JPH10140857A - ボイラ及びボイラ建屋の解体方法 - Google Patents

ボイラ及びボイラ建屋の解体方法

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JPH10140857A
JPH10140857A JP24299597A JP24299597A JPH10140857A JP H10140857 A JPH10140857 A JP H10140857A JP 24299597 A JP24299597 A JP 24299597A JP 24299597 A JP24299597 A JP 24299597A JP H10140857 A JPH10140857 A JP H10140857A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボイラ及びボイラ建屋を同時に解体すること
で、工期短縮を図り、更に作業効率や安全性を向上させ
ることである。 【解決手段】 ボイラの周囲に、このボイラを挟んで対
向するよう仮設柱を立設するA工程と、仮設梁を前記仮
設柱間に掛け渡すB工程と、前記ボイラを吊る本設梁と
前記仮設梁とを連結するC工程と、前記本設梁をボイラ
建屋躯体から切り離すD工程と、前記ボイラを前記仮設
梁と共に降下させるE工程と、降下させた前記ボイラを
下部から解体するF工程と、前記ボイラ建屋躯体を上部
から解体するG工程とを具備するボイラ及びボイラ建屋
の解体方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば発電所など
に設置されるボイラを、その建屋と共に解体する方法に
関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】火力発電所などに設置
されている大型の吊り下げ式ボイラは、その耐用年数経
過後にボイラ建屋と共に解体される。ところが、ボイラ
が重量物であることや、作業の大半が高所にて行われる
ことから、解体には多大な手間がかかっている。さて、
ボイラ及びボイラ建屋の解体作業の効率化、安全性の確
保を企図した技術としては、特開平6−323504号
公報に開示される解体方法がある。この解体方法は、ボ
イラ建屋のトップガーダに設置したジャッキを用いてボ
イラを段階的に降下させ、その都度、ボイラを降下させ
た分だけ下部から解体していくことを特徴とする。ボイ
ラ建屋については、ボイラの撤去後、上部から解体する
ことになる。
【0003】しかし、上記解体方法には次のような問題
がある。すなわち、ボイラの解体撤去が完了した後に
は、大重量を有するトップガーダをボイラ建屋躯体から
取り外す必要がある。このため大型のクレーンを用いな
ければならず、効率が悪い。しかも、これは、高所にて
重量物を取り扱う作業であるから大きな危険を伴う。ま
た、上記解体方法では、ボイラの解体が進行するのに伴
い、ジャッキから繰り出されるボイラ吊りワイヤの長さ
が次第に長くなっていく。その結果、ボイラの横揺れが
起きやすくなり、地上で行われるボイラ解体作業の危険
性が高まる。
【0004】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、ボイラ及びボイラ建屋を同時に解体することで、
工期短縮を図り、更に作業効率や安全性を向上させるこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、ボイラの
周囲に、このボイラを挟んで対向するよう仮設柱を立設
するA工程と、仮設梁を前記仮設柱間に掛け渡すB工程
と、前記ボイラを吊る本設梁と前記仮設梁とを連結する
C工程と、前記本設梁をボイラ建屋躯体から切り離すD
工程と、前記ボイラを前記仮設梁と共に降下させるE工
程と、降下させた前記ボイラを下部から解体するF工程
と、前記ボイラ建屋躯体を上部から解体するG工程とを
具備することを特徴とするボイラ及びボイラ建屋の解体
方法によって解決される。
【0006】特に、ボイラの周囲に、このボイラを挟ん
で対向するよう仮設柱を立設するA工程と、仮設梁を前
記仮設柱間に掛け渡すB工程と、前記ボイラを吊る本設
梁と前記仮設梁とを連結するC工程と、前記本設梁をボ
イラ建屋躯体から切り離すD工程と、前記ボイラを前記
仮設梁と共に降下させるE工程と、降下させた前記ボイ
ラを下部から解体するF工程と、前記ボイラ建屋躯体を
上部から解体するG工程と、前記仮設柱に取り付けら
れ、前記仮設梁を上下方向に変位させる昇降装置を、前
記ボイラの降下量に対応して降下させるH工程とを具備
し、前記E工程、F工程、G工程、H工程を必要に応じ
て、繰り返し行うことを特徴とするボイラ及びボイラ建
屋の解体方法によって解決される。
【0007】すなわち、本発明は、ボイラ建屋躯体の本
設梁(トップガーダ)を仮設梁に連結し、この本設梁を
ボイラと共に仮設柱に沿って降下させるものであるか
ら、それだけ、ボイラと本設梁とを別個に降下させる従
来技術よりも工期を短縮することができる。また、本発
明の解体方法を用いることで、本設梁を吊り下ろすため
の大型クレーンが不要となる。つまり、従来よりも小型
のクレーンで解体作業が行えるので作業効率が良い。そ
して、本設梁の解体は地上で行えるから、高所での重量
物解体に伴う危険作業が軽減され、安全性に優れる。更
に、仮設梁を上下方向に変位させる昇降装置を、ボイラ
の降下後に、その降下量に対応した量だけ降下させるよ
うにしたから、ボイラと昇降装置との間隔は、許容され
るある一定の範囲内で変化するだけとなる。言い換えれ
ば、昇降装置から繰り出される吊りワイヤの長さは、ボ
イラが容易に横揺れを起こしてしまうほどのものとはな
らない。したがって、地上でのボイラ解体作業を安全に
行える。
【0008】なお、上記の解体方法にあっては、更なる
工期の短縮を図るため、F工程およびG工程を並行して
実施することが好ましい。また、同様の理由から、仮設
柱として複数の単位柱を高さ方向に連結してなるものを
用い、前記仮設柱の単位柱において、昇降装置の降下に
伴い、この昇降装置の支持に関わらなくなるものを取り
外すようにすることが好ましい。これによって、ボイラ
やボイラ建屋の解体が完了すると同時に、仮設柱の撤去
をほぼ終えることができる。
【0009】更に、解体作業中は、ボイラ建屋躯体の本
設柱と、ボイラの周囲に立設した仮設柱とを水平仮設材
を用いて連結しておくことが好ましい。こうすること
で、解体作業中、仮設柱に作用する水平方向の力をボイ
ラ建屋躯体に伝達することが可能となり、仮設柱の倒壊
が効果的に抑えられる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下で、本発明の一実施形態とし
て説明するボイラ及びボイラ建屋の解体方法は、ボイラ
の周囲に、このボイラを挟んで対向するよう仮設柱を立
設するA工程と、仮設梁を前記仮設柱間に掛け渡すB工
程と、前記ボイラを吊る本設梁と前記仮設梁とを連結す
るC工程と、前記本設梁をボイラ建屋躯体から切り離す
D工程と、前記ボイラを前記仮設梁と共に降下させるE
工程と、降下させた前記ボイラを下部から解体するF工
程と、前記ボイラ建屋躯体を上部から解体するG工程
と、前記仮設柱に取り付けられ、前記仮設梁を上下方向
に変位させる昇降装置を、前記ボイラの降下量に対応し
て降下させるH工程とを具備し、前記E工程、F工程、
G工程、H工程を必要に応じて、繰り返し行うことを特
徴とする。特に、F工程およびG工程は並行して実施さ
れる。また、仮設柱としては、複数の単位柱を高さ方向
に連結してなるものを用いており、前記仮設柱の単位柱
において、昇降装置の降下に伴い、この昇降装置の支持
に関わらなくなるものを取り外すようにした。更に、解
体作業中は、ボイラ建屋躯体の本設柱と、ボイラの周囲
に立設した仮設柱とを水平仮設材を用いて連結状態とし
ている。
【0011】続いて、図1〜図13を用いて、本発明の
実施形態を更に詳しく説明する。なお、図1は本解体作
業の準備が完了した状態でのボイラ建屋の外観図、図2
は図1と同状態でのボイラ建屋の断面図、図3は仮設梁
とトップガーダとの連結部分の斜視図、図4は仮設梁の
支持状態を示す側面図、図5はジャッキ受けの支持状態
を示す側面図、図6は仮設梁を1段降下させた状態を示
す斜視図、図7は1段目の解体が完了した状態でのボイ
ラ建屋の断面図、図8はジャッキ受けに吊り具を取り付
けた状態を示す斜視図、図9はジャッキを1段降下させ
る途中の状態を示す斜視図、図10はジャッキを1段降
下させた状態を示す斜視図、図11はジャッキの支持に
関わらない単位柱を取り外した状態を示す斜視図、図1
2は2段目の解体準備が完了した状態でのボイラ建屋の
断面図、図13はボイラ及びボイラ建屋の解体が完了し
た状態での断面図である。
【0012】本実施形態の解体方法では、ボイラ1及び
ボイラ建屋2の本解体に先立って、図1や図2に示すご
とく、クレーン3、仮設柱4、仮設梁5及びジャッキ
(昇降装置)6をそれぞれ所定の位置に設ける。このう
ちクレーン3については、仮設梁5の上に配置したレー
ル7に載せ、このレール7に沿って移動できるようにし
ておく。
【0013】一方、仮設柱4は、ボイラ1の周囲に、こ
のボイラ1を挟んで対向するよう2本一組で計6組立設
する。本実施形態では、仮設柱4として、図3などから
判るように、1本の長さが数mの単位柱8を複数本連結
してなるものを用いた。なお、単位柱8の上下端には、
それぞれフランジ8a,8bが設けられている。これら
フランジ8a,8b、特にフランジ8bは、後述するよ
うに、仮設梁5やジャッキ6の一時的な位置固定に利用
される。
【0014】また、本実施形態では、仮設柱4とボイラ
建屋2の躯体本設柱とを、適当な間隔で水平仮設材を用
いて連結した。この連結状態については特に図示してい
ないが、これによって、解体作業中、仮設柱4に作用す
る水平方向の力をボイラ建屋躯体に伝達することが可能
となるので、仮設柱4の安定状態が保たれる。I形鋼材
からなる仮設梁5については、仮設柱4同士の間に掛け
渡す。この仮設梁5も2本一組であって、それらの端部
は、図3から判るように、仮設柱4を挟むように配置さ
れる。なお、ここでは、対になる2本の仮設梁5同士
を、スペーサとしての役割を果たす連結材9によって連
結している。
【0015】連結材9によって2本の仮設梁5を連結し
てなる仮設梁対には、その幅(図3中、Lで示す)と等
しい長さを有するカンザシ部材10a,10bが設けら
れている。このカンザシ部材10a,10bは小型のI
形鋼材からなり、ローラを介して仮設梁対に組み付けら
れている。このため、カンザシ部材10a,10bは仮
設梁5の長さ方向に沿って変位することができる。つま
り、カンザシ部材10aとカンザシ部材10bとの間隔
は可変となっている。本実施形態では、電動ボールネジ
機構を用いて、カンザシ部材10a,10bが互いに逆
向きに変位するようにした。図3に示すのは、カンザシ
部材10aとカンザシ部材10bとの間隔が最も小さく
なった状態である。この状態では、図4から判るよう
に、カンザシ部材10a,10bは単位柱8のフランジ
8b上に完全に載っている。したがって、2本の仮設梁
5(仮設梁対)は仮設柱4に支持された状態となってい
る。
【0016】ジャッキ6も仮設柱4に対して、カンザシ
部材11a,11bを用いて位置固定されている。更に
詳しく言えば、ジャッキ6は、中央に単位柱8のフラン
ジ8a,8bよりも、やや大きな切欠きが形成されたジ
ャッキ受け12にセットされており、カンザシ部材11
a,11bは、このジャッキ受け12にローラを介して
組み付けられている。カンザシ部材11aとカンザシ部
材11bとの間隔は可変であり、ここでも電動ボールネ
ジ機構を用いて、カンザシ部材11a,11bが互いに
逆向きに変位するよう構成している。図3に示すのは、
カンザシ部材11aとカンザシ部材11bとの間隔が最
も小さくなった状態である。この状態では、図5から判
るように、カンザシ部材11a,11bは、単位柱8の
フランジ8b上に完全に載っている。つまり、ジャッキ
6がセットされたジャッキ受け12は、カンザシ部材1
1a,11bによって仮設柱4に位置固定されている。
なお、ジャッキ受け12の貫通孔を経て、ジャッキ6か
らその下方に延びるワイヤ13の下端は、仮設梁5同士
を連結する連結材9に掛止されている。
【0017】ボイラ1及びボイラ建屋2の本解体に先立
って、クレーン3、仮設柱4、仮設梁5、ジャッキ6を
それぞれ所定の位置に設けたならば、続いて、仮設梁5
と、これに直交するよう存在し、ボイラ1を吊っている
トップガーダ(本設梁)14とを緊結する。この緊結処
理は、結束金具15を用いて、仮設梁5とトップガーダ
14とが交差する全てのポイントで行う。
【0018】こうして準備作業が完了した後、本解体工
程に移行する。本解体工程では、初めに、ジャッキ6を
作動させて、仮設梁5に上向きの力を加え、ボイラ1及
びトップガーダ14の重量を仮設柱4に負担させること
が可能な状態とする。そして、この後、トップガーダ1
4をボイラ建屋2の躯体から切り離し、ボイラ1及びト
ップガーダ14の重量を仮設柱4に盛り替える。
【0019】これが済んだならば、続いて、ジャッキ6
に先とは逆の動作をさせ、図6に示すごとく、トップガ
ーダ14及びこれに吊られたボイラ1を仮設梁5と共に
1段降下させる。更に詳しく言えば、まず単位柱8のフ
ランジ8b上に載っているカンザシ部材10a,10b
を、相互の間隔が大きくなるよう変位させる。これによ
って、仮設梁5が仮設柱4に支持された状態が解除され
るから、ジャッキ6を作動させてワイヤ13を所定の長
さだけ繰り出すことで、図6に示す状態が得られる。
【0020】図6に示す位置まで仮設梁5を降下させた
後は、離間させておいたカンザシ部材10a,10bを
互いに近接させる。そして、このカンザシ部材10a,
10bを単位柱8のフランジ8b上に載せ、再び仮設梁
5が仮設柱4に支持された状態とする。言い換えれば、
カンザシ部材10a,10bを介して、ボイラ1及びト
ップガーダ14の重量を1段下の単位柱8のフランジ8
bに預ける。
【0021】こうして、トップガーダ14及びこれに吊
られたボイラ1を1段降下させる作業が完了したなら
ば、ボイラ1を下部から解体する。また、このボイラ解
体作業と同時進行で、ボイラ建屋2の躯体においてトッ
プガーダ14よりも上方にある部分を解体する。1段目
の解体が完了した状態は、図7に示すとおりである。図
7に示すごとく1段目の解体が完了したならば、続いて
ジャッキ6を1段降下させる(この作業は、1段目の解
体中に行ってもよい)。なお、この作業に先行して、図
8に示すごとく、ジャッキ受け12を吊り具16を介し
てクレーン3からのワイヤ17に連結し、ジャッキ受け
12をクレーン3で支持できる態勢としておく。
【0022】実際にジャッキ6を降下させるには、ま
ず、単位柱8のフランジ8b上に載っているカンザシ部
材11a,11bを相互の間隔が大きくなるよう変位さ
せる。これによって、ジャッキ受け12が仮設柱4に支
持された状態が解除される。この後、クレーン3からワ
イヤ17を繰り出すことで、図9に示すごとく、ジャッ
キ6がセットされたジャッキ受け12が降下していく。
【0023】なお、ジャッキ6からその下方に延びるワ
イヤ13の下端は、図4に示すごとく、仮設梁5同士を
連結する連結材9に対して、ワイヤ固定金物18を用い
て掛止されている。しかし、連結材9は、ワイヤ固定金
物18の上に載っているだけであり、連結材9とワイヤ
固定金物18とは接合されていない。よって、ジャッキ
受け12を降下させるに伴い、ワイヤ13の下端は、ワ
イヤ固定金物18と共に連結材9の底面から突出する。
【0024】規定の位置までジャッキ受け12を降下さ
せたならば、離間させておいたカンザシ部材11a,1
1b同士を近接させる。そして、カンザシ部材11a,
11bを単位柱8のフランジ8b上に載せ、図10に示
すごとく、再びジャッキ受け12が仮設柱4に支持され
た状態とする。つまり、カンザシ部材11a,11bを
介して、ジャッキ受け12やジャッキ6の重量を1段下
の単位柱8のフランジ8bに預ける。
【0025】なお、吊り具16については、この時点で
ジャッキ受け12から取り外す。また、ワイヤ13の下
端については、ジャッキ6を作動させてワイヤ13を引
き上げることにより、連結材9に再掛止させる。つま
り、図4に示すごとく、ワイヤ固定金物18上に連結材
9が載った状態とする。上記の作業が完了したならば、
続いて図11に示すごとく、ジャッキ6の支持に関わら
なくなった単位柱8を撤去する。これによって、2段目
の解体作業に移行できる状態となる。2段目の解体準備
が完了した状態は、図12に示すとおりである。
【0026】これ以降は、上述した本解体工程、すなわ
ちボイラ1の吊り下ろしと解体、ボイラ建屋2の解体、
そして仮設柱4を構成する単位柱8の撤去を1段分ずつ
繰り返し実施すればよい。図13に示すごとく、ボイラ
1及びボイラ建屋2の解体を終えたならば、トップガー
ダ14を地上に下ろし、解体する。更に、残った仮設柱
4や仮設梁5、ジャッキ6などを撤去して、解体作業が
完了する。
【0027】上述したように、本実施形態の解体方法で
は、トップガーダ14をボイラ1と共にジャッキ6で吊
り下ろしながら解体作業を行うようにしたので、ボイラ
1とトップガーダ14とを別個に吊り下ろす従来方法に
比べて、工期を大幅に短縮できる。また、大型のクレー
ンも不要となる。つまり、従来よりも小型のクレーンで
解体が行えるので、作業効率が良い。更に、トップガー
ダ14の解体を地上で行えるから、高所での重量物解体
に伴う危険作業が軽減され、安全性に優れる。そして、
ジャッキ6をボイラ1の降下後、その降下量に対応した
量だけ降下させるようにしたから、ボイラ1とジャッキ
6との間隔が大きくなり過ぎることはなく、ボイラ1の
横揺れが起きにくい。ゆえに、地上でのボイラ解体作業
を安全に行える。
【0028】
【発明の効果】本発明の解体方法によって、ボイラ及び
ボイラ建屋を同時に解体すれば、工期の短縮が図れ、し
かも作業効率や安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本解体作業の準備が完了した状態でのボイラ建
屋の外観図
【図2】本解体作業の準備が完了した状態でのボイラ建
屋の断面図
【図3】仮設梁とトップガーダとの連結部分の斜視図
【図4】仮設梁の支持状態を示す側面図
【図5】ジャッキ受けの支持状態を示す側面図
【図6】仮設梁を1段降下させた状態を示す斜視図
【図7】1段目の解体が完了した状態でのボイラ建屋の
断面図
【図8】ジャッキ受けに吊り具を取り付けた状態を示す
斜視図
【図9】ジャッキを1段降下させる途中の状態を示す斜
視図
【図10】ジャッキを1段降下させた状態を示す斜視図
【図11】ジャッキの支持に関わらない単位柱を取り外
した状態を示す斜視図
【図12】2段目の解体準備が完了した状態でのボイラ
建屋の断面図
【図13】ボイラ及びボイラ建屋の解体が完了した状態
での断面図
【符号の説明】
1 ボイラ 2 ボイラ建屋 3 クレーン 4 仮設柱 5 仮設梁 6 ジャッキ(昇降装置) 8 単位柱 8a,8b フランジ 9 連結材 10a,10b カンザシ部材 11a,11b カンザシ部材 12 ジャッキ受け 13 ワイヤ 14 トップガーダ(本設梁)
フロントページの続き (72)発明者 野崎 博 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 佐藤 芳久 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 安 光男 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラの周囲に、このボイラを挟んで対
    向するよう仮設柱を立設するA工程と、 仮設梁を前記仮設柱間に掛け渡すB工程と、 前記ボイラを吊る本設梁と前記仮設梁とを連結するC工
    程と、 前記本設梁をボイラ建屋躯体から切り離すD工程と、 前記ボイラを前記仮設梁と共に降下させるE工程と、 降下させた前記ボイラを下部から解体するF工程と、 前記ボイラ建屋躯体を上部から解体するG工程とを具備
    することを特徴とするボイラ及びボイラ建屋の解体方
    法。
  2. 【請求項2】 ボイラの周囲に、このボイラを挟んで対
    向するよう仮設柱を立設するA工程と、 仮設梁を前記仮設柱間に掛け渡すB工程と、 前記ボイラを吊る本設梁と前記仮設梁とを連結するC工
    程と、 前記本設梁をボイラ建屋躯体から切り離すD工程と、 前記ボイラを前記仮設梁と共に降下させるE工程と、 降下させた前記ボイラを下部から解体するF工程と、 前記ボイラ建屋躯体を上部から解体するG工程と、 前記仮設柱に取り付けられ、前記仮設梁を上下方向に変
    位させる昇降装置を、前記ボイラの降下量に対応して降
    下させるH工程とを具備し、 前記E工程、F工程、G工程、H工程を必要に応じて、
    繰り返し行うことを特徴とするボイラ及びボイラ建屋の
    解体方法。
  3. 【請求項3】 F工程およびG工程を並行して実施する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のボイラ
    及びボイラ建屋の解体方法。
  4. 【請求項4】 仮設柱として複数の単位柱を高さ方向に
    連結してなるものを用い、前記仮設柱の単位柱におい
    て、昇降装置の降下に伴い、この昇降装置の支持に関わ
    らなくなるものを取り外すことを特徴とする請求項2又
    は請求項3に記載のボイラ及びボイラ建屋の解体方法。
  5. 【請求項5】 ボイラ建屋躯体の本設柱と、ボイラの周
    囲に立設した仮設柱とを水平仮設材を用いて連結するこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項4いずれかに記載のボ
    イラ及びボイラ建屋の解体方法。
JP24299597A 1996-09-10 1997-09-08 ボイラ及びボイラ建屋の解体方法 Expired - Fee Related JP3894341B2 (ja)

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