JPH10142991A - 定着用加熱ローラ - Google Patents

定着用加熱ローラ

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JPH10142991A
JPH10142991A JP8315445A JP31544596A JPH10142991A JP H10142991 A JPH10142991 A JP H10142991A JP 8315445 A JP8315445 A JP 8315445A JP 31544596 A JP31544596 A JP 31544596A JP H10142991 A JPH10142991 A JP H10142991A
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JP
Japan
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fixing
roller
electrode
resistance heating
inner peripheral
Prior art date
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Pending
Application number
JP8315445A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Suzuki
鈴木  誠
Michizo Kozuki
陸三 上月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Brother Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd, Brother Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP8315445A priority Critical patent/JPH10142991A/ja
Priority to US08/961,026 priority patent/US5958269A/en
Publication of JPH10142991A publication Critical patent/JPH10142991A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/0095Heating devices in the form of rollers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体に付着したトナーを加熱して定着さ
せる従来の定着用加熱ローラでは、ローラ本体の内周面
に固定されるシート状の抵抗発熱部材の各電極部の周方
向1箇所が不連続であるため、ブラシ電極と接触する際
に受ける接触力が非常に大きくなり、ブラシ電極と滑ら
かに摺接しないので摩耗し易く、また、ブラシ電極との
接触不良が一時的に生じ、電気的なノイズが発生する。 【解決手段】 電極部14のローラ本体5の軸心方向幅
はWdに形成され、第1,第2端部20,21の端縁2
0a,21aの隙間26の周方向幅はWgに形成され、
接続部25のローラ本体5の内周面の周方向に対する傾
斜角はθ(例えば約50度)に形成され、また、電極部
14に接触させられるブラシ電極36の周方向幅はWb
に形成され、これらWb,Wd,θ,Wgにおいて、
(Wb+Wd/tan θ)≧Wgを充足するように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定着用加熱ローラ
に関し、特に、ローラ本体の内周面に固定された抵抗発
熱体に通電して発熱させ、記録媒体に付着したトナーを
加熱して定着させるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザープリンタや複写機等のト
ナーを用いた画像記録装置には、画像信号に基づいて記
録媒体にトナーを付着させる記録機構と、記録媒体に付
着したトナーを定着させる定着機構が設けられている。
前記定着機構においては、一般に、定着用加熱ローラと
定着用加熱ローラに圧接する加圧ローラにより、トナー
が付着した記録媒体を挟持搬送しつつ加熱し、記録媒体
にトナーを定着させるように構成してある。
【0003】ところで、前記定着用加熱ローラにおいて
は、短時間で定着可能な所定温度(例えば140°C)
に加熱し得るように、ローラ本体に抵抗発熱体を設け、
この抵抗発熱体に通電して発熱させるものが知られてい
る。
【0004】例えば、特開昭62−279378号公報
には、円筒状のローラ本体の内周面に絶縁膜層を形成す
るとともに、絶縁膜層の内周面に抵抗発熱体層を形成
し、ローラ本体の内部において1対のリング状の給電部
材を抵抗発熱体層に接触させて通電し、抵抗発熱体層を
発熱させる定着用加熱ローラが記載されている。しか
し、この定着用加熱ローラにおいては、ローラ本体の内
周面に絶縁膜層を形成するとともに、絶縁膜層の内周面
に抵抗発熱体層を形成する作業が非常に困難なうえ、抵
抗発熱体層に接触させるリング状の給電部材の構造が非
常に複雑になる。
【0005】一方、本出願人が出願した特開平8−19
4401号公報に記載の定着用加熱ローラにおいては、
所定の蛇行パターンで蛇行する帯状の発熱部と発熱部の
左右両端部に一体的に形成された略環状の1対の電極部
を有する抵抗発熱体を、絶縁膜材上に固着してシート状
の抵抗発熱部材を形成し、この抵抗発熱部材をローラ本
体の内周面に取付け、抵抗発熱体の各電極部にブラシ電
極を接触させて通電し、抵抗発熱体を発熱させるように
構成してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記定着用加
熱ローラにおいては、シート状の抵抗発熱部材をローラ
本体の内周面に固定する関係上、各電極部の周方向1箇
所には、電極部の1対の端部を有する不連続的な接続部
が形成されるが、この不連続的な接続部においては、ロ
ーラ本体の内周面の周方向に対して直角、即ち、ブラシ
電極との摺接方向と直交する方向に形成されているた
め、ブラシ電極と接触する際に受ける接触力が非常に大
きくなり、ブラシ電極と滑らかに摺接しないので摩耗し
易く、また、ブラシ電極との接触不良が一時的に生じ、
電気的なノイズが発生するという問題がある。
【0007】本発明の目的は、定着用加熱ローラにおい
て、電極部の不連続的な接続部が摩耗するのを極力防止
すること、ブラシ電極との接触不良による電気的なノイ
ズが発生するのを防止すること、等である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の定着用加熱ロ
ーラは、円筒状のローラ本体と、このローラ本体の内周
面に接触状に配設された絶縁膜材と、この絶縁膜材の内
周面に固着された箔膜状の抵抗発熱体とを備え、抵抗発
熱体に通電して発熱させ、記録媒体に付着したトナーを
加熱して定着させる定着用加熱ローラにおいて、抵抗発
熱体は、所定の蛇行パターンで蛇行する帯状の発熱部
と、その発熱部に一体的に形成されたほぼ環状の複数の
電極部とを備え、各電極部の周方向の1箇所に形成され
た不連続的な接続部は、ローラ本体の内周面の周方向に
対して90度未満の傾斜角をなすように形成されたこと
を特徴とするものである。
【0009】即ち、各電極部の周方向の1箇所に形成さ
れた不連続的な接続部が、ローラ本体の内周面の周方向
に対して90度未満の傾斜角をなすように形成されてい
るため、前記不連続的な接続部において、ブラシ電極と
接触する際に受ける接触力を低減し、ブラシ電極と滑ら
かに摺接させることができるので、各電極部の接続部が
摩耗するのを極力防止でき、また、ブラシ電極との接触
不良による電気的なノイズが発生するのを防止できる。
【0010】請求項2の定着用加熱ローラは、請求項1
の発明において、絶縁膜材の表面に抵抗発熱体を固着し
てなる抵抗発熱部材を構成してから、その抵抗発熱部材
をローラ本体の内周面に取付けたものである。それ故、
ローラ本体の内周面に抵抗発熱部材を固定する簡単な作
業で定着用加熱ローラを製作することができ、製作コス
ト的に非常に有利になる。その他請求項1と同様の作用
を奏する。
【0011】請求項3の定着用加熱ローラは、請求項2
の発明において、不連続的な接続部は、回転方向リーデ
ィング側の第1端部と、回転方向トレーリング側の第2
端部とを有するものである。それ故、抵抗発熱部材の製
作時、抵抗発熱体の各電極部において、第1、第2端部
の端縁を、夫々平行に且つローラ本体の内周面の周方向
に対して90度未満の傾斜角をなすように形成すること
で、抵抗発熱部材をローラ本体の内周面に取付けた際、
前記接続部を簡単に形成することができる。その他請求
項2と同様の作用を奏する。尚、回転方向リーディング
側とは回転方向先行側であり、回転方向トレーリング側
とは回転方向後続側である。
【0012】請求項4の定着用加熱ローラは、請求項3
の発明において、第1端部の端縁と第2端部の端縁間に
隙間が形成されたものである。前記接続部がローラ本体
の内周面の周方向に対して90度未満の傾斜角をなすよ
うに形成されているため、第1端部と第2端部とを重ね
なくても、回転方向リーディング側の第1端部とブラシ
電極を接触させた状態を保持して、回転方向トレーリン
グ側の第2端部とブラシ電極とを接触させること、即
ち、ブラシ電極と電極部とを常時接触させておくことが
可能になる。その他請求項3と同様の作用を奏する。
【0013】請求項5の定着用加熱ローラは、請求項4
の発明において、傾斜角をθ、電極部に接触させられる
ブラシ電極の周方向幅をWb、前記隙間の周方向幅をW
g、電極部のローラ本体の軸心方向幅のWdとして、
(Wb+Wd/tan θ)≧Wgを充足するように構成し
たものである。即ち、(Wb+Wd/tan θ)≧Wgを
充足させることで、回転方向リーディング側の第1端部
とブラシ電極を接触させた状態を保持して、回転方向ト
レーリング側の第2端部とブラシ電極を確実に接触させ
ること、即ち、ブラシ電極と電極部とを常時確実に接触
させておくことができ、ブラシ電極との接触不良による
ノイズが発生するのを防止できる。その他請求項4と同
様の作用を奏する。
【0014】請求項6の定着用加熱ローラは、請求項3
の発明において、第1端部と第2端部とが重ね合わされ
たものである。それ故、接続部とブラシ電極とを常時確
実に接触させておくことができる。その他請求項3と同
様の作用を奏する。
【0015】請求項7の定着用加熱ローラは、請求項6
の発明において、第1端部は第2端部よりも内周側に位
置することを特徴とするものである。それ故、ブラシ電
極と第2端部の端縁とが引掛かることがないので、ブラ
シ電極との摺接により第2端部が剥がれるのを確実に防
止できる。その他請求項6と同様の作用を奏する。
【0016】請求項8の定着用加熱ローラは、請求項7
の発明において、第1端部の端縁と第2端部の端縁との
少なくとも一方には研磨処理が施されたものである。そ
れ故、前記不連続的な接続部において、ブラシ電極と一
層滑らかに摺接させることができる。その他請求項7と
同様の作用を奏する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は、レーザープ
リンタや複写機等のトナーを用いた画像記録装置の定着
機構の定着用加熱ローラに本発明を適用した場合の一例
である。図1に示すように、定着機構30は、図示外の
枢支機構により枢支された定着用加熱ローラ1と、定着
用加熱ローラ1に圧接するゴム製の押圧ローラ2とを有
し、定着用加熱ローラ1と押圧ローラ2により、用紙
(記録媒体)Pを挟持搬送しつつ加熱し、用紙Pにトナ
ーを定着させるように構成してある。
【0018】図1、図2に示すように、定着用加熱ロー
ラ1は、円筒状のローラ本体5と、ローラ本体5の外周
面に固着された付着防止層6と、ローラ本体5の内周面
に接着された抵抗発熱部材10とで構成されている。ロ
ーラ本体5は、良好な熱伝導性を有するアルミ製に構成
され、電気的に接地されており、付着防止層6は、厚さ
約10〜20μmのテフロンコート等、耐熱性に優れ用
紙P上のトナーが付着しないフッ素樹脂で構成されてい
る。
【0019】図2、図3に示すように、抵抗発熱部材1
0は、厚さ30〜50μmの耐熱性及び絶縁性を有する
ポリイミド樹脂のフィルムからなる絶縁膜材11と、こ
の絶縁膜材11の内周面に固着された厚さ30〜50μ
mのステンレス製の箔膜状の抵抗発熱体12とで構成さ
れ、抵抗発熱体12は、所定の蛇行パターンで蛇行する
帯状の発熱部13と、その発熱部13の左右両端部に一
体的に形成されたほぼ環状の1対の電極部14とを有し
ている。
【0020】図3に示すように、抵抗発熱体12の発熱
部13は、左右両端部分の高温発熱部13aと、高温発
熱部13aと直列に接続され、高温発熱部13aよりも
抵抗線幅が広く発熱量が小さい低温発熱部13bからな
り、左右両端部分の開放部分において放熱に伴って加熱
温度が低くなるのを防止して、定着用加熱ローラ1の全
体に亙って均一な温度分布で発熱し、温度ムラを無くし
て定着状態の良好な画像が得るように構成してある。
【0021】この定着用加熱ローラ1において、前記絶
縁膜材11の表面に抵抗発熱体12を固着して抵抗発熱
部材10を構成してから、その抵抗発熱部材10をロー
ラ本体5の内周面に取付けられるが、図4に示すよう
に、各電極部14の周方向の1箇所には、不連続的な接
続部25が形成される。そして、不連続的な接続部25
は、電極部14の回転方向リーディング側(先行側)の
第1端部20と、回転方向トレーリング側後続側の第2
端部21とを有し、第1端部20の端縁20aと第2端
部21の端縁21a間には、隙間26が形成されてい
る。
【0022】前記電極部14のローラ本体5の軸心方向
幅はWdに形成され、第1,第2端部20,21の端縁
20a,21aの隙間26の周方向幅はWgに形成さ
れ、接続部25のローラ本体5の内周面の周方向に対す
る傾斜角、即ち、前記第1,第2端部20,21の端縁
20a,21aのローラ本体5の内周面の周方向に対す
る傾斜角はθ(例えば約50度)に形成され、また、電
極部14に接触させられるブラシ電極36の周方向幅は
Wbに形成され、これらWb,Wd,θ,Wgにおいて
は、(Wb+Wd/tan θ)≧Wgを充足するように構
成されている。
【0023】一方、定着用加熱ローラ1の左右両端側部
分には、抵抗発熱部材10の抵抗発熱体12に通電する
為の1対の給電機構35が設けられている。各給電機構
35は、抵抗発熱体12の各電極部14に摺接するカー
ボン製のブラシ電極36、ブラシ電極36を先端に固定
して支持する絶縁性を有するバー部材37、バー部材3
7を介してブラシ電極36を電極部14側へ付勢する付
勢機構(図示略)等を有し、ブラシ電極36は、バー部
材37内部を通る電導線を介して電源に接続されてい
る。
【0024】ここで、抵抗発熱部材10の製作について
説明すると、ステンレス製の箔膜を打ち抜き加工して抵
抗発熱体12を製作するとともに、抵抗発熱体12の電
極部14の第1,第2端部20,21の端縁20a,2
1aに研磨処理を施し、この抵抗発熱体12を絶縁性を
有するポリイミド樹脂のフィルムからなる絶縁膜材14
に貼着して製作する。或いは、絶縁膜材14にステンレ
ス鋼の箔膜を貼着したシートフィルムを作成し、所定の
蛇行パターンで蛇行する帯状の発熱部13及び両電極1
4に対応したレジストをステンレス鋼の箔膜上にスクリ
ーン印刷で塗布し、エッチング処理によりレジストを除
去し、発熱部13と電極部14を有する抵抗発熱体12
が作成される。そして、この絶縁膜材14の表面に耐熱
性接着材を塗布し、抵抗発熱体12をローラ本体5の中
心部側に向けた状態で、抵抗発熱部材10をローラ本体
5の内周面に接着し、高温炉で加熱することで、抵抗発
熱部材10をローラ本体5の内周面に簡単に接着固定す
る。
【0025】この定着用加熱ローラ1の作用・効果につ
いて説明する。各電極部14の周方向の1箇所に形成さ
れた不連続的な接続部25が、ローラ本体5の内周面の
周方向に対してθの傾斜角をなすように形成されている
ため、接続部25においてブラシ電極36と接触する際
に受ける接触力を低減し、ブラシ電極36と滑らかに摺
接させることができるので、各電極部14の接続部26
が摩耗するのを極力防止でき、ブラシ電極36との接触
不良による電気的なノイズが発生するのを防止できる。
【0026】絶縁膜材11の表面に抵抗発熱体12を固
着してなる抵抗発熱部材10を構成してから、その抵抗
発熱部材10をローラ本体5の内周面に取付けたもので
あるので、ローラ本体5の内周面に抵抗発熱部材10を
固定する簡単な作業で定着用加熱ローラ1を製作するこ
とができ、製作コスト的に非常に有利になる。
【0027】前記接続部25は、回転方向リーディング
側の第1端部20と、回転方向トレーリング側の第2端
部21とを有するので、抵抗発熱部材10の製作時、抵
抗発熱体12の各電極部14において、第1、第2端部
20,21の端縁20a,21aを、夫々平行に且つロ
ーラ本体5の内周面の周方向に対してθの傾斜角をなす
ように形成することで、抵抗発熱部材10をローラ本体
5の内周面に取付けた際、前記接続部25を形成するこ
とができる。
【0028】(Wb+Wd/tan θ)≧Wgを充足する
ように、傾斜角をθ、電極部に接触させられるブラシ電
極の周方向幅をWb、前記隙間の周方向幅をWg、電極
部のローラ本体の軸心方向幅のWdを設定したので、第
1端部20とブラシ電極36を接触させた状態を保持し
て、第2端部21とブラシ電極36を確実に接触させる
こと、即ち、ブラシ電極36と電極部14とを常時確実
に接触させ、ブラシ電極36との接触不良によるノイズ
が発生するのを確実に防止できる。しかも、第1,第2
端部20,21の端縁20a,21aに研磨処理を施し
たので、前記不連続的な接続部25において、ブラシ電
極36と一層滑らかに摺接させることができる。
【0029】次に、前記実施形態の変形例について説明
する。但し、前記実施形態と同じものには同一符号を付
して説明する。図5に示すように、各電極部14の周方
向の1箇所に形成された不連続的な接続部25Aにおい
て、電極部14の第1端部20が第2端部21よりも内
周側に位置するように、第1,第2端部20,21を重
ね合わしてもよい。
【0030】この場合、ブラシ電極36と第2端部21
の端縁21aとが引掛かることがないので、ブラシ電極
36との摺接により第2端部21が剥がれるのを確実に
防止できるとともに、前記実施形態同様、接続部25A
がローラ本体5の内周面の周方向に対してθの傾斜角を
なすように形成されているので、接続部25Aにおいて
ブラシ電極36と接触する際に受ける接触力を低減し、
ブラシ電極36と滑らかに摺接させることができるの
で、接続部26が摩耗するのを極力防止でき、ブラシ電
極36との接触不良による電気的なノイズが発生するの
を防止できる。
【0031】尚、抵抗発熱体12においては、銅等の種
々の金属で構成してもよい。尚、抵抗発熱体12を銅で
構成する場合には、酸化性が高いため、その表面をポリ
イミドフィルム等でカバーコートするのが望ましい。ま
た、通電した際に適正な発熱分布となるように、発熱部
13の蛇行パターンを種々変更可能である。ローラ本体
5の内周面に抵抗発熱部材10を固定する方法や、絶縁
膜材11に抵抗発熱体12を固定する方法においては、
貼着に限らず種々の方法を適用することが可能である。
その他、本発明の技術思想の範囲内において、前記実施
形態に関し、既存の技術や当業者に自明の技術に基づい
て種々の変更を加えることも有り得る。
【0032】
【発明の効果】請求項1の定着用加熱ローラによれば、
抵抗発熱体は、所定の蛇行パターンで蛇行する帯状の発
熱部と、その発熱部に一体的に形成されたほぼ環状の複
数の電極部とを備え、各電極部の周方向の1箇所に形成
された不連続的な接続部は、ローラ本体の内周面の周方
向に対して90度未満の傾斜角をなすように形成さてい
るので、前記不連続的な接続部において、ブラシ電極と
接触する際に受ける接触力を低減して、ブラシ電極と滑
らかに摺接させることができるので、接続部の摩耗を極
力防止でき、また、ブラシ電極との接触不良による電気
的なノイズが発生するのを防止できる。
【0033】請求項2の定着用加熱ローラによれば、請
求項1と同様の効果を奏するが、絶縁膜材の表面に抵抗
発熱体を固着してなる抵抗発熱部材を構成してから、そ
の抵抗発熱部材をローラ本体の内周面に取付けたので、
ローラ本体の内周面に抵抗発熱部材を固定する簡単な作
業で定着用加熱ローラを製作することができ、製作コス
ト的に非常に有利になる。
【0034】請求項3の定着用加熱ローラによれば、請
求項2と同様の効果を奏するが、不連続的な接続部は、
回転方向リーディング側の第1端部と、回転方向トレー
リング側の第2端部とを有するので、抵抗発熱部材の製
作時、抵抗発熱体の各電極部において、第1、第2端部
の端縁を、夫々平行に且つローラ本体の内周面の周方向
に対して90度未満の傾斜角をなすように形成すること
で、抵抗発熱部材をローラ本体の内周面に取付けた際、
前記接続部を簡単に形成することができる。
【0035】請求項4の定着用加熱ローラによれば、請
求項3と同様の効果を奏するが、第1端部の端縁と第2
端部の端縁間に隙間が形成されたものであるので、接続
部がローラ本体の内周面の周方向に対して90度未満の
傾斜角をなすように形成されているため、第1端部と第
2端部とを重ねなくても、回転方向リーディング側の第
1端部とブラシ電極を接触させた状態を保持して、回転
方向トレーリング側の第2端部とブラシ電極とを接触さ
せること、即ち、ブラシ電極と電極部とを常時接触させ
ておくことが可能になる。
【0036】請求項5の定着用加熱ローラによれば、請
求項4と同様の効果を奏するが、傾斜角をθ、電極部に
接触させられるブラシ電極の周方向幅をWb、前記隙間
の周方向幅をWg、電極部のローラ本体の軸心方向幅の
Wdとして、(Wb+Wd/tan θ)≧Wgを充足する
ように構成したので、回転方向リーディング側の第1端
部とブラシ電極を接触させた状態を保持して、回転方向
トレーリング側の第2端部とブラシ電極を確実に接触さ
せること、即ち、ブラシ電極と電極部とを常時確実に接
触させておくことができ、ブラシ電極との接触不良によ
るノイズが発生するのを防止できる。
【0037】請求項6の定着用加熱ローラによれば、請
求項3と同様の効果を奏するが、第1端部と第2端部と
が重ね合わされたもので、接続部とブラシ電極とを常時
確実に接触させておくことができる。
【0038】請求項7の定着用加熱ローラによれば、請
求項6と同様の効果を奏するが、第1端部は第2端部よ
りも内周側に位置するので、ブラシ電極と第2端部の端
縁とが引掛かかることがなく、ブラシ電極との摺接によ
り第2端部が剥がれるのを確実に防止できる。
【0039】請求項8の定着用加熱ローラによれば、請
求項7と同様の効果を奏するが、第1端部の端縁と第2
端部の端縁との少なくとも一方には研磨処理が施された
ものであるので、前記不連続的な接続部において、ブラ
シ電極と一層滑らかに摺接させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る定着用加熱ローラの斜
視図である。
【図2】定着用加熱ローラの要部縦断面図である。
【図3】定着用加熱ローラの発熱抵抗部材の分解平面図
である。
【図4】定着用加熱ローラの要部拡大図である。
【図5】変形例に係る定着用加熱ローラの要部拡大図で
ある。
【符号の説明】
1 定着用加熱ローラ 5 ローラ本体 10 抵抗発熱部材 11 絶縁膜材 12 抵抗発熱体 13 発熱部 14 電極部 20,21 第1,第2端部 20a,21a 端縁 25,25A 接続部 26 隙間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のローラ本体と、このローラ本体
    の内周面に接触状に配設された絶縁膜材と、この絶縁膜
    材の内周面に固着された箔膜状の抵抗発熱体とを備え、
    抵抗発熱体に通電して発熱させ、記録媒体に付着したト
    ナーを加熱して定着させる定着用加熱ローラにおいて、 前記抵抗発熱体は、所定の蛇行パターンで蛇行する帯状
    の発熱部と、その発熱部に一体的に形成されたほぼ環状
    の複数の電極部とを備え、 前記各電極部の周方向の1箇所に形成された不連続的な
    接続部は、ローラ本体の内周面の周方向に対して90度
    未満の傾斜角をなすように形成されたことを特徴とする
    定着用加熱ローラ。
  2. 【請求項2】 前記絶縁膜材の表面に抵抗発熱体を固着
    してなる抵抗発熱部材を構成してから、その抵抗発熱部
    材をローラ本体の内周面に取付けたことを特徴とする請
    求項1に記載の定着用加熱ローラ。
  3. 【請求項3】 前記不連続的な接続部は、回転方向リー
    ディング側の第1端部と、回転方向トレーリング側の第
    2端部とを有することを特徴とする請求項2に記載の定
    着用加熱ローラ。
  4. 【請求項4】 前記第1端部の端縁と第2端部の端縁間
    に隙間が形成されたことを特徴とする請求項3に記載の
    定着用加熱ローラ。
  5. 【請求項5】 前記傾斜角をθ、電極部に接触させられ
    るブラシ電極の周方向幅をWb、前記隙間の周方向幅を
    Wg、電極部のローラ本体の軸心方向幅のWdとして、
    (Wb+Wd/tan θ)≧Wgを充足するように構成し
    たことを特徴とする請求項4に記載の定着用加熱ロー
    ラ。
  6. 【請求項6】 前記第1端部と第2端部とが重ね合わさ
    れたことを特徴とする請求項3に記載の定着用加熱ロー
    ラ。
  7. 【請求項7】 前記第1端部は第2端部よりも内周側に
    位置することを特徴とする請求項6に記載の定着用加熱
    ローラ。
  8. 【請求項8】 前記第1端部の端縁と第2端部の端縁と
    の少なくとも一方には研磨処理が施されたことを特徴と
    する請求項7に記載の定着用加熱ローラ。
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