JP2703866B2 - ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ

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JP2703866B2
JP2703866B2 JP12935994A JP12935994A JP2703866B2 JP 2703866 B2 JP2703866 B2 JP 2703866B2 JP 12935994 A JP12935994 A JP 12935994A JP 12935994 A JP12935994 A JP 12935994A JP 2703866 B2 JP2703866 B2 JP 2703866B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時計、カメラ、医療機
器等に好適な小径のステッピングモータに関し、特に、
モータの組立性および回転角度精度を向上するための改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】ステッピングモータの外径を小さくする
ための技術として、本発明者らは先に図15に示すよう
な構造のステッピングモータを発案した。このモータ
は、シャフト1に同軸に固定されたマグネット2の軸線
方向両側に、コイル6A,6Bを巻回したボビン4を配
置したことを特徴とするもので、これにより、マグネッ
トの外周にコイルが配置された従来のステッピングモー
タに比べ、外径の小型化が図れるようにしている。
【0003】各ボビン4の両端には、それぞれコ字状の
ヨーク8A,10A,8B,10Bが、その両側板部
(極歯に相当する)をマグネット2の外周に対向させた
状態で固定されている。同じボビン4に固定された、極
歯の長いヨーク8A(8B)と極歯の短いヨーク10A
(10B)は互いに90゜位相がずらされ、軸線方向に
対向するヨークの極歯同士は互いに45゜位相がずらさ
れている。そして、コイル6A,6Bに対し交互に電流
の向きを変えながら通電することにより、マグネット2
およびシャフト1からなるロータが45゜づつステップ
駆動される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構造から
なるステッピングモータでは、ヨーク8A,10A,8
B,10Bの基端部がボビン4に固定されているだけで
あるから、極歯の先端相互の位置決め精度には限度があ
り、極歯位置の誤差に起因するロータ停止位置の誤差が
生じ、ロータ回転精度が高めにくいという問題があっ
た。
【0005】また、ヨーク8A,10A,8B,10B
は小さいものであるうえ、その組立には上記理由から高
精度が要求されるので、組立作業には細心の注意が必要
で、生産性が低いという欠点もあった。本発明は上記事
情に鑑みてなされたもので、極歯相互の位置決め精度を
向上して回転精度を高めるとともに、生産性が高められ
るステッピングモータを提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るステッピングモータは、マグネットが
同軸に固定されたシャフトと、前記マグネットの軸線方
向両側に前記シャフトと同軸に配置された一対の軟磁性
材料製のボビンと、これらボビンにそれぞれ巻回された
A相およびB相コイルと、前記各ボビンのマグネット側
の端部にその底板部が固定されかつ前記マグネットの外
周面の一部と対向する短い極歯を有する軟磁性材料製の
ヨークと、前記各ボビンの前記マグネットと反対側の端
部にその一端が着脱可能に結合されるとともに他端が前
記マグネットの外周面の他の部分と対向する軟磁性材料
製の長い極歯と、前記マグネットの外周を包囲して同軸
に配置された非磁性材料製の極歯支持体とを具備し、前
記全ての長い極歯はこの極歯支持体に一体的に固定され
る一方、前記短い極歯は、前記極歯支持体に形成された
極歯収容部にそれぞれ着脱可能に挿入されていることを
特徴とする。
【0007】また、請求項2のステッピングモータで
は、前記各ヨークの前記底板部の中心には貫通孔が形成
され、この貫通孔に各ボビンの前記マグネット側の端部
が挿通されるとともに、この端部には、半径方向外方へ
突出する一対の係止部が形成され、これら係止部によっ
て前記ヨークの底板部がボビン軸線に対して垂直に固定
されていることを特徴とする。
【0008】さらに、請求項3のステッピングモータで
は、前記ヨークの外周面に、前記極歯支持体が当接され
て位置決めされるフランジ部が設けられている。
【0009】
【作用】本発明に係るステッピングモータでは、長い極
歯の全てが予め円筒状の極歯支持体に固定されている一
方、短い極歯は極歯支持体に形成された極歯収容部に挿
入されているから、全ての極歯が極歯支持体により、相
互に正確に位置決めされる。したがって、マグネット外
周における極歯相互の位置精度を高めることができ、ロ
ータ回転精度が向上できる。
【0010】また、長い極歯は予め極歯支持体に固定さ
れる一方、寸法が小さいために極歯支持体との一体成形
が容易ではない短い極歯はヨークとして一部品化し、ボ
ビン先端に固定したことにより、モータ組立時には、ボ
ビンを把持しつつヨークの短い極歯を極歯支持体の極歯
収容部に挿入すると同時に、長い極歯をボビンの基端部
に結合させることができ、作業が簡便であるにも拘らず
高度な位置決めが可能で、組立作業性および生産性の向
上が図れる。
【0011】さらに、極歯支持体内にヨークの短い極歯
を挿入すると、極歯支持体が、ヨークの外周部に形成し
たフランジ部に当接して軸方向に位置決めされる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 (第1の実施例)図1は、本発明に係るステッピングモ
ータの第1の実施例を示す縦断面図である。図中符号2
0はシャフトであり、このシャフト20の中央には、周
方向4極に着磁された円柱形のマグネット22が同軸に
固定されている。マグネット22の両側に隣接して、互
いに同一形状をなす一対のボビン26A(A相),26
B(B相)がそれぞれ配置され、シャフト20に通され
ている。又、マグネットの両側には回転摺動性を高める
ワッシャ65A,65Bをシャフト20に対して回転自
在に挿入してある。
【0013】これらボビン26A,26Bは、図2に示
すように、シャフト20の外径よりも大きな内径を有す
る円筒状の巻線部36と、この巻線部36の基端部(マ
グネット22とは反対側)に一体形成されたフランジ部
30と、基端部から軸線方向に突出する圧入用凸部28
とを有し、全体が純鉄等の軟磁性材料で一体に形成され
ている。そして、ボビン26A,26Bの各巻線部36
には、それぞれコイル38A,38Bが巻回されている
(図2では省略している)。
【0014】ボビン26A,26Bの先端部には、コ字
状をなすヨーク34が取り付けられている。このヨーク
34は純鉄等の軟磁性材料で形成されたもので、底板部
およびその両端から起立する一対の短い極歯50A,5
0Bからなり、前記底板部の中心には貫通孔が形成され
ている。この貫通孔には、図5に示すように、フランジ
部32(係止部)が予め形成されたボビン26A,26
Bの先端部が挿入され、さらにその先端がかしめられて
係止部33とされており、ヨーク34はフランジ部32
と係止部33に挟まれて軸線に対し垂直に支持されてい
る。なお、かしめを緩く行うことにより、組立時にヨー
ク34の角度を調整できるようにしてもよい。
【0015】フランジ部30は、図2に示すように、円
板の両側を平行に切り欠いた形状をなし、その長径方向
両端には、長い極歯48A,48Bが当接する一対の極
歯当接面30Aが形成されている。また、ヨーク34
は、フランジ部30に対して軸線回りの角度が90゜ず
れるように固定され、ボビン26A,26Bは、互いの
フランジ部30が45゜ずれるように配置されている。
【0016】また、圧入用凸部28は、巻線部36より
も大径でかつ同軸な円筒形をなし、その内部には、図5
に示すように、円環状をなすメタル軸受等の軸受24が
同軸に圧入され、これら軸受24によってシャフト20
の両端部が回転自在に支持されている。
【0017】一方、マグネット22の外周を包囲して、
図1に示すように非接触かつ同軸に筒状部材46が配置
されている。この筒状部材46は、図2に示すように樹
脂等の非磁性材料製で円筒状をなす極歯支持体52によ
り、2組の長い極歯48A,48Bを一体的に固定した
もので、極歯支持体52の外径はケース44の内径にほ
ぼ等しく、筒状部材46はケース44内でがたつき無く
支持される。
【0018】筒状部材46の長い極歯48A同士および
長い極歯48B同士は、図4に示すように、それぞれ1
80゜隔てられている。また、極歯支持体52には、長
い極歯48A同士の間、および48B同士の間に、ヨー
ク34の短い極歯50A,50Bを挿入するための極歯
収容部53A,53Bがそれぞれ形成されている。同相
にある長い極歯48A(または48B)と極歯収容部5
3A(または53B)は互いに位相が90゜ずらされ、
その間には一定幅の間隙が空けられている。また、A相
側の極歯48Aおよび極歯収容部53Aと、B相側の極
歯48Bおよび極歯収容部53Bとは互いに45゜位相
がずらされ、その間には一定の間隙が空けられている。
そして、極歯収容部53A,53Bに短い極歯50A,
50Bが挿入されると、長い極歯48A,48Bは、ボ
ビン26A,26Bのフランジ部30の極歯当接面30
Aにそれぞれ隙間無く当接するようになっている。な
お、長い極歯48A,48Bおよび短い極歯50A,5
0Bは、その肉厚および幅寸法が等しく、マグネット2
2との対向面積がいずれも等しい。
【0019】この例の極歯支持体52では、極歯収容部
53A,53Bが極歯支持体52の内周面に形成される
とともに、長い極歯48A,48Bの内周面は極歯支持
体52の内周面と面一になっており、マグネット22と
各極歯の離間量をなるべく小さくするように配慮されて
いる。ただし、本発明はこの態様に限定されず、極歯支
持体52の外周面に沿って長い極歯48A,48Bおよ
び極歯収容部53A,53Bを形成してもよいし、ある
いは極歯支持体52の周壁の厚さ方向中央部に、長い極
歯48A,48B、および短い極歯50A,50Bが挿
入される極歯収容スリットをそれぞれ形成してもよい。
【0020】なお、この例では同相の極歯がそれぞれ4
枚であったが、本発明は4枚に限定されず、他の数であ
ってもよい。またケース44の材質としては、構造上の
強度が確保され、かつ収容した部品を強固に所定部位に
保持可能な組立性、例えば加締め加工等の工法が採用で
きる樹脂、アルミニウム、ステンレス等の非磁性材料で
形成されることが望ましい。
【0021】ボビン26A,26Bのさらに外側(マグ
ネット22と反対側)には、図1に示すように支持部材
40A,40Bがそれぞれ配置されている。これら支持
部材40A,40Bは中心孔を有する円柱状をなし、ボ
ビン26A,26Bと対向する側には、中心線と同軸に
圧入用凹部42が形成されている。そして、これら圧入
用凹部42へボビン26A,26Bの圧入用凸部28が
圧入され、支持部材40A,40Bとボビン26A,2
6Bとがそれぞれ同軸に位置決めされている。なお、こ
の例の支持部材40A,40Bでは、図5に示すよう
に、圧入用凹部42の奥にも軸受収容部45が同軸に形
成されており、圧入用凸部28内に軸受24を圧入する
代わりに、軸受収容部45へ軸受24を圧入することも
できる。
【0022】支持部材40A,40Bのボビン26A,
26B側の端面には、図2に示すように一対の位置決め
用凸部41が形成され、図3に示すように、これら位置
決め用凸部41の側面がフランジ部30の側面に当接す
ることにより、ボビン26A,26Bの軸線回りの角度
が正確に規定されている。また、長い極歯48A,48
Bの先端も、位置決め用凸部41同士の間に挟まれて位
置決めされるようになっている。さらに、これら位置決
め用凸部41の外周面は、ケース44に挿入するのを容
易にするため、相対的に細径化された段部となってい
る。
【0023】支持部材40A,40Bの外周面には、図
3に示すように、コイル38A,38Bの被覆線39を
通すための一対の溝43が形成されている。また、支持
部材40A,40Bには端子54A,54Bがそれぞれ
埋設され、これらに被覆線39がそれぞれ接続されたう
え、端子54A,54Bは図1に示すように同じ側へ曲
げられている。これは共通のプリント基板に全ての端子
54A,54Bを固定するためである。
【0024】上記構成からなるステッピングモータによ
れば、長い極歯48A,48Bの全てが予め円筒状の極
歯支持体52に固定されている一方、短い極歯50A,
50Bが極歯支持体52に形成された極歯収容部53
A,53Bに挿入されているから、全ての極歯がマグネ
ット22の外周において位置決めされ、マグネット外周
における極歯相互の位置精度を高めることができ、ロー
タ回転精度を向上することが可能である。
【0025】また、長い極歯48A,48Bは予め極歯
支持体52に固定される一方、寸法が小さいために極歯
支持体52との一体成形が容易でない短い極歯50A,
50Bは、ヨーク34として一部品化したうえ、ボビン
26A,26Bの先端に取り付けているから、モータ組
立時には、ボビン26A,26Bを把持しつつヨーク3
4の短い極歯50A,50Bを極歯支持体52の溝53
A,53Bに挿入すると同時に、長い極歯48A,48
Bをボビン26A,26Bの極歯当接面30Aに当接さ
せることができる。したがって、簡便な作業で高度な位
置決めが可能であり、組立作業性および生産性を高める
ことができる。
【0026】また、各ヨーク34の貫通孔にボビン26
A,26Bの先端部を挿通し、これら先端部をかしめて
係止部33を形成することにより、ヨーク34をフラン
ジ部32および係止部33で挟んで固定しているので、
組立が簡単でコストが安いうえ、ヨーク34の角度を自
由に調整できる利点も有する。
【0027】また、各ボビン26A,26Bの端部に形
成された圧入用凸部28を、各支持部材40A,40B
の端部に形成された圧入用凹部42へ圧入して、各ボビ
ン26A,26Bと各支持部材40A,40Bとを相対
的に位置決めするともに、軸受24を圧入用凸部28内
に圧入して同軸に位置決めし、さらに、各支持部材40
A,40Bを円筒形のケース44に固定しているから、
各ボビン26A,26Bとシャフト20とを高精度に軸
心合わせすることが容易であり、さらに極歯48,50
とマグネット22とのエアーギャップが均一に保たれる
とともに、各ボビン26A,26Bと極歯48,50と
の結合が確保されることによって磁気バランスの不均一
が生じず、この点からもロータ回転精度を高めることが
できる。
【0028】また、この実施例では、ボビン26A,2
6Bの圧入用凸部28内に軸受24を固定しているた
め、ステッピングモータの端部から軸受24までの距離
を大きく確保でき、その分、軸受24が発生する騒音や
振動を低減する効果が高いうえ、端子54A,54Bを
半田付けする際にその熱やペースト等の物質が軸受24
に伝わりにくく、熱の影響や化学物質による作用によっ
て軸受性能が劣化するおそれが小さい。さらに、支持部
材40A,40Bに位置決め用凸部41を形成したこと
により、ボビン26A,26Bの角度合わせが容易にな
るため、この点からも、組立性を向上することができ
る。
【0029】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、例えば、以下に記述するように、必要
に応じて適宜構成を変更してよいのは勿論である。すな
わち、上記第1の実施例では、図1および図2に示した
ように、極歯支持体52の内周面に設けた顎部52Aに
ヨーク34の短い極歯50A,50Bを当接させて、極
歯支持体52を位置決めしたものを示した。しかし、こ
のものは、極歯支持体52内にヨーク34の短い極歯5
0A,50Bを挿入する際、万が一、極歯支持体52の
内周面と短い極歯50A,50Bの外周面との摺接によ
る、極歯支持体52の内周面の削り糟が発生し、この削
り糟が極歯支持体52の顎部52Aと短い極歯50A,
50Bとの間に介在し、結果的に、極歯支持体52の位
置決め精度が悪くなる場合がある。これを以下に記述す
る第2の実施例で解決した。
【0030】(第2の実施例)図7は本発明に係るステ
ッピングモータの第2の実施例を示す縦断面図であり、
第1の実施例と同一構造の部分については同一符号を付
した。
【0031】図7および図8に示すように、前記顎部5
2A(図1および図2参照)の代りに、ヨーク34の底
壁部の外周面には、極歯支持体52の端面が当接されて
位置決めされるフランジ部67A,67B(一方のフラ
ンジ部67Aは図13図示)が設けられている。これに
より、ステッピングモータの組立の際に、極歯支持体5
2内にヨーク34の短い極歯50A,50Bを挿入する
と、極歯支持体52はその端面が前記フランジ部67
A,67Bに当接して軸方向に位置決めされる。
【0032】次に、本発明のステッピングモータの組立
方法について、第2の実施例のものを例に挙げて説明す
る。
【0033】先ず、図7に示すように、支持部材40B
の軸受収容部45内に軸受24を圧入する(図14中、
ステップS1参照)。図8の(a)に示すように、ボビ
ン26Bの圧入用凸部28を矢印方向に移動させて、支
持部材40B内に圧入すると、図8の(b)に示す状態
となる(図14中、ステップS2参照)。このとき図8
(a)におけるZ部と短い極歯50Bとは相対的に90
゜ずれるように圧入する。ここで、図8の(c)に示す
ように、2本の端子54Bを折曲げる(図14中、ステ
ップS3参照)。このとき、端子54Bの変形や歪み等
が生じないように注意する。
【0034】この後、図9の(a)に示すように、ボビ
ン26Bの巻線部にコイル38Bを巻き、その両端部3
9を支持部材40Bの溝43に通して、端子54B,5
4Bにそれぞれ巻き掛ける(図14中、ステップS4参
照)。なお、コイル38Bの巻方向は矢印Xで示す。こ
のとき、コイル38Bの断線やたるみ等が発生しなよう
に注意する。そして、図9の(b)に示すように、符号
63B,64Bの如く、コイル38Bの両端部を端子5
4B,54Bにそれぞれ半田付けする(図14中、ステ
ップS5参照)。このとき、半田63B,64Bおよび
ペーストの、シャフト貫通孔62B内部への飛散が起こ
らないように注意する。また、半田付け後の導通チェッ
クを行い、異物付着等の外観検査を行う。以上のように
して、ボビンアッセンブリを得る。
【0035】上記ステップS1〜S5と並行して、図1
0の(a)に示すように、シャフト20にマグネットロ
ータ22を圧入する(図14中、ステップS6参照)。
このとき、シャフト20の曲りや、マグネットロータ2
2の割れ、欠け、異物付着等が無いことを確認する。そ
して、マグネットロータ22の着磁(図14中、ステS
7参照)、マグネットロータ22のゴミ取り(図14
中、ステップS8参照)およびその確認(図14中、ス
テップS9参照)の工程を順次行う。図10の(b)に
示すように、シャフト20にマグネットロータ22の両
側からワッシャ65A,65Bをそれぞれ挿入し、ロー
タアッセンブリを得る(図14中、ステップS10参
照)。
【0036】この後、図11の(a)に示すように、極
歯支持体52や4枚の長い極歯48Aからなるポールア
ッセンブリを、矢印方向に移動させ、図11の(b)に
示す状態を経て図11の(c)に示すように、極歯支持
体52の端面と短い極歯50Bのフランジ部67Bを当
接させ軸方向に位置決めする。このとき、コイル38B
が断線しないように注意する。ここで、矢印で示すよう
に、ポールアッセンブリの回転ガタツキが無いことを確
認する。このようにしてコイルおよびポールアッセンブ
リを得る。
【0037】次いで、図12の(a)に示すように、前
記ロータアッセンブリを、前記コイルおよびポールアッ
センブリに挿入し、図12の(b)に示す組立体を得
る。ここでは、マグネットロータ22に欠け、傷等を付
けぬよう、また、ポールアッセンブリとマグネットロー
タ22が引き合うため、ポールアッセンブリを確実に保
持し、さらには、ワッシャ65A,65Bがシャフト2
0から脱落しないように注意する。図12の(c)に示
すように、カバー(パイプ)44をその一端側から前記
組立体に被せると、図12の(d)に示す状態となる。
【0038】この後、図13の(a)に示すように、別
のボビンアッセンブリを、その端子54Aの向きが端子
54Bの向きと同じになるように、カバー44の他端側
より挿入し、図13の(b)に示す仮組立体を得る。こ
こで、両端の支持部材40A(一方の支持部材は図示さ
れていない)が、カバー44の端から突出していないこ
とを確認する。図13の(c)に示すように、カバー4
4の両端部をそれぞれ2箇所計4箇所、符号66A,6
6Bで示すように、加締める(図14中、ステップS1
1参照)。ここで、支持部材40A(一方の支持部材は
図示されていない)のガタツキが無いことを確認する
上、シャフト20のスラストガタが規定値に確保できて
いることやシャフト20がスムースに回転することを確
認する。
【0039】最後に、動作確認、トルク確認、角度精度
検査、マーキング、梱包工程を行った後(図14中、ス
テップS12参照)、出荷する(図14中、ステップS
13参照)。
【0040】上記各実施例では、ボビンおよびヨークが
各別に成型された後、ヨークの底板部をボビンに固定し
たものを示したが、これに限られず、ボビンおよびヨー
クを一体成型してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るステ
ッピングモータによれば、長い極歯の全てが予め円筒状
の極歯支持体に固定されている一方、短い極歯は極歯支
持体に形成された極歯収容部に挿入されているから、全
ての極歯が相互に正確に位置決めされる。したがって、
マグネット外周における極歯相互の位置精度を高めるこ
とが可能で、ロータ回転精度が向上できる。
【0042】また、長い極歯は予め極歯支持体に固定さ
れる一方、寸法が小さいために極歯支持体との一体成形
が困難な短い極歯はヨークとして一部品化し、ボビン先
端に取り付けたことにより、モータ組立時には、ボビン
を把持しつつヨークの短い極歯を極歯支持体の極歯収容
部に挿入すると同時に、長い極歯をボビンの基端部に結
合させることができ、簡便な作業で高度な位置決めが可
能で、組立作業性および生産性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステッピングモータの第1の実施
例を示す縦断面図である。
【図2】同実施例の極歯、ボビンおよび支持部材を示す
分解斜視図である。
【図3】同実施例の極歯、ボビンおよび支持部材の組立
状態を示す斜視図である。
【図4】同実施例の極歯支持体および極歯を示す断面図
である。
【図5】同実施例のボビンおよび支持部材の縦断面図で
ある。
【図6】同実施例のボビンおよび支持部材の正面図であ
る。
【図7】本発明に係るステッピングモータの第2の実施
例を示す縦断面図である。
【図8】第2の実施例のステッピングモータの組立にお
ける、ボビンを支持部材に圧入する工程および端子折曲
げ工程を説明するための図である。
【図9】第2の実施例のステッピングモータの組立にお
ける、巻線工程および半田付け工程を説明するための図
である。
【図10】(a)は第2の実施例のステッピングモータ
の組立における、マグネット圧入工程を説明するための
図、(b)はワッシャ挿入工程を説明するための図であ
る。
【図11】第2の実施例のステッピングモータの組立に
おける、ポールアッセンブリをボビンアッセンブリに装
着する工程を説明するための図である。
【図12】第2の実施例のステッピングモータの組立に
おける、ロータアッセンブリをポールアッセンブリに装
着する工程およびパイプ被せ工程を説明するための図で
ある。
【図13】第2の実施例のステッピングモータの組立に
おける、ボビンアッセンブリ挿入工程およびパイプ加締
め工程を説明すための図である。
【図14】第2の実施例のステッピングモータの組立工
程図である。
【図15】従来のステッピングモータを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
2 マグネット 4 ボビン 6A,6B コイル 8A,8B,10A,10B ヨーク 20 シャフト 22 マグネットロータ 24 軸受 26A,26B ボビン 28 圧入用凸部 30,32 フランジ部 30A 極歯当接面 33 係止部 34 ヨーク 36 巻線部 38A,38B コイル 39 被覆線 40A,40B 支持部材 41 位置決め用凸部(位置決
め用係合部) 42 圧入用凹部 43 溝部 44 ケース(パイプ) 45 軸受圧入用凹部 46 筒状部材 48A,48B 長い極歯 50A,50B 短い極歯 52 極歯支持体 52A 顎部 53A,53B 極歯収容部 54A,54B 端子 62B シャフト貫通孔 63B,64B 半田 65A,65B ワッシャ 66A,66B 加締め部 67A,67B フランジ部(顎部) S1〜S13 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古市 誠 長野県佐久市大字根岸字石附4144−4 日本ミニモーター株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−163125(JP,A) 特開 平7−143724(JP,A) 特開 平7−31122(JP,A) 特開 平7−222425(JP,A) 特開 平7−250464(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネットが同軸に固定されたシャフト
    と、前記マグネットの軸線方向両側に前記シャフトと同
    軸に配置された一対の軟磁性材料製のボビンと、これら
    ボビンにそれぞれ巻回されたA相およびB相コイルと、
    前記各ボビンのマグネット側の端部にその底板部が固定
    されかつ前記マグネットの外周面の一部と対向する短い
    極歯を有する軟磁性材料製のヨークと、前記各ボビンの
    前記マグネットと反対側の端部にその一端が着脱可能に
    結合されるとともに他端が前記マグネットの外周面の他
    の部分と対向する軟磁性材料製の長い極歯と、前記マグ
    ネットの外周を包囲して同軸に配置された非磁性材料製
    の極歯支持体とを具備し、前記全ての長い極歯はこの極
    歯支持体に一体的に固定される一方、前記短い極歯は、
    前記極歯支持体に形成された極歯収容部にそれぞれ着脱
    可能に挿入されていることを特徴とするステッピングモ
    ータ。
  2. 【請求項2】 前記各ヨークの前記底板部の中心には貫
    通孔が形成され、この貫通孔に各ボビンの前記マグネッ
    ト側の端部が挿通されるとともに、この端部には、半径
    方向外方へ突出する一対の係止部が形成され、これら係
    止部によって前記ヨークの底板部がボビン軸線に対して
    垂直に固定されていることを特徴とする請求項1記載の
    ステッピングモータ。
  3. 【請求項3】 前記ヨークの外周面に、前記極歯支持体
    が当接されて位置決めされるフランジ部が設けられてい
    る請求項1または2記載のステッピングモータ。
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