JPH10140355A - 扉開閉装置 - Google Patents
扉開閉装置Info
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- JPH10140355A JPH10140355A JP29828796A JP29828796A JPH10140355A JP H10140355 A JPH10140355 A JP H10140355A JP 29828796 A JP29828796 A JP 29828796A JP 29828796 A JP29828796 A JP 29828796A JP H10140355 A JPH10140355 A JP H10140355A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 反応炉の出入口を開閉する開閉扉の開閉動作
をスムーズにし、また反応炉内の気密性を向上させる。 【解決手段】 直線的に伸びたリニアガイド9と摺動自
在に係合するスライダ10と、このスライダ10とネジ
結合してリニアガイド9と平行に設けられ、CBモータ
14に回転されてスライダ10をリニアガイド9に沿っ
て往復動させるボールネジ12と、スライダ10に回転
自在に取り付けられたギヤ17と、スライダ10により
移動されるギヤ17の移動経路上に設置されてギヤ17
を回転させるラック18と、ギヤ17の回転により揺動
するアーム8と、アーム8に取り付けられ、スライダ1
0が後退端にあるときには反応炉3の出入口を閉塞し、
スライダ10が前進移動を開始すると出入口から離反
し、アーム8が揺動すると弧を描くように移動して出入
口を開く開閉扉6とにより扉開閉装置1を構成する。
をスムーズにし、また反応炉内の気密性を向上させる。 【解決手段】 直線的に伸びたリニアガイド9と摺動自
在に係合するスライダ10と、このスライダ10とネジ
結合してリニアガイド9と平行に設けられ、CBモータ
14に回転されてスライダ10をリニアガイド9に沿っ
て往復動させるボールネジ12と、スライダ10に回転
自在に取り付けられたギヤ17と、スライダ10により
移動されるギヤ17の移動経路上に設置されてギヤ17
を回転させるラック18と、ギヤ17の回転により揺動
するアーム8と、アーム8に取り付けられ、スライダ1
0が後退端にあるときには反応炉3の出入口を閉塞し、
スライダ10が前進移動を開始すると出入口から離反
し、アーム8が揺動すると弧を描くように移動して出入
口を開く開閉扉6とにより扉開閉装置1を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理チャンバのワ
ーク出入口を開閉する扉開閉装置に関し、特に、ワーク
出入口を閉塞した際における処理チャンバ内の気密性向
上に適用して有効な技術に関する。
ーク出入口を開閉する扉開閉装置に関し、特に、ワーク
出入口を閉塞した際における処理チャンバ内の気密性向
上に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にLSIは、絶縁体、半導体、導電
体などの薄膜が幾層にも重ねて形成される。このような
薄膜を形成する技術の一つとして気相中の化学反応を利
用するCVD(Chemical Vapor Deposition) 法がある。
CVD法により半導体ウェハ上に薄膜を形成するCVD
装置としては、たとえば、大日本図書発行、「シリコン
LSIと化学」(1993年10月10日発行)、P166〜P167に
記載されているように、円筒状の反応炉内に複数枚の半
導体ウェハを収容して減圧下でこれを加熱処理するもの
が知られている。
体などの薄膜が幾層にも重ねて形成される。このような
薄膜を形成する技術の一つとして気相中の化学反応を利
用するCVD(Chemical Vapor Deposition) 法がある。
CVD法により半導体ウェハ上に薄膜を形成するCVD
装置としては、たとえば、大日本図書発行、「シリコン
LSIと化学」(1993年10月10日発行)、P166〜P167に
記載されているように、円筒状の反応炉内に複数枚の半
導体ウェハを収容して減圧下でこれを加熱処理するもの
が知られている。
【0003】このCVD装置では、処理チャンバである
反応炉内に原料ガスや必要に応じて酸化ガスを導入した
り、数千Pa〜数Pa程度に減圧したり、たとえば1200
℃程度に加熱したりなどするので、気密性確保が極めて
重要になる。そのため、反応炉に形成されたウェハ出入
口を開閉する扉は、処理中において反応炉内がスムーズ
に、且つ完全に密封されるように、十分な力でウェハ出
入口と密着することが必要になる。
反応炉内に原料ガスや必要に応じて酸化ガスを導入した
り、数千Pa〜数Pa程度に減圧したり、たとえば1200
℃程度に加熱したりなどするので、気密性確保が極めて
重要になる。そのため、反応炉に形成されたウェハ出入
口を開閉する扉は、処理中において反応炉内がスムーズ
に、且つ完全に密封されるように、十分な力でウェハ出
入口と密着することが必要になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、扉をた
とえばエアーシリンダを駆動源としてリンク機構を介し
て円弧回転動作により開閉を行うとすれば、特に閉鎖直
前における低速での速度の安定化が図れず、スムーズな
開閉動作が行えない。
とえばエアーシリンダを駆動源としてリンク機構を介し
て円弧回転動作により開閉を行うとすれば、特に閉鎖直
前における低速での速度の安定化が図れず、スムーズな
開閉動作が行えない。
【0005】また、リンク駆動による引っ張りバネ矯正
であるため、動作不良が発生しやすくなるのみならず、
扉の保持力が維持できない。この為、反応炉の気密性が
悪化して真空漏れが発生したり、高温ガスが噴出してウ
ェハ出入口をシールするパッキンが破損する等のトラブ
ルが懸念される。
であるため、動作不良が発生しやすくなるのみならず、
扉の保持力が維持できない。この為、反応炉の気密性が
悪化して真空漏れが発生したり、高温ガスが噴出してウ
ェハ出入口をシールするパッキンが破損する等のトラブ
ルが懸念される。
【0006】そして、このような問題は、前記したCV
D装置の反応炉に関してのみではなく、扉のスムーズな
開閉や内部の気密性が必要とされる種々の処理チャンバ
に共通するものでもある。
D装置の反応炉に関してのみではなく、扉のスムーズな
開閉や内部の気密性が必要とされる種々の処理チャンバ
に共通するものでもある。
【0007】そこで、本発明の目的は、扉の動作安定を
図り、スムーズな開閉動作を行うことができる扉開閉技
術を提供することにある。
図り、スムーズな開閉動作を行うことができる扉開閉技
術を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、処理チャンバ内の気
密性を向上させることのできる扉開閉技術を提供するこ
とにある。
密性を向上させることのできる扉開閉技術を提供するこ
とにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0011】すなわち、本発明による扉開閉装置は、直
線的に伸びた案内部材と摺動自在に係合する送り部材
と、この送り部材とネジ結合して案内部材と平行に設け
られ、モータに回転されて送り部材を案内部材に沿って
往復動させる回転部材と、送り部材に回転自在に取り付
けられたギヤと、送り部材により移動されるギヤの移動
経路上に設置され、ギヤと噛み合ってこのギヤを回転さ
せるラックと、ギヤに固定され、ギヤとラックとの噛み
合いにより揺動するアームと、このアームに取り付けら
れ、送り部材が後退端にあるときにはワーク出入口を閉
塞する一方、送り部材が前進移動を開始するとワーク出
入口から離反し、ギヤとラックとが噛み合ってアームが
揺動すると弧を描くように移動してワーク出入口を開く
開閉扉とを有することを特徴とする。
線的に伸びた案内部材と摺動自在に係合する送り部材
と、この送り部材とネジ結合して案内部材と平行に設け
られ、モータに回転されて送り部材を案内部材に沿って
往復動させる回転部材と、送り部材に回転自在に取り付
けられたギヤと、送り部材により移動されるギヤの移動
経路上に設置され、ギヤと噛み合ってこのギヤを回転さ
せるラックと、ギヤに固定され、ギヤとラックとの噛み
合いにより揺動するアームと、このアームに取り付けら
れ、送り部材が後退端にあるときにはワーク出入口を閉
塞する一方、送り部材が前進移動を開始するとワーク出
入口から離反し、ギヤとラックとが噛み合ってアームが
揺動すると弧を描くように移動してワーク出入口を開く
開閉扉とを有することを特徴とする。
【0012】この扉開閉装置において、回転部材にはボ
ールネジを、モータにはクラッチブレーキモータを、ワ
ークには半導体ウェハを適用することができる。また、
処理チャンバには、気相中の化学反応を利用して半導体
ウェハ上に所望の薄膜を形成するCVD装置の反応炉を
適用することができる。
ールネジを、モータにはクラッチブレーキモータを、ワ
ークには半導体ウェハを適用することができる。また、
処理チャンバには、気相中の化学反応を利用して半導体
ウェハ上に所望の薄膜を形成するCVD装置の反応炉を
適用することができる。
【0013】上記のような構成の扉開閉装置によれば、
モータを用いて開閉扉を動作させているので、開閉扉の
定速安定動作が実現されてスムーズな開閉が可能にな
る。
モータを用いて開閉扉を動作させているので、開閉扉の
定速安定動作が実現されてスムーズな開閉が可能にな
る。
【0014】また、ワーク出入口はモータ推力により強
力な閉じ保持力を伴って開閉扉により密閉されるので、
反応炉内の気密性が向上して処理条件が安定化する。
力な閉じ保持力を伴って開閉扉により密閉されるので、
反応炉内の気密性が向上して処理条件が安定化する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一の部材には同一の符号を付
し、その繰り返しの説明は省略する。
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一の部材には同一の符号を付
し、その繰り返しの説明は省略する。
【0016】図1は本発明の一実施の形態である扉開閉
装置を示す斜視図、図2は図1の扉開閉装置の内部機構
を示す説明図、図3は図1の扉開閉装置が取り付けられ
るCVD装置を示す概略図である。
装置を示す斜視図、図2は図1の扉開閉装置の内部機構
を示す説明図、図3は図1の扉開閉装置が取り付けられ
るCVD装置を示す概略図である。
【0017】図1に示す扉開閉装置1は、たとえば図3
に示すCVD装置2の反応炉(処理チャンバ)3に形成
されて半導体ウェハ(ワーク)4の出し入れが行われる
出入口(ワーク出入口)5の開閉を行う開閉扉6を動作
させるもので、ケーシング7から水平方向に突出して上
方に立ち上がった形状のアーム8を備えている。
に示すCVD装置2の反応炉(処理チャンバ)3に形成
されて半導体ウェハ(ワーク)4の出し入れが行われる
出入口(ワーク出入口)5の開閉を行う開閉扉6を動作
させるもので、ケーシング7から水平方向に突出して上
方に立ち上がった形状のアーム8を備えている。
【0018】図示するように、アーム8には前記した出
入口5側に向けて開閉扉6が取り付けられており、この
開閉扉6はアーム8の移動により出入口5を閉塞または
開放する。
入口5側に向けて開閉扉6が取り付けられており、この
開閉扉6はアーム8の移動により出入口5を閉塞または
開放する。
【0019】扉開閉装置1の内部機構を図2に示す。こ
の装置1は直線的に延びたリニアガイド(案内部材)9
を有しており、リニアガイド9にはスライダ(送り部
材)10が摺動自在に係合されている。また、スライダ
10は、両端がネジ受け11に回転自在に支持されてリ
ニアガイド9と平行に設けられたボールネジ(回転部
材)12とネジ結合している。ボールネジ12の一方の
端部にはプーリ13が取り付けられている。なお、回転
部材には、ボールネジ12ではなくネジ溝のみが形成さ
れた通常のネジを用いてもよい。
の装置1は直線的に延びたリニアガイド(案内部材)9
を有しており、リニアガイド9にはスライダ(送り部
材)10が摺動自在に係合されている。また、スライダ
10は、両端がネジ受け11に回転自在に支持されてリ
ニアガイド9と平行に設けられたボールネジ(回転部
材)12とネジ結合している。ボールネジ12の一方の
端部にはプーリ13が取り付けられている。なお、回転
部材には、ボールネジ12ではなくネジ溝のみが形成さ
れた通常のネジを用いてもよい。
【0020】ボールネジ12と離れた位置には、シャフ
ト14aにプーリ15の取り付けられたクラッチブレー
キモータ(以下、「CBモータ」という。)(モータ)
14が設置されている。プーリ13とプーリ15との間
にはタイミングベルト16が掛け渡されており、これに
よりCBモータ14から駆動されてボールネジ12が回
転され、このようなボールネジ12によってスライダ1
0がリニアガイド9に沿って移動される。また、ボール
ネジ12を反転させることによって、スライダ10は反
対方向に移動される。したがって、ボールネジ12の回
転方向を交互に違えることで、スライダ10はリニアガ
イド9に沿って往復動される。
ト14aにプーリ15の取り付けられたクラッチブレー
キモータ(以下、「CBモータ」という。)(モータ)
14が設置されている。プーリ13とプーリ15との間
にはタイミングベルト16が掛け渡されており、これに
よりCBモータ14から駆動されてボールネジ12が回
転され、このようなボールネジ12によってスライダ1
0がリニアガイド9に沿って移動される。また、ボール
ネジ12を反転させることによって、スライダ10は反
対方向に移動される。したがって、ボールネジ12の回
転方向を交互に違えることで、スライダ10はリニアガ
イド9に沿って往復動される。
【0021】スライダ10には前記したアーム8の取り
付けられたギヤ17が回転自在に装着され、スライダ1
0の移動とともに移動されるようになっている。なお、
図2に示すように、アーム8に取り付けられた開閉扉6
は、スライダ10が後退端にあるときに反応炉3の出入
口5を閉塞するようになっている。
付けられたギヤ17が回転自在に装着され、スライダ1
0の移動とともに移動されるようになっている。なお、
図2に示すように、アーム8に取り付けられた開閉扉6
は、スライダ10が後退端にあるときに反応炉3の出入
口5を閉塞するようになっている。
【0022】ギヤ17の移動経路上には、ギヤ17と噛
み合ってこのギヤ17を回転させるラック18が設置さ
れている。したがって、スライダ10が移動を開始し、
ギヤ17がラック18に噛み合って回転されると、ギヤ
17に取り付けられたアーム8は揺動運動される。
み合ってこのギヤ17を回転させるラック18が設置さ
れている。したがって、スライダ10が移動を開始し、
ギヤ17がラック18に噛み合って回転されると、ギヤ
17に取り付けられたアーム8は揺動運動される。
【0023】以上の構造を有する扉開閉装置1が用いら
れたCVD装置2を図3に示す。
れたCVD装置2を図3に示す。
【0024】図示するCVD装置2は、横置きで設置さ
れた筒状の反応炉3内にカセット19により複数枚の半
導体ウェハ4を収容し、減圧下における気相中の化学反
応を利用して所望の薄膜を堆積する横型の減圧熱CVD
装置である。そして、図面左側に石英製の反応炉3の出
入口5が表されており、ここに前記した扉開閉装置1の
開閉扉6が取り付けられている。
れた筒状の反応炉3内にカセット19により複数枚の半
導体ウェハ4を収容し、減圧下における気相中の化学反
応を利用して所望の薄膜を堆積する横型の減圧熱CVD
装置である。そして、図面左側に石英製の反応炉3の出
入口5が表されており、ここに前記した扉開閉装置1の
開閉扉6が取り付けられている。
【0025】反応室20に開口して、たとえばモノシラ
ンなどの処理ガスを導入するためのガス導入口21が形
成されている。また、出入口5と反対側の端部には排気
口22が開設されている。この排気口22は図示しない
真空ポンプに接続されており、これによって反応室20
内は数千〜数Pa程度に真空引きされる。反応炉3の外
周を取り囲むようにして、ヒータ23が設置されてい
る。そして、半導体ウェハ4はヒータ23に囲まれた部
分に収容されるようになっている。なお、反応室20内
を適正な圧力に保持するため、反応炉3には圧力計24
が取り付けられている。
ンなどの処理ガスを導入するためのガス導入口21が形
成されている。また、出入口5と反対側の端部には排気
口22が開設されている。この排気口22は図示しない
真空ポンプに接続されており、これによって反応室20
内は数千〜数Pa程度に真空引きされる。反応炉3の外
周を取り囲むようにして、ヒータ23が設置されてい
る。そして、半導体ウェハ4はヒータ23に囲まれた部
分に収容されるようになっている。なお、反応室20内
を適正な圧力に保持するため、反応炉3には圧力計24
が取り付けられている。
【0026】このようなCVD装置2に取り付けられた
扉開閉装置1による開閉動作を説明する。
扉開閉装置1による開閉動作を説明する。
【0027】開放動作は以下のようになる。
【0028】スライダ10が後退端に位置してアーム8
に取り付けられた開閉扉6が出入口5を閉塞している状
態において、CBモータ14によってボールネジ12を
回転させ、スライダ10をリニアガイド9に沿って前進
移動(図2の下方に向かう移動)させる。すると、開閉
扉6はスライダ10の移動とともに出入口5から離反し
て行く。さらにスライダ10が前進すると、スライダ1
0とともに移動するギヤ17がラック18と噛み合って
回転する。これによりアーム8が揺動され、アーム8に
取り付けられた開閉扉6は弧を描くように反応炉3の中
心から外れた位置に移動する。ここに出入口5が開放さ
れて、反応室20に対する半導体ウェハ4の出し入れが
可能になる。
に取り付けられた開閉扉6が出入口5を閉塞している状
態において、CBモータ14によってボールネジ12を
回転させ、スライダ10をリニアガイド9に沿って前進
移動(図2の下方に向かう移動)させる。すると、開閉
扉6はスライダ10の移動とともに出入口5から離反し
て行く。さらにスライダ10が前進すると、スライダ1
0とともに移動するギヤ17がラック18と噛み合って
回転する。これによりアーム8が揺動され、アーム8に
取り付けられた開閉扉6は弧を描くように反応炉3の中
心から外れた位置に移動する。ここに出入口5が開放さ
れて、反応室20に対する半導体ウェハ4の出し入れが
可能になる。
【0029】次に、閉鎖動作は以下のようになる。
【0030】開閉扉6が図2の二点鎖線に位置してスラ
イダ10が前進位置にある状態において、CBモータ1
4を前回と反対の方向に回転させると、ギヤ17とラッ
ク18とが噛み合ったままでスライダ10が後退端に向
けて移動を開始する。すると、ギヤ17の反転運動によ
りアーム8が開放動作時と反対方向に揺動し、このアー
ム8に取り付けられた開閉扉6は出入口5の正面まで移
動される。
イダ10が前進位置にある状態において、CBモータ1
4を前回と反対の方向に回転させると、ギヤ17とラッ
ク18とが噛み合ったままでスライダ10が後退端に向
けて移動を開始する。すると、ギヤ17の反転運動によ
りアーム8が開放動作時と反対方向に揺動し、このアー
ム8に取り付けられた開閉扉6は出入口5の正面まで移
動される。
【0031】さらにスライダ10が移動すると、ラック
18との噛み合いが外れてアーム8の揺動が停止され、
開閉扉6は真っ直ぐに出入口5へと接近して行く。そし
て、スライダ10が後退端に到達すると、開閉扉6はア
ーム8に引っ張られるようにして出入口5と密着し、こ
れを閉塞する。
18との噛み合いが外れてアーム8の揺動が停止され、
開閉扉6は真っ直ぐに出入口5へと接近して行く。そし
て、スライダ10が後退端に到達すると、開閉扉6はア
ーム8に引っ張られるようにして出入口5と密着し、こ
れを閉塞する。
【0032】開閉扉6を開いて半導体ウェハ4を反応室
20内に導入し、次に以上の手順で出入口5を閉塞した
後、半導体ウェハ4を加熱するとともに反応室20を所
定レベルに減圧して処理ガスを導入し、CVD法による
薄膜の堆積が行われる。
20内に導入し、次に以上の手順で出入口5を閉塞した
後、半導体ウェハ4を加熱するとともに反応室20を所
定レベルに減圧して処理ガスを導入し、CVD法による
薄膜の堆積が行われる。
【0033】このように、本実施の形態の扉開閉装置1
によれば、高出力のCBモータ14を用いて開閉扉6を
動作させているので、開閉扉6の定速安定動作が実現さ
れてスムーズな開閉が可能になる。また、出入口5はモ
ータ推力により強力な閉じ保持力を伴って開閉扉6によ
り密閉されるので、反応炉3内の気密性が向上して処理
条件が安定化し、高品質の処理を行うことができる。
によれば、高出力のCBモータ14を用いて開閉扉6を
動作させているので、開閉扉6の定速安定動作が実現さ
れてスムーズな開閉が可能になる。また、出入口5はモ
ータ推力により強力な閉じ保持力を伴って開閉扉6によ
り密閉されるので、反応炉3内の気密性が向上して処理
条件が安定化し、高品質の処理を行うことができる。
【0034】以上、本発明者によってなされた発明をそ
の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前
記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもな
い。
の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前
記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもな
い。
【0035】たとえば、本実施の形態においては、モー
タとしてCBモータ14が用いられているが、これ以外
の種々のモータを用いてもよい。
タとしてCBモータ14が用いられているが、これ以外
の種々のモータを用いてもよい。
【0036】さらに、以上の説明では、主として本発明
者によってなされた発明をその属する技術分野である半
導体の製造に用いられるCVD装置2に適用した場合に
ついて説明したが、それに限定されるものではなく、気
密性が問題となる他の種々の処理チャンバに適用するこ
とが可能である。したがって、被処理物には半導体ウェ
ハ4にとどまらず、種々のワークが適用される。
者によってなされた発明をその属する技術分野である半
導体の製造に用いられるCVD装置2に適用した場合に
ついて説明したが、それに限定されるものではなく、気
密性が問題となる他の種々の処理チャンバに適用するこ
とが可能である。したがって、被処理物には半導体ウェ
ハ4にとどまらず、種々のワークが適用される。
【0037】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0038】(1).すなわち、本発明の扉開閉装置によれ
ば、モータを用いて開閉扉を動作させているので、開閉
扉の定速安定動作が実現されてスムーズな開閉が可能に
なる。
ば、モータを用いて開閉扉を動作させているので、開閉
扉の定速安定動作が実現されてスムーズな開閉が可能に
なる。
【0039】(2).ワーク出入口はモータ推力により強力
な閉じ保持力を伴って開閉扉により密閉されるので、反
応炉内の気密性が向上して処理条件が安定化する。これ
により、高品質の処理を行うことができる。
な閉じ保持力を伴って開閉扉により密閉されるので、反
応炉内の気密性が向上して処理条件が安定化する。これ
により、高品質の処理を行うことができる。
【図1】本発明の一実施の形態による扉開閉装置を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1の扉開閉装置の内部機構を示す説明図であ
る。
る。
【図3】図1の扉開閉装置が取り付けられたCVD装置
を示す概略図である。
を示す概略図である。
1 扉開閉装置 2 CVD装置 3 反応炉(処理チャンバ) 4 半導体ウェハ(ワーク) 5 出入口(ワーク出入口) 6 開閉扉 7 ケーシング 8 アーム 9 リニアガイド(案内部材) 10 スライダ(送り部材) 11 ネジ受け 12 ボールネジ(回転部材) 13 プーリ 14 クラッチブレーキモータ(モータ) 14a シャフト 15 プーリ 16 タイミングベルト 17 ギヤ 18 ラック 19 カセット 20 反応室 21 ガス導入口 22 排気口 23 ヒータ 24 圧力計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森口 博司 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 富山 滋夫 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内 (72)発明者 飯塚 春雄 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 ワークに所定の処理を施す処理チャンバ
に形成されたワーク出入口を開閉する扉開閉装置であっ
て、 直線的に伸びた案内部材と摺動自在に係合する送り部材
と、 前記送り部材とネジ結合して前記案内部材と平行に設け
られ、モータに回転されて前記送り部材を前記案内部材
に沿って往復動させる回転部材と、 前記送り部材に回転自在に取り付けられたギヤと、 前記送り部材により移動される前記ギヤの移動経路上に
設置され、前記ギヤと噛み合ってこのギヤを回転させる
ラックと、 前記ギヤに固定され、前記ギヤと前記ラックとの噛み合
いにより揺動するアームと、 前記アームに取り付けられ、前記送り部材が後退端にあ
るときには前記ワーク出入口を閉塞する一方、前記送り
部材が前進移動を開始すると前記ワーク出入口から離反
し、前記ギヤと前記ラックとが噛み合って前記アームが
揺動すると弧を描くように移動して前記ワーク出入口を
開く開閉扉とを有することを特徴とする扉開閉装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の扉開閉装置において、前
記回転部材はボールネジであることを特徴とする扉開閉
装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の扉開閉装置にお
いて、前記モータはクラッチブレーキモータであること
を特徴とする扉開閉装置。 - 【請求項4】 請求項1、2または3記載の扉開閉装置
において、前記ワークは半導体ウェハであることを特徴
とする扉開閉装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の扉開閉装置において、前
記処理チャンバは、気相中の化学反応を利用して前記半
導体ウェハ上に所望の薄膜を形成するCVD装置の反応
炉であることを特徴とする扉開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29828796A JPH10140355A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 扉開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29828796A JPH10140355A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 扉開閉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10140355A true JPH10140355A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17857692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29828796A Pending JPH10140355A (ja) | 1996-11-11 | 1996-11-11 | 扉開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10140355A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112342518A (zh) * | 2020-10-21 | 2021-02-09 | 派珂纳米科技(苏州)有限公司 | 一种用于磁环镀膜的卧式真空镀膜机 |
CN112563162A (zh) * | 2019-07-30 | 2021-03-26 | 深圳市拉普拉斯能源技术有限公司 | 一种基于新型电极结构的半导体加工设备 |
-
1996
- 1996-11-11 JP JP29828796A patent/JPH10140355A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112563162A (zh) * | 2019-07-30 | 2021-03-26 | 深圳市拉普拉斯能源技术有限公司 | 一种基于新型电极结构的半导体加工设备 |
CN112563162B (zh) * | 2019-07-30 | 2024-05-03 | 拉普拉斯新能源科技股份有限公司 | 一种基于新型电极结构的半导体加工设备 |
CN112342518A (zh) * | 2020-10-21 | 2021-02-09 | 派珂纳米科技(苏州)有限公司 | 一种用于磁环镀膜的卧式真空镀膜机 |
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