JPH10141311A - 建設機械の伸縮アームに於ける同調回路 - Google Patents
建設機械の伸縮アームに於ける同調回路Info
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- JPH10141311A JPH10141311A JP29655396A JP29655396A JPH10141311A JP H10141311 A JPH10141311 A JP H10141311A JP 29655396 A JP29655396 A JP 29655396A JP 29655396 A JP29655396 A JP 29655396A JP H10141311 A JPH10141311 A JP H10141311A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 2本のシリンダが同調作動して多段式の伸縮
アームを伸縮させる油圧回路に於いて、リークによって
2本のシリンダの伸縮量に差が生じたときに、この誤差
を修正する。 【解決手段】 伸縮アーム3の外筒3aと中間筒3bを
第1のシリンダ6にて連結し、中間筒3bと内筒3cを
第2のシリンダ7にて連結する。第1のシリンダ6のロ
ッド側のA室と第2のシリンダ7のチューブ側のB室と
を連通管路8で連通する。第2のシリンダ7のD室から
チャージ油路13を分岐するとともに、連通管路8の途
中に切換弁14を介装する。切換弁14の一方には第1
のシリンダ6のA室のポートが接続され、他方には第2
のシリンダ7のB室のポートとD室からのチャージ油路
13とが接続される。
アームを伸縮させる油圧回路に於いて、リークによって
2本のシリンダの伸縮量に差が生じたときに、この誤差
を修正する。 【解決手段】 伸縮アーム3の外筒3aと中間筒3bを
第1のシリンダ6にて連結し、中間筒3bと内筒3cを
第2のシリンダ7にて連結する。第1のシリンダ6のロ
ッド側のA室と第2のシリンダ7のチューブ側のB室と
を連通管路8で連通する。第2のシリンダ7のD室から
チャージ油路13を分岐するとともに、連通管路8の途
中に切換弁14を介装する。切換弁14の一方には第1
のシリンダ6のA室のポートが接続され、他方には第2
のシリンダ7のB室のポートとD室からのチャージ油路
13とが接続される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建設機械の伸縮アー
ムに於ける同調回路に関するものであり、特に、2本の
シリンダの伸縮量に差が生じたときの誤差修正に関する
ものである。
ムに於ける同調回路に関するものであり、特に、2本の
シリンダの伸縮量に差が生じたときの誤差修正に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】多段式の伸縮アームを備えた建設機械の
一例として、図6に深穴掘削機を示す。機体1にブーム
2を俯仰自在に取り付け、ブーム2の先端に伸縮アーム
3が枢着されている。該伸縮アーム3はアームシリンダ
4の作動により上下へ回動可能であり、伸縮アーム3の
先端にクラムバケット5を装着してある。該伸縮アーム
3は外筒3aと中間筒3bと内筒3cとからなり、2本
のシリンダ6,7の伸縮作動により外筒3aから中間筒
3bと内筒3cが繰り出されて伸縮アーム3の全長が変
化する。
一例として、図6に深穴掘削機を示す。機体1にブーム
2を俯仰自在に取り付け、ブーム2の先端に伸縮アーム
3が枢着されている。該伸縮アーム3はアームシリンダ
4の作動により上下へ回動可能であり、伸縮アーム3の
先端にクラムバケット5を装着してある。該伸縮アーム
3は外筒3aと中間筒3bと内筒3cとからなり、2本
のシリンダ6,7の伸縮作動により外筒3aから中間筒
3bと内筒3cが繰り出されて伸縮アーム3の全長が変
化する。
【0003】縦穴を掘削する場合は、二点鎖線で示すよ
うに、アームシリンダ4を伸長して伸縮アーム3を起立
状態にする。そして、前記クラムバケット5にて掘削を
行いながら伸縮アーム3を下方へ伸長していけば、クラ
ムバケット5の位置が下降して地表から深い位置まで掘
削できる。
うに、アームシリンダ4を伸長して伸縮アーム3を起立
状態にする。そして、前記クラムバケット5にて掘削を
行いながら伸縮アーム3を下方へ伸長していけば、クラ
ムバケット5の位置が下降して地表から深い位置まで掘
削できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の深穴掘削機は、
2本のシリンダの作動により伸縮アームの全長を変化さ
せているが、例えば伸縮アームを伸長する場合は、先ず
一方のシリンダが作動を開始して外筒から中間筒を繰り
出し、このシリンダが所定位置までストロークした後に
他方のシリンダが作動して中間筒から内筒を繰り出して
いる。伸縮アームを収縮する場合も同様に、片方のシリ
ンダが収縮作動を完了した後に、残りのシリンダが収縮
作動する。このように、2本のシリンダが順次作動する
ので、伸縮アームの伸縮速度が遅かった。
2本のシリンダの作動により伸縮アームの全長を変化さ
せているが、例えば伸縮アームを伸長する場合は、先ず
一方のシリンダが作動を開始して外筒から中間筒を繰り
出し、このシリンダが所定位置までストロークした後に
他方のシリンダが作動して中間筒から内筒を繰り出して
いる。伸縮アームを収縮する場合も同様に、片方のシリ
ンダが収縮作動を完了した後に、残りのシリンダが収縮
作動する。このように、2本のシリンダが順次作動する
ので、伸縮アームの伸縮速度が遅かった。
【0005】これを改善するために、一方のシリンダの
ロッド側のポートと他方のシリンダのチューブ側のポー
トとを連通管路で接続し、2本のシリンダを直列接続し
て同時に伸縮動作させることにより、伸縮アームの伸縮
速度を早くした深穴掘削機も提案されている。
ロッド側のポートと他方のシリンダのチューブ側のポー
トとを連通管路で接続し、2本のシリンダを直列接続し
て同時に伸縮動作させることにより、伸縮アームの伸縮
速度を早くした深穴掘削機も提案されている。
【0006】この場合、一方のシリンダのロッド側の室
と他方のシリンダのチューブ側の室との間は作動油を充
満してあり、一方のシリンダの動作に他方のシリンダを
同調させているが、リークやエアの混入等によりこの間
の油量が減少することがある。然るときは、何れか一方
のシリンダがフルストロークしても他方のシリンダに供
給される油量が不足し、他方のシリンダがフルストロー
クされなくなる。
と他方のシリンダのチューブ側の室との間は作動油を充
満してあり、一方のシリンダの動作に他方のシリンダを
同調させているが、リークやエアの混入等によりこの間
の油量が減少することがある。然るときは、何れか一方
のシリンダがフルストロークしても他方のシリンダに供
給される油量が不足し、他方のシリンダがフルストロー
クされなくなる。
【0007】そこで、2本のシリンダが同調作動して多
段式の伸縮アームを伸縮させる油圧回路に於いて、リー
クによって2本のシリンダの伸縮量に差が生じたとき
に、この誤差を修正するために解決すべき技術的課題が
生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決すること
を目的とする。
段式の伸縮アームを伸縮させる油圧回路に於いて、リー
クによって2本のシリンダの伸縮量に差が生じたとき
に、この誤差を修正するために解決すべき技術的課題が
生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、外筒と中間筒と内筒
からなる多段式の伸縮アームを備えた建設機械であっ
て、該伸縮アームの外筒と中間筒を第1のシリンダにて
連結するとともに、中間筒と内筒を第2のシリンダにて
連結し、更に、該第1のシリンダのロッド側のポートと
第2のシリンダのチューブ側のポートとを連通管路で接
続し、第1のシリンダと第2のシリンダの伸縮動作を同
調させた油圧回路に於いて、アーム伸び側の管路を第1
のシリンダのチューブ側に接続するとともに、アーム縮
み側の管路を第2のシリンダのロッド側に接続し、更
に、第2のシリンダのロッド側からチャージ油路を分岐
し、前記連通管路の途中に切換弁を介装するとともに、
前記第2のシリンダのチューブ側のポートとチャージ油
路との何れか一方を、該切換弁により選択的に前記第1
のシリンダのロッド側のポートに接続可能にした建設機
械の伸縮アームに於ける同調回路を提供するものであ
る。
するために提案されたものであり、外筒と中間筒と内筒
からなる多段式の伸縮アームを備えた建設機械であっ
て、該伸縮アームの外筒と中間筒を第1のシリンダにて
連結するとともに、中間筒と内筒を第2のシリンダにて
連結し、更に、該第1のシリンダのロッド側のポートと
第2のシリンダのチューブ側のポートとを連通管路で接
続し、第1のシリンダと第2のシリンダの伸縮動作を同
調させた油圧回路に於いて、アーム伸び側の管路を第1
のシリンダのチューブ側に接続するとともに、アーム縮
み側の管路を第2のシリンダのロッド側に接続し、更
に、第2のシリンダのロッド側からチャージ油路を分岐
し、前記連通管路の途中に切換弁を介装するとともに、
前記第2のシリンダのチューブ側のポートとチャージ油
路との何れか一方を、該切換弁により選択的に前記第1
のシリンダのロッド側のポートに接続可能にした建設機
械の伸縮アームに於ける同調回路を提供するものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って詳述する。図6に示した一般的な深穴掘削機と
同一構成部分には同一符号を付して、その説明を省略す
る。図1は深穴掘削機の伸縮アーム3に於ける同調回路
を示したものであり、外筒3aと中間筒3bの間に第1
のシリンダ6を設け、該第1のシリンダ6のロッド6a
を外筒3aに連結し、第1のシリンダ6のチューブ6b
を中間筒3bに連結する。また、中間筒3bと内筒3c
の間に第2のシリンダ7を設け、該第2のシリンダ7の
ロッド7aを内筒3cに連結し、第2のシリンダ7のチ
ューブ7bを中間筒3bに連結する。
に従って詳述する。図6に示した一般的な深穴掘削機と
同一構成部分には同一符号を付して、その説明を省略す
る。図1は深穴掘削機の伸縮アーム3に於ける同調回路
を示したものであり、外筒3aと中間筒3bの間に第1
のシリンダ6を設け、該第1のシリンダ6のロッド6a
を外筒3aに連結し、第1のシリンダ6のチューブ6b
を中間筒3bに連結する。また、中間筒3bと内筒3c
の間に第2のシリンダ7を設け、該第2のシリンダ7の
ロッド7aを内筒3cに連結し、第2のシリンダ7のチ
ューブ7bを中間筒3bに連結する。
【0010】ここで、第1のシリンダ6のA室(ロッド
側)の受圧面積と、第2のシリンダ7のB室(チューブ
側)の受圧面積とは等しく形成されており、A室のポー
トとB室のポートとを連通管路8で連通し、予めA室及
びB室と連通管路8とに作動油を充満しておく。従っ
て、A室とB室の作動油が移動することにより、第1の
シリンダ6と第2のシリンダ7は同時に伸縮し、A室と
B室の受圧面積が等しいので第1及び第2のシリンダ
6,7の伸縮ストロークが同一となる。
側)の受圧面積と、第2のシリンダ7のB室(チューブ
側)の受圧面積とは等しく形成されており、A室のポー
トとB室のポートとを連通管路8で連通し、予めA室及
びB室と連通管路8とに作動油を充満しておく。従っ
て、A室とB室の作動油が移動することにより、第1の
シリンダ6と第2のシリンダ7は同時に伸縮し、A室と
B室の受圧面積が等しいので第1及び第2のシリンダ
6,7の伸縮ストロークが同一となる。
【0011】更に、深穴掘削機の機体1側に設けられた
油圧操作部9からアーム伸び側の管路10とアーム縮み
側の管路11を配管し、アーム伸び側の管路10を第1
のシリンダ6のC室(チューブ側)へ接続するととも
に、アーム縮み側の管路11を第2のシリンダ7のD室
(ロッド側)へ接続する。また、中間筒3bにホースシ
ーブ12を枢着し、前記アーム縮み側の管路11をこの
ホースシーブ12へ巻回する。
油圧操作部9からアーム伸び側の管路10とアーム縮み
側の管路11を配管し、アーム伸び側の管路10を第1
のシリンダ6のC室(チューブ側)へ接続するととも
に、アーム縮み側の管路11を第2のシリンダ7のD室
(ロッド側)へ接続する。また、中間筒3bにホースシ
ーブ12を枢着し、前記アーム縮み側の管路11をこの
ホースシーブ12へ巻回する。
【0012】ここで、第2のシリンダ7のD室からチャ
ージ油路13を分岐するとともに、前記連通管路8の途
中に2位置3ポートの切換弁14を介装する。該切換弁
14の一方には第1のシリンダ6のA室のポートが接続
され、他方には第2のシリンダ7のB室のポートとD室
からのチャージ油路13とが接続される。
ージ油路13を分岐するとともに、前記連通管路8の途
中に2位置3ポートの切換弁14を介装する。該切換弁
14の一方には第1のシリンダ6のA室のポートが接続
され、他方には第2のシリンダ7のB室のポートとD室
からのチャージ油路13とが接続される。
【0013】該切換弁14は通常時は(イ)位置にあっ
て前記A室とB室が連通し、チャージ油路13は閉止さ
れている。また、該切換弁14は手動操作式、パイロッ
ト操作式、ソレノイド操作式等何れの方式であってもよ
い。尚、切換弁14のリークを確実に抑えるために止め
弁15を設けてあるが、切換弁14のリークがなければ
止め弁15はなくてもよい。
て前記A室とB室が連通し、チャージ油路13は閉止さ
れている。また、該切換弁14は手動操作式、パイロッ
ト操作式、ソレノイド操作式等何れの方式であってもよ
い。尚、切換弁14のリークを確実に抑えるために止め
弁15を設けてあるが、切換弁14のリークがなければ
止め弁15はなくてもよい。
【0014】而して、伸縮アーム3を伸長する場合に、
アーム伸び側の管路10を介して第1のシリンダ6のC
室へ作動油を供給すれば、C室の容積が増加して第1の
シリンダ6が伸長する。このとき、第1のシリンダ6の
A室から排出される作動油は、連通管路8に介装された
切換弁14の(イ)位置を通過して第2のシリンダ7の
B室へ導出され、B室の容積が増加して第2のシリンダ
7が伸長する。
アーム伸び側の管路10を介して第1のシリンダ6のC
室へ作動油を供給すれば、C室の容積が増加して第1の
シリンダ6が伸長する。このとき、第1のシリンダ6の
A室から排出される作動油は、連通管路8に介装された
切換弁14の(イ)位置を通過して第2のシリンダ7の
B室へ導出され、B室の容積が増加して第2のシリンダ
7が伸長する。
【0015】前述したように、A室とB室の受圧面積が
等しいので第1のシリンダ6と第2のシリンダ7は同じ
ストロークで同時に伸長する。従って、図2に示すよう
に、外筒3aに対する中間筒3bの移動量並びに中間筒
3bに対する内筒3cの移動量が夫々等しくなる。即
ち、外筒3aに対する内筒3cの移動量は中間筒3bの
2倍となり、内筒3cは中間筒3bの2倍の速度で伸び
方向へ移動する。
等しいので第1のシリンダ6と第2のシリンダ7は同じ
ストロークで同時に伸長する。従って、図2に示すよう
に、外筒3aに対する中間筒3bの移動量並びに中間筒
3bに対する内筒3cの移動量が夫々等しくなる。即
ち、外筒3aに対する内筒3cの移動量は中間筒3bの
2倍となり、内筒3cは中間筒3bの2倍の速度で伸び
方向へ移動する。
【0016】一方、伸縮アーム3を収縮する場合は、図
2に示した状態から、アーム縮み側の管路11を介して
第2のシリンダ7のD室へ作動油を供給すれば、D室の
容積が増加して第2のシリンダ7が収縮する。このと
き、第2のシリンダ7のB室から排出される作動油は、
連通管路8の切換弁14を通過して第1のシリンダ6の
A室へ導出され、A室の容積が増加して第1のシリンダ
6が収縮する。
2に示した状態から、アーム縮み側の管路11を介して
第2のシリンダ7のD室へ作動油を供給すれば、D室の
容積が増加して第2のシリンダ7が収縮する。このと
き、第2のシリンダ7のB室から排出される作動油は、
連通管路8の切換弁14を通過して第1のシリンダ6の
A室へ導出され、A室の容積が増加して第1のシリンダ
6が収縮する。
【0017】このように、伸縮アーム3の伸長或いは収
縮の何れの場合であっても、第1及び第2のシリンダ
6,7の伸縮動作を同調させて中間筒3bと内筒3cが
同時に移動するので、伸縮アーム3の伸縮速度が早くな
る。
縮の何れの場合であっても、第1及び第2のシリンダ
6,7の伸縮動作を同調させて中間筒3bと内筒3cが
同時に移動するので、伸縮アーム3の伸縮速度が早くな
る。
【0018】ここで、第1のシリンダ6のA室と第2の
シリンダ7のB室、並びに連通管路8には作動油を充満
してあり、一方のシリンダの動作に他方のシリンダを同
調させているが、リークやエアの混入等によってA室〜
B室間の油量が減少することがある。然るときは、例え
ば伸縮アーム3を伸長すべく、アーム伸び側の管路10
から第1のシリンダ6のC室へ作動油を供給したとき
に、図3に示すように、第1のシリンダ6が伸長方向へ
フルストロークしても、第2のシリンダ7のB室に供給
される作動油の油量が不足して、第2のシリンダ7がフ
ルストロークできなくなる。
シリンダ7のB室、並びに連通管路8には作動油を充満
してあり、一方のシリンダの動作に他方のシリンダを同
調させているが、リークやエアの混入等によってA室〜
B室間の油量が減少することがある。然るときは、例え
ば伸縮アーム3を伸長すべく、アーム伸び側の管路10
から第1のシリンダ6のC室へ作動油を供給したとき
に、図3に示すように、第1のシリンダ6が伸長方向へ
フルストロークしても、第2のシリンダ7のB室に供給
される作動油の油量が不足して、第2のシリンダ7がフ
ルストロークできなくなる。
【0019】このように、伸縮アーム3の同調回路に於
いて、リークによって第1及び第2のシリンダ6,7の
伸縮量に差が生じたときは、次に述べる方法によって誤
差を修正する。先ず図4に示すように、アーム縮み側の
管路11を介して第2のシリンダ7のD室へ作動油を供
給し、第2のシリンダ7を収縮方向へフルストロークさ
せる。このとき、第2のシリンダ7のB室から排出され
る作動油は、連通管路8に介装された切換弁14の
(イ)位置を通過して第1のシリンダ6のA室へ導出さ
れるが、A室〜B室間の油量が不足しているので第1の
シリンダ6はフルストロークされない。
いて、リークによって第1及び第2のシリンダ6,7の
伸縮量に差が生じたときは、次に述べる方法によって誤
差を修正する。先ず図4に示すように、アーム縮み側の
管路11を介して第2のシリンダ7のD室へ作動油を供
給し、第2のシリンダ7を収縮方向へフルストロークさ
せる。このとき、第2のシリンダ7のB室から排出され
る作動油は、連通管路8に介装された切換弁14の
(イ)位置を通過して第1のシリンダ6のA室へ導出さ
れるが、A室〜B室間の油量が不足しているので第1の
シリンダ6はフルストロークされない。
【0020】次に、上記操作を中断し、止め弁15を開
放して切換弁14を(ロ)位置に切り換える。従って、
第2のシリンダ7のD室からのチャージ油路13と第1
のシリンダ6のA室が連通する。この状態で、再びアー
ム縮み側の管路11を介して第2のシリンダ7のD室へ
作動油を供給すれば、図5に示すように、チャージ油路
13から切換弁14の(ロ)位置を通過して第1のシリ
ンダ6のA室に作動油が補充され、A室の容積が更に増
加して第1のシリンダ6はフルストロークまで収縮す
る。
放して切換弁14を(ロ)位置に切り換える。従って、
第2のシリンダ7のD室からのチャージ油路13と第1
のシリンダ6のA室が連通する。この状態で、再びアー
ム縮み側の管路11を介して第2のシリンダ7のD室へ
作動油を供給すれば、図5に示すように、チャージ油路
13から切換弁14の(ロ)位置を通過して第1のシリ
ンダ6のA室に作動油が補充され、A室の容積が更に増
加して第1のシリンダ6はフルストロークまで収縮す
る。
【0021】斯くして、第1及び第2のシリンダ6,7
の双方がフルストローク状態となり、伸縮量の誤差が解
消される。然る後に、前記切換弁14を(イ)位置に戻
して止め弁15を閉止すれば、通常作業状態となって第
1及び第2のシリンダ6,7の伸縮動作が夫々フロスト
ロークまで同期する。
の双方がフルストローク状態となり、伸縮量の誤差が解
消される。然る後に、前記切換弁14を(イ)位置に戻
して止め弁15を閉止すれば、通常作業状態となって第
1及び第2のシリンダ6,7の伸縮動作が夫々フロスト
ロークまで同期する。
【0022】而して、本発明は、本発明の精神を逸脱し
ない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明
が該改変されたものに及ぶことは当然である。
ない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明
が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では第1の
シリンダのロッド側と第2のシリンダのチューブ側とを
接続する連通管路の途中に切換弁を介装してあり、リー
ク等により該連通管路内の油量が減少して双方のシリン
ダの伸縮量に差が生じた場合は、前記切換弁を切り換え
てチャージ油路から第1のシリンダのロッド側のポート
へ作動油を補充する。従って、第1及び第2のシリンダ
が夫々フルストロークまで収縮し、双方のシリンダの伸
縮量の誤差が解消される。
シリンダのロッド側と第2のシリンダのチューブ側とを
接続する連通管路の途中に切換弁を介装してあり、リー
ク等により該連通管路内の油量が減少して双方のシリン
ダの伸縮量に差が生じた場合は、前記切換弁を切り換え
てチャージ油路から第1のシリンダのロッド側のポート
へ作動油を補充する。従って、第1及び第2のシリンダ
が夫々フルストロークまで収縮し、双方のシリンダの伸
縮量の誤差が解消される。
【0024】斯くして、2本のシリンダの伸縮動作を同
調させて伸縮アームの作動速度を向上させた建設機械に
於いて、簡易な構成にて2本のシリンダの収縮量の誤差
を修正することができる。
調させて伸縮アームの作動速度を向上させた建設機械に
於いて、簡易な構成にて2本のシリンダの収縮量の誤差
を修正することができる。
図は本発明の実施の形態を示すものである。
【図1】伸縮アームが収縮時の同調回路を示す解説図。
【図2】伸縮アームが伸長時の同調回路を示す解説図。
【図3】A室〜B室間の油量が減少したときに一方のシ
リンダをフルストロークした状態の同調回路を示す解説
図。
リンダをフルストロークした状態の同調回路を示す解説
図。
【図4】2本シリンダの伸縮量の誤差を修正する手順を
示す同調回路を示す解説図。
示す同調回路を示す解説図。
【図5】2本シリンダの伸縮量の誤差が解消された状態
の同調回路を示す解説図。
の同調回路を示す解説図。
【図6】多段式の伸縮アームを備えた深穴掘削機の側面
図。
図。
3 伸縮アーム 3a 外筒 3b 中間筒 3c 内筒 6 第1のシリンダ 7 第2のシリンダ 6a,7a ロッド 6b,7b チューブ 8 連通管路 10 アーム伸び側の管路 11 アーム縮み側の管路 13 チャージ油路 14 切換弁
Claims (1)
- 【請求項1】 外筒と中間筒と内筒からなる多段式の伸
縮アームを備えた建設機械であって、該伸縮アームの外
筒と中間筒を第1のシリンダにて連結するとともに、中
間筒と内筒を第2のシリンダにて連結し、更に、該第1
のシリンダのロッド側のポートと第2のシリンダのチュ
ーブ側のポートとを連通管路で接続し、第1のシリンダ
と第2のシリンダの伸縮動作を同調させた油圧回路に於
いて、アーム伸び側の管路を第1のシリンダのチューブ
側に接続するとともに、アーム縮み側の管路を第2のシ
リンダのロッド側に接続し、更に、第2のシリンダのロ
ッド側からチャージ油路を分岐し、前記連通管路の途中
に切換弁を介装するとともに、前記第2のシリンダのチ
ューブ側のポートとチャージ油路との何れか一方を、該
切換弁により選択的に前記第1のシリンダのロッド側の
ポートに接続可能にしたことを特徴とする建設機械の伸
縮アームに於ける同調回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29655396A JPH10141311A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 建設機械の伸縮アームに於ける同調回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29655396A JPH10141311A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 建設機械の伸縮アームに於ける同調回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10141311A true JPH10141311A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17835035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29655396A Pending JPH10141311A (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | 建設機械の伸縮アームに於ける同調回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10141311A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104370223A (zh) * | 2014-11-05 | 2015-02-25 | 徐州徐工随车起重机有限公司 | 控制三缸顺序伸缩的液控系统、吊臂机构及起重机 |
CN114352590A (zh) * | 2022-01-13 | 2022-04-15 | 四川鼎鸿智电装备科技有限公司 | 一种双缸式液压机构以及压力设备 |
-
1996
- 1996-11-08 JP JP29655396A patent/JPH10141311A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104370223A (zh) * | 2014-11-05 | 2015-02-25 | 徐州徐工随车起重机有限公司 | 控制三缸顺序伸缩的液控系统、吊臂机构及起重机 |
CN114352590A (zh) * | 2022-01-13 | 2022-04-15 | 四川鼎鸿智电装备科技有限公司 | 一种双缸式液压机构以及压力设备 |
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