JPH1014203A - マイクロモータ - Google Patents

マイクロモータ

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JPH1014203A
JPH1014203A JP15728196A JP15728196A JPH1014203A JP H1014203 A JPH1014203 A JP H1014203A JP 15728196 A JP15728196 A JP 15728196A JP 15728196 A JP15728196 A JP 15728196A JP H1014203 A JPH1014203 A JP H1014203A
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JP
Japan
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motor
magnet
bracket
micromotor
shaft
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JP15728196A
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English (en)
Inventor
Joji Matsumoto
丞二 松本
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロモータのモータ本体に、各構成部品
を収容してモータ全体の機械的強度を確保する機能の他
に、モータを他の構造体へマウントするためのブラケッ
トの機能を持たせることにより、部品点数および製造コ
ストを低減する。 【解決手段】 シャフト(回転軸)20を有するマイク
ロモータ(本例ではステッピングモータ)のモータ本体
44は、モータの各構成部品(不図示)を収容してモー
タ全体の機械的強度を維持する円筒部70と、モータを
他の構造体にマウントするための、孔72a,72bを
有する平板状のブラケット部71とから構成されてい
る。モータ本体44は、例えばステンレス製の板材の一
部をロール等でカールして作製したもので、1つの部品
で構成されている。これにより、従来のようにモータ本
体に、このモータ本体とは別部品のブラケットを例えば
溶接等で後付けするものと比較して、部品点数および製
造コストが低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータに関し、特
に、時計、カメラ等の精密機器や医療機器等に好適な小
径のマイクロモータの改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のマイクロモータの例として例え
ば、それぞれ図19(a),(b)に示すものがある。
図19(a)に示すマイクロモータは、外装としての円
筒状のモータ本体100の一端よりシャフト(回転軸)
101が突出し、モータ本体100とは別部品であるブ
ラケット(フランジ)102は、前記シャフト101と
直交する状態でモータ本体100に例えば溶接により一
体的に固着されている。このブラケット102は、モー
タを他の構造体(製品の一部)にマウントするためのも
のであり、その際に使用するねじ(不図示)が貫通する
孔104a,104bを一対備えている。なお、符号1
03はモータに給電したり駆動信号を送るためのリード
線を示している。
【0003】図19(b)に示すマイクロモータは、モ
ータ本体105の一端よりシャフト(本例ではリードス
クリュ)106が突出し、モータ本体105とは別部品
であるブラケット107は、前記シャフト106と平行
な状態で前記モータ本体105に固着され、複数の孔1
10a,110bを有している。本例では、ブラケット
107は、前記シャフト106の先端(自由端)を回転
自在に支持して振れ(径方向および軸方向)を低減する
ための軸受け部(軸支持部)107aを備えている。詳
述すると、ブラケット107の一端が折曲げ加工され
て、ブラケット本体107よりほぼ垂直に立ち上がる軸
受け部107aが形成され、この軸受け部107aに
は、前記シャフト106と平行に延びるガイド軸108
が支持されている。そして、移動駒109は前記シャフ
ト106に螺合して結合され、かつガイド軸108に沿
って移動自在に挿通されている。このような構成で、シ
ャフト106を例えば正・逆回転させることにより、移
動駒109をガイド軸108に沿って往復移動させるこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
マイクロモータは、モータ本体およびブラケットの作製
を個別に行い、その後、モータ本体に、このモータ本体
とは別部品のブラケットを固着するものなので、部品点
数や製造工数が多くなるとともに、双方の接合の際に位
置決め等の手間もかかり、結果的に、マイクロモータの
製造コストが嵩むという問題点がある。
【0005】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、モータ本体に、モータの各
構成部品を収容してモータ全体の機械的強度を確保する
機能の他に、モータを他の構造体へマウントするための
ブラケットの機能を持たせることにより、部品点数およ
び製造コストを低減するマイクロモータを提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のマイクロモータは、モータの外装としてのモ
ータ本体が、モータ構造部品を収容してモータ全体の機
械的強度を確保するための円筒部と、モータを他の構造
体に固定するためのブラケット部とから構成され、かつ
前記モータ本体は、板材の一部に曲げ加工を施して前記
円筒部とし、残る部分を前記ブラケット部としたもので
あることを特徴とするものである。また、前記ブラケッ
ト部はほぼ平板状であって、その一部に、前記モータの
シャフトを回転自在に支持するための軸受け部が折り曲
げ加工により一体的に形成されている。
【0007】さらに、前記モータはステッピングモータ
であり、そのモータ構成部品として、前記シャフトに同
軸に固定されたマグネットと、前記マグネットの軸線方
向両側に前記シャフトと同軸に配置された一対の軟磁性
材料製のボビンと、これらボビンにそれぞれ巻回された
A相およびB相コイルと、前記各ボビンのマグネット側
の端部にその底板部が固定されかつ前記マグネットの外
周面の一部と対向する短い極歯を有する軟磁性材料製の
ヨークと、前記各ボビンの前記マグネットと反対側の端
部にその一端が着脱可能に結合されるとともに他端が前
記マグネットの外周面の他の部分と対向する軟磁性材料
製の長い極歯と、前記マグネットの外周を包囲して同軸
に配置された非磁性材料製の極歯支持体とを具備し、前
記全ての長い極歯はこの極歯支持体に一体的に固定され
る一方、前記短い極歯は、前記極歯支持体に形成された
極歯収容部にそれぞれ着脱可能に挿入されているもので
ある。そして、一方のコイルの両端にそれぞれ接続され
た、前記モータ本体の一端側から出る2本のリード線
を、前記円筒部と前記ブラケット部とのほぼ境界部位に
這わせて、他方のコイルの2本のリード線と合流させ
た。
【0008】本発明の作用としては、モータ本体を、一
枚の板材の一部に曲げ加工を施して従来の円筒部とし、
残る部分をブラケット部としたものなので、モータ本体
の部品数は1個で済む。したがって、円筒部およびブラ
ケット部の双方の位置決めおよび接合等が不要となる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態例につい
て図面を参照して説明する。 (第1の実施形態例)図1(a),(b)および(c)
はそれぞれ、本発明のマイクロモータの第1の実施形態
例の斜視図、平面図および側面図である。図1に示すよ
うに、このマイクロモータは、その外装としてのモータ
本体44が、後述するモータ構造部品(不図示)を収容
してモータ全体の機械的強度を確保する円筒部(カール
部)70と、モータを他の構造体(例えばプリント基
板)に固定するための平板状のブラケット部(マウント
部)71とから構成されている。モータ本体44の作製
過程については後述する。なお、本例のマイクロモータ
は、その円筒部70の外径がφ4mm程度であるマイク
ロステッピングモータであるが、これに限らない。
【0010】モータの一端よりシャフト(回転軸)20
が突出し、また、モータの両端よりそれぞれ2本のリー
ド線(被覆線)39a,39b,リード線(被覆線)3
9c,39dが出ている。なお、モータの内部構造やリ
ード線の詳細については後述するが、一方の2本のリー
ド線39a,39bは、円筒部70とブラケット部71
との境界部に沿うように這い、他の2本のリード線39
c,39dと合流する。これにより、モータの配線の取
り回しが煩雑にならず、また、モータを狭いマウント箇
所でも容易に実装できる。ブラケット部71の隅部に
は、孔72a,72bがそれぞれ形成されている。この
孔72a,72bは、モータ本体44を他の構造体(不
図示)に固定するための図示しないねじが貫通するため
のものである。なお、ブラケット部71を溶接等により
他の構造体に固定する場合には、前記孔72a,72b
を開ける必要はない。
【0011】モータ本体44は、本例では、例えばステ
ンレスやアルミニウム等の非磁性材料で構成されている
が、外装としてのモータ本体が磁気回路としての機能を
備えるものとする場合には、磁性材料で構成する必要が
あり、さらには、後述する磁気特性の観点から軟磁性材
料で構成することが好ましい。
【0012】モータ本体44を作製するには、先ず、図
2(a)に示すように、例えばステンレス製の所要の大
きさの板材73を用意し、図2(b)に示すように、こ
の板材73の一端側の隅部に孔72a,72bをドリル
等によりそれぞれ形成する。最後に、図2(c)に示す
ように、板材73の他端側から、引き抜きあるいはロー
ルによる曲げ加工により円筒部70を形成すると、円筒
部70以外の部位は平板状のブラケット部71となる。
なお、引き抜きと比較して、ロールによる曲げ加工の方
が加工コストは安くつく。円筒部70の先端72cをブ
ラケット部71に溶接することにより、双方間の隙間を
なくしてもよい。これにより、モータ内部への塵埃侵入
を防止する。
【0013】次に、本実施形態例のマイクロモータのモ
ータ構成部品や内部構造の一例について説明する。図3
は、本発明のブラケット付きモータの第1の実施形態例
を示す縦断面図である。図中符号20はシャフトであ
り、このシャフト20の中央には、周方向4極に着磁さ
れた円柱形のマグネット22が同軸に固定されている。
マグネット22の両側に隣接して、互いに同一形状をな
す一対のボビン26A(A相),26B(B相)がそれ
ぞれ配置され、シャフト20に通されている。また、マ
グネットの両側には回転摺動性を高めるワッシャ65
A,65Bをシャフト20に対して回転自在に挿入して
ある。
【0014】これらボビン26A,26Bは、図4に示
すように、シャフト20の外径よりも大きな内径を有す
る円筒状の巻線部36と、この巻線部36の基端部(マ
グネット22とは反対側)に一体形成されたフランジ部
30と、基端部から軸線方向に突出する圧入用凸部28
とを有し、全体が純鉄等の軟磁性材料で一体に形成され
ている。そして、ボビン26A,26Bの各巻線部36
には、それぞれコイル38A,38B(図4では省略し
ている)が巻回されている。
【0015】ボビン26A,26Bの先端部には、コ字
状をなすヨーク34が取り付けられている。このヨーク
34は純鉄等の軟磁性材料で形成されたもので、底板部
およびその両端から起立する一対の短い極歯50A,5
0Bからなり、前記底板部の中心には貫通孔が形成され
ている。この貫通孔には、図7に示すように、フランジ
部32(係止部)が予め形成されたボビン26A,26
Bの先端部が挿入され、さらにその先端がかしめられて
係止部33とされており、ヨーク34はフランジ部32
と係止部33に挟まれて軸線に対し垂直に支持されてい
る。なお、かしめを緩く行うことにより、組立時にヨー
ク34の角度を調整できるようにしてもよい。
【0016】フランジ部30は、図4に示すように、円
板の両側を平行に切り欠いた形状をなし、その長径方向
両端には、長い極歯48A,48Bが当接する一対の極
歯当接面30Aが形成されている。また、ヨーク34
は、フランジ部30に対して軸線回りの角度が90゜ず
れるように固定され、ボビン26A,26Bは、互いの
フランジ部30が45゜ずれるように配置されている。
【0017】また、圧入用凸部28は、巻線部36より
も大径でかつ同軸な円筒形をなし、その内部には、図7
に示すように、円環状をなすメタル軸受等の軸受24が
同軸に圧入され、これら軸受24によってシャフト20
の両端部が回転自在に支持されている。
【0018】一方、マグネット22の外周を包囲して、
図3に示すように非接触かつ同軸に筒状部材46が配置
されている。この筒状部材46は、図4に示すように樹
脂等の非磁性材料製で円筒状をなす極歯支持体52によ
り、2組の長い極歯48A,48Bを一体的に固定した
もので、極歯支持体52の外径は、モータ本体(モータ
ケース)44の円筒部70の内径にほぼ等しく、筒状部
材46は円筒部70内でがたつきなく支持される。
【0019】筒状部材46の長い極歯48A同士および
長い極歯48B同士は、図6に示すように、それぞれ1
80゜隔てられている。また、極歯支持体52には、長
い極歯48A同士の間、および48B同士の間に、ヨー
ク34の短い極歯50A,50Bを挿入するための極歯
収容部53A,53Bがそれぞれ形成されている。同相
にある長い極歯48A(または48B)と極歯収容部5
3A(または53B)は互いに位相が90゜ずらされ、
その間には一定幅の間隙が空けられている。また、A相
側の極歯48Aおよび極歯収容部53Aと、B相側の極
歯48Bおよび極歯収容部53Bとは互いに45゜位相
がずらされ、その間には一定の間隙が空けられている。
そして、極歯収容部53A,53Bに短い極歯50A,
50Bが挿入されると、長い極歯48A,48Bは、ボ
ビン26A,26Bのフランジ部30の極歯当接面30
Aにそれぞれ隙間無く当接するようになっている。な
お、長い極歯48A,48Bおよび短い極歯50A,5
0Bは、その肉厚および幅寸法が等しく、マグネット2
2との対向面積がいずれも等しい。
【0020】この例の極歯支持体52では、極歯収容部
53A,53Bが極歯支持体52の内周面に形成される
とともに、長い極歯48A,48Bの内周面は極歯支持
体52の内周面と面一になっており、マグネット22と
各極歯の離間量をなるべく小さくするように配慮されて
いる。ただし、この態様に限定されず、極歯支持体52
の外周面に沿って長い極歯48A,48Bおよび極歯収
容部53A,53Bを形成してもよいし、あるいは極歯
支持体52の周壁の厚さ方向中央部に、長い極歯48
A,48B、および短い極歯50A,50Bが挿入され
る極歯収容スリットをそれぞれ形成してもよい。
【0021】なお、この例では同相の極歯がそれぞれ4
枚であったが、極歯は4枚に限定されず、他の数であっ
てもよい。また、モータ本体44の材質としては、構造
上の強度が確保され、かつ収容した部品を強固に所定部
位に保持可能な組立性、例えば加締め加工等の工法が採
用できる樹脂、アルミニウム、ステンレス等の非磁性材
料で形成されることが望ましい。
【0022】ボビン26A,26Bのさらに外側(マグ
ネット22と反対側)には、図3に示すように支持部材
40A,40Bがそれぞれ配置されている。これら支持
部材40A,40Bは中心孔を有する円柱状をなし、ボ
ビン26A,26Bと対向する側には、中心線と同軸に
圧入用凹部42が形成されている。そして、これら圧入
用凹部42へボビン26A,26Bの圧入用凸部28が
圧入され、支持部材40A,40Bとボビン26A,2
6Bとがそれぞれ同軸に位置決めされている。なお、こ
の例の支持部材40A,40Bでは、図7に示すよう
に、圧入用凹部42の奥にも軸受収容部45が同軸に形
成されており、圧入用凸部28内に軸受24を圧入する
代わりに、軸受収容部45へ軸受24を圧入することも
できる。
【0023】支持部材40A,40Bのボビン26A,
26B側の端面には、図4に示すように一対の位置決め
用凸部41が形成され、図5に示すように、これら位置
決め用凸部41の側面がフランジ部30の側面に当接す
ることにより、ボビン26A,26Bの軸線回りの角度
が正確に規定されている。また、長い極歯48A,48
Bの先端も、位置決め用凸部41同士の間に挟まれて位
置決めされるようになっている。これら位置決め用凸部
41の外周面は、モータ本体44の円筒部70に挿入す
るのを容易にするため、相対的に細径化された段部とな
っている。
【0024】図1、図3および図5に示すように、一方
のコイル38Aの両端にリード線39a,39bがそれ
ぞれ接続され、他方のコイル38Bの両端にリード線3
9c,39dがそれぞれ接続されている。そして、支持
部材40A,40Bの外周面には、図5に示すように、
コイル38A,38Bの一対のリード線39a,39
b、一対のリード線39c,39dを通すための一対の
溝43,43がそれぞれ形成されている。
【0025】上記構成からなるステッピングモータによ
れば、長い極歯48A,48Bの全てが予め円筒状の極
歯支持体52に固定されている一方、短い極歯50A,
50Bが極歯支持体52に形成された極歯収容部53
A,53Bに挿入されているから、全ての極歯がマグネ
ット22の外周において位置決めされ、マグネット外周
における極歯相互の位置精度を高めることができ、ロー
タ回転精度を向上することが可能である。
【0026】また、長い極歯48A,48Bは予め極歯
支持体52に固定される一方、寸法が小さいために極歯
支持体52との一体成形が容易でない短い極歯50A,
50Bは、ヨーク34として一部品化したうえ、ボビン
26A,26Bの先端に取り付けているから、モータ組
立時には、ボビン26A,26Bを把持しつつヨーク3
4の短い極歯50A,50Bを極歯支持体52の溝53
A,53Bに挿入すると同時に、長い極歯48A,48
Bをボビン26A,26Bの極歯当接面30Aに当接さ
せることができる。したがって、簡便な作業で高度な位
置決めが可能であり、組立作業性および生産性を高める
ことができる。
【0027】また、各ヨーク34の貫通孔にボビン26
A,26Bの先端部を挿通し、これら先端部をかしめて
係止部33を形成することにより、ヨーク34をフラン
ジ部32および係止部33で挟んで固定しているので、
組立が簡単でコストが安いうえ、ヨーク34の角度を自
由に調整できる利点も有する。
【0028】また、各ボビン26A,26Bの端部に形
成された圧入用凸部28を、各支持部材40A,40B
の端部に形成された圧入用凹部42へ圧入して、各ボビ
ン26A,26Bと各支持部材40A,40Bとを相対
的に位置決めするともに、軸受24を圧入用凸部28内
に圧入して同軸に位置決めし、さらに、各支持部材40
A,40Bを円筒形のモータ本体44に固定しているか
ら、各ボビン26A,26Bとシャフト20とを高精度
に軸心合わせすることが容易であり、さらに極歯48,
50とマグネット22とのエアーギャップが均一に保た
れるとともに、各ボビン26A,26Bと極歯48,5
0との結合が確保されることによって磁気バランスの不
均一が生じず、この点からもロータ回転精度を高めるこ
とができる。
【0029】また、この実施形態例では、ボビン26
A,26Bの圧入用凸部28内に軸受24を固定してい
るため、ステッピングモータの端部から軸受24までの
距離を大きく確保でき、その分、軸受24が発生する騒
音や振動を低減する効果が高い。さらに、支持部材40
A,40Bに位置決め用凸部41を形成したことによ
り、ボビン26A,26Bの角度合わせが容易になるた
め、この点からも、組立性を向上することができる。
【0030】なお、モータ内部の構造は上記実施形態例
のみに限定されるものではなく、例えば、以下に記述す
るように、必要に応じて適宜構成を変更してよいのは勿
論である。すなわち、上記第1の実施形態例では、図3
および図4に示したように、極歯支持体52の内周面に
設けた顎部52Aにヨーク34の短い極歯50A,50
Bを当接させて、極歯支持体52を位置決めしたものを
示した。しかし、このものは、極歯支持体52内にヨー
ク34の短い極歯50A,50Bを挿入する際、万が
一、極歯支持体52の内周面と短い極歯50A,50B
の外周面との摺接による、極歯支持体52の内周面の削
り糟が発生し、この削り糟が極歯支持体52の顎部52
Aと短い極歯50A,50Bとの間に介在し、結果的
に、極歯支持体52の位置決め精度が悪くなる場合があ
る。これを以下に記述する変形例で解決した。
【0031】図9は第1の実施形態例のマイクロモータ
の変形例を示す縦断面図であり、図3と同一構造の部分
については同一符号を付した。図9および図10に示す
ように、前記顎部52A(図3および図4参照)の代り
に、ヨーク34の底壁部の外周面には、極歯支持体52
の端面が当接されて位置決めされるフランジ部67A,
67Bが設けられている。これにより、ステッピングモ
ータの組立の際に、極歯支持体52内にヨーク34の短
い極歯50A,50Bを挿入すると、極歯支持体52は
その端面が前記フランジ部67A,67Bに当接して軸
方向に位置決めされる。
【0032】次に、本発明のマイクロモータの組立方法
について、上記変形例のものを例に挙げて説明する。先
ず、図9に示すように、支持部材40Aの軸受収容部4
5内に軸受24を圧入する(図16中、ステップS1参
照)。図10(a)に示すように、ボビン26Aの圧入
用凸部28を矢印方向に移動させて、支持部材40A内
に圧入すると、図10(b)に示す状態となる(図16
中、ステップS2参照)。このとき図10(a)におけ
るZ部と短い極歯50Aとは相対的に90゜ずれるよう
に圧入する。
【0033】この後、図11に示すように、ボビン26
Aの巻線部にコイル38Aを巻き、その両端に接続され
たリード線39a,39bを支持部材40Aの一対の溝
43,43に通す(図16中、ステップS3参照)。な
お、コイル38Aの巻方向は矢印Xで示す。このとき、
コイル38Aの断線やたるみ等が発生しなように注意す
る。また、リード線39a,39bの導通チェックや、
異物付着等の外観検査を行い、以上のようにして、ボビ
ンアッセンブリを得る。なお、図11において符号62
Aは、シャフト20(図9参照)が支持部材40Aを貫
通するシャフト貫通孔を示している。
【0034】上記ステップS1〜S3と並行して、図1
2(a)に示すように、シャフト20にマグネットロー
タ22を圧入する(図16中、ステップS6参照)。こ
のとき、シャフト20の曲りや、マグネットロータ22
の割れ、欠け、異物付着等が無いことを確認する。そし
て、マグネットロータ22の着磁(図16中、ステS7
参照)、マグネットロータ22のゴミ取り(図16中、
ステップS8参照)およびその確認(図16中、ステッ
プS9参照)の工程を順次行う。図12(b)に示すよ
うに、シャフト20にマグネットロータ22の両側から
ワッシャ65A,65Bをそれぞれ挿入し、ロータアッ
センブリを得る(図16中、ステップS10参照)。
【0035】この後、図13(a)に示すように、極歯
支持体52や4枚の長い極歯48A,48Bからなるポ
ールアッセンブリを、矢印方向に移動させ、図13
(b)に示す状態を経て図13(c)に示すように、極
歯支持体52の端面と短い極歯50Aのフランジ部67
Aを当接させ軸方向に位置決めする。このとき、コイル
38Aが断線しないように注意する。ここで、矢印で示
すように、ポールアッセンブリの回転ガタツキがないこ
とを確認する。このようにしてコイルおよびポールアッ
センブリを得る。
【0036】次いで、図14(a)に示すように、前記
ロータアッセンブリを、前記コイルおよびポールアッセ
ンブリに挿入し、図14(b)に示す組立体を得る。こ
こでは、マグネットロータ22に欠け、傷等を付けぬよ
う、また、ポールアッセンブリとマグネットロータ22
が引き合うため、ポールアッセンブリを確実に保持し、
さらには、ワッシャ65A,65Bがシャフト20から
脱落しないように注意する。図14(c)に示すよう
に、モータ本体44をその一端側から前記組立体に被せ
ると、図14(d)に示す状態となる。
【0037】この後、図15(a)に示すように、別の
ボビンアッセンブリを、モータ本体44の他端側より挿
入し、図15(b)に示す仮組立体を得る。ここで、両
端の支持部材40B(一方の支持部材は図示されていな
い)が、モータ本体44の円筒部70の端から突出して
いないことを確認する。図15(c)に示すように、円
筒部70の両端部をそれぞれ2箇所計4箇所、符号66
A,66Bで示すように、加締める(図16中、ステッ
プS11参照)。ここで、支持部材40B(一方の支持
部材は図示されていない)のガタツキがないことを確認
する上、シャフト20のスラストガタが規定値に確保で
きていることやシャフト20がスムースに回転すること
を確認する。最後に、動作確認、トルク確認、角度精度
検査、マーキング、梱包工程を行った後(図16中、ス
テップS12参照)、出荷する(図16中、ステップS
13参照)。
【0038】(第2の実施形態例)図17は本発明のマ
イクロモータの第2の実施形態例の斜視図、図18は図
17に示したモータ本体の作製過程を示す図である。図
17に示すように、モータ本体(モータケース)80の
平板状のブラケット部82は、モータのシャフト(本例
ではリードスクリュ)85の先端を支持するための軸受
け部84を備えている。また、この軸受け部84にはガ
イド軸86の一端が支持され、移動駒87は前記ガイド
軸86に沿って移動自在に挿通され、かつシャフト85
に螺合されている。符号88a,88bはモータの一端
から出ている一対のリード線を示しており、このリード
線88a,88bも図1のリード39a,39bと同様
に、モータ本体80の円筒部81とブラケット部82の
境界に沿って這うようにされる。なお、モータの内部構
造については第1の実施形態例のものと同一である。
【0039】モータ本体80の作製過程としては、先
ず、図18(a)に示すように、例えばステンレス製の
所要の大きさの板材90を用意し、一点鎖線91で示す
隅部を切除し、また、一点鎖線92で示すように反対側
の隅部をL字形に切除する。次に、図18(b)に示す
ように、板材90の一端側(左側)に、一対の孔83
a,83bをドリル等により形成し、また、軸受け部8
4に2つの孔89a,89bをドリル等により形成す
る。一方の孔89aはシャフト85(図17参照)を支
持するためのものであり、他方の孔89bはガイド軸8
6(図17参照)を支持するためのものである。なお、
図18(b)中の符号93で示す一点鎖線は、後述する
円筒部81とブラケット部82との境界を示している。
さらに、図18(c)に示すように、板材90の他端側
から、引き抜きあるいはロールによる曲げ加工により、
円筒部81を形成すると、円筒部81以外の部位は平板
状のブラケット部82となる。最後に、軸受け部84を
上方へ垂直に折り曲げる。本例では、モータのシャフト
85を支持するための軸受け部84を、ブラケット部8
2を折り曲げて容易に形成することができる。
【0040】第2の実施形態例では、モータ本体80は
その円筒部81と対向する位置に軸受け部84を備えて
いるので、モータの組立方法は前述したものと若干相違
する。すなわち、図14(b)に示した組立体を、本例
のモータ本体80の円筒部81の、軸受け部84とは反
対側の開口より挿入し、シャフト85の先端を軸受け部
84の孔89aに支持する。
【0041】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、以下記載するような効果を奏する。請求
項1に記載の発明は、マイクロモータのモータ本体を、
一枚の板材の一部に曲げ加工を施して従来の円筒部と
し、残る部分をブラケット部としたものなので、モータ
本体の部品数は1個で済むとともに、容易に作製でき
る。また、円筒部およびブラケット部の双方の位置決め
および接合等が不要である。結果的に、マイクロモータ
の製造コストを安くすることができるとともに、生産性
も向上する。請求項2に記載の発明は、上記効果の他、
モータのシャフトを支持する軸受け部を、ブラケット部
を折り曲げて容易に形成することができるので、製造コ
ストが嵩まない。請求項3に記載の発明は、上記効果の
他、ロータ回転精度が高く、組立作業性の向上するステ
ッピングモータに本発明を適用することにより、安価で
高い信頼性のステッピングモータを提供できる。請求項
4に記載の発明は、上記効果の他、モータのリード線を
円筒部に沿ってまとめることができるので、モータの配
線の取り回しが容易になるとともに、モータを狭いマウ
ント箇所でも容易に実装できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)および(c)はそれぞれ、本発
明のマイクロモータの第1の実施形態例の斜視図、平面
図および側面図である。
【図2】図1に示したモータ本体を作製する過程を示し
た図である。
【図3】第1の実施形態例のマイクロモータを示す縦断
面図である。
【図4】同実施形態例の極歯、ボビンおよび支持部材を
示す分解斜視図である。
【図5】同実施形態例の極歯、ボビンおよび支持部材の
組立状態を示す斜視図である。
【図6】同実施形態例の極歯支持体および極歯を示す断
面図である。
【図7】同実施形態例のボビンおよび支持部材の縦断面
図である。
【図8】同実施形態例のボビンおよび支持部材の正面図
である。
【図9】第1の実施形態例のマイクロモータの変形例を
示す縦断面図である。
【図10】図9のマイクロモータの組立における、ボビ
ンを支持部材に圧入する工程を説明するための図であ
る。
【図11】図9のマイクロモータの組立における、巻線
工程を説明するための図である。
【図12】(a)は図9のマイクロモータの組立におけ
る、マグネット圧入工程を説明するための図、(b)は
ワッシャ挿入工程を説明するための図である。
【図13】図9のマイクロモータの組立における、ポー
ルアッセンブリをボビンアッセンブリに装着する工程を
説明するための図である。
【図14】図9のマイクロモータの組立における、ロー
タアッセンブリをポールアッセンブリに装着する工程お
よびモータケース被せ工程を説明するための図である。
【図15】図9のマイクロモータの組立における、ボビ
ンアッセンブリ挿入工程およびモータケース加締め工程
を説明すための図である。
【図16】図9のマイクロモータの組立工程図である。
【図17】本発明のマイクロモータの第2の実施形態例
の斜視図である。
【図18】図17に示したモータ本体の作製過程を示す
図である。
【図19】従来のマイクロモータの斜視図である。
【符号の説明】
20,85 シャフト 22 マグネットロータ 24 軸受 26A,26B ボビン 28 圧入用凸部 30,32 フランジ部 30A 極歯当接面 33 係止部 34 ヨーク 36 巻線部 38A,38B コイル 39a〜39d リード線(被覆線) 40A,40B 支持部材 41 位置決め用凸部(位置決
め用係合部) 42 圧入用凹部 43 溝部 44,80 モータ本体(モータケー
ス、外装) 45 軸受圧入用凹部 46 筒状部材 48A,48B 長い極歯 50A,50B 短い極歯 52 極歯支持体 52A 顎部 53A,53B 極歯収容部 62A シャフト貫通孔 65A,65B ワッシャ 66A,66B 加締め部 67A,67B フランジ部(顎部) 70,81 円筒部 71,82 . ブラケット部 72a,72b,83a,83b 孔 73,90 板材 84 軸受け部 86 ガイド軸 87 移動駒

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの外装としてのモータ本体が、モ
    ータ構造部品を収容してモータ全体の機械的強度を確保
    するための円筒部と、モータを他の構造体に固定するた
    めのブラケット部とから構成され、かつ前記モータ本体
    は、板材の一部に曲げ加工を施して前記円筒部とし、残
    る部分を前記ブラケット部としたものであることを特徴
    とするマイクロモータ。
  2. 【請求項2】 前記ブラケット部はほぼ平板状であっ
    て、その一部に、前記モータのシャフトを回転自在に支
    持するための軸受け部が折り曲げ加工により一体的に形
    成されている請求項1に記載のマイクロモータ。
  3. 【請求項3】 前記モータはステッピングモータであ
    り、そのモータ構成部品として、前記シャフトに同軸に
    固定されたマグネットと、前記マグネットの軸線方向両
    側に前記シャフトと同軸に配置された一対の軟磁性材料
    製のボビンと、これらボビンにそれぞれ巻回されたA相
    およびB相コイルと、前記各ボビンのマグネット側の端
    部にその底板部が固定されかつ前記マグネットの外周面
    の一部と対向する短い極歯を有する軟磁性材料製のヨー
    クと、前記各ボビンの前記マグネットと反対側の端部に
    その一端が着脱可能に結合されるとともに他端が前記マ
    グネットの外周面の他の部分と対向する軟磁性材料製の
    長い極歯と、前記マグネットの外周を包囲して同軸に配
    置された非磁性材料製の極歯支持体とを具備し、前記全
    ての長い極歯はこの極歯支持体に一体的に固定される一
    方、前記短い極歯は、前記極歯支持体に形成された極歯
    収容部にそれぞれ着脱可能に挿入されているものである
    請求項1または請求項2に記載のマイクロモータ。
  4. 【請求項4】 一方のコイルの両端にそれぞれ接続され
    た、前記モータ本体の一端側から出る2本のリード線
    を、前記円筒部と前記ブラケット部とのほぼ境界部位に
    這わせて、他方のコイルの2本のリード線と合流させた
    請求項3に記載のマイクロモータ。
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