JPH10147189A - 車載用モニタ装置 - Google Patents

車載用モニタ装置

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Publication number
JPH10147189A
JPH10147189A JP32113496A JP32113496A JPH10147189A JP H10147189 A JPH10147189 A JP H10147189A JP 32113496 A JP32113496 A JP 32113496A JP 32113496 A JP32113496 A JP 32113496A JP H10147189 A JPH10147189 A JP H10147189A
Authority
JP
Japan
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monitor
vehicle
unit
monitor unit
air conditioner
Prior art date
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Pending
Application number
JP32113496A
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English (en)
Inventor
Kazushi Akasaka
一志 赤坂
Katsutomo Fukutomi
克友 福富
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】前後方向の傾倒角の自由度に優れ、しかもイン
ストルメントパネル等からの突出量がきわめて小さい
「車載用モニタ装置」を提供する。 【解決手段】モニタユニット10Uの背面10eであっ
て、当該モニタユニットの下面10dからの距離hが、
モニタユニットの前面10aまでの距離tと等しくなる
位置に、ヒンジ部10cを設ける。またヒンジ部10c
は、インストルメントパネルの開口IP1の下端縁IP
1aから高さ方向へt、当該開口の前面IP1bから車
両後方へh+αの位置に設ける。αを0mm以上、5m
m以下の定数とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載され
るモニタ装置、なかでも空気調和装置、テレビジョン装
置、ビデオ装置、ナビゲーション装置などの各種車載電
装品の操作状況を集約して表示できる車載用マルチメデ
ィアモニタ装置に関し、特にモニタユニットのインパネ
からの飛び出し量が最小となる車載用モニタ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車載用電装品の普及にともない、自動車
には、空気調和装置やAM/FMチューナ以外にも、コ
ンパクトディスクプレーヤ、カセットデッキ、テレビジ
ョン装置、ビデオ装置、ナビゲーション装置等が搭載さ
れるようになった。これらの電装品は、通常運転手によ
って操作されることから、各電装品の操作スイッチやモ
ニタは、インストルメントパネルのセンタコンソールに
配置されるのが一般的である。また、運転者からの視認
性や操作性を高めるために、モニタユニットには、いわ
ゆる左右の首振り機構や前後の傾倒機構が設けられてい
る。
【0003】従来この種の前後傾倒機構としては、イン
ストルメントパネルにアームの一端を旋回自在に取り付
け、乗員が適宜適切な位置に傾倒させるものが知られて
おり、モニタユニットの背面に隠れたスイッチ類を操作
する場合などの操作性を高めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
前後傾倒機構では、モニタユニットの前後方向の傾倒角
を変えると、モニタユニットとインストルメントパネル
とが干渉するため、モニタユニットとインストルメント
パネルとの間に予め最大傾倒角分の隙間を確保する必要
があった。
【0005】このため、傾倒させない状態であってもモ
ニタユニットがインストルメントパネルからかなりの寸
法突出することになるので、運転者にとってモニタユニ
ットが邪魔になるという問題があった。これを解消する
ために、モニタユニットとインストルメントパネルとの
隙間寸法を小さく設定すると、前後方向の傾倒角が充分
に得られず、モニタユニット背面に設けられたスイッチ
類の操作性が低下するという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、前後方向の傾倒角の自由度
に優れ、しかもインストルメントパネル等からの突出量
がきわめて小さい車載用モニタ装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の車載用モニタ装置は、表示画面を有するモ
ニタユニットが車室内のインストルメントパネルに対し
て、傾倒軸を中心に、少なくとも前後方向に傾倒旋回自
在に支持された車載用モニタ装置において、前記モニタ
ユニットの背面であって、当該モニタユニットの下面か
らの距離hが、前記モニタユニットの前面までの距離t
と等しくなる位置に、前記傾倒軸が設けられ、かつ前記
傾倒軸が、前記インストルメントパネルの開口の下端縁
から高さ方向へt、当該開口の前面から車両後方へh+
αの位置に設けられ、前記αが0mm以上、5mm以下
の定数であることを特徴とする。
【0008】この車載用モニタ装置は、インストルメン
トパネルの開口内へモニタユニットを収納しないタイプ
のものである。モニタユニットの厚さ、すなわち傾倒軸
とモニタユニットの前面との距離tは、そのモニタユニ
ットの仕様によって異なるが、本発明の車載用モニタ装
置では、まず、モニタユニットの下面からの距離hがこ
の距離tに等しくなるように、傾倒軸をモニタユニット
の背面に設け、しかもこの傾倒軸をインストルメントパ
ネルの開口の下端縁から高さ方向へt、当該開口の前面
から車両後方へh+αの位置に設けているので、モニタ
ユニットを略水平に倒したとき、モニタユニットの前面
がインストルメントパネルの開口の下端縁に揃い、しか
もモニタユニットの下面とインストルメントパネルの開
口の前面との隙間がαとなる。
【0009】このαは、モニタユニットとインストルメ
ントパネルとが干渉しない最小寸法であるため、結果的
には、モニタユニットのインストルメントパネルからの
突出量が最小となる。また、このとき、モニタユニット
の背面に隠れたスイッチ類が大きく現れ、これに加えて
モニタユニットの下側に配置されたスイッチ類の操作も
容易に行うことができる。
【0010】また、上記目的を達成するために、本発明
の車載用モニタ装置は、表示画面を有するモニタユニッ
トが車室内のインストルメントパネルに対して、傾倒軸
を中心に、少なくとも前後方向に傾倒旋回自在に支持さ
れ、かつ前記インストルメントパネルの開口内へ収納可
能に支持された車載用モニタ装置において、前記モニタ
ユニットの背面であって、当該モニタユニットの下面か
らの距離hが、前記モニタユニットの前面までの距離t
と等しくなる位置に、前記傾倒軸が設けられ、かつ前記
傾倒軸が、前記インストルメントパネルの開口の下端縁
から高さ方向へt+β、当該開口の前面から車両後方へ
h+αの位置に設けられ、前記αおよびβが何れも0m
m以上、5mm以下の定数であることを特徴とする。
【0011】この車載用モニタ装置は、インストルメン
トパネルの開口内へモニタユニットを収納できるタイプ
のものである。モニタユニットの厚さ、すなわち傾倒軸
とモニタユニットの前面との距離tは、そのモニタユニ
ットの仕様によって異なるが、本発明の車載用モニタ装
置では、まず、モニタユニットの下面からの距離hがこ
の距離tに等しくなるように、傾倒軸をモニタユニット
の背面に設け、しかもこの傾倒軸をインストルメントパ
ネルの開口の下端縁から高さ方向へt+β、当該開口の
前面から車両後方へh+αの位置に設けているので、モ
ニタユニットを略水平に倒したとき、モニタユニットの
前面がインストルメントパネルの開口の下端縁からβの
隙間をもって揃い、しかもモニタユニットの下面とイン
ストルメントパネルの開口の前面との隙間がαとなる。
【0012】このαは、モニタユニットを倒したときに
インストルメントパネルと干渉しない最小寸法であり、
またβはモニタユニットをインストルメントパネルの開
口内へ収納する際にこれと干渉しない最小寸法であるた
め、結果的には、モニタユニットのインストルメントパ
ネルからの突出量が最小となる。また、このとき、モニ
タユニットの背面に隠れたスイッチ類が大きく現れ、こ
れに加えてモニタユニットの下側に配置されたスイッチ
類の操作も容易に行うことができる。
【0013】本発明の車載用モニタ装置において、定数
αおよびβは特に限定されないが、0mm以上20mm
以下、好ましくは0mm以上10mm以下、より好まし
くは0mm以上5mm以下である。αおよびβの値をよ
り0mmに近づけることにより、モニタユニットの突出
量を最小にすることができる。
【0014】本発明の車載用モニタ装置において、前記
インストルメントパネルの開口が、縦56mm、横17
8mm、奥行き126mmの1DINサイズに形成され
ていることが好ましい。
【0015】いわゆるDINサイズは、自動車のインス
トルメントパネルのセンターコンソールCに装着される
ラジオ装置、カセットテープ/CD再生器、空気調和装
置のコントローラなどの各種電装品の大きさの規格であ
り、世界的に採用されているので、インストルメントパ
ネルの開口を1DINサイズに形成することにより、内
外国全ての車両に容易に装着することができる。
【0016】このような本発明の車載用モニタ装置は、
下記のマルチメディアモニタ装置として構成することが
できる。
【0017】すなわち、応用される本発明の車載用マル
チメディアモニタ装置は、表示画面と、空気調和装置に
作動指令信号を出力する複数の操作部と、前記表示画面
に表示される画像を前記空気調和装置の制御状態画像と
当該空気調和装置以外の車載電装品群の出力画像の中か
ら選択する選択部と、前記車載電装品群の一つであるテ
レビジョン装置を制御するテレビ制御部とが設けられた
モニタユニット、前記空気調和装置を制御するエアコン
制御部が設けられたエアコンアンプユニット、および、
前記エアコン制御部に接続され前記空気調和装置の制御
内容に関する表示画像情報を出力するエアコン画像制御
部と、前記選択部および前記エアコン画像制御部からの
情報に基づいて前記表示画面の表示内容を制御する画像
制御部と、前記テレビジョン装置のダイバシティ回路と
が設けられたモニタコントロールユニット、を備えたこ
とを特徴とする。
【0018】本発明の車載用マルチメディアモニタ装置
は、モニタユニットと、エアコンアンプユニットとモニ
タコントロールユニットとから構成され、エアコンアン
プユニットは他のユニットと分離されているので、モニ
タユニットとモニタコントロールユニットとを専用品と
しても、エアコンアンプユニットは車載される空気調和
装置に応じたものを汎用化することができる。したがっ
て、これら3つのユニットを統合した場合に比べると、
エアコンアンプが専用化しないぶんだけ設計工数が削減
され、またモニタユニットおよびモニタコントロールユ
ニットの共用化による量産効果が大きく、その結果、コ
ストダウンが達成される。
【0019】本発明の車載用マルチメディアモニタ装置
において、前記モニタユニットに、前記車載電装品群の
一つであるビデオ装置の入力端子が設けられ、当該入力
端子から入力されたビデオ装置の画像情報が前記選択部
の切り替えによって前記モニタコントロールユニットの
前記画像制御部へ出力されることが好ましい。
【0020】また、本発明の車載用マルチメディアモニ
タ装置において、前記モニタコントロールユニットに、
前記車載電装品群の一つであるナビゲーション装置の入
力端子が設けられ、当該入力端子から入力されたナビゲ
ーション装置の画像情報が前記選択部の切り替えによっ
て前記モニタコントロールユニットの前記画像制御部へ
出力されることが好ましい。
【0021】予め車載電装品群のビデオ装置やナビゲー
ション装置の入力端子を設けておくことで、必要とされ
る場合には、改造することなくこれらの車載電装品を容
易に接続することができる。
【0022】本発明の車載用マルチメディアモニタ装置
において、前記操作部および前記選択部が、前記モニタ
ユニットのケース前面の運転席側に集約して設けられて
いることが好ましい。
【0023】このように、空気調和装置の操作部と空気
調和装置および車載電装品を選択する選択部とをモニタ
ケース前面の運転席側に設けることで、走行中などにお
いて前方に注意しながらでも容易に空気調和装置の操作
部および車載電装品の選択部を操作することができる。
また、デフモードスイッチやリサークスイッチなどのよ
うな安全運転上の必要性が高い空気調和装置の操作部が
モニタケース前面の運転席側に設けられているので、ブ
ラインドタッチでこれらを操作することができ、安全
性、操作性がより高くなる。
【0024】本発明の車載用マルチメディアモニタ装置
において、前記選択部は、空気調和装置の制御状態画像
を前記表示画面に表示するエアコン表示モード、前記車
載電装品群の何れかの電装品の出力画像を表示する電装
品表示モードおよび表示画面オフモードの3つのモード
を選択する選択スイッチであり、前記電装品モードを選
択したときに、目的とする電装品を選択して前記表示画
面に表示するための電装品選択スイッチをさらに有する
ことが好ましい。
【0025】こうすることで、一つの選択部で3つの表
示モードを切り替えることができ、このうち電装品表示
モードにおいては、一つの電装品選択スイッチで複数の
電装品を選択できる。したがって、2つのスイッチで4
つ以上の表示モードが選択でき、操作スイッチ等の配置
スペースを縮小することができる。その結果、モニタ装
置の小型化を実現することができる。
【0026】本発明の車載用マルチメディアモニタ装置
において、前記電装品選択スイッチは、前記モニタケー
ス前面以外の部位に設けられていることが好ましい。ま
た、前記テレビジョン装置の操作部は、前記モニタケー
ス前面以外の部位に設けられていることが好ましい。
【0027】電装品選択スイッチや空気調和装置以外の
車載電装品の操作部は、安全運転上の必要度が比較的低
く、どちらかといえば停車中に操作することが好ましい
ことから、これら電装品選択スイッチあるいは車載電装
品の操作部を比較的操作し難い部位に設けることで、間
接的に安全性を高めることができる。
【0028】本発明の車載用マルチメディアモニタ装置
において、前記表示画面に表示された前回の表示モード
を記憶する記憶手段を有し、再起動時には当該記憶手段
に記憶された表示モードを自動的に選択することが好ま
しい。自動車のイグニッションキーをオフしても、次に
起動したときは、記憶手段に記憶されている前回の表示
モードが自動的に選択されるので、乗員はあらためて選
択部を操作することがなくなり、操作性が向上する。
【0029】本発明の車載用マルチメディアモニタ装置
において、前記電装品選択スイッチで選択された電装品
を記憶する記憶手段をさらに有し、前記選択部で電装品
表示モードを選択したときは、当該記憶手段に記憶され
ている電装品を自動的に選択することが好ましい。一度
目的とする電装品を選択しておけば、他の電装品を選択
しない限り前回の電装品が自動的に選択できるので、乗
員はあらためて電装品選択スイッチを操作することがな
くなり、操作性が向上する。またこうすることで、空気
調和装置以外の車載電装品が1種類の場合には、電装品
選択スイッチを操作する必要がなく、選択部のみによっ
て表示モードが選択できる。
【0030】本発明の車載用マルチメディアモニタ装置
において、前記選択部により選択された表示モードがエ
アコン表示モード以外の表示モードである場合、前記空
気調和装置の何れかの操作部が操作されると、所定時間
だけ前記表示画面に前記空気調和装置の制御状態画像を
表示することが好ましい。
【0031】エアコン表示モード以外の表示モードであ
っても空気調和装置の何れかの操作部が操作されると所
定時間だけ表示画面に空気調和装置の制御状態を表示す
るので、安全性のうえから必要度が高い空気調和装置の
制御を最優先とすることができる。その結果、如何なる
表示モードであっても即座にエアコン表示モードに入れ
るので、乗員が操作を誤って現在の状態がどうなってい
るのか解らなくなっても、空気調和装置の制御指令は確
実に行うことができる。
【0032】本発明の車載用マルチメディアモニタ装置
において、空気調和装置以外の車載電装品としては、特
に限定されないが、テレビジョン装置、ビデオ装置、ナ
ビゲーション装置などを挙げることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図7は本実施形態の車載用マルチメ
ディアモニタ装置を示すブロック図、図8は同マルチメ
ディアモニタ装置と車載電装品とを示す斜視図であり、
本実施形態の車載用マルチメディアモニタ装置は、モニ
タユニット10Uとモニタコントロールユニット80U
とエアコンアンプユニット70Uとの三つのコンポーネ
ントで構成されている。
【0034】モニタユニット10Uは、モニタケースを
有し、表示画面2と、空気調和装置70Aに作動指令信
号を出力する複数の操作部4と、表示画面2に表示され
る画像を空気調和装置70Aの制御状態画像と当該空気
調和装置70A以外の車載電装品群72(具体的にはテ
レビジョン装置72T、ビデオ装置72Vおよびナビゲ
ーション装置72N)の出力画像の中から選択する選択
部6と、車載電装品群72の一つであるテレビジョン装
置72Tを制御するテレビ制御部72Tとが設けられて
いる。また、このモニタユニット10Uには、車載電装
品群72の一つであるビデオ装置72Vの入力端子10
bが設けられ、当該入力端子10bから入力されたビデ
オ装置72Vの画像情報は、選択部6の切り替え操作に
よって、モニタコントロールユニット80Uの画像制御
部82へ出力される。
【0035】また、エアコンアンプユニット70Uは、
ユニットケースを有し、空気調和装置70Aを制御する
エアコン制御部70aが設けられている。そして、この
エアコンアンプユニット70Uとモニタコントロールユ
ニット80Uとの情報交換は、ハーネス90を接続する
ことにより行われる。
【0036】モニタコントロールユニット80Uは、ユ
ニットケース30を有し、エアコン制御部70aに接続
され空気調和装置70Aの制御内容に関する表示画像情
報を出力するエアコン画像制御部84と、選択部6およ
びエアコン画像制御部84からの情報に基づいて表示画
面2の表示内容を制御する画像制御部82と、テレビジ
ョン装置72Tのダイバシティ回路86とが設けられて
いる。また、このモニタコントロールユニット80Uに
は、車載電装品群72の一つであるナビゲーション装置
72Nの入力端子80bが設けられ、当該入力端子80
bから入力されたナビゲーション装置72Nの画像情報
は、選択部6の切り替え操作によって、モニタコントロ
ールユニット80Uの画像制御部82へ出力される。な
お、ダイバシティ回路86にはテレビジョンアンテナ8
8からの信号が入力されるようになっている。そして、
このモニタコントロールユニット80Uとモニタユニッ
ト10Uとの情報交換は、ハーネス92によって行われ
る。
【0037】本実施形態の車載用マルチメディアモニタ
装置では、エアコンアンプユニット70Uは他のユニッ
ト10U,80Uと分離されているので、モニタユニッ
ト10Uとモニタコントロールユニット80Uとを専用
品としても、エアコンアンプユニット70Uは車載され
る空気調和装置70Aに応じたものを汎用化することが
できる。したがって、これら3つのユニット10U,7
0U,80Uを統合した場合に比べると、エアコンアン
プ70Uが専用化しないぶんだけ設計工数が削減され、
またモニタユニット10Uおよびモニタコントロールユ
ニット80Uの共用化による量産効果が大きく、その結
果、コストダウンが達成される。
【0038】図1は本発明の車載用マルチメディアモニ
タ装置のモニタユニットの実施形態を示す正面図、図2
は同マルチメディアモニタ装置の装着部位を示す図、図
3は同マルチメディアモニタ装置の画面表示モードを説
明するための図、図4は同実施形態の平面図、図5は図
4のV−V線に沿う断面図、図6は首振り機構の作用を説
明するための平面図である。
【0039】本実施形態の車載用マルチメディアモニタ
装置は、図1および図4,5に示すように、横176m
m、縦115mm、奥行き36mmのモニタケースに、
5.6インチの液晶表示パネル(表示画面)2が設けら
れており、例えば、図2に示されるように車室内のイン
ストルメントパネルIPのセンタコンソールCに装着さ
れる。
【0040】このモニタケースの前面10aの運転席
側、すなわち右ハンドル車であれば向かって右側、左ハ
ンドル車であれば向かって左側には、空気調和装置の操
作スイッチ(操作部)4とセレクトスイッチ(選択部)
6が設けられている。
【0041】空気調和装置70Aの操作スイッチ4は、
自動制御モードを選択および解除するオートエアコンス
イッチ4a、空気調和装置のコンプレッサを作動させ冷
房モードとするエアコンスイッチ4b、強制的にデフモ
ードを選択して窓ガラスの曇りを晴らすためのデフモー
ドスイッチ4c、空気調和装置をオフするためのオフス
イッチ4d、強制的に内気循環モードとするリサークス
イッチ4e、ベントモード,バイレベルモード,フット
モード,デフモードなどの各種吹出モードを選択するた
めのモードスイッチ4f、ファンの風量を選択するため
のファンスイッチ4j、設定温度の変更を行うための上
昇スイッチ4gおよび下降スイッチ4hからなり、これ
ら各操作スイッチ4の入力信号は、図7に示すように、
ハーネス92を介してモニタコントロールニット80U
のエアコン画像制御部84に出力され、ハーネス90を
介してエアコンアンプ70Uのエアコン制御部70aに
送出される。
【0042】特に、デフモードスイッチ4cは窓ガラス
の曇りを迅速に晴らす必要があり、またリサークスイッ
チ4eは排気ガスなどの侵入を防止する場合に用いら
れ、これらは他の操作スイッチに比べて緊急必要性が高
いことから、運転席側のうち最も運転者に近く、かつ上
側であって、ブラインドタッチでも容易に操作できる位
置に設けられている。
【0043】上述した空気調和装置の操作スイッチ4の
上部には、セレクトスイッチ6が設けられており、この
セレクトスイッチ6は液晶表示パネル2に表示される表
示内容を選択するスイッチである。すなわち、このセレ
クトスイッチ6を押すことによって、図3に示すよう
に、空気調和装置の制御状態を表示するエアコン表示モ
ードと、車載電装品群72の何れかの電装品71T,7
2V,72Nの出力画像を表示する電装品表示モード
と、液晶表示パネル2の表示をオフとする表示画面オフ
モードとが、この順序で選択される。
【0044】エアコン表示モードを選択すると、図1に
示す空気調和装置の制御状態画像、具体的には、左上か
ら、上昇スイッチ4gおよび下降スイッチ4hで選択さ
れた設定温度2a、オートエアコンスイッチ4aで選択
された自動制御モード2b、エアコンスイッチ4bで選
択された冷房モード2c、デフモードスイッチ4cで選
択された緊急フロントデフモード2d、吹出モードスイ
ッチ4fで選択された吹出モード2e、ファンスイッチ
4jで選択されたファン風量2f、図外のリヤデフォッ
ガスイッチで選択されたリヤデフォッガのON/OFF
状態2g、リサークスイッチ4eで選択された内気循環
モード2hが表示される。
【0045】このエアコン表示モードからセレクトスイ
ッチ6を1回だけ押すと、液晶表示パネル2にはテレビ
ジョン装置72Tから出力される放送画像、ビデオ装置
72Vから出力されるビデオ画像、およびナビゲーショ
ン装置72Nから出力されるナビゲーション画像の何れ
かが表示される。これらテレビジョン装置72T、ビデ
オ装置72Vおよびナビゲーション装置72Nの選択
は、モニタケースの上面に設けられた電装品選択スイッ
チ8により行われ、図3に示されるように、電装品選択
スイッチ8を押すことによって、テレビジョン装置72
T、ビデオ装置72V、ナビゲーション装置72Nの順
序で表示画面が切り替わる。
【0046】さらに、この電装品表示モードからセレク
トスイッチ6を1回だけ押すと、液晶表示パネル2はオ
フし、さらにもう1回押すと、上述したエアコン表示モ
ードに切り替わる。
【0047】本実施形態においては、セレクトスイッチ
6により選択された表示モードがエアコン表示モード以
外の表示モードである場合であっても、空気調和装置の
何れかの操作スイッチ4が操作されると、所定時間だけ
液晶表示パネル2に図1に示す空気調和装置の制御状態
画像を表示する。すなわち、液晶表示パネル2には空気
調和装置70Aの制御状態が最優先で表示される。
【0048】なお、本実施形態では、空気調和装置70
A以外の車載電装品72としてテレビジョン装置72
T、ビデオ装置72Vおよびナビゲーション装置72N
が搭載されており、図5および図8に示されるように、
空気調和装置70Aのエアコン制御部70aが収納され
たエアコンアンプユニット70Uは、モニタコントロー
ルユニット80Uと上下に積み重ねられて、インストル
メントパネルIPのセンタコンソールCに装着される。
また、テレビジョン装置72Tのテレビ制御部であるテ
レビチューナはモニタケース内に内蔵されている。ま
た、ナビゲーション装置72Nのコントロールアンプは
座席下など室内の適宜箇所に配置され、モニタコントロ
ールユニット80Uに設けられた入力端子80bに接続
される。ビデオ装置72Vは、モニタユニット10Uに
設けられた入力端子10bに接続される。なお、テレビ
ジョン装置72Tの選局、音量調節などの各種操作スイ
ッチ9はモニタケースの上面に設けられている。
【0049】図示は省略するが、本実施形態では、モニ
タコントロールユニット80Uに、EEPROMなどの
データの書き換えが可能な不揮発性メモリが設けられて
おり、セレクトスイッチ6で選択された前回の表示モー
ド(エアコン表示モード、電装品表示モード、表示画面
オフモード)と、電装品選択スイッチ8で選択された前
回の電装品72T,72V,72Nとが記憶されてい
る。そして、車両のイグニッションキーをオフしても、
次に起動したときには、前回の表示モードが液晶表示パ
ネル2に表示され、また、前回電装品表示モードで選択
された電装品72T,72V,72Nが優先的に選択さ
れる。例えば、イグニッションキーをオフする際にエア
コン表示モードが選択されていたとすると、次にエンジ
ンを起動したときは、エアコン表示モードが自動的に選
択される。また、この状態からセレクトスイッチ6を押
すと、前回に選択された電装品、例えばナビゲーション
装置72Nの画像が優先的に表示される。これにより、
乗員はあらためてセレクトスイッチ6を操作する必要が
なくなり、操作性、安全性が向上する。またこうするこ
とで、空気調和装置以外の車載電装品が1種類の場合に
は、電装品選択スイッチ8を操作する必要がなく、セレ
クトスイッチ6のみによって表示モードが選択できる。
【0050】このように構成された本実施形態のマルチ
メディアモニタ装置では、空気調和装置70Aの操作ス
イッチ4a〜4jと、表示モードを選択するセレクトス
イッチ6とがモニタケース前面10aの運転席側に設け
られているので、走行中などにおいて前方に注意しなが
らでも容易に空気調和装置の操作スイッチ4a〜4jお
よびセレクトスイッチ6を操作することができる。ま
た、デフモードスイッチ4cやリサークスイッチ4eな
どのように安全運転上の必要性が高い空気調和装置70
Aの操作スイッチがモニタケース前面10aの運転席側
であって、ブラインドタッチで操作できる位置に設けら
れているので、安全性、操作性がより高くなる。
【0051】逆に、テレビジョン装置72Tの操作スイ
ッチ9などのように、どちらかといえば走行中に操作す
ることが好ましくない操作スイッチ類は、モニタケース
前面10a以外の操作性の悪い部位に設けているので、
間接的に安全性を高めることができる。
【0052】また、本実施形態のマルチメディアモニタ
装置では、セレクトスイッチ6と電装品選択スイッチ8
の2つのスイッチで、5つの表示モードが選択できるの
で、操作スイッチ等の配置スペースを縮小することがで
きる。その結果、マルチメディアモニタ装置の小型化を
実現することができる。
【0053】また、エアコン表示モード以外の表示モー
ドであっても空気調和装置70Aの何れかの操作部が操
作されると所定時間だけ液晶表示画面2に空気調和装置
の制御状態を表示し、安全性のうえから必要度が高い空
気調和装置の制御を最優先とするので、如何なる表示モ
ードであっても即座にエアコン表示モードに入れる。そ
の結果、乗員が操作を誤って現在の状態がどうなってい
るのか解らなくなっても、空気調和装置の制御指令は確
実に行うことができる。
【0054】次に、本実施形態のマルチメディアモニタ
装置のインストルメントパネルIPのセンタコンソール
Cへの装着構造およびモニタユニットの首振り機構につ
いて説明する。
【0055】図5に示すように、モニタコントロールユ
ニット80Uのケース30とエアコンアンプユニット7
0Uのケースとが、上下に積み重ねられた状態で、イン
ストルメントパネルIPのセンタコンソールCに装着さ
れている。また、旋回プレート20にモニタユニット1
0Uが取り付けられている。符号「94」はフィニッシ
ャである。
【0056】モニタコントロールユニット80Uのケー
ス30は、アッパケース31とロアケース32とを接合
することにより構成され、このケース30には、図7に
示されるように、モニタコントロールユニット80Uの
画像制御部82,エアコン画像制御部84,およびダイ
バシティ回路86が内蔵され、さらにエアコンアンプユ
ニット70Uとは、ハーネス90を介して接続されてい
る。
【0057】一般に、自動車のインストルメントパネル
IPのセンターコンソールCには、ラジオ装置、カセッ
トテープ/CD再生器、空気調和装置のコントローラな
どの各種電装品が装着されるが、これらの装着の汎用性
を高めるために、DINサイズと称される規格が世界的
に採用されている。本実施形態のマルチメディアモニタ
装置では、国内外を問わず全ての車両に適合できるよう
に、モニタコントロールユニット80Uとエアコンアン
プユニット70Uとを積み重ねたときの大きさが、1D
INサイズとなるように、縦寸法Xは56mm以下、横
寸法Yは178mm以下、奥行きZは126mm以下に
形成されている。
【0058】次に、モニタユニット10Uの首振り機構
は以下のように構成されている。すなわち、図4及び図
5に示すように、アッパケース31には、ピン41が下
方に向かって貫通して設けられ、第1のガイド手段40
の一方を構成する。また、このアッパケース31には、
略逆V字状のガイド溝52がプレス加工されることによ
り形成されており、第2のガイド手段50の一方を構成
する。また、このアッパケース31には、クリック孔6
2が点在して開設されており、保持手段60の凹部を構
成する。
【0059】上記ピン41は、ケース30の前面側、す
なわちインストルメントパネルIPの表面側に近接して
設けられ、一方、ガイド溝52は、ケース30の奥側に
設けられ、クリック孔62はこれらの中間に設けられて
いる。
【0060】一方、旋回プレート20には、ピン41に
係合するためのガイド長孔42が形成されており、第1
のガイド手段40の他方を構成する。そして、ピン41
をアッパケース31とこのガイド長孔42とに貫通し、
さらにガイド長孔42の幅よりも大径のワッシャ43,
43で旋回プレート20を挟持し係止材44で係止する
ことにより、旋回プレート20は、ケース30に対する
出没寸法が規制された状態で、ガイド長孔42に沿って
旋回可能に支持されることになる。
【0061】また、旋回プレート20の後端には、ピン
51がアッパケース31のガイド溝52に係合するよう
に固定されており、第2のガイド手段50の他方を構成
する。また、この旋回プレート20の後端を支持するた
めに、アッパケース31の内面にはブラケット53が固
定されており、ピン51とガイド溝52との係合状態を
円滑に維持するとともに、旋回プレート20の上下方向
の揺動を防止する機能を司る。
【0062】本実施形態において、図4及び図5に示す
ように、旋回プレート20の上面には、当該旋回プレー
ト20の旋回位置を一時的に位置固定とするためのクリ
ック61が例えばビスなどで固定されており、アッパケ
ース31側に形成されたクリック孔62に嵌合すること
により、旋回プレート20が断続的に位置固定となる。
このクリック61は、鋼板をプレス成形することにより
先端に凸部を形成し、基端を旋回プレート20に固定
し、その弾性を利用してクリック構造を呈するようにな
っている。なお、図4に示すように、本実施形態のクリ
ック孔62は合計で9個形成されているので、モニタユ
ニット10Uは、正面位置から左右に向かってそれぞれ
4段階に位置固定となる。
【0063】本実施形態の車載用マルチメディアモニタ
装置において、旋回プレート20の先端には、図5に示
すようにモニタユニット10Uがヒンジ部(傾倒軸)1
0cに取り付けられ、このヒンジ部10cにより、モニ
タユニット10Uを上向きに旋回させて視認性を向上さ
せたり、あるいは下向きに旋回させることでモニタユニ
ット10Uによって隠蔽されるセンタコンソールCの操
作を行うことができるようになっている。
【0064】この場合、傾倒軸であるヒンジ部10cの
設定位置は以下のとおりである。すなわち、図9に示す
ように、モニタユニット10Uの背面10eであって、
当該モニタユニットの下面10dからの距離hが、モニ
タユニットの前面10aまでの距離tと等しくなる位置
に、前記傾倒軸が設けられている。また、ヒンジ部10
cは、インストルメントパネルの開口IP1の下端縁I
P1aから高さ方向へt、当該開口IP1の前面IP1
bから車両後方へh+αの位置に設定されている。この
αは、0mm以上、5mm以下の定数であり、モニタユ
ニット10Uを倒したときに、インストルメントパネル
IPとの干渉が回避できる最小の値とすることが望まし
い。
【0065】本実施形態では、モニタユニット10U
が、インストルメントパネルの開口IP1内へ収納しな
いタイプのものであるが、モニタユニット10Uの厚
さ、すなわちヒンジ部10cとモニタユニットの前面1
0aとの距離tは、そのモニタユニットの仕様によって
異なり、まず、モニタユニットの下面10dからの距離
hがこの距離tに等しくなるように、ヒンジ部10cを
モニタユニットの背面10eに設け、しかもこのヒンジ
部10cをインストルメントパネルの開口IP1の下端
縁IP1aから高さ方向へt、当該開口の前面IP1b
から車両後方へh+αの位置に設けている。したがっ
て、同図に二点鎖線で示すように、モニタユニット10
Uを略水平に倒したとき、モニタユニットの前面10a
がインストルメントパネルの開口の下端縁IP1aに揃
い、しかもモニタユニットの下面10dとインストルメ
ントパネルの開口の前面IP1bとの隙間がαとなる。
【0066】そして、このαは、モニタユニットとイン
ストルメントパネルとが干渉しない最小寸法に設定され
ているので、結果的には、モニタユニット10Uのイン
ストルメントパネルIPからの突出量を最小に設計する
ことができる。
【0067】また、このとき、モニタユニット10Uの
背面に隠れたスイッチ類が大きく現れ、これに加えてモ
ニタユニット10Uの下側に配置されたスイッチ類の操
作も容易に行うことができる。
【0068】なお、他の実施形態として、図10に示す
車載用モニタ装置は、インストルメントパネルの開口I
P1内へモニタユニット10Uを収納できるタイプのも
のであり、この場合には、ヒンジ部10cは、モニタユ
ニットの背面10eであって、当該モニタユニットの下
面10dからの距離hが、モニタユニットの前面10a
までの距離tと等しくなる位置に設けられている。ま
た、このヒンジ部10は、インストルメントパネルの開
口の下端縁IP1aから高さ方向へt+β、当該開口の
前面IP1bから車両後方へh+αの位置に設けられて
いる。このαおよびβは、何れも0mm以上、5mm以
下の定数である。
【0069】モニタユニットの厚さ、すなわちヒンジ部
10cとモニタユニットの前面10aとの距離tは、そ
のモニタユニット10Uの仕様によって異なるが、図1
0に示す車載用モニタ装置では、まず、モニタユニット
の下面10dからの距離hがこの距離tに等しくなるよ
うに、ヒンジ部10cをモニタユニットの背面10eに
設け、しかもこのヒンジ部10cをインストルメントパ
ネルの開口の下端縁IP1aから高さ方向へt+β、当
該開口の前面IP1bから車両後方へh+αの位置に設
けているので、同図に二点鎖線で示すようにモニタユニ
ット10Uを略水平に倒したとき、モニタユニットの前
面10aがインストルメントパネルの開口の下端縁IP
1aからβの隙間をもって揃い、しかもモニタユニット
の下面10dとインストルメントパネルの開口の前面I
P1bとの隙間がαとなる。
【0070】このαは、モニタユニット10Uを倒した
ときにインストルメントパネルIPと干渉しない最小寸
法に設定され、またβはモニタユニット10Uをインス
トルメントパネルの開口IP1内へ収納する際にこれと
干渉しない最小寸法に設定されているので、結果的に
は、モニタユニット10UのインストルメントパネルI
Pからの突出量が最小となる。
【0071】また、このとき、モニタユニット10Uの
背面に隠れたスイッチ類が大きく現れ、これに加えてモ
ニタユニット10Uの下側に配置されたスイッチ類の操
作も容易に行うことができる。
【0072】この定数αおよびβは、上述した値にのみ
限定されないが、0mm以上20mm以下、好ましくは
0mm以上10mm以下、より好ましくは0mm以上5
mm以下である。αおよびβの値をより0mmに近づけ
ることにより、モニタユニットの突出量を最小にするこ
とができる。
【0073】このように構成された首振り機構によれ
ば、図4に示すように、モニタユニット10Uを正面に
位置せしめたとき、旋回プレート20は、主として、ピ
ン41及びガイド長孔42で構成される第1のガイド手
段40と、ブラケット53とで支持されており、第1の
ガイド手段40では、ピン41はガイド長孔42の前端
に位置し、第2のガイド手段50では、ピン51はガイ
ド溝52の中間に係合している。また、クリック61は
中央のクリック孔62に係合している。
【0074】この状態から、図6に示すようにモニタユ
ニット10Uを右側に向けると、第1のガイド手段40
のピン41がガイド長孔42の後端に向かって摺動し始
めると同時に、第2のガイド手段50のピン51がガイ
ド溝52の左半分に沿って摺動し始める。そして、同図
に示すように、第1のガイド手段40の旋回支点P1
と、第2のガイド手段50の旋回支点P2とを旋回支点
として、最大図6に示す位置まで旋回する。
【0075】この途中、クリック61は、クリック孔6
2のうち左半分に形成された4つのクリック孔62に係
合し、その位置で旋回プレート20を一時的に位置固定
とする。図示は省略するが、モニタユニット10Uを左
側に旋回した場合も同様の動作が行われる。
【0076】このように、モニタユニット10Uを旋回
させたときは、第1及び第2のガイド手段40,50そ
れぞれの旋回支点P1,P2を適宜な位置に設定するこ
とにより、当該モニタユニット10Uの表示面2がイン
ストルメントパネルIPから大きく突出するので、液晶
パネルなど角度による視認性に問題があるものを採用し
ても充分な視認性を確保することができる。一方、モニ
タユニット10Uを使用しない場合などには、モニタユ
ニット10Uを正面に位置せしめることで、インストル
メントパネルIPからの突出量をきわめて小さく設定で
きる。したがって、モニタユニット10Uが乗員の邪魔
になることもない。
【0077】つまり、旋回支点P1,P2を協働する一
対のガイド手段40,50とすることで、モニタユニッ
ト10Uの旋回位置を自由に設計することができる。
【0078】また、本実施形態では、モニタユニット1
0Uの旋回角を決定する第2のガイド手段50が、一つ
のピン51と連続するガイド溝52とから構成されてい
るので、旋回支点P1,P2を2点としても、旋回機構
に必要な部品点数がピン51とガイド溝52との一対で
足りる。
【0079】しかも、第1のガイド手段40が旋回プレ
ート20のケース30からの出没を規制する機能をも有
しているので、別途出没防止機構を設ける必要がなく、
さらに部品点数の削減を達成することができる。
【0080】また、本実施形態では、クリック61及び
クリック孔62を設けているので、旋回位置において旋
回プレート20を一時的に位置固定とすることができ、
走行中の振動等によってモニタユニット10Uの向きが
変わるのを防止できる。また、この保持手段60もクリ
ック61とクリック孔62という必要最小限の部品構成
とされているので、部品店数削減によるコストダウンの
効果が大きい。
【0081】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0082】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の車載用モニ
タ装置によれば、モニタユニットを略水平に倒したと
き、モニタユニットの前面がインストルメントパネルの
開口の下端縁に揃い、しかもモニタユニットの下面とイ
ンストルメントパネルの開口の前面との隙間がαとな
り、このαは、モニタユニットとインストルメントパネ
ルとが干渉しない最小寸法であるため、結果的には、モ
ニタユニットのインストルメントパネルからの突出量が
最小となる。また、このとき、モニタユニットの背面に
隠れたスイッチ類が大きく現れ、これに加えてモニタユ
ニットの下側に配置されたスイッチ類の操作も容易に行
うことができる。
【0083】また、本発明の車載用モニタ装置によれ
ば、モニタユニットを略水平に倒したとき、モニタユニ
ットの前面がインストルメントパネルの開口の下端縁か
らβの隙間をもって揃い、しかもモニタユニットの下面
とインストルメントパネルの開口の前面との隙間がαと
なる。このαは、モニタユニットを倒したときにインス
トルメントパネルと干渉しない最小寸法であり、またβ
はモニタユニットをインストルメントパネルの開口内へ
収納する際にこれと干渉しない最小寸法であるため、結
果的には、モニタユニットのインストルメントパネルか
らの突出量が最小となる。また、このとき、モニタユニ
ットの背面に隠れたスイッチ類が大きく現れ、これに加
えてモニタユニットの下側に配置されたスイッチ類の操
作も容易に行うことができる。
【0084】さらに、本発明の車載用モニタ装置によれ
ば、インストルメントパネルの開口を1DINサイズに
形成することにより、内外国全ての車両に適したモニタ
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車載用モニタ装置のモニタユニットの
実施形態を示す正面図である。
【図2】本発明の車載用モニタ装置の装着部位を示す図
である。
【図3】本発明の車載用モニタ装置の画面表示モードを
説明するための図である。
【図4】本発明の車載用モニタ装置の実施形態の平面図
である。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】本発明に係る首振り機構を説明するための平面
図である。
【図7】本発明の車載用モニタ装置のブロック図であ
る。
【図8】本発明の車載用モニタ装置と車載電装品とを示
す斜視図である。
【図9】本発明の車載用モニタ装置の実施形態を示す側
面図(クレーム対応図)である。
【図10】本発明の車載用モニタ装置の他の実施形態を
示す側面図(クレーム対応図)である。
【符号の説明】
10U…モニタユニット 2…液晶表示パネル(表示画面) 4…操作ボタン(操作部) 6…セレクトスイッチ(選択部) 8…電装品選択スイッチ 9…テレビジョン装置の操作スイッチ 10a…モニタケース前面 10c…ヒンジ部(傾倒軸) 10d…下面 10e…背面 70U…エアコンアンプユニット 70A…空気調和装置 70a…エアコン制御部 72…車載電装品群 72T…テレビチューナ(テレビ制御部) 72N…ナビゲーション装置 72V…ビデオ装置 80U…モニタコントロールユニット 82…画像制御部 84…エアコン画像制御部 86…ダイバシティ回路 IP…インストルメントパネル IP1…開口 IP1a…開口の下端縁 IP1b…開口の前面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示画面(2)を有するモニタユニット
    (10U)が車室内のインストルメントパネル(IP)
    に対して、傾倒軸(10c)を中心に、少なくとも前後
    方向に傾倒旋回自在に支持された車載用モニタ装置にお
    いて、 前記モニタユニットの背面(10e)であって、当該モ
    ニタユニットの下面(10d)からの距離hが、前記モ
    ニタユニットの前面(10a)までの距離tと等しくな
    る位置に、前記傾倒軸(10c)が設けられ、かつ前記
    傾倒軸(10c)が、前記インストルメントパネルの開
    口(IP1)の下端縁(IP1a)から高さ方向へt、
    当該開口(IP1)の前面(IP1b)から車両後方へ
    h+αの位置に設けられ、前記αが0mm以上、5mm
    以下の定数であることを特徴とする車載用モニタ装置。
  2. 【請求項2】表示画面(2)を有するモニタユニット
    (10U)が車室内のインストルメントパネル(IP)
    に対して、傾倒軸(10c)を中心に、少なくとも前後
    方向に傾倒旋回自在に支持され、かつ前記インストルメ
    ントパネルの開口(IP1)内へ収納可能に支持された
    車載用モニタ装置において、 前記モニタユニットの背面(10e)であって、当該モ
    ニタユニットの下面(10d)からの距離hが、前記モ
    ニタユニットの前面(10a)までの距離tと等しくな
    る位置に、前記傾倒軸(10c)が設けられ、かつ前記
    傾倒軸(10c)が、前記インストルメントパネルの開
    口(IP1)の下端縁(IP1a)から高さ方向へt+
    β、当該開口(IP1)の前面(IP1b)から車両後
    方へh+αの位置に設けられ、前記αおよびβが何れも
    0mm以上、5mm以下の定数であることを特徴とする
    車載用モニタ装置。
  3. 【請求項3】前記インストルメントパネルの開口(IP
    1)が、縦56mm、横178mm、奥行き126mm
    の1DINサイズに形成されていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の車載用モニタ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107139175A (zh) * 2017-06-29 2017-09-08 惠州华阳通用电子有限公司 一种自动放取碟片装置及其控制系统和方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107139175A (zh) * 2017-06-29 2017-09-08 惠州华阳通用电子有限公司 一种自动放取碟片装置及其控制系统和方法

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