JPH10139837A - ポリマーポリオール及びポリウレタンフォームの製造方法 - Google Patents
ポリマーポリオール及びポリウレタンフォームの製造方法Info
- Publication number
- JPH10139837A JPH10139837A JP8296012A JP29601296A JPH10139837A JP H10139837 A JPH10139837 A JP H10139837A JP 8296012 A JP8296012 A JP 8296012A JP 29601296 A JP29601296 A JP 29601296A JP H10139837 A JPH10139837 A JP H10139837A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyol
- weight
- polymer polyol
- unsaturated monomer
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Graft Or Block Polymers (AREA)
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Abstract
および硬度、機械強度などの物性に優れたポリウレタン
フォームの提供。 【解決手段】ポリオール中でエチレン性不飽和単量体を
重合させてポリマーポリオールを重合する方法におい
て、2級アルコール及び3級アルキルアミンからなる反
応調節剤の存在下で該重合を行う。
Description
ルの製造方法、およびそのポリマーポリオールを使用し
たポリウレタンフォームの製造方法に関する。さらに詳
しくは、ポリオール中でエチレン性不飽和単量体を重合
させてポリマーポリオールを製造する方法において、
(1)2級アルコール及び3級アルキルアミンを必須成
分とする反応調節剤の存在下で該重合を行い、(2)エ
チレン性不飽和単量体が、50〜100重量%のスチレ
ンと、0〜50重量%のアクリロニトリルを含む成分で
あり、(3)ポリマーポリオール中のポリマー濃度が3
0〜60重量%であることを特徴とするポリマーポリオ
ールの製造方法、およびそれを使用したポリウレタンフ
ォームの製造方法に関するものである。
を重合させてポリマーポリオールを製造する方法は公知
である。ポリマーポリオールは、一般に分散安定性が悪
く、粘度が高い。これを解決するため、反応調節剤とし
てアルコール、アミン等を用いる技術が開示されてい
る。USP4,463,107号公報では、イソプロピ
ルアルコールを用いる方法が提案されている。しかし、
ポリマーポリオール中のポリマー濃度が最高で23%で
あり、この方法によりさらに高濃度のポリマーポリオー
ルを低粘度化するためには、多量のイソプロピルアルコ
ールを使用する必要があり、その場合、ポリマー分散安
定性の低下から濾過性が悪化し、このことは製造上大き
な障害となる。また、イソプロピルアルコールの除去・
精製または回収等に多大のエネルギーを要する等の問題
を有している。特開平6−122704号公報では、ア
ミン類として特にトリエチルアミンを使用する方法が提
案されている。この方法では少量のトリエチルアミンの
使用で劇的に粘度を低下させることが可能であるが、対
象となるエチレン性不飽和単量体のスチレン含量は最高
40重量%である。エチレン性不飽和単量体としてスチ
レン含量が多い組成の場合等においては、濾過性が著し
く悪化することがあり、また用途によっては、ポリウレ
タンフォームの物性低下を招くことがある。しかしなが
ら、本発明のような特定の反応調節剤を組み合わせるこ
とにより低粘度でかつ濾過性にも優れたポリマーポリオ
ールが得られるという技術については知られていない。
度かつ濾過性の良いポリマーポリオールの製造方法なら
びにこのポリマーポリオールを用いてなる機械強度など
の物性に優れたポリウレタンフォームを提供することに
ある。
を達成するため鋭意検討し、遂に本発明に至った。
不飽和単量体を重合させてポリマーポリオールを製造す
る方法において、(1)2級アルコール及び3級アルキ
ルアミンを必須成分とする反応調節剤の存在下で該重合
を行い、(2)エチレン性不飽和単量体が、50〜10
0重量%のスチレンと、0〜50重量%のアクリロニト
リルを含む成分であり、(3)ポリマーポリオール中の
ポリマー濃度が30〜60重量%であることを特徴とす
るポリマーポリオールの製造方法、およびこの方法で製
造したポリマーポリオールとポリイソシアネートとを発
泡剤、触媒、整泡剤の存在下に反応させて得られるポリ
ウレタンフォームの製造方法である。
量が600〜3000、好ましくは1000〜2000
のものである。例えば、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレング
リコール、1,4−ブチレングリコール等のジオール
類、グリセリン、ヘキサントリオール、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、スク
ロース等のポリオール類、ビスフェノールA、ビスフェ
ノールF、ジヒドロキシジフェニルエーテル、ジヒドロ
キシビフェニル、ハイドロキノン、レゾルシン、フロロ
グルシン、ナフタレンジオール、アミノフェノール、ア
ミノナフトール、フェノールホルムアルデヒド縮合物等
の芳香族化合物、メチルジエタノールアミン、エチルジ
イソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、エチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ビス(p−ア
ミノシクロヘキシル)メタン、アニリン、トルイジン、
トリレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン、ナフタ
レンジアミン等のアミン化合物等の、1種または2種以
上の混合物に、エチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、ブチレンオキシド等のアルキレンオキシドを1種ま
たは2種以上付加せしめて得られるポリオキシアルキレ
ンポリオールが挙げられる。さらにこれらのポリオキシ
アルキレンポリオールの中から選ばれた2種以上の混合
物も使用できる。好ましいポリオールは、水酸基1個あ
たりの分子量600〜3000かつポリエチレンオキシ
ド含量0〜15重量%のポリオキシアルキレンポリオー
ルである。
重量%好ましくは60〜80重量%のスチレンと、0〜
50重量%好ましくは20〜40重量%のアクリロニト
リルを含む成分であり、その他のエチレン性不飽和単量
体としては、重合しうるエチレン性不飽和基を少なくと
も1個有するものが適当である。例えば、メタクリロニ
トリル、アクリル酸、アクリル酸フェニル、メタクリル
酸メチル、無水メタクリル酸、アクリルアミド、メチル
スチレン、フェニルスチレン、クロルスチレン、ブタジ
エン、1,4−ペンタジエン、酢酸ビニル等が挙げられ
る。好ましくは、アクリロニトリルとスチレンの混合物
である。
されるポリマーポリオールのポリマー濃度に応じて決め
られる。ポリマー濃度は30〜60重量%であり、これ
を満たすためには通常ポリオールと該エチレン性不飽和
単量体の総重量に対しエチレン性不飽和単量体は30〜
60重量%、好ましくは35〜60重量%である。
級アルキルアミンを必須成分として用いることができ
る。2級アルコールのみでは、ポリマーポリオールの粘
度を十分に低下させるために多量の使用が必要であり、
その場合、濾過性が悪化して大量生産が困難になる。3
級アルキルアミンのみでは、粘度低下には効果的である
が、一部の用途で、ポリウレタンフォームの硬度・機械
強度等の物性低下を招くことがある。両者を適当な比率
で使用するとフォーム物性を低下させることのない低粘
度かつ濾過性の良いポリマーポリオールが得られる。ま
た場合により2級アルコール、3級アルキルアミン以外
に公知の反応調節剤、例えばメルカプタン、ケトン、ア
ルデヒド、ハロゲン化合物、ベンゼン誘導体等を併用す
る事も可能である。2級アルコールは、たとえば、イソ
プロピルアルコール、sec−ブタノールなどが挙げら
れる。好ましくは、イソプロピルアルコールである。3
級アルキルアミンは、例えば、トリエチルアミン、トリ
プロピルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジエチル
エタノールアミン、N−メチルモルホリン、N−エチル
モルホリン等のアミン類が挙げられる。好ましくは、ト
リエチルアミンである。反応調節剤の使用量は、要求さ
れるポリマーポリオールの粘度と濾過性に応じて決めら
れる。使用量が多くなれば粘度は低下するが、濾過性は
悪化、フォーム物性は低下する。使用量が少ないと、濾
過性・フォーム物性は維持できるが低粘度化の効果も期
待できない。反応調節剤としてイソプロピルアルコール
/トリエチルアミンを使用した場合、その好ましい使用
量は、ポリオールとエチレン性不飽和単量体の総重量に
対してイソプロピルアルコールが0.1〜10重量%、
トリエチルアミンが0.01〜5重量%である。反応調
節剤は重合の任意の時期に、任意の比率で添加できる
が、混合物として同時添加することが好ましい。
させる目的で分散安定化剤の存在下に重合を行うことも
可能である。このような分散安定化剤として特公昭49
−46556号公報に記載されているような炭素−炭素
不飽和結合含有ポリエーテルエステルポリオールやアク
リル基、メタクリル基、アリル基等を末端に有する変性
ポリオール等が挙げられる。また、実質的に炭素−炭素
不飽和結合を含有しない高分子量ポリオキシアルキレン
ポリオールやポリエーテルエステルポリオールも使用で
きる。
用触媒が用いられる。例えば、過酸化水素、ベンゾイル
パーオキシド、アセチルパーオキシド、t−ブチルパー
オキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、のような過酸
化物、アゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ化合
物、あるいは過硫酸塩、過コハク酸、ジ−イソプロピル
パーオキシ・ジカーボネート等のような過酸化化合物が
挙げられる。触媒は、ポリオールとエチレン性不飽和単
量体の総重量に対して0.01〜5重量%、好ましくは
0.1〜2.0重量%が添加される。
オール、エチレン性不飽和単量体、反応調節剤、重合触
媒を用いて重合反応を行う。重合反応はバッチ式でも、
連続式でも行うことができる。重合温度は触媒の種類に
応じて決められるが、触媒の分解温度以上、好ましくは
60〜200℃、さらに好ましくは90〜160℃で行
う。また、重合反応は加圧系でも、常圧系でも行うこと
ができる。
ールはそのままポリウレタンフォームの原料として使用
できるが、未反応単量体、触媒の分解生成物や反応調節
剤等を減圧下で蒸発除去した後に使用することが好まし
い。
のまま適用できる。上記ポリマーポリオール単独、また
は上記ポリマーポリオールとその他のポリオールとの混
合物であり、25℃での粘度が好ましくは6000cp
s以下、より好ましくは3500cps以下である。そ
の他のポリオールとしては、特に限定されないが当該分
野で従来より用いられているものが使用できる。
リレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシア
ネート、この両イソシアネートの80/20重量比(8
0/20−TDI)または65/35重量比(65/3
5−TDI)の混合物、粗製トリレンジイソシアネート
(粗製TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネート(4,4’−MDI)、2,4’−ジフェニル
メタンジイソシアネート(2,4’−MDI)、2,
2’−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,2’−
MDI)、ジフェニルメタンジイソシアネートの異性体
混合物(MDI)、ポリメチレンポリフェニルイソシア
ネート(粗製MDI)、トルイジンジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネート、およびこれらのイソシア
ネートのカルボジイミド変性体、ビュレット変性体、二
量体、三量体、またはこれらのプレポリマーである。ポ
リイソシアネートは1種または2種以上混合して使用す
る。
タン、ジクロロジフルオロメタン、2,2−ジクロロ−
1,1,1−トリフルオロエタン、1,1−ジクロロ−
1−フルオロエタン、メチレンクロリド、トリクロロト
リフルオロエタン、ジブロモテトラフルオロエタン、ト
リクロロエタン、ペンタン、n−ヘキサン等の1種また
は2種以上の混合物である。
はない。例えば、アミン系触媒としては、トリエチルア
ミン、トリプロピルアミン、ポリイソプロパノールアミ
ン、トリブチルアミン、トリオクチルアミン、ヘキサメ
チルジメチルアミン、N−メチルモルホリン、N−エチ
ルモルホリン、N−オクタデシルモルホリン、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、N−メチルジエタノールアミン、N,N−ジメチ
ルエタノールアミン、ジエチレントリアミン、N,N,
N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N,
N’,N’−テトラメチルプロピレンジアミン、N,
N,N’,N’−テトラメチルブタンジアミン、N,
N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ブタンジアミ
ン、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレン
ジアミン、ビス〔2−(N,N−ジメチルアミノ) エチ
ル〕エーテル、N,N−ジメチルベンジルアミン、N,
N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N,N’,
N’−ペンタメチルジエチレントリアミン、トリエチレ
ンジアミン、トリエチレンジアミンのギ酸塩および他の
塩、第1および第2アミンのアミノ基のオキシアルキレ
ン付加物、N,N−ジアルキルピペラジン類のようなア
ザ環化合物、種々のN,N’,N’’−トリアルキルア
ミノアルキルヘキサヒドロトリアジン類、特公昭52−
43517号公報のβ−アミノカルボニル触媒、特公昭
53−14279号公報のβ−アミノニトリル触媒等が
挙げられる。また、有機金属系触媒としては、酢酸錫、
オクチル酸錫、オレイン酸錫、ラウリル酸錫、ジブチル
錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫
ジクロリド、オクタン酸鉛、ナフテン酸鉛、ナフテン酸
ニッケル、ナフテン酸コバルト等が挙げられる。これら
の触媒は1種または2種以上混合して用い、その使用量
はポリマーポリオールまたはポリマーポリオールとその
他のポリオールの混合物100重量部に対して0.00
01〜10.0重量部である。
剤であり、例えば、日本ユニカー社製のL−520、L
−532、L−540、L−544、L−550、L−
3550、L−5305、L−3600、L−360
1、L−5305、L−5307、L−5309、L−
5710、L−5720、L−5740M、L−620
2等、トーレ・シリコーン社製のSH−190、SH−
194、SH−200、SPX−253、PX−274
C、SF−2961、SF−2962、SPX−280
A、SPX−294A等、信越シリコーン社製のF−1
14、F−121、F−122、F−220、F−23
0、F−258、F−260B、F−317、F−34
1、F−601、F−606、X−20−200、X−
20−201等、東芝シリコーン社製のTFA−420
0、TFA−4202等、ゴールドシュミット社製のB
−4113等が挙げられる。これらの整泡剤の使用量は
ポリマーポリオールまたはポリマーポリオールとその他
のポリオールの混合物とポリイソシアネートとの総量1
00重量部に対して0.1〜5重量部である。
えば架橋剤、安定剤、充填剤、着色剤、難燃剤等を使用
することができる。架橋剤としては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、1,3−ブタンジオールおよび
1,4−ブタンジオール等の単量体ポリオール、トリエ
タノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノール
アミン類、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、
トリエチレンテトラミン等の脂肪族ポリアミン、メチレ
ンオルソクロルアミン、4,4−ジフェニルメタンジア
ミン、アニリン、2,4−トリレンジアミン、2,6−
トリレンジアミン、等の芳香族ポリアミン、及びこれら
の活性水素化合物にエチレンオキシド、プロピレンオキ
シド等を付加して得られる水酸基価200mgKOH/
g以上の化合物である。その他、ハイドロキノン、レゾ
ルシン、アニリン等にエチレンオキシド、プロピレンオ
キシド等を付加して得られる水酸基価200mgKOH
/g以上の化合物も使用できる。
のとおりである。ポリマーポリオールを含むポリオー
ル、発泡剤、触媒、整泡剤、必要によりその他の助剤の
所定量を混合してレジン液をつくる。ポリイソシアネー
ト中のNCO基とレジン液中の活性水素との当量比(N
CO/H)が0.70〜1.40となるようにポリイソ
シアネート使用量を決める。レジン液とポリイソシアネ
ートを所定温度例えば20〜25℃に調整した後、急速
混合し、ブローボックスに流し込む。反応混合液が発泡
した後、所定温度、例えば120〜200℃のオーブン
中で所定時間、例えば1〜20分硬化させ所望のポリウ
レタンフォームを得る。また、型内で発泡させることも
できる。この場合、レジン液とポリイソシアネートを所
定温度、例えば20〜25℃に調整した後、急速混合
し、所定温度、例えば30〜70℃に温調された型に流
し込む。反応混合液が型内で発泡充填した後、60〜2
05℃のオーブンにて所定時間、例えば1〜20分硬化
させ、ポリウレタンフォームを脱型し所望のポリウレタ
ンフォームを得る。
例、比較例に用いた原料、略語及び分析方法を以下に説
明する。 ポリオールA;グリセリンにプロピレンオキシド、次い
でエチレンオキシド及びプロピレンオキシド、更にプロ
ピレンオキシドを付加重合して得られる水酸基価56m
gKOH/g、エチレンオキシド含量5.5重量%のポ
リオキシプロピレンオキシエチレントリオール。 ポリオールB;グリセリンにプロピレンオキシドを付加
重合して得られる水酸基価56mgKOH/gのポリオ
キシプロピレントリオール。 ポリオールC;グリセリンにプロピレンオキシドを付加
重合して得られる水酸基価84mgKOH/gのポリオ
キシプロピレントリオール。 ポリオールD;グリセリンにプロピレンオキシド、次い
でエチレンオキシドを付加重合して得られる水酸基価3
4mgKOH/g、エチレンオキシド含量14%のポリ
オキシプロピレントリオールに無水コハク酸、次いでエ
チレンオキシドを反応させた水酸基価29mgKOH/
gのポリエーテルエステルポリオール。 ポリオールE;グリセリンにプロピレンオキシドを付加
重合して得られる水酸基価34mgKOH/gのポリオ
キシプロピレントリオールに無水コハク酸、次いでエチ
レンオキシドを反応させた水酸基価29mgKOH/g
のポリエーテルエステルポリオール。 AN;アクリロニトリル St;スチレン IPA;イソプロピルアルコール TEA;トリエチルアミン AIBN;アゾビスイソブチロニトリル 水酸基価;無水フタル酸のピリジン溶液でエステル化
し、過剰の無水フタル酸を水酸化ナトリウム溶液で滴定
する(JIS K 1557の方法に準ずる)。 粘度;JIS K 1557に準じて測定。 ポリマー濃度;反応粗製液(蒸発機装入前で気密サンプ
リング)中の未反応エチレン性不飽和単量体をガスクロ
マトグラフィーで定量し、算出する。 濾過性;ポリオール125gをIPA125g中に分散
させ、700メッシュの金網をつけた濾過器に装入す
る。全装入量に対する5分間の通過量(%)を求める。 ポリマーポリオールA;実施例2で得られたポリマーポ
リオール。(以下POP−Aと表わす。) ポリマーポリオールB;比較例3で得られたポリマーポ
リオール。(以下POP−Bと表わす。) 水;イオン交換水 L−1020;活材ケミカル社製触媒 L−520;日本ユニカー社製整泡剤 T−9;オクチル酸第一スズ T−80;80/20−TDI フォーム物性;JIS K−6301、JIS K−6
401に準じて測定。
に、ポリオールを満液状態に仕込み、攪拌しながら12
0℃まで昇温した。あらかじめ表1に示す比率で混合し
たポリオール、AIBN、AN、St、TEAの混合液
を連続的に装入し、排出口に連結した薄膜蒸発機により
連続的にポリマーポリオールを得た。このとき、反応圧
力3.5kgf/cm2 (445kPa)、滞留時間2
5分であった。蒸発条件は温度125〜130℃、真空
度10mmHg以下に調整した。結果を表1に示す。
す。
g、L−520;4g、L−1020;0.8g、水;
11.6gを攪拌混合してレジン液を作った。さらに所
定量のT−9を加え撹拌混合した液と、NCO基と活性
水素の当量比が1.10になるT−80をそれぞれ25
℃に調整し、急速に攪拌混合してすばやくブローボック
ス (300mm×300mm×150mm )に投入し
た。熱風オーブン中120℃で10分間硬化させた。2
4時間後にフォーム諸物性の測定を行った。結果を表
3、表4に示す。
粘度が高い。比較例2では多量のIPAを使用し、また
比較例3ではTEAを使用することにより、低粘度化し
たが、どちらも濾過性の悪化が著しい。これに対し、実
施例1,2で得られたポリマーポリオールは粘度が低
く、濾過性も良好である。また、比較例3で得られたポ
リマーポリオールに由来するポリウレタンフォームは、
比較例5〜9に示すように、硬度、引張強度、伸び、引
裂強度が低下する。これに対し、実施例2で得られたポ
リマーポリオールに由来するポリウレタンフォームは、
実施例7〜11に示すように、諸物性も良好である。
かつ濾過性の良いポリマーポリオールが得られるように
なった。例えば、分子量3000のポリオキシアルキレ
ントリオールを用い、ポリマー濃度40重量%のポリマ
ーポリオールを製造する場合に従来の方法では、粘度を
3500cps以下にすると濾過性が著しく悪化し、逆
に、濾過性を改善すると粘度が7000cps以上に上
昇してしまい、目的とするポリマーポリオールが得られ
なかった。しかし、本発明の方法によれば、2000〜
3500cpsという低粘度でかつ濾過性の良好なポリ
マーポリオールが得られるようになった。こうして得ら
れたポリマーポリオールは硬度、機械強度等の諸物性が
良好なポリウレタンフォームを提供する。
Claims (5)
- 【請求項1】 ポリオール中でエチレン性不飽和単量体
を重合させてポリマーポリオールを製造する方法におい
て、(1)2級アルコール及び3級アルキルアミンを必
須成分とする反応調節剤の存在下で該重合を行い、
(2)エチレン性不飽和単量体が、50〜100重量%
のスチレンと、0〜50重量%のアクリロニトリルを含
む成分であり、(3)ポリマーポリオール中のポリマー
濃度が30〜60重量%であることを特徴とするポリマ
ーポリオールの製造方法。 - 【請求項2】 2級アルコールがイソプロピルアルコー
ル、3級アルキルアミンがトリエチルアミンであり、ポ
リオールとエチレン性不飽和単量体の総重量に対する使
用量がイソプロピルアルコールが0.1〜10重量%、
トリエチルアミンが0.01〜5重量%である請求項1
記載のポリマーポリオールの製造方法。 - 【請求項3】 エチレン性不飽和単量体が、スチレンと
アクリロニトリルの混合物である請求項1記載のポリマ
ーポリオールの製造方法。 - 【請求項4】 ポリオールが水酸基1個あたりの分子量
600〜3000かつポリエチレンオキシド含量が0〜
15重量%のポリオキシアルキレンポリオールである請
求項1記載のポリマーポリオールの製造方法。 - 【請求項5】 請求項1記載の方法で得られたポリマー
ポリオールとポリイソシアネートとを発泡剤、触媒、整
泡剤の存在下に反応させることを特徴とするポリウレタ
ンフォームの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29601296A JP3938957B2 (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | ポリマーポリオール及びポリウレタンフォームの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29601296A JP3938957B2 (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | ポリマーポリオール及びポリウレタンフォームの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10139837A true JPH10139837A (ja) | 1998-05-26 |
JP3938957B2 JP3938957B2 (ja) | 2007-06-27 |
Family
ID=17827985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29601296A Expired - Lifetime JP3938957B2 (ja) | 1996-11-08 | 1996-11-08 | ポリマーポリオール及びポリウレタンフォームの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3938957B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101997463B1 (ko) * | 2018-03-02 | 2019-07-09 | 금호석유화학 주식회사 | 단분산 폴리머 폴리올의 제조방법 |
-
1996
- 1996-11-08 JP JP29601296A patent/JP3938957B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101997463B1 (ko) * | 2018-03-02 | 2019-07-09 | 금호석유화학 주식회사 | 단분산 폴리머 폴리올의 제조방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3938957B2 (ja) | 2007-06-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5416123A (en) | Polyurethane foam prepared from high concentration-low viscosity polymer-polyol | |
US4521546A (en) | Graft copolymers from vinyl monomers and polyurethane oligomers and polyurethanes prepared therefrom | |
JP2019515084A (ja) | Dmc触媒ポリオールによって製造されたポリマーポリオールを使用した改良軟質フォーム | |
JPS621713A (ja) | 置換スチレンの重合体/ポリオ−ル | |
CN112996830B (zh) | 由异氰酸酯制备中的残余物制备的烯键式不饱和大分子单体和相关的预制稳定剂 | |
EP1506245B1 (en) | Process for preparing polymer polyols | |
JP3933245B2 (ja) | ポリマー分散ポリオール、ポリウレタン樹脂およびポリウレタンフォームの製造方法 | |
JPH07330843A (ja) | ポリマーポリオール、その製造方法および軟質高弾性ポリウレタンフォームの製造方法 | |
US20220267506A1 (en) | Polyethers and their use in the production of flexible polyurethane foams | |
JP2006219517A (ja) | ポリマーポリオール、その製造方法、および軟質ウレタンフォーム | |
JP3938957B2 (ja) | ポリマーポリオール及びポリウレタンフォームの製造方法 | |
JPH07138330A (ja) | 難燃性フォーム用ポリマーポリオールの製造法 | |
JPH06172462A (ja) | ポリマーポリオール、その製造方法およびその用途 | |
US20220275138A1 (en) | Polymer polyol compositions and their use in the production of flexible polyurethane foams | |
JPH01161007A (ja) | ポリマーポリオールおよびポリウレタンの製造法 | |
JP3329495B2 (ja) | ポリマーポリオール、その製造方法およびその用途 | |
JP2654173B2 (ja) | ポリマーポリオールおよびポリウレタンの製造法 | |
JP3338515B2 (ja) | ホットモールド用ポリマーポリオールおよびその製造法並びにホットモールドポリウレタンフォーム | |
JPS6058414A (ja) | 重合体ポリオ−ル組成物およびその使用方法 | |
JPH01161008A (ja) | ポリマーポリオール及びポリウレタンの製造方法 | |
JPH06316622A (ja) | ポリウレタンフォームの製造法 | |
JPH1149829A (ja) | ポリマー分散ポリオール、並びに難燃性ポリウレタン樹脂及び難燃性ポリウレタンフォーム | |
US20230220174A1 (en) | Polymer polyols, processes for their preparation, and the use thereof to produce foams exhibiting resistance to combustion | |
JPH0350228A (ja) | マクロモノマーなしに製造した安定なポリマー/ポリオール | |
KR960011915B1 (ko) | 폴리머 폴리올과 그의 제조방법 및 그의 용도 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040813 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051115 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060113 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070327 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070327 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140406 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |