JPH10138631A - 水性インク吸収材及び該吸収材層を有する積層フィルム - Google Patents

水性インク吸収材及び該吸収材層を有する積層フィルム

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JPH10138631A
JPH10138631A JP8298434A JP29843496A JPH10138631A JP H10138631 A JPH10138631 A JP H10138631A JP 8298434 A JP8298434 A JP 8298434A JP 29843496 A JP29843496 A JP 29843496A JP H10138631 A JPH10138631 A JP H10138631A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水性インクを速やかに吸収して乾燥後の密着性
に優れ、色の濃淡やインクのにじみ等がなく鮮やかにプ
リントすることができる水性インク用インク吸収材を提
供する。 【解決手段】ポリエチレンオキサイドを含有するポリエ
ーテルポリオールにより変性されたポリウレタン樹脂1
00重量部に、吸水剤として、シリカ、コラーゲン、架
橋アクリル酸塩又は炭酸カルシウムを単独で又はこれら
を適宜組み合わせて30〜500重量部配合することに
よってインク吸収材を調製する。但し、架橋アクリル酸
塩の配合量に関しては、これを単独で用いる場合も他の
吸水剤と組み合わせて用いる場合でも、上記樹脂100
重量部に対して300重量部を越えないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性インクで印刷
したり、あるいは水性インクを用いたジェットプリンタ
ーでプリント(印刷ないしは複写)するために用いられ
る水性インク吸収材、及び該水性インク吸収材の層を有
する積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、インクジェットプリンターでプリ
ントされたフィルムを各種基材と貼り合わせ、屋外用又
は屋内用の看板、懸垂幕、ロールスクリーン、ブライン
ド、カーテン、シャッター、壁装材等に使用することが
検討されている。
【0003】インクジェットプリンターによるプリント
は、ノズルよりインクを噴射してフィルムに付着させる
方式である。このプリンターの場合、溶剤系のインクで
は早期に乾燥してノズルが詰まりやすくなるため、水性
インクが一般に用いられている。この水性インクは、着
色剤として顔料若しくは染料、又は該顔料と染料との両
者を用い、分散剤が水溶性であるインクのことであり、
青色、赤色、黄色、黒色の4色のインクの重なりで目的
の色が得られている。プリントされるフィルムについて
は、使用場所(屋外、屋内等),使用方法(基材への貼
り合わせ方法)等の用途別により、ポリ塩化ビニル、ポ
リプロピレン、ポリエステル、アクリル樹脂等の熱可塑
性樹脂フィルムや紙、布、ターポリン等から選択されて
いる。
【0004】特開平5−229246号公報には、上記
インクジェットプリンターによる画像の鮮明度及び水性
インクの吸収性を高めるために、プラスチック製のベー
スフィルムの表面にインク吸収材層を設けること、該イ
ンク吸収材層を、ポリエステル樹脂水分散体をベースフ
ィルムに塗工することによって形成することが記載され
ている。この塗工液は、ポリエステル樹脂をビニルモノ
マーのような重合性二重結合を有する化合物によって変
性し、さらに不飽和カルボン酸アミド等を共重合させて
なるものである。特開平8−11421号公報には、ポ
リビニルピロリドン、非水溶性アクリル系樹脂、シリカ
及び有機質微粒子を溶剤と共に混合してなる塗工液によ
ってインク吸収材層を形成することが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記熱可塑性樹脂フィ
ルムや、布、ターポリン等に対し水性インクによって直
接印刷しようとした場合には、その材質が樹脂や繊維で
あるため、水性インクを吸収せずにはじき、目的とする
絵柄や模様を鮮明に印刷することが難しい。特に、水性
インクには、水及び不揮発性有機溶剤(エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、メチルカルピトール等)
が溶媒として使用されていて、その乾燥速度が遅いた
め、多色印刷を施した場合、1色目を印刷して2色目を
印刷したときに1色目と2色目のインク同士が混ざり合
ってにじんだようになり易く、このため乾燥時間を長く
とる必要があって、作業性がよくない。
【0006】これに対して、上述のインク吸収材層をベ
ースフィルムに設けた積層フィルムによれば、印刷性の
向上が図れるものの、上記絵柄等の鮮明度や水性インク
の乾燥性、水性インクの密着性等において必ずしも十分
な性能が得られていない。
【0007】そこで、本発明は、水性インクのぬれ性、
吸収性、乾燥性に優れ、色の濃淡やインクのにじみを招
くことなく、模様ないしは絵柄を鮮やかに印刷すること
ができるインク吸収材を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
課題に対して、吸水機能を有するウレタン樹脂を主成分
として水性インク吸収材を構成すると、期待する効果が
得られることを見出だし、本発明を完成するに至ったも
のである。
【0009】すなわち、この出願の発明は、水性インク
を定着させるためにベースの表面に設けられる水性イン
ク吸収材であって、ポリエチレンオキサイドを含有する
ポリエーテルポリオールにより変性されたポリウレタン
樹脂(以下、吸水性ウレタン樹脂という。)に吸水剤が
配合されていることを特徴とする。
【0010】上記水性インク吸収材は、ポリエチレンオ
キサイドの存在によって、水性インクと接触したときに
該インク中の水分を吸収すると同時に膨潤する。単なる
吸収機能ではなく、そこに膨潤があることに本発明に係
るインク吸収材の重要な特徴がある。
【0011】この点を具体的に説明すると、仮に水性イ
ンク吸収材が水性インク中の水分を浸透させる機能だけ
しか有しない場合、該インク吸収材に水性インクが接触
すると、インク中の顔料ないしは染料が水分と共に該イ
ンク吸収材の表面に沿って浸透して水平に広がっていく
とともに、該表面から内部に垂直に浸透していく。この
ような機能が強すぎる場合には、顔料等の水平方向及び
垂直方向のにじみによってインク濃度が薄くなり、鮮や
かさに欠ける印刷になる。
【0012】一方、上記水分を浸透させる機能が弱い
と、上記にじみの問題は避けられるが、水性インクの水
分の吸収が不充分になるためその乾燥が遅くなる。この
ため、印刷後の経過時間が短い場合には、未乾燥のイン
クが流れたり、手についたり、印刷面に他の物を重ねた
ときにインクが当該他の物に転写され易くなり、作業性
が悪く、良好な仕上がりを得ることが難しくなる。ま
た、多色印刷の場合は、1色目のインクと2色目のイン
クとが混ざり合ってにじみ易く、仕上がりが悪くなる。
【0013】これに対して、当該発明では、上記ポリエ
チレンオキサイドがインク吸収材に対して、水性インク
中の水分を吸って膨潤する機能を与える。このため、水
性インクは、インク吸収材に接触したときに該インク吸
収材に水分を吸収されて比較的速やかに乾燥するもの
の、インク吸収材は膨潤することによって水分を当該イ
ンク接触部位に保持しようとするから、該水分が該接触
部位から周囲に大きく広がっていくことはなく、従っ
て、顔料等のにじみが少なくなってインク濃度の低下が
防止される。
【0014】また、インク吸収材中の吸水剤は、上記ポ
リエチレンオキサイドによる吸水を補助又は促進し、イ
ンクの乾燥性及びインクの定着性を向上させる。この吸
水剤としては、無機物であっても、蛋白質その他の有機
物であってもよいが、次に述べるシリカ、コラーゲン、
架橋アクリル酸、炭酸カルシウムが好適であり、これら
を単独で又は適宜組み合わせて使用することによって、
所期の効果を得ることができる。以下、この吸水剤につ
いて具体的に説明する。
【0015】<シリカについて>シリカ(二酸化ケイ
素)としては、その種類は問わないが、含水無晶形で粒
径20〜30nm程度の球形の1次粒子が2次、3次に
凝集して1つの粒子をつくっている比表面積、細孔容積
の大きなものが、インク吸収材の吸水性向上の観点から
好適である。
【0016】すなわち、上記吸水性ウレタン樹脂にシリ
カを添加してなるインク吸収材の場合、これに水性イン
クで印刷を行なうと、上記吸水性ウレタン樹脂の吸水・
膨潤作用に加えて、シリカの有する比表面積及び細孔容
積が大きいという構造上の特性によって、水性インク中
の水分を吸収する能力が高まり、インクの乾燥性向上に
有利になる。しかも、シリカの細孔内に水性インク中の
着色剤(顔料,染料)が捕捉されるため、該着色剤がま
わりに必要以上に浸透していくことが防止され、印刷が
鮮やかなものになる。
【0017】上記シリカの配合量は、上記吸水性ウレタ
ン樹脂100重量部(溶剤を含まない固形の樹脂量が1
00重量部の意味である。以下、特に断りがない限り同
じ。)に対して、30〜500重量部が好適である。そ
れは、30重量部未満では、上述の作用効果を得るには
不充分であり、一方、500重量部を越えると、当該イ
ンク吸収材をベースに接着する場合の接着性が損なわれ
るためである。このシリカの大きさについては平均粒径
1〜15μm程度のものが好適であり、1〜10μm程
度のものがさらに好適である。
【0018】<コラーゲンについて>コラーゲンは、動
物の皮膚、腱等の結合組織や、骨、象牙質等の硬組織に
存在する繊維状の蛋白質であり、吸湿・吸水の作用を有
する。
【0019】上記吸水性ウレタン樹脂にコラーゲンを添
加してなるインク吸収材の場合、これに水性インクで印
刷を行なうと、上記吸水性ウレタン樹脂の吸水・膨潤作
用に加えて、コラーゲンの吸水作用によって水性インク
中の水分を吸収する能力が高まり、インクの乾燥性が向
上する。しかも、コラーゲンの添加によってインク吸収
材の表面に微細な凹凸ができ、該微細凹凸によって水性
インク中の着色剤が捕捉され、該着色剤がまわりに必要
以上に浸透していくことが防止され、印刷が鮮やかなも
のになる。また、このコラーゲンは印刷面のべとつきを
防止する。
【0020】上記コラーゲンの配合量は、上記吸水性ウ
レタン樹脂100重量部に対して、30〜500重量部
が好適である。それは、30重量部未満では、上述の作
用効果を得るには不充分であり、一方、500重量部を
越えると、当該インク吸収材におけるコラーゲンの分散
不良を生じ易くなり、これをベースに塗工した場合のイ
ンク吸収材層の表面状態が悪くなるからである。コラー
ゲンの大きさとしては、平均粒径が6〜15μm程度の
ものが好適であり、さらに好適な粒径6〜10μmであ
る。
【0021】<架橋アクリル酸塩について>架橋アクリ
ル酸塩は、ポリマーの長い鎖同士がところどころ結合し
て三次元構造を形成したものであり、吸水作用を有す
る。すなわち、この架橋アクリル酸塩は、水を含んでい
ないときは収縮して全体が密に固まっているが、上記鎖
は多くの親水基(カルボキシル基)を有するため、水中
に入れると水に溶けようとして広がりはじめる。上記親
水基はその電荷がマイナス側に片寄っているため、この
親水基同士の反発があり、それによって広がりがさらに
助長される。しかし、この塩は、三次元網目構造になっ
ているため、ある程度広がるとそれ以上は広がらず、網
目構造中に水を閉じ込めた膨潤状態になる。
【0022】このような架橋アクリル酸塩を上記吸水性
ウレタン樹脂に添加してなるインク吸収材の場合、これ
に水性インクで印刷を行なうと、上記吸水性ウレタン樹
脂の吸水・膨潤作用に加えて、架橋アクリル酸塩の吸水
・膨潤作用によって水性インク中の水分を吸収する能力
が高まり、インクの乾燥性が向上する。しかも、架橋ア
クリル酸塩の添加によってインク吸収材の表面に微細な
凹凸ができ、該微細凹凸によって水性インク中の着色剤
が捕捉され、該着色剤がまわりに必要以上に浸透してい
くことが防止され、印刷が鮮やかなものになる。
【0023】上記架橋アクリル酸塩の配合量は、上記吸
水性ウレタン樹脂100重量部に対して、30〜300
重量部が好適である。それは、30重量部未満では、上
述の作用効果を得るには不充分であり、一方、300重
量部を越えると、当該インク吸収材における分散不良を
生じ易くなり、これをベースに塗工した際の表面状態が
悪くなるからである。ここに、架橋アクリル酸塩の配合
量の上限がシリカやコラーゲン、あるいは次に述べる炭
酸カルシウムに比べて低いのは、該架橋アクリル酸塩の
粒径が他に比べて大きく、塗工面の凹凸を招き易いため
である。すなわち、架橋アクリル酸塩は、10〜50μ
m程度の粒径をもつのが普通である。
【0024】<炭酸カルシウムについて>炭酸カルシウ
ムは、一般に水圏に溶解しているCaCO3 が生物を通
して、あるいは化学的な原因によって沈殿し、堆積した
ものであり、水中で一定の溶解度をもっている。この性
質のために、上記吸水性ウレタン樹脂に炭酸カルシウム
を添加すると、得られたインク吸収材では、炭酸カルシ
ウムが、水性インク中の水分を吸収し該水性インクの乾
燥を促進する成分として働く。
【0025】また、炭酸カルシウムは、一般に樹脂溶液
と混和性がよく、その混合液をバーコーター、グラビア
コーター等によってコーティングした場合の塗膜(イン
ク吸収材層)の平滑性を損なわない。しかも、炭酸カル
シウム、その平均粒径が0.1〜3μmと小さいため均
一に分散し易く、得られるインク吸収材は水性インクの
吸収むらが実質的にないものになり、一定のインク濃度
を有する印刷を行なう上で有利になる。
【0026】なお、炭酸カルシウムと樹脂との混和性を
良くするために、炭酸カルシウムの粒子表面を脂肪酸、
カチオン種等でコーティングすることもできるが、当該
発明では炭酸カルシウムを吸水剤として使用するもので
あるから、そのようなコーティング処理はない方が好ま
しい。
【0027】上記炭酸カルシウムの配合量は、上記吸水
性ウレタン樹脂100重量部に対し30〜500重量部
とすることが好適である。これは、30重量部未満で
は、上述の作用効果を得るには不充分であり、500重
量部を超えると炭酸カルシウムの分散不良を招き易くな
り、塗工面の状態が悪くなるためである。
【0028】<水性インクについて>本発明にかかるイ
ンク吸収材に適用する水性インクは、先に説明したよう
に、着色剤として顔料若しくは染料、又は該顔料と染料
との両者を用い、分散剤が水溶性であるインクのことで
あり、その種類を問わない。例えば、顔料、分散剤及び
溶媒からなる水性インク組成物であって、分散剤が芳香
環や所定以上の炭素数を有するアルキル基を親油性部分
として有し且つカルボン酸(塩)基やスルホン酸基等を
親水性部分として有するようなアクリル酸又はメタクリ
ル酸のアルキルエステルを主成分とする重合体であり、
上記溶媒が水と不揮発性の親水性有機溶剤との混合物で
あるものが好適である。
【0029】<インク吸収材の厚みについて>上述の如
きインク吸収材の厚み、つまりベースの表面に設けられ
るときの該インク吸収材の層厚は、該インク吸収材に水
性インクを確実に吸収させて乾燥・定着させるために5
μm以上とすることが好適であり、10μm以上とする
ことがさらに好ましい。また、その上限は特に問わず、
ベースに塗工することによってインク吸収材層を形成す
る場合は当該厚みを50μm程度までにする方が塗工作
業性の面から有利であるが、その厚みは100μmであ
っても、200μmであっても水性インクの定着という
面では何の問題もない。
【0030】<ベースにおけるインク吸収材層の形成等
について>ベースの表面に水性インク吸収材層を形成す
る手段としては、上述の塗工を採用することができる
が、インク吸収材のフィルムを形成してその片面に粘着
剤層を介して剥離紙を貼付けておき、この剥離紙を剥が
してインク吸収材のフィルムをベースに貼付けることに
よってインク吸収材層を形成するようにしてもよい。従
って、その場合のベースはフィルム状のものである必要
はない。
【0031】フィルム状のベース表面に上記インク吸収
材層を形成して積層フィルムの形にする場合、このベー
ス層用フィルムとしては、塩化ビニル系樹脂フィルム、
ポリオレフィン系樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂フ
ィルム、アクリル系樹脂フィルム等の熱可塑性樹脂フィ
ルム、ポリエステル系布、綿布、又はターポリン等を採
用することができる。このような積層フィルムの裏面
(ベース層の上記インク吸収材層とは反対側の面)には
粘着剤層を形成することができる。
【0032】上述のインク吸収材又はベースに粘着剤層
を設ける場合の粘着剤については、例えばアクリル系粘
着剤を採用することができるが、相手材との接着性が得
られるものであれば、その種類は問わない。
【0033】また、上述の塗工によってベースの表面に
インク吸収材層を形成する場合において、該ベースとイ
ンク吸収材との接着が不充分になる懸念があるときは、
この両者の接着の仲立ちとなるプライマーを塗布し、そ
の上からインク吸収材を塗布するようにすればよい。
【0034】
【発明の効果】この出願の発明によれば、ベースの表面
に設けられる水性インク吸収材が、ポリエチレンオキサ
イドを含有するポリエーテルポリオールにより変性され
たポリウレタン樹脂に吸水剤が配合されたものであるか
ら、水性インクのぬれが良好になって高いインク濃度
(印刷濃度)を実現することができるとともに、水性イ
ンクの乾燥性が良くなって印刷作業性を高めることがで
きるようになり、しかも、水性インクの密着性を高める
ことができる。
【0035】また、上記吸水剤として、シリカ、コラー
ゲン、架橋アクリル酸塩又は炭酸カルシウムを単独で、
又はこれらから選択される2以上のものを組み合わせて
使用することにより、水性インクの乾燥性を高めるうえ
で有利になり、また、水性インク中の着色剤の捕捉を良
くすることができ、鮮やかな印刷仕上がりを得るうえで
有利になる。
【0036】また、上記インク吸収材の厚みを5μm以
上にすれば、該インク吸収材によって上述の効果を得る
うえで有利になる。
【0037】
【発明の実施の形態】図1には水性インク用の積層フィ
ルムが示されている。該フィルムにおいて、1はベース
層、2はベース層1の表面に形成されたインク吸収材
層、3はベース層1の裏面に形成された粘着剤層、4は
離型紙である。
【0038】図2には、積層フィルムの他の例が示され
ている。すなわち、この例ではベース層1とインク吸収
材層2との間にプライマー層5が設けられている。この
プライマー層5は、ベース層1とインク吸収材層2との
結合を補助するための層であり、例えばベース層1をポ
リエステル系フィルムによって形成する場合には、該ベ
ース層1の材質に応じたプライマー、例えばポリエステ
ル系のプライマーを使用するものである。
【0039】以下、具体的な実施例及び比較例を説明す
る。
【0040】(実施例1)塩化ビニル樹脂(重合度10
50)100重量部に対し、可塑剤を28重量部、並び
にチタン系顔料、Ba−Zn系安定剤、及びアクリル系
加工助剤を適量配合した材料をカレンダー加工にて厚み
50μmでシーティングし、図1に示すようなベース層
用のフィルムを得た。
【0041】次に、このベース層フィルムの裏面に粘着
剤層3を形成するために、厚み170μmの離型紙4に
アクリル系粘着剤(主剤が2−エチルヘキシルアクリレ
ート、ブチルアクリレート、アクリル酸の混合物(綜研
化学(株)製 SKダイン1311)、硬化剤がTDI
系イソシアネートであり、主剤と硬化剤とを100:3
の割合で混合した粘着剤)を塗工し、乾燥することによ
って30μmの粘着剤層3を形成した。そして、この粘
着剤層3を有する剥離紙4と上記ベース層1とを圧着ロ
ールによりラミネートした。
【0042】次にインク吸収材層2を形成するために、
吸水性ウレタン樹脂(三洋化成工業(株)製の高吸水性
ポリマー;サンプレンHMP−17A(ポリエチレンオ
キサイドを含有するポリエーテルポリオールにより変性
されたウレタン樹脂であり樹脂固形分30%であ
る。))100重量部に対し、吸水剤としてシリカ(塩
野義製薬(株)製カープレックスBS−304F)を3
6重量部、溶剤としてDMF(ジメチルホルムアミド)
を100重量部添加し、30分間撹拌することによって
インク吸収材用液を調製した。このインク吸収材用液を
上記剥離紙4がラミネートされたベース層フィルムの表
面にバーコーターによって塗工し、乾燥させることによ
って厚さ30μmのインク吸収材層2を形成した。
【0043】(実施例2〜17,比較例1〜16)上記
インク吸収材の吸水剤の種類や配合量を変えて実施例2
〜15及び比較例1〜14の各積層フィルムを先の実施
例1と同様の方法によって作製した。これら実施例の吸
水剤の種類及び配合量等については先の実施例1のもの
共に表1に、また、比較例の吸水剤の種類及び配合量等
については表2にそれぞれ示されている。なお、比較例
16は、インク吸収材層を設けずにベース層に直接印刷
するようにした例であり、表2には掲げていない。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】<実施例・比較例の評価> −物性測定試験− 上記実施例及び比較例の各々について、それらのインク
吸収材層の接触角、ぬれ指数及び透湿度を測定した。
【0047】接触角については、純水を用い液滴法によ
って常温で測定した。使用した接触角計は、協和界面科
学(株)製のFACE接触角計(コンタクタングルメー
タ)である。
【0048】ぬれ指数については、JIS−K−676
8に規定された「ポリエチレン及びポリプロピレンフィ
ルムのぬれ試験方法」によって測定した。標準液はホル
ムアミドとエチレングリコールモノエチルエーテルとの
混合液である。温湿度条件は、温度が23±2℃,相対
湿度が50±5%である。
【0049】透湿度については、JIS−Z−0208
に規定された「防湿包装材料の透湿度試験方法(カップ
法)」によって測定した。その温湿度条件はB(温度4
0±0.5℃,相対湿度90±2%)である。また、供
試材の厚みによって透湿度の値が異なるものになるた
め、JIS−Z−0208の規定に基づいて測定した透
湿度P´を0.1mmの厚さでの透湿度Pに換算した。こ
の換算はJIS−K−6734の透湿度試験の項に記載
されている次式を用いて行なった。
【0050】P=d×P´/0.1 但し、dはJIS−Z−0208に規定されている透湿
度の測定に供した試験片の厚さ(mm) である。
【0051】−性能評価− 上記実施例及び比較例の各々について、以下の項目の評
価を行なった。結果は各例の配合、上記物性の測定結果
等と共に、実施例については表3に、比較例については
表4に示されている。
【0052】〈塗工面の表面状態〉インク吸収材層の表
面状態を目視にて評価した。その判断基準は、平滑で印
刷に支障となる凹凸がなければ『良好』とし、そのよう
な凹凸があれば『凹凸あり』とした。
【0053】〈ベース層とインク吸収材層との接着性〉
インク吸収材層にカッターにて碁盤目状になるように縦
横のそれぞれに1mm間隔で100本の切れ目を入れ、セ
ロテープを貼り付け、該インク吸収材層の面と90度を
なす方向に急激に引き剥がすことによって、ベース層と
インク吸収材層との接着性を評価した。その判断基準
は、剥がれなければ『良好』とし、剥がれが生ずる場合
は『未接着』とした。
【0054】〈インクつき性(インクのにじみ、はじ
き)〉実施例及び比較例の各々の印刷面(インク吸収材
層)に対して、カラーインクを使用したインクジェット
プリンターにて印刷を行ない、インクのにじみ、はじき
具合を目視にて評価した。その判断基準は、インクのは
じき、にじみがない場合を『非常に良好』、『良好』の
2段階の評価とし、インクのはじきがある場合を『イン
クのはじきあり』、『インクのにじみあり』とした。
【0055】カラーインクとしては、顔料、分散剤及び
溶媒からなる水性インク組成物であって、分散剤が親油
性部分と親水性部分とを有するアクリル酸のアルキルエ
ステルを主成分とする重合体であり、上記溶媒が水と不
揮発性の親水性有機溶剤との混合物であるものを用い
た。また、インクジェットプリンターとしては、武藤工
業(株)製RJ−1300を用いた。
【0056】〈インクの乾燥性〉上記インクジェットプ
リンターによる印刷から10分後に手で乾燥状態を評価
した。その判断基準は、乾燥していれば『乾燥してい
る』とし、乾燥していなければ『未乾燥』とした。
【0057】〈インクの濃度(印刷濃度)〉上記インク
ジェットプリンターによる印刷後、インクの濃度及び濃
度差を目視にて評価した。その判断基準は、インクの濃
度については『非常に高濃度』、『高濃度』、『低濃
度』の3段階評価とし、インクに濃度差がある場合には
『濃度差あり』とした。
【0058】〈インクの密着性〉上記インクジェットプ
リンターによる印刷から10分後に印写面にセロテープ
を貼り、指で10往復擦った後、セロテープを剥離した
ときにインクが積層フィルム側に残っているか否かを目
視にて評価した。その判断基準は、インクがフィルム側
に残っていれば『インク剥離なし』とし、インクがフィ
ルム側に残っていなければ『インク剥離あり』とした。
【0059】〈総合評価〉総合評価は、上記の6つの評
価項目の結果を総合して○×式で行った。
【0060】◎印は非常に良いことを、○印は◎印の次
に良いことを、×印は悪いことをそれぞれ示す。
【0061】なお、表3,4において、配合欄は溶剤が
乾燥によって除去された後の膜状態のインク吸収材層
(固形分)の組成を示す。例えば、実施例1の場合、樹
脂固形分30%の吸水性ウレタン樹脂100重量部に対
してシリカを36重量部添加している。従って、この吸
水ウレタン樹脂100重量部に含まれる固形樹脂量(溶
剤を除いた量)は30重量部である。この固形樹脂量を
100重量部としたときのシリカ量は、36重量部÷
0.3=120重量部、となる。よって、表2では実施
例1については吸水性ウレタン樹脂の量を100とし、
シリカ量を120としているものである。他の実施例及
び比較例も同様である。また。表中の厚み欄にはインク
吸収材層の厚みを記載している。ぬれ指数の欄の「54
以上」は、表面張力54dyn /cmの標準液を当該インク
吸収材層に塗布しても、液膜が収縮することなくぬれ状
態が保たれたため、さらに高い表面張力の液を塗布して
も充分に「ぬれる」ことが予測されたものである。
【0062】
【表3】
【0063】
【表4】
【0064】(評価結果について) −シリカ、コラーゲン、架橋アクリル酸塩、炭酸カルシ
ウムを単独で用いた場合の各配合量の影響− 実施例1、比較例1及び比較例2は、吸水剤としてシリ
カのみを用いたものであり、かつ互いのシリカ量が異な
る。実施例1は良好な結果を示している。しかし、比較
例1は塗工面の表面状態やベース層との接着性は良好で
あるものの、ぬれ指数が小さく、インクのつき性、乾燥
性など印刷性能が良くない。これはシリカ量が少ないた
めである。比較例2は、逆に印刷性能は良好であるが、
塗工面の表面状態やベース層との接着性など積層フィル
ムの状態が悪く、インクの密着性も悪い。これは、シリ
カ量が過剰となってその分散性が悪くなっているためで
ある。なお、この場合のインクの剥離は、インク吸収材
層がインクと共にベース層から剥離したものである。
【0065】実施例2、比較例3及び比較例4は、吸水
剤としてコラーゲンのみを用いたものであり、かつ互い
のコラーゲン量が異なる。シリカの場合と同様に、実施
例2は良好な結果を示しているが、コラーゲン量が少な
すぎる比較例3は比較例1と同様に印刷性能が悪く、コ
ラーゲン量が多すぎる比較例4は比較例2と同様に積層
フィルムの状態が悪い。
【0066】架橋アクリル酸塩に関しても、実施例3、
比較例5及び比較例6の比較から明らかなように、その
配合量が少なすぎると印刷性能が悪くなり、その配合量
が多すぎると、積層フィルムの状態が悪くなる。
【0067】炭酸カルシウムに関しても、実施例4、比
較例7及び比較例8の比較から明らかなように、その配
合量が少なすぎると印刷性能が悪くなり、その配合量が
多すぎると、積層フィルムの状態が悪くなる。
【0068】−2種の吸水剤の組み合わせ− 実施例5は、シリカとコラーゲンとを合わせた量を30
0重量部とした例であり、良い結果を示している。これ
に対して、この両者合わせた量が600重量部の比較例
9は積層フィルムの状態が悪い。これは吸水剤の量が多
すぎるためである。実施例6は、シリカと架橋アクリル
酸塩とを合わせた量を200重量部とした例であり、良
い結果を示している。これに対して、この両者合わせた
量が650重量部の比較例10は積層フィルムの状態が
悪い。これは吸水剤の量が多すぎるためである。
【0069】実施例7は、シリカと炭酸カルシウムとを
合わせた量を270重量部とした例であり、良い結果を
示している。これに対して、この両吸水剤を合わせた量
が500重量部を越えると、具体的なデータの掲載は省
略するが、比較例9,10と同様の理由から積層フィル
ムの状態が悪くなる。
【0070】実施例8はコラーゲンと架橋アクリル酸塩
とを合わせた量を130重量部とした例、実施例9は同
量を400重量部とした例、実施例10はコラーゲンと
炭酸カルシウムとを合わせた量を200重量部とした
例、実施例11は架橋アクリル酸塩と炭酸カルシウムと
を合わせた量を400重量部とした例であり、いずれも
良い結果を示している。これに対して、シリカと炭酸カ
ルシウムとを合わせた量を20重量部とした比較例11
は吸水剤量が少なく印刷性能が悪くなっている。また、
シリカと炭酸カルシウムとを合わせた量を600重量部
とした比較例12、コラーゲンと炭酸カルシウムとを合
わせた量を600重量部とした比較例13、コラーゲン
と架橋アクリル酸塩とを合わせた量を650重量部とし
た比較例14、架橋アクリル酸塩と炭酸カルシウムとを
合わせた量を650重量部とした比較例15は、いずれ
も吸水剤量が多く、積層フィルムの状態が悪くなってい
る。
【0071】−3種の吸水剤の組み合わせ− 実施例12〜16は、シリカ、コラーゲン、架橋アクリ
ル酸塩、及び炭酸カルシウムのうちから選択した3種の
吸水剤を組み合わせた例であり、いずれも良い結果を示
している。これら3種の吸水剤の組み合わせにおいて
も、それらの総量が500重量部を越えると積層フィル
ムの状態が悪くなることは、先の2種の吸水剤の組み合
わせに関する比較例9〜15と同様である。
【0072】−4種の吸水剤の組み合わせ− 実施例17は、シリカ、コラーゲン、架橋アクリル酸
塩、及び炭酸カルシウムの4種の吸水剤を組み合わせた
例であり、良い結果を示している。これら4種の吸水剤
の組み合わせにおいても、それらの総量が500重量部
を越えると積層フィルムの状態が悪くなることは、先の
2種の吸水剤の組み合わせに関する比較例9〜15と同
様である。
【0073】また、上記2種の吸水剤の組み合わせ、3
種の吸水剤の組み合わせ、さらには4種の吸水剤の組み
合わせにおいても、それらの総量が30重量部に満たな
い場合には、比較例1,3,5,7,11と同様に期待
する印刷性能の得られなくなる。
【0074】−インク吸水材層の厚みについて− 実施例1〜17は種々の厚みで性能評価を行なっている
が、実施例14のように10μmの厚みでも何の不具合
もなく、また、厚みが40μを越えることによって何ら
かの不具合が出るという徴候も認められなかった。
【0075】−ぬれ指数等の物性と性能との関係− 実施例及び比較例の物性欄をみると、吸水剤の種類及び
量によってぬれ指数、透湿度及び接触角が左右されるこ
とがわかる。比較例1,3,5,7のように吸水剤量が
少ない場合には、ぬれ指数及び透湿度が共に小さくな
り、接触角が大きくなっている。また、他の比較例のよ
うに吸水剤量が多くなると、ぬれ指数及び透湿度が共に
大きくなり、接触角が小さくなっている。
【0076】具体的にみると、接触角が50度を越える
と、比較例5のようにぬれ指数が41(以下ではぬれ指
数及び透湿度については各々の単位の記載を省略す
る。)、透湿度が1200であって、これらが比較的大
きい場合でも、印刷性能の評価は良くない。比較例5
は、水性インクのつきが悪く、乾燥性もよくないため、
印刷濃度が低くなり、また、インクの密着も不充分にな
っている。これに対して、接触角が50度以下になる
と、概ね良好な結果が得られている。
【0077】接触角が40度以下になると、特に30度
以下になると、水性インクのつき性及び乾燥性について
は非常に良い結果を示すものが多くなってきている。但
し、接触角を小さくするには、シリカ等の吸水剤の量を
多く使用する必要があり、その分散性が悪くなるため、
塗工不良を招き易くなるとともに、インク吸収材層とベ
ース層との接着性も悪くなり、インクの剥離を生じ易く
なる。この場合のインクの剥離は、インクがインク吸収
材層と共にベース層から剥離する現象である。従って、
接触角については10度以上とする方が好適である、と
いうことができる。
【0078】一方、接触角が50度以下であっても、比
較例1のようにぬれ指数が40未満であれば、水性イン
クのつきが悪くなる。なお、この比較例1の場合はイン
クの乾燥もあまり良いものではなかった。これに対し
て、ぬれ指数が40以上になると、接触角が40〜50
度というように比較的大きい場合でも水性インクのつき
に関しては良い結果を示している(実施例4,8,14
参照)。
【0079】また、透湿度が小さい場合には、水性イン
クの乾燥性が悪くなり、インクの剥離を生じ易くなる傾
向がある。透湿度については800以上が好適である。
【0080】上記分散性の問題は透湿度との関係でも同
様に言えることである。すなわち、透湿度が高くなるほ
ど、水性インクの乾燥性は良くなるが、そのためには上
記吸水助剤を多量に使用する必要があり、その分散不良
を招く。従って、透湿度についても、その値が例えば2
0000以上になるように、さらに言えば10000以
上の値になるようにインク吸収材を調製することにはそ
れほど意味がない、ということができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】積層フィルムの実施形態を示す断面図。
【図2】積層フィルムの他の実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
1 ベース層 2 インク吸収材層 3 粘着剤層 4 離型紙 5 プライマー層

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性インクを定着させるためにベースの
    表面に設けられる水性インク吸収材であって、 ポリエチレンオキサイドを含有するポリエーテルポリオ
    ールにより変性されたポリウレタン樹脂に吸水剤が配合
    されていることを特徴とする水性インク吸収材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されている水性インク吸
    収材において、 上記ポリエチレンオキサイドを含有するポリエーテルポ
    リオールにより変性されたポリウレタン樹脂100重量
    部に対して、上記吸水剤としてシリカが30〜500重
    量部配合されていることを特徴とする水性インク吸収
    材。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載されている水性インク吸
    収材において、 上記ポリエチレンオキサイドを含有するポリエーテルポ
    リオールにより変性されたポリウレタン樹脂100重量
    部に対して、上記吸水剤としてコラーゲンが30〜50
    0重量部配合されていることを特徴とする水性インク吸
    収材。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載されている水性インク吸
    収材において、 上記ポリエチレンオキサイドを含有するポリエーテルポ
    リオールにより変性されたポリウレタン樹脂100重量
    部に対して、上記吸水剤として架橋アクリル酸塩が30
    〜300重量部配合されていることを特徴とする水性イ
    ンク吸収材。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載されている水性インク吸
    収材において、 上記ポリエチレンオキサイドを含有するポリエーテルポ
    リオールにより変性されたポリウレタン樹脂100重量
    部に対して、上記吸水剤として炭酸カルシウムが30〜
    500重量部配合されていることを特徴とする水性イン
    ク吸収材。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載されている水性インク吸
    収材において、 上記ポリエチレンオキサイドを含有するポリエーテルポ
    リオールにより変性されたポリウレタン樹脂100重量
    部に対して、上記吸水剤としてシリカとコラーゲンとの
    混合物が30〜500重量部配合されていることを特徴
    とする水性インク吸収材。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載されている水性インク吸
    収材において、 上記ポリエチレンオキサイドを含有するポリエーテルポ
    リオールにより変性されたポリウレタン樹脂100重量
    部に対して、上記吸水剤としてシリカと架橋アクリル酸
    塩との混合物が30〜500重量部配合され、かつ該混
    合物中の架橋アクリル酸塩の量が300重量部以下であ
    ることを特徴とする水性インク吸収材。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載されている水性インク吸
    収材において、 上記ポリエチレンオキサイドを含有するポリエーテルポ
    リオールにより変性されたポリウレタン樹脂100重量
    部に対して、上記吸水剤としてシリカと炭酸カルシウム
    との混合物が30〜500重量部配合されていることを
    特徴とする水性インク吸収材。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載されている水性インク吸
    収材において、 上記ポリエチレンオキサイドを含有するポリエーテルポ
    リオールにより変性されたポリウレタン樹脂100重量
    部に対して、上記吸水剤としてコラーゲンと架橋アクリ
    ル酸塩との混合物が30〜500重量部配合され、かつ
    該混合物中の架橋アクリル酸塩の量が300重量部以下
    であることを特徴とする水性インク吸収材。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載されている水性インク
    吸収材において、 上記ポリエチレンオキサイドを含有するポリエーテルポ
    リオールにより変性されたポリウレタン樹脂100重量
    部に対して、上記吸水剤としてコラーゲンと炭酸カルシ
    ウムとの混合物が30〜500重量部配合されているこ
    とを特徴とする水性インク吸収材。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載されている水性インク
    吸収材において、 上記ポリエチレンオキサイドを含有するポリエーテルポ
    リオールにより変性されたポリウレタン樹脂100重量
    部に対して、上記吸水剤として架橋アクリル酸塩と炭酸
    カルシウムとの混合物が30〜500重量部配合され、
    かつ該混合物中の架橋アクリル酸塩の量が300重量部
    以下であることを特徴とする水性インク吸収材。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載されている水性インク
    吸収材において、 上記ポリエチレンオキサイドを含有するポリエーテルポ
    リオールにより変性されたポリウレタン樹脂100重量
    部に対して、上記吸水剤としてシリカ、コラーゲン及び
    架橋アクリル酸塩の混合物が30〜500重量部配合さ
    れ、かつ該混合物中の架橋アクリル酸塩の量が300重
    量部以下であることを特徴とする水性インク吸収材。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載されている水性インク
    吸収材において、 上記ポリエチレンオキサイドを含有するポリエーテルポ
    リオールにより変性されたポリウレタン樹脂100重量
    部に対して、上記吸水剤としてシリカ、コラーゲン及び
    炭酸カルシウムの混合物が30〜500重量部配合され
    ていることを特徴とする水性インク吸収材。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載されている水性インク
    吸収材において、 上記ポリエチレンオキサイドを含有するポリエーテルポ
    リオールにより変性されたポリウレタン樹脂100重量
    部に対して、上記吸水剤としてコラーゲン、架橋アクリ
    ル酸塩及び炭酸カルシウムの混合物が30〜500重量
    部配合され、かつ該混合物中の架橋アクリル酸塩の量が
    300重量部以下であることを特徴とする水性インク吸
    収材。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載されている水性インク
    吸収材において、 上記ポリエチレンオキサイドを含有するポリエーテルポ
    リオールにより変性されたポリウレタン樹脂100重量
    部に対して、上記吸水剤としてシリカ、架橋アクリル酸
    塩及び炭酸カルシウムの混合物が30〜500重量部配
    合され、かつ該混合物中の架橋アクリル酸塩の量が30
    0重量部以下であることを特徴とする水性インク吸収
    材。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載されている水性インク
    吸収材において、 上記ポリエチレンオキサイドを含有するポリエーテルポ
    リオールにより変性されたポリウレタン樹脂100重量
    部に対して、上記吸水剤としてシリカ、コラーゲン、架
    橋アクリル酸塩及び炭酸カルシウムの混合物が30〜5
    00重量部配合され、かつ該混合物中の架橋アクリル酸
    塩の量が300重量部以下であることを特徴とする水性
    インク吸収材。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至請求項16のいずれか一
    に記載されている水性インク吸収材において、 該水性インク吸収材の厚みが5〜200μmであるも
    の。
  18. 【請求項18】 ベース層の表面に請求項1乃至請求項
    16のいずれか一に記載されている水性インク吸収材の
    層が形成されていることを特徴とする積層フィルム。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載されている積層フィ
    ルムにおいて、 上記ベース層の裏面に粘着剤層が形成されていることを
    特徴とする積層フィルム。
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