JPH10146893A - 既設管のライニング工法 - Google Patents

既設管のライニング工法

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JPH10146893A
JPH10146893A JP8306886A JP30688696A JPH10146893A JP H10146893 A JPH10146893 A JP H10146893A JP 8306886 A JP8306886 A JP 8306886A JP 30688696 A JP30688696 A JP 30688696A JP H10146893 A JPH10146893 A JP H10146893A
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pipe
making machine
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strip
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Hamao Yamashiro
浜夫 山城
Michihiko Watanabe
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Adachi Construction and Industry Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L58/00Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation
    • F16L58/02Protection of pipes or pipe fittings against corrosion or incrustation by means of internal or external coatings

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】帯状体を既設管の内周面に沿った螺旋状に配置
する際に、鉄筋を帯状体と既設管との間に容易に配置す
ることができる。 【解決手段】可撓性を有する合成樹脂によって構成され
た帯板状の帯状体10と鉄筋30とが、下水管20内に
配置された製管機40に供給される。製管機40には、
鉄筋規制ローラー49が設けられており鉄筋30を、下
水管の内周面に沿った螺旋状に規制する。その後、製管
機40に供給される帯状体10が、製管機40によっ
て、螺旋状に巻回され、隣接する各側縁部同士が相互に
係合状態とされる。これにより、帯状体10が下水管2
0の内周面に沿って配置された鉄筋30内に順次、螺旋
管状に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老朽化した既設管
を更生するために実施される既設管のライニング工法に
関する。
【0002】
【従来の技術】下水管等が老朽化すると、合成樹脂製の
帯板状の帯状体を使用して既設管をライニングする工法
が実施されている。このようなライニング工法では、帯
状体が下水管の内周面に沿った螺旋状に巻回されて配置
されると、帯状体と下水管との間に裏込め材が充填され
る。これにより、下水管が更生される。
【0003】老朽化した下水管は、通常、コンクリート
製であり、その内周面は、長年にわたる流水によって腐
食した状態になることがある。内部に鉄筋が埋設された
ヒューム管の場合には、コンクリートが腐食して欠落す
ると、内部の鉄筋が露出し、露出した鉄筋も、腐食して
いることもある。このように、コンクリート内に設けら
れた鉄筋が腐食した状態になると、下水管としての強度
は著しく低下する。特に、周囲の土圧によって管壁に生
じる引っ張り荷重に対しては、極度に強度が低下してい
る可能性が大きい。
【0004】このために、鉄筋が腐食しているような下
水管の内周面を、帯板状の帯状体によってライニングす
る場合には、その帯状体によってライニングを実施する
前に、腐食した鉄筋を補強する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】下水管のコンクリート
から露出した鉄筋の補強は、通常、下水管内に作業員が
入り込んで、作業員の手作業によって、新たな鉄筋を配
筋することにより行われている。このように、作業員の
手作業による配筋作業は、作業性が悪いために、多大な
時間を要するという問題がある。また、そのために、経
済性も損なわれる。さらに、作業員が入り込んで作業が
できないような下水管の場合には、鉄筋を補強すること
はできない。
【0006】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、帯状体によって既設管をライニン
グする際に、新たな鉄筋を既設管内に容易に配置するこ
とができる既設管のライニング工法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の既設管のライニ
ング工法は、既設管内に配置された製管機によって、合
成樹脂製の帯状体を螺旋状に巻回して、隣接する側縁部
同士を製管機に設けられた接合機構によって接合して形
成した螺旋管を既設管内に残置し、さらに、製管機を周
回移動させて、既に形成された螺旋管の一方に帯状体を
接合して製管する際に、製管機に設けられた鉄筋規制部
材に接するように鉄筋を供給し、その鉄筋を既設管の内
周面に沿って配置することを特徴とする。
【0008】前記既設管は断面が矩形状になっており、
また、前記鉄筋規制部材は、少なくとも2つのローラー
を有しており、一方のローラーは鉄筋の内面に接し、他
方のローラーは鉄筋の外面に接することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の既設管のライニング工法
の実施状態の一例を示す概略縦断面図、図2は、図1の
A−A線における断面図である。既設管である下水管2
0は、例えば、ヒューム管によって構成されており、一
対のマンホール28および29間の土中に設けられてい
る。下水管20の内部には製管機40が配置されてお
り、一方のマンホール29から挿入される帯状体10
が、製管機40によって螺旋状に巻回されて螺旋管とさ
れる。一対の駆動ローラー41は、螺旋状に巻回される
帯状体の側縁部同士を接合する接合機構を構成してい
る。
【0011】図3は、下水管20内に配置された製管機
40の縦断面図である。製管機40は、相互に対向する
位置にて平行に配置された一対の駆動ローラー41と、
各駆動ローラー41の間にて周方向に等しい間隔をあけ
てそれぞれが平行に配置された複数の案内ローラー42
とを有している。各駆動ローラー41および各案内ロー
ラー42は、それぞれ支持軸43に支持されており、螺
旋状に巻回される帯状体10の内周面に転接して周回移
動するようになっている。各案内ローラー42は、支持
軸43に回転可能に支持されているが、各駆動ローラー
41は、支持軸43と一体になって回転するように支持
軸43に支持されている。各駆動ローラー41には、押
圧ローラー47がそれぞれ対向して配置されており、相
互に対向した各駆動ローラー41および押圧ローラー4
7によって、螺旋状に巻回される帯状体の側縁部同士を
接合する接合機構が構成されている。
【0012】各支持軸43のそれぞれの端部は、隣接す
る各支持軸43のそれぞれの端部に、平板状をしたリン
クアーム44aによって、それぞれ回動可能に連結され
ている。従って、各案内ローラー42および各駆動ロー
ラー41の一方の端部同士を連結する各リンクアーム4
4aは、折り曲げ可能になった無端環状の成形フレーム
44をそれぞれ形成している。隣接する一対のリンクア
ーム44a同士は、相互に一直線に並んだ状態から内周
方向へ所定の角度だけ回動し得るように構成されてい
る。
【0013】各成形フレーム44は、隣接するリンクア
ーム44a同士が相互に屈曲されて、図2に示すよう
に、下水管20の断面形状に対応した円形状に形成され
る。各成形フレーム44の長さは、下水管20の内周面
の周方向長さに基づいて、予め、設定されている。
【0014】図3に示すように、駆動ローラー41が支
持された支持軸43は、ギアボックス45を介して、油
圧モーター46に連結されており、油圧モーター46に
よって、駆動ローラー41が支持軸43と一体となって
所定方向に回転されるようになっている。
【0015】ギアボックス45には、連結具48が取り
付けられている。この連結具48は、例えば、鉄鋼製の
丸棒によって、各支持軸43の延出方向とは反対方向に
延出して、下水管20の外周側に向かって直角に屈曲さ
れている。そして、連結具48の先端部には、下水管2
0の軸方向に沿って延びる鉄筋規制ローラー49が回転
可能に支持されている。駆動ローラー41と一体となっ
た鉄筋規制ローラー49は、各成形フレーム44と一体
となって周回移動する。そして、鉄筋規制ローラー49
には、帯状体10と同様に、一方のマンホール29から
下水管20内に挿入されて、製管機40内を通って供給
される鉄筋30が転接される。鉄筋規制ローラー49に
転接した鉄筋30は、下水管20の内周面に沿うよう
に、順次、螺旋状になるように、その形状が規制され
る。
【0016】図4は、本発明の既設管のライニング工法
に使用される帯状体の一例を示す断面図である。この帯
状体10は、帯板状の基板本体部11を有している。こ
の基板本体部11は、例えば、厚さが2〜4mm程度に
なっており、その幅方向の一方の側縁部には、基板本体
部11の厚さ分だけ外側に位置する段落ち部12が設け
られている。この段落ち部12には、一方の表面に突出
する半円環状のソケット13が、基板本体部11の長手
方向に沿って連続的に設けられている。このソケット1
3は、基板本体部11が突出する表面とは反対側の表面
に開口した状態になっている。
【0017】ソケット13の内部は、開口側部分が狭
く、内奥側が円弧状に広がっている。ソケット13に
は、開口部の一方の内面に形成された抜け止め段差13
aが設けられている。半円環状のソケット13の外側の
周面には、段落ち部12とは平行になったフランジ部1
3bが設けられている。
【0018】ソケット13の側方には、段落ち部12の
一部を構成する平坦部12bが連続しており、その平坦
部12bの側縁部、すなわち、基板本体部11の側縁部
には、ソケット13の突出側方向であって基板本体部1
1の外側に斜めに延出する斜め係止リブ14が長手方向
に連続して設けられている。
【0019】基板本体部11は、ソケット13、斜め係
止リブ14等が設けられた表面が外周側になるように、
下水管20の内周面に沿って螺旋状に巻回される。
【0020】基板本体部11の斜め係止リブ14が設け
られた側縁とは反対側に位置する側縁の近傍部分の表面
には、基板本体部11に対してソケット13の突出方向
と同方向に垂直に立ち上げられた嵌合突条15が、基板
本体部11の長手方向に沿って連続して設けられてい
る。この嵌合突条15は、基板本体部11の表面から垂
直に立ち上がった支柱部15aと、その支柱部15aの
先端に設けられた断面円形状の嵌合部15bとを有して
いる。嵌合部15bは、段落ち部12に設けられたソケ
ット13の中空の断面と整合した断面形状になってお
り、ソケット13の内周面に設けられた抜け止め段差1
3aに係止する段差が設けられている。
【0021】基板本体部11の表面には、嵌合突条15
に近接して、エラストマー等の軟質弾性体によって構成
された帯状の滑り防止材16が、長手方向に連続して基
板本体部11に一体に取り付けられている。この滑り防
止材16の厚さは1.5mm程度である。
【0022】基板本体部11の外側面には、嵌合突条1
5に対して適当な間隔をあけて、嵌合突条15と同方向
に突出する係合リブ17が設けられている。この係合リ
ブ17は、基板本体部11から垂直に立ち上がった支柱
部17aと、この支柱部17aの先端部にて嵌合突条1
5側に突出した係合部17bとを有している。
【0023】図4に二点鎖線で示すように、この係合リ
ブ17の係合部17bと支柱部17aとの間には、基板
本体部11が螺旋状に巻回されてソケット13内に嵌合
突条15が嵌合された際に、斜め係止リブ14の先端部
が係合されるようになっている。
【0024】基板本体部11におけるこの係合リブ17
と段落ち部12との間には、補強リブ18が、長手方向
に連続して設けられている。この補強リブ18は、係合
リブ17とほぼ同様に、基板本体部11から垂直に立ち
上がった支柱部18aと、この支柱部18aの先端部に
て各側方に延出した張出部18bとによって、断面T字
状に構成されている。
【0025】このような構成の帯状体10は、基板本体
部11、段落ち部12、ソケット13、斜め係止リブ1
4、嵌合突条15、係合リブ17および補強リブ18
が、可撓性を有するポリエチレン、ポリプロピレン、塩
化ビニル、繊維強化プラスチック等の合成樹脂によって
一体的に成形されている。また、滑り防止材16は、基
板本体部11等の合成樹脂部分を押出成型する際に、合
成樹脂と一体的に押し出され、滑り防止材16は基板本
体部11の表面に接着状態で取り付けられる。
【0026】帯状体10は、下水管20内に配置された
製管機40によって、螺旋状に巻回されて、図4に二点
鎖線で示すように、段落ち部12に設けられたソケット
13内に、嵌合突条15が嵌合されるとともに、斜め係
止リブ14の先端部が、係合リブ17の係合部17bと
支柱部17aとの間に係合される。ソケット13内に嵌
合された嵌合突条15は、ソケット13の抜け止め段差
13aに係止して抜け止め状態にされる。
【0027】このような帯状体10を使用して、本発明
のライニング工法は、次のように実施される。
【0028】まず、帯状体10が導入されるマンホール
29内にて製管機40が組み立てられる。製管機40の
各成形フレーム44は、予め、下水管20の内周面の周
方向長さに対応して調整されている。そして、製管機4
0の各成形フレーム44が、下水管20の断面形状に対
応した円形状になるように、各成形フレーム44を構成
する各リンクアーム44aを、隣接するもの同士が所定
の屈曲状態になるように固定する。このようにして、各
成形フレーム44が所定の円形状に組み立てられると、
製管機40は下水管20内に配置され、各押圧ローラー
47および鉄筋規制ローラー49が下水管20の内周面
と適当な間隔をあけた状態とされる。
【0029】他方、マンホール29の開口部に近接した
地表には、帯状体10を巻回した帯状体ドラム51が配
置され、帯状体10がマンホール29内に導入される。
また、鉄筋30もマンホール29内に導入される。
【0030】マンホール29を通って下水管20内に導
入された鉄筋30は、製管機40の各案内ローラー42
にて形成された円環状部分内を通って、ガイドローラー
49の周面に湾曲状態で圧接される。
【0031】また、下水管20内に導入された帯状体1
0は、製管機40の一方の駆動ローラー41と押圧ロー
ラー47との間に挿入されて、各ガイドローラー42の
外側に沿って螺旋状に巻回され、隣接する帯状体10の
一方に設けられた段落ち部12のソケット13内に、他
方の帯状体10の嵌合突条15が嵌合されるとともに、
斜め係止リブ14の先端部が、係合リブ17の係合部1
7bと支柱部17aとの間に係合される。このようにし
て、帯状体10は、下水管20の内周面に対して押圧ロ
ーラー47の直径に相当する間隔をあけて、断面円形の
管状に成形される。
【0032】断面円形の管状に成形された帯状体10
は、下水管20の端部に、例えば、アンカーボルトによ
って、あるいは、重量物を載置することによって固定さ
れる。これにより、管状に成形される帯状体10は、下
水管20内にて回動しない状態とされる。
【0033】このような状態になると、各駆動ローラー
41が油圧モーター46によって回転される。これによ
り、各駆動ローラー41は、下水管20に対して固定さ
れた管状の帯状体10の内周面を螺旋状に周回移動し、
また、各駆動ローラー41に対向して配置された各押圧
ローラー47は、下水管20の内周面に沿って周回移動
する。同時に、各ガイドローラー42も円形状に固定さ
れた成形フレーム44に沿って周回移動する。そして、
各駆動ローラー41、各押圧ローラー47および各ガイ
ドローラー42が、下水管20内周面に沿って周回移動
すると、マンホール29内から下水管20内に導入され
た帯状体10が、順次、各駆動ローラー41と押圧ロー
ラー47との間に引き込まれて、下水管20に固定され
た帯状体10のソケット13に嵌合突条15が嵌合され
る。
【0034】このようにして、各駆動ローラー41、各
押圧ローラー47、および各ガイドローラー42は、下
水管20内を周回移動しつつ、製管機40全体が、帯状
体10が導入されるマンホール29から遠ざかるように
移動する。
【0035】このとき、鉄筋30も順次、製管機40に
引き込まれており、一方の駆動ローラー41とともに、
下水管20の内周面に沿って周回移動する鉄筋規制ロー
ラー49の周面を転接している。そして、鉄筋規制ロー
ラー49が、製管機40とともに下水管20の軸方向に
沿って移動されることにより、鉄筋30は、下水管20
の内周面に沿った螺旋状に湾曲状態に規制される。
【0036】このようにして、鉄筋30が下水管20の
内周面に沿った螺旋状に順次配置された状態になると、
製管機40に順次導入される帯状体10が、製管機40
によって、下水管20の内周面に沿った螺旋状に巻回さ
れて螺旋管とされる。その結果、帯状体10によって形
成された螺旋管は、下水管20の内周面に対して、その
内周面に沿って配置された鉄筋30を間に挟んだ状態に
配置されている。
【0037】下水管20の全体にわたって、下水管20
の内周面に沿って鉄筋30が配置されるとともに、帯状
体10によって形成された螺旋管が配置された状態にな
ると、下水管20の内周面をライニングする螺旋管に対
して、製管機40内に導入される帯状体10が切断され
る。その後、下水管20内周面をライニングする螺旋管
から製管機40が取り外される。
【0038】帯状体10から製管機40が取り外される
と、下水管20の内周面と、螺旋管状になった帯状体1
0との間に形成された間隙内に、セメントミルク等の裏
込め材が注入されて、下水管20の全長にわたって裏込
め材が充填される。下水管20と螺旋管状の帯状体10
との間には、鉄筋30が下水管20の全長にわたって設
けられているために、下水管20と螺旋管状の帯状体1
0との間に充填される裏込め材が鉄筋30によって補強
された状態になる。その結果、下水管20が、周囲の土
圧によって破損するようなおそれがない。
【0039】本発明の既設管のライニング工法では、断
面が円形状になった下水管20に限らず、図5に示すよ
うに、断面が正方形状になったボックスカルバート50
にも適用することができる。この場合、ボックスカルバ
ート50内に配置される製管機40は、ボックスカルバ
ート50の横断面形状と相似形状になった矩形環状の規
制フレーム40aに、成形フレーム44が周回移動可能
に取り付けられている。製管機40には、一方の押圧ロ
ーラー47に対して、製管機40の軸方向への移動方向
側にて、押圧ローラー47とは同心状態で鉄筋規制ロー
ラー49aが回転可能に設けられている。この鉄筋規制
ローラー49aは、製管機40の軸方向への移動方向側
に位置する成形フレーム44に支持されている。また、
成形フレーム44には、この鉄筋規制ローラー49aに
対して、押圧ローラー47の周回移動方向に適当な間隔
をあけて、一対の鉄筋規制ローラー49bおよび49c
が、それぞれ回転可能に支持されている。
【0040】製管機40内に導入される鉄筋30は、押
圧ローラー47と同軸に配置された鉄筋規制ローラー4
9aの外周側に圧接されて、その鉄筋規制ローラー49
aに隣接する鉄筋規制ローラー49bの内周側に圧接さ
れ、さらに、その鉄筋規制ローラー49bに隣接する鉄
筋規制ローラー49cの外周側に圧接されている。そし
て、各鉄筋規制ローラー49が、成形フレーム44とと
もに一体的に周回移動することにより、鉄筋30が、ボ
ックスカルバート50の内周面に沿った状態に規制され
る。このようにして、ボックスカルバート50の内周面
に沿って鉄筋30が配置されると、帯状体10がボック
スカルバート50の内周面に沿って配置される。
【0041】なお、本発明の既設管のライニング方法で
は、図4に示すような断面形状の帯状体10に限らず、
例えば、図7に示すような断面形状の帯状体80も使用
される。この帯状体80は、帯板状の本体部材81と、
この本体部材81を螺旋状に巻回した際に相互に隣接す
る側縁部同士を接合する帯状の嵌合部材82とを有して
いる。本体部材81は、帯板状の基板本体部81aの各
側縁部にそれぞれ設けられた嵌合部81bと、基板本体
部81aの背面に等しい間隔をあけて配置された断面T
字状の複数の補強リブ81cとを有している。
【0042】各嵌合部81bは、基板本体部81aの各
側縁部から直角に立ち上げられてそれぞれ外方に直角に
屈曲され、さらにその先端が直角に基板本体部81a側
に屈曲された断面コ字状になっている。そして、各嵌合
部81cの先端部には、断面コ字状の内部側に断面半球
状に突出する係合部81dが、それぞれ設けられてい
る。
【0043】帯状の嵌合部材82は、断面U字状をして
おり、図7(b)に示すように、本体部材81が螺旋状
に巻回されて、隣接する嵌合部81b同士が相互に突き
合わされた状態になると、突き合わされた状態の各嵌合
部81bを一体的に嵌合し得るようになっている。
【0044】このような帯状体80は、下水管20内に
配置された製管機40によって、本体部材81が下水管
20の内周面に沿った管状に成形された後に、嵌合部材
82が隣接する嵌合部81b同士を一体的に内包するよ
うに嵌合される。あるいは、本体部材81が製管機40
内に導入される前に、一方の嵌合部81bに嵌合部材8
2を予め嵌合させておいて、製管機40によって本体部
材81が管状に成形された後に、嵌合部材82を、管状
に成形された本体部材81における他方の嵌合部81b
に嵌合させるようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明の既設管のライニング工法は、こ
のように、既設管内に配置された製管機によって帯状体
を螺旋状に巻回した状態で配置する際に、鉄筋が既設管
の内周面に沿った形状に規制された状態で配置されるよ
うになっているために、既設管のライニング作業の作業
性が著しく向上する。しかも、作業員が入り込めないよ
うな既設管内にも容易に鉄筋を配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の既設管のライニング工法の実施の形態
の一例を示す下水管の縦断面図である。
【図2】図1のA−A線における断面の拡大図である。
【図3】そのライニング工法における製管機による製管
状態を示す既設管の縦断面図である。
【図4】本発明のライニング工法に使用される帯状体の
一例を示す横断面図である。
【図5】本発明の既設管のライニング工法の実施の形態
の他の例を示す製管機の製管状態を示す横断面図であ
る。
【図6】その製管機の製管状態を示す縦断面図である。
【図7】(a)は、本発明のライニング工法に使用され
る帯状体の他の例を示す横断面図、(b)は、その分解
斜視図である。
【符号の説明】
10 帯状体 11 基板本体 12 段落ち部 13 ソケット 14 係止リブ 15 嵌合突条 16 滑り防止材 17 係合リブ 20 下水管 30 鉄筋 40 製管機 41 駆動ローラー 42 ガイドローラー 43 支持軸 44 フレーム 47 押圧ローラー 49 鉄筋規制ローラー 49a 鉄筋規制ローラー 49b 鉄筋規制ローラー 49c 鉄筋規制ローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 23:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設管内に配置された製管機によって、
    合成樹脂製の帯状体を螺旋状に巻回して、隣接する側縁
    部同士を製管機に設けられた接合機構によって接合して
    形成した螺旋管を既設管内に残置し、さらに、製管機を
    周回移動させて、既に形成された螺旋管の一方に帯状体
    を接合して製管する際に、製管機に設けられた鉄筋規制
    部材に接するように鉄筋を供給し、その鉄筋を既設管の
    内周面に沿って配置することを特徴とする既設管のライ
    ニング工法。
  2. 【請求項2】 前記既設管は断面が矩形状になってお
    り、また、前記鉄筋規制部材は、少なくとも2つのロー
    ラーを有しており、一方のローラーは鉄筋の内面に接
    し、他方のローラーは鉄筋の外面に接することを特徴と
    する請求項1に記載の既設管のライニング工法。
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