JPH10137691A - 揺動選別装置 - Google Patents

揺動選別装置

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Publication number
JPH10137691A
JPH10137691A JP29506196A JP29506196A JPH10137691A JP H10137691 A JPH10137691 A JP H10137691A JP 29506196 A JP29506196 A JP 29506196A JP 29506196 A JP29506196 A JP 29506196A JP H10137691 A JPH10137691 A JP H10137691A
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JP
Japan
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sorting
plate
rice
discharge
swinging
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Pending
Application number
JP29506196A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Isshiki
勉 一色
Shoichi Fukumoto
彰一 福本
Kosaku Maeda
耕作 前田
Yuzumi Okada
柚実 岡田
Haruyasu Udaka
晴耕 鵜高
Eiji Mori
森  英二
Michikazu Iwai
通和 岩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP29506196A priority Critical patent/JPH10137691A/ja
Publication of JPH10137691A publication Critical patent/JPH10137691A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】揺動選別装置の選別能率の向上。 【解決手段】板面に押送面28a,上昇案内面28b,
流下案内面28cからなる選別凸条28を多数整列配置
した揺動選別板15において、揺動選別板15の排出側
15b部分に構成されている前記選別凸条28よりも揺
上側への穀粒押送力の弱い弱押送力部分とし、揺動選別
板15の排出側15b端部に、所定長さで立上り排出側
への穀粒の排出を抑制する排出抑制部30を設けた揺動
選別装置。 【効果】揺動選別板15の排出側での玄米粒分布幅の減
少を防止して、選別能率の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、選別凸条の形成
されている揺動選別板からなる揺動選別装置の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】揺動選別板の板面に押送面28a,上昇
案内面28b,流下案内面28cからなる選別凸条28
を穀粒の流下方向に沿わせて多数併列配置した揺動選別
装置がある。この揺動選別装置は、小さな選別凹凸部を
多数整列配置した従来装置に比較して、選別能率が向上
することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】選別凸条28を多数整
列配置した揺動選別装置は、従来の小形の凹凸形状で板
面を形成した従来装置に比較して選別能率が向上するも
のの、選別凸条28の揺上側15cへの穀粒の押送力が
強く、また、排出側への穀粒の流下速度も速いことか
ら、板面の排出側から選別済穀粒が排出される際に、穀
粒が横方向にばらまかれるような状態で排出されるため
に、玄米仕切板での仕切りがうまくいかず、玄米に籾が
混入するという問題点、また、揺上側15cにおける選
別凸条28の流下案内面28cからの流下穀粒が多くな
り、揺下側15dの穀粒が揺上側15cに流動して玄米
粒の分布幅が減少し、排出側端部間際まで比較的幅広く
分布していた玄米粒を玄米仕切板で仕切り取り出すこと
ができず、選別能率が低下するという問題点があった。
【0004】そこで、この発明はこのような問題点を解
決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
従来技術のもつ問題点を解決するために、次の技術的手
段を講じた。請求項1の発明は、板面に押送面28a,
上昇案内面28b,流下案内面28cからなる選別凸条
28を穀粒の流下方向に沿わせて多数整列配置した揺動
選別板15において、揺動選別板15の排出側15b部
分を供給側15a寄りの前記選別凸条28よりも揺上側
15cへの穀粒押送力の弱い弱押送力部分とした揺動選
別装置であり、請求項2の発明は、板面に押送面28
a,上昇案内面28b,流下案内面28cからなる選別
凸条28を穀粒の流下方向に沿わせて多数整列配置した
揺動選別板15において、揺動選別板15の排出側15
b端部に、板面から所定長さで立上り排出側15bへの
穀粒の排出を抑制する排出抑制部30を構成した揺動選
別装置である。
【0006】
【作用】揺動選別板15に混合米を供給して横方向に斜
上下の往復運動をすると、初めに、比重が大で小形の玄
米は下層に沈下し、比重が小で大形の籾は上層に浮上
し、次いで、下層に沈下した玄米は流下案内面28cに
流下方向に沿った姿勢で、揺上側15cへの往動の際
に、押送面28aで押送されて揺上側15cに移動し、
次いで、板面が揺上側15cへの往動から揺下側15d
に復動する瞬間には、押送面28aで押送された玄米
は、慣性力により揺上側15cへ放出され、次いで、揺
下側15dへの復動が進行すると、玄米層上に浮上して
いる籾は揺下側15dに傾斜面に沿って流下し、また、
穀粒は縦方向の傾斜面に沿って排出側15bに流下しつ
つ選別され、玄米は揺上側15cに偏流分布し、籾は揺
下側15dに偏流分布し、混合米はその中間に分布する
ように選別される。
【0007】選別凸条28を、縦方向に長い連続した押
送面28a,上昇案内面28b及び流下案内面28cに
より構成したので、従来装置の小形の選別凹凸部を多数
整列配置するものに比較して、玄米粒の揺上側15cへ
の押送力が強くなると共に、排出側15bへの流動速度
が迅速化し、選別能率を向上させることができる。ま
た、揺動選別板15の排出側15b端部を、供給側15
a寄りの選別凸条28に比較して揺上側15cへの押送
力の弱い弱押送力部分としたので、揺上側15cの玄米
粒が速く排出されても揺下側15d穀粒の揺上側15c
への押送を抑制させて、玄米粒分布幅の減少を防止する
ことができる。
【0008】また、揺動選別板15の排出側15b端部
には、板面から所定長さで立上り排出側15bへの穀粒
の排出を抑制する排出抑制部30を構成したので、排出
側15b端部の揺上側15cでの所定の穀粒層厚を確保
できて、揺下側15d穀粒の揺上側への流動を抑止して
玄米粒の分布幅を広く保つことができる。
【0009】
【発明の効果】この発明は、上述のように、揺動選別板
15の排出側15bでの玄米粒分布幅の減少を防止し
て、選別能率の向上を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に示すこの発明の実施
例について説明する。まず、図1〜図4に基づき、籾摺
選別機の全体構成を説明する。籾摺をする籾摺部1,籾
摺部1からの摺落米を風選する摺落米風選部2,摺落米
風選部2での風選後の混合米を分離選別する揺動選別装
置3,混合米揚穀機4及び玄米揚穀機5等により、籾摺
選別機は構成されている。
【0011】籾摺部1は、籾ホッパ6,籾摺ロ−ル7,
7の内装されている籾摺室8等で構成されている。摺落
米風選部2は、摺落米風選箱9,摺落米風選路10,粃
受樋11,摺落米受樋12,吸引フアン13,排塵筒1
4等により構成されている。次に、揺動選別装置3につ
いて説明する。多段の揺動選別板15,15,…には、
板面の縦方向の一側が高い供給側15a、その反対側の
他側を低い排出側15bとし、縦方向に直交する横方向
の一方側を高い揺上側15c、その反対側を低い揺下側
15dとして、板面を縦方向及び横方向ともに傾斜した
構成とし、揺動選別板15,15,…は揺動アーム,揺
動リンクから構成されている揺動装置で、横方向斜め上
下に往復揺動される構成である。
【0012】この揺動選別板15,15,…の供給口に
は、分配供給樋16及び分配ケース17を経た混合米が
供給される構成である。揺動選別板15,15,…に供
給された混合米は、粒形の大小,比重の大小,摩擦係数
の大小等の関係で、比重の重い小形の玄米は横方向の揺
上側15cに偏流分布し、また、玄米に比較して大きく
比重の軽い籾は、揺下側15dに偏流分布し、また、そ
の中間部には分離されない混合米が分布しつつ選別され
る。そして、これらの選別穀粒は、揺動選別板15の排
出側15bに設けられている玄米仕切板18及び籾仕切
板19で仕切られて取り出される。
【0013】このように取り出された玄米は、玄米取出
樋20,玄米流路21,玄米揚穀機5を経て機外に取り
出され、また、混合米は混合米取出樋22,混合米流路
23,摺落米受樋12,混合米揚穀機4,混合米ホッパ
24,分配供給樋16,分配ケース17を経て、揺動選
別板15,15,…に供給されて再選別される。また、
取り出された籾は、籾取出樋25,籾流路26,籾揚穀
機27を経て籾摺部1に揚穀還元されて、再度の籾摺が
なされる構成である。
【0014】次に、籾摺選別機の作用について説明す
る。籾摺作業をする場合には、籾摺部1の籾ホッパ6に
籾を供給し、籾摺選別機の回転各部を駆動する。する
と、籾ホッパ6から籾摺ロール7,7に籾が供給されて
籾摺され、摺落米は下方の摺落米風選路10に供給され
て風選され、軽い籾殻は吸引フアン13,排塵筒14を
経て機外に排出され、また、比較的軽い粃粒は粃受樋1
1に落下選別され、また、重い玄米及び籾の混合米は、
摺落米受樋12に落下選別される。
【0015】しかして、摺落米受樋12に落下選別され
た混合米は、混合米揚穀機4で揚穀され、混合米ホッパ
24,分配供給樋16及び分配ケース17を経て、揺動
選別板15,15,…に供給される。揺動選別板15に
供給された混合米は、横方向斜上下に往復揺動される
と、小形で比重の重い玄米は揺上側15cに偏流分布
し、また、玄米に比較して大形で比重の軽い籾は揺下側
15dに偏流分布し、また、その中間部には分離されな
い混合米が分布しつつ選別される。
【0016】揺動選別板15,15,…の排出側15b
から流下した穀粒は、玄米仕切板18及び籾仕切板19
で仕切られる。仕切られた玄米は、玄米取出樋20,玄
米流路21及び玄米揚穀機5を経て機外に取り出され、
また、仕切られた混合米は、混合米取出樋22,混合米
流路23,混合米揚穀機4,混合米ホッパ24,分配供
給樋16及び分配ケ−ス17を経て揺動選別板15に供
給されて再選別され、また、仕切られた籾は、籾取出樋
25,籾流路26及び籾揚穀機27を経て籾摺部1に還
元されて再度の籾摺がされる。
【0017】次に、図5に基づき、揺動選別板15の板
面構成について説明する。揺動選別板15の板面には、
選別凸条28を縦方向の穀粒流下方向に沿わせて、多数
整列配置している。この選別凸条28は、穀粒を揺上側
15cに向けて押送する縦方向の穀粒流下方向に沿った
連続状(所定長さに分割してもよい。)に形成されてい
る押送面28aと、この押送面28aの上端縁に揺下側
15dに向けて下り傾斜面として接続していて、揺上側
15cへ穀粒を上昇案内する傾斜面であって、且つ、縦
方向には前記押送面28aと同様に連続して形成されて
いる上昇案内面28bと、該上昇案内面28bの揺下側
15d端部に接続し板面の方向に略沿っている流下案内
面28cとで構成されている。そして、前記流下案内面
28cの揺下側15d端部には、揺下側15dに隣接す
る選別凸条28の押送面28aの下端縁が接続してい
る。また、押送面28aの上端縁と上昇案内面28bの
揺上側15cの接合部を鋭利な角部に構成(曲面に構成
するにしても、少なくとも、半径0.2ミリメ−トル程
度に構成)し、角部での穀粒の揺上側15cへの押送力
を強くししているる。なお、前記流下案内面28cを省
略して、上昇案内面28bの揺下側15d部分が流下案
内面28cを兼ねる構成としてもよい。また、選別凸条
28の方向をやや揺下側15dあるいは揺上側15cに
向けて傾斜してもよい。
【0018】選別凸条28,28,…を板面に形成する
にあたっては、籾・玄米の混合米選別用では、押送面2
8aの高さを、板面に載置した状態の玄米の高さの1/
2よりも少し高い程度から玄米の高さと略同じ程度かや
や高い程度とするのが好ましい。また、前記流下案内面
28cの横方向の幅は、小形の玄米を板面に載置した状
態の短軸方向の幅をaとすると、a〜2a程度の幅にす
るのが好ましい。
【0019】次に、揺動選別板15の排出側15b部分
の構成について説明する。板面の排出側15b部分は、
縦方向所定長さにわたり、前記選別凸条28を形成しな
い平滑面33か、あるいは、供給側15a寄りの押送面
28aよりも揺上側15cへの押送力を弱く構成るよう
に、例えば、押送面28aの高さを低くしたり、従来装
置のような小形の選別凹凸面で構成する。また、板面の
排出側15b端部には、所定長さの立上部を設けて穀粒
の排出を抑制する排出抑止部30を構成し、所定の穀粒
層厚が形成される構成としている。
【0020】次に、この実施例の選別状態について説明
する。揺動選別板15に混合米を供給して横方向に斜上
下の往復揺動をすると、初めに、比重が大で小形の玄米
は下層に沈下し、比重が小で大形の籾は上層に浮上し、
次いで、下層に沈下した玄米は流下案内面28c上に流
下方向に沿った姿勢でその揺下側15dの端部が押送面
28aに接触支持された状態となり、次いで、板面が揺
上側15cに往動すると、玄米は押送面28aに押送さ
れて揺上側15cに移動し、次いで、板面が揺下側15
dに復動する瞬間には、玄米は慣性力により揺上側15
cへ放出されて、上昇案内面28bに沿って揺上側15
cへ上昇移動し、次いで、板面の揺下側15dへの復動
が進行すると、玄米層上に浮上している籾は玄米層上の
傾斜面に沿って揺下側15dに流下する。このような選
別中には、板面の排出側15bへの傾斜により、穀粒は
排出側15bに流下する。しかして、玄米は揺上側15
cに偏流分布し、籾は揺下側15dに偏流分布し、混合
米はその中間に偏流分布しつつ選別される。
【0021】前記のように、穀粒流下方向に沿った長い
連続した押送面28a,上昇案内面28b及び流下案内
面28cにより選別凸条28を構成したので、従来装置
の小形の選別凹凸部を千鳥状に配置するものに比較し
て、押送面28aによる玄米粒の揺上側15cへの押送
力が増加し、穀粒の流下方向への流動が迅速化し、選別
能率を向上させることができる。
【0022】前記の選別凸条28を多数整列配置したも
ので選別すると、選別能率が向上するが、板面の排出側
15bから選別済穀粒が落下排出される際に、穀粒が横
方向にばらまかれるような状態で排出されるために、玄
米仕切板18での仕切りがうまくいかず、玄米に籾が混
入するという問題点、あるいは、揺上側15cにおける
選別凸条28の流下案内面28cからの流下穀粒が多い
ことから、揺下側15dの穀粒が揺上側15cに流動し
て玄米粒の分布幅が減少し、選別能率が低下するという
問題点があった。
【0023】しかし、前記のように排出側の板面構成と
すると、板面の排出側15b端部では、所定層厚の穀粒
層を形成することにより、揺上側15cへの穀粒の移動
が抑制できて、玄米仕切板18で玄米粒を比較的幅広く
仕切ることができるものでありながら、排出穀粒の横方
向へのばらけも少なくなって、玄米粒への籾混入を防止
でき、選別能率を向上させることができる。
【0024】なお、前記排出抑止部30を構成するにあ
たり、揺下側15d部分のみを省略して、揺下側15d
の籾の排出を速くし、揺上側15c及び中間部の玄米粒
及び混合米の流下排出を抑制する構成としてもよく、ま
た、排出抑止部30の揺上側15c及び揺下側15dの
双方を省略した構成としてもよい。また、図6に示すよ
うに、選別凸条28を穀粒の流下方向にわたり複数に分
割して構成し、縦方向の隣接する選別凸条28,28の
相互間に溝29,29,…が形成される構成とすると、
この溝29,29,…から糠が揺下側15dに流れ、玄
米への糠付着を少なくすることができる。
【0025】また、選別凸条28を構成するにあたり、
上昇案内面28bの揺上側15c端部を板面に沿う平面
部28dとして、該平面部28dの揺上側15c端部を
押送面28aの上端部に接続する構成としてもよい。な
お、前記押送面28a及び平面部28dの長さを略等し
くするのが好ましい。このように構成すると、鉄板ある
いはアルミニュウム板をプレス加工しても、押送面28
aの上端部に鋭利な角部を構成できて、穀粒の揺上側1
5cへの押送力が増加し、選別能率が向上する。なお、
このようなプレス加工で、供給側15aから排出側15
bにかけて連続した選別凸条28を構成してもよい。
【0026】次に、図7について説明する。この実施例
では、揺動選別板15に選別凸条28を形成するにあた
り、供給側15a寄り部分の押送面28aの高さを、揺
下側15dを高くし、揺上側15cになるに従って順次
あるいは段階的に低くしている。このように構成する
と、混合米を揺下側15dから供給しても、揺上側15
cへの穀粒の到達が速くなり、より供給側15a寄りか
ら選別を開始でき、選別能率を向上させる共に、板面を
狭く構成することができる。
【0027】次に、図8について説明する。この実施例
では、板面に選別凸条28を形成するにあたり、縦方向
に沿わせた選別凸条28を、排出側15b部分のみを揺
下側15dに傾斜させて構成している。このようにする
ことにより、排出側15b端部での混合米の揺上側15
cへの移動を少なくし、玄米の仕切り幅を広くできて選
別能率が向上する。
【0028】次に、図9について説明する。この実施例
は、揺動選別板15の揺動角度と選別凸条28の上昇案
内面28bの傾斜角度の関係を適正化し、選別能率を向
上させようとするものである。揺動選別板15の縦傾斜
角度を排出側15bに向けて所定角度傾斜させると共
に、横傾斜角度も所定角度(例えば、10度)傾斜さ
せ、揺動選別板15の上昇案内面28bの板面(この実
施例では流下案内面28c)に対する上昇傾斜角度を所
定角度(例えば、20度)とし、揺動選別板15の揺動
角度を30度(鉛直線から30度傾斜)を中心として左
右に所定距離揺動する構成としている。
【0029】しかして、選別中には、揺上側15cへの
往動時に、選別凸条28の押送面28aで下層の玄米粒
を揺上側15cに押送し、揺下側15dに復動する瞬間
には、玄米粒は慣性力で揺上側15cに放出されて、上
昇案内面28bに沿って揺上側15cに移動し、次い
で、板面の揺下側15dへの復動が進行すると、上昇案
内面28bの上方を放出玄米粒は移動する傾向となり、
放出玄米粒は上昇案内面28bに接触せずに、あるい
は、少なく接触しながら揺上側15cに移動することに
なり、揺上側15cへの移動が円滑化し、選別能率を高
めることができる。
【0030】次に、図10について説明する。揺動選別
板15にプレス加工で選別凸条28を成形するにあた
り、表面及び裏面を同一形状に構成して、両面が使用で
きるようにして、耐久性を向上させようとするものであ
る。鉄板あるいはアルミニュウム板をプレス加工して、
図示のように、押送面28a,上昇案内面28b,流下
案内面28c及び平面部28dにより選別凸条28を成
形する。しかして、揺動選別板15の上側を表面、下側
を裏面とすると、B点及びA′点を鋭利な角部(半径
0.2ミリメ−トル以下が好ましい。)に構成し、B点
〜C点の長さ(平面部28dの長さ)と裏面のD′点〜
E′点の長さを等しくし、A点,B点及びE点の折り曲
げ角度を90度とする。
【0031】このように構成したので、表面の押送面2
8a,上昇案内面28b,流下案内面28c,平面部2
8dの裏側部分が、それぞれ裏面の押送面28a,上昇
案内面28b,平面部28d,流下案内面28cにな
り、両面で選別できて、耐久性を向上させることができ
る。次に、図11について説明する。
【0032】この実施例は、アルミニュウムで選別凸条
28の多数整列配置されている揺動選別板15を抜き型
(図示省略)から引き抜き成形する際に、板面の揺上側
15c及び揺下側15d端部に平面部31,31を接続
して、一体構成している。しかして、図に示すように、
平面部31,31を折り曲げて揺動選別板15の側壁部
を構成し、選別板枠体(図示省略)に複数段積み重ね取
り付ける。なお、この実施例では、平面部31を下方に
折り曲げて、下方の揺動選別板の側壁を構成している
が、上方に折り曲げる構成としてもよい。
【0033】また、図12に示すように、揺動選別板1
5の平面部31を、板面に沿わせて短く突出した上連結
部31a,下方に突出した側壁部31b,側壁部31b
の下端部を側方に突出するように折曲している下連結部
31cで構成して、複数段積み重ねする構成としてもよ
い。このように構成することにより、揺動選別板15を
支持する側枠が不要となり、積み重ね段数の選択が容易
となり、軽量化できる。
【0034】次に、図13について説明する。前記実施
例と同様に、板面に押送面28a,上昇案内面28b,
流下案内面28cからなる選別凸条28、あるいは、押
送面28a,上昇案内面28b,流下案内面28c,平
面部28dからなる選別凸条28を構成する。しかし
て、流下案内面28cに糠の漏下し砕米の漏下しない小
孔32,32,…、あるいは、小溝(図示省略)を形成
する。このようにすると、小孔32,小溝から糠が漏下
し、玄米粒への糠の付着を防止できるものでありなが
ら、選別能率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の切断側面図
【図2】平面図
【図3】側面図
【図4】背面図
【図5】斜視図
【図6】平面図、側断面図
【図7】斜視図、平面図
【図8】斜視図
【図9】側面図
【図10】平面図、側断面図
【図11】斜視図
【図12】斜視図
【図13】斜視図、側断面図、平面図
【符号の説明】
1…籾摺部,2…摺落米風選部,3…揺動選別装置,4
…混合米揚穀機,5…玄米揚穀機,6…籾ホッパ,7…
籾摺ロール,8…籾摺室,9…摺落米風選箱,10…摺
落米風選路,11…粃受樋,12…摺落米受樋,13…
吸引フアン,14…排塵筒,15…揺動選別板,16…
分配供給樋,17…分配ケース,18…玄米仕切板,1
9…籾仕切板,20…玄米取出樋,21…玄米流路,2
2…混合米取出樋,23…混合米流路,24…混合米ホ
ッパ,25…籾取出樋,26…籾流路,27…籾揚穀
機,28…選別凸条,28a…押送面,28b…上昇案
内面,28c…流下案内面,28d…平面部,29…
溝,30…排出抑止部、31…平面部,32…小孔,3
3…平滑面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 柚実 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 鵜高 晴耕 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 森 英二 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 岩井 通和 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板面に押送面28a,上昇案内面28
    b,流下案内面28cからなる選別凸条28を穀粒の流
    下方向に沿わせて多数整列配置した揺動選別板15と、
    揺動選別板15の排出側15b部分に構成されていて、
    且つ、供給側15a寄りの前記選別凸条28よりも揺上
    側15cへの穀粒押送力の弱い弱押送力部分と、からな
    る揺動選別装置。
  2. 【請求項2】 板面に押送面28a,上昇案内面28
    b,流下案内面28cからなる選別凸条28を穀粒の流
    下方向に沿わせて多数整列配置した揺動選別板15と、
    揺動選別板15の排出側15b端部に構成されていて、
    板面から所定長さ立上り排出側15bへの穀粒の排出を
    抑制する排出抑制部30と、からなる揺動選別装置。
JP29506196A 1996-11-07 1996-11-07 揺動選別装置 Pending JPH10137691A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010214291A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Qualicaps Co Ltd 選別搬送装置
JP2015042392A (ja) * 2013-08-26 2015-03-05 井関農機株式会社 揺動選別板

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JP2010214291A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Qualicaps Co Ltd 選別搬送装置
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