JPH0731124A - ステッピングモータの極歯ヨーク及びステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータの極歯ヨーク及びステッピングモータ

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Publication number
JPH0731124A
JPH0731124A JP31903193A JP31903193A JPH0731124A JP H0731124 A JPH0731124 A JP H0731124A JP 31903193 A JP31903193 A JP 31903193A JP 31903193 A JP31903193 A JP 31903193A JP H0731124 A JPH0731124 A JP H0731124A
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JP
Japan
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pole
stepping motor
pole teeth
annular
pole tooth
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JP31903193A
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English (en)
Inventor
Yuuichi Nanae
裕一 名苗
Yukihiro Kobayashi
志弘 小林
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易かつ安価に製造することができるステッ
ピングモータの極歯ヨーク、及び部品点数,設備投資,
及び組立工数を削減することができ、製品のコストダウ
ンを図ることができるステッピングモータを提供するこ
と。 【構成】 ステッピングモータは、軸方向上側に突出し
た複数の極歯41及びこれらの極歯41と逆向きに突設
された複数の極歯43を有する環状の極歯ヨーク40
と、基板50と、環状のタップレスコイル60,61と
を具備している。具体的には、極歯ヨーク40が基板5
0の中心孔52に挿入され、タップレスコイル60,6
1が、極歯ヨーク40の極歯41,43に嵌め込まれた
状態で、基板50の両面に電気的接続状態で取り付けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、励磁コイルの
磁気回路を構成するための極歯ヨーク及びOA機器の送
り機構等に用いられるステッピングモータに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、このようなステッピングモータ
は、図20に示すように構成されている。
【0003】図20において、符号110はロータ部で
あり、このロータ部110は、回転軸111と、多極着
磁されて回転軸111に固着された永久磁石113とで
構成されている。
【0004】この回転軸111は、ステータ部130の
モーターケース131の上下に取り付けられた軸受け1
20,121に回転自在に支持されている。
【0005】ステータ部130は、モーターケース13
1内に収納された4つ極歯ヨーク132(132−1〜
132−4)を有している。各極歯ヨーク132は、図
21に示すように、リング状のフランジ部133と、フ
ランジ部133の軸方向に突出した複数の極歯134と
で形成され、4つの極歯ヨーク132が、極歯134を
噛み合わせた状態で、永久磁石113の外側に組付けら
れている。
【0006】具体的には、図20に示すように、極歯1
34同士が噛み合わされた状態で、上向き(図20の上
方)の極歯ヨーク132−1の上に下向きの極歯ヨーク
132−2が重ねられている。そして、これら極歯ヨー
ク132−1,132−2に囲まれた空間内に、絶縁用
のコイルボビン135に集中巻きされた励磁コイル13
6が収納されている。
【0007】さらに、これらの上に、極歯134同士が
噛み合わされた状態で、上及び下向きの極歯ヨーク13
2−3,132−4が積層され、その空間内に、絶縁用
のコイルボビン137に集中巻きされた励磁コイル13
8が収納されている。
【0008】そして、これらの励磁コイル136,13
8の端子139がモーターケース131の外に引き出さ
れて、外側に取り付けられた配線中継基板140に半田
付け等によって接続されている。したがって、この配線
中継基板140を介して外部電源により、ステッピング
モータ100が駆動されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなステッピングモータ100では、以下のような問題
があった。
【0010】励磁コイル136,138を取り付けるた
めには、コイルボビン135,137が必要不可欠であ
る。このため、部品点数が多くなってしまう。しかも、
励磁コイル136,138をコイルボビン135,13
7に集中巻きした構造であるので、このような集中巻き
するための、巻線機のような巻線設備が特別に必要とな
る。
【0011】また、励磁コイル136,138の端子1
39をモーターケース131の外に引き出して、外側に
取り付けられた配線中継基板140に接続するには、端
子139へのコイル端末のからげ作業等の多数の工程を
要するので、組立工数が多く、手間がかかるという欠点
があった。
【0012】さらに、ステッピングモータ100に対し
て駆動回路を接続する場合には、図22に示すように、
別体に構成された駆動IC141等を含む駆動回路が形
成された回路基板142を、ステッピングモータ100
の端子139に対して、リード線143を介して、接続
する必要がある。従って、リード線143の接続のため
に、ハンダ付け工程が必要となり、部品点数及び組立工
数が多くなり、コストが高くなってしまうという問題が
あった。
【0013】このように、従来のステッピングモータ1
00においては、部品点数,設備投資,及び組立工数の
増大を招き、この結果、ステッピングモータ100のコ
ストアップにつながるという問題があった。
【0014】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、第1の目的は、容易かつ安価に製造するこ
とができるステッピングモータの極歯ヨークと、部品点
数,設備投資,及び組立工数を削減することができ、製
品のコストダウンを図ることができるステッピングモー
タを提供することである。また、第2の目的は、駆動回
路等が容易に組み込まれ得るようにした、ステッピング
モータを提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、本発
明にあっては、板金の一側に列設された複数の極歯と、
これらの極歯とは逆向きになるように、板金の他側に列
設された複数の極歯とを備える、ステッピングモータの
極歯ヨークにより、達成される。
【0016】好ましくは、この発明の極歯ヨークでは、
前記板金を環状にして、この環状板金の軸方向一側に突
出した極歯と、この環状板金の他側に列設された極歯と
を、環状板金の周方向に沿って交互に逆向きになるよう
に形成する。
【0017】また、上記第1の目的は、本発明によれ
ば、軸方向一側に突出するように周方向に列設された複
数の極歯と、これらの極歯とは逆向きに列設された複数
の極歯とを有する環状の極歯ヨークと、上記複数の極歯
が両面に突出するように極歯ヨークが嵌め込まれる孔を
有した基板と、この基板から突出する上記複数の極歯に
嵌め込まれ、基板と電気的接続状態で取り付けられる環
状のコイルとを有するステッピングモータにより、達成
される。
【0018】好ましくは、前記基板は、前記環状コイル
を取り付けると共に、前記極歯ヨークを嵌め込むための
環状の取付部と、この取付部から径方向外側に突出し前
記環状コイルと電気的に接続する配線部とを有してい
る。
【0019】また、好ましくは、前記環状コイルが、タ
ップレスコイルでなっている。
【0020】上記第2の目的は、本発明によれば、軸方
向一側に突出するように周方向に列設された複数の極歯
を有する環状の極歯ヨークと、上記複数の極歯が貫通す
るように二つの環状部分とこの環状部分を連結するウェ
ブ部とから成るフレキシブルプリント基板と、この基板
の環状部分から突出する上記複数の極歯に嵌め込まれる
ように、この基板上に実装された環状のコイルとを有す
る、ステッピングモータにより、達成される。
【0021】好ましくは、上記フレキシブルプリント基
板のウェブ部に、駆動回路等を構成するIC等の電子部
品が実装されている。
【0022】
【作用】上記構成の極歯ヨーク(以下「第一の発明」と
いう)によれば、板金で形成され、複数の極歯が軸方向
両側に突出した構造になっているので、平板状の板金を
プレスで打ち抜けば、一度に複数の極歯を有した極歯ヨ
ークを形成することができる。
【0023】また、上記構成のステッピングモータ(以
下「第二の発明」という)によれば、環状のコイルを用
いているので、この環状のコイルをそのまま基板に取り
付ければ、自動的に励磁コイル部分が形成される。
【0024】さらに、環状コイルを基板に取り付けるだ
けで、環状コイルと基板とが電気的に接続する。
【0025】また、基板の配線部に、予め駆動回路等を
設けておけば、駆動回路がモータと一体になる。
【0026】さらにまた、上記二番目の構成のステッピ
ングモータ(以下「第三の発明」という)によれば、環
状コイルがフレキシブルプリント基板上に実装されたコ
イルから成る。
【0027】また、このフレキシブルプリント基板のウ
ェブ部上に、駆動IC等を含む駆動回路等が構成され
る。
【0028】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。
【0029】図1は、第一の発明の一実施例に係るステ
ッピングモータの極歯ヨークを示す斜視図である。この
極歯ヨーク40は、磁性材の板金を環状に丸めて形成し
たもので(以下「カール極歯ヨーク40」という)、複
数の極歯41と、連結部45を介して極歯41と連続す
る逆向きの複数の極歯43とを有している。
【0030】具体的には、各極歯41は軸Lの方向に沿
って上側(図1の上側)に突出しており、これらの極歯
41は連結部45の周方向に沿って、所定間隔で列設さ
れている。一方、各極歯43は極歯41とは逆向きに突
出しており、連結部45の周方向に沿って、所定間隔で
列設されている。また、極歯41と極歯43とは、連結
部45周方向に沿って交互に逆向きになるように形成さ
れている。
【0031】このようなカール極歯ヨーク40は、以下
のようにして形成される。先ず、一枚の板金をプレスの
打ち抜き加工によって打ち抜き、一度に極歯41,極歯
43,連結部45を形成する。
【0032】具体的には、図2に示すように、連結部4
5を残し、この連結部45の長さ方向に沿って、所定間
隔でしかも交互に逆向きになった極歯41,43を形成
するように板金を打ち抜く。しかる後、このように打ち
抜かれた板金をその長さ方向に丸め、両端部を接合して
環状のカール極歯ヨーク40を形成する。
【0033】このように、カール極歯ヨーク40は、プ
レスの打ち抜き加工によって形成することができるの
で、容易かつ安価に製造することができる。したがっ
て、このカール極歯ヨーク40を種々のステッピングモ
ータに用いることによって、ステッピングモータのコス
トダウンを図ることができる。
【0034】次に、第二の発明の一実施例に係るステッ
ピングモータについて説明する。図3は、本実施例のス
テッピングモータを示す断面図であり、図4は平面図で
ある。
【0035】本実施例のステッピングモータ1は、ロー
タ部10とステータ部30とにより構成されている。ロ
ータ部10の構成を説明すると、符号11が回転軸であ
り、外側には、S極磁石片とN極磁石片とが交互に多極
着磁され全体としてリング状をなした永久磁石12が固
着されている。
【0036】この回転軸11は、ステータ部30に回転
自在に取り付けられている。具体的には、磁性材で形成
された上,下ケース31,32に取付孔33,取付凹部
34が形成されている。これら取付孔33,取付凹部3
4に軸受け20,21及びスラスト受け22が圧入,か
しめ等によって取り付けられている。そして、回転軸1
1が、スラスト受け22と点接触した状態で、軸受け2
1,22によって回転自在に支持されている。
【0037】一方、ステータ部30は、上ケース31及
び下ケース32と、これら上,下ケース31,32内に
収納されたステータヨーク部35とを有している。
【0038】このステータヨーク部35には、極歯ヨー
クとして、上述した第一の発明の一実施例に係るカール
極歯ヨーク40(図1参照)と、従来のステッピングモ
ータに用いられている極歯ヨーク132(図10参照)
を適用している。
【0039】すなわち、ステータヨーク部35は、図5
に示すように、配線中継基板50に嵌め込まれたカール
極歯ヨーク40に2つの極歯ヨーク132が組み付けら
れており、これらカール極歯ヨーク40,極歯ヨーク1
32が構成する空間内に各々励磁コイルである環状コイ
ル,例えばタップレスコイル60,61が配置された構
成になっている。
【0040】このステータヨーク部35は、以下のよう
にして形成される。具体的には、カール極歯ヨーク40
は、図1に示したように、軸方向一方側に突出し周方向
に沿って所定間隔で列設された複数の極歯41と、極歯
41と極歯41とは逆向きに突出し連結部45の周方向
に沿って所定間隔で列設された複数の極歯43とを有し
ている。
【0041】配線中継基板50は、珪素鋼板等の磁性材
をベースにした平板で、図6に示すように、中心孔52
を有したドーナツ状のコイル取付部51と、このコイル
取付部51から径方向外側に突出した配線部53とで構
成されている。
【0042】この配線部53には、タップレスコイル6
0,61と外部の電源とを電気的に接続させる回路だけ
でなく、駆動用IC55やその他のチップ部品が接続さ
れた配線パターンが印刷されている。
【0043】このような配線中継基板50にカール極歯
ヨーク40が嵌め込まれている。具体的には、図6に示
すように、連結部45をコイル取付部51の中心孔52
に当接させ、極歯41,43を上,下に突出させた状態
で挿入されており、これにより、カール極歯ヨーク40
と配線中継基板50とが磁気的に接続している。
【0044】一方、タップレスコイル60,61は、ア
ルコール融着銅線等を集中巻きにしてドーナツ状に固め
て形成した励磁コイルである。このタップレスコイル6
0,61は平面対向型のモータのステータ部の励磁コイ
ルとして大量に生産されており、安価に供給されている
ものである。
【0045】これらのタップレスコイル60,61は、
図7に示すように、カール極歯ヨーク40の極歯41,
43に両側から嵌められ、いわゆるリフロー工程によっ
てコイル取付部51に接続されている。すなわち、コイ
ル取付部51の両面に予め塗布されたクリーム半田の上
にタップレスコイル60,61を配置し、熱風を吹き付
けてクリーム半田を溶かすことによって、タップレスコ
イル60,61を、コイル取付部51の両面に接続固定
すると共に、配線部53と電気的に接続させている。
【0046】このようにして、図8に示すようなカール
極歯ヨーク40,配線中継基板50,タップレスコイル
60,61の組付体が形成されている。そして、この組
付体に、図5に示すように、極歯ヨーク132が取り付
けられている。
【0047】すなわち、カール極歯ヨーク40の極歯4
1,43に、一対の極歯ヨーク132,132の極歯1
34,134がそれぞれ噛み合わせられ、上,下のフラ
ンジ133,133でタップレスコイル60,61が上
下から覆われている。これにより、カール極歯ヨーク4
0と一対の極歯ヨーク132,132とが磁気的に接続
される。
【0048】そして、図3に示すように、カール極歯ヨ
ーク40の中心空間部を介して、ロータ部10が装着さ
れ、配線中継基板50の配線部53を外部に露出させた
状態で、上ケース31,32が被せられている。
【0049】これにより、永久磁石12、カール極歯ヨ
ーク40、配線中継基板50、上,下ケース31,3
2、極歯ヨーク132、永久磁石12を経た磁気回路が
形成されるようになっている。
【0050】本実施例のステッピングモータ1は以上の
ように構成されており、図示しない外部電源からタップ
レスコイル60,61に通電すると、タップレスコイル
60,61で発生した磁界は、配線中継基板50,極歯
ヨーク132やカール極歯ヨーク40を経由して、永久
磁石12に対向する極歯41,43,134に励磁され
る。
【0051】したがって、タップレスコイル60,61
への電流を駆動回路の駆動用IC55により順次切り換
えることにより、励磁されたタップレスコイル60,6
1の磁界と永久磁石12の磁界との作用によって、永久
磁石12が回転し、ロータ部10全体が回転する。
【0052】以上のように、本実施例のステッピングモ
ータ1によれば、上述した従来のステッピングモータ1
00のごとく、コイルボビン135,137を必要とし
ないので、モータの部品点数が少ない。
【0053】しかも、予め集中巻きされたタップレスコ
イル60,61を用いているので、巻線設備が不要とな
り、その分、設備投資を抑制することができる。
【0054】また、タップレスコイル60,61がリフ
ロー工程によって自動的に配線中継基板50に半田付け
されるので、タップレスコイル60,61の端末の引き
出しや配線中継基板との接続等の煩雑な工程を省くこと
ができ、この点からモータの組立工数を削減できる。
【0055】さらに、配線中継基板50に配線パターン
を印刷できるので、単にタップレスコイル60,61と
外部の電源とを電気的に接続するだけでなく、図8に示
したように駆動回路の駆動用IC55やチップ部品を同
時に半田付けすることができ、駆動回路をモータと一体
にすることができる。この結果、取り扱いが簡単かつ容
易なステッピングモータ1を提供することができる。
【0056】また、プレスの打ち抜き加工で形成するこ
とができる安価なカール極歯ヨーク40や安価に供給さ
れているタップレスコイル60,61等の安価な部品で
組立られているので、この点からも、ステッピングモー
タ1全体のコストダウンを図ることができる。
【0057】すなわち、本実施例のステッピングモータ
1においては、部品点数,設備投資,及び組立工数の削
減を図ることができ、この結果、ステッピングモータ1
のコストダウンを図ることができ、廉価なステッピング
モータを提供することができる。
【0058】次に、第三の発明の一実施例に係るステッ
ピングモータについて説明する。図9は、本実施例のス
テッピングモータを示す平面図であり、図10はその断
面図である。
【0059】図9及び図10において、ステッピングモ
ータ70は、ケース71内の周囲に配設された中空の極
歯アッセンブリ72と、この極歯アッセンブリ72の中
空部内で回動し得るように、支持されかつ環状に配設さ
れたマグネット73aを備えたロータ73とを含んでい
る(図11参照)。ここで、上記ロータ73は、その回
転軸74が、図示しない軸受けにより、ケース71に対
して回転可能に支持されている。
【0060】この極歯アッセンブリ72は、図11及び
図12に示すように、四枚の極歯ヨーク72a,72
b,72c,72dを含んでいる。これらの極歯ヨーク
は、例えば板金で形成されたフランジ部から軸方向一側
に突出するように周方向に列設された極歯を有してお
り、中側の極歯ヨーク72b,72cは、半径方向に平
板状に突出する延長部72b−1,72c−1を備えて
いる。また、外側の極歯ヨーク72a,72dは、図1
1に示すように、インサート成形等によりモールド樹脂
成形することにより、絶縁層75a,76aと軸受部7
5b,76bとを有するホルダー75,76として、構
成されている。
【0061】さらに、上記極歯ヨーク72b,72c
は、前以て互いに背中合わせに固定された後、図13に
示すように、フレキシブルプリント基板77上に取り付
けられたコイル78,79が、このフレキシブルプリン
ト基板77の中央部77aを折り返すことにより、図1
1に示すように装着される。具体的には、フレキシブル
基板77は、図13に示すように、両端部に円状の装着
部を有する帯状に形成されている。この各装着部に後述
するようにコイル78,79を装着し、帯状部77cの
中間部で折り返すようにされる。
【0062】ここで、上記各コイル78,79は、図1
4に示すように、コイル巻線端末78a,78b,79
a,79bが、フレキシブルプリント基板77上の端子
部に対してハンダ付けにより接続されている。尚、この
フレキシブルプリント基板77は、その中央のウェブ部
にて、例えばIC等の電子部品77bが実装されてお
り、フレキシブルプリント基板77上に形成された導電
パターンと共に、駆動回路が構成される。
【0063】また、上記ロータ73は、図15及び図1
6に示すように、回転軸74に対して、極数分(図示の
場合、12個)の円柱マグネット73aが、等角度間隔
で配設されることにより、構成されている。
【0064】ここで、各円柱マグネット73aは、図1
7で示すように、連続的に一様磁界により着磁された
後、図16に示すように、磁束の方向が、回転軸74に
対して半径方向に沿うように、配設され接着される。そ
の際、ロータ73の外形寸法が、各円柱マグネット73
aの外形寸法の誤差の影響を受けずに、所定の外形寸法
に形成されるために、図16に示すように、例えばロー
タの外形寸法に等しい内径を有する磁性体から成る治具
80を使用して、着磁方向を合わせた後、接着剤で固定
するようになっている。この場合、各円柱マグネット7
3a間の間隙は、例えば治具80のピン80aを、2方
向または4方向に広げることによって、均等に分散され
る。
【0065】かくして、円柱マグネット73aにより、
多極着磁マグネットが構成されることになる。
【0066】本実施例によるステッピングモータ70
は、以上のように構成されており、各コイル78,79
に対して、所定の方向及び順序で通電することにより、
図12にて矢印で示すように、磁束が、第一の極歯ヨー
ク72aの極歯から、ロータ73の円柱マグネット73
a,第二の極歯ヨーク72bの極歯,ケース71を介し
て、再び第一の極歯ヨーク72aに戻るように、磁束経
路が構成される。かくして、ロータ73が回転駆動され
るようになっている。
【0067】その際、ロータ73においては、図16に
示すように、従来のマグネットに比較して、半径方向内
側まで、磁化されているので、マグネットとコイルとの
ギャップが従来と同一ギャップの場合であっても、パー
ミアンスが大きくなる。従って、磁束密度が高くなり、
モータのトルクが増大されることになる。
【0068】また、ロータ73の磁束密度は、図18に
実線で示すようになっており、ピークでは、高い値が得
られると共に、磁極の境界付近においては、図18にて
点線で示す従来のロータよりも低い値になっている。従
って、ディテントトルクが低減されることになる。
【0069】さらに、上記実施例では、極歯ヨーク72
b,72cは、半径方向に平板状に突出する延長部72
b−1,72c−1を有しており、この部分を放熱板と
して利用できることから、駆動用IC77bの発熱を有
効に抑えることができる。しかも従来のようにコイル端
末をピンにからませる必要がないことから、インサート
樹脂も流動性のよい材料を用いることができ、歩留りを
向上させることができる。
【0070】尚、上述したロータ73は、複数個の円柱
マグネット73aを備えているが、これに限らず、例え
ば図19に示すように、ロータは、回転軸74の周りに
複数個の角柱状のマグネット73bを備えるようにして
もよく、マグネットの形状はこれらに限らず例えば断面
半円状等種々の形状が選択できることは明らかである。
【0071】
【発明の効果】以上述べたように、第一の発明によれ
ば、板金をプレスの打ち抜き加工等によって打ち抜くこ
とにより、一度に複数の極歯を形成することができるの
で、極歯ヨークを容易かつ安価に製造することができ
る。したがって、この本発明に係る極歯ヨークを第2の
発明のステッピングモータに用いることによって、従来
のステッピングモータのように、コイルボビンを必要と
しないので、モータの部品点数を少くなくすることがで
き、ステッピングモータのコストダウンを図ることがで
きる。さらに、第三の発明のステッピングモータにおい
ては、環状コイルが別体に形成され且つフレキシブルプ
リント基板上に実装されているので、コイルボビンが不
要であると共に、このコイルの巻線端末は、このフレキ
シブルプリント基板上にハンダ付けにより容易に接続さ
れる。従って、部品点数が低減されると共に、組立工数
が削減されることになり、コストダウンを図ることが可
能である。また、このフレキシブルプリント基板のウェ
ブ部上に、駆動IC等を含む駆動回路等が構成されるの
で、ステッピングモータ自体に、駆動回路等を一体に組
み込むことが可能であり、駆動回路等の接続作業が不要
となり、組立工数がより一層削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明の一実施例に係るステッピングモー
タのカール極歯ヨークを示す斜視図である。
【図2】図1のカール極歯ヨークの平面展開図である。
【図3】第二の発明の一実施例に係るステッピングモー
タを示す断面図である。
【図4】図3のステッピングモータの平面図である。
【図5】ステータ部の構造を破断して示す斜視図であ
る。
【図6】カール極歯ヨークと配線中継基板との取付状態
を示す斜視図である。
【図7】配線中継基板とタップレスコイルとの取付方法
を示す分解斜視図である。
【図8】配線中継基板とカール極歯ヨークとタップレス
コイルとの取付状態を示す斜視図である。
【図9】第三の発明の一実施例に係るステッピングモー
タを示す平面図である。
【図10】図9のステッピングモータの断面図である。
【図11】図9のステッピングモータの分解斜視図であ
る。
【図12】図9のステッピングモータの極歯ヨークの分
解斜視図である。
【図13】図9のステッピングモータのコイルを示す展
開斜視図である。
【図14】図9のステッピングモータのコイルの接続状
態を示す部分断面図である。
【図15】図9のステッピングモータのロータの拡大斜
視図である。
【図16】図15のロータの組立時の断面図である。
【図17】図15のロータにおける円柱マグネットの着
磁状態を示す斜視図である。
【図18】図9のステッピングモータの回転角に対する
磁束密度分布のグラフである。
【図19】図15のロータの変形例を示す断面図であ
る。
【図20】従来のステッピングモータを示す断面図であ
る。
【図21】従来のステッピングモータに適用されている
極歯ヨークを示す斜視図である。
【図22】図20のステッピングモータに駆動回路を接
続した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ステッピングモータ 10 ロータ部 12 永久磁石 30 ステータ部 40 カール極歯ヨーク 41,43 極歯 45 連結部 50 配線中継基板 51 コイル取付部 52 中心孔 53 配線部 60,61 タップレスコイル 70 ステッピングモータ 71 ケース 72 極歯ヨーク 73 ロータ 73a 円柱マグネット 75,76 ホルダー 77 フレキシブルプリント基板 77b 電子部品 78,79 コイル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板金の一側に列設された複数の極歯と、 これらの極歯とは逆向きになるように、板金の他側に列
    設された複数の極歯とを備えることを特徴とするステッ
    ピングモータの極歯ヨーク。
  2. 【請求項2】 前記板金を環状にして、この環状板金の
    軸方向一側に突出した極歯と、この環状板金の他側に列
    設された極歯とを、環状板金の周方向に沿って交互に逆
    向きになるように形成したことを特徴とする請求項1に
    記載のステッピングモータの極歯ヨーク。
  3. 【請求項3】 軸方向一側に突出するように周方向に列
    設された複数の極歯と、これらの極歯とは逆向きに列設
    された複数の極歯とを有する環状の極歯ヨークと、 上記複数の極歯が両面に突出するように極歯ヨークが嵌
    め込まれる孔を有した基板と、 この基板から突出する上記複数の極歯に嵌め込まれ、基
    板と電気的接続状態で取り付けられる環状のコイルとを
    有することを特徴とするステッピングモータ。
  4. 【請求項4】 前記基板は、前記環状コイルを取り付け
    ると共に、前記極歯ヨークを嵌め込むための環状の取付
    部と、 この取付部から径方向外側に突出し前記環状コイルと電
    気的に接続する配線部とを有することを特徴とする請求
    項3に記載のステッピングモータ。
  5. 【請求項5】 前記環状コイルが、タップレスコイルで
    あることを特徴とする請求項4に記載のステッピングモ
    ータ。
  6. 【請求項6】 軸方向一側に突出するように周方向に列
    設された複数の極歯を有する環状の極歯ヨークと、 上記複数の極歯が貫通するように二つの環状部分とこの
    環状部分を連結するウェブ部とから成るフレキシブルプ
    リント基板と、 この基板の環状部分から突出する上記複数の極歯に嵌め
    込まれるように、この基板上に実装された環状のコイル
    とを有することを特徴とするステッピングモータ。
  7. 【請求項7】 前記フレキシブルプリント基板のウェブ
    部に、駆動回路等を構成するIC等の電子部品が実装さ
    れていることを特徴とする請求項6に記載のステッピン
    グモータ。
JP31903193A 1993-05-11 1993-11-25 ステッピングモータの極歯ヨーク及びステッピングモータ Pending JPH0731124A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006016578A1 (ja) * 2004-08-12 2006-02-16 Minebea-Matsushita Motor Co., Ltd. ステッピングモータ
WO2006033206A1 (ja) * 2004-08-12 2006-03-30 Minebea-Matsushita Motor Co., Ltd. ステッピングモータ
JP2008141931A (ja) * 2006-12-05 2008-06-19 Seiko Instruments Inc ステッピングモータ、電子機器、コイルブロック

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