JPH10139869A - シーラント用ポリエステル樹脂及びそれを用いた積層体 - Google Patents
シーラント用ポリエステル樹脂及びそれを用いた積層体Info
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- JPH10139869A JPH10139869A JP30062096A JP30062096A JPH10139869A JP H10139869 A JPH10139869 A JP H10139869A JP 30062096 A JP30062096 A JP 30062096A JP 30062096 A JP30062096 A JP 30062096A JP H10139869 A JPH10139869 A JP H10139869A
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- glycol
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フレーバー性、低温ヒートシール性、耐衝撃
性等をバランス良く有するポリエステル樹脂糸のシーラ
ントを得る。 【解決手段】 ジカルボン酸成分のうちの８０モル％以
上が芳香族ジカルボン酸であり、グリコール成分のうち
のエチレングリコールが５０〜８０モル％、ネオペンチ
ルグリコールが３〜２０モル％、ジエチレングリコール
５〜３５モル％であるシーラント用ポリエステル樹脂及
びそれを積層した積層体。
性等をバランス良く有するポリエステル樹脂糸のシーラ
ントを得る。 【解決手段】 ジカルボン酸成分のうちの８０モル％以
上が芳香族ジカルボン酸であり、グリコール成分のうち
のエチレングリコールが５０〜８０モル％、ネオペンチ
ルグリコールが３〜２０モル％、ジエチレングリコール
５〜３５モル％であるシーラント用ポリエステル樹脂及
びそれを積層した積層体。
Description
【０００１】
【発明の属する技術】本発明は食品用の紙容器、プラス
チック容器、袋、トレー容器の最内層シーラント、ある
いはそれらに用いられる蓋等のシール材として使用され
るヒートシール性、フレーバー性、耐衝撃性に優れたシ
ーラント用ポリエステル樹脂に関する。
チック容器、袋、トレー容器の最内層シーラント、ある
いはそれらに用いられる蓋等のシール材として使用され
るヒートシール性、フレーバー性、耐衝撃性に優れたシ
ーラント用ポリエステル樹脂に関する。
【０００２】
【従来の技術】通常食品容器は軽量化、生産、流通コス
トの軽減から紙容器、プラスチック容器が多用され、従
来よりそれら容器の最内層はヒートシール性を付与する
ためにポリエチレンやポリプロピレンといったポリオレ
フィン樹脂が使用されてきた。これらポリオレフィン樹
脂は優れたヒートシール性を有しているためにこの用途
において幅広く使用されている。
トの軽減から紙容器、プラスチック容器が多用され、従
来よりそれら容器の最内層はヒートシール性を付与する
ためにポリエチレンやポリプロピレンといったポリオレ
フィン樹脂が使用されてきた。これらポリオレフィン樹
脂は優れたヒートシール性を有しているためにこの用途
において幅広く使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このポリオレ
フィン樹脂をシーラントとして用いると食品に直接接す
るために食品の香料を吸着したり、ポリオレフィン特有
の樹脂臭が食品に移るといった、いわゆるフレーバー性
が良くないということが指摘されている。一方、ポリエ
ステル樹脂はこれらに比べてフレーバー性が良いため
に、食品容器の最内層シーラント材料として使用するこ
とを期待されている。一般に、紙容器用シーラントとし
てはフレーバー性、ヒートシール性、耐衝撃性等が要求
され、スナック菓子、薬剤等の軟包材用シーラントとし
てはフレーバー性、ヒートシール性、ガスバリアー性等
が要求される。
フィン樹脂をシーラントとして用いると食品に直接接す
るために食品の香料を吸着したり、ポリオレフィン特有
の樹脂臭が食品に移るといった、いわゆるフレーバー性
が良くないということが指摘されている。一方、ポリエ
ステル樹脂はこれらに比べてフレーバー性が良いため
に、食品容器の最内層シーラント材料として使用するこ
とを期待されている。一般に、紙容器用シーラントとし
てはフレーバー性、ヒートシール性、耐衝撃性等が要求
され、スナック菓子、薬剤等の軟包材用シーラントとし
てはフレーバー性、ヒートシール性、ガスバリアー性等
が要求される。
【０００４】これまでに当業界において良く知られてい
るＰＥＴ−Ｇ６７６３（イーストマンコダック社製）は
耐衝撃性には優れるもののフレーバー性、低温シール性
が悪い。最近、特開平４−３０６２２６号公報、特開平
５−３０５６９９号公報では脂肪族ジカルボン酸及びシ
クロヘキサンジメタノールまたはネオペンチルグリコー
ルを必須成分とした共重合ポリエステルが提案されてい
るが、フレーバー性に不安があることが判明した。これ
らポリエステル樹脂はいずれも食品のチルド流通を意識
した低温のフレーバー性はポリオレフィンより良いが、
常温流通を意識したより高温でのフレーバー性に問題が
あった。また、特開昭５１−２８８８５号公報ではネオ
ペンチルグリコールを共重合したポリエステルが提案さ
れているが、これは低温でのヒートシール性に問題があ
った。
るＰＥＴ−Ｇ６７６３（イーストマンコダック社製）は
耐衝撃性には優れるもののフレーバー性、低温シール性
が悪い。最近、特開平４−３０６２２６号公報、特開平
５−３０５６９９号公報では脂肪族ジカルボン酸及びシ
クロヘキサンジメタノールまたはネオペンチルグリコー
ルを必須成分とした共重合ポリエステルが提案されてい
るが、フレーバー性に不安があることが判明した。これ
らポリエステル樹脂はいずれも食品のチルド流通を意識
した低温のフレーバー性はポリオレフィンより良いが、
常温流通を意識したより高温でのフレーバー性に問題が
あった。また、特開昭５１−２８８８５号公報ではネオ
ペンチルグリコールを共重合したポリエステルが提案さ
れているが、これは低温でのヒートシール性に問題があ
った。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙容器を始め
とする食品容器用シーラントとしてジカルボン酸成分の
うちの、８０モル％以上が芳香族ジカルボン酸であり、
グリコール成分のうちのエチレングリコールが５０〜８
０モル％、ネオペンチルグリコールが３〜２０モル％、
ジエチレングリコール５〜３５モル％であるシーラント
用ポリエステル樹脂を使用することによりフレーバー
性、耐衝撃性のバランスに優れ、また極めて優れた低温
ヒートシール性を発揮することを見いだしたものであ
る。
とする食品容器用シーラントとしてジカルボン酸成分の
うちの、８０モル％以上が芳香族ジカルボン酸であり、
グリコール成分のうちのエチレングリコールが５０〜８
０モル％、ネオペンチルグリコールが３〜２０モル％、
ジエチレングリコール５〜３５モル％であるシーラント
用ポリエステル樹脂を使用することによりフレーバー
性、耐衝撃性のバランスに優れ、また極めて優れた低温
ヒートシール性を発揮することを見いだしたものであ
る。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明におけるポリエステル樹脂
のジカルボン酸成分としては、８０モル％以上が芳香族
ジカルボン酸であり、望ましくはその内の７５モル％以
上をテレフタル酸、更に望ましくは８５モル％以上がテ
レフタル酸である。このポリエステルに使用する芳香族
ジカルボン酸としてはテレフタル酸以外に、イソフタル
酸、オルソフタル酸、２，６−ナフタレンジカルボン酸
等が挙げられる。また芳香族ジカルボン酸と併用し得る
脂肪族または脂環族ジカルボン酸としてはコハク酸、ア
ジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジオン
酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸等が挙げられる。
のジカルボン酸成分としては、８０モル％以上が芳香族
ジカルボン酸であり、望ましくはその内の７５モル％以
上をテレフタル酸、更に望ましくは８５モル％以上がテ
レフタル酸である。このポリエステルに使用する芳香族
ジカルボン酸としてはテレフタル酸以外に、イソフタル
酸、オルソフタル酸、２，６−ナフタレンジカルボン酸
等が挙げられる。また芳香族ジカルボン酸と併用し得る
脂肪族または脂環族ジカルボン酸としてはコハク酸、ア
ジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジオン
酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸等が挙げられる。
【０００７】本発明のポリエステル樹脂において、芳香
族ジカルボン酸の占める割合が全酸成分の８０モル％未
満になると樹脂のガラス転移温度や比重が低下し、それ
にともなってフレーバー性が低下したり、フィルム成形
性も悪くなるので好ましくない。芳香族ジカルボン酸の
うちのテレフタル酸の占める割合が７５モル％未満にな
るとフィルムの機械物性、特に耐衝撃性が低下する傾向
が認められる。
族ジカルボン酸の占める割合が全酸成分の８０モル％未
満になると樹脂のガラス転移温度や比重が低下し、それ
にともなってフレーバー性が低下したり、フィルム成形
性も悪くなるので好ましくない。芳香族ジカルボン酸の
うちのテレフタル酸の占める割合が７５モル％未満にな
るとフィルムの機械物性、特に耐衝撃性が低下する傾向
が認められる。
【０００８】本発明におけるポリエステル樹脂のグリコ
ール成分としては、エチレングリコールが５０〜８０モ
ル％、望ましくは６０〜７５モル％、ネオペンチルグリ
コールが３〜２０モル％、望ましくは３〜１５モル％、
ジエチレングリコールが５〜３５モル％、望ましくは１
０〜３０モル％である。エチレングリコールが８０モル
％以上、あるいはネオペンチルグリコールが３モル％以
下及びジエチレングリコールが５モル％以下になると樹
脂の結晶性が発現し、シール部での脆化やシール性の経
時低下が起こり好ましくない。一方ネオペンチルグリコ
ールが２０モル％以上になるとフレーバー性が低下し好
ましくない。さらにジエチレングリコールが３５モル％
以上になるとガラス転移温度が低下し、フレーバー性が
低下したりフィルム成形性も悪くなり好ましくない。
ール成分としては、エチレングリコールが５０〜８０モ
ル％、望ましくは６０〜７５モル％、ネオペンチルグリ
コールが３〜２０モル％、望ましくは３〜１５モル％、
ジエチレングリコールが５〜３５モル％、望ましくは１
０〜３０モル％である。エチレングリコールが８０モル
％以上、あるいはネオペンチルグリコールが３モル％以
下及びジエチレングリコールが５モル％以下になると樹
脂の結晶性が発現し、シール部での脆化やシール性の経
時低下が起こり好ましくない。一方ネオペンチルグリコ
ールが２０モル％以上になるとフレーバー性が低下し好
ましくない。さらにジエチレングリコールが３５モル％
以上になるとガラス転移温度が低下し、フレーバー性が
低下したりフィルム成形性も悪くなり好ましくない。
【０００９】このポリエステル樹脂に使用できる他のグ
リコール成分は２０モル％以下の割合で共重合する事が
できる。例えば、プロピレングリコール、２−メチル−
１，３−プロパンジオール、１，４−ブタンジオール、
１，５−ペンタンジオール、３−メチル−１，５−ペン
タンジオール、ヘキサンジオール、ノナンジオール、ダ
イマージオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール、１，
４−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。これ
らの成分が２０モル％を越えるとフレーバー性や耐衝撃
性が低下するので好ましくない。
リコール成分は２０モル％以下の割合で共重合する事が
できる。例えば、プロピレングリコール、２−メチル−
１，３−プロパンジオール、１，４−ブタンジオール、
１，５−ペンタンジオール、３−メチル−１，５−ペン
タンジオール、ヘキサンジオール、ノナンジオール、ダ
イマージオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリテトラメチレングリコール、１，
４−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。これ
らの成分が２０モル％を越えるとフレーバー性や耐衝撃
性が低下するので好ましくない。
【００１０】また、本発明におけるポリエステル樹脂に
は３官能以上のポリカルボン酸、ポリオールを共重合し
ても良く、例えばトリメリット酸、ピロメリット酸、グ
リセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ール等が使用できる。
は３官能以上のポリカルボン酸、ポリオールを共重合し
ても良く、例えばトリメリット酸、ピロメリット酸、グ
リセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ール等が使用できる。
【００１１】本発明における共重合ポリエステル樹脂は
グリコール成分としてエチレングリコールの他にネオペ
ンチルグリコール及びジエチレングリコールを共重合す
る事が不可欠である。エチレングリコールはフレーバー
性の維持に、ネオペンチルグリコールはヒートシール性
の付与及び耐衝撃性の維持に、そしてジエチレングリコ
ールは低温でのヒートシール性の付与に関与し、これら
の成分比率を種々検討した結果、それぞれの特性をバラ
ンス良く満足する樹脂を得ることが出来た。
グリコール成分としてエチレングリコールの他にネオペ
ンチルグリコール及びジエチレングリコールを共重合す
る事が不可欠である。エチレングリコールはフレーバー
性の維持に、ネオペンチルグリコールはヒートシール性
の付与及び耐衝撃性の維持に、そしてジエチレングリコ
ールは低温でのヒートシール性の付与に関与し、これら
の成分比率を種々検討した結果、それぞれの特性をバラ
ンス良く満足する樹脂を得ることが出来た。
【００１２】本発明における共重合ポリエステル樹脂は
ヒートシールを必要とする包装材料に使用される。この
際、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリ
カーボネートフィルムのようなプラスチックフィルム、
アルミニウム箔のような金属箔、あるいは紙などの材料
の上に直接溶融押し出しで積層体とすることもできる
し、本発明におけるポリエステル樹脂のフィルムを前も
って製膜した後、別の適当な公知の接着剤を用いて積層
する事もできる。
ヒートシールを必要とする包装材料に使用される。この
際、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリ
カーボネートフィルムのようなプラスチックフィルム、
アルミニウム箔のような金属箔、あるいは紙などの材料
の上に直接溶融押し出しで積層体とすることもできる
し、本発明におけるポリエステル樹脂のフィルムを前も
って製膜した後、別の適当な公知の接着剤を用いて積層
する事もできる。
【００１３】本発明における共重合ポリエステル樹脂に
は酸化防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、着
色剤等の添加剤を適宜配合することができる。
は酸化防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、着
色剤等の添加剤を適宜配合することができる。
【００１４】
【実施例】本発明を更に詳細に説明するために以下に実
施例を挙げるが、本発明は実施例によって何ら限定され
るものではない。尚、実施例に記載された測定値は次の
方法によって測定したものである。
施例を挙げるが、本発明は実施例によって何ら限定され
るものではない。尚、実施例に記載された測定値は次の
方法によって測定したものである。
【００１５】ガラス転移温度：セイコー電子工業株式会
社製ＤＳＣ２２０型で、２０℃／ｍｉｎの昇温速度で測
定した。
社製ＤＳＣ２２０型で、２０℃／ｍｉｎの昇温速度で測
定した。
【００１６】シール強度：厚さ２５μｍのポリエチレン
テレフタレートフィルムを保護層として用い、厚さ５０
μｍに製膜したポリエステル樹脂のシール材同志の面を
合わせた後、１００℃１秒、２ｋｇｆ／ｃｍ2 の条件で
熱接着し、引張り試験機を用いて引張り速度３００ｍｍ
／ｍｉｎのときの剥離接着力を測定した。
テレフタレートフィルムを保護層として用い、厚さ５０
μｍに製膜したポリエステル樹脂のシール材同志の面を
合わせた後、１００℃１秒、２ｋｇｆ／ｃｍ2 の条件で
熱接着し、引張り試験機を用いて引張り速度３００ｍｍ
／ｍｉｎのときの剥離接着力を測定した。
【００１７】ｄ−リモネン吸着：製膜した厚さ５０μｍ
のシール材をサンプル瓶に入れ、果汁飲料の香料成分の
一つであるｄ−リモネンを加え、２５℃及び４０℃で２
週間放置した。浸漬前後のシール材の重量差を求めるこ
とによりｄ−リモネンの吸着量を求め、低密度ポリエチ
レンの吸着量を１００としたときの相対値を得た。
のシール材をサンプル瓶に入れ、果汁飲料の香料成分の
一つであるｄ−リモネンを加え、２５℃及び４０℃で２
週間放置した。浸漬前後のシール材の重量差を求めるこ
とによりｄ−リモネンの吸着量を求め、低密度ポリエチ
レンの吸着量を１００としたときの相対値を得た。
【００１８】落袋試験：厚さ２５μｍのポリエチレンテ
レフタレートフィルムを保護層として用い、製膜した厚
さ５０μｍのシール材を１０ｃｍ×１０ｃｍの大きさに
熱接着して袋を作り、その中に水１００ｍｌを入れてサ
ンプルとした。これを所定の高さより落下させて、破袋
する高さを測定し、１０サンプルの平均値を得た。
レフタレートフィルムを保護層として用い、製膜した厚
さ５０μｍのシール材を１０ｃｍ×１０ｃｍの大きさに
熱接着して袋を作り、その中に水１００ｍｌを入れてサ
ンプルとした。これを所定の高さより落下させて、破袋
する高さを測定し、１０サンプルの平均値を得た。
【００１９】実施例１ 撹拌機、温度計、流出用冷却器を装備した反応缶内にテ
レフタル酸５６６７部、エチレングリコール３２６０
部、ネオペンチルグリコール４９８部、ジエチレングリ
コール１１５９部を加え、２３０〜２４０℃、３．０ｋ
ｇｆ／ｃｍ2の加圧下で２．５時間エステル化反応を実
施した。エステル化反応終了後、テトラブチルチタネー
ト１．７部を加え、反応系を２２０℃から２７５℃に昇
温する一方、系内をゆっくり減圧にしていき、６０分か
けて２７５℃で５Ｔｏｒｒとした。そしてさらに３Ｔｏ
ｒｒ以下９０分間重縮合反応を行い淡黄色透明のポリエ
ステル樹脂（１）を得た。
レフタル酸５６６７部、エチレングリコール３２６０
部、ネオペンチルグリコール４９８部、ジエチレングリ
コール１１５９部を加え、２３０〜２４０℃、３．０ｋ
ｇｆ／ｃｍ2の加圧下で２．５時間エステル化反応を実
施した。エステル化反応終了後、テトラブチルチタネー
ト１．７部を加え、反応系を２２０℃から２７５℃に昇
温する一方、系内をゆっくり減圧にしていき、６０分か
けて２７５℃で５Ｔｏｒｒとした。そしてさらに３Ｔｏ
ｒｒ以下９０分間重縮合反応を行い淡黄色透明のポリエ
ステル樹脂（１）を得た。
【００２０】ポリエスエル樹脂（１）はＮＭＲ分析の結
果、テレフタル酸１００モル％、エチレングリコール６
８モル％、ネオペンチルグリコール８モル％、ジエチレ
ングリコール２４モル％の組成を有していた。ポリエス
エル樹脂（１）はガラス転移温度５９℃で明確な融点を
もたない非晶性の樹脂であった。
果、テレフタル酸１００モル％、エチレングリコール６
８モル％、ネオペンチルグリコール８モル％、ジエチレ
ングリコール２４モル％の組成を有していた。ポリエス
エル樹脂（１）はガラス転移温度５９℃で明確な融点を
もたない非晶性の樹脂であった。
【００２１】この様にして得られたポリエステル樹脂
（１）を４０ｍｍφ単軸押し出し機で、２００ｍｍ幅の
ダイスを用いて製膜し、厚さ５０μｍのフィルムを得
た。樹脂組成と得られた特性を表１に示す。表１より明
らかなように、後に示す比較例に比べて総合的に判断す
るとシール強度は大でｄ−リモネンの吸着は少なく、落
袋試験により優れた耐衝撃性を示した。
（１）を４０ｍｍφ単軸押し出し機で、２００ｍｍ幅の
ダイスを用いて製膜し、厚さ５０μｍのフィルムを得
た。樹脂組成と得られた特性を表１に示す。表１より明
らかなように、後に示す比較例に比べて総合的に判断す
るとシール強度は大でｄ−リモネンの吸着は少なく、落
袋試験により優れた耐衝撃性を示した。
【００２２】実施例２〜６、比較例１〜６ ポリエステル樹脂を表１及び２に示す割合で合成し、実
施例１と同様に評価した。その結果を表１及び２に示
す。
施例１と同様に評価した。その結果を表１及び２に示
す。
【００２３】
【表１】
【００２４】
【表２】
【００２５】
【発明の効果】本発明における共重合ポリエステル樹脂
は芳香族ジカルボン酸、エチレングリコール、ネオペン
チルグリコール、ジエチレングリコールの成分比率を調
節したことによりシーラント材として必要なフレーバー
性、耐衝撃性、ヒートシール性をバランス良く満足し、
その中でも特に低温域でのヒートシールの可能な樹脂と
なっており、シーラント用樹脂として好適である。
は芳香族ジカルボン酸、エチレングリコール、ネオペン
チルグリコール、ジエチレングリコールの成分比率を調
節したことによりシーラント材として必要なフレーバー
性、耐衝撃性、ヒートシール性をバランス良く満足し、
その中でも特に低温域でのヒートシールの可能な樹脂と
なっており、シーラント用樹脂として好適である。
Claims (2)
- 【請求項１】 ジカルボン酸成分のうちの８０モル％以
上が芳香族ジカルボン酸であり、グリコール成分のうち
のエチレングリコールが５０〜８０モル％、ネオペンチ
ルグリコールが３〜２０モル％、ジエチレングリコール
５〜３５モル％であるシーラント用ポリエステル樹脂。 - 【請求項２】 請求項１記載のポリエステル樹脂を使用
したヒートシール可能な積層体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30062096A JPH10139869A (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | シーラント用ポリエステル樹脂及びそれを用いた積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30062096A JPH10139869A (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | シーラント用ポリエステル樹脂及びそれを用いた積層体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10139869A true JPH10139869A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17887060
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30062096A Pending JPH10139869A (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | シーラント用ポリエステル樹脂及びそれを用いた積層体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10139869A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110684184A (zh) * | 2019-08-30 | 2020-01-14 | 江阴市华宏化纤有限公司 | 二元醇改性petg聚酯切片及其生产工艺 |
| WO2021215506A1 (ja) * | 2020-04-22 | 2021-10-28 | 東洋製罐株式会社 | 積層フィルム及び包装容器 |
-
1996
- 1996-11-12 JP JP30062096A patent/JPH10139869A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110684184A (zh) * | 2019-08-30 | 2020-01-14 | 江阴市华宏化纤有限公司 | 二元醇改性petg聚酯切片及其生产工艺 |
| CN110684184B (zh) * | 2019-08-30 | 2022-06-28 | 江阴市华宏化纤有限公司 | 二元醇改性petg聚酯切片及其生产工艺 |
| WO2021215506A1 (ja) * | 2020-04-22 | 2021-10-28 | 東洋製罐株式会社 | 積層フィルム及び包装容器 |
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