JPH08277808A - 建設機械の油圧回路 - Google Patents
建設機械の油圧回路Info
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- JPH08277808A JPH08277808A JP7100386A JP10038695A JPH08277808A JP H08277808 A JPH08277808 A JP H08277808A JP 7100386 A JP7100386 A JP 7100386A JP 10038695 A JP10038695 A JP 10038695A JP H08277808 A JPH08277808 A JP H08277808A
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- swing
- valve
- swing cylinder
- cylinder
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- Operation Control Of Excavators (AREA)
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 上部旋回体の前部にスイングブラケットをそ
なえている油圧ショベルでは、作業アタッチメントのス
イング角度を所要の角度に設定して掘削作業を行う。そ
の場合にバケットの掘削反力によりスイング用方向切換
弁の内部リークが増大し、上記スイング角度を保持でき
なくなって作業アタッチメントのいわゆるスイング流れ
をおこすので、具合が悪かった。この問題点を解決す
る。 【構成】 本発明の建設機械の油圧回路では、スイング
シリンダ制御用のスイング用方向切換弁と、スイングシ
リンダを連通する給排管路に、常時は油路を遮断し、ス
イングシリンダの作動信号を作用させることにより油路
を開通するロック弁を介設した。そして上記ロック弁
を、スイング用方向切換弁に対して一体形に組付けた。
なえている油圧ショベルでは、作業アタッチメントのス
イング角度を所要の角度に設定して掘削作業を行う。そ
の場合にバケットの掘削反力によりスイング用方向切換
弁の内部リークが増大し、上記スイング角度を保持でき
なくなって作業アタッチメントのいわゆるスイング流れ
をおこすので、具合が悪かった。この問題点を解決す
る。 【構成】 本発明の建設機械の油圧回路では、スイング
シリンダ制御用のスイング用方向切換弁と、スイングシ
リンダを連通する給排管路に、常時は油路を遮断し、ス
イングシリンダの作動信号を作用させることにより油路
を開通するロック弁を介設した。そして上記ロック弁
を、スイング用方向切換弁に対して一体形に組付けた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、車体のフロント部に装
着した作業アタッチメントを左右に揺動できるようにし
た主として油圧ショベルなど建設機械，作業車両の油圧
回路に関する。
着した作業アタッチメントを左右に揺動できるようにし
た主として油圧ショベルなど建設機械，作業車両の油圧
回路に関する。
【０００２】
【従来の技術】図４は、実開平６−６３６５０号公報に
記載されている側辺掘削用油圧ショベルの腰部油圧回路
図である。図４に示す油圧回路では、エンジン１作動時
にはパイロットポンプ２からのパイロット一次圧をパイ
ロットロック弁３のパイロットポート４に作用させるこ
とによりパイロットロック弁３の油路を開通状態にし、
油圧ショベルの駐機時には上記パイロットロック弁３と
チェック弁５によりオフセットシリンダ６のロッド側油
室７に通じる回路を油密に保持するようにしている。ま
た図５は、実開昭６１−７６８５９号公報に記載されて
いる油圧ショベルの全体図である。図５に示す油圧ショ
ベルでは、上部旋回体８の前部にスイングブラケット９
（図５では見えないがその取付位置に符号９を付してい
る）を介して作業アタッチメント１０を連結し、また上
部旋回体８にスイングシリンダ（図５では見えない）を
設け、そのスイングシリンダの伸縮作動によって上記作
業アタッチメント１０を左右に揺動せしめるようにして
いる。
記載されている側辺掘削用油圧ショベルの腰部油圧回路
図である。図４に示す油圧回路では、エンジン１作動時
にはパイロットポンプ２からのパイロット一次圧をパイ
ロットロック弁３のパイロットポート４に作用させるこ
とによりパイロットロック弁３の油路を開通状態にし、
油圧ショベルの駐機時には上記パイロットロック弁３と
チェック弁５によりオフセットシリンダ６のロッド側油
室７に通じる回路を油密に保持するようにしている。ま
た図５は、実開昭６１−７６８５９号公報に記載されて
いる油圧ショベルの全体図である。図５に示す油圧ショ
ベルでは、上部旋回体８の前部にスイングブラケット９
（図５では見えないがその取付位置に符号９を付してい
る）を介して作業アタッチメント１０を連結し、また上
部旋回体８にスイングシリンダ（図５では見えない）を
設け、そのスイングシリンダの伸縮作動によって上記作
業アタッチメント１０を左右に揺動せしめるようにして
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】図５に示す油圧ショベ
ルでは、上部旋回体８に対する作業アタッチメント１０
のスイング角度（上部旋回体８の前方方向Ｆに対する作
業アタッチメント１０の前方方向Ｐとがなす平面視角
度）を所要の角度に設定して、掘削作業を行う。その場
合にバケット１１の掘削反力により、図示していないス
イングシリンダ制御用方向切換弁の内部リーク（スプー
ルとスプール穴との嵌合隙間より流出する作動油の洩
れ）が増大し、上記スイング角度を保持できなくなって
作業アタッチメントのいわゆるスイング流れをおこすこ
とがあるので、作業上具合が悪かった。本発明は、上記
の問題点を解決できる油圧回路を提供することを目的と
する。
ルでは、上部旋回体８に対する作業アタッチメント１０
のスイング角度（上部旋回体８の前方方向Ｆに対する作
業アタッチメント１０の前方方向Ｐとがなす平面視角
度）を所要の角度に設定して、掘削作業を行う。その場
合にバケット１１の掘削反力により、図示していないス
イングシリンダ制御用方向切換弁の内部リーク（スプー
ルとスプール穴との嵌合隙間より流出する作動油の洩
れ）が増大し、上記スイング角度を保持できなくなって
作業アタッチメントのいわゆるスイング流れをおこすこ
とがあるので、作業上具合が悪かった。本発明は、上記
の問題点を解決できる油圧回路を提供することを目的と
する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明では、下部走行体
の上部に上部旋回体を設け、その上部旋回体の前部にス
イングブラケットを介して作業アタッチメントを連結
し、また上部旋回体にスイングシリンダを設け、そのス
イングシリンダの伸縮作動によって上記作業アタッチメ
ントを左右に揺動せしめるようにしている建設機械にお
いて、スイングシリンダ制御用のスイング用方向切換弁
（手動式スイング用方向切換弁，電気式スイング用方向
切換弁などを含む）と、スイングシリンダを連通する給
排管路に、常時は油路を遮断し、スイングシリンダの作
動信号を作用させることにより油路を開通するロック弁
を介設した。そして上記ロック弁を、スイング用方向切
換弁に対して一体形に組付けた。
の上部に上部旋回体を設け、その上部旋回体の前部にス
イングブラケットを介して作業アタッチメントを連結
し、また上部旋回体にスイングシリンダを設け、そのス
イングシリンダの伸縮作動によって上記作業アタッチメ
ントを左右に揺動せしめるようにしている建設機械にお
いて、スイングシリンダ制御用のスイング用方向切換弁
（手動式スイング用方向切換弁，電気式スイング用方向
切換弁などを含む）と、スイングシリンダを連通する給
排管路に、常時は油路を遮断し、スイングシリンダの作
動信号を作用させることにより油路を開通するロック弁
を介設した。そして上記ロック弁を、スイング用方向切
換弁に対して一体形に組付けた。
【０００５】また本発明の一実施例としては、下部走行
体の上部に上部旋回体を設け、その上部旋回体の前部に
スイングブラケットを介して作業アタッチメントを連結
し、また上部旋回体にスイングシリンダを設け、そのス
イングシリンダの伸縮作動によって上記作業アタッチメ
ントを左右に揺動せしめるようにしている建設機械にお
いて、スイングシリンダ制御用のスイング用パイロット
切換弁とスイングシリンダを連通する給排管路に、常時
は油路を遮断し、パイロット圧を作用させることにより
油路を開通するパイロットロック弁を介設し、スイング
用操作レバーの傾動操作に応じてパイロット二次圧を導
出する油圧リモコン弁のパイロット回路と、それぞれパ
イロットロック弁のパイロットポートを連通せしめ上記
パイロット二次圧を同時にそれぞれパイロットロック弁
のパイロットポートに作用せしめるようにした。そして
上記パイロットロック弁を、スイング用パイロット切換
弁に対して一体形に組付けた。
体の上部に上部旋回体を設け、その上部旋回体の前部に
スイングブラケットを介して作業アタッチメントを連結
し、また上部旋回体にスイングシリンダを設け、そのス
イングシリンダの伸縮作動によって上記作業アタッチメ
ントを左右に揺動せしめるようにしている建設機械にお
いて、スイングシリンダ制御用のスイング用パイロット
切換弁とスイングシリンダを連通する給排管路に、常時
は油路を遮断し、パイロット圧を作用させることにより
油路を開通するパイロットロック弁を介設し、スイング
用操作レバーの傾動操作に応じてパイロット二次圧を導
出する油圧リモコン弁のパイロット回路と、それぞれパ
イロットロック弁のパイロットポートを連通せしめ上記
パイロット二次圧を同時にそれぞれパイロットロック弁
のパイロットポートに作用せしめるようにした。そして
上記パイロットロック弁を、スイング用パイロット切換
弁に対して一体形に組付けた。
【０００６】
【作用】本発明では、上部旋回体に対する作業アタッチ
メントのスイング角度を設定するときには、スイング用
操作レバーを中立位置よりたとえば前方へ操作する。油
圧リモコン弁のパイロット弁から導出されるパイロット
二次圧は、スイング用パイロット切換弁の一方のパイロ
ットポートと、スイングシリンダの給排管路に介設した
それぞれパイロットロック弁のパイロットポートに対し
て同時に作用する。スイング用パイロット切換弁が一方
の切換位置に切換わるとともに、上記パイロットロック
弁はともに油路開通状態になる。それによりメインポン
プからスイングシリンダに対する圧油供給、及び戻り油
排出が支障なく行われ、スイングシリンダがたとえば伸
長作動し、作業アタッチメントを左側へ揺動させること
ができる。
メントのスイング角度を設定するときには、スイング用
操作レバーを中立位置よりたとえば前方へ操作する。油
圧リモコン弁のパイロット弁から導出されるパイロット
二次圧は、スイング用パイロット切換弁の一方のパイロ
ットポートと、スイングシリンダの給排管路に介設した
それぞれパイロットロック弁のパイロットポートに対し
て同時に作用する。スイング用パイロット切換弁が一方
の切換位置に切換わるとともに、上記パイロットロック
弁はともに油路開通状態になる。それによりメインポン
プからスイングシリンダに対する圧油供給、及び戻り油
排出が支障なく行われ、スイングシリンダがたとえば伸
長作動し、作業アタッチメントを左側へ揺動させること
ができる。
【０００７】作業アタッチメントを揺動させて所要のス
イング角度に設定したときに、スイング用操作レバーを
中立位置に戻す。油圧リモコン弁からパイロット二次圧
が導出されなくなるので、スイング用パイロット切換弁
が中立位置に戻るとともに、パイロットロック弁はその
内蔵ばねのばね力により油路遮断状態に戻る。すなわち
スイングシリンダの給排管路が上記パイロットロック弁
によって遮断されるので、上記設定したスイング角度を
確実に固定保持することができる。
イング角度に設定したときに、スイング用操作レバーを
中立位置に戻す。油圧リモコン弁からパイロット二次圧
が導出されなくなるので、スイング用パイロット切換弁
が中立位置に戻るとともに、パイロットロック弁はその
内蔵ばねのばね力により油路遮断状態に戻る。すなわち
スイングシリンダの給排管路が上記パイロットロック弁
によって遮断されるので、上記設定したスイング角度を
確実に固定保持することができる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて詳細に
説明する。図１は、本発明の油圧回路（油圧回路は後述
する）をそなえた油圧ショベルの要部平面図である。図
において、１２は油圧ショベルの下部走行体、１３は下
部走行体１２の上部に設けている上部旋回体、１４は上
部旋回体１３の前部に固定した前部ブラケット、１５は
スイングブラケット、１６はスイングブラケット１５の
側部に固設したスイングシリンダ連結用ブラケット、１
７は前部ブラケット１４にスイングブラケット１５を連
結している縦軸、１８は上部旋回体１３とスイングシリ
ンダ連結用ブラケット１６との間に設けているスイング
シリンダ、１９はスイングブラケット１５に対して連結
した作業アタッチメントである。
説明する。図１は、本発明の油圧回路（油圧回路は後述
する）をそなえた油圧ショベルの要部平面図である。図
において、１２は油圧ショベルの下部走行体、１３は下
部走行体１２の上部に設けている上部旋回体、１４は上
部旋回体１３の前部に固定した前部ブラケット、１５は
スイングブラケット、１６はスイングブラケット１５の
側部に固設したスイングシリンダ連結用ブラケット、１
７は前部ブラケット１４にスイングブラケット１５を連
結している縦軸、１８は上部旋回体１３とスイングシリ
ンダ連結用ブラケット１６との間に設けているスイング
シリンダ、１９はスイングブラケット１５に対して連結
した作業アタッチメントである。
【０００９】図２は、本発明の油圧回路図である。図に
おいて、２０はスイングシリンダ１８のボトム側油室、
２１はロッド側油室、２２はスイング用パイロット切換
弁、２３ａ−２３ｂ−２３ｃ，２４ａ−２４ｂ−２４ｃ
はスイング用パイロット切換弁２２よりスイングシリン
ダ１８に通じる給排管路、２５，２６はそれぞれパイロ
ットロック弁、２７，２８はそれぞれパイロットロック
弁２５，２６のパイロットポート、２９はメインポン
プ、３０はパイロット一次圧を吐出するパイロットポン
プ、３１はスイングシリンダ１８操作用の油圧リモコン
弁、３２は油圧リモコン弁３１のスイング用操作レバ
ー、３３Ｆ，３３Ｒは油圧リモコン弁３１のそれぞれパ
イロット弁、３４はパイロット二次圧を選択するシャト
ル弁、３５は油タンクである。図３は、スイング用パイ
ロット切換弁２２に対するパイロットロック弁２５，２
６の組付状態を示す図である。
おいて、２０はスイングシリンダ１８のボトム側油室、
２１はロッド側油室、２２はスイング用パイロット切換
弁、２３ａ−２３ｂ−２３ｃ，２４ａ−２４ｂ−２４ｃ
はスイング用パイロット切換弁２２よりスイングシリン
ダ１８に通じる給排管路、２５，２６はそれぞれパイロ
ットロック弁、２７，２８はそれぞれパイロットロック
弁２５，２６のパイロットポート、２９はメインポン
プ、３０はパイロット一次圧を吐出するパイロットポン
プ、３１はスイングシリンダ１８操作用の油圧リモコン
弁、３２は油圧リモコン弁３１のスイング用操作レバ
ー、３３Ｆ，３３Ｒは油圧リモコン弁３１のそれぞれパ
イロット弁、３４はパイロット二次圧を選択するシャト
ル弁、３５は油タンクである。図３は、スイング用パイ
ロット切換弁２２に対するパイロットロック弁２５，２
６の組付状態を示す図である。
【００１０】次に、本発明の油圧回路の構成を図１〜図
３について述べる。本発明では、上部旋回体１３に設け
たスイングシリンダ１８を伸縮作動させることにより作
業アタッチメント１９を左右に揺動せしめるようにして
いる油圧ショベルにおいて、スイングシリンダ１８制御
用のスイング用パイロット切換弁２２とスイングシリン
ダ１８を連通する給排管路２３ａ−２３ｂ−２３ｃ，２
４ａ−２４ｂ−２４ｃに、常時は油路を遮断し、パイロ
ット圧（本実施例では油圧リモコン弁３１からのパイロ
ット二次圧である）を作用させることにより油路を開通
するパイロットロック弁２５，２６を介設し、スイング
用操作レバー３２の傾動操作に応じてパイロット二次圧
を導出する油圧リモコン弁３１のパイロット回路３６−
３７，３８−３９と、それぞれパイロットロック弁２
５，２６のパイロットポート２７，２８をシャトル弁３
４を介して連通せしめ、上記パイロット二次圧を同時に
それぞれパイロットロック弁２５，２６のそれぞれパイ
ロットポート２７，２８に作用せしめるようにした。そ
して図３に示すようにパイロットロック弁２５，２６
を、スイング用パイロット切換弁２２に対して一体形に
組付けた。
３について述べる。本発明では、上部旋回体１３に設け
たスイングシリンダ１８を伸縮作動させることにより作
業アタッチメント１９を左右に揺動せしめるようにして
いる油圧ショベルにおいて、スイングシリンダ１８制御
用のスイング用パイロット切換弁２２とスイングシリン
ダ１８を連通する給排管路２３ａ−２３ｂ−２３ｃ，２
４ａ−２４ｂ−２４ｃに、常時は油路を遮断し、パイロ
ット圧（本実施例では油圧リモコン弁３１からのパイロ
ット二次圧である）を作用させることにより油路を開通
するパイロットロック弁２５，２６を介設し、スイング
用操作レバー３２の傾動操作に応じてパイロット二次圧
を導出する油圧リモコン弁３１のパイロット回路３６−
３７，３８−３９と、それぞれパイロットロック弁２
５，２６のパイロットポート２７，２８をシャトル弁３
４を介して連通せしめ、上記パイロット二次圧を同時に
それぞれパイロットロック弁２５，２６のそれぞれパイ
ロットポート２７，２８に作用せしめるようにした。そ
して図３に示すようにパイロットロック弁２５，２６
を、スイング用パイロット切換弁２２に対して一体形に
組付けた。
【００１１】次に、本発明の油圧回路の作用について述
べる。本発明では、上部旋回体１３に対する作業アタッ
チメント１９のスイング角度（たとえば図１に示す角度
θ）を設定するときには、スイング用操作レバー３２を
中立位置Ｎよりたとえば前方（符号イの方向）へ操作す
る。油圧リモコン弁３１のパイロット弁３３Ｆから導出
されるパイロット二次圧は、管路３６，４０を通じてス
イング用パイロット切換弁２２の一方のパイロットポー
ト４１に作用する。それと同時に上記パイロット二次圧
は、管路３６で分岐して、管路３７、シャトル弁３４、
管路４２，４３及び４４を通じて、パイロットロック弁
２５，２６のそれぞれパイロットポート２７，２８に作
用する。スイング用パイロット切換弁２２が一方の切換
位置ハに切換わるとともに、上記パイロットロック弁２
５，２６はともに油路開通状態になる。それによりメイ
ンポンプ２９からの圧油は、管路４５，４６、チェック
弁４７、スイング用パイロット切換弁のハ位置、管路２
３ａ，２３ｂ，パイロットロック弁２５の開通油路、管
路２３ｃを経て、スイングシリンダ１８のボトム側油室
２０に供給される。それと同時にロッド側油室２１から
の戻り油は、管路２４ｃ、パイロットロック弁２６の開
通油路、管路２４ｂ，２４ａ、スイング用パイロット切
換弁２２のハ位置を経て、油タンク３５へ戻る。すなわ
ちメインポンプ２９からスイングシリンダ１８に対する
圧油供給、及び戻り油排出が支障なく行われ、スイング
シリンダ１８が伸長作動し、作業アタッチメント１９を
左側へ揺動させることができる。なおスイング用操作レ
バー３２を中立位置Ｎより後方（符号ロの方向）へ操作
したときには、油圧リモコン弁３１のパイロット弁３３
Ｒから導出されるパイロット二次圧は、管路３８，４８
を通じてスイング用パイロット切換弁２２の他方のパイ
ロットポート４９に作用する。それと同時に上記パイロ
ット二次圧は、管路３８で分岐して、管路３９、シャト
ル弁３４、管路４２、４３及び４４を通じて、パイロッ
トロック弁２５，２６のそれぞれパイロットポート２
７，２８に作用する。スイング用パイロット切換弁２２
が他方の切換位置ニに切換わるとともに、上記パイロッ
トロック弁２５，２６はともに油路開通状態になる。す
なわちスイングシリンダ１８が縮小作動し、作業アタッ
チメント１９を図１に示す右側（仮想線ホで示す側）へ
揺動させることができる。
べる。本発明では、上部旋回体１３に対する作業アタッ
チメント１９のスイング角度（たとえば図１に示す角度
θ）を設定するときには、スイング用操作レバー３２を
中立位置Ｎよりたとえば前方（符号イの方向）へ操作す
る。油圧リモコン弁３１のパイロット弁３３Ｆから導出
されるパイロット二次圧は、管路３６，４０を通じてス
イング用パイロット切換弁２２の一方のパイロットポー
ト４１に作用する。それと同時に上記パイロット二次圧
は、管路３６で分岐して、管路３７、シャトル弁３４、
管路４２，４３及び４４を通じて、パイロットロック弁
２５，２６のそれぞれパイロットポート２７，２８に作
用する。スイング用パイロット切換弁２２が一方の切換
位置ハに切換わるとともに、上記パイロットロック弁２
５，２６はともに油路開通状態になる。それによりメイ
ンポンプ２９からの圧油は、管路４５，４６、チェック
弁４７、スイング用パイロット切換弁のハ位置、管路２
３ａ，２３ｂ，パイロットロック弁２５の開通油路、管
路２３ｃを経て、スイングシリンダ１８のボトム側油室
２０に供給される。それと同時にロッド側油室２１から
の戻り油は、管路２４ｃ、パイロットロック弁２６の開
通油路、管路２４ｂ，２４ａ、スイング用パイロット切
換弁２２のハ位置を経て、油タンク３５へ戻る。すなわ
ちメインポンプ２９からスイングシリンダ１８に対する
圧油供給、及び戻り油排出が支障なく行われ、スイング
シリンダ１８が伸長作動し、作業アタッチメント１９を
左側へ揺動させることができる。なおスイング用操作レ
バー３２を中立位置Ｎより後方（符号ロの方向）へ操作
したときには、油圧リモコン弁３１のパイロット弁３３
Ｒから導出されるパイロット二次圧は、管路３８，４８
を通じてスイング用パイロット切換弁２２の他方のパイ
ロットポート４９に作用する。それと同時に上記パイロ
ット二次圧は、管路３８で分岐して、管路３９、シャト
ル弁３４、管路４２、４３及び４４を通じて、パイロッ
トロック弁２５，２６のそれぞれパイロットポート２
７，２８に作用する。スイング用パイロット切換弁２２
が他方の切換位置ニに切換わるとともに、上記パイロッ
トロック弁２５，２６はともに油路開通状態になる。す
なわちスイングシリンダ１８が縮小作動し、作業アタッ
チメント１９を図１に示す右側（仮想線ホで示す側）へ
揺動させることができる。
【００１２】上記のように作業アタッチメント１９を左
側又は右側へ揺動させて所要のスイング角度に設定した
ときに、スイング用操作レバー３２を中立位置Ｎに戻
す。油圧リモコン弁３１からパイロット二次圧が導出さ
れなくなるので、スイング用パイロットロック弁２５，
２６はその内蔵ばね５０のばね力により油路遮断状態に
戻る。すなわちスイングシリンダ１８の給排管路２３ａ
−２３ｂ−２３ｃ，２４ａ−２４ｂ−２４ｃが上記パイ
ロットロック弁２５，２６によって遮断されるので、上
記設定したスイング角度を確実に固定保持することがで
きる。また本発明では図３に示すようにパイロットロッ
ク弁２５，２６をスイング用パイロット切換弁２２に対
して一体形に組付けたので、パイロットロック弁２５，
２６とスイング用パイロット切換弁２２との接続配管を
不要にして、上記機器のスペース占有を最小限度にする
ことができる。
側又は右側へ揺動させて所要のスイング角度に設定した
ときに、スイング用操作レバー３２を中立位置Ｎに戻
す。油圧リモコン弁３１からパイロット二次圧が導出さ
れなくなるので、スイング用パイロットロック弁２５，
２６はその内蔵ばね５０のばね力により油路遮断状態に
戻る。すなわちスイングシリンダ１８の給排管路２３ａ
−２３ｂ−２３ｃ，２４ａ−２４ｂ−２４ｃが上記パイ
ロットロック弁２５，２６によって遮断されるので、上
記設定したスイング角度を確実に固定保持することがで
きる。また本発明では図３に示すようにパイロットロッ
ク弁２５，２６をスイング用パイロット切換弁２２に対
して一体形に組付けたので、パイロットロック弁２５，
２６とスイング用パイロット切換弁２２との接続配管を
不要にして、上記機器のスペース占有を最小限度にする
ことができる。
【００１３】なお本発明の実施例ではスイング用パイロ
ット切換弁２２とパイロットロック弁２５，２６を使用
しているがそれに限らず、図示していない手動式スイン
グ用方向切換弁又は電気式スイング用方向切換弁と、電
気式ロック弁などを使用してもよい。
ット切換弁２２とパイロットロック弁２５，２６を使用
しているがそれに限らず、図示していない手動式スイン
グ用方向切換弁又は電気式スイング用方向切換弁と、電
気式ロック弁などを使用してもよい。
【００１４】
【発明の効果】本発明では、上部旋回体に対する作業ア
タッチメントのスイング角度を設定するときには、スイ
ング用操作レバーを中立位置よりたとえば前方へ操作す
る。油圧リモコン弁のパイロット弁から導出されるパイ
ロット二次圧は、スイング用パイロット切換弁の一方の
パイロットポートと、スイングシリンダの給排管路に介
設したそれぞれパイロットロック弁のパイロットポート
に対して同時に作用する。スイング用パイロット切換弁
が一方の切換位置に切換わるとともに、上記パイロット
ロック弁はともに油路開通状態になる。それによりメイ
ンポンプからスイングシリンダに対する圧油供給、及び
戻り油排出が支障なく行われ、スイングシリンダがたと
えば伸長作動し、作業アタッチメントを左側へ揺動させ
ることができる。そしてその作業アタッチメントを揺動
させて所要のスイング角度に設定したときに、スイング
用操作レバーを中立位置に戻す。油圧リモコン弁からパ
イロット二次圧が導出されなくなるので、スイング用パ
イロット切換弁が中立位置に戻るとともに、パイロット
ロック弁はその内蔵ばねのばね力により油路遮断状態に
戻る。すなわちスイングシリンダの給排管路が上記パイ
ロットロック弁によって遮断されるので、上記設定した
スイング角度を確実に固定保持することができる。した
がって本発明の油圧回路をそなえた油圧ショベルが作業
アタッチメントを所要のスイング角度に決めて掘削作業
を行うとき、その作業アタッチメントのいわゆるスイン
グ流れを防止することができる。また本発明ではスイン
グ用パイロット切換弁に対してパイロットロック弁を一
体形に組付けたので、スイング用パイロット切換弁とパ
イロットロック弁との接続配管を不要にして、上記機器
のスペース占有を最小限度にすることができる。
タッチメントのスイング角度を設定するときには、スイ
ング用操作レバーを中立位置よりたとえば前方へ操作す
る。油圧リモコン弁のパイロット弁から導出されるパイ
ロット二次圧は、スイング用パイロット切換弁の一方の
パイロットポートと、スイングシリンダの給排管路に介
設したそれぞれパイロットロック弁のパイロットポート
に対して同時に作用する。スイング用パイロット切換弁
が一方の切換位置に切換わるとともに、上記パイロット
ロック弁はともに油路開通状態になる。それによりメイ
ンポンプからスイングシリンダに対する圧油供給、及び
戻り油排出が支障なく行われ、スイングシリンダがたと
えば伸長作動し、作業アタッチメントを左側へ揺動させ
ることができる。そしてその作業アタッチメントを揺動
させて所要のスイング角度に設定したときに、スイング
用操作レバーを中立位置に戻す。油圧リモコン弁からパ
イロット二次圧が導出されなくなるので、スイング用パ
イロット切換弁が中立位置に戻るとともに、パイロット
ロック弁はその内蔵ばねのばね力により油路遮断状態に
戻る。すなわちスイングシリンダの給排管路が上記パイ
ロットロック弁によって遮断されるので、上記設定した
スイング角度を確実に固定保持することができる。した
がって本発明の油圧回路をそなえた油圧ショベルが作業
アタッチメントを所要のスイング角度に決めて掘削作業
を行うとき、その作業アタッチメントのいわゆるスイン
グ流れを防止することができる。また本発明ではスイン
グ用パイロット切換弁に対してパイロットロック弁を一
体形に組付けたので、スイング用パイロット切換弁とパ
イロットロック弁との接続配管を不要にして、上記機器
のスペース占有を最小限度にすることができる。
【図１】本発明の油圧回路をそなえた油圧ショベルの要
部平面図である。
部平面図である。
【図２】本発明の油圧回路図である。
【図３】本発明におけるパイロットロック弁のスイング
用パイロット切換弁に対する組付状態を示す図である。
用パイロット切換弁に対する組付状態を示す図である。
【図４】従来技術の一実施例油圧回路図である。
【図５】従来技術の一実施例油圧ショベルの全体図であ
る。
る。
２，３０ パイロットポンプ ３，２５，２６ パイロットロック弁 ４，２７，２８，４１，４９ パイロットポート ８，１３ 上部旋回体 ９，１５ スイングブラケット １０，１９ 作業アタッチメント １８ スイングシリンダ ２２ スイング用パイロット切換弁 ２３ａ−２３ｂ−２３ｃ，２４ａ−２４ｂ−２４ｃ 給
排回路 ２９ メインポンプ ３１ 油圧リモコン弁 ３２ スイング用操作レバー ３４ シャトル弁
排回路 ２９ メインポンプ ３１ 油圧リモコン弁 ３２ スイング用操作レバー ３４ シャトル弁
Claims (4)
- 【請求項１】 下部走行体の上部に上部旋回体を設け、
その上部旋回体の前部にスイングブラケットを介して作
業アタッチメントを連結し、また上部旋回体にスイング
シリンダを設け、そのスイングシリンダの伸縮作動によ
って上記作業アタッチメントを左右に揺動せしめるよう
にしている建設機械において、スイングシリンダ制御用
のスイング用方向切換弁と、スイングシリンダを連通す
る給排管路に、常時は油路を遮断し、スイングシリンダ
の作動信号を作用させることにより油路を開通するロッ
ク弁を介設したことを特徴とする建設機械の油圧回路。 - 【請求項２】 特許請求の範囲請求項１記載の建設機械
の油圧回路において、ロック弁をスイング用方向切換弁
に対して一体形に組付けたことを特徴とする建設機械の
油圧回路。 - 【請求項３】 下部走行体の上部に上部旋回体を設け、
その上部旋回体の前部にスイングブラケットを介して作
業アタッチメントを連結し、また上部旋回体にスイング
シリンダを設け、そのスイングシリンダの伸縮作動によ
って上記作業アタッチメントを左右に揺動せしめるよう
にしている建設機械において、スイングシリンダ制御用
のスイング用パイロット切換弁とスイングシリンダを連
通する給排管路に、常時は油路を遮断し、パイロット圧
を作用させることにより油路を開通するパイロットロッ
ク弁を介設し、スイング用操作レバーの傾動操作に応じ
てパイロット二次圧を導出する油圧リモコン弁のパイロ
ット回路と、それぞれパイロットロック弁のパイロット
ポートを連通せしめ、上記パイロット二次圧を同時にそ
れぞれパイロットロック弁のパイロットポートに作用せ
しめるようにしたことを特徴とする建設機械の油圧回
路。 - 【請求項４】 特許請求の範囲請求項３記載の建設機械
の油圧回路において、パイロットロック弁をスイング用
パイロット切換弁に対して一体形に組付けたことを特徴
とする建設機械の油圧回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7100386A JPH08277808A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 建設機械の油圧回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7100386A JPH08277808A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 建設機械の油圧回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08277808A true JPH08277808A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=14272576
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7100386A Pending JPH08277808A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 建設機械の油圧回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08277808A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110747936A (zh) * | 2019-10-28 | 2020-02-04 | 上海三一重机股份有限公司 | 电磁阀组及其使用方法、工程机械 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7100386A patent/JPH08277808A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110747936A (zh) * | 2019-10-28 | 2020-02-04 | 上海三一重机股份有限公司 | 电磁阀组及其使用方法、工程机械 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |