JP2000349626A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2000349626A
JP2000349626A JP11156089A JP15608999A JP2000349626A JP 2000349626 A JP2000349626 A JP 2000349626A JP 11156089 A JP11156089 A JP 11156089A JP 15608999 A JP15608999 A JP 15608999A JP 2000349626 A JP2000349626 A JP 2000349626A
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signal
charge pump
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phase comparator
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JP11156089A
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Inventor
Mutsumi Terai
睦 寺井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロックインタイムの短縮が可能であり、しか
も安定な動作を確保できるPLL回路を備えた半導体装
置を得る。 【解決手段】 位相比較器1とチャージポンプ2との間
にパルス幅調節器5を設け、フィードバック信号CLK
の位相が入力信号REFに対し遅れまたは進みの一方の
状態にあり、これを収束するときは、チャージポンプ2
の電流出力を比較的高い値とし、この状態においてフィ
ードバック信号CLKの位相が入力信号REFに対し遅
れまたは進みの他方の状態に移行したときは、チャージ
ポンプ2の電流出力を比較的低い値として安定させるよ
うに、パルス幅調節器5によって位相比較器1からチャ
ージポンプ2へのパルス信号のパルス幅を制御するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内部にPLL回
路を備えたLSI等の半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、CMOSプロセスを使用したロジ
ックASICでは、その高速化にともなってチップ内で
のクロックスキューが問題になっている。この解決策の
一つとして、チップ内外のクロック位相管理を行うため
にPLL(Phase Looked Loop)回路
を導入する例が増加してきている。
【0003】図5は、従来技術におけるPLL回路の基
本回路構成を示すものである。図において、1は位相比
較器、2はチャージポンプ、3はループフィルタ、4は
電圧制御発振器(Voltage Controlle
d Oscilator:以下、VCOという)であ
る。図6は、従来技術における位相比較器1についての
具体的構成例を示すものである。図7は、チャージポン
プ2についての具体的構成例を示すものである。図8
は、ループフィルタ3についての具体的構成例を示すも
のである。図9は、VCO4についての具体的構成例を
示すものである。図10は、従来技術におけるPLL回
路のタイミングチャートを示すものである。図11は、
従来技術におけるPLL回路の各ノードについての波形
を示すものである。
【0004】ここで、位相比較器1は、外部からの入力
クロックREFとフィードバッククロックCLKの位相
を比較し、位相差に相当するUP信号(CLKの位相が
REFの位相に対して遅れているとき)、DOWN信号
(CLKの位相がREFの位相に対して進んでいると
き)を出力する。2入力信号REF,CLKの位相が一
致すると同期が確定し、一般的にこの状態をPLLがロ
ック(収束)した状態という。
【0005】チャージポンプ2は、位相比較器1で検出
した位相差(UP信号,DOWN信号)を電流に変換し
て、ループフィルタ3に供給する。ループフィルタ3
は、低域通過フィルタで不要な高周波成分や雑音を除去
し、チャージポンプ2から供給された電流を積分して電
圧情報とする。VCO4は、ループフィルタ3から出力
された電圧を受けて入力電圧に応じた周波数の信号を発
振する。
【0006】図11に、従来のPLLの各ノードにおけ
る波形を示す。収束期間におけるチャージポンプ2の出
力電流が大きければ、より早く収束し、安定期間におけ
るチャージポンプ2の出力電流が小さければ、より早く
安定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のPLL
回路におけるチャージポンプでは、収束期間と安定期間
で同じ電流量しか流せないので、ロックインタイム(完
全にロックするまでの時間)が長くなるという問題があ
る。
【0008】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、ロックインタイムの短縮が
可能であり、しかも安定な動作を確保できるPLL回路
を備えた半導体装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る半導体
装置では、入力信号とフィードバック信号との位相を比
較しその比較結果に応じた出力信号を導出する位相比較
器と、前記位相比較器からの出力信号を受けその出力信
号に応じた出力を導出するチャージポンプと、前記チャ
ージポンプの出力に応じたフィードバック信号を前記位
相比較器に導出する発振器とを有するPLL回路を備
え、フィードバック信号の入力信号との位相が遅れてい
るか進んでいるかにより前記位相比較器からの出力信号
によって前記チャージポンプを制御する半導体装置にお
いて、前記フィードバック信号の位相が入力信号に対し
遅れまたは進みの一方の状態にあり、これを収束すると
きは、前記チャージポンプの出力を比較的高い値とし、
この状態において前記フィードバック信号の位相が入力
信号に対し遅れまたは進みの他方の状態に移行したとき
は、前記チャージポンプの出力を比較的低い値として安
定させるように、前記位相比較器の出力信号に応じて前
記チャージポンプへの入力信号を制御する制御手段を設
けたものである。
【0010】第2の発明に係る半導体装置では、入力信
号とフィードバック信号との位相を比較しその比較結果
に応じたパルス信号を導出する位相比較器と、前記位相
比較器からのパルス信号を受けそのパルス信号に応じた
出力を導出するチャージポンプと、前記チャージポンプ
の出力に応じたフィードバック信号を前記位相比較器に
導出する発振器とを有するPLL回路を備え、フィード
バック信号の入力信号との位相が遅れているか進んでい
るかにより前記位相比較器からの出力信号によって前記
チャージポンプを制御する半導体装置において、前記フ
ィードバック信号の位相が入力信号に対し遅れまたは進
みの一方の状態にあり、これを収束するときは、前記チ
ャージポンプの出力を比較的高い値とし、この状態にお
いて前記フィードバック信号の位相が入力信号に対し遅
れまたは進みの他方の状態に移行したときは、前記チャ
ージポンプの出力を比較的低い値として安定させるよう
に、前記位相比較器から前記チャージポンプへのパルス
信号のパルス幅を制御するパルス幅制御手段を設けたも
のである。
【0011】第3の発明に係る半導体装置では、入力信
号とフィードバック信号との位相を比較しその比較結果
に応じたパルス信号を導出する位相比較器と、前記位相
比較器からのパルス信号を受けそのパルス信号に応じた
電流出力を導出するチャージポンプと、前記チャージポ
ンプの電流出力を受けその電流出力を積分して電圧情報
とする積分手段と、前記積分手段からの電圧情報を受け
その電圧情報に応じたフィードバック信号を前記位相比
較器に導出する電圧制御発振器とを有するPLL回路を
備え、フィードバック信号の入力信号との位相が遅れて
いるか進んでいるかにより前記位相比較器からの出力信
号によって前記チャージポンプを制御する半導体装置に
おいて、前記位相比較器と前記チャージポンプとの間に
パルス幅調節器を設け、前記フィードバック信号の位相
が入力信号に対し遅れまたは進みの一方の状態にあり、
これを収束するときは、前記チャージポンプの電流出力
を比較的高い値とし、この状態において前記フィードバ
ック信号の位相が入力信号に対し遅れまたは進みの他方
の状態に移行したときは、前記チャージポンプの電流出
力を比較的低い値として安定させるように、前記パルス
幅調節器によって前記位相比較器から前記チャージポン
プへのパルス信号のパルス幅を制御するようにしたもの
である。
【0012】第4の発明に係る半導体装置では、入力信
号とフィードバック信号との位相を比較しその比較結果
に応じたパルス信号を導出する位相比較器と、前記位相
比較器からのパルス信号を受けそのパルス信号に応じた
電流出力を導出するチャージポンプと、前記チャージポ
ンプの電流出力を受けその電流出力を積分して電圧情報
とする積分手段と、前記積分手段からの電圧情報を受け
その電圧情報に応じたフィードバック信号を前記位相比
較器に導出する電圧制御発振器とを有するPLL回路を
備え、フィードバック信号の入力信号との位相が遅れて
いるか進んでいるかにより前記位相比較器からの出力信
号によって前記チャージポンプを制御する半導体装置に
おいて、前記フィードバック信号の位相が入力信号に対
し遅れまたは進みの一方の状態にあり、これを収束する
ときは、前記チャージポンプの電流出力を比較的高い値
とし、この状態において前記フィードバック信号の位相
が入力信号に対し遅れまたは進みの他方の状態に移行し
たときは、前記チャージポンプの電流出力を比較的低い
値として安定させるように、前記位相比較器から前記チ
ャージポンプへのパルス信号の幅を複数のパルス幅設定
値から選択的に導出するようにしたものである。
【0013】第5の発明に係る半導体装置では、入力信
号とフィードバック信号との位相を比較しその比較結果
に応じたパルス信号を導出する位相比較器と、前記位相
比較器からのパルス信号を受けそのパルス信号に応じた
電流出力を導出するチャージポンプと、前記チャージポ
ンプの電流出力を受けその電流出力を積分して電圧情報
とする積分手段と、前記積分手段からの電圧情報を受け
その電圧情報に応じたフィードバック信号を前記位相比
較器に導出する電圧制御発振器とを有するPLL回路を
備え、フィードバック信号の入力信号との位相が遅れて
いるか進んでいるかにより前記位相比較器からの出力信
号によって前記チャージポンプを制御する半導体装置に
おいて、前記位相比較器から前記チャージポンプへのパ
ルス信号のパルス幅を選択するパルス幅選択手段を設
け、前記フィードバック信号の位相が入力信号に対し遅
れまたは進みの一方の状態にあり、これを収束するとき
は、前記チャージポンプの電流出力を比較的高い値と
し、この状態において前記フィードバック信号の位相が
入力信号に対し遅れまたは進みの他方の状態に移行した
ときは、前記チャージポンプの電流出力を比較的低い値
として安定させるように、前記パルス幅選択手段によっ
て前記位相比較器から前記チャージポンプへのパルス信
号のパルス幅を制御するようにしたものである。
【0014】第6の発明に係る半導体装置では、第3な
いし第5の発明において、前記積分手段としてローパス
フィルタを用いたものである。
【0015】第7の発明に係る半導体装置では、前記フ
ィードバック信号の位相が前記入力信号に対し遅れまた
は進みの一方の状態にあり、これを収束するときには、
位相比較器からのパルス信号に位相比較器からのパルス
信号を遅延回路により遅延させた遅延信号を合成するこ
とによって前記チャージポンプへのパルス信号の幅を増
大するとともに、この状態において前記フィードバック
信号の位相が入力信号に対し遅れまたは進みの他方の状
態に移行したときは、前記位相比較器からのパルス信号
への前記遅延信号の合成をとりやめるようにしたもので
ある。
【0016】第8の発明に係る半導体装置では、第7の
発明において、前記遅延回路として、インバータを偶数
個直列に接続した遅延回路要素を複数個設け、これらの
遅延回路要素をセレクタ手段により選択して所望の遅延
効果を得るようにしたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
による実施の形態1におけるPLL回路の全体構成図で
ある。図において、1は位相比較器、2はチャージポン
プ、3はローパスフィルタからなる積分手段、4はVC
O、5はUP/DOWNパルス幅調節器からなるパルス
幅制御手段である。
【0018】図2は、この発明による実施の形態1にお
けるUP/DOWNパルス幅調節器5についての具体的
構成を示すものである。図において、6,7は遅延回
路、8,9,10はフリップフロップ回路、11,1
2,13,14はインバータ、15,16,17,1
8,19,20はトランスミッションゲートからなるア
ナログスイッチ、21はAND回路、22はOR回路で
ある。
【0019】図3は、この発明による実施の形態1にお
けるPLL回路のタイミングチャートを示すものであ
る。ここで、位相比較器1は、外部からの入力クロック
信号REFとフィードバッククロック信号CLKの位相
を比較し、位相差に相当するUP信号(CLKの位相が
REFの位相に対して遅れているとき)、DOWN信号
(CLKの位相がREFの位相に対して進んでいると
き)を出力する。2入力信号REF,CLKの位相が一
致すると同期が確定し、一般的にこの状態をPLLがロ
ック(収束)した状態という。
【0020】チャージポンプ2は、位相比較器1で検出
した位相差(UP信号,DOWN信号)を電流に変換し
て、ローパスフィルタ3に供給する。ローパスフィルタ
3は、低域通過フィルタで不要な高周波成分や雑音を除
去し、チャージポンプ2から供給された電流を積分して
電圧情報とする。VCO4は、ローパスフィルタ3から
出力された電圧を受けて入力電圧に応じた周波数の信号
を発振する。UP/DOWNパルス幅調節器5は、位相
比較器1からのUP,DOWN信号に応じてパルス幅を
調節し、チャージポンプ2へ送る。
【0021】この発明によるPLL回路の動作を、具体
的回路構成を示す図2および動作タイミングを示す図3
について説明する。PLL回路は、リセット解除後の状
態をみれば、ロック(収束)状態である場合を除けば、
フィードバッククロック信号CLKの位相が外部からの
入力クロック信号REFに対し遅れまたは進みの一方の
状態にあり、位相比較器1がUP信号またはDOWN信
号の一方を出力する状態にある。この図3では、リセッ
ト解除後、最初の信号がUP信号の場合、つまりフィー
ドバッククロック信号CLKが外部からの入力クロック
信号REFに対して遅れている場合を示している。
【0022】フィードバッククロック信号CLKが外部
からの入力クロック信号REFに対して遅れていると、
位相差にあたる期間で、位相比較器1がUP信号をアク
ティブ(UP信号=Low)にし、PLL回路を収束す
るように出力する。
【0023】位相比較器1からのUP信号(アクティブ
=Low)は、UP/DOWNパルス幅調節器5のUP
信号入力端子に印加され、UP信号の立下りエッジでU
PSEL信号=High,DOWNSEL信号=Low
になる。
【0024】そして、UP信号はAND回路21の一方
の入力端子に印加され、また、UP信号を遅延回路6に
より遅延させた遅延信号であるUP’信号はトランスミ
ッションゲート15を介してAND回路21の他方の入
力端子に印加される。この状態において、トランスミッ
ションゲート15は、フリップフロップ回路10のQ端
子出力であるPWC信号が“Low”であることによ
り、ON状態であり、Low状態でアクティブになって
いるUP信号とUP信号の遅延信号であるUP’信号と
はAND回路21でANDをとることによって合成さ
れ、UP信号の立ち下がりからUP’信号の立ち上がり
までの増大された幅を持つ比較的高い値のIUP信号を
AND回路21からパルス幅調節器5の出力信号として
導出することになる。
【0025】この期間は、DOWN信号の準備している
状態であり、IUP信号のパルス幅が、UP信号とU
P’信号のANDをとることにより、UP信号とUP’
信号とが合成されて、UP信号のパルス幅よりも広くな
るのである。つまり、チャージポンプ2の出力電流が大
きくなり、より速く収束するようになる。
【0026】フィードバック信号CLKが入力信号RE
Fに対して進んでいると、位相差にあたる期間で、位相
比較器1がDOWN信号をアクティブ(DOWN信号=
High)にする。前項の期間中に、すなわち前述した
UP信号による収束動作中に、DOWN信号がアクティ
ブになると、DOWN信号の立ち上がりでUPSEL信
号=Low,DOWNSEL信号=Highになる。フ
リップフロップ回路9のQ端子出力であるDOWNSE
L信号のHigh状態への移行により、フリップフロッ
プ回路10のQ端子出力であるPWC信号はHigh状
態に移行し、トランスミッションゲート15はOFF状
態となる。UP’信号はAND回路21に印加されず、
UP信号と同じ幅を持ち比較的低い値のIUP信号が、
安定動作のため、AND回路21からパルス幅調節器5
の出力として導出される。
【0027】この期間は、UP信号の準備している状態
であり、IUP信号のパルス幅がUP信号のパルス幅と
同じになるのである。つまり、チャージポンプの出力電
流が小さくなり、より速く安定するようになる。
【0028】一方、図3に示す状態と異なり、リセット
解除後、最初の信号がDOWN信号の場合、つまりフィ
ードバッククロック信号CLKが外部からの入力クロッ
ク信号REFに対して進んでいる場合には、位相差にあ
たる期間で、位相比較器1がDOWN信号をアクティブ
(DOWN信号=High)にし、PLL回路を収束す
るように出力する。
【0029】位相比較器1からのDOWN信号(アクテ
ィブ=High)は、UP/DOWNパルス幅調節器5
のDOWN信号入力端子に印加され、DOWN信号の立
上りエッジでUPSEL信号=Low,DOWNSEL
信号=Highになる。
【0030】そして、DOWN信号はOR回路22の一
方の入力端子に印加され、また、DOWN信号を遅延回
路7により遅延させた遅延信号であるDOWN’信号は
トランスミッションゲート18を介してOR回路22の
他方の入力端子に印加される。この状態において、トラ
ンスミッションゲート18は、フリップフロップ回路1
0のQ端子出力であるPWC信号が“High”である
ことにより、ON状態であり、High状態でアクティ
ブになっているDOWN信号とDOWN信号の遅延信号
であるDOWN’信号とはOR回路22でORをとるこ
とによって合成され、DOWN信号の立ち上りからDO
WN’信号の立ち下りまでの増大された幅を持つ比較的
高い値のIDOWN信号をOR回路22からパルス幅調
節器5の出力信号として導出することになる。
【0031】この期間は、UP信号の準備している状態
であり、IDOWN信号のパルス幅が、DOWN信号と
DOWN’信号のORをとることにより、DOWN信号
とDOWN’信号とが合成されて、DOWN信号のパル
ス幅よりも広くなるのである。つまり、チャージポンプ
2の出力電流が大きくなり、より速く収束するようにな
る。
【0032】フィードバック信号CLKが入力信号RE
Fに対して進んでいると、位相差にあたる期間で、位相
比較器1がUP信号をアクティブ(UP信号=Low)
にする。前項の期間中に、すなわち前述したDOWN信
号による収束動作中に、UP信号がアクティブになる
と、UP信号の立ち上がりでUPSEL信号=Hig
h,DOWNSEL信号=Lowになる。フリップフロ
ップ回路9のQ端子出力であるDOWNSEL信号のL
ow状態への移行により、フリップフロップ回路10の
Q端子出力であるPWC信号はLow状態に移行し、ト
ランスミッションゲート18はOFF状態となる。DO
WN’信号はOR回路22に印加されず、DOWN信号
と同じ幅を持ち比較的低い値のIDOWN信号が、安定
動作のため、OR回路22からパルス幅調節器5の出力
として導出される。
【0033】以上の動作により、このPLLでは、収束
期間においてチャージポンプの出力電流を大きくし、安
定期間においてチャージポンプの出力電流を小さくする
ことができる。
【0034】この発明による実施の形態1によれば、入
力信号REFとフィードバック信号CLKとの位相を比
較しその比較結果に応じたパルス信号を導出する位相比
較器1と、位相比較器1からのパルス信号を受けそのパ
ルス信号に応じた電流出力を導出するチャージポンプ2
と、チャージポンプ2の電流出力を受けその電流出力を
積分して電圧情報とするローパスフィルタ3からなる積
分手段と、ローパスフィルタ3からなる積分手段からの
電圧情報を受けその電圧情報に応じたフィードバック信
号を前記位相比較器1に導出する電圧制御発振器4とを
有するPLL回路を備え、フィードバック信号CLKの
入力信号REFとの位相が遅れているか進んでいるかに
より位相比較器1からの出力信号によってチャージポン
プ2を制御する半導体装置において、位相比較器1とチ
ャージポンプ2との間にパルス幅調節器からなるパルス
幅制御手段を設け、フィードバック信号CLKの位相が
入力信号REFに対し遅れまたは進みの一方の状態にあ
り、これを収束するときは、チャージポンプ2の電流出
力を比較的高い値とし、この状態においてフィードバッ
ク信号CLKの位相が入力信号REFに対し遅れまたは
進みの他方の状態に移行したときは、チャージポンプ2
の電流出力を減少して安定させるように、パルス幅調節
器5からなるパルス幅制御手段によって位相比較器1か
らチャージポンプ2へのパルス信号のパルス幅を制御す
るようにしたので、ロックインタイムの短縮が可能であ
り、しかも安定な動作を確保できるPLL回路を備えた
半導体装置を得ることができる。
【0035】実施の形態2.図4は、この発明による実
施の形態2における遅延回路の構成を示す接続図であ
る。図において、23はインバータ、T2,T4,T
6,…,T2Nはインバータ23を所定個数づつ直列接
続して構成される遅延回路要素、24はセレクタ、25
はセレクタ24の選択信号入力端子である。
【0036】図4に示す通り、遅延回路要素T2はイン
バータ23を2個接続した直列回路で構成され、遅延回
路要素T4はインバータ23を4個接続した直列回路で
構成され、遅延回路要素T6はインバータ23を6個接
続した直列回路で構成され、そして、遅延回路要素T2
Nはインバータ23を2N個(ここで、Nは整数)の直
列回路で構成されている。セレクタ24は、遅延回路要
素T2,T4,T6,…,T2Nのいずれかを選択制御
信号Sに応じて選択する。図4では、実施の形態1にお
ける遅延回路6を、このような具体的構成として置き換
えるものについて示している。
【0037】図4に示す構成においては、セレクタ24
への選択制御信号Sを印加することにより、互いに並列
的に設けられた遅延回路要素T2,T4,T6,…,T
2Nのうち、インバータ23を所望個数だけ直列接続し
た遅延回路要素T2,T4,T6,…,T2Nのいずれ
かを選択することによって、遅延回路6の遅延時間を適
切に設定できる。このように、遅延回路6の遅延時間を
選択することにより、パルス幅調節器5の出力信号であ
るIUP信号のパルス幅を選択することができ、収束期
間におけるチャージポンプ2の出力電流を選択すること
ができる。つまり、仕様に見合ったロックインタイムの
短縮化をはかることができる。
【0038】ここでは、遅延回路6として図4に示す構
成を置き換えるものについて説明したが、遅延回路7と
して同様に図4に示すような構成を置き換えることもで
きることは勿論である。
【0039】この発明による実施の形態2によれば、フ
ィードバック信号CLKの位相が入力信号REFに対し
遅れまたは進みの一方の状態にあり、これを収束すると
きには、位相比較器1からのパルス信号UP,DOWN
に位相比較器1からのパルス信号を遅延回路6,7によ
り遅延させた遅延信号UP’,DOWN’を合成するこ
とによってチャージポンプ2へのパルス信号IUP,I
DOWNの幅を増大するとともに、この状態において前
記フィードバック信号CLKの位相が入力信号REFに
対し遅れまたは進みの他方の状態に移行したときは、位
相比較器1からのパルス信号UP,DOWNへの遅延信
号UP’,DOWN’の合成をとりやめるようにしたも
のにおいて、遅延回路6,7として、インバータ23を
偶数個直列に接続した遅延回路要素T2,T4,T6,
…,T2Nを複数個設け、これらの遅延回路要素をセレ
クタ24からなるセレクタ手段により選択して所望の遅
延効果を得るようにしたので、ロックインタイムの短縮
が可能であり、しかも安定な動作を確保できるPLL回
路を備えた半導体装置の動作を更に適切に行わせること
ができる。
【0040】
【発明の効果】第1の発明によれば、入力信号とフィー
ドバック信号との位相を比較しその比較結果に応じた出
力信号を導出する位相比較器と、前記位相比較器からの
出力信号を受けその出力信号に応じた出力を導出するチ
ャージポンプと、前記チャージポンプの出力に応じたフ
ィードバック信号を前記位相比較器に導出する発振器と
を有するPLL回路を備え、フィードバック信号の入力
信号との位相が遅れているか進んでいるかにより前記位
相比較器からの出力信号によって前記チャージポンプを
制御する半導体装置において、前記フィードバック信号
の位相が入力信号に対し遅れまたは進みの一方の状態に
あり、これを収束するときは、前記チャージポンプの出
力を比較的高い値とし、この状態において前記フィード
バック信号の位相が入力信号に対し遅れまたは進みの他
方の状態に移行したときは、前記チャージポンプの出力
を比較的低い値として安定させるように、前記位相比較
器の出力信号に応じて前記チャージポンプへの入力信号
を制御する制御手段を設けたので、ロックインタイムの
短縮が可能であり、しかも安定な動作を確保できるPL
L回路を備えた半導体装置を得ることができる。
【0041】第2の発明によれば、入力信号とフィード
バック信号との位相を比較しその比較結果に応じたパル
ス信号を導出する位相比較器と、前記位相比較器からの
パルス信号を受けそのパルス信号に応じた出力を導出す
るチャージポンプと、前記チャージポンプの出力に応じ
たフィードバック信号を前記位相比較器に導出する発振
器とを有するPLL回路を備え、フィードバック信号の
入力信号との位相が遅れているか進んでいるかにより前
記位相比較器からの出力信号によって前記チャージポン
プを制御する半導体装置において、前記フィードバック
信号の位相が入力信号に対し遅れまたは進みの一方の状
態にあり、これを収束するときは、前記チャージポンプ
の出力を比較的高い値とし、この状態において前記フィ
ードバック信号の位相が入力信号に対し遅れまたは進み
の他方の状態に移行したときは、前記チャージポンプの
出力を比較的低い値として安定させるように、前記位相
比較器から前記チャージポンプへのパルス信号のパルス
幅を制御するパルス幅制御手段を設けたので、ロックイ
ンタイムの短縮が可能であり、しかも安定な動作を確保
できるPLL回路を備えた半導体装置を得ることができ
る。
【0042】第3の発明によれば、入力信号とフィード
バック信号との位相を比較しその比較結果に応じたパル
ス信号を導出する位相比較器と、前記位相比較器からの
パルス信号を受けそのパルス信号に応じた電流出力を導
出するチャージポンプと、前記チャージポンプの電流出
力を受けその電流出力を積分して電圧情報とする積分手
段と、前記積分手段からの電圧情報を受けその電圧情報
に応じたフィードバック信号を前記位相比較器に導出す
る電圧制御発振器とを有するPLL回路を備え、フィー
ドバック信号の入力信号との位相が遅れているか進んで
いるかにより前記位相比較器からの出力信号によって前
記チャージポンプを制御する半導体装置において、前記
位相比較器と前記チャージポンプとの間にパルス幅調節
器を設け、前記フィードバック信号の位相が入力信号に
対し遅れまたは進みの一方の状態にあり、これを収束す
るときは、前記チャージポンプの電流出力を比較的高い
値とし、この状態において前記フィードバック信号の位
相が入力信号に対し遅れまたは進みの他方の状態に移行
したときは、前記チャージポンプの電流出力を比較的低
い値として安定させるように、前記パルス幅調節器によ
って前記位相比較器から前記チャージポンプへのパルス
信号のパルス幅を制御するようにしたので、ロックイン
タイムの短縮が可能であり、しかも安定な動作を確保で
きるPLL回路を備えた半導体装置を得ることができ
る。
【0043】第4の発明によれば、入力信号とフィード
バック信号との位相を比較しその比較結果に応じたパル
ス信号を導出する位相比較器と、前記位相比較器からの
パルス信号を受けそのパルス信号に応じた電流出力を導
出するチャージポンプと、前記チャージポンプの電流出
力を受けその電流出力を積分して電圧情報とする積分手
段と、前記積分手段からの電圧情報を受けその電圧情報
に応じたフィードバック信号を前記位相比較器に導出す
る電圧制御発振器とを有するPLL回路を備え、フィー
ドバック信号の入力信号との位相が遅れているか進んで
いるかにより前記位相比較器からの出力信号によって前
記チャージポンプを制御する半導体装置において、前記
フィードバック信号の位相が入力信号に対し遅れまたは
進みの一方の状態にあり、これを収束するときは、前記
チャージポンプの電流出力を比較的高い値とし、この状
態において前記フィードバック信号の位相が入力信号に
対し遅れまたは進みの他方の状態に移行したときは、前
記チャージポンプの電流出力を比較的低い値として安定
させるように、前記位相比較器から前記チャージポンプ
へのパルス信号の幅を複数のパルス幅設定値から選択的
に導出するようにしたので、ロックインタイムの短縮が
可能であり、しかも安定な動作を確保できるPLL回路
を備えた半導体装置を得ることができる。
【0044】第5の発明によれば、入力信号とフィード
バック信号との位相を比較しその比較結果に応じたパル
ス信号を導出する位相比較器と、前記位相比較器からの
パルス信号を受けそのパルス信号に応じた電流出力を導
出するチャージポンプと、前記チャージポンプの電流出
力を受けその電流出力を積分して電圧情報とする積分手
段と、前記積分手段からの電圧情報を受けその電圧情報
に応じたフィードバック信号を前記位相比較器に導出す
る電圧制御発振器とを有するPLL回路を備え、フィー
ドバック信号の入力信号との位相が遅れているか進んで
いるかにより前記位相比較器からの出力信号によって前
記チャージポンプを制御する半導体装置において、前記
位相比較器から前記チャージポンプへのパルス信号のパ
ルス幅を選択するパルス幅選択手段を設け、前記フィー
ドバック信号の位相が入力信号に対し遅れまたは進みの
一方の状態にあり、これを収束するときは、前記チャー
ジポンプの電流出力を比較的高い値とし、この状態にお
いて前記フィードバック信号の位相が入力信号に対し遅
れまたは進みの他方の状態に移行したときは、前記チャ
ージポンプの電流出力を比較的低い値として安定させる
ように、前記パルス幅選択手段によって前記位相比較器
から前記チャージポンプへのパルス信号のパルス幅を制
御するようにしたので、ロックインタイムの短縮が可能
であり、しかも、安定な動作を確保できるPLL回路を
備えた半導体装置を得ることができる。
【0045】第6の発明によれば、第3ないし第5の発
明において、前記積分手段としてローパスフィルタを用
いたので、ロックインタイムの短縮が可能であり、しか
も安定な動作を確保できるPLL回路を備えた半導体装
置を得ることができる。
【0046】第7の発明によれば、第2ないし第6の発
明において、前記フィードバック信号の位相が前記入力
信号に対し遅れまたは進みの一方の状態にあり、これを
収束するときには、位相比較器からのパルス信号に位相
比較器からのパルス信号を遅延回路により遅延させた遅
延信号を合成することによって前記チャージポンプへの
パルス信号の幅を増大するとともに、この状態において
前記フィードバック信号の位相が入力信号に対し遅れま
たは進みの他方の状態に移行したときは、前記位相比較
器からのパルス信号への前記遅延信号の合成をとりやめ
るようにしたので、ロックインタイムの短縮が可能であ
り、しかも安定な動作を確保できるPLL回路を備えた
半導体装置の動作をより適切に行わせることができる。
【0047】第8の発明によれば、第7の発明におい
て、前記遅延回路として、インバータを偶数個直列に接
続した遅延回路要素を複数個設け、これらの遅延回路要
素をセレクタ手段により選択して所望の遅延効果を得る
ようにしたので、ロックインタイムの短縮が可能であ
り、しかも安定な動作を確保できるPLL回路を備えた
半導体装置の動作を更に適切に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による実施の形態1におけるPLL
回路を示すブロック図である。
【図2】 この発明による実施の形態1におけるUP/
DOWNパルス幅調節器を示す接続図である。
【図3】 この発明による実施の形態1におけるPLL
回路についてのタイミングチャートを示す線図である。
【図4】 この発明による実施の形態2における遅延回
路を示す接続図である。
【図5】 従来技術におけるPLL回路の基本回路構成
をブロック図である。
【図6】 従来技術における位相比較器についての具体
的構成例を示す接続図である。
【図7】 従来技術におけるチャージポンプについての
具体的構成例を示す接続図である。
【図8】 従来技術におけるループフィルタについての
具体的構成例を示す接続図である。
【図9】 従来技術におけるVCOについての具体的構
成例を示す接続図である。
【図10】 従来技術におけるPLL回路のタイミング
チャートを示す線図である。
【図11】 従来技術におけるPLL回路の各ノードに
ついての波形を示す線図である。
【符号の説明】
1 位相比較器、2 チャージポンプ、3 ローパスフ
ィルタ、4 VCO、5 UP/DOWNパルス幅調節
器、6,7 遅延回路、8〜10 フリップフロップ回
路、11〜14 インバータ、15〜20 トランスミ
ッションゲートからなるアナログスイッチ、21 AN
D回路、22 OR回路、23 インバータ、24 セ
レクタ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号とフィードバック信号との位相
    を比較しその比較結果に応じた出力信号を導出する位相
    比較器と、前記位相比較器からの出力信号を受けその出
    力信号に応じた出力を導出するチャージポンプと、前記
    チャージポンプの出力に応じたフィードバック信号を前
    記位相比較器に導出する発振器とを有するPLL回路を
    備え、フィードバック信号の入力信号との位相が遅れて
    いるか進んでいるかにより前記位相比較器からの出力信
    号によって前記チャージポンプを制御する半導体装置に
    おいて、前記フィードバック信号の位相が入力信号に対
    し遅れまたは進みの一方の状態にあり、これを収束する
    ときは、前記チャージポンプの出力を比較的高い値と
    し、この状態において前記フィードバック信号の位相が
    入力信号に対し遅れまたは進みの他方の状態に移行した
    ときは、前記チャージポンプの出力を比較的低い値とし
    て安定させるように、前記位相比較器の出力信号に応じ
    て前記チャージポンプへの入力信号を制御する制御手段
    を設けたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 入力信号とフィードバック信号との位相
    を比較しその比較結果に応じたパルス信号を導出する位
    相比較器と、前記位相比較器からのパルス信号を受けそ
    のパルス信号に応じた出力を導出するチャージポンプ
    と、前記チャージポンプの出力に応じたフィードバック
    信号を前記位相比較器に導出する発振器とを有するPL
    L回路を備え、フィードバック信号の入力信号との位相
    が遅れているか進んでいるかにより前記位相比較器から
    の出力信号によって前記チャージポンプを制御する半導
    体装置において、前記フィードバック信号の位相が入力
    信号に対し遅れまたは進みの一方の状態にあり、これを
    収束するときは、前記チャージポンプの出力を比較的高
    い値とし、この状態において前記フィードバック信号の
    位相が入力信号に対し遅れまたは進みの他方の状態に移
    行したときは、前記チャージポンプの出力を比較的低い
    値として安定させるように、前記位相比較器から前記チ
    ャージポンプへのパルス信号のパルス幅を制御するパル
    ス幅制御手段を設けたことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 入力信号とフィードバック信号との位相
    を比較しその比較結果に応じたパルス信号を導出する位
    相比較器と、前記位相比較器からのパルス信号を受けそ
    のパルス信号に応じた電流出力を導出するチャージポン
    プと、前記チャージポンプの電流出力を受けその電流出
    力を積分して電圧情報とする積分手段と、前記積分手段
    からの電圧情報を受けその電圧情報に応じたフィードバ
    ック信号を前記位相比較器に導出する電圧制御発振器と
    を有するPLL回路を備え、フィードバック信号の入力
    信号との位相が遅れているか進んでいるかにより前記位
    相比較器からの出力信号によって前記チャージポンプを
    制御する半導体装置において、前記位相比較器と前記チ
    ャージポンプとの間にパルス幅調節器を設け、前記フィ
    ードバック信号の位相が入力信号に対し遅れまたは進み
    の一方の状態にあり、これを収束するときは、前記チャ
    ージポンプの電流出力を比較的高い値とし、この状態に
    おいて前記フィードバック信号の位相が入力信号に対し
    遅れまたは進みの他方の状態に移行したときは、前記チ
    ャージポンプの電流出力を比較的低い値として安定させ
    るように、前記パルス幅調節器によって前記位相比較器
    から前記チャージポンプへのパルス信号のパルス幅を制
    御するようにしたことを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 入力信号とフィードバック信号との位相
    を比較しその比較結果に応じたパルス信号を導出する位
    相比較器と、前記位相比較器からのパルス信号を受けそ
    のパルス信号に応じた電流出力を導出するチャージポン
    プと、前記チャージポンプの電流出力を受けその電流出
    力を積分して電圧情報とする積分手段と、前記積分手段
    からの電圧情報を受けその電圧情報に応じたフィードバ
    ック信号を前記位相比較器に導出する電圧制御発振器と
    を有するPLL回路を備え、フィードバック信号の入力
    信号との位相が遅れているか進んでいるかにより前記位
    相比較器からの出力信号によって前記チャージポンプを
    制御する半導体装置において、前記フィードバック信号
    の位相が入力信号に対し遅れまたは進みの一方の状態に
    あり、これを収束するときは、前記チャージポンプの電
    流出力を比較的高い値とし、この状態において前記フィ
    ードバック信号の位相が入力信号に対し遅れまたは進み
    の他方の状態に移行したときは、前記チャージポンプの
    電流出力を比較的低い値として安定させるように、前記
    位相比較器から前記チャージポンプへのパルス信号の幅
    を複数のパルス幅設定値から選択的に導出するようにし
    たことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 入力信号とフィードバック信号との位相
    を比較しその比較結果に応じたパルス信号を導出する位
    相比較器と、前記位相比較器からのパルス信号を受けそ
    のパルス信号に応じた電流出力を導出するチャージポン
    プと、前記チャージポンプの電流出力を受けその電流出
    力を積分して電圧情報とする積分手段と、前記積分手段
    からの電圧情報を受けその電圧情報に応じたフィードバ
    ック信号を前記位相比較器に導出する電圧制御発振器と
    を有するPLL回路を備え、フィードバック信号の入力
    信号との位相が遅れているか進んでいるかにより前記位
    相比較器からの出力信号によって前記チャージポンプを
    制御する半導体装置において、前記位相比較器から前記
    チャージポンプへのパルス信号のパルス幅を選択するパ
    ルス幅選択手段を設け、前記フィードバック信号の位相
    が入力信号に対し遅れまたは進みの一方の状態にあり、
    これを収束するときは、前記チャージポンプの電流出力
    を比較的高い値とし、この状態において前記フィードバ
    ック信号の位相が入力信号に対し遅れまたは進みの他方
    の状態に移行したときは、前記チャージポンプの電流出
    力を比較的低い値として安定させるように、前記パルス
    幅選択手段によって前記位相比較器から前記チャージポ
    ンプへのパルス信号のパルス幅を制御するようにしたこ
    とを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記積分手段としてローパスフィルタを
    用いたことを特徴とする請求項3ないし請求項5のいず
    れかに記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記フィードバック信号の位相が前記入
    力信号に対し遅れまたは進みの一方の状態にあり、これ
    を収束するときには、位相比較器からのパルス信号に位
    相比較器からのパルス信号を遅延回路により遅延させた
    遅延信号を合成することによって前記チャージポンプへ
    のパルス信号の幅を増大するとともに、この状態におい
    て前記フィードバック信号の位相が入力信号に対し遅れ
    または進みの他方の状態に移行したときは、前記位相比
    較器からのパルス信号への前記遅延信号の合成をとりや
    めるようにしたことを特徴とする請求項2ないし請求項
    6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記遅延回路として、インバータを偶数
    個直列に接続した遅延回路要素を複数個設け、これらの
    遅延回路要素をセレクタ手段により選択して所望の遅延
    効果を得るようにしたことを特徴とする請求項7に記載
    の半導体装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100424174B1 (ko) * 2001-08-21 2004-03-24 주식회사 하이닉스반도체 페이스 락 루프 회로
US7002382B2 (en) 2003-07-22 2006-02-21 Sharp Kabushiki Kaisha Phase locked loop circuit
KR100905440B1 (ko) 2008-01-08 2009-07-02 주식회사 하이닉스반도체 클럭 동기화 회로와 그의 구동 방법
US7719331B2 (en) 2004-12-02 2010-05-18 Elpida Memory, Inc. PLL circuit
US7855933B2 (en) 2008-01-08 2010-12-21 Hynix Semiconductor Inc. Clock synchronization circuit and operation method thereof

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