JPH10145228A - ディジタル位相同期方法及びその装置 - Google Patents

ディジタル位相同期方法及びその装置

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JPH10145228A
JPH10145228A JP8303261A JP30326196A JPH10145228A JP H10145228 A JPH10145228 A JP H10145228A JP 8303261 A JP8303261 A JP 8303261A JP 30326196 A JP30326196 A JP 30326196A JP H10145228 A JPH10145228 A JP H10145228A
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見 俊 一 岩
Yoshiji Nakajima
島 祥 次 中
Toshiaki Mori
敏 明 森
Kenichi Nishikawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のディジタルPLLでは出力信号の周波
数を所望の値に変えることができず、アナログPLLで
はLPF及びVCOを製品毎に最適設計しなければなら
ずコストの上昇を招いていた。 【解決手段】 N分周器12の出力とM分周器11の出
力とを位相比較し、位相比較信号を出力する位相比較回
路15、この二つの出力の位相差を検知する位相差検知
回路16、位相比較結果と位相差検知結果とを用いて、
位相差が時間の経過と共に増加し、かつN分周器12の
出力の方が位相が進んでいる場合はDOWN信号を出力
し、位相差が時間の経過と共に増加し、かつN分周器1
2の出力の方が位相が遅れている場合はUP信号を出力
する遅延制御回路18、DOWN信号を与えられたとき
は遅延時間を増加させ、UP信号を与えられたときは遅
延時間を減少させるように制御する遅延可変回路と、こ
の制御に基づき、インバータの段数を変化させて遅延時
間を変化させたフィードバック信号をN分周期12に与
える出力回路20とを備えることで、補正によるジッタ
を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル位相同
期方法及びその装置に関し、特に半導体集積回路におけ
るクロック発振器として好適な位相同期方法及びその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】位相同期回路(以下、PLL(PHASE LO
CKED LOOP )という)には、ディジタル信号の位相同期
を行うディジタルPLLと、アナログ信号を対象とする
アナログPLLとが存在する。
【0003】従来のディジタルPLLは、図5に示され
るような構成を備えていた。基準クロックと、クロック
分配用バッファ102から出力されたフィードバック信
号とが位相比較回路104に入力され、位相比較が行わ
れる。一方、基準クロックは遅延線101にも入力され
る。位相比較回路104は、フィードバック信号が基準
クロックに対して位相が進んでいるかあるいは遅れてい
るかを示す位相比較信号を出力し、U/Dカウンタ10
3に与える。U/Dカウンタ103は、フィードバック
信号が基準クロックよりも位相が進んでいる場合はDO
WN信号を出力し、逆に遅れている場合はUP信号を出
力する。遅延線101は、このDOWN信号又はUP信
号を与えられて、基準クロックを遅延する時間を調節す
る。具体的には、遅延線101は複数のインバータを有
しており、DOWN信号を入力されたときは直列に接続
するインバータの段数を多くして遅延時間を長くし、U
P信号を入力されたときはインバータの段数を少なくし
て遅延時間を短くする。これにより、遅延線101から
出力される信号の位相が制御される。遅延線101の出
力は、クロック分配用バッファ101に与えられた後、
フィードバック信号として出力され、位相比較回路10
4に与えられる。
【0004】しかし、従来のディジタルPLLは、入力
信号として与えられる基準クロックと同じ周波数の信号
をフィードバック信号として出力するものであって、周
波数を制御することはできなかった。
【0005】また、従来のアナログPLLは、図6に示
されるような構成を備えていた。M分周器201に基準
クロックが入力され、1/M倍に逓倍されて位相比較回
路203に出力される。一方、フィードバック信号がN
分周器202に入力されて、1/N倍に逓倍されて位相
比較回路203に出力される。位相比較回路203は、
M分周器201の出力と、N分周器202の出力とを位
相比較し、N分周器202の出力がM分周器201の出
力よりも進んでいるときは、DOWN信号を出力し、逆
にN分周器202の出力がM分周器201の出力よりも
遅れているときは、UP信号を出力する。チャージポン
プ204は、位相比較回路203の出力に基づき、DO
WN信号を与えられたときはローパスフィルタ(以下、
LPF(LOW PASS FILTER )という)205が有するコ
ンデンサを放電し、UP信号を与えられたときは充電す
る。
【0006】LPF205は、コンデンサの電荷蓄積量
に応じた直流レベルの電圧信号を電圧制御発振器(以
下、VCO(VOLTAGE CONTROLLED OSCILLATOR )とい
う)206に出力し、VCO206からは直流レベルに
応じた発振周波数を持つフィードバック信号を出力して
N分周器202に与える。
【0007】このようなアナログPLLによれば、フィ
ードバック信号の周波数を制御することは可能である。
しかし、アナログPLLでは、製品毎に、所望のループ
ゲインが得られるようにLPF205を最適設計し、ま
た所望の周波数特性が得られるようにVCO206を最
適設計する必要があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
ディジタルPLLでは出力信号の周波数を制御すること
ができず、アナログPLLではLPF及びVCOを製品
毎に最適設計しなければならないという問題があった。
【0009】本発明は上記事情に鑑み、周波数の制御が
可能で、かつ製品毎の最適設計を必要としないディジタ
ル位相同期方法及びその装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のディジタル位相
同期回路は、第1の信号と第2の信号との位相差信号を
出力する回路と、前記位相差信号に基づき、前記位相差
が時間の経過と共に増加し、かつ前記第2の信号が前記
第1の信号よりも位相が進んでいる場合は遅延時間増加
信号を出力し、前記位相差時間の経過と共に増加し、か
つ前記第2の信号が前記第1の信号よりも位相が遅れて
いる場合は遅延時間減少信号を出力する遅延制御回路
と、前記遅延時間増加信号を与えられたときは前記第2
の信号を遅延する時間を増加し、前記遅延時間減少信号
を与えられたときは前記遅延時間を減少させて前記第2
の信号を前記位相比較器に出力する出力回路とを備える
ことを特徴としている。
【0011】本発明の他のディジタル位相同期回路は、
基準クロックを1/Mに分周して出力する第1の分周器
と、フィードバック信号を1/Nに分周して出力する第
2の分周器と、前記第1の分周器の出力と前記第2の分
周器の出力とを位相比較し、いずれの位相が進んでいる
かを示す位相比較結果を出力する位相比較器と、前記位
相比較器が出力した位相比較結果に基づき、第1の時刻
における位相差の大きさと、第1の時刻よりも進んだ第
2の時刻における位相差の大きさとを検知して出力する
位相差検知回路と、前記位相差検知回路が出力した前記
第1の時刻における位相差の大きさと、前記第2の時刻
における位相差の大きさとを与えられ、前記第2の時刻
における位相差の大きさから前記第1の時刻における位
相差の大きさの時間差分を求めて出力する位相差差分回
路と、前記位相比較回路が出力した位相比較結果と、前
記位相差差分回路が出力した位相差の大きさの時間差分
とを与えられ、前記第2の時刻における位相差の大きさ
の方が前記第1の時刻における位相差の大きさよりも小
さい場合は補正を行わず、前記第2の時刻における位相
差の大きさの方が前記第1の時刻における位相差の大き
さよりも大きい場合であって、前記第2の分周器の出力
の方が前記第1の分周器の出力よりも位相が進んでいる
場合は遅延時間増加信号を出力し、前記第2の分周器の
出力の方が前記第1の分周器の出力よりも位相が遅れて
いる場合は遅延時間減少信号を出力する遅延制御回路
と、前記遅延制御回路が前記遅延時間増加信号を出力し
たときは、出力回路のインバータの段数を増加させ、前
記遅延制御回路が前記遅延時間減少信号を出力したとき
は前記出力回路のインバータの段数を減少させるように
制御する遅延可変回路と、前記遅延可変回路の制御に基
づいて内蔵するインバータの段数を増加又は減少し、前
記フィードバック信号を遅延して前記N分周器に出力す
る前記出力回路とを備えている。
【0012】ここで、前記遅延時間増加信号又は前記遅
延時間減少信号が1回出力される毎に、前記遅延可変回
路は前記フィードバック信号に含まれる前記N個のパル
スのうちK個のみに対して前記出力回路のインバータの
段数を変化させてもよい。
【0013】また、本発明の位相同期方法は、前記第1
の信号と第2の信号との位相差信号を生成するステップ
と、前記位相差信号に基づき、前記位相差が時間の経過
と共に増加し、かつ前記第2の信号が前記第1の信号よ
りも位相が進んでいる場合は遅延時間増加指令を生成
し、前記位相差が時間の経過と共に増加し、かつ前記第
2の信号が前記第1の信号よりも位相が遅れている場合
は遅延時間減少指令を生成するステップと、前記遅延時
間増加指令が生成されたときは前記第2の信号を遅延す
る時間を増加し、前記遅延時間減少指令が生成されたと
きは前記遅延時間を減少させて前記第2の信号を遅延し
出力するステップとを備えている。
【0014】さらに、本発明の他の位相同期方法は、基
準クロックを1/Mに分周して第1の信号を生成するス
テップと、フィードバック信号を1/Nに分周して第2
の信号を生成するステップと、前記第1の信号と前記第
2の信号とを位相比較し、いずれの位相が進んでいるか
を示す位相比較結果を生成するステップと、前記位相比
較結果に基づき、第1の時刻における位相差の大きさ
と、第2の時刻における位相差の大きさとを検知して生
成するステップと、前記第1の時刻における位相差の大
きさと、前記第2の時刻における位相差の大きさとを与
えられ、前記第2の時刻における位相差の大きさから前
記第1の時刻における位相差の大きさの時間差分を求め
るステップと、前記位相比較結果と、前記位相差の大き
さの時間差分とを用いて、前記第2の時刻における位相
差の大きさの方が前記第1の時刻における位相差の大き
さよりも小さい場合は補正を行わず、前記第2の時刻に
おける位相差の大きさの方が前記第1の時刻における位
相差の大きさよりも大きい場合であって、前記第2の信
号の方が前記第1の信号よりも位相が進んでいる場合は
遅延時間増加指令を生成し、前記第2の信号の方が前記
第1の信号よりも位相が遅れている場合は遅延時間減少
指令を生成するステップと、前記遅延時間増加指令が生
成されたときは遅延時間を増加させ、前記遅延時間減少
指令が生成されたときは前記遅延時間を減少させて、前
記フィードバック信号を遅延するステップとを備えてい
る。
【0015】ここで、フィードバック信号を遅延するス
テップでは、前記遅延時間増加信号又は前記遅延時間減
少信号が1回生成される毎に、前記フィードバック信号
に含まれるN個のパルスのうちK個のみに対して前記遅
延時間を増加又は減少させてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0017】図1に、本実施の形態によるディジタルP
LLの構成を示す。基準クロック22がM分周器11に
入力され、1/Mに分周された信号13が出力され、フ
ィードバック信号21がN分周器12に入力されて、1
/Nに分周された信号14として出力されて、それぞれ
位相比較回路15に入力される。位相比較回路15は、
M分周器11の出力信号13と、N分周器12の出力信
号14との位相を比較し、いずれの位相が進んでいるか
を示す位相比較信号23を遅延制御回路18に出力す
る。位相比較信号23は、基準クロック22を分周した
信号13を基準に、フィードバック信号21を分周した
信号14の位相の方が進んでいる(Δθ>0)か、ある
いは信号14の位相の方が遅れている(Δθ<0)かを
示す。
【0018】さらに、位相比較信号23は位相差検知回
路16にも与えられ、信号13と信号14の位相差(|
Δθ|)が検知され、位相差検知信号24が出力されて
位相差差分回路17に与えられる。
【0019】位相差差分回路17は、位相差検知信号2
4に基づいて、位相差の時間差分Δ2 θ(=|Δθt2
−|Δθt1|)を求めて、位相差差分信号25を遅延制
御回路18に与える。ここで、t1、t2はそれぞれ時
刻を示し、t2>t1の関係にあり、さらにΔθt1は時
刻t1における位相差の大きさ|Δθ|、Δθt2は時刻
t2における位相差の大きさ|Δθ|とする。
【0020】遅延制御回路18は、位相比較信号23が
示す信号13に対する信号14の位相の進み又は遅れ
(Δθ>0、又はΔθ<0)と、位相差差分信号25が
示す位相差の時間差分Δ2 θとを用いて、インターバル
モードの設定又は解除、及びインターバルモードを解除
している間、DOWN信号(遅延時間増加信号)又はU
P信号(遅延時間減少信号)の出力を行う。
【0021】先ず、インターバルモードの設定、解除は
以下の条件に従って行う。
【0022】(1) 信号14と信号15との位相差の
時間差分Δ2 θが負の値をとり、フィードバック信号2
1の位相及び周波数が共に基準クロック22(真値)に
近付きつつある場合は、インターバルモードを設定して
補正を行わない。これにより、補正を加えたときに発生
するジッタを回避することができる。
【0023】(2) 位相差の時間差分Δ2 θが正の値
をとり、フィードバック信号21の位相及び周波数が基
準クロック22から遠ざかりつつある場合は、インター
バルモードを解除し、補正を行う。
【0024】ここで、Δ2 θ=0である場合は、インタ
ーバルモードの設定又は解除のいずれを行うようにして
もよい。
【0025】インターバルモードを設定した場合は、位
相の補正を行わないので、DOWN信号及びUP信号の
いずれも出力されない。インターバルモードが解除され
ている間は、以下のような条件に従いDOWN信号とU
P信号のいずれか一方が出力される。
【0026】(1)信号14が信号13よりも位相が進
んでいる場合(Δθ>0)、フィードバック信号21の
位相を基準クロック22の位相まで遅らせるために、D
OWN信号を出力する。
【0027】(2)信号14が信号13よりも位相が遅
れている場合(Δθ<0)、フィードバック信号21の
位相を基準クロック22の位相まで早めるために、UP
信号を出力する。
【0028】図3に、上述した位相比較回路15、位相
差検知回路16、位相差差分回路17、及び遅延制御回
路18における動作内容をフローチャートとして示す。
【0029】ステップ101として、位相比較回路15
が信号13に対する信号14の位相差Δθを検出する。
【0030】ステップ102として位相差検知回路16
が、各時刻t1、t2におけるそれぞれの位相差の大き
さ|Δθt1|、|Δθt2|を検出する。
【0031】ステップ103として、位相差差分回路1
7は、位相差の時間差分Δ2 θ=|Δθt2|−|Δθt1
|を求める。
【0032】ステップ104として、遅延制御回路18
がΔ2 θ<0か否かを判断する。Δ2 θ<0である場合
は、ステップ105へ移行してインターバルモードを設
定し、DOWN信号及びUP信号は出力しない。Δ2 θ
<0でない場合は、ステップ106へ移行してインター
バルモードを解除する。さらに、ステップ107へ移行
し、遅延制御回路18がΔθ>0であるか否かを判断す
る。Δθ>0である場合は、ステップ108へ移行して
DOWN信号を遅延可変回路19に出力する。逆に、Δ
θ>0でない場合は、ステップ109へ移行してUP信
号を遅延可変回路19に出力する。
【0033】遅延制御回路18からDOWN信号又はU
P信号が出力されると、遅延可変回路19に与えられ
る。遅延可変回路19は、出力回路としてのインバータ
20の段数を増加又は減少させる。DOWN信号又はU
P信号が1回出力されると、信号14の1パルスに含ま
れるフィードバック信号21のN個のパルスのうち、1
つのパルスのみ周期を補正する。
【0034】即ち、図2(a)に示されたように、補正
前のフィードバック信号21のN個のパルスの周期が全
てTであった場合に、DOWN信号を1回与えられたと
すると、図2(b)に示されたように、1つのパルスに
のみインバータの段数が増加してΔTだけ補正されて周
期がT+ΔTとなり、他のN−1個のパルスは補正前と
同様に周期がTとなる。
【0035】これは、N個のパルスの全てを変化させる
と、信号14の1パルスの周期が一度に大きく変化して
ジッタが大きくなるので、このような事態を回避するた
めである。
【0036】DOWN信号をn回与えられた場合には、
図2(c)に示されたように、n個のパルスの周期がT
+ΔTで、他のN−n個のパルスの周期は補正前と同じ
周期Tを維持する。
【0037】この状態で、DOWN信号がさらに1回与
えられると、図2(d)のようにn+1個のパルスが周
期T+ΔTで、他のN−n−1個のパルスが周期Tとな
り、逆にUP信号が1回与えられると、n−1個のパル
スが周期T+ΔTで、他のN−n+1個のパルスが周期
Tとなる。
【0038】このように、位相差Δ2 が負の値で真値に
近付きつつある場合は、インターバルモードを設定して
補正は行わず、位相差Δ2 が正の値をとり真値から遠ざ
かりつつある場合はインターバルモードを解除し、DO
WN信号又はUP信号を出してフィードバック信号21
のN個のパルスのうち1個のパルスの周期をΔTだけ補
正する。これにより、N分周器12からの出力信号14
に含まれる1つのパルスの周期が補正により大きく変動
することがなく、ジッタを小さく抑制することができ
る。
【0039】図4に、本実施の形態に基づいて位相同期
を行った場合のシミュレーション結果を示す。ここで、
シミュレーションを行う際の条件として、M分周器11
のMを3、N分周器12のNを6、基準クロック22の
周期Tref を40ns、フィードバック信号21の周期
Tosc を3ns、DOWN信号又はUP信号によりフィ
ードバック信号21に1回補正を行うときの補正量ΔT
osc を1nsとした。この図4に示されたように、フィ
ードバック信号21の周期Tosc は約12秒経過後には
20nsに収束し、同様に基準クロック22との位相差
Δφもほぼ0nsに収束する。従って、本実施の形態に
よれば補正によるジッタを抑制することで、周期及び位
相差とも短時間で収束させることが可能である。
【0040】以上のように、本実施の形態によるディジ
タルPLLによれば、製品毎に遅延可変回路19等に対
して最適設計を行う必要がなく、コストを低減すること
が可能であり、かつフィードバック信号21を基準クロ
ック22に基づいた所望の周波数に同期させることが可
能である。
【0041】上述した実施の形態は一例であり、本発明
を限定するものではない。例えば、上記実施の形態では
1回DOWN信号又はUP信号が出力される毎に、フィ
ードバック信号のN個のパルスのうち1個についてのみ
周期TをΔTだけ変化させている。しかし、補正により
ジッタが大きくならない程度に、DOWN信号又はUP
信号の1回の出力につき2以上N未満のパルスに対して
周期の補正を行ってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディジタ
ル位相同期方法及びその装置によれば、基準クロックに
対する出力信号の位相差の大きさが時間の経過と共に減
少しつつある場合には位相の補正を行わず、増加しつつ
ある場合にのみ位相の補正を行うことで、補正によるジ
ッタを抑制することができ、また従来のディジタルPL
Lでは補正ができなかった周波数を制御することが可能
であり、従来のアナログPLLにおいて必要であった製
品毎の部品の最適設計が不要でコストを低減させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるディジタル位相同
期装置の構成を示したブロック図。
【図2】同ディジタル位相同期装置においてフィードバ
ック信号に含まれるN個のパルスの周期を補正するとき
の各パルスの周期の変化を示した説明図。
【図3】本発明の一実施の形態によるディジタル位相同
期方法の手順を示したフローチャート。
【図4】本発明の一実施の形態によるディジタル位相同
期装置を用いて位相同期を行った場合のシミュレーショ
ン結果を示すグラフ。
【図5】従来のディジタル位相同期回路の構成を示した
ブロック図。
【図6】従来のアナログ位相同期回路の構成を示したブ
ロック図。
【符号の説明】
11 M分周器 12 N分周器 13,14 出力信号 15 位相比較回路 16 位相差検知回路 17 位相差差分回路 18 遅延制御回路 19 遅延可変回路 20 インバータ 21 フィードバック信号 22 基準クロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西 川 健 一 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株 式会社東芝半導体システム技術センター内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の信号と第2の信号との位相差信号を
    出力する回路と、 前記位相差信号に基づき、前記位相差が時間の経過と共
    に増加し、かつ前記第2の信号が前記第1の信号よりも
    位相が進んでいる場合は遅延時間増加信号を出力し、前
    記位相差が時間の経過と共に増加し、かつ前記第2の信
    号が前記第1の信号よりも位相が遅れている場合は遅延
    時間減少信号を出力する遅延制御回路と、 前記遅延時間増加信号を与えられたときは前記第2の信
    号を遅延する時間を増加し、前記遅延時間減少信号を与
    えられたときは前記遅延時間を減少させて前記第2の信
    号を前記位相比較器に出力する出力回路と、 を備えることを特徴とするディジタル位相同期回路。
  2. 【請求項2】基準クロックを1/M(Mは2以上の整
    数)に分周して出力する第1の分周器と、 フィードバック信号を1/N(Nは2以上の整数)に分
    周して出力する第2の分周器と、 前記第1の分周器の出力と前記第2の分周器の出力とを
    位相比較し、いずれの位相が進んでいるかを示す位相比
    較結果を出力する位相比較器と、 前記位相比較器が出力した位相比較結果に基づき、第1
    の時刻における位相差の大きさと、第1の時刻よりも進
    んだ第2の時刻における位相差の大きさとを検知して出
    力する位相差検知回路と、 前記位相差検知回路が出力した前記第1の時刻における
    位相差の大きさと、前記第2の時刻における位相差の大
    きさとを与えられ、前記第2の時刻における位相差の大
    きさから前記第1の時刻における位相差の大きさの時間
    差分を求めて出力する位相差差分回路と、 前記位相比較回路が出力した位相比較結果と、前記位相
    差差分回路が出力した位相差の大きさの時間差分とを与
    えられ、前記第2の時刻における位相差の大きさの方が
    前記第1の時刻における位相差の大きさよりも小さい場
    合は補正を行わず、前記第2の時刻における位相差の大
    きさの方が前記第1の時刻における位相差の大きさより
    も大きい場合であって、前記第2の分周器の出力の方が
    前記第1の分周器の出力よりも位相が進んでいる場合は
    遅延時間増加信号を出力し、前記第2の分周器の出力の
    方が前記第1の分周器の出力よりも位相が遅れている場
    合は遅延時間減少信号を出力する遅延制御回路と、 前記遅延制御回路が前記遅延時間増加信号を出力したと
    きは、出力回路のインバータの段数を増加させ、前記遅
    延制御回路が前記遅延時間減少信号を出力したときは前
    記出力回路のインバータの段数を減少させるように制御
    する遅延可変回路と、 前記遅延可変回路の制御に基づいて内蔵するインバータ
    の段数を増加又は減少し、前記フィードバック信号を遅
    延して前記N分周器に出力する前記出力回路と、 を備えることを特徴とするディジタル位相同期回路。
  3. 【請求項3】前記遅延制御回路が前記遅延時間増加信号
    又は前記遅延時間減少信号を1回出力する毎に、前記遅
    延可変回路は前記フィードバック信号に含まれるN個の
    パルスのうちK(Kは1以上でNよりも小さい整数)個
    のみに対して前記出力回路のインバータの段数を変化さ
    せることを特徴とする請求項2記載のディジタル位相同
    期回路。
  4. 【請求項4】前記第1の信号と第2の信号との位相差信
    号を生成するステップと、 前記位相差信号に基づき、前記位相差が時間の経過と共
    に増加し、かつ前記第2の信号が前記第1の信号よりも
    位相が進んでいる場合は遅延時間増加指令を生成し、前
    記位相差が時間の経過と共に増加し、かつ前記第2の信
    号が前記第1の信号よりも位相が遅れている場合は遅延
    時間減少指令を生成するステップと、 前記遅延時間増加指令が生成されたときは前記第2の信
    号を遅延する時間を増加し、前記遅延時間減少指令が生
    成されたときは前記遅延時間を減少させて前記第2の信
    号を遅延し出力するステップと、 を備えることを特徴とするディジタル位相同期方法。
  5. 【請求項5】基準クロックを1/Mに分周して第1の信
    号を生成するステップと、 フィードバック信号を1/Nに分周して第2の信号を生
    成するステップと、 前記第1の信号と前記第2の信号とを位相比較し、いず
    れの位相が進んでいるかを示す位相比較結果を生成する
    ステップと、 前記位相比較結果に基づき、第1の時刻における位相差
    の大きさと、第1の時刻よりも進んだ第2の時刻におけ
    る位相差の大きさとを検知して生成するステップと、 前記第1の時刻における位相差の大きさと、前記第2の
    時刻における位相差の大きさとを与えられ、前記第2の
    時刻における位相差の大きさから前記第1の時刻におけ
    る位相差の大きさの時間差分を求めるステップと、 前記位相比較結果と、前記位相差の大きさの時間差分と
    を用いて、前記第2の時刻における位相差の大きさの方
    が前記第1の時刻における位相差の大きさよりも小さい
    場合は補正を行わず、前記第2の時刻における位相差の
    大きさの方が前記第1の時刻における位相差の大きさよ
    りも大きい場合であって、前記第2の信号の方が前記第
    1の信号よりも位相が進んでいる場合は遅延時間増加指
    令を生成し、前記第2の信号の方が前記第1の信号より
    も位相が遅れている場合は遅延時間減少指令を生成する
    ステップと、 前記遅延時間増加指令が生成されたときは遅延時間を増
    加させ、前記遅延時間減少指令が生成されたときは前記
    遅延時間を減少させて、前記フィードバック信号を遅延
    するステップと、 を備えることを特徴とするディジタル位相同期方法。
  6. 【請求項6】前記フィードバック信号を遅延するステッ
    プでは、前記遅延時間増加信号又は前記遅延時間減少信
    号が1回生成される毎に、前記フィードバック信号に含
    まれるN個のパルスのうちK個のみに対して前記遅延時
    間を増加又は減少させることを特徴とする請求項5記載
    のディジタル位相同期方法。
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