JPH10141581A - 断熱壁体 - Google Patents

断熱壁体

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Publication number
JPH10141581A
JPH10141581A JP8320982A JP32098296A JPH10141581A JP H10141581 A JPH10141581 A JP H10141581A JP 8320982 A JP8320982 A JP 8320982A JP 32098296 A JP32098296 A JP 32098296A JP H10141581 A JPH10141581 A JP H10141581A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
vacuum
insulating material
vacuum heat
heat insulative
Prior art date
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Pending
Application number
JP8320982A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Iwasa
賢治 岩佐
Junichi Kubota
順一 久保田
Hitoshi Hoshino
仁 星野
Hitoshi Aoki
均史 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空断熱材と発泡断熱材を使用した断熱壁体
において、最も効果的な断熱性能を達成することができ
る構成を提供する。 【解決手段】 ガスバリア性のフィルム2内に断熱コア
5材を真空密封して成る真空断熱材1を備え、この真空
断熱材1を面材間に配置すると共に、これら面材間には
発泡ポリウレタン10を充填して成るものであって、面
材間の断熱厚さ寸法D1と真空断熱材の厚さ寸法D2と
の比D1/D2を、2以上8以下に設定したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空断熱材と発泡
断熱材にて構成された断熱壁体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より冷蔵庫などの断熱箱体(断熱壁
体)に充填される断熱材としては、ガラス繊維等の無機
材料や発泡ポリウレタン等の有機材料が使用されてい
る。前記ガラス繊維等は耐熱性が良好であるものの、そ
の熱伝導率は0.03〜0.05W/mKと高く、断熱
効果は思わしくない。また、前記発泡ポリウレタンの場
合には0.015〜0.02W/mK程の熱伝導率が達
成できるものの、断熱箱体の壁厚を薄くして大容量・省
スペースを達成するためには依然その熱伝導率は高い。
【0003】そこで、近年では例えば特公昭61−17
263号公報(B32B5/18)や特公昭63−35
911号公報(F25D23/06)、或いは、特公平
2−54479号公報(F16L59/06)に示され
るような真空断熱材が用いられるようになって来た。
【0004】この真空断熱材は、ガスの透過を阻止する
多層ラミネート構造のガスバリアフィルムから成る袋内
に、シリカ、パーライト等の微粉末、或いは、連続気泡
の発泡ポリウレタン等から成る断熱コア材を挿入した
後、袋内のガス(空気)を排気して真空状態とし、袋の
フィルムの縁部を熱溶着して封止して密封したものであ
る。
【0005】係る真空断熱材自体の熱交換率は、0.0
05〜0.010W/mKと著しく低いので、冷蔵庫な
どの断熱箱体の外箱内面に取り付け、発泡ポリウレタン
内に埋設することにより、その壁厚(断熱厚さ)を薄く
して設置面積を縮小し、若しくは、庫内容積を拡大し、
或いは、冷却装置の消費電力を削減することが可能とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図4はこの種
真空断熱材と発泡ポリウレタンを組み合わせた断熱壁の
熱伝導率の分布を示している。ここで、図4は熱伝導率
λを縦軸とし、横軸は図5に示す如く発泡ポリウレタン
から真空断熱材に渡るA−A線の範囲を示している。こ
の場合、前記真空断熱材の端部(外端)が図4、図5の
0点となり、当該端部からの距離を横軸に示している。
【0007】図4からも明らかな如く熱伝導率は、発泡
ポリウレタンの部分で前述の如き値で推移し、真空断熱
材の端部において急激に上昇した後、降下して前述の如
き低い値に安定する分布を示す。これは真空断熱材の周
縁部においてヒートブリッジが生じているためである。
【0008】即ち、この種真空断熱材の端部には断熱コ
ア材は存在しておらず、従って、封止部分を含む周縁部
はガスバリアフィルムのみとなっているため、真空断熱
材の周縁部のフィルム自体を伝達する熱の移動(これを
ヒートブリッジと云う)が増大するからである。
【0009】従って、冷蔵庫などの断熱箱体を真空断熱
材のみで構成しようとすると、係るヒートブリッジによ
って却って断熱性能は低下することが予想される。逆
に、断熱箱体の断熱厚さ(真空断熱材+発泡ポリウレタ
ンの厚さ寸法)に対して真空断熱材の厚さが小さすぎる
と、真空断熱材を設けた効果が希釈されてしまうとも考
えられる。
【0010】そこで本発明は、真空断熱材と発泡断熱材
を使用した断熱壁体において、最も効果的な断熱性能を
達成することができる構成を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の断熱壁体は、ガ
スバリア性のフィルム内に断熱コア材を真空密封して成
る真空断熱材を備え、この真空断熱材を面材間に配置す
ると共に、これら面材間には発泡断熱材を充填して成る
ものであって、面材間の断熱厚さ寸法D1と真空断熱材
の厚さ寸法D2との比D1/D2を、2以上8以下に設
定したものである。
【0012】本発明によれば、真空断熱材を面材間に配
置すると共に、これら面材間に発泡断熱材を充填して成
る断熱壁体において、面材間の断熱厚さ寸法D1と真空
断熱材の厚さ寸法D2との比D1/D2を、2以上8以
下に設定したので、ヒートブリッジを効果的に抑えつ
つ、真空断熱材の断熱能力を効果的に発揮させることが
できるようになる。
【0013】これにより、真空断熱材と発泡断熱材から
成る断熱壁体の断熱性能を効果的に向上させることがで
きるようになるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明を適用した家庭用冷蔵庫
20の斜視図、図2は冷蔵庫20の分解透視斜視図、図
3は真空断熱材1の封止部2Aの拡大断面図、図6は冷
蔵庫20の断熱箱体21の真空断熱材1部分の拡大断面
図である。
【0015】冷蔵庫20の本体を構成する断熱箱体21
は、前面に開口する鋼板製の外箱22と、当該外箱22
の内側に所定の間隔を存して組み込まれた前面開口の樹
脂製内箱23と、外箱22の背板及び左右両側板の内面
に取り付けられた真空断熱材1と、両箱22、23間に
現場発泡方式にて充填された発泡ポリウレタン10とか
ら形成されている。
【0016】そして、前記内箱23内に冷蔵室、冷凍
室、又は、野菜室などの貯蔵室24が構成されると共
に、これら貯蔵室24の前面開口は断熱扉26〜29に
て開閉自在に閉塞されている。断熱箱体21の下端部に
は貯蔵室24の外側に機械室31が形成されており、こ
の機械室31内には冷却装置を構成する冷媒圧縮機3
2、凝縮器33などが設置されている。
【0017】また、外箱22の背板、左右両側板、及
び、天板の内面には、各真空断熱材1の周辺に位置して
一連の凝縮パイプ34(高温冷媒配管)がアルミテープ
35により貼り付けられており、外箱22の開口周囲に
は一連のフレームパイプ36(高温冷媒配管)が屈曲し
て配設されている。そして、前記圧縮機32、凝縮器3
3、凝縮パイプ34及びフレームパイプ36は順次冷媒
配管にて接続されている。
【0018】一方、前記冷凍室となる貯蔵室24内の背
部には冷却器37が配設されており、この冷却器37の
入口には図示しない減圧装置(キャピラリチューブな
ど)を介して前記フレームパイプ36が接続される。そ
して、冷却器37の出口は圧縮機32に接続され、これ
により、前記冷却装置の周知の冷媒回路が構成されてい
る。
【0019】そして、前記圧縮機32が運転されると、
圧縮機32から吐出された高温高圧のガス冷媒は凝縮器
33に流入してその一部は凝縮される。凝縮器33から
出た冷媒は凝縮パイプ34に流入し、そこで放熱して、
凝縮しながら外箱22を加熱する。高温冷媒は次ぎにフ
レームパイプ36に流入して更に放熱し、凝縮しながら
外箱22の開口周縁を加熱し、その部分への結露の発生
を防止する。
【0020】このようにして凝縮した冷媒は前記減圧装
置にて減圧された後、冷却器37に流入し、そこで、蒸
発する。このときに冷却器37は周囲から吸熱して冷却
作用を発揮する。この冷却器37と熱交換した冷気は図
示しない送風機にて貯蔵室24内に循環され、前述の各
室はそれぞれの冷蔵或いは冷凍温度に冷却されるもので
ある。
【0021】他方、前記真空断熱材1は、ガスの透過を
阻止する多層ラミネート構造のガスバリアフィルム2を
例えば折返し、二辺の縁部を予め密着させて熱溶着する
ことにより封止部(熱溶着部)2Aを形成し、袋状とす
る。その状態で断熱コア材5を袋内に挿入し、真空排気
装置内において袋内のガスを排気して真空状態とし、残
りの一辺の縁部を密着させて熱溶着し、封止部2Aを形
成して密封することにより、製造されている。
【0022】図3は係る真空断熱材1の封止部2Aの拡
大断面図を示している。上記ガスバリアフィルム2は、
内側から高密度ポリエチレン(HDPE)若しくはポリ
プロピレン等から成る熱溶着層41と、アルミニウム層
42と、ポリエチレンテレフタレート(PET)から成
る保護層43及びポリアミド(PA)から成る表面保護
層44とをラミネートしたものである。そして、前記封
止部2Aにおいて、密着された両フィルム2、2の熱溶
着層41、41を加熱して相互に溶着させるものであ
る。
【0023】また、前記断熱コア材5はシリカ、パーラ
イト等の微粉末、及び、グラスウール、或いは、連続気
泡の発泡ポリウレタン等から所定厚みの板状に成形され
ており、その端面は傾斜した形状とされている。そし
て、前記フィルム2の熱溶着された封止部2Aは、鈍角
を構成する断熱コア材5端面の角部に対応して位置して
いる。
【0024】そして、断熱箱体21の組立時、係る真空
断熱材1を外箱22の背板、及び、左右両側板の内面
(内箱23側の面)に、ホットメルト(商品名)などの
接着剤を用いて接着固定する。このとき、鋭角を成す断
熱コア材5の角部を外箱22側とされると共に、鈍角を
成す角部に位置した封止部2Aは内箱23側に折返し、
真空断熱材1の内箱23側の面にテープ(図示せず)な
どで貼り付ける。
【0025】また、前記凝縮パイプ34も前述の如く真
空断熱材1の周辺の外箱22内面に添設し、その状態
で、ポリウレタン原液を両箱22、23間に注入して発
泡ポリウレタン10を両箱22、23間、或いは、真空
断熱材1と内箱23間に充填する。これによって、凝縮
パイプ34と真空断熱材1・・は発泡ポリウレタン10
内に埋設される。
【0026】ここで、係る断熱箱体21の真空断熱材1
付近の断熱厚さ寸法(外箱22と内箱23間の発泡ポリ
ウレタン10と真空断熱材1を合わせた全断熱厚さの寸
法)をD1、真空断熱材1の厚さ寸法をD2とした場
合、これらの比D1/D2(真空断熱材1に対する全断
熱厚さの比)と、断熱箱体21の当該部分の熱伝導率の
関係を実験により測定した結果を図7に示す。この場
合、比D1/D2を横軸にとり、熱伝導率を縦軸にとっ
ている。
【0027】図7からも明らかな如く断熱箱体(断熱
壁)21の熱伝導率は、D1/D2=5付近で最も低く
なり、それよりも比率が小さくなり、或いは、大きくな
るに従って熱伝導率は急激に上昇する2次曲線的な推移
を示す。これは比率が小さいと前述の如き真空断熱材1
のヒートブリッジによって却って熱伝導率が上昇し、逆
に、比率が大きいと、真空断熱材1を設けた効果が希釈
されてしまうからと考えられる。
【0028】そこで、本発明では上記比率D1/D2
を、図7から許容できる範囲と考えられる2以上8以下
となるよう、真空断熱材1及び断熱箱体21の厚さ寸法
を設定している。このように設定することにより、真空
断熱材1のヒートブリッジを効果的に抑えつつ、真空断
熱材1の断熱能力を効果的に発揮させることができるよ
うになる。これにより、真空断熱材1と発泡ポリウレタ
ン10から成る断熱箱体21の断熱性能を効果的に向上
させ、前記断熱厚さD1の薄型化による、冷蔵庫の大容
量・省スペース化を図ることができるようになる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、真空
断熱材を面材間に配置すると共に、これら面材間に発泡
断熱材を充填して成る断熱壁体において、面材間の断熱
厚さ寸法D1と真空断熱材の厚さ寸法D2との比D1/
D2を、2以上8以下に設定したので、ヒートブリッジ
を効果的に抑えつつ、真空断熱材の断熱能力を効果的に
発揮させることができるようになる。
【0030】これにより、真空断熱材と発泡断熱材から
成る断熱壁体の断熱性能を効果的に向上させることがで
きるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した家庭用冷蔵庫の斜視図であ
る。
【図2】本発明を適用した家庭用冷蔵庫の分解透視斜視
図である。
【図3】真空断熱材の封止部の拡大断面図である。
【図4】発泡ポリウレタンに真空断熱材を埋設した断熱
壁の熱伝導率の分布を示す図である。
【図5】図4の説明に用いる発泡ポリウレタンと真空断
熱材の平面図である。
【図6】本発明を適用した家庭用冷蔵庫の断熱箱体の真
空断熱材部分の拡大断面図である。
【図7】真空断熱材の厚さ寸法に対する全断熱厚さ寸法
の比と断熱箱体の当該部分の熱伝導率の関係を実験によ
り測定した結果を示す図である。
【符号の説明】
1 真空断熱材 2 ガスバリアフィルム 2A 封止部 5 断熱コア材 10 発泡ポリウレタン 20 冷蔵庫 21 断熱箱体(断熱壁体) 22 外箱 23 内箱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 均史 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスバリア性のフィルム内に断熱コア材
    を真空密封して成る真空断熱材を備え、この真空断熱材
    を面材間に配置すると共に、これら面材間には発泡断熱
    材を充填して成る断熱壁体において、 前記面材間の断熱厚さ寸法D1と前記真空断熱材の厚さ
    寸法D2との比D1/D2を、2以上8以下に設定した
    ことを特徴とする断熱壁体。
JP8320982A 1996-11-15 1996-11-15 断熱壁体 Pending JPH10141581A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8320982A JPH10141581A (ja) 1996-11-15 1996-11-15 断熱壁体

Applications Claiming Priority (1)

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JP8320982A JPH10141581A (ja) 1996-11-15 1996-11-15 断熱壁体

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Publication Number Publication Date
JPH10141581A true JPH10141581A (ja) 1998-05-29

Family

ID=18127470

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8320982A Pending JPH10141581A (ja) 1996-11-15 1996-11-15 断熱壁体

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JP (1) JPH10141581A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010068519A (ko) * 2000-01-06 2001-07-23 구자홍 진공단열판넬의 금속성필름 융착말단부의 부착방법

Cited By (1)

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KR20010068519A (ko) * 2000-01-06 2001-07-23 구자홍 진공단열판넬의 금속성필름 융착말단부의 부착방법

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