JPH10147261A - あおり扉の係止装置 - Google Patents

あおり扉の係止装置

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JPH10147261A
JPH10147261A JP8309732A JP30973296A JPH10147261A JP H10147261 A JPH10147261 A JP H10147261A JP 8309732 A JP8309732 A JP 8309732A JP 30973296 A JP30973296 A JP 30973296A JP H10147261 A JPH10147261 A JP H10147261A
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JP
Japan
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main body
locking
portion main
door
locking portion
Prior art date
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Application number
JP8309732A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Koike
勝利 小池
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SANAI JIDOSHA KK
Original Assignee
SANAI JIDOSHA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 閉鎖のための駆動力を要せず、かつ、そのよ
うな駆動力が作用する部材を用いないとともに、あおり
扉の開閉機構との連動を可能にするあおり扉の係止装置
を提供する。 【解決手段】 トラックの荷台上に設けられる柱6の内
部において一端が回動自在に軸支されつつ横長に設けら
れた比較的長尺な係止部本体31と、この係止部本体3
1の長手側中間付近に接続されて該係止部本体31を回
動させる昇降部材と、上記係止部本体31の他端におい
て該係止部本体31よりも下方に突出するように設けら
れた尖端部37と、係止部本体31の尖端部37があお
り扉3を係止するとき該尖端部37の内側38が当接で
きる当接部42と、あおり扉3を閉鎖するとき係止部本
体31の尖端部37に衝突しつつ摺接できる摺接部44
とからなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック荷台のあ
おりを開閉させる際、閉鎖させた状態で係止するための
係止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の技術にあっては、実
開平6−42551号公報及び実開平7−18950号
公報に記載される荷台アオリのロック装置があった。こ
れらのロック装置のうち、前者にあっては、荷台の柱内
部において昇降するスライド板の動作に応じて揺動板が
揺動できる構造になったものであって、この揺動板が内
側へ回動することによってアオリに連続する係止板を引
き寄せてロックを完了するものであり、後者にあって
は、荷台の柱から突出するフックに係合する掛金によっ
て、アオリに連続する係止板を挟持する構造であって、
フックには下向きにテーパが構成されていて、このフッ
クに係合する掛金を下降させることによって挟持を十分
なものにするものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の両技術は、いず
れもアオリの開閉駆動装置がアオリの中央部分に設けら
れること、及び、アオリが細長い板状のものであるため
に捩じれ撓みが起こることから、開閉駆動装置でアオリ
を閉鎖したときにその両端を完全な閉鎖状態にすること
ができないことに起因して開発されたものであった。そ
して、上記の捩じれ撓みによって完全に閉鎖されないア
オリの両端を、揺動板や掛金によって完全に閉鎖するも
のであった。
【0004】しかしながら、揺動板や掛金によってアオ
リの両端を閉鎖するためにには、両部材に大きな重量が
負荷されるととなり、両部材を作動するために大きな駆
動力が必要になるとともに、両部材の強度も要求される
こととなっていた。また、これらのアオリの両端をロッ
クするために揺動板を揺動させたり、掛金を回転させる
構造であるため、アオリの開閉とのタイミングが合わず
開閉機構との連動が困難なものであった。
【0005】本発明は、上記諸点にかんがみ、閉鎖のた
めの駆動力を要せず、かつ、そのような駆動力が作用す
る部材を用いないとともに、あおり扉の開閉機構との連
動を可能にするあおり扉の係止装置を提供することを目
的とする。なお、あおり扉の開閉機構としては、出願人
が既に出願した特願平8−187376号を使用できる
ようにする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、トラックの荷
台上に設けられる柱の内部において一端が回動自在に軸
支されつつ横長に設けられた比較的長尺な係止部本体
と、この係止部本体の長手側中間付近に接続されて該係
止部本体を回動させる昇降部材と、上記係止部本体の他
端において該係止部本体よりも下方に突出するように設
けられた尖端部と、係止部本体の尖端部があおり扉を係
止するとき該尖端部の内側が当接できる当接部と、あお
り扉を閉鎖するとき係止部本体の尖端部に衝突しつつ摺
接できる摺接部とからなることを特徴とするあおり扉の
係止装置を要旨とする。
【0007】そして、前記昇降部材が、係止部本体の上
方に配置され、かつ、揺動部材を介して係止部本体に接
続されてなるエアシリンダによって引き上げられるよう
に構成された昇降部材であることが好ましい。また、前
記昇降部材が、係止部本体の下方に配置され、かつ、揺
動部材を介して係止部本体に接続されてなるエアシリン
ダによって持ち上げられるように構成された昇降部材で
あってもよい。さらに、前記昇降部材が、下向きに付勢
され、上方へのみ駆動される昇降部材であってもよい。
【0008】さらに、本発明は、トラックの荷台下部に
設けられた伸縮作動するアクチュエータと、このアクチ
ュエータの伸縮によって回動する駆動アームと、先端が
あおり扉の回動軸よりも上方に枢着され他端があおり扉
下方において膨出部を備える扉支持部材と、この扉支持
部材の膨出部と上記駆動アームとを連結する連結部材
と、上記扉支持部材の膨出部のうちの連結部材が連結さ
れる位置よりも内側において一端が枢支され、かつ、他
端が回動自在に荷台基部に軸支された規制部材とからな
るあおり扉の開閉装置を備えてなるトラックの荷台構造
において、トラックの荷台上に設けられる柱の内部にお
いて一端が回動自在に軸支されつつ横長に設けられた比
較的長尺な係止部本体と、この係止部本体の長手側中間
付近の上方に接続されて該係止部本体を上方へ回動可能
に設けられたエアシリンダと、上記係止部本体の他端に
おいて該係止部本体よりも下方に突出するように設けら
れた尖端部と、係止部本体の尖端部があおり扉を係止す
るとき該尖端部の内側が当接できる当接部と、あおり扉
を閉鎖するとき係止部本体の尖端部に衝突しつつ摺接で
きる摺接部とからなり、前記駆動アームに長穴を設け、
この長穴内で摺動可能にアクチュエータの先端を接続し
てなり、該アクチュエータが伸長してその先端が上記長
穴内の限界位置に到達するとき上記エアシリンダにエア
を供給し、該アクチュエータの先端が限界位置から離れ
るとき上記エアシリンダへのエアの供給を停止するよう
に構成してなることを特徴とするあおり扉の係止装置を
要旨とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施形態の係止装置は、トラッ
クのあおり扉の開閉装置とともに使用されるため、ま
ず、トラックのあおり扉の構造と開閉装置の概略を説明
する。図1に示すように、トラック1の荷台2に設けら
れているあおり扉3は下部端縁が複数のヒンジ4によっ
て回動できるように構成されているのである。そこで、
あおり扉3の開閉装置10は、上記のヒンジ4よりも上
方においてあおり扉3を支持できるように構成されてい
るのである。荷台2は、あおり扉3のほかに柱5,6が
構成されており、この柱5,6とあおり扉3とが係止さ
れるのであって、あおり扉3の両端から柱5,6に向か
って突出する係止板7,8が該あおり扉3に連続して設
けられており、この係止板7,8が柱5,6の表面に当
接する状態で係止されるのである。
【0010】図2に示すように、あおり扉の開閉装置1
0には、あおり扉3を支えるための支持部材11が設け
られており、この先端12はあおり扉3のヒンジ4より
も高い位置に枢着され、あおり扉3の重量を支持できる
とともに、ヒンジ4を中心にあおり扉3を回動させるこ
とができるようになっている。一方、荷台2の下部に
は、アクチュエータ13が横向きに設けられており、直
流モータの回転力によって進退可能にしたロッド14が
内蔵されている。このロッド14の先端は、駆動アーム
15の適宜箇所に枢着されており、ロッド14の進退に
合わせて駆動アーム15が回動軸16を中心に回動する
ようになっている。また、アクチュエータ13のロッド
14が推進することによって駆動アーム15が回動する
とき、アクチュエータ13の角度が変化できるように、
アクチュエータ13の本体は荷台2の基部5に回動自在
に軸支されている。さらに、前記の扉支持部材11の下
端には、略三角形状の膨出部17が設けられており、扉
支持部材11が膨出部17の三角形の一辺に一致し、他
の二辺が荷台2の下側に向かって突出するように構成さ
れている。そして、前記駆動アーム15の先端18と膨
出部17の下端部19と間を連結する連結部材20が設
けられており、駆動アーム15の回動に伴う先端18の
移動が膨出部17に伝達されるようになっている。ま
た、膨出部17の突出する二辺で構成される挟角部21
には、規制部材22の一端が回動自在に枢着され、この
規制部材22の他端が駆動アーム15の回動軸16にお
いて枢支されており、膨出部17が前記駆動アーム15
の回動によって移動するとき、その移動すべき方向と膨
出部17の傾斜するときの角度とを規制できるものであ
る。さらに、アクチュエータ13のロッド14の先端が
駆動アーム15に連結する部分には長穴23が設けられ
ており、この長穴23を貫通するボルト24によってロ
ッド14の先端が連結されている。この連結によって、
ロッド14の先端は長穴23に沿って摺動できるように
なっている。また、この長穴23の周辺にはエアホース
25,26と、そのホース25,26内を開閉するスイ
ッチ27とが設けられており、ボルト24が長穴23の
位置によってスイッチ27が作動するようになってい
る。
【0011】次に、本実施形態の係止装置について説明
する。図3に示すように、本実施形態の係止装置30の
大半は、荷台を構成している中空の柱6の内部に設けら
れている。そして、その柱6の内部には、比較的長尺な
係止部本体31が横長の状態で設けられ、その一端(図
中右端)付近の軸支部32において軸支されて回動が自
在になっている。この軸支のために、柱6の一部6aか
ら内方向へ突出する支持板33が設けられている。ま
た、係止部本体31の中間位置には上方に突出する突出
部34が設けられており、この突出部34は揺動部材3
5を介して図示せぬエアシリンダに接続されている。そ
して、エアシリンダへのエアの供給によって上昇可能に
なっているのである。さらに、係止部本体31の他端
(図中左端)36は、柱6より外方に位置しており、さ
らに、下方に突出する尖端部37が備えられている。こ
の尖端部37は、内側38及び外側39の両方が弧状に
構成されている。一方、あおり扉3に連続する係止板8
の表面側41には、尖端部37の内側38に当接する当
接部42が突設されており、尖端部37の最先40が係
止板8の表面に接触するときに、尖端部37の内側38
と係止板8の表面とで構成される隙間をなくし、尖端部
37の内側38の全体が係止板8を係止できるようにし
て係止時の遊びをなくしている(図3(a)参照)。ま
た、係止板8の裏面側43には、尖端部37の外側39
と摺接する摺接部44が設けられており、あおり扉3の
閉鎖の際、この摺接部44が尖端部37の外側39に衝
突し、摺接部44の表面上を尖端部37の外側39が摺
動することによって、該尖端部37を所望の方向(上
方)へ案内することができるのである(図3(b)参
照)。このとき、弧状に構成された尖端部37の外側3
9と、緩やかな曲線を有しつつ突出する摺接部44の表
面とが接するときの接線方向は、あおり扉3が閉鎖する
方向に対して斜方向となっており、両者が衝突するとき
の衝撃を緩和できるようになっているとともに、尖端部
37をスムーズに案内できるように構成されている。し
かも、弧状の尖端部37の外側39と緩やかな曲線の摺
接部44の表面とは、接する面積が非常に小さくなり尖
端部37の外側39が摺動するときの摩擦抵抗を微小に
することができるようになっている。なお、この摺接部
44が柱6に接触しないように、柱6の一部6aには、
逃げ穴45が設けられている。
【0012】次に、本実施形態の使用の態様を説明す
る。まず、図4はあおり扉3が閉鎖している状態の係止
装置30と、開閉装置10の状態を示している。この閉
鎖状態においては、図4(a)に示しているように、係
止部本体31は長手方向を水平に維持され、軸支部32
と尖端部37の内側38との間で係止板8を係止するこ
とによって、全体的にあおり扉3を係止しているのであ
る。このとき、弧状に尖端部37の内側38は、係止板
8から突出する当接部42に当接しており、ちょうど凹
と凸とが嵌合するように密着している。一方、開閉装置
10は、図4(b)に示しているように、アクチュエー
タ13の先端が駆動アーム15の長穴23内を手前側
(図中左側)に位置しており、長穴23の奥側(図中右
側)に配置されているスイッチ頭部28に接触していな
い。なお、このスイッチ頭部28はスイッチ27の一部
であって、押すとONの状態になるものである。
【0013】上記の状態は、開閉装置10又は係止装置
30に対して何の駆動力も付与していないものである。
そこで、開閉装置10のアクチュエータ13を作動させ
ることによって、ロッド14が延伸することとなる。こ
の延伸が進行することによって、ロッド14の先端のボ
ルト24が長穴23に沿って奥側(図中右側)に移動す
ることとなるのである。この移動の際は、単に延伸する
ロッド14の先端が駆動アーム15との接続状態を変化
させるだけであり、その他の部材は何ら変化するもので
はない。
【0014】また、図5は係止装置30による係止が解
除された状態を示す図であり、ロッド14の先端のボル
ト24が長穴23の奥側(図中右側)に到達するとき、
図5(b)に示すように、ロッド14の先端がスイッチ
頭部28を押すこととなり、これによってエアホース2
6を通って図示せぬエアシリンダにエアを供給すること
となる。このエアの供給によって揺動部材35を上方へ
引き上げ、係止部本体31を軸支部32を中心に回動さ
せることとなる。この可動によって、尖端部37は係止
板8から遠ざかり、その係止を解除することとなる。こ
こで、上記のとおり、尖端部37は係止部本体31の回
動によって上昇して係止板8から離れるのであるが、軸
支部32から尖端部37に最先40までの距離は、軸支
部32から係止板8の表面までの最短距離よりも長くな
っているため、上昇した尖端部37は係止板8から大き
く外方向に突出するようになる。従って、その後に係止
板8があおり扉3に合わせて開放するとき、係止部本体
31及び尖端部37が上記開放を妨げることがなくなる
のである。
【0015】引き続きアクチュエータ13の作動を続行
するとき、図3において図示したように、駆動アーム1
5が回動して連結部材20や支持部材11などによって
あおり扉3を開放できるのである。このとき、開放する
あおり扉3の重量を支持部材11が支え、さらに連結部
材20や規制部材22によって分散される。この連結部
材20に分散された重量は駆動アーム15を回動方向
(図中反時計回り方向)に作用するため、アクチュエー
タ13のロッド14から離れる方向に駆動アーム15が
回動する。従って、ロッド14の先端のボルト24は長
穴23内を再び後退することとなり、ロッド14の先端
がスイッチ頭部28から離れることとなる。この状態に
おいて、図示せぬエアシリンダへのエアの供給は停止さ
れる。なお、エアシリンダには、逆止弁を撤去するか、
充満側のエア供給口を開放しておくことによって、上記
のようなエアの供給が停止すると、徐々に自然にエアシ
リンダが元の状態に戻ることとなり、戻すためのエアの
供給及びそのためのスイッチが不要となる。
【0016】図6はあおり扉3を閉鎖するときの状態を
示す図であり、図6(b)に示しているように、あおり
扉3を閉鎖するときは、アクチェータ13を作動させ
て、ロッド14を収縮させることによって駆動アーム1
5を逆方向(図中時計回り方向)に回動させる。このと
き支持部材11はあおり扉3を押し上げることとなる
(図2)。そして、アクチュエータ13はロッド14を
引き込むのであるから、ロッド14の先端のボルト24
は長穴24の手前側(図中左側)に当接しており、エア
シリンダは作動していない。このようにしてあおり扉3
を勢い良く閉鎖するとき、図6(a)に示しているよう
に、係止板8の摺接部44は係止部本体31の尖端部3
7の外側39に衝突することとなり、さらに係止板8が
柱6に接近するにつれて、尖端部37の外側39が摺接
部44表面を摺動しながら、この表面形状に案内される
ようにして上方へ移動することとなる。この上昇によっ
て、軸支部32を中心に係止部本体31が回動すること
となるのである。そして、尖端部37が十分に上昇し、
最先40が係止板8の切欠端46を越えるとき、尖端部
37の上昇は停止するとともに、外側39の摺接部44
表面上での摺動は終わり、尖端部37は自重によって下
降し、尖端部37の内側38が当接部42に当接するよ
うになる。このようにして、内側38が当接部42に当
接するとき、図4(a)に示すように、係止板8が係止
部本体31によって係止されることとなるのである。
【0017】なお、本発明の趣旨を逸脱しない範囲にお
いて、種々なる実施の態様をとることができることは無
論である。上記の実施形態は、係止部本体31の回動を
上方に設けるエアシリンダによって引き上げる構造にし
たが、係止部本体31の下方にエアシリンダを設けて押
し上げるようにしたものでもよい。また、尖端部37の
内側38及び外側39、並びに、係止板8の当接部42
及び摺接部44の形状は、種々変形することは問題な
い。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明は、トラックの荷
台上に設けられる柱の内部において一端が回動自在に軸
支されつつ横長に設けられた比較的長尺な係止部本体
と、この係止部本体の長手側中間付近に接続されて該係
止部本体を回動させる昇降部材と、上記係止部本体の他
端において該係止部本体よりも下方に突出するように設
けられた尖端部と、係止部本体の尖端部があおり扉を係
止するとき該尖端部の内側が当接できる当接部と、あお
り扉を閉鎖するとき係止部本体の尖端部に衝突しつつ摺
接できる摺接部とからなることを特徴とするあおり扉の
係止装置を要旨とするので、係止部本体の中間付近が下
降して、その他端に設けられた尖端部が当接部に向かっ
て回動するとき係止することができ、係止のために、即
ち、あおり扉の完全な閉鎖のために駆動する必要がな
い。しかも、当接部が尖端部の内側に当接するので遊び
を有せずに、かつ、緩やかな引っ張り荷重によって係止
が可能となる。また、あおり扉を閉鎖するときには、尖
端部の外側と摺接部とが衝突しつつ摺動して、尖端部の
移動、即ち、係止部本体の回動を案内することができ、
駆動力なしに係止部本体を回動させることができる。
【0019】そして、前記昇降部材が、係止部本体の上
方に配置され、かつ、揺動部材を介して係止部本体に接
続されてなるエアシリンダによって引き上げられるよう
に構成された昇降部材であることにより、係止を解除す
るときのみエアシリンダにエアを供給して強制的に係止
部本体を回動させることができ、閉鎖の際には駆動力の
作用しない状態にして摺接部による案内を優先させるこ
とができる。また、前記昇降部材が、係止部本体の下方
に配置され、かつ、揺動部材を介して係止部本体に接続
されてなるエアシリンダによって持ち上げられるように
構成された昇降部材であっても同様である。さらに、前
記昇降部材が、下向きに付勢され、上方へのみ駆動され
る昇降部材であれば、上記の係止解除の際のみ上昇させ
ることができるとともに、閉鎖するときに摺接部によっ
て案内される係止部本体が、この付勢に逆らいつつ回動
し、摺接部の案内が終了したとき再び係止部本体が付勢
の方向に回動して、尖端部の内側が当接部に当接して係
止できるようになるものである。
【0020】さらに、本発明は、トラックの荷台下部に
設けられた伸縮作動するアクチュエータと、このアクチ
ュエータの伸縮によって回動する駆動アームと、先端が
あおり扉の回動軸よりも上方に枢着され他端があおり扉
下方において膨出部を備える扉支持部材と、この扉支持
部材の膨出部と上記駆動アームとを連結する連結部材
と、上記扉支持部材の膨出部のうちの連結部材が連結さ
れる位置よりも内側において一端が枢支され、かつ、他
端が回動自在に荷台基部に軸支された規制部材とからな
るあおり扉の開閉装置を備えてなるトラックの荷台構造
において、トラックの荷台上に設けられる柱の内部にお
いて一端が回動自在に軸支されつつ横長に設けられた比
較的長尺な係止部本体と、この係止部本体の長手側中間
付近の上方に接続されて該係止部本体を上方へ回動可能
に設けられたエアシリンダと、上記係止部本体の他端に
おいて該係止部本体よりも下方に突出するように設けら
れた尖端部と、係止部本体の尖端部があおり扉を係止す
るとき該尖端部の内側が当接できる当接部と、あおり扉
を閉鎖するとき係止部本体の尖端部に衝突しつつ摺接で
きる摺接部とからなり、前記駆動アームに長穴を設け、
この長穴内で摺動可能にアクチュエータの先端を接続し
てなり、該アクチュエータが伸長してその先端が上記長
穴内の限界位置に到達するとき上記エアシリンダにエア
を供給し、該アクチュエータの先端が限界位置から離れ
るとき上記エアシリンダへのエアの供給を停止するよう
に構成してなることを特徴とするあおり扉の係止装置を
要旨とするので、開閉装置の作動、即ち、アクチュエー
タの作動に伴って、エアシリンダに空気を供給して係止
部本体を回動させることができ、あおり扉の開放の際、
都合のよいタイミングで係止を解除させることができ
る。また、閉鎖にあっては、エアシリンダを作動させる
ものではなく、あおり扉に連続する摺接部が機械的に係
止部本体の尖端部を上昇させるものであるから、作動の
タイミングが問題となるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラックの側面図である。
【図2】II−II断面図である。
【図3】III−III断面図である。
【図4】使用の態様を示す説明図である。
【図5】使用の態様を示す説明図である。
【図6】使用の態様を示す説明図である。
【符号の説明】
1 トラック 2 荷台 3 あおり扉 5,6 柱 7,8 係止板 10 開閉装置 11 支持部材 13 アクチュエータ 14 ロッド 15 駆動アーム 20 連結部材 22 規制部材 23 長穴 24 ボルト 25,26 エアホース 27 スイッチ 28 スイッチ頭部 30 係止装置 31 係止部本体 32 軸支部 33 支持板 34 突出部 35 揺動部材 37 尖端部 38 内側 39 外側 42 当接部 44 摺接部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラックの荷台上に設けられる柱の内部
    において一端が回動自在に軸支されつつ横長に設けられ
    た比較的長尺な係止部本体と、この係止部本体の長手側
    中間付近に接続されて該係止部本体を回動させる昇降部
    材と、上記係止部本体の他端において該係止部本体より
    も下方に突出するように設けられた尖端部と、係止部本
    体の尖端部があおり扉を係止するとき該尖端部の内側が
    当接できる当接部と、あおり扉を閉鎖するとき係止部本
    体の尖端部に衝突しつつ摺接できる摺接部とからなるこ
    とを特徴とするあおり扉の係止装置。
  2. 【請求項2】 前記昇降部材が、係止部本体の上方に配
    置され、かつ、揺動部材を介して係止部本体に接続され
    てなるエアシリンダによって引き上げられるように構成
    された昇降部材である請求項1記載のあおり扉の係止装
    置。
  3. 【請求項3】 前記昇降部材が、係止部本体の下方に配
    置され、かつ、揺動部材を介して係止部本体に接続され
    てなるエアシリンダによって持ち上げられるように構成
    された昇降部材である請求項1記載のあおり扉の係止装
    置。
  4. 【請求項4】 前記昇降部材が、下向きに付勢され、上
    方へのみ駆動される昇降部材である請求項1記載のあお
    り扉の係止装置。
  5. 【請求項5】 トラックの荷台下部に設けられた伸縮作
    動するアクチュエータと、このアクチュエータの伸縮に
    よって回動する駆動アームと、先端があおり扉の回動軸
    よりも上方に枢着され他端があおり扉下方において膨出
    部を備える扉支持部材と、この扉支持部材の膨出部と上
    記駆動アームとを連結する連結部材と、上記扉支持部材
    の膨出部のうちの連結部材が連結される位置よりも内側
    において一端が枢支され、かつ、他端が回動自在に荷台
    基部に軸支された規制部材とからなるあおり扉の開閉装
    置を備えてなるトラックの荷台構造において、 トラックの荷台上に設けられる柱の内部において一端が
    回動自在に軸支されつつ横長に設けられた比較的長尺な
    係止部本体と、この係止部本体の長手側中間付近の上方
    に接続されて該係止部本体を上方へ回動可能に設けられ
    たエアシリンダと、上記係止部本体の他端において該係
    止部本体よりも下方に突出するように設けられた尖端部
    と、係止部本体の尖端部があおり扉を係止するとき該尖
    端部の内側が当接できる当接部と、あおり扉を閉鎖する
    とき係止部本体の尖端部に衝突しつつ摺接できる摺接部
    とからなり、 前記駆動アームに長穴を設け、この長穴内で摺動可能に
    アクチュエータの先端を接続してなり、該アクチュエー
    タが伸長してその先端が上記長穴内の限界位置に到達す
    るとき上記エアシリンダにエアを供給し、該アクチュエ
    ータの先端が限界位置から離れるとき上記エアシリンダ
    へのエアの供給を停止するように構成してなることを特
    徴とするあおり扉の係止装置。
JP8309732A 1996-11-20 1996-11-20 あおり扉の係止装置 Pending JPH10147261A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100716819B1 (ko) 2005-09-16 2007-05-09 현대자동차주식회사 화물차의 사이드게이트 개폐장치

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