JPH10140486A - 精練剤組成物 - Google Patents

精練剤組成物

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JPH10140486A
JPH10140486A JP8321110A JP32111096A JPH10140486A JP H10140486 A JPH10140486 A JP H10140486A JP 8321110 A JP8321110 A JP 8321110A JP 32111096 A JP32111096 A JP 32111096A JP H10140486 A JPH10140486 A JP H10140486A
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integer
carbon atoms
scouring agent
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JP8321110A
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English (en)
Inventor
Masahiro Hokoyama
昌弘 鋒山
Sakae Yamamoto
栄 山本
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Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温での粘度低く、泡立ち低く作業性良
好で、精練性,除去オイルの乳化安定性良好な精練剤を
得る。 【解決手段】 下記一般式(1)で示される非イオン界
面活性剤(A)、アルキルジフェニルエーテルスルホン
酸塩(B)および他のアニオン界面活性剤(C)からな
り、(A)、(B)および(C)の合計質量に対して
(A)が30〜90質量%、(B)が5〜40質量%お
よび(C)が5〜30質量%である精練剤組成物。 一般式 R-O-[(C24O)n/C36O)m]-(C24O)k-(C36O)rH (1) {式中、Rは炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基を示
し、nは1〜8の整数,mは1〜5の整数、kは2〜1
5の整数、rは0または1〜8の整数を示す。[(C2
4O)n/C36O)m]はランダム付加を示す。}

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精練剤組成物に関
する。更に詳しくは、繊維を染色する前工程である精練
工程で、編立用または製織用オイルやワックスなどを除
去する際に使用する精練剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、精練剤組成物としてはポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテルやポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルや高級アルコール硫酸エステル塩を
それぞれ単独または併用して水系で行うのが一般的であ
った。ポリエステル系繊維には高級アルコールにエチレ
ンオキサイドを付加し、さらにプロピレンオキサイドを
ブロック付加した非イオン界面活性剤を使用して精練す
る方法も提案されている。(特公昭63−12192号
公報) また、羊毛の先染め織物および編物についてはポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテルや高級アルコール
硫酸エステル塩と過酸化物および多価アルコールを含有
する薬剤を使用して精練する方法も提案されている。
(特開平1−192870号公報)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の精練剤
は高濃度にしたときあるいは低温下、粘度が高く取扱い
が困難であった。また精練時の泡立ちによる精練不良な
ど、泡立ちによるトラブルが発生している。さらに編物
または織物(特にポリエステル高密度織物)への浸透性
が不十分で、精練不良のトラブルが発生する欠点があっ
た。さらに編立用または製織用オイルやワックスの除去
性が不十分であり、また除去したオイルやワックスの乳
化性が不十分で一旦除去したオイルやワックスが生地に
再付着し、オイルスポットが発生したり、染色工程でト
ラブルが発生する欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため鋭意検討した結果、高濃度にしたとき
あるいは低温下で粘度が低く、精練時の泡立ちが低く、
浸透性に優れ、オイルやワックスの除去性に優れ、さら
に除去したオイルやワックスの乳化性が良好で染色トラ
ブルを防止できる精練剤組成物を検討し、本発明に到達
した。
【0005】すなわち本発明は、下記一般式(1)で示
される非イオン界面活性剤(A)、アルキルジフェニル
エーテルスルホン酸塩(B)および他のアニオン界面活
性剤(C)からなり、(A)、(B)および(C)の合
計質量に対して(A)が30〜90質量%、(B)が5
〜40質量%および(C)が5〜30質量%である精練
剤組成物である。 一般式 R-O-[(C24O)n/C36O)m]-(C24O)k-(C36O)rH (1) {式中、Rは炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基を示
し、nは1〜8の整数,mは1〜5の整数、kは2〜1
5の整数、rは0または1〜8の整数を示す。[(C2
4O)n/C36O)m]はランダム付加を示す。}
【0006】
【発明の実施の形態】一般式(1)で示される非イオン
界面活性剤(A)は通常高級アルコールにエチレンオキ
サイドとプロピレンオキサイドを特定の付加方式で付加
して製造する。炭素数8〜18の脂肪族炭化水素アルコ
ールとしては、飽和または不飽和で一級、二級および三
級アルコールがあげられる。これらのうち好ましいもの
は脂肪族飽和一級アルコールである。炭素数は10〜1
8が好ましい。炭素数は一定のものあるいは混合品のい
ずれでも良い。
【0007】脂肪族飽和一級アルコールとしては、デシ
ルアルコール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコ
ール、チーグラー触媒を用いて合成されたアルコール
(例えば、ALFOL 1214:CONDEA社
製)、オキソ法で合成されたアルコール(たとえばドバ
ノール23,25,45:三菱油化製,トリデカノー
ル:協和発酵製,オキソコール1213,1215,1
415:日産化学製,ダイヤドール115−L,115
H,135:三菱化成製)があげられる。
【0008】一般式(1)で示される非イオン界面活性
剤(A)は、通常の方法で製造できる。すなわち炭素数
8〜18の高級アルコールにアルカリまたは酸触媒を加
え窒素雰囲気下、エチレンオキサイドとプロピレンオキ
サイドの混合物をランダム付加させ、ついでエチレンオ
キサイドをブロック付加し、さらにプロピレンオキサイ
ドをブロック付加して製造する。
【0009】上記ランダム付加において、エチレンオキ
サイドとプロピレンオキサイドの混合物は、エチレンオ
キサイド1〜8モル,プロピレンオキサイド1〜5モル
である。好ましくはエチレンオキサイド3〜8モル,プ
ロピレンオキサイド1〜3モルである。エチレンオキサ
イドが8モルを越えると流動点が高くなり、高濃度化が
困難となり、低温での粘度も高くなり取扱いが困難とな
る。プロピレンオキサイドが5モルを越えると精練性が
低下する。ブロック付加において、エチレンオキサイド
の付加モル数は2〜15モル、好ましくは3〜12モル
である。エチレンオキサイドの付加モル数が2モル未満
であれば、精練性が低下する。15モルを越えると流動
点が高くなり、高濃度化が困難となり、低温での粘度も
高くなり、取扱いが困難となる。末端プロピレンオキサ
イドブロック付加の付加モル数は、0または1〜8モ
ル、好ましくは0または1〜3モルである。末端プロピ
レンオキサイドの付加モル数が、8モルを越えると精練
性が低下する。
【0010】アルキルジフェニルエーテルスルホン酸塩
(B)としては、下記一般式(2)で示される。 一般式 R-[Ph-O-Ph]-(SO3M)p (2) {式中、Rは炭素数6〜18のアルキル基、Phはフェ
ニレン基、Mはアルカリ金属,アンモニウムまたはアル
カノールアミン、pは1〜4の整数を示す。} 具体例としては、オクチルジフェニルエーテルスルホネ
ートナトリウム、ノニルジフェニルエーエルジスルホネ
ートナトリウム、ドデシルジフェニルスルホネートカリ
ウム、ドデシルジフェニルエーテルジスルホネートナト
リウム、オレイルジフェニルエーテルアンモニウムなど
があげられ。好ましいものは、ノニルまたはドデシルジ
フェニルエーテルモノおよびジスルホン酸のナトリウム
塩である。
【0011】他のアニオン界面活性剤(C)としては、
炭素数8〜22の脂肪酸あるいはその塩(c1),硫酸
エステルの塩(c2)および/もしくはエーテルカルボ
ン酸塩(c3)などがあげられる。
【0012】(c1)の炭素数8〜22の脂肪酸あるい
はその塩としては、カプリン酸,ラウリン酸,ミリスチ
ン酸,パルミチン酸,ステアリン酸,アラキジン酸,ベ
ヘン酸,オレイン酸,リノール酸,リシノール酸および
ヤシ油,パーム核油,米ぬか油,牛脂などをケン化して
得られる高級脂肪酸の混合物があげられる。塩としては
それらのナトリウム,カリウム,アンモニウム,アルカ
ノールアミンなどの塩があげられる。好ましいものは、
ヤシ油およびパーム核油をケン化して得られる高級脂肪
酸の混合物およびそのナトリウム塩,カリウム塩であ
る。
【0013】(c2)の硫酸エステルの塩としては、炭
素数8〜18の脂肪族アルコールの硫酸エステルの塩、
炭素数8〜18の脂肪族アルコールのエチレンオキサイ
ド1〜10モル付加物の硫酸エステルの塩、動植物油の
硫酸エステルの塩があげられる。具体例としては、オク
チルアルコール硫酸エステル塩,デシルアルコール硫酸
エステル塩,ラウリルアルコール硫酸エステル塩,ステ
アリルアルコール硫酸エステル塩,ラウリルアルコール
エチレンオキサイド2モル付加物硫酸エステル塩,オク
チルアルコールエチレンオキサイド3モル付加物硫酸エ
ステル塩,チーグラー触媒を用いて合成されたアルコー
ル(例えば、ALFOL 1214:CONDEA社
製)の硫酸エステル塩,オキソ法で合成されたアルコー
ル(たとえばドバノール23,25,45:三菱油化
製,トリデカノール:協和発酵製,オキソコール121
3,1215,1415:日産化学製,ダイヤドール1
15−L,115H,135:三菱化成製)の硫酸エス
テル塩があげられ 動植物油脂の硫酸エステルの塩とし
ては、ヒマシ油,落花生油,オリーブ油,ナタネ油,牛
脂,羊脂などの硫酸エステルのナトリウム,カリウム,
アンモニウム,アルカノールアミン塩があげられる。こ
れらのうち好ましいのはオクチルアルコール硫酸エステ
ルナトリウムもしくはカリウム塩,デシルアルコール硫
酸エステルナトリウムもしくはカリウム塩,ヒマシ油の
硫酸エステルナトリウムもしくはカリウム塩,ナタネ油
の硫酸エステルナトリウムもしくはカリウム塩である。
【0014】(c3)のエーテルエルボン酸塩は、一般
的にはアルコールとクロル酢酸ナトリウムの反応で得ら
れるもので、炭素数8〜16の脂肪族アルコールのエー
テルカルボン酸塩および炭素数8〜16の脂肪族アルコ
ールのエチレンオキサイド1〜10モル付加物のエーテ
ルカルボン酸塩があげられる。具体例としては、オクチ
ルアルコールカルボキシメチル化ナトリウム塩,デシル
アルコールカルボキシメチル化ナトリウム塩,ラウリル
アルコールカルボキシメチル化ナトリウム塩,オクチル
アルコールエチレンオキサイド3モル付加物カルボキシ
メチル化ナトリウム塩,ラウリルアルコールエチレンオ
キサイド4モル付加物カルボキシメチル化ナトリウム
塩,ドバノール23カルボキシメチル化ナトリウム塩,
ドバノール23エチレンオキサイド3モル付加物カルボ
キシメチル化ナトリウム塩,トリデカノールカルボキシ
メチル化ナトリウム塩,トリデカノールエチレンオキサ
イド5モル付加物カルボキシメチル化ナトリウム塩など
があげられる。好ましいものは、ラウリルアルコールカ
ルボキシメチル化ナトリウム塩,ラウリルアルコールエ
チレンオキサイド4モル付加物カルボキシメチル化ナト
リウム塩,ドバノール23カルボキシメチル化ナトリウ
ム塩,ドバノール23エチレンオキサイド3モル付加物
カルボキシメチル化ナトリウム塩である。
【0015】一般式(1)で示される非イオン界面活性
剤(A)、アルキルジフェニルエーテルスルホン酸塩
(B)および他のアニオン界面活性剤(C)からなり、
(A)、(B)および(C)の合計質量に対して(A)
が30〜90質量%、(B)が5〜40質量%および
(C)が5〜30質量%である。(A)が30質量%未
満の場合、編立用または製織用オイルやワックスなどの
除去性が悪くなり、低温での粘度が高くなり、作業性も
悪くなる。(A)が90質量%を越えると、除去したオ
イルやワックスの乳化分性が不良となり、生地へ再汚染
しやすくなる。(B)が5質量%未満の場合生地への浸
透性が不十分であり、(B)が20質量%を越えると起
泡性に問題を生じる。(C)が5質量%未満の場合、オ
イルやワックスの除去性が不十分となり、さらに除去し
たオイルやワックスの乳化分散性も不良となり、生地へ
再汚染しやすくなる。(C)が30質量%を越えるとオ
イルやワックスの除去性が不十分となる。
【0016】他のアニオン界面活性剤は、除去したオイ
ルやワックスの乳化分散性及び泡立ち性の観点から、炭
素数8〜22の脂肪酸あるいはその塩(c1)と、硫酸
エステルの塩(c2)および/またはエーテルカルボン
酸塩(c3)からなる場合が好ましく、その比率は(c
1):[(c2)+(c3)]=1:1〜5である。
【0017】本発明の精練剤組成物は、必要により他の
非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエー
テル,ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテルな
ど),ビルダー(苛性ソーダ,ソーダ灰,アンモニア,
トリポリリン酸ソーダなどのアルカリビルダー,EDT
A,NTA,ポリカルボン酸などのキレート剤)を混合
または併用してもよい。また親水性溶剤(メタノール,
エタノール,イソプロピルアルコール,エチレングリコ
ールなど)、消泡剤(シリコーン系消泡剤,プロロニッ
ク系消泡剤,鉱物油系消泡剤など)などを混合または併
用してもよい。
【0018】本発明の精練剤は、天然繊維,化合繊繊維
およびこれらの混紡交編織繊維に適用できる。天然繊維
としては、木綿,麻,羊毛など、化合繊繊維としてはレ
ーヨン,アセテートなどの再生セルロース繊維,ポリエ
ステル,ポリアミド繊維,アクリル,スパンデックスな
どの合成繊維があげられる。これらの混紡交編織繊維と
しては、木綿や麻と他の繊維(羊毛,ポリエステル,ポ
リアミド,アクリルなど)、羊毛と他の繊維(ポリエス
テル,ポリアミド,アクリルなど)、ポリエステル繊維
と他の繊維(レーヨン,アセテート,ポリアミド,アク
リル,スパンデックスなど)、ポリアミド繊維と他の繊
維(レーヨン,アセテート,アクリル,スパンデックス
など)があげられる。
【0019】本発明の精練剤組成物を用いて精練する場
合、通常対象とする繊維素材の処理浴に溶解または分散
させて使用する。
【0020】本発明の精練剤組成物の使用量は、固形分
当たり0.05〜10g/l、好ましくは0.1〜5g
/lである。必要によりアルカリビルダーを通常0.2
〜5g/l,キレート剤を通常0.05〜5g/l使用
する。繊維形態は通常糸か編織物である。
【0021】本発明の精練剤組成物を用いて精練する場
合、精練方法に特に制限はなく、通常の方法(ウインス
や液流染色機によるバッチ処理,連続精練装置による連
続処理など)が使用できる。バッチ処理の場合、浴比は
特に限定されないが通常1:4〜1:40,好ましくは
1:6〜1:30である。
【0022】精練温度は適用する繊維の種類によって任
意に選択できるが、通常5〜140℃であり、好ましく
は30〜130℃である。本発明の精練剤組成物は、精
練工程以外の糊抜工程,漂白工程においても使用でき
る。
【0023】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに説明するが
本発明はこれに限定されるものではない。実施例中の部
は質量部、%は質量%を示す。
【0024】実施例1 ラウリルアルコールEO6/PO2・EO5・PO2付加物
(EOはエチレンオキサイド,POはプロピレンオキサ
イド,EO6/PO2・EO5・PO2付加物はエチレンオ
キサイド6モル,プロピレンオキサイド2モル混合物を
ランダム付加し、その後エチレンオキサイド5モル付加
し、さらにプロピレンオキサイドを2モル付加した化合
物を示す)500g,ドデシルジフェニルエーテルジス
ルホネートナトリウム塩の50%水溶液200g,n−
オクチルアルコール硫酸エステルナトリウム塩の40%
水溶液200g,ヤシ油脂肪酸50g,水50gを室温
下配合し、本発明の精練剤[1]1000gを得た。
[1]は、液状でpH6.0(1%水溶液),粘度20
0mPa・s(5℃,BL型粘度計)であった。
【0025】実施例2 ドバノール23EO4/PO2・EO6付加物500g,
ドデシルジフェニルエーテルジスルホネートナトリウム
塩の50%水溶液200g,ヒマシ油の硫酸化物ナトリ
ウム塩の40%水溶液200g,ヤシ油脂肪酸カリウム
塩50g,水50gを室温下配合し、本発明の精練剤
[2]1000gを得た。[2]は、液状でpH9.0
(1%水溶液),粘度210mPa・s(5℃,BL型
粘度計)であった。
【0026】実施例3 ラウリルアルコールEO8/PO2・EO5付加物500
g,ノニルジフェニルエーテルジスルホネートナトリウ
ム塩の50%水溶液200g,ラウリルアルコールのカ
ルボキシメチル化物のナトリウム塩の40%水溶液20
0g,ヤシ油脂肪酸50g,水50gを室温下配合し、
本発明の精練剤[3]1000gを得た。[3]は、液
状でpH5.9(1%水溶液),粘度280mPa・s
(5℃,BL型粘度計)であった。
【0027】実施例4 ラウリルアルコールEO8/PO2・EO5・PO3付加物
250g,ドバノール23EO4/PO2・EO3・PO2
付加物250g,ノニルジフェニルエーテルジスルホネ
ートナトリウム塩の50%水溶液200g,ラウリルア
ルコールのエチレンオキサイド2モル付加物のカルボキ
シメチル化物のナトリウム塩の40%水溶液200g,
ヤシ油脂肪酸カリウム塩50g,水50gを室温下配合
し、本発明の精練剤[4]1000gを得た。[4]
は、液状でpH9.1(1%水溶液),粘度330mP
a・s(5℃,BL型粘度計)であった。
【0028】比較例1 ラウリルアルコールEO6/PO2・EO5・PO2付加物
500g,n−オクチルアルコール硫酸エステルナトリ
ウム塩の40%水溶液300g,ヤシ油脂肪酸80g,
水120gを室温下配合し、比較の精練剤[5]100
0gを得た。
【0029】比較例2 ドバノール23EO4/PO2・EO6付加物500g,
ヒマシ油の硫酸化物ナトリウム塩の40%水溶液300
g,ヤシ油脂肪酸カリウム塩80g,水120gを室温
下配合し、比較の精練剤[6]1000gを得た。
【0030】比較例3 ドバノール23EO4/PO2・EO6付加物500g,
ドデシルジフェニルエーテルジスルホネートナトリウム
塩の50%水溶液200g,ヒマシ油の硫酸エステルナ
トリウム塩の40%水溶液100g,ヤシ油脂肪酸カリ
ウム塩90g,水110gを室温下配合し、比較の精練
剤[7]1000gを得た。
【0031】比較例4 ラウリルアルコールEO8/PO2・EO5付加物75
g,ノニルジフェニルエーテルジスルホネートナトリウ
ム塩の50%水溶液200g,ラウリルアルコールエチ
レンオキサイド2モル付加物のカルボキシメチル化物ナ
トリウム塩の40%水溶液200g,ヤシ油脂肪酸50
g,水475gを室温下配合し、比較の精練剤[8]1
000gを得た。
【0032】精練剤[1]〜[8]を用いて、ポリエス
テル,ポリアミド,綿,羊毛の精練性(残脂率),起泡
性,オイル除去性,オイルの乳化安定性およびポリエス
テル高密度織物における浸透性を評価した。結果を表1
に示す。
【0033】
【表1】
【0034】<試験方法> 1.精練性(残脂率%) (1)ポリエステル ポリエステル加工糸織物を下記条件で精練し、ソックス
レー抽出器にて還流下4時間抽出し、残脂率を測定し
た。 抽出溶媒:シクロヘキサン/エタノ-ル=2/1(v/v) 精練条件:精練剤1.5g/l(ただし精練剤[8]は
3g/l使用),苛性ソーダ2g/lの精練浴(浴比
1:10)にポリエステル加工糸織物の生機をいれカラ
ーマスター(辻井染機工業製ポット式染色試験機)にて
120℃,15分間精練した。精練後流水にて5分間水
洗し、脱水,乾燥したものを抽出器にかけた。 (2)ポリアミド 6ナイロンメリヤスを下記条件で精練し、ソックスレー
抽出器にて還流下4時間抽出し、残脂率を測定した。 抽出溶媒:シクロヘキサン/エタノ-ル=2/1(v/v) 精練条件:精練剤1.5g/l(ただし精練剤[8]は
3g/l使用),苛性ソーダ2g/lの精練浴(浴比
1:20)に6ナイロンメリヤスの生機をいれステンレ
スビーカーにて80℃,15分間精練した。精練後流水
にて5分間水洗し、脱水,乾燥したものを抽出器にかけ
た。(3)綿 綿メリヤスを下記条件で精練し、ソックスレー抽出器に
て還流下4時間抽出し、残脂率を測定した。 抽出溶媒:シクロヘキサン/エタノ-ル=2/1(v/v) 精練条件:精練剤2g/l(ただし精練剤[8]は4g
/l使用),ソーダ灰5g/lの精練浴(浴比1:2
0)に綿メリヤスの生機をいれステンレスビーカー中
で、95℃,20分間精練した。湯洗(浴比1:20,
60℃,2分間)を2回,流水洗2分行い、脱水,乾燥
したものを抽出器にかけた。 (4)ウール ウールサージを下記条件で精練し、ソックスレー抽出器
にて還流下4時間抽出し、残脂率を測定した。 抽出溶媒:ジエチルエーテル 精練条件:精練剤2g/l(ただし精練剤[8]は4g
/l使用)の精練浴(浴比1:20)にウールサージの
生機をいれステンレスビーカー中で、80℃,20分間
精練した。湯洗(浴比1:20,40℃,2分間)を2
回,流水洗2分行い、脱水,乾燥したものを抽出器にか
けた。
【0035】2.起泡性 精練剤2g/l(ただし精練剤[8]は4g/l)の精
練液 1.5Lを用い、高圧噴射式液流起泡性試験機
(辻井染機工業製)で、50℃,90℃での起泡性(泡
高さ:mm)を測定した。
【0036】3.オイルの除去性 サイテックスS564(互応化学製ポリエステル用油
剤)の10%トルエン溶液をポリエステルメリヤスに
0.1ccづつ2ケ所滴下し、オイルスポットを形成す
る。この試料布を、精練剤1.5g/l(ただし精練剤
[8]は3g/l使用),苛性ソーダ2g/lの精練浴
(浴比1:10)に入れ、カラーマスターにて100
℃,15分間精練した。水洗,脱水,乾燥後、下記染色
条件で染色後オイルスポットの有無を目視により判定し
た。 染色条件: 染料 Miketon Polyester Red Violet
FR 1%o.w.f 浴比 1:15 80℃,15分間 (判定) ◎:オイルスポット全くなし ○:オイルスポットほとんどなし △:オイルスポットややあり ×:オイルスポットあり ××:滴下状態に近いままでオイルスポットあり
【0037】4.オイルの乳化安定性 精練溶液(精練剤2g/l:ただし[8]の精練剤は4
g/l,ソーダ灰5g/l)200mlを容量500m
lの三角フラスコに入れて振盪式染色試験機(辻井染機
工業製)に取り付け、30℃に温調した。油溶性染料で
赤く着色した高速編立用オイル0.1gを添加し、30
℃で10分間振盪し、オイルを乳化した。さらに振盪し
ながら90℃まで昇温し、90℃で15分間振盪した。
乳化液を2分間静置後、ろ紙で減圧ろ過し、風乾後ろ紙
の着色程度でオイルの乳化程度を肉眼判定した。 (判定) ◎:ろ紙の着色ほとんどなし ○:わずかに着色している △:着色している ×:かなり着色している ××:著しく着色している
【0038】5.浸透性 精練溶液(精練剤2g/l:ただし[8]の精練剤は4
g/l)200mlを25℃に温度調節後、1.5cm
×1.5cm角の大きさに裁断したポリエステル高密度
織物生機を浮かべ、ポリエステル高密度織物が液面下に
没し、沈降し始めるまでに要した時間を測定した。
【0039】
【発明の効果】本発明の精練剤は、高濃度にしたときの
低温での粘度が低く作業性に優れている。また精練時の
起泡性低く泡立ちによるトラブルが起こらない。浸透性
に優れている。さらに編立用,製織用オイルやワックス
の除去性に優れ、また除去したオイルの乳化安定性が良
好で生地に再付着しないため、ポリエステル繊維,ポリ
アミド繊維,綿,ウール等のあらゆる繊維に対しての精
練剤として有用である。上記効果を奏することから本発
明の精練剤は、高濃度化が可能となり、ポリエステル,
ポリアミド,綿,ウールおよびそれらの混紡繊維に対し
ての精練剤として有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示される非イオン界
    面活性剤(A)、アルキルジフェニルエーテルスルホン
    酸塩(B)および他のアニオン界面活性剤(C)からな
    り、(A)、(B)および(C)の合計質量に対して
    (A)が30〜90質量%、(B)が5〜40質量%お
    よび(C)が5〜30質量%である精練剤組成物。 一般式 R-O-[(C24O)n/C36O)m]-(C24O)k-(C36O)rH (1) {式中、Rは炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基を示
    し、nは1〜8の整数,mは1〜5の整数、kは2〜1
    5の整数、rは0または1〜8の整数を示す。[(C2
    4O)n/C36O)m]はランダム付加を示す。}
  2. 【請求項2】 他のアニオン界面活性剤(C)が炭素数
    8〜22の脂肪酸もしくはその塩(c1)と、硫酸エス
    テルの塩(c2)および/またはエーテルカルボン酸塩
    (c3)からなり、その比率が(c1):[(c2)+
    (c3)]=1:1〜5である請求項1記載の精練剤組
    成物。
  3. 【請求項3】 (c2)が炭素数8〜18の脂肪族アル
    コールの硫酸エステルの塩、炭素数8〜18の脂肪族ア
    ルコールのエチレンオキサイド1〜10モル付加物の硫
    酸エステルの塩または動植物油の硫酸エステルの塩であ
    る請求項1または2記載の精練剤組成物。
  4. 【請求項4】 (c3)が炭素数8〜16の脂肪族アル
    コールのエーテルカルボン酸塩または炭素数8〜16の
    脂肪族アルコールのエチレンオキサイド1〜10モル付
    加物のエーテルカルボン酸塩である請求項1〜3のいず
    れか記載の精練剤組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004113607A1 (ja) * 2003-06-19 2004-12-29 Matsumoto Yushi-Seiyaku Co., Ltd. 繊維用精練剤組成物
CN108166257A (zh) * 2016-12-07 2018-06-15 上海东大化学有限公司 一种丝光渗透剂及其制备方法

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