JPH10140249A - 高強度高靭性エアーバッグ用鋼管の製造方法 - Google Patents

高強度高靭性エアーバッグ用鋼管の製造方法

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JPH10140249A
JPH10140249A JP31012996A JP31012996A JPH10140249A JP H10140249 A JPH10140249 A JP H10140249A JP 31012996 A JP31012996 A JP 31012996A JP 31012996 A JP31012996 A JP 31012996A JP H10140249 A JPH10140249 A JP H10140249A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアーバッグのアキュムレータ用の高寸法精
度で加工性に優れ、かつ高強度、高靭性鋼管を製造す
る。 【解決手段】 C:0.01〜0.20%未満、Si:
0.50%以下、Mn:0.30%〜2.00%、P:
0.020%以下、S:0.020%以下、Al:0.
1%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物か
らなる鋼を製管後、850〜1000℃で焼ならしたの
ち、所定の寸法に冷間加工を施したまま、もしくは応力
除去焼鈍、焼ならしまたは焼入れ焼戻し処理を施すこと
によって、高寸法精度で加工性と溶接性に優れ、かつ高
強度、高靭性鋼管を製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高寸法精度と加工
性と溶接性に優れ、かつ高強度、高靭性が要求されるエ
アーバッグ用鋼管に適した高強度高靭性エアーバッグ用
鋼管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車産業においては、安全性を
追求した装置の導入が積極的に進められているが、その
中でも衝突時に乗員がハンドルやインストルメントパネ
ルなどに衝突する前に、それらと乗員との間に不活性ガ
ス等でエアーバッグを展開させ、乗員の運動エネルギー
を吸収して傷害軽減を図るエアーバッグシステムが開発
搭載されるに至っている。エアーバッグシステムとして
は、爆発性薬品を使用する方式が採用されたが、高価で
ありかつ環境問題、リサイクル問題からアルゴンガス充
填の鋼管製アキュムレータを使用するシステムが開発さ
れたが、不活性ガス等のアキュムレータに用いられる鋼
管は、衝突時にエアーバッグ内に吹出す不活性ガス等を
常時300kgf/cm2に保つためのもので、単なる
構造物と異なり、高強度、高靭性と共に高寸法精度と加
工性さらに溶接性が要求される。
【0003】この用途に用いる鋼管製のアキュムレータ
の場合には、従来の冷間引抜き加工と応力除去焼鈍の組
合せでは高強度化により靭性が低下し、上記要求を満足
することはできない。また、鋼管を焼入れ焼戻しするの
みでは、高強度、高靭性ならびに高加工性が得られたと
しても、所定の高寸法精度が得られない等の問題点を有
していた。
【0004】また、他の方法としては、C:0.15〜
0.30%、Si:0.05〜0.50%、Mn:0.
30〜1.00%、P:0.040%以下、S:0.0
10%以下を含み、残部がFeおよび不可避的不純物か
らなる電縫管を素材とし、焼入れ焼戻しによりベイナイ
ト組織としたのち、冷間抽伸、応力除去焼鈍する方法
(特開平4−191323号公報)、C:0.15〜
0.40%、Si:0.1〜0.7%、Mn:0.5〜
2.5%、Cr:0.2〜2.5%、Sol.Al:
0.01〜0.05%を含有し、残部がFeおよび不可
避的不純物からなる鋼、またはC:0.15〜0.40
%、Si:0.1〜0.7%、Mn:0.5〜2.5
%、Cr:0.2〜2.5%、Sol.Al:0.01
〜0.05%と、Mo:0.05〜1.0%、V:0.
02〜0.1%、Ni:0.2〜2.5%、Ti:0.
02〜0.10%、Nb:0.02〜0.10%、B:
0.0005〜0.005%のうちの1種以上を含有
し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼を素材
として、熱間圧延により熱延鋼板とし、軟化焼鈍後、管
状に成形、溶接して製造された鋼管を、所定の部品形状
となるように冷間加工した後、850〜1050℃で
0.5〜30分間間加熱後空冷する方法(特開平5−3
02119号公報)等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平4−191
323号公報に開示の方法は、ベイナイト組織化による
切削性の向上を図ったものであるが、焼入れによりベイ
ナイト組織を得るためにはどうしてもC量を増加させる
必要があり、C:0.15〜0.30%と高い値とする
必要がある。しかしながら、このようにC量を高くし、
かつベイナイト組織とした場合は、一般的に延性、靭性
が乏しく、エアーバッグのアキュムレータ用の管端絞り
加工されるような用途には不向きであり、しかも溶接性
等にも問題がある。
【0006】また、特開平5−302119号公報に開
示の方法は、上記特開平4−191323号公報に開示
の方法と同様、C:0.15〜0.40%と高いため、
一般的に延性、靭性が乏しく、エアーバッグ用のアキュ
ムレータ等のような管端絞り加工されるような用途には
不向きであり、しかも溶接性等にも問題がある。
【0007】本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解
消し、高寸法精度で加工性と溶接性に優れ、かつ高強
度、高靭性が要求される圧力容器部品に適した加工性に
優れた高強度高靭性鋼管の製造方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意試験研究を重ねた。その結果、所定の
成分の鋼を製管後、先ず焼ならしを行い、熱間圧延時の
歪を除去し、結晶粒を調整したのち、冷間加工を行い、
その後所定の特性を得るため、熱処理しない場合、また
は応力除去焼鈍、焼ならし、焼入れ焼戻しを行うことに
よって、高寸法精度で加工性と溶接性に優れ、かつ高強
度、高靭性鋼管が得られることを究明し、本発明に到達
した。
【0009】本発明の請求項1の高強度高靭性エアーバ
ッグ用鋼管の製造方法は、C:0.05%以上0.15
%未満、Si:0.50%以下、Mn:0.30%〜
2.00%、P:0.020%以下、S:0.020%
以下、Al:0.1%以下を含有し、残部がFeおよび
不可避的不純物からなる鋼を製管後、850〜1000
℃で焼ならしたのち、所定の寸法に冷間加工を施したま
ま、もしくは応力除去焼鈍、焼ならしまたは焼入れ焼戻
し処理を施すこととしている。このように、鋼中の化学
成分を上記成分組成に限定することによって、エアーバ
ッグのアキュムレータ用として十分な強度、靭性と高加
工性ならびに溶接性を得ることができる。また、上記鋼
を製管後、850〜1000℃で焼ならしたのち、所定
の寸法に冷間加工を施したまま、もしくは応力除去焼
鈍、焼ならしまたは焼入れ焼戻し処理を施すことによっ
て、最終目的の特性に適した高強度、高靭性、高寸法精
度で加工性と溶接性に優れた鋼管を得ることができる。
【0010】また、本発明の請求項2の高強度高靭性エ
アーバッグ用鋼管の製造方法は、C:0.05%以上
0.15%未満、Si:0.50%以下、Mn:0.3
0%〜2.00%、P:0.020%以下、S:0.0
20%以下、Al:0.1%以下を含み、Mo:0.5
0%以下、V:0.10%以下、Ni:0.50%以
下、Cr:1.00%以下、Cu:0.50%以下、T
i:0.10%以下、Nb:0.10%以下、B:0.
005%以下のうち1種以上を含有し、残部がFeおよ
び不可避的不純物からなる鋼を製管後、850〜100
0℃で焼ならしたのち、所定の寸法に冷間加工を施した
まま、もしくは応力除去焼鈍、焼ならしまたは焼入れ焼
戻し処理を施すこととしている。このように、鋼中の化
学成分を上記成分組成に限定することによって、エアー
バッグのアキュムレータ用として十分な高強度、高靭性
と高加工性ならびに溶接性を得ることができる。また、
上記鋼を製管後、850〜1000℃で焼ならしたの
ち、所定の寸法に冷間加工を施したまま、もしくは応力
除去焼鈍、焼ならしまたは焼入れ焼戻し処理を施すこと
によって、最終目的の特性に適した高強度、高靭性、高
寸法精度で加工性と溶接性に優れた鋼管を得ることがで
きる。
【0011】さらに、本発明の請求項3の高強度高靭性
エアーバッグ用鋼管の製造方法は、C:0.01%〜
0.20%、Si:0.50%以下、Mn:0.30%
〜2.00%、P:0.020%以下、S:0.020
%以下、Al:0.1%以下を含有し、残部がFeおよ
び不可避的不純物からなる鋼を製管後、850〜100
0℃で焼ならしたのち、所定の寸法に冷間加工を施した
まま、もしくは応力除去焼鈍、焼ならしまたは焼入れ焼
戻し処理を施すこととしている。このように、鋼中の化
学成分を上記成分組成に限定することによって、エアー
バッグのアキュムレータ用として十分な強度、靭性と高
加工性ならびに溶接性を得ることができる。また、上記
鋼を製管後、850〜1000℃で焼ならしたのち、所
定の寸法に冷間加工を施したまま、もしくは応力除去焼
鈍、焼ならしまたは焼入れ焼戻し処理を施すことによっ
て、最終目的の特性に適した高強度、高靭性、高寸法精
度で加工性と溶接性に優れた鋼管を得ることができる。
【0012】さらにまた、本発明の請求項4の高強度高
靭性エアーバッグ用鋼管の製造方法は、C:0.01%
〜0.20%、Si:0.50%以下、Mn:0.30
%〜2.00%、P:0.020%以下、S:0.02
0%以下、Al:0.1%以下を含み、Mo:0.50
%以下、V:0.10%以下、Ni:0.50%以下、
Cr:1.00%以下、Cu:0.50%以下、Ti:
0.10%以下、Nb:0.10%以下、B:0.00
5%以下のうち1種以上を含有し、残部がFeおよび不
可避的不純物からなる鋼を製管後、850〜1000℃
で焼ならしたのち、所定の寸法に冷間加工を施したま
ま、もしくは応力除去焼鈍、焼ならしまたは焼入れ焼戻
し処理を施すこととしている。このように、鋼中の化学
成分を上記成分組成に限定することによって、エアーバ
ッグのアキュムレータ用として十分な高強度、高靭性と
高加工性ならびに溶接性を得ることができる。また、上
記鋼を製管後、850〜1000℃で焼ならしたのち、
所定の寸法に冷間加工を施したまま、もしくは応力除去
焼鈍、焼ならしまたは焼入れ焼戻し処理を施すことによ
って、最終目的の特性に適した高強度、高靭性、高寸法
精度で加工性と溶接性に優れた鋼管を得ることができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】先ず本発明で使用する鋼材の化学
成分に関する限定理由は以下のとおりである。Cは鋼の
必要な強度を安価に得るために添加する元素であるが、
0.01%未満では十分な強度が得られず、また、0.
20%を超えると延性ならびに溶接性が悪化すると共
に、靭性が低下するため、0.01〜0.20%とした
が、特に好ましい範囲は、0.05%以上0.15%未
満である。
【0014】Siは鋼の冷間加工性を阻害する元素であ
り、0.50%を超えると加工性が悪化するため、0.
50%以下とした。
【0015】Mnは鋼の強度と靭性を向上させるのに有
効な元素であるが、0.50%未満では十分な強度と靭
性が得られず、また、2.00%を超えると溶接性が悪
化するため、0.50〜2.00%とした。
【0016】Pは粒界偏析に起因する靭性低下をもたら
すため、0.020%以下とした。Sは鋼中のMnと化
合してMnSによる介在物を形成し、延性の悪化ならび
に靭性を低下させるため、0.020%以下とした。A
lは延性に効果があるが、0.1%を超えると加工性を
圧下させるため、0.1%以下とした。
【0017】鋼中の上記化学成分を限定することによっ
て、エアーバッグのアキュムレータ用として十分な強
度、靭性と高加工性ならびに溶接性を得ることができる
が、さらにこれらを向上させたい場合、上記化学成分に
さらにMo、V、Ni、Cr、Cu、Ti、Nb、Bを
添加することが有効である。これら添加成分の含有量の
限定理由は以下のとおりである。
【0018】Moは固溶強化により高強度化すると共
に、焼入れ性を向上する効果があるが、0.50%を超
えると溶接部が硬化し、靭性が低下するため、0.50
%以下とした。Vは析出物を生成し強度を向上させる効
果があるが、0.10%を超えると溶接部の靭性が低下
するため、0.10%以下とした。
【0019】Niは焼入れ性を改善すると共に靭性を向
上させるのに有効な元素であるが、0.50%を超えて
もその作用があるものの高価なため、0.50%以下と
した。Crは鋼の強度と耐食性を向上させるのに有効な
元素であるが、1.00%を超えると加工性ならびに溶
接部の靭性を低下させるため、1.00%以下とした。
【0020】Cuは鋼の耐食性を向上させるのに有効な
元素であるが、0.50%を超えると熱間加工性を悪化
させるため、0.50%以下とした。Tiは組織を微細
化することにより靭性の向上に有効であるが、0.1%
を超えると逆に靭性を悪化させるため、0.1%以下と
した。
【0021】NbはTiと同様に組織を微細化すること
により靭性の向上に有効であるが、0.1%を超えると
逆に靭性を悪化させるため、0.1%以下とした。Bは
焼入れ性を改善するのに有効な元素であるが、0.00
5%を超えると靭性を低下させるため、0.005%以
下とした。
【0022】本発明においては、上記のように化学成分
を調整した鋼材を素材として製管する。製管法として
は、熱間圧延鋼帯を用いて電縫溶接する方法と、ビレッ
トを用いて熱間製管する継目無製管法があるが、いずれ
の方法でもよい。このようにして製管された鋼管は、先
ず靭性を付与するための焼ならしを行う。焼ならしの温
度は、850℃未満では均一なオーステナイト粒が得ら
れず、1000℃を超えると結晶粒が粗大化して靭性が
低下するため、850〜1000℃とした。なお、焼な
らしに比べ焼入れ焼戻しの方が靭性面で有利であるが、
コスト面で不利であるため、焼ならしに限定した。
【0023】焼ならし後の冷間加工は、所定の寸法精度
が得られる条件下で処理すればよく、特に加工度を規定
する必要はない。冷間加工のままでは、靭性の面で不利
であるが、高寸法精度と高強度が得られる。また、応力
除去焼鈍は、やや強度が低下するが、靭性の回復が図ら
れ、焼ならし処理は、さらに低強度化するが、冷間加工
前の焼ならし処理とのダブル処理のため、高靭性を得る
ことができる。焼入れ焼戻し処理は、寸法精度が悪化す
るが、高靭性が得られる等いずれも最終目標の特性に適
した熱処理を実施することにより所望の特性を得ること
ができる。
【0024】
【実施例】表1に示す化学成分の本発明鋼および表2に
示す化学成分の比較鋼のビレットを用い、マンネスマン
−マンドレルミル方式による穿孔機、マンドレルミル、
レデューサ圧延により外径70mm、肉厚3.2mmに
仕上げたのち、800〜1050℃に15分間加熱して
焼ならした継目無鋼管を、冷間引抜き加工して外径60
mm、肉厚2.5mmに仕上げたまま、あるいは500
℃で応力除去焼鈍、900℃で焼ならし処理、900℃
で焼入れ600℃で焼戻し処理を行い、各種の特性を評
価した。その結果を表3および表4に示す。
【0025】特性の評価は、強度、靭性、延性について
実施した。強度については、JISZ2201の金属材
料引張試験片に規定の11号試験片を用い、JIS Z
2241の金属材料引張試験方法に準じて引張試験を行
った。靭性については、図1に示すとおり、継目無鋼管
1を鎖線で示すように半割となし、長さ10mmの半割
試験片2を採取し、図2に示す荷重試験装置の置台3上
に半割試験片2を載置し、重さ5kgの重錘4を置台3
上面から2000mmの位置から落下させ、割れの有無
を調査した。なお、荷重試験は、−40℃において10
ケ繰り返して試験し、割れ率で評価した。延性について
は、へん平性で評価した。なお、へん平性は、図3に示
すとおり、先端Rが10mmのVブロック(60°)の
押工具5、5を用いて継目無鋼管1が密着するまでへん
平にし、最大へん平の肩部6に割れの発生有無により評
価し、割れの発生無は○、割れの発生有は×とした。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】表1、表3に示すとおり、鋼No.1〜2
1の本発明鋼は、いずれの成分、プロセスにおいても、
引張強さが590N/mm2以上の高強度で、しかも、
落下試験での割れ率が0%、さらに、へん平後の肩部の
割れがなく、良好な加工性を有していた。
【0031】これに対し、表2、表4に示すとおり、鋼
No.22〜31の比較鋼は、鋼No.22、25が引
張強さが590N/mm2以下で強度不足、また、鋼N
o.23、24、26〜31は、落下試験での割れ率が
10%以上で、しかも密着へん平後の肩部の割れが発生
し、靭性ならびに加工性が不足している。なお、本実施
例では、継目無鋼管の例を示したが、溶接鋼管を用いて
も同一の特性が得られることはいうまでもない。
【0032】
【発明の効果】本発明方法によれば、エアーバック用の
アキュムレータ等の用途に適した高寸法精度で加工性に
優れ、かつ高強度、高靭性鋼管を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における荷重試験片の説明図で、(a)
図は半割方法の斜視図、(b)図は荷重試験片の斜視図
である。
【図2】実施例における荷重試験方法説明のための概略
説明図である。
【図3】実施例における密着へん平試験方法説明のため
の概略説明図である。
【符号の説明】
1 継目無鋼管 2 半割試験片 3 置台 4 重錘 5 押工具 6 肩部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22C 38/58 C22C 38/58

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.05%以上0.15%未満、S
    i:0.50%以下、Mn:0.30%〜2.00%、
    P:0.020%以下、S:0.020%以下、Al:
    0.1%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的不純
    物からなる鋼を製管後、850〜1000℃で焼ならし
    たのち、所定の寸法に冷間加工を施したまま、もしくは
    応力除去焼鈍、焼ならしまたは焼入れ焼戻し処理を施す
    ことを特徴とする高強度高靭性エアーバッグ用鋼管の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 C:0.05%以上0.15%未満、S
    i:0.50%以下、Mn:0.30%〜2.00%、
    P:0.020%以下、S:0.020%以下、Al:
    0.1%以下を含み、Mo:0.50%以下、V:0.
    10%以下、Ni:0.50%以下、Cr:1.00%
    以下、Cu:0.50%以下、Ti:0.10%以下、
    Nb:0.10%以下、B:0.005%以下のうち1
    種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物から
    なる鋼を製管後、850〜1000℃で焼ならしたの
    ち、所定の寸法に冷間加工を施したまま、もしくは応力
    除去焼鈍、焼ならしまたは焼入れ焼戻し処理を施すこと
    を特徴とする高強度高靭性エアーバッグ用鋼管の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 C:0.01%〜0.20%、Si:
    0.50%以下、Mn:0.30%〜2.00%、P:
    0.020%以下、S:0.020%以下、Al:0.
    1%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物か
    らなる鋼を製管後、850〜1000℃で焼ならしたの
    ち、所定の寸法に冷間加工を施したまま、もしくは応力
    除去焼鈍、焼ならしまたは焼入れ焼戻し処理を施すこと
    を特徴とする高強度高靭性エアーバッグ用鋼管の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 C:0.01%〜0.20%、Si:
    0.50%以下、Mn:0.30%〜2.00%、P:
    0.020%以下、S:0.020%以下、Al:0.
    1%以下を含み、Mo:0.50%以下、V:0.10
    %以下、Ni:0.50%以下、Cr:1.00%以
    下、Cu:0.50%以下、Ti:0.10%以下、N
    b:0.10%以下、B:0.005%以下のうち1種
    以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からな
    る鋼を製管後、850〜1000℃で焼ならしたのち、
    所定の寸法に冷間加工を施したまま、もしくは応力除去
    焼鈍、焼ならしまたは焼入れ焼戻し処理を施すことを特
    徴とする高強度高靭性エアーバッグ用鋼管の製造方法。
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WO2002079526A1 (fr) * 2001-03-29 2002-10-10 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Tube en acier a haute resistance pour coussin d'air et procede pour la production de ce tube
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