JPH10139922A - 塩素含有重合体用非移行性安定剤及び塩素含有重合体組成物 - Google Patents

塩素含有重合体用非移行性安定剤及び塩素含有重合体組成物

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JPH10139922A
JPH10139922A JP30323396A JP30323396A JPH10139922A JP H10139922 A JPH10139922 A JP H10139922A JP 30323396 A JP30323396 A JP 30323396A JP 30323396 A JP30323396 A JP 30323396A JP H10139922 A JPH10139922 A JP H10139922A
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JP
Japan
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acid
weight
fatty acid
silicate glass
lead
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Application number
JP30323396A
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English (en)
Inventor
Tadashi Sato
正 佐藤
Hiroshi Sawada
宏 沢田
Masaaki Sugawara
正明 菅原
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Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
Original Assignee
Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温持続耐熱性に優れ、初期着色が抑制さ
れ、非移行性、即ち耐ブリード性や耐ブルーミング性に
も優れたケイ酸鉛ガラスを主体とする塩素含有重合体用
安定剤及びこの安定剤をポリエステル系可塑剤、トリメ
リット酸系可塑剤またはピロメリット酸系可塑剤から選
ばれる一種または2種以上の組合せのいずれかとともに
含有する塩素含有重合体組成物を提供するにある。 【解決手段】 (A)ケイ酸鉛ガラス粉末60乃至90
重量%と、(B)C8乃至C14の脂肪酸アルカリ土類
金属塩5乃至30重量%と、(C)C8乃至C14の脂
肪酸亜鉛2乃至5重量%と、(D)C8乃至C14の脂
肪酸3乃至10重量%とを含有して成ることを特徴とす
る塩素含有重合体用非移行性安定剤及びそれを用いた塩
素含有重合体組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩素含有重合体用
安定剤及び安定化された塩素含有重合体組成物に関する
もので、より詳細には、耐熱性、特に低温持続耐熱性に
優れ、初期着色が抑制され、非移行性、即ち耐ブリード
性や耐ブルーミング性にも優れた塩素含有重合体用安定
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】塩素含有重合体、例えば塩化ビニル樹脂
は熱及び光に曝されるとその分子鎖内で脱塩酸を生じ、
分解、変色等が生じる。この熱分解に対して塩化ビニル
樹脂を安定化するために、従来種々の安定剤或いは安定
剤組成物が提案され、広く使用されている。
【0003】塩素含有重合体用安定剤としては、金属石
鹸系安定剤、有機錫系安定剤及び鉛系安定剤が知られて
いるが、電線被覆用の塩化ビニル樹脂等の用途に対して
は、非鉛系安定剤では熱安定性が未だ不十分であり、こ
の用途には未だ無機鉛系安定剤が広く使用されている。
【0004】安定剤として、ケイ酸鉛ガラスを使用する
ことも既に知られており、例えば、特開昭63−811
48号公報には、鉛成分とケイ素成分とを、それぞれP
bO及びSiO2 として表して、 PbO:SiO2 =70:30〜90:10 の重量比で含有するケイ酸鉛ガラス粉末から成り、前記
ケイ酸鉛ガラス粉末が10μm以下の粒径を有し、下記
式(1) Rn=(X1 /X0 )×100 …(1) 式中、X0 はケイ酸鉛ガラス5g中に含まれる鉛酸化物
のグラム数であり、X1 はケイ酸鉛ガラス5gを0.3
5規定の硝酸50ml中で20分間攪拌するときに溶解
する鉛酸化物のグラム数である、 で定義される硝酸反応率(Rn)が30%以上であり、
且つハンター白色度が80%以上であるケイ酸鉛ガラス
粉末であることを特徴とする塩素含有重合体用安定剤が
記載されている。
【0005】また、特開平1−210447号公報に
は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、安定剤とし
て、重量比で60〜93:40〜7の酸化鉛と二酸化珪
素との混合物を溶融し冷却後粉砕して得られた塩基性ケ
イ酸鉛0.5〜50重量部を含有し、可塑剤20〜20
0重量部を含有し、その可塑剤の内0.5〜20重量部
がエポキシ系可塑剤であることを特徴とする塩化ビニル
系樹脂組成物が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電線被覆用の塩素含有
重合体組成物としては、軟質配合のもの、即ち塩素含有
重合体に可塑剤を配合したものが一般に使用されている
が、長期使用中に配合組成物中の可塑剤が揮散して失わ
れ、塩素含有重合体組成物の物性が著しく低下する傾向
があり、この傾向は、所謂DOPのような低分子量エス
テル系可塑剤において顕著である。
【0007】ポリエステル系可塑剤は、上記のような可
塑剤の揮散傾向が少なく、電線被覆等の用途に特に適し
たものであるが、使用しうる安定剤が限定されるという
難点がある。即ち、無機鉛系安定剤の代表例である三塩
基性硫酸鉛は、強い塩基性の故に、ポリエステル系可塑
剤を加水分解する傾向があり、樹脂組成物の物性低下や
ブリードを生じるので、この用途の安定剤には明らかに
適さない。
【0008】同じくトリメリット酸やピロメリット酸も
高耐熱用電線被覆用樹脂の可塑剤として用いた場合三塩
基性硫酸鉛の強い塩基性の故にブリードやブリーミング
を生じる。
【0009】これに対して、ケイ酸鉛ガラス粉末は、ポ
リエステル系可塑剤を加水分解する傾向が少なく、熱安
定化作用も比較的高いという利点を有しているが、暖色
系に初期着色する傾向があり、更に所謂吹き出し等のブ
ルーミング傾向もあり、未だ改善の余地がある。
【0010】本発明者らは、ケイ酸鉛ガラス粉末に、炭
素数が特定の範囲にある脂肪酸、その脂肪酸のアルカリ
土類金属塩、及びその脂肪酸の亜鉛塩を組み合わせで配
合すると、上記欠点が解消されることを見いだした。
【0011】即ち、本発明の目的は、耐熱性、特に低温
持続耐熱性に優れ、初期着色が抑制され、非移行性、即
ち耐ブリード性や耐ブルーミング性にも優れた塩素含有
重合体用安定剤及びこの安定剤をポリエステル系可塑
剤、トリメリット酸系可塑剤またはピロメリット酸系可
塑剤から選ばれる一種または2種以上の組合せのいずれ
かとともに含有する塩素含有重合体組成物を提供するに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(A)
鉛成分とケイ素成分とを、それぞれPbO及びSiO 2
として表して、 PbO:SiO2 =70:30〜90:10 の重量比で含有するケイ酸鉛ガラス粉末60乃至90重
量%と、(B)C8乃至C14の脂肪酸アルカリ土類金
属塩5乃至30重量%と、(C)C8乃至C14の脂肪
酸亜鉛2乃至5重量%と、(D)C8乃至C14の脂肪
酸3乃至10重量%とを含有して成ることを特徴とする
塩素含有重合体用非移行性安定剤が提供される。
【0013】本発明によればまた、塩素含有重合体10
0重量部当たり、(A)鉛成分とケイ素成分とを、それ
ぞれPbO及びSiO2 として表して、 PbO:SiO2 =70:30〜90:10 の重量比で含有するケイ酸鉛ガラス粉末1.2乃至9.
0重量部と、(B)C8乃至C14の脂肪酸アルカリ土
類金属塩0.1乃至3.0重量部と、(C)C8乃至C
14の脂肪酸亜鉛0.04乃至0.5重量部と、(D)
C8乃至C14の脂肪酸0.06乃至1.0重量部と、
(E)ポリエステル系可塑剤、トリメリット酸系可塑剤
またはピロメリット酸系可塑剤から選ばれる一種または
2種以上の組合せ10乃至200重量部とを含有して成
ることを特徴とする安定化された非移行性塩素含有重合
体組成物が提供される。
【0014】本発明の安定剤は、主安定剤として、前記
組成のケイ酸鉛ガラス粉末を選択使用する。即ち、ケイ
酸鉛ガラス粉末を主安定剤として使用することにより、
塩素含有重合体とポリエステル系可塑剤、トリメリット
酸系可塑剤またはピロメリット酸系可塑剤から選ばれる
一種または2種以上の組合せとから成る組成物の低温耐
熱性(熱老化性)を顕著に改善することができる。
【0015】添付図面の図1は、塩化ビニル樹脂100
重量部に対して、ポリエステル系可塑剤50重量部、炭
酸カルシウム20重量部、主安定剤5重量部、ステアリ
ン酸鉛0.5重量部、抗酸化剤0.5重量部を配合し、
混練した組成物について、158℃のギアオーブン中に
保持したときの老化日数と重量減少率との関係がプロッ
トされている。この結果によると、公知のBa/Zn系
金属石鹸安定剤や三塩基性硫酸鉛を用いた場合には、初
期における重量減少も大きく、三塩基性硫酸鉛では5日
経過後には重量減少が急速に大きくなり、Ba/Zn系
金属石鹸安定剤においては時間が経過するほど重量減少
が大きくなるのに対して、ケイ酸鉛ガラス粉末を用いた
場合には、初期における重量減少も小さいレベルに保持
されているとともに、5日経過後における重量減少の速
度もいぜんとして小さいレベルに維持されていることが
分かる。尚、この試験における重量減少は、ポリエステ
ル系可塑剤の分解揮散によるものである。
【0016】また、図2は、上記の組成物について、老
化日数と伸び残率との関係をプロットしたものであり、
三塩基性硫酸鉛及び公知のBa/Zn系金属石鹸安定剤
更に、珪酸鉛ガラス粉末についての結果が示されてい
る。この結果によると、Ba/Zn系金属石鹸安定剤で
は初期から伸びの低下率が大であり、三塩基性硫酸鉛は
初期の伸びの低下はやや少ないものの、3日経過後から
の伸びの低下率が大となるのに対して、ケイ酸鉛ガラス
粉末の場合は、初期の伸びの低下はほとんどなく、3日
経過後からの伸びの低下率も三塩基性硫酸鉛に比して小
さいという事実が明らかとなる。因みに、老化試験後の
シートの収縮率は、Ba/Zn系金属石鹸安定剤では1
7.6%、三塩基性硫酸鉛では15.5%及びケイ酸鉛
ガラス粉末では7.0%であり、ケイ酸鉛ガラス粉末が
低温耐熱性、耐熱老化性の点で顕著に優れていることが
理解される。
【0017】本発明では、脂肪酸の内でもC8乃至C1
4の脂肪酸、特にラウリン酸を選択し、その脂肪酸、そ
の脂肪酸のアルカリ土類金属塩、及びその脂肪酸の亜鉛
塩を、それぞれ特定の量比で、ケイ酸鉛ガラス粉末に組
み合わせる。
【0018】本発明において、上記炭素数の脂肪酸を選
択するのは、C14よりも炭素数の大きい脂肪酸では、
樹脂との相溶性が不十分で、移行性が大となり、初期着
色傾向もあり、また熱安定性も低下する傾向があるから
であり、また、C8よりも炭素数の小さい脂肪酸では、
樹脂との相溶性には問題がないとしても、熱安定性が低
下する傾向が著しくなるからであり、上記範囲の脂肪酸
を用いることにより、非移行性、初期着色防止性、及び
熱安定性の最適な組み合わせが得られるからである。
【0019】尚、本明細書において、移行とは、樹脂組
成物において、配合された安定剤、可塑剤、着色剤、充
填剤、酸化防止剤等が同一配合物内で、または相接する
2つの配合物間で高濃度の方から低濃度の方へ移動する
ことを意味する。
【0020】本発明において、C8乃至C14の脂肪酸
アルカリ土類金属塩、特にラウリン酸バリウムは、ケイ
酸鉛ガラス粉末の熱安定性を助長する成分であり、この
成分を欠く場合には、塩化水素捕捉性も耐熱性(ギアオ
ーブン耐熱性)も著しく低下する。これは、上記アルカ
リ土類金属塩が移行性がなく、ケイ酸鉛ガラス粉末粒子
の近くに存在して、塩化水素の捕捉に対して仲立ち的な
作用をするためと考えられる。
【0021】また、C8乃至C14の脂肪酸亜鉛は、ケ
イ酸鉛ガラス粉末の暖色系への初期着色を顕著に防止す
る作用を行う。更に、遊離のC8乃至C14の脂肪酸
は、熱安定性の補助作用及び初期着色防止の補助作用を
行う。塩素含有重合体の熱安定化の段階では、金属塩化
物の生成とその分解とが生じるが、遊離のC8乃至C1
4の脂肪酸は、金属成分を脂肪酸塩へ再生するのに役立
っているものと思われる。更に、これらの脂肪酸乃至脂
肪酸塩成分は、内部滑性及び外部滑性の付与にも役立っ
ている。
【0022】本発明においては、上記(A)乃至(D)
成分を上記の量比で含有することも重要である。即ち、
ケイ酸鉛ガラス粉末の量が上記範囲よりも少ない場合に
は、耐熱時間及び黒化時間とも本発明範囲内にある場合
に比して低下すると共に、配合した樹脂の電気絶縁抵抗
も低下する傾向がある。また、ケイ酸鉛ガラス粉末の量
が上記範囲よりも少ない場合には、本発明範囲内にある
場合に比して赤味系の初期着色が生じやすくなると共
に、移行性が大となり、また滑性不足を生じる。
【0023】一方、C8乃至C14の脂肪酸アルカリ土
類金属の量が上記範囲よりも少ない場合或いは多い場合
のいずれにおいても、熱安定性が低下する傾向があり、
また、移行性も増大する傾向がある。また、アルカリ土
類金属塩の量が多くなると、赤味系の初期着色が生じや
すくなる。
【0024】また、C8乃至C14の脂肪酸亜鉛の量が
上記範囲よりも少ないと、初期着色防止が不十分であ
り、一方上記範囲よりも多くなると、亜鉛バーニングが
比較的短時間の加熱より生じるようになる。
【0025】更に、C8乃至C14の脂肪酸の量が、上
記範囲よりも少ないと、熱安定性向上、初期着色防止の
点で不十分となり、また、上記範囲よりも多いと、滑性
過多となる傾向がある。
【0026】
【発明の実施形態】[ケイ酸鉛ガラス安定剤]本発明に
用いるケイ酸鉛ガラス粉末(A)は、鉛成分とケイ素成
分とを、それぞれPbO及びSiO2 として表して、 PbO:SiO2 =70:30〜90:10 特に 75:25〜88:12 の重量比で含有する。
【0027】上記ケイ酸鉛ガラス粉末は、PbO成分を
上記範囲で有することが、熱安定性と低温持続安定性の
点で重要であり、PbO成分が上記範囲よりも少ない
と、熱安定性が不足し、上記範囲よりも多くなると、塩
基性が増大して、熱老化性が悪くなる。
【0028】ケイ酸ガラス粉末(A)は、粒径を10μ
m以下にすることが必要で、さらに好ましくは5μm以
下、より好ましくは1μm以下にすることにより熱安定
性を大幅に向上できる、しかし0.1μm以下では工業
化が困難であり経済的に好ましくない。
【0029】本発明に用いるケイ酸鉛ガラスは、酸化鉛
と二酸化ケイ素とを溶融反応させることにより得られ、
30%以上、特に40%以上の硝酸反応率(Rn)を有
する。
【0030】本明細書において硝酸反応率とは次の意味
を有する。即ち、酸化鉛成分と二酸化ケイ素成分とを含
有する一定の系において、酸化鉛成分の全てが遊離の形
で存在すると、硝酸反応率(Rn)は100%の値を示
す。0.35規定の硝酸は、ケイ酸鉛ガラスの形に結合
した酸化鉛成分を可溶化しない程の酸度であり、かくし
て前記系において、酸化鉛成分の全てがケイ酸鉛の形で
存在すると、硝酸反応率(Rn)は0%の値を示す。本
発明に用いるケイ酸鉛ガラスが30%以上の硝酸反応率
を示すという事実は、ケイ酸鉛ガラス組成物中の酸化鉛
成分の30%以上が遊離の酸化鉛或いは遊離の酸化鉛に
近い状態で存在することを意味している。
【0031】ケイ酸鉛ガラスの生成段階を時間的に考慮
すると、酸化鉛成分が溶融し、この溶融連続相中に二酸
化ケイ素が分散し、二酸化ケイ素粒子の表面で二酸化ケ
イ素と溶融酸化鉛とが反応し、ガラス相中に次第にケイ
酸鉛ガラスが生成し、やがてガラス相が全体にわたって
均質化するものと思われる。
【0032】本発明で用いるケイ酸鉛ガラスは、上記ケ
イ酸鉛ガラス反応過程の途中段階で得られるものであ
り、ガラス相中にケイ酸鉛分と酸化鉛分とが混在する組
成となっていることが明かであろう。
【0033】本発明に用いるケイ酸鉛は、一酸化鉛、三
二酸化鉛等の酸化鉛と二酸化ケイ素とを硝酸鉛反応率
(Rn)が上記範囲内となるように溶融反応させること
により得られる。酸化鉛成分と二酸化ケイ素成分との溶
融・反応を行うための温度及び時間は、原料の種類や両
成分の配合比によってもかなり相違し、一概に規定する
ことはできない。しかしながら、一般的に言って、60
0乃至1000℃、特に700乃至950℃の温度範
囲、及び10分間乃至60分間特に15乃至45分間の
処理時間の範囲から、前述した硝酸反応率(Rn)が、
30以上の範囲となる様な条件を選べば良い。得られた
溶融反応物を、水中に投入するなどして冷却し、造粒す
る。この造粒物を乾式又は湿式で粉砕し、必要により分
級して、所定粒度のケイ酸鉛ガラス安定剤とする。
【0034】乾式または湿式粉砕の方法の具体例として
は、ジョークラッシャー、ハンマミル、パルペライザ
ー、エッジランナ、スーパーミクロンミル、ロールミ
ル、ジェットミル、ファインビクトリミル、ボールミ
ル、振動ボールミル、ローラミル、ダイノミル、アクア
マイザー、レイモンドミル、フェザーミル、パルベライ
ザ、アトマイザー、カッタミル、ディスパミル、ピンミ
ル等が上げられる。
【0035】本発明に用いるケイ酸鉛ガラス安定剤に
は、結晶学的に、複数のタイプが存在する。第1のタイ
プのものは、X線回折学的に非晶質のものであり、この
非晶質タイプのものは、冷却された溶融反応物を乾式粉
砕することにより得られる。
【0036】第2のタイプのものは、実質上下記X線回
折像 面間隔(オングストローム) 相対強度比(%) 3.22 50 3.03 100 2.96 100 2.82 60 2.10 30 1.85 30 と一致するX線回折像を有するものである。このX線回
折像は、三二酸化鉛に特有のものと認められる。第2の
タイプのものは、冷却された溶融反応物を湿式粉砕する
ことにより得られる。湿式粉砕に際して、三二酸化鉛の
結晶が生成する理由は、今だ不明であるが、湿式粉砕時
に、ガラス相中の遊離酸化鉛成分が酸化され、かつ再結
晶化するためと思われる。意外なことに、このタイプの
ものは、三二酸化鉛の結晶を有するにもかかわらず、ハ
ンター白色度が、80%以上と白色性に優れている。
【0037】第3のタイプのものは、ケイ酸鉛ガラス粉
末が実質上下記X線回折像 面間隔(オングストローム) 相対強度比(%) 3.25 60 2.90 100 2.86 90 と一致するX線回折像を有するものである。このX線回
折像はピロケイ酸鉛(Pb3Si27 )に特有のものと
認められる。第3のタイプのものは、前述した第1、お
よび第2のタイプのものをケイ酸鉛の結晶化温度、一般
に500乃至650℃の温度で熱処理することにより得
られる。このタイプのものは、微黄色に着色した粉体で
ある。
【0038】本発明に用いるケイ酸鉛ガラスは、上述し
た3つのタイプに限定されず、例えば、 PbSiO2 Pb2SiO4 等の他の結晶のもの、これらの2種以上の混晶のもの、
あるいは、これらの2種以上の固溶体のものなどが含ま
れることが当然である。
【0039】[脂肪酸、そのアルカリ土類金属塩及び亜
鉛塩]本発明において、脂肪酸としては、炭素数8乃至
14、特に8乃至12の飽和乃至不飽和脂肪酸、例えば
オクチル酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、
ミリスチン酸等の飽和脂肪酸、リンデル酸、ツズ酸、ペ
トロセリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、
アラキドン酸等の不飽和脂肪酸等が使用される。安定性
の点では飽和脂肪酸が望ましく、ラウリン酸が最も好適
なものである。脂肪酸は勿論ヤシ油脂肪酸、パーム油脂
肪酸等の混合脂肪酸であってもよい。
【0040】これらの脂肪酸及びその塩は、滑剤として
の作用をも兼ねるものであり、正塩であることが好まし
い。
【0041】脂肪酸アルカリ土類金属塩としては、カル
シウム塩、バリウム塩、マグネシウム塩、ストロンチウ
ム塩等が挙げられるが、カルシウム塩、バリウム塩、特
にバリウム塩が好適であり、ラウリン酸バリウムが最適
である。
【0042】脂肪酸亜鉛としては、移行を防止し、亜鉛
バーニングを防止するために、前記範囲の炭素数の脂肪
酸塩であるべきであり、より高級の脂肪酸塩、例えばス
テアリン酸亜鉛等を用いた場合には、移行や亜鉛バーニ
ングを発生しやすい。ラウリン酸亜鉛であることが最も
好適である。
【0043】[複合安定剤]本発明においては、(A)
ケイ酸鉛ガラス粉末60乃至90重量%、特に65乃至
85重量%と、(B)C8乃至C14の脂肪酸アルカリ
土類金属塩5乃至30重量%、特に10乃至25重量%
と、(C)C8乃至C14の脂肪酸亜鉛2乃至5重量
%、特に2乃至4重量%と、(D)C8乃至C14の脂
肪酸3乃至10重量%、特に3乃至8重量%とを組み合
わせて、塩素含有重合体用非移行性安定剤とする。
【0044】本発明の複合安定剤は、粉粒体の形で、即
ち粉末の形で、或いは粒状物の形で、ワンパックの安定
剤として使用することができる。粒状物の製造には、押
出成形造粒法、噴霧造粒法、回転円盤造粒法、転動造粒
法、圧縮造粒法等のそれ自体公知の造粒法を用いること
ができる。粉粒体の粒度は、粒度は目的に応じて任意に
調節することができ、一般に粒径が50μm乃至5mm
特に70μm乃至2mmの範囲にあるのが好適である。
【0045】本発明の複合安定剤には、それ自体公知の
樹脂用配合剤、例えば、着色料、無機或いは有機の充填
剤、酸化防止剤、滑剤、可塑剤、キレート化剤、抗菌
剤、光安定剤等を配合することができる。
【0046】例えば、電気絶縁性向上の目的で、非晶質
シリカ、焼成カオリン、酸化アルミニウム、珪酸アルミ
ニウム、チタンホワイト、リン酸チタン、リン酸ジルコ
ニウム等を、(A)乃至(D)の合計量100重量部当
たり0.1乃至10重量部、特に1乃至5重量部の量で
配合することができる。
【0047】また、ラジカル分解による熱安定性の低下
を防止するために、フェノール系酸化防止剤を、(A)
乃至(D)の合計量100重量部当たり0.1乃至5重
量部、特に0.1乃至3重量部の量で配合することがで
きる。
【0048】フェノール系酸化防止剤としては、ビスフ
ェノール型酸化防止剤、例えば、ビスフェノールA、ビ
スフェノールB、ビスフェノールF等や、立体障害性フ
ェノール系酸化防止剤、例えば2,6−ジフェニル−4
−オクタデシロキシフェノール、ステアリル(3,5−
ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネ
ート、ジステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)ホスホネート、1,6−ヘキサメチレ
ンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサメチレンビス
〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオン酸アミド〕、ビス〔3,3−ビス(4−ヒド
ロキシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッ
ド〕グリコールエステル、1,1,3−トリス(2−メ
チル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタ
ン、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒド
ロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、
1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒド
ルキシベンジル)イソシアヌレート、トリエチレングリ
コールビス〔(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)プロピオネート〕などがあげられる。
ビスフェノールAが特に好適なものである。
【0049】さらにポリエチレン系可塑剤、トリメリッ
ト酸系可塑剤及びピロメリット酸系可塑剤から選ばれる
一種または2種以上の組合せと他の可塑剤の併用も性能
を損なわない範囲で可能であり、フタル酸系、燐酸系、
脂肪酸系、アジピン酸系、エポキシ系、トリメリット系
等が用いられる。
【0050】フタル酸系可塑剤としては、例えばブチル
酸ブチルベンジル、フタル酸ジブチル、ジブチルフタレ
ート、フタル酸ジエチル、フタル酸ジヘプチル、ジヘプ
チルフタレート、フタル酸ジイソデシル、ジイソデシル
フタレート、フタル酸ジイソノニル、ジイソノニルフタ
レート、フタル酸ジ2−エチルヘキシル、フタル酸ジオ
クチル、ジ2−エチルヘキシルフタレート、ジオクチル
フタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレートジノル
マルアルキルフタレート、フタル酸ジn−オクチル、テ
トラヒドロフタルジ2−エチルヘキシル、ジトリデシル
フタレート、フタル酸ジウンデシル、ジアルキルフタレ
ート、ダイヤドール(711Hフタレート)、リポネー
ル79フタレート、リポネール911フタレート等があ
る。
【0051】燐酸系可塑剤としては、例えばクレジール
・ジフェニルフォスヘート、トリス・クロロエチルフォ
スヘート、トリス・ジクロロプロピルフォスヘート、ト
リクレジルフォスフェート、リン酸トリクレジル、リン
酸トリエチル、トリキシレニルホスヘート、キシレニル
ジフェニルフォスフェート、クレジルジフェニルフォス
フェート、オクチルジフェニルフォスフェート、イソプ
ロピルフェニルジフェニルフォスフェート、ターシャリ
ーブチルフェニルジフェニルフォスフェート、トリス
(ベータクロロエチル)フォスフェート等があげられ
る。
【0052】脂肪酸系可塑剤としては、例えばブチルオ
レエート、セバシン酸ジブチル、ジブチルセバケート、
セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、ジ2−エチルヘキシ
ルセバケート、ジ(2エチルヘキシル)セバケート等が
あげられる。
【0053】アジピン酸系可塑剤としては、例えばジn
−アルキル(C6,8,10)アジペート、アジピン酸ジn−
アルキル、ジイソブチルアセテート、ジイソノニールア
ジペート、アジピン酸ジイソノニール、アジピン酸ジイ
ソノニール、アジピン酸ジイソデシル、ジイソデシルア
ジペート、アジピン酸ジ2−エチルヘキシル、ジ2−エ
チルヘキシルアジペート、ジオクチルアジペート、アジ
ピン酸ジオクチルジn−アルキル(C7-9)アジペー
ト、ジブトキシエトキシエチルアジペート、アジピン酸
ジエステル等があげられる。
【0054】エポキシ系可塑剤としては、例えばエポキ
シ化脂肪酸エステル、エポキシ化油、エポキシ化大豆
油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化亜麻仁油、エポキ
シ化ものエステル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ2
エチルヘキシル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジイソ
デシル、エポキシ化ブチルステアレート、オクチル・エ
ポキシステアレート等があげられる。
【0055】トリメリット酸系可塑剤としては、例えば
トリメリット酸トリブチル、トリメリット酸トリイソデ
シル、トリ2−エチルヘキシルトリメリテート、トリメ
リット酸トリ−2−エチルヘキシル、トリメリット酸ト
リオクチル、トリオクチルトリメリテート、トリメリッ
ト酸エステル、トリノルマルオクチルトリメリテート、
トリイソデシルトリメリテート等があげられる。
【0056】その他可塑剤としては、例えば塩素化パラ
フィン、塩素化ノルマルパラフィン、アセチルトリブチ
ルシトレート、アセチルクエン酸トリブチル、ブチルフ
タリルブチルグリコレート、2.2.4−トリメチル
1.3編胆ジオールジイソブチレート、フマル酸ジブチ
ル、マレイン酸ジブチル、ジn−ヘキシルアセテート、
ドデカンニ酸ジオクチル、ジ2−エチルヘキシルドデカ
ノエート、マレイン酸ジ2−エチルヘキシル、ジ2−エ
チルヘキシルマレエート、アゼライン酸ジ−2−エチル
ヘキシル、ジ2−エチルヘキシルアゼレート、ジ(2エ
チルヘキシル)アゼレート、ジペンタエリスリトールエ
ステル、(メタ)アクリル酸エステル等があげられる。
【0057】[塩素含有重合体組成物]本発明によれば
また、塩素含有重合体100重量部当たり、(A)ケイ
酸鉛ガラス粉末0.9乃至1.2重量部、特に0.8乃
至1.0重量部と、(B)C8乃至C14の脂肪酸アル
カリ土類金属塩0.1乃至3.0重量部、特に0.5乃
至2.0重量部と、(C)C8乃至C14の脂肪酸亜鉛
0.04乃至0.5重量部、特に0.1乃至0.4重量
部と、(D)C8乃至C14の脂肪酸0.06乃至1.
0重量部、特に0.1乃至0.8重量部と、(E)ポリ
エステル系可塑剤、トリメリット酸系可塑剤またはピロ
メリット酸系可塑剤から選ばれる一種または2種以上の
組合せ10乃至200重量部、特に30乃至80重量部
とを配合する。
【0058】塩素含有重合体としては、例えば、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリ塩化ビニ
ル、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、塩素
化ゴム、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル
−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合
体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−イソ
ブチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合
体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元共重合
体、塩化ビニル−スチレン−アクリロニトリル共重合
体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩素化ビニル−
塩化プロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン
−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エ
ステル共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重
合体、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合体、塩
化ビニル−アクリロニトリル共重合体、内部可塑化ポリ
塩化ビニル等の重合体、及びこれらの塩素含有重合体と
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ−3
−メチルブテンなどのα−オレフィン重合体又はエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体、などのポリオレフィン及びこれらの共重合体、ポリ
スチレン、アクリル樹脂、スチレンと他の単量体(例え
ば無水マレイン酸、ブタジエン、アクリロニトリルな
ど)との共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−ス
チレン共重合体、アクリル酸エステル−ブタジエン−ス
チレン共重合体、メタクリル酸エステル−ブタジエン−
スチレン共重合体とのブレンド品などを挙げることがで
きる。
【0059】ポリエステル系可塑剤としては、多価アル
コールと多価カルボン酸とから誘導されたポリエステル
であって、分子量が1000以上、特に1500以上の
ものが使用される。多価アルコールとしては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、ペンタエリスリトー
ル、ジエチレングリコール、1,6−ヘキシレングリコ
ール、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA
のエチレンオキサイド付加物等の1種又は2種以上が挙
げられ、多価カルボン酸としては、コハク酸、アジピン
酸、セバチン酸、ドデカンジオン酸等の脂肪族ジカルボ
ン酸;シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボ
ン酸;テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸等の芳香族ジカルボン酸;の1種又は2種以上の
組合せが挙げられる。
【0060】ポリエステル系可塑剤の具体的なものとし
ては、ポリ(プロピレングリコール、アジピン酸)エス
テル、ポリ(1,3−ブタンジオール、アジピン酸)エ
ステル、ポリ(1,3−ブタンジオール、セバチン酸)
エステル、ポリ(プロピレングリコール、セバチン酸)
エステル、ポリ(プロピレングリコール、フタル酸)エ
ステル、ポリ(1,3−ブタンジオール、フタル酸)エ
ステル、ポリ(エチレングリコール、アジピン酸)エス
テル、ポリ(エチレングリコール、セバチン酸)エステ
ル、ポリ(1,6−ヘキサンジオール、アジピン酸)エ
ステル、ポリ(ジエチレングリコール、アジピン酸)エ
ステル、ポリ(プロピレングリコール、テルペン無水マ
レイン酸付加物)エステル、アセチルポリ(ブタンジオ
ール、アジピン酸)エステル、等が挙げられる。
【0061】トリメリット酸系可塑剤の具体的なものと
しては、トリ−2エチルヘキシルトリメリテート、トリ
ノルマルオクチルトリメリテート、トリアルキルトリメ
リテート、トリイソデシルトリメリテート、2,2,4
−トリメチル1,3−ペンタジオールジイソブチレート トリメリット酸エステル、トリメリット酸トリブチル、
トリメリット酸トリオクチル、トリメリット酸トリイソ
デシル、等が挙げられる。
【0062】ピロメリット酸系可塑剤の具体的なものと
しては、ピロメリット酸ジブチル−ジ−(2−エチルヘ
キシル)、ピロメリット酸テトラ(2−エチルヘキシ
ル)、ピロメリット酸テトラ(イソオクチル)、ピロメ
リット酸テトラデシル、ピロメリット酸1,2,4,5
−テトライソノニル ピロメリット酸1,2,4,5−テトライソデシル ピロメリット酸1,2−ジ(イソノニル)−4,5−ジ
(ジイソデシル)、ピロメリット酸1,4−ジ(イソノ
ニル)−2,5−ジ(ジイソデシル)、ピロメリット酸
1,5−ジ(イソノニル)−2,4−ジ(ジイソデシ
ル)、テトラn−オクチルピロメリテート テトラ2−エチルヘキシルピロメリテート等が挙げられ
る。
【0063】本発明の塩素含有重合体組成物において、
それ自体公知の樹脂用配合剤、例えば、着色料、無機或
いは有機の充填剤、滑剤、可塑剤、キレート化剤、抗菌
剤、光安定剤、難燃剤、強化剤等を配合することができ
ることはいう迄もなく、その代表例としては、珪酸カル
シウム、アルカリアルミニウム複合水酸化物炭酸塩、ハ
イドロタルサイト、ゼオライト、ホウ酸、ホウ酸亜鉛、
錫酸亜鉛、ヒドロキシ錫酸亜鉛等が挙げられ、さらには
これらをシランカップリング剤、ワックス、水酸化マグ
ネシウム、水酸化アルミニウムで表面処理された物を配
合することができる。
【0064】
【実施例】本発明を、次の実施例を参照しつつ、更に説
明する。なお、本発明で用いた主な測定は、以下の通り
である。 (1)プラスト耐熱性(ギア耐熱) 混練成形したPVCシートをオーブン中にて165℃に
加熱し、劣化着色するまでの時間(分)を測定して難燃
剤含有シートの耐熱性を評価した。 <混練条件> ラボプラストミル形式 20R200 ローラーミキサ型式 R−60H 容量 約60cc ブレード形状 ローラー型 ブレード回転比 2:3(L:R) 温度 190℃ 回転数 40rpm PVC充填量 63g (2)熱安定性(H.T) JIS−K−6723法に準じて、180℃におけるコ
ンゴーレッド法による塩化水素捕捉性試験により測定し
た。 (3)低温耐熱性(熱老化性) 混練成形したPVCシートをオーブン中にて158℃に
加熱し、10日後、初期重量に対する重量減少率(%)
を測定して難燃剤含有シートの低温耐熱性を評価した。 (4)耐ブリード性 150℃で5分間混練し、160℃で5分間成形したP
VCプレスシートを70℃、湿度95%の条件下で3日
間放置し表面及び裏面のブリード状態を目視にて評価し
た。判定基準は下記の通りとした。 1ブリードなし 2微量ブリード 3激しくブリード (5)耐ブリーミング性 150℃で5分間混練し、160℃で5分間成形したP
VCプレスシートを70℃の水道水に浸漬し3日間放置
し表面ブリーミング状態を目視にて評価した。判定基準
は下記の通りとした。 1ブリーミングなし 2微量ブリーミング 3激しくブリーミング (6)比抵抗 ADVANTEST R8340を用いて、印加電圧5
00Vで表面抵抗率を測定した。 (7)初期着色 混練成形したPVCシートの色を標準シートと比較して
どれくらい着色しているか目視判定を行った。判定基準
は下記の通りとした。 1:透明 2:微淡黄色 3:淡黄色 4:薄黄色 5:黄色 (8)移行性 混練成形したPVCシートをから5cm×10cmの試
験シートを切り取り、同じ大きさのポリエチレン(LLDP
E) シートと密着させ、1Kgの加重を加えたまま70
℃に保ち、3日後の移行性を目視にて10段階評価し
た。 判定基準は下記の通りとした。 移行なし 1←−−−→10 激しく移行 (9)化学組成 酸化鉛 :JIS K−1450に準拠して測定し
た。 二酸化珪素 :JIS M−8852,M−8855に
準拠して測定した。 (10)硝酸反応率(Rn) 試料5gに含まれる鉛酸化物の量(X0 )と、その試料
5gを0.35規定の硝酸50ml中で20分間撹拌す
るとき溶出する鉛酸化物の量(X1 )を測定し、下記式
で硝酸反応率を表す。 Rn=(X1/X0) ×100 (11)ハンター白色度 ハンター式比色光沢計を用いて測定した。
【0065】(反応例1〜4)酸化鉛と二酸化珪素(水
澤化学工業製:ミズカシル)の粉末の重量比が(A)7
5:25、(B)85:15、(C)88:12、
(D)42:58になるように、それぞれ乾式混合を行
い、アルミナるつぼを用いて950℃で溶融し、この溶
融物を水に入れ急冷してカレット化合物を得た。このカ
レット化合物をポットミルに取り、純水を加えて湿式粉
砕を行い、その後脱水、乾燥しケイ酸鉛ガラス粉末
(A,B,C,D)を得た。その化学組成、硝酸反応
率、ハンター白色土、粒子径を表1に示す。また、ケイ
酸ガラス粉末B、DのX線回折像を図3、図4に示す。
【0066】
【表1】
【0067】(実施例1)ポリ塩化ビニル樹脂(重合度
=1030)100gと反応例1で得られたケイ酸ガラ
ス粉末(A)4.5gとラウリン酸バリウム1.5gと
ラウリン酸亜鉛0.3gとラウリン酸0.6gと微粉末
ケイ酸(塩野義製薬:カープレックス80)0.3gと
ポリ(プロピレングリコール、アジピン酸)エステル5
0gの配合物を高速撹拌機で均一に混合した後、ロール
ミルで混練して厚さ1.0mmのシートを作成し、ギヤ
オーブン耐熱性、熱安定性、低温耐熱性、耐ブリード
性、耐ブルーミング性、比抵抗、初期着色、移行性を測
定した、その結果を表2に示す。
【0068】(実施例2)ポリ塩化ビニル樹脂(重合度
=1030)100gと反応例1で得られたケイ酸ガラ
ス粉末(B)4.5gとラウリン酸バリウム1.5gと
ラウリン酸亜鉛0.3gとラウリン酸0.6gと微粉末
ケイ酸(塩野義製薬:カープレックス80)0.3gと
ポリエステル系可塑剤PN−250(旭電化社製:アジ
ピン酸系ポリエステル)50gの配合物を高速撹拌機で
均一に混合した後、ロールミルで混練して厚さ1.0m
mのシートを作成し、ギヤオーブン耐熱性、熱安定性、
低温耐熱性、耐ブリード性、耐ブルーミング性、比抵
抗、初期着色、移行性を測定した、その結果を表2に示
す。
【0069】(実施例3)ポリ塩化ビニル樹脂(重合度
=1030)100gと反応例1で得られたケイ酸ガラ
ス粉末(C)4.5gと微粉末ケイ酸(塩野義製薬:カ
ープレックス80)0.3gとラウリン酸バリウム1.
5gとラウリン酸亜鉛0.3gとラウリン酸0.6gと
ピロメリット酸ジブチル−ジ−(2−エチルヘキシル)
50gの配合物を高速撹拌機で均一に混合した後、ロー
ルミルで混練して厚さ1.0mmのシートを作成し、ギ
ヤオーブン耐熱性、熱安定性、低温耐熱性、耐ブリード
性、耐ブルーミング性、比抵抗、初期着色、移行性を測
定した、その結果を表2に示す。
【0070】(実施例4)ポリ塩化ビニル樹脂(重合度
=1030)100gと反応例1で得られたケイ酸ガラ
ス粉末(B)5.5gとラウリン酸バリウム1.7gと
ラウリン酸亜鉛0.27gとラウリン酸0.53gと微
粉末ケイ酸(塩野義製薬:カープレックス80)0.3
gとトリメリット酸系可塑剤トリメックスT−08(花
王社製)50gの配合物を高速撹拌機で均一に混合した
後、ロールミルで混練して厚さ1.0mmのシートを作
成し、ギヤオーブン耐熱性、熱安定性、低温耐熱性、耐
ブリード性、耐ブルーミング性、比抵抗、初期着色、移
行性を測定した、その結果を表2に示す。
【0071】(実施例5)ポリ塩化ビニル樹脂(重合度
=1030)100gと反応例1で得られたケイ酸ガラ
ス粉末(C)をポットミルで平均粒径0.8μmにした
もの4.5gとラウリン酸バリウム2.3gとラウリン
酸亜鉛0.3gとラウリン酸0.6gと微粉末ケイ酸
(塩野義製薬:カープレックス80)0.3gとポリエ
ステル系可塑剤PN−250(旭電化社製:アジピン酸
系ポリエステル)50gの配合物を高速撹拌機で均一に
混合した後、ロールミルで混練して厚さ1.0mmのシ
ートを作成し、ギヤオーブン耐熱性、熱安定性、低温耐
熱性、耐ブリード性、耐ブルーミング性、比抵抗、初期
着色、移行性を測定した、その結果を表2に示す。
【0072】(実施例6)ポリ塩化ビニル樹脂(重合度
=1030)100gと反応例1で得られたケイ酸ガラ
ス粉末(B)9.0gとラウリン酸バリウム1.5gと
ラウリン酸亜鉛0.3gとラウリン酸0.6gと微粉末
ケイ酸(塩野義製薬:カープレックス80)0.3gと
トリメリット酸系可塑剤トリメックスT−08(花王社
製)50gの配合物を高速撹拌機で均一に混合した後、
ロールミルで混練して厚さ1.0mmのシートを作成
し、ギヤオーブン耐熱性、熱安定性、低温耐熱性、耐ブ
リード性、耐ブルーミング性、比抵抗、初期着色、移行
性を測定した、その結果を表2に示す。
【0073】(比較例1)ポリ塩化ビニル樹脂(重合度
=1030)100gと反応例1で得られたケイ酸ガラ
ス粉末(B)0.6gとラウリン酸バリウム1.5gと
ラウリン酸亜鉛0.3gとラウリン酸0.6gと微粉末
ケイ酸(塩野義製薬:カープレックス80)0.3gと
トリメリット酸系可塑剤トリメックスT−08(花王社
製)50gの配合物を高速撹拌機で均一に混合した後、
ロールミルで混練して厚さ1.0mmのシートを作成
し、ギヤオーブン耐熱性、熱安定性、低温耐熱性、耐ブ
リード性、耐ブルーミング性、比抵抗、初期着色、移行
性を測定した、その結果を表2に示す。
【0074】(比較例2)ポリ塩化ビニル樹脂(重合度
=1030)100gと反応例1で得られたケイ酸ガラ
ス粉末(D)4.5gとラウリン酸バリウム1.5gと
ラウリン酸亜鉛0.3gとラウリン酸0.6gと微粉末
ケイ酸(塩野義製薬:カープレックス80)0.3gと
ピロメリット酸テトラ(2−エチルヘキシル)50gの
配合物を高速撹拌機で均一に混合した後、ロールミルで
混練して厚さ1.0mmのシートを作成し、ギヤオーブ
ン耐熱性、熱安定性、低温耐熱性、耐ブリード性、耐ブ
ルーミング性、比抵抗、初期着色、移行性を測定した、
その結果を表2に示す。
【0075】(比較例3)実施例2のラウリン酸バリウ
ムをステアリン酸バリウムに変更した以外は同様にし、
ギヤオーブン耐熱性、熱安定性、低温耐熱性、耐ブリー
ド性、耐ブルーミング性、比抵抗、初期着色、移行性を
測定した、その結果を表2に示す。
【0076】(比較例4)実施例2で用いるケイ酸ガラ
ス粉末(B)を三塩基性硫酸鉛に変更した以外は同様に
し、ギヤオーブン耐熱性、熱安定性、低温耐熱性、耐ブ
リード性、耐ブルーミング性、比抵抗、初期着色、移行
性を測定した、その結果を表2に示す。
【0077】(比較例5)実施例2のラウリン酸亜鉛の
量を1.5gに変更した以外は同様にし、ギヤオーブン
耐熱性、熱安定性、低温耐熱性、耐ブリード性、耐ブル
ーミング性、比抵抗、初期着色、移行性を測定した、そ
の結果を表2に示す。
【0078】(実施例6)実施例2のラウリン酸バリウ
ムの量を6.0gに変更した以外は同様にし、ギヤオー
ブン耐熱性、熱安定性、低温耐熱性、耐ブリード性、耐
ブルーミング性、比抵抗、初期着色、移行性を測定し
た、その結果を表2に示す。
【0079】
【表2】
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、ケイ酸鉛ガラス粉末
に、C8乃至C14の脂肪酸、その脂肪酸のアルカリ土
類金属塩、及びその脂肪酸の亜鉛塩を組み合わせで配合
することにより、耐熱性、特に低温持続耐熱性に優れ、
初期着色が抑制され、非移行性、即ち耐ブリード性や耐
ブルーミング性にも優れた塩素含有重合体用安定剤を提
供できる。
【0081】また、この安定剤をポリエステル系可塑
剤、トリメリット酸系可塑剤またはピロメリット酸系可
塑剤から選ばれる一種または2種以上の組合せと共に塩
素含有重合体に配合することにより、優れた耐熱老化性
が得られ、電線被覆としての物性を長期にわたって安定
に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】塩化ビニル樹脂組成物について、158℃のギ
アオーブン中に保持したときの老化日数と重量減少率と
の関係をプロットしたグラフである。
【図2】図1の組成物について、老化日数と伸び残率と
の関係をプロットしたグラフである。
【図3】反応例2で製造したケイ酸ガラス粉末のX線回
折像である。
【図4】反応例4で製造したケイ酸ガラス粉末のX線回
折像である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)鉛成分とケイ素成分とを、それぞ
    れPbO及びSiO 2 として表して、 PbO:SiO2 =70:30〜90:10 の重量比で含有するケイ酸鉛ガラス粉末60乃至90重
    量%と、(B)C8乃至C14の脂肪酸アルカリ土類金
    属塩5乃至30重量%と、(C)C8乃至C14の脂肪
    酸亜鉛2乃至5重量%と、(D)C8乃至C14の脂肪
    酸3乃至10重量%とを含有して成ることを特徴とする
    塩素含有重合体用非移行性安定剤。
  2. 【請求項2】 前記ケイ酸鉛ガラス粉末(A)が10μ
    m以下の粒径を有し、下記式(1) Rn=(X1 /X0 )×100 …(1) 式中、X0 はケイ酸鉛ガラス5g中に含まれる鉛酸化物
    のグラム数であり、X1 はケイ酸鉛ガラス5gを0.3
    5規定の硝酸50ml中で20分間攪拌するときに溶解
    する鉛酸化物のグラム数である、 で定義される硝酸反応率(Rn)が30%以上であり、
    且つハンター白色度が80%以上であるケイ酸鉛ガラス
    粉末である請求項1記載の安定剤。
  3. 【請求項3】 前記C8乃至C14の脂肪酸アルカリ土
    類金属塩(B)がラウリン酸バリウムである請求項1ま
    たは2記載の安定剤。
  4. 【請求項4】 前記C8乃至C14の脂肪酸亜鉛(C)
    がラウリン酸亜鉛である請求項1乃至3の何れかに記載
    の安定剤。
  5. 【請求項5】 前記C8乃至C14の脂肪酸(D)がラ
    ウリン酸である請求項1乃至4の何れかに記載の安定
    剤。
  6. 【請求項6】 塩素含有重合体100重量部当たり、
    (A)鉛成分とケイ素成分とを、それぞれPbO及びS
    iO2 として表して、 PbO:SiO2 =70:30〜90:10 の重量比で含有するケイ酸鉛ガラス粉末1.2乃至9.
    0重量部と、(B)C8乃至C14の脂肪酸アルカリ土
    類金属塩0.1乃至3.0重量部と、(C)C8乃至C
    14の脂肪酸亜鉛0.04乃至1.0重量部と、(D)
    C8乃至C14の脂肪酸0.06乃至1.0重量部と、
    (E)ポリエステル系可塑剤、トリメリット酸系可塑剤
    またはピロメリット酸系可塑剤から選ばれる一種または
    2種以上の組合せ10乃至200重量部とを含有して成
    ることを特徴とする安定化された非移行性塩素含有重合
    体組成物。
JP30323396A 1996-11-14 1996-11-14 塩素含有重合体用非移行性安定剤及び塩素含有重合体組成物 Pending JPH10139922A (ja)

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