流側の箇所にフィルムFの左右両側の縁に対向して配置
されている。すなわち、一対の側部移動体68、69の
内側に位置して配置された一対の側部移動体73、74
は夫々支持棒65にフィルム幅方向移動自在に支持され
ており、これら一対の側部移動体73、74には一対の
受けローラ71、72がフィルム幅方向に沿って回転自
在に支持されている。そして、これら一対の側部移動体
73、74は側部折畳み板63、64に連結されてい
る。このため、一対の受けローラ71、72および一対
の側部移動体73、74は側部折畳み板63、64がフ
ィルム幅方向に沿って互いに接近する方向および離間す
る方向に移動する時に夫々一体に同じ方向へ移動する。
【0053】なお、一対の側部移動体73、74には平
行リンク70を構成するリンク部材のほかの部分が連結
されている。
【0054】75は押えローラで、これはフィルムFの
移動時の蛇行を防止するものであり、前記折畳み板62
〜64に対してフィルム移動方向下流側の箇所において
フィルム幅方向に沿って配置されている。すなわち、押
えローラ75は図11に示すように金属からなる中空円
筒形のローラ76と、このローラ76の内部で挿入され
た一対の軸受77と、ローラ76の内部を貫通して配置
され一対の軸受77に支持されたローラ軸78とで構成
されている。ローラ76はフィルムFの最大幅より大き
い長さを有している。
【0055】ローラ76の外周面部には図10にも示す
ようにフィルムFの一対の折畳み部Faの接触を回避す
る一対のフィルム非接触部79a,79bが形成されて
いる。このフィルム非接触部79a,79bはフィルム
Fの折畳み部Faの最大幅S1より大きい幅寸法S2を
有し、またフィルムFの折畳み部Faが接触することが
ない深さを得るために押えローラ75の直径d1より小
さい直径d2を有している。フィルム非接触部79a,
79bはフィルムFに形成された一対の折畳み部Faに
対向して長さ方向に間隔を存した位置に形成されてい
る。
【0056】そして、押えローラ75は一対の受けロー
ラ71、72の上側に位置してフィルム幅方向に沿って
配置されており、押えローラ75の両端部が一対の受け
ローラ71、72と接触するようになっている。押えロ
ーラ75のローラ軸78の両端部は図9に示すように搬
出ベルトコンベア23のフレーム31に上下方向(直径
方向)に沿って変位可能に支持されている。ローラ軸7
8の両端部を支持するフレーム31の箇所には、夫々ロ
ーラ軸78を下向きに押圧する圧縮コイルばね80と、
この圧縮コイルばね80を押えてそのばね力を調節する
ねじ81が設けてある。押えローラ75はローラ軸78
を介して一対の圧縮コイルばね80により圧力を加えら
れて一対の受けローラ71、72に接触する。なお、押
えローラ75と受けローラ71、72は外部から回転駆
動力は付与されない。
【0057】なお、82は導入ローラで、これは機構フ
レーム61におけるフィルム入り側端部に設けられてい
る。導入ローラ82は湾曲したローラ軸83に分割した
複数のローラ84を回転自在支持している。これはフィ
ルムFを安定して支持するものである。85はローラ
で、これは中央部折畳み板62におけるフィルム入り側
端部に設けられている。
【0058】この予備折畳み機構44の作動について述
べる。搬入ベルトコンベア22に近傍にセンサ(図示せ
ず)を設けておき、搬入ベルトコンベア22で搬入する
トレイAの大きさを検出する。検出したトレイAの大き
さに応じて一対の側部折畳み板63、64の間隔と一対
の受けローラ71、72の間隔を調整する。リール41
から引出されたフィルムFはテンションローラ42を経
て導入ローラ82およびローラ85で支持されて移動
し、次いで中央部折畳み板62と側部折畳み板63、6
4を通過して移動する。これによりフィルムFにはその
幅方向に離間した位置に幅方向に折畳む一対の折畳み部
Faが長さ方向に連続して形成される。この場合、フィ
ルムFの折畳み部Faの幅およびフィルムF全体の幅は
トレイAの大きさに応じて規定される。
【0059】さらに、フィルムFは押えローラ75と一
対の受けローラ71、72との間を通過する。ここで、
フィルムFの幅方向両側縁は押えローラ75と受けロー
ラ71、押えローラ75と受けローラ72に挟持されて
移動される。
【0060】しかし、前述したようにフロントグリッパ
51がフィルムFを引出す時にフィルム51が適度の張
りを持って引出される。さらに、フィルムFはリフタ5
4二より押し上げられたトレイAに載っている商品Bに
より上方に引っ張られて慎重される。このようにフィル
ムFは上方へ引かれて移動するので、後述するように一
対の折り畳み部Fawo除く部分はは抑えローラ75に
密接する。しかし、フィルムFに形成した一対の折畳み
部Faは押えローラ75に形成された一対のフィルム非
接触部79a,79bに面して通過する。一対のフィル
ム非接触部79a,79bは一対の折畳み部Faを逃げ
るように凹部となっているために、一対の折畳み部Fa
が押えローラ75が接触することがない。その後、フィ
ルムFはグリップローラ43が折返しローラ35との間
を通過してフロントグリッパ51に引かれて行く。
【0061】このようにフィルムFが押えローラ75を
通過する時に、フィルムFに形成した折畳み部Faは押
えローラ75のフィルム非接触部79a、79bを通過
して押えローラ75の外周面に直接圧接することがな
い。このため、フィルムFが押えローラ75を通過する
時に折畳み部Faがおける重なった部分が密着すること
がない。このため、フィルムFに力を加えて引き伸ばす
と折畳み部Faにおける重なった部分が容易に剥離して
均一に展開できる。従って、トレイAを包装するために
フィルムFを引伸ばす時に、折畳み部Faの部分も均一
に展開してフィルムF全体が均一で平坦な状態に引き伸
ばされることができる。すなわち、トレイAを包装する
ためにフィルムFを引伸ばす時に、折畳み部Faが残っ
たり、あるいは折畳み部FaとフィルムFの他の部分と
の間が切裂けるという事態の発生を回避できる。
【0062】そして、全体が均一に引き伸ばされたフィ
ルムFを用いることにより、商品Bを入れたトレイAを
美麗で、且つ外部から異物が侵入する危険性もなく大変
衛生的に包装することができる。
【0063】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されずに、種々変形して実施することができる。
【0064】前述した実施の形態では、押えローラ75
はローラに凹部(小径部)を形成してフィルム非接触部
79a、79bとしたが、フィルム非接触部の構成はこ
れに限定されることがない。例えばフィルム非接触部に
ローラを設けずにローラ軸のみを設けても良い。受けロ
ーラ71、72は分離した構成に限定されずに、フィル
ム幅方向に連続したものであっても良い。この場合、受
けローラにフィルム非接触部を形成しても良く、また形
成しなくともよい。さらに、受けローラを設けなくとも
良い。フィルムに形成する折畳み部は2個に限定され
ず、1個あるいは3こ以上であっても良い。包装する物
品はトレイには限定されない。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明の包装装置に
よれば、フィルム供給機構において折畳み部形成手段に
よりフィルムに折畳み部を形成した後にフィルムが押え
ローラを通過する時に、フィルムの折畳み部が押えロー
ラの折畳み部非接触部を通過してローラ表面を圧接する
ことがなく、このためフィルムが押えローラを通過する
時に折畳み部が密着することがなく、物品をフィルムで
包装する時にフィルムを引伸ばすとに折畳み部を形成す
る各部分が容易に剥離して均一な状態に展開することが
できる。
【0066】従って、物品をフィルムで包装する時にフ
ィルム全体を均一に引き伸ばして良好な包装を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における包装装置の全体
を示す斜視図。
【図2】同実施の形態における包装装置の全体を示す斜
視図。
【図3】同実施の形態の包装装置における包装機構を示
す断面図。
【図4】同実施の形態の包装装置における搬入機構、包
装機構および搬出機構を示す平面図。
【図5】同実施の形態の包装装置における搬出機構を示
す平面図。
【図6】同実施の形態の包装装置における包装機構を示
す平面図。
【図7】同実施の形態の包装装置における折畳み機構を
示す側面図。
【図8】同実施の形態の包装装置における折畳み機構を
示す平面図。
【図9】同実施の形態の包装装置における折畳み機構に
設ける押えローラを示す一部切欠正図面。
【図10】同実施の形態の包装装置における折畳み機構
に設ける押えローラを示す正面図。
【図11】同実施の形態の包装装置における折畳み機構
に設ける押えローラを示す断面図。
【図12】同実施の形態の包装装置における包装行程を
示す図。
【図13】同実施の形態の包装装置における包装行程を
示す図。
【図14】従来の包装装置における折畳み機構に設ける
押えローラを示す図。
【図15】従来の包装装置における折畳み機構に設ける
押えローラを示す図。
【符号の説明】
21…本体フレーム、 22…搬入ベルトコンベア、 23…搬出ベルトコンベア、 44…予備折畳み機構、 62…中央部折畳み板、 63…側部折畳み板、 64…側部折畳み板、 71…受けローラ、 72…受けローラ、 75…押えローラ、 H…本体、 Z…搬入機構、 X…搬出機構、 Y…フィルム供給機構、 W…包装機構、 V…折畳み部形成手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品をフィルムで包装する包装機構と、
    包装すべき物品を前記物品包装機構へ搬入する搬入機構
    と、前記帆包装機構により包装された物品を搬出する搬
    出機構と、ロール状態に巻回されたフィルムを引出して
    前記包装機構に供給するフィルム供給機構とを具備し、
    このフィルム供給機構は、前記包装機構に供給するフィ
    ルムにその幅方向の一部を折畳む折畳み部を長さ方向に
    連続して形成する手段と、前記折畳み部を形成した前記
    フィルムに接するとともに、前記フィルムの折畳み部と
    対向する部分がこの折畳み部が接触しない非接触部とな
    っている押えローラとを有することを具備することを特
    徴とする包装装置。
JP30289396A 1996-11-14 1996-11-14 包装装置 Pending JPH10147310A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116619775A (zh) * 2023-07-25 2023-08-22 常州树杰塑业有限公司 一种塑料薄膜折边机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116619775A (zh) * 2023-07-25 2023-08-22 常州树杰塑业有限公司 一种塑料薄膜折边机
CN116619775B (zh) * 2023-07-25 2023-09-29 常州树杰塑业有限公司 一种塑料薄膜折边机

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