JPH10139890A - シリコーンゴム用架橋剤及び架橋方法 - Google Patents
シリコーンゴム用架橋剤及び架橋方法Info
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- JPH10139890A JPH10139890A JP31414096A JP31414096A JPH10139890A JP H10139890 A JPH10139890 A JP H10139890A JP 31414096 A JP31414096 A JP 31414096A JP 31414096 A JP31414096 A JP 31414096A JP H10139890 A JPH10139890 A JP H10139890A
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- methylbenzoyl
- bis
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Abstract
(57)【要約】
【課題】安全性及び貯蔵安定性が良好で、かつ環境に悪
影響を及ぼさないシリコーンゴム用架橋剤を提供する
事。 【解決手段】ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサ
イドとビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドと
の混合物及び2−メチルベンゾイルクロライドと4−メ
チルベンゾイルクロライドとの混合物を原料として合成
されるアシメBPO含有混合パーオキサイドを架橋剤と
してシリコーンゴムの架橋を行う。
影響を及ぼさないシリコーンゴム用架橋剤を提供する
事。 【解決手段】ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサ
イドとビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドと
の混合物及び2−メチルベンゾイルクロライドと4−メ
チルベンゾイルクロライドとの混合物を原料として合成
されるアシメBPO含有混合パーオキサイドを架橋剤と
してシリコーンゴムの架橋を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器・自動車
部品・電線被覆材・複写機ロール・医療関連製品等に使
用されるシリコーンゴムを架橋するのに好適な架橋剤に
関する。
部品・電線被覆材・複写機ロール・医療関連製品等に使
用されるシリコーンゴムを架橋するのに好適な架橋剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーンゴムは、一般に有機過酸化物
を架橋剤として用いて、加熱下に架橋成形される。シリ
コーンゴムとしては、ジメチルシリコーンゴム、メチル
ビニルシリコーンゴム、メチルフェニルシリコーンゴ
ム、フロロシリコーンゴム等が一般的に使用されてお
り、これらはそれぞれ架橋特性、低温特性及び耐油性が
良い等々の特徴を有している。これらのゴムは、架橋剤
のみを用いて成形されることは殆どなく、多くの場合こ
れらのゴムに乾式シリカ、湿式シリカ等の補強材、シリ
コーンオイル等の可塑剤、さらに種々物性向上を目的と
して添加される各種添加剤等々を配合して得られたシリ
コーンゴムコンパウンドに、架橋剤として有機過酸化物
を必要量添加混合した後、金型や熱風炉中で必要温度、
必要時間加熱して、シリコーンゴム成形品を得ている。
を架橋剤として用いて、加熱下に架橋成形される。シリ
コーンゴムとしては、ジメチルシリコーンゴム、メチル
ビニルシリコーンゴム、メチルフェニルシリコーンゴ
ム、フロロシリコーンゴム等が一般的に使用されてお
り、これらはそれぞれ架橋特性、低温特性及び耐油性が
良い等々の特徴を有している。これらのゴムは、架橋剤
のみを用いて成形されることは殆どなく、多くの場合こ
れらのゴムに乾式シリカ、湿式シリカ等の補強材、シリ
コーンオイル等の可塑剤、さらに種々物性向上を目的と
して添加される各種添加剤等々を配合して得られたシリ
コーンゴムコンパウンドに、架橋剤として有機過酸化物
を必要量添加混合した後、金型や熱風炉中で必要温度、
必要時間加熱して、シリコーンゴム成形品を得ている。
【0003】前記したようなシリコーンゴムコンパウン
ドの架橋には、一般にビス(2,4−ジクロロベンゾイ
ル)パーオキサイド、ジベンゾイルパーオキサイド、ビ
ス(4−クロロベンゾイル)パーオキサイド、t−ブチ
ルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブ
チルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、等の有機過酸化物が液状、固体(粉末)状又はペ
ースト状で用いられており、成形法、成形温度、シリコ
ーンゴムの種類、添加剤の種類等の条件により架橋剤の
種類や添加量が選択され、それぞれ用いられている。こ
れら種々の架橋剤の中でビス(2,4−ジクロロベンゾ
イル)パーオキサイドはすぐれた架橋剤であり、工業的
に最も多く使用されている。すなわち、架橋速度が前記
架橋剤の中で最も速く、生産性が良いうえに、熱風架橋
(HAV)が効率よく出来るという長所がある。
ドの架橋には、一般にビス(2,4−ジクロロベンゾイ
ル)パーオキサイド、ジベンゾイルパーオキサイド、ビ
ス(4−クロロベンゾイル)パーオキサイド、t−ブチ
ルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキサイド、
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブ
チルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、等の有機過酸化物が液状、固体(粉末)状又はペ
ースト状で用いられており、成形法、成形温度、シリコ
ーンゴムの種類、添加剤の種類等の条件により架橋剤の
種類や添加量が選択され、それぞれ用いられている。こ
れら種々の架橋剤の中でビス(2,4−ジクロロベンゾ
イル)パーオキサイドはすぐれた架橋剤であり、工業的
に最も多く使用されている。すなわち、架橋速度が前記
架橋剤の中で最も速く、生産性が良いうえに、熱風架橋
(HAV)が効率よく出来るという長所がある。
【0004】熱風架橋は、例えば押出成形品を連続的に
架橋する方法で、押出機より押出されたシリコーンゴム
チューブ、シリコーンゴム被覆電線等を200〜400
℃程度の熱風炉を通過させることにより架橋させる成形
法である。通常、熱風架橋には、ビス(2,4−ジクロ
ロベンゾイル)パーオキサイド又はビス(4−クロロベ
ンゾイル)パーオキサイドが架橋剤として使用される。
これらの架橋剤は、成形物に発泡を生じさせることがな
いという特徴があるものの、ビス(4−クロロベンゾイ
ル)パーオキサイドは架橋速度が遅いため、特殊な場合
を除いて熱風架橋には使用されていないというのが現状
である。従って、熱風架橋に使用できる架橋剤は、実質
的にはビス(2,4−ジクロロベンゾイル)パーオキサ
イドのみということになっている。しかし、この架橋剤
を使用して熱風架橋法や加圧成形法により架橋成形され
たシリコーンゴム成形物は、ブルーミングを生じるとい
う問題がある。ブルーミングとは、架橋剤の分解生成物
等が徐々にしみ出て表面が白くなる現象で、これを防ぐ
ためにビス(2,4−ジクロロベンゾイル)パーオキサ
イドで架橋されたシリコーンゴム成形物を、成形後長時
間高温下で二次架橋処理を行う必要がある。ビス(2,
4−ジクロロベンゾイル)パーオキサイドは各種シリコ
ーンゴム用架橋剤の中で最も低い架橋温度、最も高い架
橋効率をもち、熱風架橋に使用できる唯一の架橋剤であ
るが、一方において前記のように二次処理を施さなけれ
ばならないという問題を有しており、この問題の解決が
ひさしく求められていた。又、この化合物は分子構造内
に塩素原子を有しており、環境に悪影響を及ぼす懸念が
指摘されている。
架橋する方法で、押出機より押出されたシリコーンゴム
チューブ、シリコーンゴム被覆電線等を200〜400
℃程度の熱風炉を通過させることにより架橋させる成形
法である。通常、熱風架橋には、ビス(2,4−ジクロ
ロベンゾイル)パーオキサイド又はビス(4−クロロベ
ンゾイル)パーオキサイドが架橋剤として使用される。
これらの架橋剤は、成形物に発泡を生じさせることがな
いという特徴があるものの、ビス(4−クロロベンゾイ
ル)パーオキサイドは架橋速度が遅いため、特殊な場合
を除いて熱風架橋には使用されていないというのが現状
である。従って、熱風架橋に使用できる架橋剤は、実質
的にはビス(2,4−ジクロロベンゾイル)パーオキサ
イドのみということになっている。しかし、この架橋剤
を使用して熱風架橋法や加圧成形法により架橋成形され
たシリコーンゴム成形物は、ブルーミングを生じるとい
う問題がある。ブルーミングとは、架橋剤の分解生成物
等が徐々にしみ出て表面が白くなる現象で、これを防ぐ
ためにビス(2,4−ジクロロベンゾイル)パーオキサ
イドで架橋されたシリコーンゴム成形物を、成形後長時
間高温下で二次架橋処理を行う必要がある。ビス(2,
4−ジクロロベンゾイル)パーオキサイドは各種シリコ
ーンゴム用架橋剤の中で最も低い架橋温度、最も高い架
橋効率をもち、熱風架橋に使用できる唯一の架橋剤であ
るが、一方において前記のように二次処理を施さなけれ
ばならないという問題を有しており、この問題の解決が
ひさしく求められていた。又、この化合物は分子構造内
に塩素原子を有しており、環境に悪影響を及ぼす懸念が
指摘されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】我々は既に、ビス
(2,4−ジクロロベンゾイル)パーオキサイドの代わ
りにビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサイドを架
橋剤として用いることにより前者と同じ架橋特性をも
ち、かつブルーミングのないシリコーンゴム成形物が得
られることを見出している(特開昭59−1875
8)。又、ビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイ
ドを用いる特許(特公平4−50327)があるが、ビ
ス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドは融点が約
53℃と低いため貯蔵安定性に欠けるという欠点があ
る。更に、ビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイ
ドは、分解温度が高く、架橋させるのに高温を必要と
し、ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサイドと同
じ程度の架橋温度で架橋させるには時間がかかると言う
欠点がある。
(2,4−ジクロロベンゾイル)パーオキサイドの代わ
りにビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサイドを架
橋剤として用いることにより前者と同じ架橋特性をも
ち、かつブルーミングのないシリコーンゴム成形物が得
られることを見出している(特開昭59−1875
8)。又、ビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイ
ドを用いる特許(特公平4−50327)があるが、ビ
ス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドは融点が約
53℃と低いため貯蔵安定性に欠けるという欠点があ
る。更に、ビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイ
ドは、分解温度が高く、架橋させるのに高温を必要と
し、ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサイドと同
じ程度の架橋温度で架橋させるには時間がかかると言う
欠点がある。
【0006】過酸化物からなる架橋剤の製造において
は、これを純品で合成すると衝撃や摩擦による爆発の危
険性が高いため、通常これをシリコーンオイルで希釈し
純度を下げた湿体として合成し、その後更に必要量のシ
リコーンオイルを加えてペースト化・脱水をして製品と
されている。ビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサ
イドのシリコーンオイルで純度を下げた含水の湿体品
は、製造工程に関する圧力容器試験(PVT)での危険
性評価基準値(オリフィス径9mmで10回試験を行
い、4回以下の破裂の場合消防法における取扱が危険物
の第5類第2種となる)をクリアー出来るが、ビス(2
−メチルベンゾイル)パーオキサイドのシリコーンオイ
ルを用いて純度を下げた湿体品の場合は、製造工程下で
のPVTでの危険性評価第5類第2種の基準値をクリア
ーするのが非常に難しい。
は、これを純品で合成すると衝撃や摩擦による爆発の危
険性が高いため、通常これをシリコーンオイルで希釈し
純度を下げた湿体として合成し、その後更に必要量のシ
リコーンオイルを加えてペースト化・脱水をして製品と
されている。ビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサ
イドのシリコーンオイルで純度を下げた含水の湿体品
は、製造工程に関する圧力容器試験(PVT)での危険
性評価基準値(オリフィス径9mmで10回試験を行
い、4回以下の破裂の場合消防法における取扱が危険物
の第5類第2種となる)をクリアー出来るが、ビス(2
−メチルベンゾイル)パーオキサイドのシリコーンオイ
ルを用いて純度を下げた湿体品の場合は、製造工程下で
のPVTでの危険性評価第5類第2種の基準値をクリア
ーするのが非常に難しい。
【0007】ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサ
イドとビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドと
を湿体状、又はペースト状で混合することにより、両者
の欠点(前者は融点が低いために貯蔵安定性に劣り、後
者は融点は高いが分解温度が高いために使用する場合高
温で架橋しなければならない)を互いに補う事が出来
る。しかしパーオキサイドを製造してから混合する方法
では、製造ロットにより各パーオキサイドの純度が異な
ることが多いため、2種のパーオキサイドの比率を一定
にしたり、製品品質を均一にするのに困難を伴うことが
多い。
イドとビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドと
を湿体状、又はペースト状で混合することにより、両者
の欠点(前者は融点が低いために貯蔵安定性に劣り、後
者は融点は高いが分解温度が高いために使用する場合高
温で架橋しなければならない)を互いに補う事が出来
る。しかしパーオキサイドを製造してから混合する方法
では、製造ロットにより各パーオキサイドの純度が異な
ることが多いため、2種のパーオキサイドの比率を一定
にしたり、製品品質を均一にするのに困難を伴うことが
多い。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
を解決すべく鋭意検討の結果、ビス(2−メチルベンゾ
イル)パーオキサイドとビス(4−メチルベンゾイル)
パーオキサイドの混合物及び2−メチルベンゾイルクロ
ライドと4−メチルベンゾイルクロライドの混合物を予
め別個に調製しておいて、これらからパーオキサイドを
合成することによって得られる2−メチルベンゾイル
4’−メチルベンゾイルパーオキサイド(アシメBPO
と略記)、ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサイ
ド及びビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドか
らなるベンゾイルパーオキサイド混合物(アシメBPO
含有混合パーオキサイドと略記)が、ビス(2−メチル
ベンゾイル)パーオキサイドより安定性・安全性に優
れ、かつ架橋速度に優れるという特徴があることを見出
し、本発明を完成させるに到った。
を解決すべく鋭意検討の結果、ビス(2−メチルベンゾ
イル)パーオキサイドとビス(4−メチルベンゾイル)
パーオキサイドの混合物及び2−メチルベンゾイルクロ
ライドと4−メチルベンゾイルクロライドの混合物を予
め別個に調製しておいて、これらからパーオキサイドを
合成することによって得られる2−メチルベンゾイル
4’−メチルベンゾイルパーオキサイド(アシメBPO
と略記)、ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサイ
ド及びビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドか
らなるベンゾイルパーオキサイド混合物(アシメBPO
含有混合パーオキサイドと略記)が、ビス(2−メチル
ベンゾイル)パーオキサイドより安定性・安全性に優
れ、かつ架橋速度に優れるという特徴があることを見出
し、本発明を完成させるに到った。
【0009】即ち、本発明は、 (1)ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサイドと
ビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドの混合物
及び2−メチルベンゾイルクロライドと4−メチルベン
ゾイルクロライドの混合物を原料として合成された2−
メチルベンゾイル4’−メチルベンゾイルパーオキサイ
ド、ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサイド及び
ビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドからなる
ベンゾイルパーオキサイド混合物からなるシリコーンゴ
ム用架橋剤 (2)(1)記載のベンゾイルパーオキサイド混合物を
用いることを特徴とするシリコーンゴムの架橋方法に関
する。
ビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドの混合物
及び2−メチルベンゾイルクロライドと4−メチルベン
ゾイルクロライドの混合物を原料として合成された2−
メチルベンゾイル4’−メチルベンゾイルパーオキサイ
ド、ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサイド及び
ビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドからなる
ベンゾイルパーオキサイド混合物からなるシリコーンゴ
ム用架橋剤 (2)(1)記載のベンゾイルパーオキサイド混合物を
用いることを特徴とするシリコーンゴムの架橋方法に関
する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のシリコーンゴム用架橋剤の合成方法としては、
ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサイドとビス
(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドの混合物及び
2−メチルベンゾイルクロライドと4−メチルベンゾイ
ルクロライドの混合物とをそれぞれ別個に予め調製して
おいてから、アルカリの存在下に反応させるものであ
る。得られた(アシメBPO含有)混合パーオキサイド
をペースト化し、シリコーンゴムの架橋剤に使用する。
本発明のシリコーンゴム用架橋剤の合成方法としては、
ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサイドとビス
(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドの混合物及び
2−メチルベンゾイルクロライドと4−メチルベンゾイ
ルクロライドの混合物とをそれぞれ別個に予め調製して
おいてから、アルカリの存在下に反応させるものであ
る。得られた(アシメBPO含有)混合パーオキサイド
をペースト化し、シリコーンゴムの架橋剤に使用する。
【0011】本発明のシリコーンゴム用架橋剤の合成に
おいては、ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサイ
ドとビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドとの
比率、及び2−メチルベンゾイルクロライドと4−メチ
ルベンゾイルクロライドとの比率をそれぞれ50:50
から1:99とし、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム
等から選ばれるアルカリ性物質を、ベンゾイルクロライ
ドに対しモル比で1から1.5倍量使用する。反応温度
は0から30℃とし、1から4時間反応させる。この比
率は、50:50に近い方は融点を上げる効果はそれほ
どなく、1:99に近い方は分解温度を下げる効果が小
さい為、好ましくは20:80から5:95の範囲であ
る。製造工程下に於ける中間品のPVTでの危険性評価
では、オリフィス径9mmで50:50においても4/
10以下の数値であり、ビス(2−メチルベンゾイル)
パーオキサイドが減ればより安全な側に向かう。
おいては、ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサイ
ドとビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドとの
比率、及び2−メチルベンゾイルクロライドと4−メチ
ルベンゾイルクロライドとの比率をそれぞれ50:50
から1:99とし、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム
等から選ばれるアルカリ性物質を、ベンゾイルクロライ
ドに対しモル比で1から1.5倍量使用する。反応温度
は0から30℃とし、1から4時間反応させる。この比
率は、50:50に近い方は融点を上げる効果はそれほ
どなく、1:99に近い方は分解温度を下げる効果が小
さい為、好ましくは20:80から5:95の範囲であ
る。製造工程下に於ける中間品のPVTでの危険性評価
では、オリフィス径9mmで50:50においても4/
10以下の数値であり、ビス(2−メチルベンゾイル)
パーオキサイドが減ればより安全な側に向かう。
【0012】シリコーンゴムの架橋は、常法により行わ
れるが、通常、製品に必要な性能を与えるための可塑剤
や添加剤をシリコーンゴムに添加混合し、シリコーンゴ
ムに対する本発明で使用する(アシメBPO含有)混合
パーオキサイドの添加量を、100gのシリコーンゴム
に対して約0.5から10ミリモル、好ましくは約1か
ら10ミリモル添加、これらを良く混合した後一定時間
加熱、加圧成形すればよい。
れるが、通常、製品に必要な性能を与えるための可塑剤
や添加剤をシリコーンゴムに添加混合し、シリコーンゴ
ムに対する本発明で使用する(アシメBPO含有)混合
パーオキサイドの添加量を、100gのシリコーンゴム
に対して約0.5から10ミリモル、好ましくは約1か
ら10ミリモル添加、これらを良く混合した後一定時間
加熱、加圧成形すればよい。
【0013】本発明の架橋剤により架橋可能なシリコー
ンゴムの具体例としては、ジメチルシリコーンゴム、メ
チルフェニルシリコーンゴム、フロロシリコーンゴム等
が挙げられる。これらのシリコーンゴムに必要な添加剤
を混合し、更に架橋剤を混合させた後、目的とする鋳型
等に注入し、通常架橋温度を100℃から400℃、架
橋時間を5分から4時間の範囲から選ばれる条件で硬化
される。
ンゴムの具体例としては、ジメチルシリコーンゴム、メ
チルフェニルシリコーンゴム、フロロシリコーンゴム等
が挙げられる。これらのシリコーンゴムに必要な添加剤
を混合し、更に架橋剤を混合させた後、目的とする鋳型
等に注入し、通常架橋温度を100℃から400℃、架
橋時間を5分から4時間の範囲から選ばれる条件で硬化
される。
【0014】合成例1には、本発明におけるアシメBP
O含有混合パーオキサイドの含有量が50重量%である
シリコーンオイルペーストの合成方法を示したが、種々
の方法で合成可能であり、又、安全化のために用いたシ
リコーンオイルも、その全部又は一部をフタール酸エス
テル類で置き換えてもその性能に問題はない。純品の形
で用いることも可能ではあるが、安全化と粒子の細粒化
のためにはシリコーンオイルやフタール酸類でペースト
化する方が好ましい。
O含有混合パーオキサイドの含有量が50重量%である
シリコーンオイルペーストの合成方法を示したが、種々
の方法で合成可能であり、又、安全化のために用いたシ
リコーンオイルも、その全部又は一部をフタール酸エス
テル類で置き換えてもその性能に問題はない。純品の形
で用いることも可能ではあるが、安全化と粒子の細粒化
のためにはシリコーンオイルやフタール酸類でペースト
化する方が好ましい。
【0015】本発明の架橋剤は、その製造工程での安全
性が優れており、貯蔵安定性が良好で、シリコーンゴム
の架橋に使用した場合比較的低温で短時間で架橋物を得
ることが出来、得られた架橋物に発泡がなく、架橋密度
も高い。又、本発明の架橋方法で得られたシリコーンゴ
ム架橋成型品は、長時間経過してもブルーミングを生じ
ない。
性が優れており、貯蔵安定性が良好で、シリコーンゴム
の架橋に使用した場合比較的低温で短時間で架橋物を得
ることが出来、得られた架橋物に発泡がなく、架橋密度
も高い。又、本発明の架橋方法で得られたシリコーンゴ
ム架橋成型品は、長時間経過してもブルーミングを生じ
ない。
【0016】
【実施例】以下、実施例、比較例により本発明を更に詳
細に説明するが、これらにより、本発明が限定されるも
のではない。
細に説明するが、これらにより、本発明が限定されるも
のではない。
【0017】合成例 1 攪拌機、温度計及び滴下ロートを備えた1リットルビー
カーに、水100g、25重量%水酸化ナトリウム水溶
液352g(2.2モル)、10重量%ネオゲンR(商
品名、ノニオン系界面活性剤、第一工業製薬製)水溶液
10gを仕込み、外冷下0℃に冷却した。この溶液に過
酸化水素60重量%含有の過酸化水素水68g(1.2
モル)を0〜5℃に保ちながら、攪拌下に滴下した。得
られた混合物中に、2−メチルベンゾイルクロライドと
4−メチルベンゾイルクロライドとの比率10:90の
混合物311g(2.0モル)を0から5℃で激しく攪
拌しながら、60分間にわたって徐々に加えた。さら
に、この反応混合物を0から5℃に保持して60分間攪
拌した。反応終了後、この反応混合物をヌッチェ上で吸
引濾過し、濾液がアルカリ性を示さなくなるまで水洗
し、ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサイドとビ
ス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイド及びアシメ
BPOからなる混合パーオキサイドの湿体351gを得
た。この湿体を室温で減圧下に乾燥することにより、パ
ーオキサイドの純度が99.3重量%の前記アシメBP
O含有混合パーオキサイド247g(収率91.0%)
を得た。
カーに、水100g、25重量%水酸化ナトリウム水溶
液352g(2.2モル)、10重量%ネオゲンR(商
品名、ノニオン系界面活性剤、第一工業製薬製)水溶液
10gを仕込み、外冷下0℃に冷却した。この溶液に過
酸化水素60重量%含有の過酸化水素水68g(1.2
モル)を0〜5℃に保ちながら、攪拌下に滴下した。得
られた混合物中に、2−メチルベンゾイルクロライドと
4−メチルベンゾイルクロライドとの比率10:90の
混合物311g(2.0モル)を0から5℃で激しく攪
拌しながら、60分間にわたって徐々に加えた。さら
に、この反応混合物を0から5℃に保持して60分間攪
拌した。反応終了後、この反応混合物をヌッチェ上で吸
引濾過し、濾液がアルカリ性を示さなくなるまで水洗
し、ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサイドとビ
ス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイド及びアシメ
BPOからなる混合パーオキサイドの湿体351gを得
た。この湿体を室温で減圧下に乾燥することにより、パ
ーオキサイドの純度が99.3重量%の前記アシメBP
O含有混合パーオキサイド247g(収率91.0%)
を得た。
【0018】得られた上記混合パーオキサイド(乾燥
品)200gにジメチルシリコーンオイル200gを加
え、充分に混合した後、3本ロールを通し均一化処理し
てパーオキサイド含有量約50重量%のパーオキサイド
シリコーンペースト360g(パーオキサイド純度4
9.8重量%)を得た。
品)200gにジメチルシリコーンオイル200gを加
え、充分に混合した後、3本ロールを通し均一化処理し
てパーオキサイド含有量約50重量%のパーオキサイド
シリコーンペースト360g(パーオキサイド純度4
9.8重量%)を得た。
【0019】比較の合成例1 合成例1において2−メチルベンゾイルクロライドと4
−メチルベンゾイルクロライドの混合物の代わりに、4
−メチルベンゾイルクロライドのみを使用する以外は合
成例1におけるのと同様に処理してパーオキサイド含有
量50重量%のビス(4−メチルベンゾイル)パーオキ
サイドシリコーンペーストを得た。
−メチルベンゾイルクロライドの混合物の代わりに、4
−メチルベンゾイルクロライドのみを使用する以外は合
成例1におけるのと同様に処理してパーオキサイド含有
量50重量%のビス(4−メチルベンゾイル)パーオキ
サイドシリコーンペーストを得た。
【0020】実施例1、2 メチルビニルシリコーンゴムに、合成例1で得られたパ
ーオキサイド含有量50重量%のパーオキサイドシリコ
ーンペーストを、メチルビニルシリコーンゴム100重
量部に対し1.1重量部添加した場合を実施例1、1.
5重量部添加した場合を実施例2とし、それぞれの配合
物を2本ロール上で十分混合し、厚さ2mmのモールドを
用いて、120℃−10分間加圧成型を行った。得られ
たシートについてJIS−K−6301「過硫ゴム物理
試験法」により抗張力、伸び、硬度(A型)を測定し
た。ブルーミングは、加圧成形の1日後と7日後のシー
ト表面の外観を目視することにより判定した。
ーオキサイド含有量50重量%のパーオキサイドシリコ
ーンペーストを、メチルビニルシリコーンゴム100重
量部に対し1.1重量部添加した場合を実施例1、1.
5重量部添加した場合を実施例2とし、それぞれの配合
物を2本ロール上で十分混合し、厚さ2mmのモールドを
用いて、120℃−10分間加圧成型を行った。得られ
たシートについてJIS−K−6301「過硫ゴム物理
試験法」により抗張力、伸び、硬度(A型)を測定し
た。ブルーミングは、加圧成形の1日後と7日後のシー
ト表面の外観を目視することにより判定した。
【0021】比較例1、2 実施例1及び2に使用したパーオキサイドシリコーンペ
ーストに代え、比較例1では市販のパーオキサイド含有
量50重量%のビス(2,4−ジクロロベンゾイル)パ
ーオキサイドシリコーンペースト1.5重量部を、比較
例2では比較の合成例1で得られたパーオキサイド含有
量50重量%のビス(4−メチルベンゾイル)パーオキ
サイドシリコーンペースト1.1重量部を用いた以外は
実施例1、又は実施例2と同様に処理を行って、加圧成
形によるシートを得た。
ーストに代え、比較例1では市販のパーオキサイド含有
量50重量%のビス(2,4−ジクロロベンゾイル)パ
ーオキサイドシリコーンペースト1.5重量部を、比較
例2では比較の合成例1で得られたパーオキサイド含有
量50重量%のビス(4−メチルベンゾイル)パーオキ
サイドシリコーンペースト1.1重量部を用いた以外は
実施例1、又は実施例2と同様に処理を行って、加圧成
形によるシートを得た。
【0022】表1に実施例1及び2並びに比較例1及び
2でそれぞれ得られたシートの諸物性を示した。
2でそれぞれ得られたシートの諸物性を示した。
【0023】
【表1】 表 1 実施例 プレス条件 架橋物の物性 ブルーミング 抗張力 伸び 硬度 1日後 7日後 kg/cm2 % 1 120℃×10分 92 590 53 ナシ ナシ 2 上に同じ 90 570 54 ナシ ナシ 比較例 1 上に同じ 89 580 53 アリ アリ 2 130℃×10分 84 620 50 ナシ ナシ
【0024】表1から、実施例1及び2のアシメBPO
含有混合パーオキサイドは、ビス(2,4−ジクロロベ
ンゾイル)パーオキサイドの架橋物の物性と同等もしく
は良好な結果を示し、かつ、ブルーミングが見られず、
又、ビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドと比
較すると架橋物の物性が優れていることから、本発明の
パーオキサイドが公知の架橋剤に比べて優れた架橋剤で
あることが明らかである。
含有混合パーオキサイドは、ビス(2,4−ジクロロベ
ンゾイル)パーオキサイドの架橋物の物性と同等もしく
は良好な結果を示し、かつ、ブルーミングが見られず、
又、ビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドと比
較すると架橋物の物性が優れていることから、本発明の
パーオキサイドが公知の架橋剤に比べて優れた架橋剤で
あることが明らかである。
【0025】実施例 3、4 実施例1及び2と同様の方法で、合成例1で得られたア
シメBPO混合パーオキサイドシリコーンペーストをメ
チルビニルシリコーンゴムに良く練り込み、それぞれ実
施例3及び4とした。これを冷時において厚さ約2mm
に成形する。この未架橋のシートを200℃のギヤーオ
ーブンに15分間入れ熱風架橋し、表面のベタつきと、
成形物の断面の発泡を観察した。ブルーミングは架橋1
日後と7日後のシート表面の外観を目視することにより
判定し、これらの結果を表2にまとめた。
シメBPO混合パーオキサイドシリコーンペーストをメ
チルビニルシリコーンゴムに良く練り込み、それぞれ実
施例3及び4とした。これを冷時において厚さ約2mm
に成形する。この未架橋のシートを200℃のギヤーオ
ーブンに15分間入れ熱風架橋し、表面のベタつきと、
成形物の断面の発泡を観察した。ブルーミングは架橋1
日後と7日後のシート表面の外観を目視することにより
判定し、これらの結果を表2にまとめた。
【0026】比較例 3 実施例4において架橋剤として比較例1で用いたものと
同じ物を用いる以外は、実施例4と同様に処理して架橋
シートを得た。その時の表面のベタつき、発泡、ブルー
ミングの状況を表2にまとめた。
同じ物を用いる以外は、実施例4と同様に処理して架橋
シートを得た。その時の表面のベタつき、発泡、ブルー
ミングの状況を表2にまとめた。
【0027】
【表2】 表 2 実施例 架橋物の状態 ブルーミング ベタつき 発泡 1日後 7日後 3 ナシ ナシ ナシ ナシ 4 ナシ ナシ ナシ ナシ 比較例 3 ナシ ナシ アリ アリ
【0028】本発明のアシメBPO含有混合パーオキサ
イドの分子量は270.3であり、ビス(2,4−ジク
ロロベンゾイル)パーオキサイドの分子量の380.0
に比べ1モル当たりの重量が29重量%小さいので、実
施例3では比較例3に比べパーオキサイド添加重量にし
て約3割減らしてあるが、それでも本発明の架橋剤によ
る架橋物の状態が良く、ブルーミングのない架橋物が得
られる事がわかる。
イドの分子量は270.3であり、ビス(2,4−ジク
ロロベンゾイル)パーオキサイドの分子量の380.0
に比べ1モル当たりの重量が29重量%小さいので、実
施例3では比較例3に比べパーオキサイド添加重量にし
て約3割減らしてあるが、それでも本発明の架橋剤によ
る架橋物の状態が良く、ブルーミングのない架橋物が得
られる事がわかる。
【0029】合成例 2 合成例1の方法において、最初に水を入れた後にジメチ
ルシリコーンオイル64gを加えた以外は合成例1と同
様にしてアシメBPO含有混合パーオキサイドのシリコ
ーンオイル入りパーオキサイド含有量65重量%の中間
湿体品380gを得た。
ルシリコーンオイル64gを加えた以外は合成例1と同
様にしてアシメBPO含有混合パーオキサイドのシリコ
ーンオイル入りパーオキサイド含有量65重量%の中間
湿体品380gを得た。
【0030】比較の合成例 2 合成例1と同じ様にし、合成例1の混合酸クロライド原
料を、2メチルベンゾイルクロライドに替え、ビス(2
−メチルベンゾイル)パーオキサイド含有量65重量%
の中間湿体品を得た。
料を、2メチルベンゾイルクロライドに替え、ビス(2
−メチルベンゾイル)パーオキサイド含有量65重量%
の中間湿体品を得た。
【0031】参考例 製造工程下での中間湿体品のPVTを測定し、表3に示
した。
した。
【0032】
【表3】 表 3 合成例 架橋剤 PVT(オリフィス径9mm) 2 D 1/10 破裂 比較の合成例 2 E 6/10 破裂 D:合成例2に於ける混合パーオキサイド含有量65重
量%中間湿体品 E:比較の合成例2のビス(2−メチルベンゾイル)パ
ーオキサイド含有量65重量%中間湿体品
量%中間湿体品 E:比較の合成例2のビス(2−メチルベンゾイル)パ
ーオキサイド含有量65重量%中間湿体品
【0033】表3から、製造工程下における本発明に使
用されるパーオキサイド中間湿体品の安全性が比較例よ
り高いことが明らかである。
用されるパーオキサイド中間湿体品の安全性が比較例よ
り高いことが明らかである。
【0034】
【発明の効果】本発明の架橋剤は、製造工程における安
全性に優れている。この架橋剤を用いてシリコーンゴム
の架橋を行った場合、架橋速度が早く、ブルーミングの
ない架橋物が得られる。又、本発明のパーオキサイド
は、塩素原子を有さないため、得られた架橋物も塩素原
子を放出する危険がないという特徴がある。
全性に優れている。この架橋剤を用いてシリコーンゴム
の架橋を行った場合、架橋速度が早く、ブルーミングの
ない架橋物が得られる。又、本発明のパーオキサイド
は、塩素原子を有さないため、得られた架橋物も塩素原
子を放出する危険がないという特徴がある。
Claims (2)
- 【請求項1】ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサ
イドとビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイドの
混合物及び2−メチルベンゾイルクロライドと4−メチ
ルベンゾイルクロライドの混合物を原料として合成され
た2−メチルベンゾイル 4’−メチルベンゾイルパー
オキサイド、ビス(2−メチルベンゾイル)パーオキサ
イド及びビス(4−メチルベンゾイル)パーオキサイド
からなるベンゾイルパーオキサイド混合物からなるシリ
コーンゴム用架橋剤 - 【請求項2】請求項1記載のベンゾイルパーオキサイド
混合物を用いることを特徴とするシリコーンゴムの架橋
方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31414096A JP3527376B2 (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | シリコーンゴム用架橋剤及び架橋方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31414096A JP3527376B2 (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | シリコーンゴム用架橋剤及び架橋方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10139890A true JPH10139890A (ja) | 1998-05-26 |
JP3527376B2 JP3527376B2 (ja) | 2004-05-17 |
Family
ID=18049715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31414096A Expired - Fee Related JP3527376B2 (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | シリコーンゴム用架橋剤及び架橋方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3527376B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6362299B1 (en) * | 1998-11-19 | 2002-03-26 | Wacker-Chemie Gmbh | Combination crosslinking agent for vulcanization of silicone rubber under normal pressure |
US9234087B2 (en) | 2008-06-06 | 2016-01-12 | United Initiators Gmbh & Co. Kg | Preparation for initiating radical reactions |
-
1996
- 1996-11-12 JP JP31414096A patent/JP3527376B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6362299B1 (en) * | 1998-11-19 | 2002-03-26 | Wacker-Chemie Gmbh | Combination crosslinking agent for vulcanization of silicone rubber under normal pressure |
US9234087B2 (en) | 2008-06-06 | 2016-01-12 | United Initiators Gmbh & Co. Kg | Preparation for initiating radical reactions |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3527376B2 (ja) | 2004-05-17 |
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