JPH10139075A - ミックス容器 - Google Patents

ミックス容器

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JPH10139075A
JPH10139075A JP9020826A JP2082697A JPH10139075A JP H10139075 A JPH10139075 A JP H10139075A JP 9020826 A JP9020826 A JP 9020826A JP 2082697 A JP2082697 A JP 2082697A JP H10139075 A JPH10139075 A JP H10139075A
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container
additive
beverage
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JP9020826A
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Muneyuki Watanabe
宗行 渡辺
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WATANABEGUMI KK
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WATANABEGUMI KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/32Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging two or more different materials which must be maintained separate prior to use in admixture
    • B65D81/3216Rigid containers disposed one within the other
    • B65D81/3222Rigid containers disposed one within the other with additional means facilitating admixture
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D5/00Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper
    • B65D5/02Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper by folding or erecting a single blank to form a tubular body with or without subsequent folding operations, or the addition of separate elements, to close the ends of the body
    • B65D5/06Rigid or semi-rigid containers of polygonal cross-section, e.g. boxes, cartons or trays, formed by folding or erecting one or more blanks made of paper by folding or erecting a single blank to form a tubular body with or without subsequent folding operations, or the addition of separate elements, to close the ends of the body with end-closing or contents-supporting elements formed by folding inwardly a wall extending from, and continuously around, an end of the tubular body
    • B65D5/064Rectangular containers having a body with gusset-flaps folded outwardly or adhered to the side or the top of the container
    • B65D5/065Rectangular containers having a body with gusset-flaps folded outwardly or adhered to the side or the top of the container with supplemental means facilitating the opening, e.g. tear lines, tear tabs

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器詰め飲料の手軽さを維持した上で、容器
内の飲料に所定の添加物を容易に添加することができる
ようにする。 【解決手段】 豆乳Pと、この豆乳Pに混合される凝固
剤P1との双方が互いに区分された状態で装填されるミ
ックス容器1であって、容器内部に豆乳Pが装填された
状態で密封される容器本体2と、この容器本体2の内壁
面に沿って設けられ、かつ、凝固剤P1が密封状態で装
填される小容器3とを備えて形成され、上記小容器3
は、容器本体2の外部からのストロー4の刺し通しによ
って破れるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、豆乳やコーヒ液等
の飲料と、この飲料に混合される凝固剤や砂糖等の添加
物との双方が互いに区分された状態で装填されてなるミ
ックス容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、豆乳、コーヒ、紅茶、緑茶、ある
いは各種のジュース等の飲料であって、1回の飲用に適
した量(例えば180ml)が所定の容器に装填された
容器詰め飲料が知られている。このような容器詰め飲料
は、食品ストアで販売されているとともに、自動販売機
によって販売されていることも多く、購入者は、何ら手
を加えることなく飲料を容器から直接飲用することがで
き、手軽なものとして重宝されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の容器詰め飲料は、例えば砂糖やミルク等の添加
物が予め混入されて味が調製され、全ての容器に亘って
均一な風味になっているため、飲用者によっては嗜好に
合わない場合があるという問題点を有している。
【0004】また、例えば飲料が豆乳である場合、これ
に凝固剤を添加することによって固まらせ、これによっ
て豆乳を異なった風味にすることができるが、このよう
にするためには容器内の豆乳を別の容器に一旦移し換え
てから凝固剤を添加して撹拌する必要があり、非常に面
倒であるという問題点を有している。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、容器詰め飲料の手軽さを維
持した上で、容器内の飲料に所定の添加物を容易に添加
することができ、しかも、嗜好に応じて添加物の添加、
非添加を選択することができるばかりか、飲料を異なっ
た種類の食料に変化させることをも可能にするミックス
容器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
液状の飲料と、この飲料に混合される添加物との双方が
互いに区分して装填されるミックス容器であって、内部
に飲料が装填された状態で密封される、N個の刺し込み
孔が形成された容器本体と、この容器本体の(N−1)
個の上記刺し込み孔に対向した内壁面側に設けられ、か
つ、上記添加物が密封状態で装填される小容器とからな
り、上記小容器は、容器本体の外部からの棒状体の刺し
通しによって破れるように構成されていることを特徴と
するものである。
【0007】この発明によれば、小容器が設けられた方
の刺し込み孔から棒状体を容器本体内に刺し通すことに
より刺し込み孔に対応して設けられた容器は破裂し、内
部の添加物が容器本体内に混入するため、容器本体内の
飲料は添加物の混入によって所定の風味が形成された
り、容器本体内の飲料が別異の食品になる。
【0008】また、刺し込み孔を複数設けることによっ
て孔毎に異なった種類の添加物を装填した小容器を容器
本体内に配設することができ、いずれの刺し込み孔を選
ぶかで飲料に混入する添加物の種類を選択し得るように
なる。さらに、小容器を設けない刺し込み孔を設定する
ことにより、この刺し込み孔を選択することで添加物が
混入されない、いわゆるブラックの飲料を飲用し得るよ
うになる。
【0009】そして、添加物の装填された小容器は、容
器本体に一体に取り付けられているため、飲料が装填さ
れたミックス容器の購入者は、別途添加物を用意するこ
となく、飲料に手軽に添加物を混入し得るようになる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記容器本体の上記(N−1)個の刺し込
み孔に、上記小容器の内部側に向かって先細り状で、最
小内径が上記棒状体の外径と同一であるか僅かに小さい
径に設定された漏斗状の刺し部が形成されていることを
特徴とするものである。
【0011】この発明によれば、棒状体は、その先端部
を刺し部に入れて手操作により押圧することにより、漏
斗状の刺し部の内周面の傾斜に案内されて小容器内に挿
入される。そして、棒状体が刺し部を介して容器本体に
刺し通された状態で、棒状体の外周面と刺し部の最小内
径の部分の内周面とが密着状態になるため、たとえ容器
本体を揺すっても、容器本体からの添加物や飲料の漏洩
が防止される。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、上記小容器は、上記刺し込み孔に
対向した底壁に上記棒状体の外径よりも大きい径を有す
る通し部を有していることを特徴とするものである。
【0013】この発明によれば、刺し込み孔を通して棒
状体を容器本体に刺し込むことにより棒状体は小容器を
貫通し、小容器の通し部の破裂によって棒状体と小容器
底部の破裂孔との間に隙間が形成されるため、小容器内
の添加物はこの隙間を通って容器内の飲料中に添加され
る。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の発明において、上記棒状体はストロー
であることを特徴とするものである。
【0015】この発明によれば、ストローは、それで小
容器を破裂させた後、飲料を吸引摂取用として利用され
る。
【0016】請求項5記載の発明は、液状の飲料と、こ
の飲料に混合される添加物との双方が互いに区分して装
填されるミックス容器であって、容器内部に飲料が装填
された状態で密封される、少なくとも2個の飲用口が形
成されるとともに、これら飲用口を開口するプルプッシ
ュオープン式の飲用口開口操作部材を備えた容器蓋体
と、この容器蓋体の上記飲用口開口操作部材に対向した
内壁面側に設けられ、かつ、上記添加物が密封状態で装
填される小容器とからなり、この小容器は、上記飲用口
開口操作部材に対応した複数の添加物装填室に区分さ
れ、それぞれの添加物装填室は、上記飲用口開口操作部
材の開口操作によって破れるように構成されていること
を特徴とするものである。
【0017】この発明によれば、添加を希望する添加物
が装填された添加物装填室に対応する飲用口開口操作部
材を操作することによって、容器本体のその部分が開口
されるとともにその小容器が破られ、これによって小容
器内の添加物が容器本体内に滴下されるため、飲用者
は、所望の添加物が添加された飲料を上記開口を通して
飲用し得るようになる。
【0018】そして、ストロー等の棒状体がなくても、
飲用口開口操作部材の操作によって飲用口を開口するこ
とが可能であり、ミックス容器がより手軽に利用し易い
ものになる。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、上記飲用口開口操作部材は、周りとの境界
部分が肉薄にプレス処理され、かつ、中心部から放射状
に舌状に形成された舌状部と、上記中心部に絞り加工で
設けられた押し起こしの中心軸回りに回動自在に取り付
けられたプル片とを備えて構成され、上記プル片は、引
き起こすことによって上記舌状部を容器本体内に没入さ
せるように形状設定され、上記舌状部は、容器本体内へ
の没入によって小容器の底部が破られるように寸法設定
されていることを特徴とするものである。
【0020】この発明によれば、プル片を中心軸回りに
回転させて所望の添加物が装填された添加物装填室に対
応する舌状部に位置設定し、ついでプル片を引き起こす
ことによってその添加物装填室の低部が破られ、これに
よって添加物装填室内の添加物が破れ目から下部に滴下
して飲料に混入され、飲料は所望の添加物が混入された
状態になる。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の
いずれかに記載の発明において、上記飲料は豆乳であ
り、上記添加物は上記豆乳を凝固させる凝固剤であるこ
とを特徴とするものである。
【0022】この発明によれば、棒状体で押圧してシー
ト体を破裂させたり、飲用口開口操作手段の操作で小容
器を破ることにより、小容器内の凝固剤が容器本体内の
豆乳に混入され、これによって豆乳は豆腐状に凝固して
風味および舌触りが独特のものになる。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項1乃至6の
いずれかに記載の発明において、上記飲料はコーヒ液で
あり、上記添加物はシロップおよびミルクの内のいずれ
か一方または双方であることを特徴とするものである。
【0024】この発明によれば、棒状体で押圧してシー
ト体を破裂させたり、飲用口開口操作手段の操作で小容
器を破ることにより、砂糖入りコーヒ、ミルク入りコー
ヒ、砂糖およびミルクの双方が入ったコーヒが選択され
る。
【0025】請求項9記載の発明は、請求項1乃至6の
いずれかに記載の発明において、上記飲料は紅茶液であ
り、上記添加物はシロップ、ミルクおよびレモン汁の内
のいずれか一つまたは二つ以上であることを特徴とする
ものである。
【0026】この発明によれば、棒状体で押圧してシー
ト体を破裂させたり、飲用口開口操作手段の操作で小容
器を破ることにより、砂糖入り紅茶やミルク入り紅茶さ
らにはレモン汁入り紅茶等、紅茶の風味にマッチした各
種の添加物の添加された紅茶が好みに応じて選択され
る。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る第1実施形
態のミックス容器1を示す一部切欠き斜視図である。こ
の図に示すように、ミックス容器1は、直方体状の容器
本体2と、この容器本体2に内装される合成樹脂製の小
容器3とを備えて構成されている。容器本体2は、内部
にアルミニウム箔または合成樹脂シートがラミネートさ
れた、いわゆるラミネート紙パックが採用されててい
る。本実施形態においては、この容器本体2内に豆乳
(飲料)Pが装填された状態で密閉されている。
【0028】容器本体2は、その上面部に飲料吸引用の
ストロー4を挿通させる第1貫通孔21および第2貫通
孔22を有している。そして、第1貫通孔21は、スト
ロー(棒状体)4の外径よりも相当大きい内径に径寸法
が設定されているとともに、第2貫通孔22は、内径が
ストロー4の外径と同一であるか僅かに小さく寸法設定
されている。これら貫通孔21,22は、下面に粘着剤
層が形成された粘着テープ23によって閉止されてい
る。
【0029】図2は、小容器3の一実施形態を示す一部
切欠き拡大斜視図であり、図3は、小容器3が容器本体
2内に取り付けられた状態を示す拡大断面図である。こ
れらの図に示すように、小容器3は、円筒状の胴部3
1、この胴部31の上縁部に外方に向かって環状に突設
された上部フランジ32、胴部31の下縁部に外方に向
かって環状に突設された下部フランジ33、および上縁
部から胴部31内に向けて下窄みで延設された漏斗部3
4を備えて形成されている。
【0030】小容器3の頂部、すなわち漏斗部34の頂
部には、基端側第1開口35が形成されているととも
に、漏斗部34の底部には基端側第2開口36が形成さ
れ、また、小容器3の底部には先端側開口37が形成さ
れている。そして、基端側第2開口36は、アルミニウ
ム箔からなる上部閉止蓋38によって閉止されていると
ともに、先端側開口37は、アルミニウム箔からなる下
部閉止蓋39によって閉止されている。小容器3内に
は、図3に示すように、これら閉止蓋38,39によっ
て閉止された状態で凝固剤(添加物)P1が装填されて
いる。
【0031】本実施形態においては、凝固剤P1として
苦汁(塩化マグネシウムの溶液)が用いられている。な
お凝固剤P1は苦汁に限定されるものではなく、硫酸カ
ルシウムやグルコノデルタラクトンを用いてもよい。な
お、凝固剤P1として硫酸カルシウムを用いると、飲料
がカルシウムに富んだ健康飲料になる。
【0032】そして、凝固剤P1の装填された小容器3
は、容器本体2内において基端側第2開口36を第1貫
通孔21に対応させて状態で上部フランジ32が容器本
体2の天井面に貼着されている。
【0033】そして、本実施形態においては、図3に示
すように、小容器3の基端側第2開口36の内径は、ス
トロー4の外径と等しいか、僅かに小さい径に寸法設定
され、これによって、粘着テープ23をめくってストロ
ー4を基端側第2開口36に刺し通した状態で、ストロ
ー4の外周面が基端側第2開口36の内周面に密着し、
これによって小容器3内の凝固剤P1が上方に漏れ出る
のを防止している。
【0034】図4は、第1実施形態のミックス容器1の
作用を説明するための断面視の部分拡大説明図であり、
(イ)は、粘着テープ23をめくって容器本体2の第1
貫通孔21を露出させた状態、(ロ)は、ストロー4を
漏斗部34に刺し込むことによって上部閉止蓋38が破
裂した状態、(ハ)は、ストロー4の容器本体2内への
挿入を継続することによって下部閉止蓋39が破裂した
状態をそれぞれ示している。
【0035】ミックス容器1内の豆乳Pを飲用するに際
しては、まず、図4の(イ)に示すように、粘着テープ
23をめくって第1貫通孔21を露出させ、ついでスト
ロー4をこの第1貫通孔21を介して漏斗部34内に刺
し入れる。そうするとストロー4は下端部が漏斗部34
の内周壁の傾斜面に案内されて基端側第2開口36に到
達し、上部閉止蓋38に当接した状態になる。
【0036】この状態でストロー4を下方に押圧するこ
とにより、上部閉止蓋38は破裂し、図4の(ロ)に示
すように、ストロー4の下端部が小容器3内に挿入され
る。そして、ストロー4の下端部が小容器3内に挿入さ
れると、ストロー4の外周面は基端側第2開口36の内
周面に密着した状態になるため、凝固剤P1の小容器3
から外部への漏洩が確実に防止される。
【0037】ついで、図4の(ロ)に示す状態におい
て、ストロー4をさらに下方に押圧すると、ストロー4
の下端部が下部閉止蓋39を押し破り、これによってス
トロー4の下端部は、図4の(ハ)に示すように、容器
本体2内の豆乳P中に没入する。そして、ストロー4の
下端部が下部閉止蓋39を破裂させた状態では、下部閉
止蓋39の亀裂によってストロー4の外周面との間に隙
間が形成されるため、凝固剤P1はこの隙間を通って豆
乳P中に流入し、豆乳Pに凝固剤P1が添加された状態
になる。
【0038】この状態でミックス容器1を揺することに
より、容器本体2内で豆乳Pと凝固剤P1とが混合さ
れ、これによって豆乳P中に凝固剤P1が行き亘り、こ
の凝固剤P1の作用で豆乳Pは豆腐状に凝固し、舌触り
の滑らかな極めて風味に富んだ飲料になる。そして、ス
トロー4が小容器3を介して容器本体2内に挿入された
状態で、ストロー4の外周面は基端側第2開口36の内
周面に密着した状態になっているため、容器本体2を揺
すっても豆乳Pや凝固剤P1の外部への漏洩が確実に防
止される。
【0039】図5は、本発明に係る第2実施形態のミッ
クス容器1aを示す一部切欠き斜視図である。この実施
形態においては、容器本体2aとして円錐台状の紙容器
が採用されている。このミックス容器1aは、容器本体
2aが円錐台状であること以外、第1実施形態のミック
ス容器1(図1)と同一構造である。
【0040】図6は、本発明に係る第3実施形態のミッ
クス容器1bを示す一部切欠き斜視図である。この実施
形態においては、容器本体2bの頂部開口が、容器本体
2bの上縁部に取り外し可能に粘着されている。すなわ
ち、容器本体2bの頂部には、外方に向かって環状に突
設されたフランジ24が設けられている一方、このフラ
ンジ24に引き剥がし可能に蓋体25が粘着されてい
る。この蓋体25の中央部には第1貫通孔21が穿設さ
れ、この第1貫通孔21に対応させた状態で蓋体25の
裏面に小容器3が取り付けられている。ミックス容器1
bのその他の構造は第1実施形態のミックス容器1(図
1)と同様である。
【0041】第3実施形態のミックス容器1bによれ
ば、小容器3内の凝固剤を豆乳Pに混入した後、蓋体2
5を、図6に二点鎖線で示すように、容器本体2bから
引き剥がすことにより、容器本体2bの上部開口が全体
的に開放された状態になる。従って、容器本体2b内に
形成した豆腐状の豆乳Pをスプーンですくって食するこ
とができ、ストローとは異なった趣向で食味を楽しむこ
とができる。
【0042】図7は、本発明に係る第4実施形態のミッ
クス容器1cを示す一部切欠き斜視図である。この実施
形態においては、小容器3aは、内部に先の実施形態で
採用された漏斗部34を有しておらず、上下に上部フラ
ンジ32および下部フランジ33を備えた単なる円筒体
からなる胴部のみによって形成されている。そして、漏
斗部34に代わるものとして、すり鉢状の漏斗部材34
aが容器本体2の上面部の第1貫通孔21に対応した部
分から上方に向かって突設されている。
【0043】第4実施形態のミックス容器1cによれ
ば、漏斗部材34aが容器本体2の外部に突出している
ため、ストロー4の小容器3aへの挿入操作が容易にな
る。
【0044】図8は、本発明に係る第5実施形態のミッ
クス容器1dを示す一部切欠き斜視図であり、図9は、
小容器3aが容器本体2c内に取り付けられた状態を示
す拡大断面図である。これらの図に示すように、この実
施形態においては、容器本体2cに穿設される第1貫通
孔21aは、その内径がストロー4の外径と同一である
か、僅かに小さい寸法に設定されている。この第1貫通
孔21aは、容器本体2cの紙材等からなる外層26に
のみ穿設され、ラミネート層である内層27には穿設さ
れていない。従って、第1貫通孔21aは、上記内層2
7によって閉止され、普段は内容物が漏洩しないように
なっている。
【0045】そして、本実施形態においては、小容器3
bが上部の開口が第1貫通孔21aに対向した状態で容
器本体2cの内層27に貼着されている。この小容器3
bは、有底の円筒状に形成され、上縁部に外部に向かっ
て突出した環状のフランジ32aを備えて形成されてい
る。そして、このフランジ32aが所定の接着剤を介し
て、あるいは溶着で上記内層27に接合されることによ
って小容器3bが容器本体2c内に取り付けられた状態
になっている。
【0046】かかる小容器3bは、合成樹脂製、あるい
はアルミニウム箔製のフィルムによって形成され、スト
ロー4によって押圧することにより破裂するように厚み
寸法が設定されている。そして、この小容器3bが容器
本体2c内の天井面に取り付けられた状態で、その内部
に凝固剤P1が充填されている。
【0047】第5実施形態のミックス容器1dによれ
ば、粘着テープ23をめくると、その下部に内層27で
閉止された第1貫通孔21aが現われる。この第1貫通
孔21aにストロー4を刺し入れ、押圧することによっ
て内層27は破れてストロー4が小容器3b内に入り込
む。この状態でさらにストロー4を下方に向かって押し
込み、小容器3bの底部をストロー4の下端部で押圧す
ることにより、小容器3bは破裂し、これによって小容
器3b内に充填されている凝固剤P1が豆乳Pに添加さ
れ、豆乳Pは豆腐状になる。
【0048】このように第5実施形態のミックス容器1
dにおいては、簡単な構造の小容器3bを採用したた
め、ミックス容器1dの製造コストを削減する上で極め
て有効である。
【0049】第1〜第5実施形態のミックス容器1,1
a,1b,1cは、以上詳述したように、内部に豆乳P
が装填された状態で密封される容器本体2,2a,2
b,2cと、この容器本体2,2a,2b,2cの内部
に内壁面に沿って密封状態で添加物が装填される小容器
3,3a,3bとからなり、小容器3,3a,3bは、
容器本体2,2a,2b,2cの外部からの棒状体の刺
し通しによって破裂するように構成したため、外部から
棒状体を小容器3,3a,3bに向けて容器本体2,2
a,2b,2cに刺し通すことにより容器本体2,2
a,2b,2cは破裂し、内部の添加物が容器本体2,
2a,2b,2c内に混入し、これによって容器本体
2,2a,2b,2c内の豆乳Pを豆腐状に凝固した滑
らかな舌触りと格別の風味とを備えたものにすることが
できる。
【0050】そして、凝固剤P1の装填された小容器
3,3a,3bを容器本体2,2a,2b,2cに一体
に取り付けたため、豆乳Pが装填されたミックス容器
1,1a,1b,1c(すなわち容器詰め飲料)の購入
者は、凝固剤P1を別途用意することなく、手軽に豆乳
Pに凝固剤P1を混入することができ、好都合である。
【0051】図10は、本発明に係る第6実施形態のミ
ックス容器1eを示す一部切欠き斜視図であり、図11
は、ミックス容器1eに用いられる小容器の一実施形態
を示す一部切欠き斜視図である。ミックス容器1eに内
装される小容器6の一実施形態を示す一部切欠き斜視図
である。図10に示すように、ミックス容器1eは、有
底で上蓋51付きの円筒状の容器本体5と、この容器本
体5に内装される合成樹脂製の小容器6とを備えて構成
されている。容器本体5は、内部にアルミニウム箔また
は合成樹脂シートがラミネートされた、いわゆるラミネ
ート紙パックが採用されている。本実施形態において
は、この容器本体5内に紅茶(飲料)P2の原液が装填
された状態で密閉されている。
【0052】上記上蓋51は、紅茶P2の装填工程にお
いてその周縁部がプレス処理で断面視が逆U字形状に折
り返され、この折り返された部分が容器本体5の上縁部
に嵌め合わされて接着その他で固定され、これによって
容器本体5に上蓋51が装着された状態になっている。
【0053】上記上蓋51には、飲料吸引用のストロー
(棒状体)4を挿通させるための貫通孔(刺込み孔)5
2(第1〜第7貫通孔521〜527)が穿設されてい
る。これらの貫通孔521〜527は、ストロー4の外
径よりも若干大きい内径に径寸法が設定されているとと
もに、裏面に粘着剤の塗布されたカバーシート53によ
って覆われている。そして、カバーシート53の縁部に
突設された摘み片531を摘んで引き上げることによ
り、図10に示すように、カバーシート53が剥がれて
各貫通孔521〜527が露出するようになっている。
【0054】上記小容器6は、図11に示すように、天
井板61および底板62を有する偏平な円筒体によって
形成されている。上記天井板61および底板62には上
記各貫通孔521〜527に対応した複数の天井孔63
および底孔64が穿設されている。そして、上記天井板
61と底板62との間には、各孔間を仕切るように放射
状に仕切壁65が設けられ、この仕切壁65によって小
容器6内に6つの添加物装填室と1つの空室とが形成さ
れている。
【0055】添加物装填室66(空室を含む)は、各天
井孔63のそれぞれに対応した第1〜第7添加物装填室
661〜667からなっている。そして、各天井板61
および底板62を閉止するように外部から粘着テープ6
7が貼着された状態で、第1〜第6添加物装填室662
〜667のそれぞれに添加物が装填されている。上記粘
着テープ67は、合成樹脂製の薄膜に粘着材層が積層さ
れた破れ易いものが採用され、ストロー4による押圧に
よって容易に破ることができるようにしている。
【0056】本実施形態においては、第1添加物装填室
661にはシロップQ1が、第2添加物装填室662に
はミルクQ2が、第3添加物装填室663にはレモン汁
Q3が、第4添加物装填室664にはシロップミルク混
合液Q4が、第5添加物装填室665にはシロップレモ
ン混合液Q5が、第6添加物装填室666にはミルクレ
モン混合液Q6がそれぞれ装填されている。そして、第
7添加物装填室667は空室とされ、この中には何も装
填されていない。
【0057】そして、上蓋51の表面の各貫通孔521
〜527の近傍には、その下部の添加物装填室66に装
填された添加物の種類が表示され、例えば第1貫通孔5
21については「シロップ」、第2貫通孔522につい
ては「ミルク」、第3貫通孔523については「レモン
汁」、第4貫通孔524については「シロップ+ミル
ク」、第5貫通孔525については「シロップ+レモン
汁」、第6貫通孔526については「ミルク+レモン
汁」、第7貫通孔527については「ブラック」という
添加物表示が記載されている。
【0058】第6実施形態のミックス容器1eによれ
ば、ミックス容器1e内の紅茶P2を飲用するに際し、
まず、上蓋51(図10)の表面に貼着されているカバ
ーシート53を、摘み片531を摘んで引き上げる。そ
うすると、図10に示すように、上蓋51からカバーシ
ート53が剥がれて上蓋51の表面に各貫通孔521〜
527が露出するとともに、各貫通孔521〜527の
近傍の添加物表示が見える状態になる。
【0059】この状態で、上記添加物表示を見ながら嗜
好に合わせてどの添加物を紅茶P2に添加するか、ある
いはいずれの添加物をも紅茶P2に混入しないようにす
るかを選択し、貫通孔521〜527の内のいずれかに
ストロー4を刺し込んで下方に向けて押圧する。そうす
るとこの押圧力によって、選択された天井孔63および
底孔64に貼着された粘着テープ67が破られ、ストロ
ー4はその先端部が紅茶P2内にまで挿入されるととも
に、底孔64の破れ目から添加物装填室66内の添加物
が紅茶P2に滴下され、これによって紅茶P2は所望の
添加物が混入された状態になる。
【0060】従って、この状態でストロー4の基端側を
口で吸引することにより、所望の添加物が混入された紅
茶P2を飲用することができる。また、第7貫通孔52
7を選択した場合には、添加物の混入のない、いわゆる
ブラックの紅茶P2を飲用することができる。
【0061】図12は、本発明に係る第7実施形態のミ
ックス容器1fを示す一部切欠き斜視図である。この実
施形態においては、容器本体5aは、アルミニウムや鋼
からなる金属製の薄板をプレス処理して形成された、い
わゆるアルミ缶あるいはスチール缶と通称されるものが
採用されている。また、容器本体5aの上部開口を閉止
する上蓋51aはアルミニウムの薄板で形成されてい
る。本実施形態においては、容器本体5a内にコーヒP
3が充填されている。
【0062】かかるミックス容器1fは、上蓋51aに
形成されたプルプッシュオープン式の飲用口開口操作部
材を有している。この飲用口開口操作部材は、周りとの
境界部分が肉薄にプレス処理されることによって上蓋5
1aにU字状に形成されたパーティングライン71と、
このパーティングライン71に囲まれて舌状に舌状に形
成された舌状部72と、上蓋51aの中心部に絞り加工
で設けられた押し起こしの中心軸73と、この中心軸7
3回りに回動自在に設けられたプル片74とを備えて構
成されている。
【0063】本実施形態においては、パーティングライ
ン71に囲まれた舌状部72は、中心軸73から当ピッ
チで放射状に4葉(第1舌状部721、第2舌状部72
2、第3舌状部723、および第4舌状部724)が設
けられている。そして、各舌状部72の中心軸73側の
部分にはパーティングライン71は形成されておらず、
舌状部72をパーティングライン71を境に押し切って
容器本体5a内に押し込んだ状態で、舌状部72の中心
軸73側の部分が折れ曲がるようになっている。
【0064】上記第1舌状部721は、シロップQ1入
りのコーヒP3を飲むために開口する部分であり、上記
第2舌状部722は、シロップQ1およびミルクQ2入
りのコーヒP3を飲むために開口する部分である。ま
た、第3舌状部723は、ミルクQ2入りのコーヒP3
を飲用するために開口する部分であり、第4舌状部72
4は、ブラックのコーヒP3を飲用するために開口する
部分である。
【0065】上記プル片74は、平面視で楕円状に形成
され、周縁部が折り返えされることによって二重構造に
され、これによって剛性が向上している。このプル片7
4の一端には、U字状に押し切られることによって縁部
から中央部に向かって突出した軸支片74aが設けら
れ、この軸支片74aに穿設された貫通孔に中心軸73
が嵌め込まれてかしめられ、これによってプル片74が
中心軸73回りに回動し得るようになっている。
【0066】上記プル片74は、軸支片74a側の外縁
端部に下方に向かって先鋭に形状設定された押圧突起7
4bが形成され、この押圧突起74bが舌状部72の中
心軸73寄りの部分に当接するように寸法設定されてい
る。また、プル片74の押圧突起74bと反対側の短縁
部にはプル片74を引き起こして操作する操作縁部74
cが形成されている。この操作縁部74cは、上蓋51
aの縁部に略到達するように寸法されている。
【0067】従って、いずれかの舌状部72に押圧突起
74bが対応するように操作縁部74cを操作してプル
片74を中心軸73回りに回動させ、ついで操作縁部7
4cを引き起こすことにより、プル片74は、軸支片7
4aの中心軸73に止められた部分を支点にして押圧突
起74bが下降する方向に回動し、この押圧突起74b
の下降によって舌状部72の根本部分が下方に押圧さ
れ、この押圧によってパーティングライン71が切断さ
れ、これによって舌状部72が下方に折れ曲がり、この
部分が開口される。
【0068】そして、本実施形態においては、上記のよ
うな上蓋51aの裏面側に小容器6aが取り付けられて
いる。図13は、小容器6aの一実施形態を示す一部切
欠き斜視図である。この図に示すように、小容器6a
は、偏平な円筒体によって形成され、内部に当ピッチで
放射状に延びる4枚の仕切壁65aによって4室に仕切
られた添加物装填室66a(第1添加物装填室661
a、第2添加物装填室662a、第3添加物装填室66
3a、および第4添加物装填室664a)を有してい
る。
【0069】また、小容器6aの上面部には、円形の中
に十字状に桟材が差し渡された接着代部材68が形成さ
れているとともに、上記各仕切壁65aは、十字状の接
着代部材68の下部に一体に接続されている。また、小
容器6aの底部には薄い合成樹脂製の膜体からなる円形
シート67aが接着され、これによって各添加物装填室
66a内に互いに他とは分離された状態で複数種類の添
加物を装填し得るようになっている。
【0070】本実施形態においては、第1添加物装填室
661aにシロップQ1が装填され、第2添加物装填室
662aにシロップミルク混合液Q4が装填され、第3
添加物装填室663aにミルクQ2が装填されている。
第4添加物装填室664aには何も装填されていない。
このような複数種類の添加物の装填された小容器6a
が、第1〜第4舌状部721〜724にそれぞれ第1〜
第4添加物装填室661〜664が一対一で対応するよ
うに上蓋51aの裏面に接着代部材68を介して貼着さ
れている。
【0071】このような小容器6aの上下方向の厚み寸
法は、下方に折り曲げられた状態の舌状部72の上下寸
法よりも小さめに寸法設定されている。従って、図14
の(イ)に示すように、プル片74の操作縁部74cを
上方に引き起こすことによって押圧突起74bで舌状部
72を下方に押圧し、これによって舌状部72をパーテ
ィングライン71部分で切断して下方に折り曲げること
により、図14の(ロ)に示すように、円形シート67
aは舌状部72の端縁によって破られ、破れ目から内部
の添加物Qが下部のコーヒP3内に滴下されるため、飲
用者は、この添加物Qが混入されたコーヒP3を味わう
ことができる。そして、飲用者の好みに応じていずれか
の舌状部72をプル片74の中心軸73回りの回動操作
によって選択することができる。
【0072】本発明は以上の実施形態に限定されるもの
ではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0073】(1)上記の実施形態においては、飲料と
して豆乳Pおよび紅茶P2が用いられているとともに、
添加物として豆乳Pの場合は凝固剤P1が、紅茶P2の
場合はシロップQ1、ミルクQ2およびレモン汁Q3が
用いられているが、これらに代えて飲料としてコーヒ液
を用い、添加物として砂糖およびミルクのいずれか一方
または双方を用いるようにしてもよい。
【0074】(2)上記の実施形態においては、小容器
3,3a,3bの上端部および下端部に環状の上部フラ
ンジ32および下部フランジ33が設けられているが、
環状のフランジ32,33に代えて径方向に延びる突片
を設けるようにしてもよい。
【0075】(3)上記の実施形態においては、小容器
3,3a,3bの底面は容器本体2,2a,2b,2c
の天井面と平行に形成されているが、こうする代わりに
小容器3,3a,3bの底面を容器本体2,2a,2
b,2cの天井面に対して傾斜させるようにしてもよ
い。こうすることによって、ストロー4を小容器3,3
a内に挿入して押圧すると、その下端部の一部がまず小
容器3,3a,3bの底面に当接した状態になるため、
応力の集中が起こって小容器3,3a,3bの底面を容
易に破ることができるようになる。
【0076】(4)上記の実施形態においては、小容器
3,3a,3b,6は、容器本体2,2a,2b,2
c,5の天井部に設けられているが、本発明は、小容器
3,3a,3b,6を容器本体2,2a,2b,2c,
5の天井部に設けることに限定されるものではなく、側
部あるいは底部にに設けてもよい。なお、小容器3,3
a,3b,6を容器本体2,2a,2b,2c,5の底
部に設ける場合には、容器本体2,2a,2b,2c,
5の頂部に穿設された第1貫通孔21の直下に小容器
3,3a,3b,6を配置し、ストロー4を第1貫通孔
21に真っ直に刺し通すことによってストロー4の先端
が小容器3,3a,3b,6に到達し得るようにするこ
とが好ましい。
【0077】(5)上記の実施形態においては、容器本
体2,2a,2b,2c,5は紙製のものが用いられて
いるが、紙製に代えて合成樹脂製、ガラス製、あるいは
金属板製であってもよい。
【0078】(6)上記の実施形態においては、開口閉
止蓋38,39は、アルミ箔が適用されているが、アル
ミ箔に代えて合成樹脂製のフィルムを採用してもよい。
【0079】(7)上記の実施形態においては、棒状体
としてストロー4を用いたが、棒状体がストロー4であ
ることに限定されるものではなく、割箸や串等の、基端
側第2開口36に挿入し得る所定の径寸法を有する長尺
物であればどのようなものでも利用することができる。
【0080】(8)上記の実施形態においては、小容器
3,3a,3b,6は、合成樹脂製のものが適用されて
いるが、合成樹脂製に代えてラミネート紙製のものや金
属板製のものを用いてもよい。
【0081】(9)上記の第5実施形態(図8、図9)
においては、小容器3bは、容器本体2cの内層27と
は別体で形成され、小容器3bを内層27に貼着するこ
とによって小容器3bを容器本体2c内に取り付けるよ
うにしているが、こうする代わりに、内層27の第1貫
通孔21aに対応した部分を凹没させて小容器とし、こ
の小容器に凝固剤P1等を充填してもよい。この場合、
小容器内の凝固剤P1等の第1貫通孔21aからの漏れ
止めは、粘着テープ23によって行われる。こうするこ
とで材料コストおよび製造コストの低減を図ることが可
能になる。
【0082】(10)上記の第6実施形態においては飲
料として紅茶P2が用いられているとともに、添加物と
してシロップQ1、ミルクQ2、レモン汁Q3、シロッ
プミルク混合液Q4、シロップレモン混合液Q5および
ミルクレモン混合液Q6が用いられているが、本発明
は、添加物がシロップQ1、ミルクQ2、レモン汁Q
3、およびそれらの混合物であることに限定されるもの
ではなく、シロップQ1およびミルクQ2であってもよ
いし、シロップQ1およびレモン汁Q3であってもよ
い。また、シロップミルク混合液Q4、シロップレモン
混合液Q5およびミルクレモン混合液Q6を採用しなく
ても、それぞれ単独の添加物を紅茶P2に混入すること
により、混合液が混入されたのと同一の効果が発揮され
る。
【0083】(11)上記の実施形態においては、添加
物として液状物が採用されているが、本発明は、添加物
が液状であることに限定されるものではなく、香辛料や
砂糖等の粉状物や粒状物を添加物として用いてもよい。
【0084】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ミックス
容器は、内部に飲料が装填された状態で密封される容器
本体と、この容器本体の内部に内壁面に沿って密封状態
で添加物が装填される小容器とからなり、小容器は、容
器本体の外部からの棒状体の刺し込み孔を介した刺し通
しによって破れるように構成したため、外部から棒状体
を小容器に向けて容器本体に刺し通すことにより小容器
は破裂し、内部の添加物が容器本体内に混入し、これに
よって容器本体内の飲料を所定の風味が醸し出されたも
のにすることができるとともに、飲料および添加物の種
類によっては、飲料を別異の食品に変えることができ
る。
【0085】また、刺し込み孔を複数設けることによっ
て孔毎に異なった種類の添加物を装填した小容器を容器
本体内に配設することができ、いずれの刺し込み孔を選
ぶかで飲料に混入する添加物の種類を選択することがで
きる。さらに、小容器を設けない刺し込み孔を設定する
ことにより、この刺し込み孔を選択することで添加物が
混入されない、いわゆるブラックの飲料を飲用すること
ができる。
【0086】そして、添加物の装填された小容器を容器
本体に一体に取り付けたため、飲料が装填されたミック
ス容器の購入者は、別途添加物を用意することなく、手
軽に飲料に添加物を混入することができる。
【0087】請求項2記載の発明によれば、容器本体の
刺し込み孔に、小容器の内部側に向かって先細り状で、
最小内径が上記棒状体の外径と同一であるか僅かに小さ
い径に設定された漏斗状の刺し部を設けたため、棒状体
の先端部を刺し部に入れて手操作により押圧することに
より、棒状体は漏斗状の刺し部の内周面の傾斜に案内さ
れ、これによって棒状体を小容器内に容易に挿入するこ
とができる。そして、棒状体が刺し部を介して容器本体
に刺し通された状態で、棒状体の外周面と刺し部の最小
内径の部分の内周面とが密着状態になっているため、た
とえ容器本体を揺すっても、容器本体からの添加物や飲
料の漏洩を確実に防止することができる。
【0088】請求項3記載の発明によれば、小容器には
刺し込み孔に対向した底壁に棒状体の外径よりも大きい
径を有する通し部を設けたため、刺し込み孔を通して棒
状体を容器本体に刺し込むことにより棒状体は小容器を
貫通し、小容器の通し部の破裂によって棒状体と小容器
底部の破裂孔との間に隙間が形成され、これによって小
容器内の添加物を容器内の飲料中に添加することができ
る。
【0089】請求項4記載の発明によれば、棒状体とし
てストローを採用したため、ストローで小容器を破裂さ
せた後、それを飲料吸引摂取用として用いることがで
き、飲料を手軽に飲用する上で好都合である。
【0090】請求項5記載の発明によれば、容器内部に
飲料が装填された状態で密封される、少なくとも2個の
飲用口を形成するとともに、これら飲用口を開口するプ
ルプッシュオープン式の飲用口開口操作部材を備えた容
器蓋体と、この容器蓋体の上記飲用口開口操作部材に対
向した内壁面側に設けられ、かつ、上記添加物が密封状
態で装填される小容器とからミックス容器を構成し、こ
の小容器を飲用口開口操作部材に対応した複数の添加物
装填室に区分し、それぞれの添加物装填室を飲用口開口
操作部材の開口操作によって破るように構成したため、
添加を希望する添加物が装填された添加物装填室に対応
する飲用口開口操作部材を操作することによって、容器
本体のその部分が開口されるとともにその小容器が破ら
れ、これによって小容器内の添加物が容器本体内に滴下
され、これによって飲用者は、所望の添加物が添加され
た飲料を上記開口を通して飲用することができる。
【0091】そして、ストロー等の棒状体がなくても、
飲用口開口操作部材の操作によって飲用口を開口するこ
とが可能であり、ミックス容器をより手軽に、かつ、利
用し易いものにすることができる。
【0092】請求項6記載の発明によれば、飲用口開口
操作部材を、周りとの境界部分が肉薄にプレス処理さ
れ、かつ、中心部から放射状に舌状に形成された舌状部
と、中心部に絞り加工で設けられた押し起こしの中心軸
回りに回動自在に取り付けられたプル片とを備えて構成
し、プル片を引き起こすことによって上記舌状部を容器
本体内に没入させるように形状設定し、舌状部の容器本
体内への没入によって小容器の底部が破られるように寸
法設定したため、プル片を中心軸回りに回転させて所望
の添加物が装填された添加物装填室に対応する舌状部に
位置設定し、ついでプル片を引き起こすことによってそ
の添加物装填室の低部が破られ、これによって添加物装
填室内の添加物が破れ目から下部に滴下して飲料に混入
され、飲料を所望の添加物が混入されたものにすること
ができる。
【0093】請求項7記載の発明によれば、飲料として
豆乳を採用し、添加物として豆乳を凝固させる凝固剤を
採用したため、棒状体で押圧してシート体を破裂させた
り、飲用口開口操作手段の操作で小容器を破ることによ
り、小容器内の凝固剤が容器本体内の豆乳に混入され、
これによって豆乳は豆腐状に凝固して風味および舌触り
が独特のものになる。
【0094】請求項8記載の発明によれば、飲料として
コーヒ液を用い、添加物として砂糖またはミルクを用い
たため、棒状体で押圧してシート体を破裂させたり、飲
用口開口操作手段の操作で小容器を破ることにより、砂
糖入りコーヒ、ミルク入りコーヒ、砂糖およびミルクの
双方が入ったコーヒ、並びに砂糖およびミルクの双方が
入っていない、いわゆるブラックコーヒの内のいずれか
を飲用者が任意に選択することができる。
【0095】請求項9記載の発明によれば、飲料として
紅茶液を用い、添加物としてシロップ、ミルクおよびレ
モン汁の内のいずれか一つまたは二つ以上を用いたた
め、棒状体で押圧してシート体を破裂させたり、飲用口
開口操作手段の操作で小容器を破ることにより、砂糖入
り紅茶やミルク入り紅茶さらにはレモン汁入り紅茶等、
紅茶の風味にマッチした各種の添加物の添加された紅茶
を好みに応じて選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のミックス容器1を
示す一部切欠き斜視図である。
【図2】小容器の一実施形態を示す一部切欠き拡大斜視
図である。
【図3】図2の小容器が容器本体内に取り付けられた状
態を示す拡大断面図である。
【図4】(イ)、(ロ)および(ハ)は、第1実施形態
のミックス容器1の作用を説明するための断面視の部分
拡大説明図である。
【図5】本発明に係る第2実施形態のミックス容器を示
す一部切欠き斜視図である。
【図6】本発明に係る第3実施形態のミックス容器を示
す一部切欠き斜視図である。
【図7】本発明に係る第4実施形態のミックス容器を示
す一部切欠き斜視図である。
【図8】本発明に係る第5実施形態のミックス容器を示
す一部切欠き斜視図である。
【図9】図8の小容器が容器本体内に取り付けられた状
態を示す拡大断面図である。
【図10】本発明に係る第6実施形態のミックス容器を
示す一部切欠き斜視図である。
【図11】第6実施形態のミックス容器に適用される小
容器の一実施形態を示す一部切欠き斜視図である。
【図12】本発明に係る第7実施形態のミックス容器を
示す一部切欠き斜視図である。
【図13】第7実施形態のミックス容器に適用される小
容器の一実施形態を示す一部切欠き斜視図である。
【図14】第7実施形態のミックス容器の作用を説明す
るための説明図であり、(イ)はプル片を引き上げる直
前の状態、(ロ)はプル片を引き上げた状態をそれぞれ
示している。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f ミックス容
器 2,2a,2b,2c,5,5a 容器本体 21 第1貫通孔 22 第2貫通孔 粘着テープ 24 フランジ 25 蓋体 3,3a 小容器 31 胴部 32 上部フランジ 33 下部フランジ 34 漏斗部 34a 漏斗部材 35 基端側第1開口 36 基端側第2開口 37 先端側開口 38 上部閉止蓋 39 下部閉止蓋 4 ストロー 51,51a 上蓋 52 貫通孔 521〜527 第1〜第7貫通孔 53 カバーシート 531 摘み片 6,6a 小容器 61 パーティングライン 64 底孔 65,65a 仕切壁 66 添加物装填室 661〜667 第1〜第7添加物装填室 67 粘着テープ 7 飲用口開口操作部材 71 パーティングライン 72 舌状部 721〜724 第1〜第4舌状部 73 中心軸 74 プル片 74a 軸支片 74b 押圧突起 74c 操作縁部 P 豆乳(飲料) P1 凝固剤(添加物) P2 紅茶(飲料) P3 コーヒ(飲料) Q1 シロップ(添加物) Q2 ミルク(添加物) Q3 レモン汁(添加物) Q4 シロップミルク混合液(添加物) Q5 シロップレモン混合液(添加物) Q6 ミルクレモン混合液(添加物)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状の飲料と、この飲料に混合される添
    加物との双方が互いに区分して装填されるミックス容器
    であって、内部に飲料が装填された状態で密封される、
    N個の刺し込み孔が形成された容器本体と、この容器本
    体の(N−1)個の上記刺し込み孔に対向した内壁面側
    に設けられ、かつ、上記添加物が密封状態で装填される
    小容器とからなり、上記小容器は、容器本体の外部から
    の棒状体の刺し通しによって破れるように構成されてい
    ることを特徴とするミックス容器。
  2. 【請求項2】 上記容器本体の上記(N−1)個の刺し
    込み孔に、上記小容器の内部側に向かって先細り状で、
    最小内径が上記棒状体の外径と同一であるか僅かに小さ
    い径に設定された漏斗状の刺し部が形成されていること
    を特徴とする請求項1記載のミックス容器。
  3. 【請求項3】 上記小容器は、上記刺し込み孔に対向し
    た底壁に上記棒状体の外径よりも大きい径を有する通し
    部を有していることを特徴とする請求項1または2記載
    のミックス容器。
  4. 【請求項4】 上記棒状体はストローであることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載のミックス容
    器。
  5. 【請求項5】 液状の飲料と、この飲料に混合される添
    加物との双方が互いに区分して装填されるミックス容器
    であって、容器内部に飲料が装填された状態で密封され
    る、少なくとも2個の飲用口が形成されるとともに、こ
    れら飲用口を開口するプルプッシュオープン式の飲用口
    開口操作部材を備えた容器蓋体と、この容器蓋体の上記
    飲用口開口操作部材に対向した内壁面側に設けられ、か
    つ、上記添加物が密封状態で装填される小容器とからな
    り、この小容器は、上記飲用口開口操作部材に対応した
    複数の添加物装填室に区分され、それぞれの添加物装填
    室は、上記飲用口開口操作部材の開口操作によって破れ
    るように構成されていることを特徴とするミックス容
    器。
  6. 【請求項6】 上記飲用口開口操作部材は、周りとの境
    界部分が肉薄にプレス処理され、かつ、中心部から放射
    状に舌状に形成された舌状部と、上記中心部に絞り加工
    で設けられた押し起こしの中心軸回りに回動自在に取り
    付けられたプル片とを備えて構成され、上記プル片は、
    引き起こすことによって上記舌状部を容器本体内に没入
    させるように形状設定され、上記舌状部は、容器蓋体内
    への没入によって小容器の底部が破られるように寸法設
    定されていることを特徴とする請求項5記載のミックス
    容器。
  7. 【請求項7】 上記飲料は豆乳であり、上記添加物は上
    記豆乳を凝固させる凝固剤であることを特徴とする請求
    項1乃至6のいずれかに記載のミックス容器。
  8. 【請求項8】 上記飲料はコーヒ液であり、上記添加物
    はシロップおよびミルクの内のいずれか一方または双方
    であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記
    載のミックス容器。
  9. 【請求項9】 上記飲料は紅茶液であり、上記添加物は
    シロップ、ミルクおよびレモン汁の内のいずれか一つま
    たは二つ以上であることを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれかに記載のミックス容器。
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