JPH10138319A - 熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡シートの製造方法 - Google Patents

熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡シートの製造方法

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JPH10138319A
JPH10138319A JP8310063A JP31006396A JPH10138319A JP H10138319 A JPH10138319 A JP H10138319A JP 8310063 A JP8310063 A JP 8310063A JP 31006396 A JP31006396 A JP 31006396A JP H10138319 A JPH10138319 A JP H10138319A
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JP
Japan
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foamed sheet
sheet
mandrel
thermoplastic polyester
polyester resin
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JP8310063A
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Tatsuo Kumagai
竜夫 熊谷
Masaaki Nakamura
正明 中村
Mikiyoshi Nakamichi
幹芳 中道
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面にしわや裂けがなく美麗な外観を有し、
二次加工性の良好な熱可塑性ポリエステル系樹脂の発泡
シートを提供する。 【解決手段】 熱可塑性ポリエステル系樹脂と発泡剤と
を溶融混合してサーキュラーダイスを通じて低圧域に押
し出しマンドレルで成形し発泡シートを製造するに際
し、押出機からマンドレルに達するまでの発泡シートの
表面温度を180℃以上に保持することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性ポリエス
テル系樹脂の発泡シートの製造方法に関し、さらに詳し
くは、表面にしわや裂けがなく、美麗な外観を有し、二
次加工性の良好な熱可塑性ポリエステル系樹脂の発泡シ
ートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリスチレン系樹脂を始めとする種々の
樹脂素材を用いたシート状の発泡体を容器状に成形した
成形体は、軽量で断熱性のある容器として広く用いられ
ている。しかし、ポリスチレン系樹脂の発泡シートやそ
の積層シート等は、耐熱性に劣るため、電子レンジやオ
ーブン等の加熱調理器具に直接収納して、食品を直接調
理することができなかった。
【0003】これに対し、耐熱性に優れた熱可塑性ポリ
エステル系樹脂が新たな発泡用素材として期待され、例
えば、特開昭59−135237号公報には、ポリエス
テル樹脂の発泡体が開示され、さらに該発泡体のシート
を成形した食品容器とすることでオーブン加熱可能な容
器が得られることに言及されている。ところで、発泡シ
ートから成形される容器は、表面にしわや裂けがなく外
観上美麗であることが求められる。さらに、前記のよう
な表面にしわや裂けのない外観上美麗な成形容器を得る
ためには、当然しわや裂けのない外観上美麗な発泡シー
トを得なければならない。ところで、熱可塑性ポリエス
テル系樹脂の加工性を良くするためには、結晶化度を低
く抑えることが行なわれるが、結晶化度を低く抑えるた
めに急激な冷却が一般に行なわれる。しかし乍ら、押出
直後の高温の発泡シートを急激に冷却すると、冷却のむ
らや充分な冷却ができないために発泡シート表面に結晶
化の進んでしまう部分が発生する。結晶化が進んでしま
うと発泡シート表面にしわや裂けが生じて外観上美麗な
発泡シートを得ることは困難であり、容器の素材として
満足のできる発泡シートを得るのは難しかった。
【0004】例えば、特公平5−83573号公報で
は、発泡直後の高温の発泡体をガラス転移温度以下に急
冷して結晶化度を30%以下にし、その後該発泡体を6
0℃以上に加熱することを特徴とする熱可塑性ポリエス
テル系樹脂の発泡体の製造方法が提案されている。しか
しながら、該製造方法ではシート成形すると、発泡シー
トを急冷した際に冷却のむら(不均一)が生じ、その結
果、発泡倍率がばらつき、結晶化度の高い部分が発生
し、シート表面にしわや裂けが発生するという問題があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術を鑑みてなされたものであり、結晶化度が低く抑えら
れているために二次加工性が良好で、かつシート成形時
の冷却のむらや発泡倍率のばらつきによるしわや裂けな
どのない、表面の美麗な熱可塑性ポリエステル系樹脂の
発泡シートを容易に製造できる方法を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、押出直後の高温の熱可塑性ポリエステル
系樹脂発泡シートを急激に冷却することで結晶化度を低
くするのではなく、押出直後からマンドレルでシート成
形されるまでの間を一定温度以上に保温または加熱する
ことにより、表面美麗で結晶化度の低い発泡シートを製
造する方法である。すなわち、本発明は熱可塑性ポリエ
ステル系樹脂と発泡剤とを溶融混合してサーキュラーダ
イスを通じて低圧域に押し出しマンドレルで成形し発泡
シートを製造するに際し、押出機からマンドレルに達す
るまでの発泡シートの表面温度を180℃以上に保持す
ることを特徴とする熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡シ
ートの製造方法を内容とする。また、上記製造方法にお
いて、マンドレルで成形された発泡シートの結晶化度が
20%以下であることが好ましい。更に、上記の製造方
法において、前記熱可塑性ポリエステル系樹脂として、
少なくとも3個のエステル生成基を有する分岐生成性成
分単位を、芳香族ジカルボン酸単位の総モル数100モ
ルに対して0.1〜5モルの割合で含有した分岐状熱可
塑性ポリエステルを用いるのが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる好ましい熱可
塑性ポリエステル系樹脂は、230〜300℃で熱可塑
性を有し、この範囲の温度域から選ばれる加工温度にお
ける溶融粘度が100〜10000Pa・s、より好ま
しくは500〜10000Pa・sである、たとえば、
多価カルボン酸と多価アルコールとからなるポリエステ
ルを主たる成分とするものである。なお、溶融粘度は、
JIS K7199「熱可塑性プラスチックのキャピラ
リーレオメーターによる流れ特性試験方法」に準拠して
測定される剪断速度60.8sec -1における粘度をい
う。
【0008】また、多価カルボン酸と多価アルコールと
からなるポリエステルを主たる成分とするとは、多価カ
ルボン酸および多価アルコールとからなるポリエステル
が100%のものの他、該ポリエステルが80重量%以
上、さらには90%以上になるように前記ポリエステル
と相溶性のある樹脂を加えたものであることを意味す
る。多価カルボン酸と多価アルコールとからなるポリエ
ステルの例としては、たとえば芳香族ジカルボン酸とジ
オール成分との重縮合により得られる線状ポリエステル
及び/又は該線状ポリエステルと少なくとも3個、好ま
しくは3〜6個のエステル生成基を有する分岐生成性成
分とを共重合した分岐性ポリエステルなどが挙げられ、
これらは単独でまたは組み合わせて用いられる。
【0009】芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニ
ルエーテルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボ
ン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸などが挙げら
れ、これらは単独で用いてもよく、また2種以上を併用
してもよい。ジオールとしては、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブタン
ジオール、ネオペンチレングリコール、ヘキサメチレン
グリコール、シクロヘキサンジメチロール、トリシクロ
デカンジメチロール、2,2−ビス(4−β−ヒドロキ
シエトキシフェニル)プロパン、4,4−ビス(β−ヒ
ドロキシエトキシ)ジフェニルスルホンなどが挙げら
れ、これらは単独で用いてもよく、また2種以上を併用
してもよい。
【0010】線状ポリエステルの具体例としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタ
レート、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンイ
ソフタレート、ポリエチレンナフタレートなどが挙げら
れ、これらは単独でまたは2種以上組み合わせて用いら
れるが、これらの中でも工業的利用価値の高さや取扱い
やすさなどの観点からポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキ
サンジメチレンテレフタレートが好適に用いられる。
【0011】また線状ポリエステルの固有粘度は、容易
に発泡体を製造しうる溶融粘弾性を発現させる点から、
0.4〜1.1dl/g、さらには0.5〜1.0dl
/gであることが好ましい。なお、本明細書における樹
脂の固有粘度とは、フェノールとテトラクロロエタンと
の混合物(重量比1/1)を溶媒として23℃で測定し
た値をいう。
【0012】分岐生成性成分は、熱可塑性ポリエステル
の主鎖に分岐構造を生成させやすくするために用いられ
る成分であって、該分岐生成性成分が水酸基および/ま
たはカルボキシル基を少なくとも3個有することによっ
て前記目的が達成される。線状ポリエステルの主鎖に分
岐を導入することにより、熱可塑性ポリエステル系樹脂
の溶融粘度や溶融弾性を高くすることができ、微細な気
泡を有する発泡体が製造されやすくなる。
【0013】分岐生成性成分の具体例としては、例えば
トリメリット酸、ピロメリット酸などのトリまたはテト
ラカルボン酸類およびそれらの低級アルキルエステル、
グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロール
エタン、ペンタエリスリトールなどのトリまたはテトラ
オール類、ジヒドロキシ安息香酸、ジヒドロキシオクタ
デカン酸などのジヒドロキシカルボン酸、ヒドロキシイ
ソフタル酸、リンゴ酸などのヒドロキシジカルボン酸お
よびそれらの誘導体などが挙げられ、これらは単独で用
いてもよく2種以上を併用してもよい。前記分岐生成性
成分のなかでは、分岐状ポリエステルの重合度が調整し
やすいという観点から、グリセリンが好適に用いられ
る。
【0014】なお、前記分岐状ポリエステルにおいて、
分岐生成性成分によって分岐状ポリエステルに付与され
る溶融粘弾性の保持安定性を充分に向上させるために
は、芳香族ジカルボン酸単位の総モル数100モルに対
して分岐生成性成分単位が0.1モル以上、さらには
0.3モル以上になるように調整することが好ましく、
また、分岐状ポリエステルなどの樹脂組成物の溶融混合
物の加工をより容易にするためには、芳香族ジカルボン
酸単位の総モル数100モルに対して分岐生成性成分単
位が5モル以下、さらには3モル以下となるように調整
することが好ましい。
【0015】前記分岐状ポリエステルの具体例として
は、テレフタル酸、エチレングリコール、グリセリンか
らなる分岐状ポリエステル、テレフタル酸、エチレング
リコール、ペンタエリスリトールからなる分岐状ポリエ
ステル、テレフタル酸、エチレングリコール、トリメチ
ロールプロパンからなる分岐状ポリエステル、テレフタ
ル酸、ブタンジオール、グリセリンからなる分岐状ポリ
エステル、ナフタレンジカルボン酸、エチレングリコー
ル、グリセリンからなる分岐状ポリエステルが挙げら
れ、このなかでも、工業的利用価値が高い、取扱いやす
いなどの観点から、テレフタル酸、エチレングリコー
ル、グリセリンからなる分岐状ポリエステル、テレフタ
ル酸、ブタンジオール、グリセリンからなる分岐状ポリ
エステルが好適に用いられる。また、分岐状ポリエステ
ルの固有粘度は、容易に発泡体を製造しうる溶融粘弾性
を発現させる点から、0.4〜1.1dl/g、更には
0.5〜1.0dl/gであることが好ましい。
【0016】本発明において、熱可塑性ポリエステル系
樹脂を基材樹脂とし、他に樹脂溶融特性調整剤、気泡調
整剤、安定剤、顔料、充填剤、難燃剤、帯電防止剤など
の1種又は2種以上の添加剤を必要に応じて適宜使用し
うる。
【0017】樹脂溶融特性調整剤は、発泡時の樹脂溶融
粘弾性を高くし、発泡などを起こりにくくするための成
分であり、その具体例としては、ピロメリット酸二無水
物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物のような
1分子中に2個以上の酸無水物基を有する化合物や、ジ
グリシジルフタレートのような1分子中に2個以上のエ
ポキシ基を有する化合物などが挙げられ、これらは単独
または2種以上組み合わせて用いられる。
【0018】樹脂溶融特性調整剤の配合量は、該調整剤
を用いたことによる、たとえば押出発泡成形に適した溶
融粘弾性を付与する効果を充分に発現させるためには、
熱可塑性ポリエステル系樹脂100重量部に対して0.
05重量部以上、なかんずく0.1重量部以上であるこ
とが好ましく、また熱可塑性ポリエステル系樹脂や樹脂
溶融特性調整剤から得られる樹脂組成物のゲル化の進行
を充分に防ぐためには、熱可塑性ポリエステル系樹脂1
00重量部に対して5重量部以下、なかんずく3重量部
以下であることが好ましい。前記気泡調整剤の具体例と
しては、重炭酸ソーダ、クエン酸、タルクなどの発泡核
剤が挙げられる。
【0019】本発明では、熱可塑性ポリエステル系樹脂
を基材樹脂とする発泡体が製造されるが、その製造方法
としては、押出発泡によることがが適している。押出発
泡に用いる押出機は、単軸押出機、多軸押出機、タンデ
ム押出機などの押出成形機を用いることができる。本発
明における押出発泡は、たとえば次のように実施でき
る。前記熱可塑性ポリエステル系樹脂及び必要に応じ添
加剤を押出機に入れて溶融し、押出機の途中から発泡剤
を圧入して溶融した熱可塑性ポリエステル系樹脂に発泡
剤を含有させる。押出機の先端には円環状の断面形状を
有する押出孔を有するサーキュラーダイスを付設し、こ
の押出孔から発泡剤を含有した熱可塑性ポリエステル系
樹脂を大気圧下などの低圧域へ押し出して発泡体とす
る。この発泡体を円筒形のプラグであるマンドレルの外
円周状に広げることによりシート状に成形し、発泡シー
トを得る。
【0020】発泡剤としては、加熱によって分解してガ
スを発生する固体の分解型発泡剤、加熱によって気化す
る液体の揮発型発泡剤、加圧下で樹脂に溶解しうる気体
のガス型発泡剤のいずれも用いることができる。分解型
発泡剤の具体例としては、アゾジカルボンアミド、ジニ
トロンペンタメチレンテトラミン、ヒドラゾジカルボン
アミド、重炭酸ナトリウムなどが挙げられ、これらは単
独でまたは2種以上組み合わせて用いられる。揮発型発
泡剤の具体例としては、ブタン、ペンタン、ヘキサンの
ような飽和脂肪族炭化水素、シクロヘキサンのような飽
和脂環族炭化水素、ベンゼン、キシレンのような芳香族
炭化水素、塩化メチレンのようなハロゲン化炭化水素、
フレオン(商品名)のようなフルオルクロル置換炭化水
素などが挙げられ、これらは単独でまたは2種以上組み
合わせて用いられる。さらに、ガス型発泡剤の具体例と
しては、窒素、二酸化炭素数などが挙げられ、これらは
単独でまたは2種以上組み合わせて用いられる。
【0021】発泡剤の使用量は、得られる熱可塑性ポリ
エステル系樹脂発泡体が所望の発泡倍率を有するために
必要な量である。たとえば発泡シートを得るためには、
熱可塑性ポリエステル系樹脂を溶融混合させた溶融混合
物100重量部に対して、0.5重量部以上、なかんず
く1重量部以上とすることが好ましく、押出発泡シート
の押出成形時の寸法安定性が低下しないようにするに
は、前記溶融混合物100重量部に対して10重量部以
下、なかんずく7.5重量部以下とするのが好ましい。
【0022】前記サーキュラーダイスは、円環状の断面
形状の押出孔を有する金型である。また前記マンドレル
は、円筒状の冷却用のプラグであり、その材質は、発泡
シートとの接触により物理的化学的に変化をしないもの
であれば構わないが、熱伝導率の高いアルミニウムやス
テンレス鋼が好適に用いられる。
【0023】なお、本発明においては、たとえば押出発
泡成形をより容易に行なえる樹脂の溶融粘弾性特性の好
ましい範囲として、230〜300℃の範囲の温度域か
ら選ばれる加工温度における溶融粘度が100〜100
00Pa・s、好ましくは500〜10000Pa・s
とすることが挙げられるが、このような溶融粘弾性特性
を目的に応じて容易に調整しやすいという点から、発泡
シート用の熱可塑性ポリエステル系樹脂として線状ポリ
エステルと分岐生成性成分との共重合によって得られる
分岐状ポリエステルを用いることが好ましく、さらに付
与された溶融粘弾性特性を安定的に保持でき、より均一
微細な気泡を有する発泡シートを製造しやすいという点
から、前記分岐状ポリエステルに樹脂溶融特性調整剤を
加えて用いるのが好ましい。
【0024】本発明では、押し出された熱可塑性ポリエ
ステル系樹脂シートは、押出機のサーキュラーダイスか
ら押し出された発泡シートの表面がまだ180℃以上で
ある間に、これをマンドレルとの接触冷却により冷却
し、発泡シートとする。なお、押し出された直後の熱可
塑性ポリエステル系樹脂シートの温度は、230〜28
0℃程度である。押出機のサーキュラーダイスから押し
出された発泡シートの表面がまだ180℃以上である間
とは、押し出した低圧域の雰囲気温度によっても異なる
が、たとえば雰囲気温度が15〜25℃程度であれば、
押出直後から約1〜3秒程度経過するまでの間であるの
が一般的である。尚、本発明において、発泡シートの表
面温度は、非接触の放射温度計を用いて測定したもので
ある。
【0025】ここでポリスチレン系樹脂などの非晶性樹
脂の発泡シートの製造においては、押出直後の高温の発
泡シートを、エアー等の吹き付けるなどしてガラス転位
温度近くまで冷却することにより、表面美麗な発泡シー
トを得ることができる。しかし、熱可塑性ポリエステル
系樹脂の発泡シートを製造する際には、結晶性であるた
めに非晶性樹脂の発泡シート製造と同様にガラス転位温
度近くまで冷却しようとすると、それ以前に結晶化速度
の速い温度帯(約130〜160℃)を通過するため
に、発泡シートで部分的に結晶化度の高い部分が発生
し、シートの裂けやしわなどの原因となり、表面美麗な
発泡シートを得ることができない。
【0026】したがって本発明では、発泡シートがマン
ドレルにより成形されるまでの間に部分的な結晶化が発
生し、その結晶の成長が急激である温度域にならないよ
うに、発泡シートがマンドレルに達するまでの間を保温
・加熱することにより、結晶化度の影響によるシートの
裂けやしわのない表面美麗な発泡シートを得ることがで
きる。すなわち、発泡シートが押出機より押し出されマ
ンドレルにより成形されるまでの間、180℃以上に保
持することにより表面美麗な発泡シートを得ることがで
きる。
【0027】ここで、本発明の熱可塑性ポリエステル系
樹脂発泡シートの製造方法で行うと、マンドレルに達す
るまでの発泡シートの温度が180℃以上であれば結晶
化が進み、発泡シートの表面にしわや裂けが発生するこ
とはなく、冷却を遅くすることで、表面にしわや裂けの
ない表面美麗な発泡シートを得ることができる。押出機
からマンドレルに達するまでの間に発泡シートを180
℃未満まで冷却すると、温度の低い部分での発泡が止ま
ってしまい、発泡倍率のむらにより発泡シート表面にし
わができたり、更に部分的に結晶化を起こす部分があ
り、結晶化のばらつきによるしわや裂けが発生する。
【0028】熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡シート
が、押出機からマンドレルに達するまでの間180℃以
上に保持するための方法としては、たとえば次のような
方法が挙げられるが、本発明はこれに限定されるもので
はない。例えば、発泡シートを外部環境と絶縁するため
に、アルミニウム等のフードで押出機からマンドレルの
間の発泡シートを覆う方法や、押出直後の発泡シートに
180℃以上の温度の空気を吹き付けることにより発泡
シート表面の温度が下がらないようにする方法などが挙
げられる。
【0029】発泡シートの厚みは、発泡シートの厚みが
薄すぎると押出後の発泡体が熱を保持することができな
いために0.5mm以上であることが望ましく、発泡シー
トの厚みが厚すぎる場合には、シート成形が難しく、ま
たシート成形時にしわが入りやすいため3.0mm以下で
あることが望ましい。
【0030】また、本発明の製造方法では、サーキュラ
ーダイスの出口口径と円筒形のマンドレルの外形比(以
下ブローアップ比)は、ブローアップ比が小さいとダイ
スを出た後の発泡体のコルゲートによる筋が発泡シート
表面に残り、またブローアップ比が大きいと発泡シート
に成形するためにマンドレルに発泡体をかけた時に、発
泡体が裂けてしまう。したがって、ブローアップ比は2
〜5倍が望ましい。
【0031】また、本発明の製造方法で製造される熱可
塑性ポリエステル系樹脂発泡シートは、容器成形性など
の二次加工性をよくするために、マンドレル成形された
発泡シートの結晶化度を好ましくは20%以下、より好
ましくは15%以下にすることが望ましい。また、本発
明の製造方法で製造される発泡シートの結晶化度は、最
低でも通常5%以上となる。
【0032】なお、本明細書において、結晶化度とは、
示差走査熱量測定法(以下、DSC法という)に準拠
し、示差走査熱量測定分析装置(セイコー電子工業株式
会社製DSC200)を用いて10℃/分の昇温条件に
て、熱可塑性ポリエステル系樹脂の融点Tm(℃)およ
び結晶化温度Tc(℃)を測定した後、TmおよびTc
それぞれの温度での熱量Hm(J/g)およびHc(J
/g)を測定し、以下の式にしたがって算出した値(絶
対結晶化度)をいう。 〔結晶化度(%)〕={(Hm−Hc)/Ho}×10
0 なお、式中のHoは、完全結晶化熱可塑性ポリエステル
系樹脂の1gあたりの融解熱量(J/g)を示す。ここ
で、高分子データ・ハンドブック(培風館発行)によれ
ば、ポリエチレンテレフタレートの1モルあたりの完全
結晶化熱量は26.9KJとされている。これを1グラ
ムあたりの完全結晶化熱量に換算すれば、140.1J
となるのでHoは、この値を用いる。
【0033】本発明の発泡シートは、その密度を0.7
g/cm3 以下、好ましくは0.5g/cm3 にすることに
よって、発泡体の利点である軽量性などを効果的に実現
できる。なお、密度の下限は0.05g/cm3 程度であ
る。さらに、発泡シート中に存在する気泡の独立気泡率
を80%以上、好ましくは90%以上とすることで断熱
性を一層高めることができる。また、発泡シート中の気
泡の大きさは、長径で0.7mm、好ましくは0.5mm以
下、短径で0.5mm以下、好ましくは0.3mm以下にす
ることで断熱性を一層高めることができる。
【0034】
【実施例】以下に本発明を実施例を挙げて更に具体的に
説明をするが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0035】実施例1 固有粘度が0.65dl/gの熱可塑性ポリエステル樹
脂とグリセリンとを、常法にしたがって共重合を行い、
グリセリン単位をテレフタル酸単位の総モル数100モ
ルに対して1モルの割合で含有する固有粘度0.60d
l/gの分岐状のポリエステル系樹脂を得た。得られた
分岐状のポリエステル系樹脂を140℃の除湿乾燥機で
4時間乾燥した後、該分岐状コポリエステル系樹脂10
0重量部にピロメリット酸無水物0.35重量部との混
合物をクリアランス0.4mm、口径75mmのサーキュラ
ーダイスを取り付けた押出機に供給して溶融混合し、そ
の溶融混合物に対して1.9g/100gの割合でブタ
ンを注入して、下記の条件のもと、サーキュラーダイス
より円筒状の発泡シートを押し出し発泡し、押出機とマ
ンドレルの間をアルミニウム製のフードで覆い、外径2
10mm、30℃に温調されたアルミニウム製の円筒状マ
ンドレルに密着させながら進行させ、その後円筒状の発
泡シートを切り開いて平坦な発泡シートとした。 押出機温度:260〜300℃ 押出機ヘッド温度:275〜285℃ 押出量:13Kg/hr マンドレルに達する直前の発泡シートの表面温度は、1
95℃であった。得られた発泡シートは、厚さ1.6m
m、発泡倍率6.7倍の発泡シートであった。
【0036】また、得られた発泡シートの結晶化度・表
面のしわ・容器成形性を以下の方法で調べた。その結果
を表1に示す。
【0037】イ)結晶化度 DSC法に準拠し、示差走査熱量測定装置(セイコー電
子工業株式会社製のDSC200)を用いて冷結晶化熱
量および融解熱量を測定し、次式によって算出した。 {グラム当たりの融解熱量(J/g)−グラム当たりの
冷結晶化熱量(J/g)}÷グラム当たりの完全結晶の
融解熱量(J/g)×100=結晶化度(%)
【0038】ロ)表面のしわ 得られた発泡シートを50cm×50cmの大きさに裁断
し、その両面の発泡シートのしわの状態を目視にて観察
して、以下の評価基準で評価した。 (評価基準) A:発泡シートの両面ともしわが認められない。 B:発泡シートの片面にしわが1〜2本認められる。 C:発泡シートの片面にしわが3本以上認められる。 D:発泡シートの両面にしわが認められる。
【0039】ハ)容器成形性 発泡シートを単発成形機を用いて、赤外線ヒーターで1
30〜140℃に加熱し、180℃に温調された金型で
賦形するとともに結晶化を促進させ、口径70mm、深さ
20mmおよび底径55mmの容器に成形した。得られた容
器の状態を目視にて観察し、以下の評価基準に基づいて
評価した。 (評価基準) A:容器に割れ、ひびおよび成形じわがまったく認めら
れない。 B:容器の一部に成形じわのみが認められる。 C:容器の一部に割れ、ひびおよび成形じわが認められ
る。 D:容器全体に割れ、ひびおよび成形じわが認められ
る。
【0040】実施例2 実施例1において、グリセリン単位をテレフタル酸単位
の総モル数100モルに対して1モルの割合で含有する
固有粘度0.60dl/gのグリセリン共重合ポリエチ
レンテレフタレートを用いる代わりに、固有粘度0.6
5dl/gの直鎖状のポリエチレンテレフタレートを用
いた以外は、実施例1と同様にして、厚さ1.8mm、発
泡倍率7.5倍の発泡シートを得た。マンドレルに達す
る直前の発泡シートの表面温度は、198℃であった。
また、得られた発泡シートの結晶化度・表面のしわ・容
器成形性を実施例1と同様の方法で調べた。その結果を
表1に示す。
【0041】実施例3 実施例1において、グリセリン単位をテレフタル酸単位
の総モル数100モルに対して1モルの割合で含有する
固有粘度0.60dl/gのグリセリン共重合ポリエチ
レンテレフタレートを用いる代わりに、グリセリン単位
をテレフタル酸単位の総モル数100モルに対して3モ
ルの割合で含有する固有粘度0.63dl/gのグリセ
リン共重合ポリエチレンテレフタレートを用いた以外
は、実施例1と同様にして、厚さ1.6mm、発泡倍率
6.5倍の発泡シートを得た。マンドレルに達する直前
の発泡シートの表面温度は、195℃であった。また、
得られた発泡シートの結晶化度・表面のしわ・容器成形
性を実施例1と同様の方法で調べた。その結果を表1に
示す。
【0042】実施例4 実施例1において、グリセリン単位をテレフタル酸単位
の総モル数100モルに対して1モルの割合で含有する
固有粘度0.60dl/gのグリセリン共重合ポリエチ
レンテレフタレートを用いる代わりに、グリセリン単位
をテレフタル酸単位の総モル数100モルに対して3モ
ルの割合で含有する固有粘度0.63dl/gのグリセ
リン共重合ポリエチレンテレフタレートを用いた以外
は、実施例1と同様にして、厚さ1.6mm、発泡倍率
6.5倍の発泡シートを得た。マンドレルに達する直前
の発泡シートの表面温度は、193℃であった。また、
得られた発泡シートの結晶化度・表面のしわ・容器成形
性を実施例1と同様の方法で調べた。その結果を表1に
示す。
【0043】実施例5 実施例1において、溶融混合物に対してのブタンの割合
を1.9g/100gから1.0g/100gに変え、
サーキュラーダイスのクリアランスを0.4mmから0.
2mmに変えた以外は、実施例1と同様にして、厚さ0.
4mm、発泡倍率4.3倍の発泡シートを得た。マンドレ
ルに達する直前の発泡シートの表面温度は、185℃で
あった。また、得られた発泡シートの結晶化度・表面の
しわ・容器成形性を実施例1と同様の方法で調べた。そ
の結果を表1に示す。
【0044】実施例6 実施例1において、押出機とマンドレルの間をアルミニ
ウム製のフードを外し、押出直後の発泡シートに200
℃で2リットル/hrのエアーを両面より吹き付けた以
外は、実施例1と同様にして、厚さ1.5mm、発泡倍率
6.4倍の発泡シートを得た。マンドレルに達する直前
の発泡シートの表面温度は、188℃であった。また、
得られた発泡シートの結晶化度・表面のしわ・容器成形
性を実施例1と同様の方法で調べた。その結果を表1に
示す。
【0045】実施例7 実施例1において、マンドレルの温度を30℃から14
0℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、厚さ
1.5mm、発泡倍率6.4倍の発泡シートを得た。マン
ドレルに達する直前の発泡シートの表面温度は、199
℃であった。また、得られた発泡シートの結晶化度・表
面のしわ・容器成形性を実施例1と同様の方法で調べ
た。その結果を表1に示す。
【0046】比較例1 実施例1において、押出機より出たばかりの発泡シート
に20℃で2リットル/hrのエアーを発泡シートの両
面より吹き付けた以外は、実施例1と同様にして、厚さ
1.4mm、発泡倍率6.3倍の発泡シートを得た。マン
ドレルに達する直前の発泡シートの表面温度は、127
℃であった。また、得られた発泡シートの結晶化度・表
面のしわ・容器成形性を実施例1と同様の方法で調べ
た。その結果を表1に示す。
【0047】比較例2 実施例1において、押出機とマンドレルの間をアルミニ
ウム製のフードで覆わなかった以外は、実施例1と同様
にして、厚さ1.5mm、発泡倍率6.5倍の発泡シート
を得た。マンドレルに達する直前の発泡シートの表面温
度は、153℃であった。また、得られた発泡シートの
結晶化度・表面のしわ・容器成形性を実施例1と同様の
方法で調べた。その結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、熱可塑性ポリエステル
系樹脂を基材樹脂として用いるので、強靱で耐熱性に優
れることはもちろんのこと、表面にしわや裂けのない美
麗な外観を有する発泡シートが得られる。また、本発明
によれば、工業的に容易に特定の低い結晶化度を有する
二次加工性のよい、表面美麗な発泡シートを得ることが
できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ポリエステル系樹脂と発泡剤と
    を溶融混合してサーキュラーダイスを通じて低圧域に押
    し出しマンドレルで成形し発泡シートを製造するに際
    し、押出機からマンドレルに達するまでの発泡シートの
    表面温度を180℃以上に保持することを特徴とする熱
    可塑性ポリエステル系樹脂発泡シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 マンドレルで成形された発泡シートの結
    晶化度が20%以下である請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 熱可塑性ポリエステル系樹脂として、少
    なくとも3個のエステル生成基を有する分岐生成性成分
    単位を、芳香族ジカルボン酸単位の総モル数100モル
    に対して0.1〜5モルの割合で含有した分岐状熱可塑
    性ポリエステルを用いる請求項1又は2記載の製造方
    法。
JP8310063A 1996-11-06 1996-11-06 熱可塑性ポリエステル系樹脂発泡シートの製造方法 Withdrawn JPH10138319A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009012201A (ja) * 2007-07-02 2009-01-22 Chuo Kagaku Co Ltd 発泡樹脂シート構成用の樹脂シート、発泡樹脂シートの製造方法、及び発泡樹脂製容器の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009012201A (ja) * 2007-07-02 2009-01-22 Chuo Kagaku Co Ltd 発泡樹脂シート構成用の樹脂シート、発泡樹脂シートの製造方法、及び発泡樹脂製容器の製造方法

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