JPH1013681A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1013681A
JPH1013681A JP8159780A JP15978096A JPH1013681A JP H1013681 A JPH1013681 A JP H1013681A JP 8159780 A JP8159780 A JP 8159780A JP 15978096 A JP15978096 A JP 15978096A JP H1013681 A JPH1013681 A JP H1013681A
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Akihiro Moro
明宏 茂呂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原稿画像における下地を残しつつ、文字および
写真などの画像を鮮明に再現することができる画像形成
装置を提供すること。 【解決手段】原稿画像を読み取る画像読取手段(4)
と、前記読み取られた原稿画像の画像データを分析し、
画像部と背景部とを判別する判別手段(91、96)
と、前記画像データの中から前記背景部を除去し、前記
画像部の濃度レンジを所定の割合で拡張するように前記
画像データの濃度レンジを補正する濃度レンジ補正手段
(96)と、前記背景部の基準となる基準濃度値に応じ
て、前記濃度レンジ補正手段により背景部が除去された
画像データに対して所定の背景を付加する背景付加処理
手段(96)と、画像データを基にした画像を被画像形
成媒体に形成する画像形成手段(6)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原稿画像におけ
る背景部と画像部とのコントラストを自動調整する画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動濃度調整機能を備えたデジタル複写
機などの画像形成装置が既に製品化され実用化されてい
る。デジタル複写機では、原稿画像に対して光を照射
し、原稿画像からの反射光を受光し、この受光された反
射光をCCD素子により光電変換し、デジタル画像デー
タを獲得する。このように獲得された画像データを基に
して、この画像データの濃度ごとの画素分布を示す濃度
ヒストグラムを作成し、この濃度ヒストグラムを用いて
画像データの濃度レンジ補正により自動濃度調整が行わ
れる。このような濃度ヒストグラムを用いた自動濃度調
整は、特公昭64−6588号公報、および特公平3−
30143公報などに開示されている。
【0003】デジタル複写機の自動濃度調整機能を利用
すると、例えば、アナログ複写機で不得意とされた新聞
などの下地濃度の高い原稿を複写した場合に、下地部分
を除去して複写することが可能となる。さらにこの場
合、文字部分の濃度を濃くすることも可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように自動濃
度調整機能を利用すると、原稿画像の下地濃度を除去す
ることが可能となる。反面、原稿の下地を故意に残した
い場合には、自動濃度調整機能を解除して手動濃度調整
により濃度を調整する必要があった。また、下地を残す
ために手動濃度調整により全体の濃度を濃くすると、文
字がつぶれる等の弊害が生じることもあった。特に、中
間調の濃度を持った下地、例えばカラーの下地に細かい
文字が書き込まれているような原稿のコピーからコピー
を何度も繰り返すと(コピーtoコピー)、文字がつぶれ
たり、濃度にムラが生じたりすることが多くなるなどの
問題が発生していた。
【0005】この発明の目的は、上記したような事情に
鑑み成されたものであって、原稿画像における下地を残
しつつ、文字および写真などの画像を鮮明に再現するこ
とができる画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、この発明の画像形成装置は、
原稿画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段
により読み取られた原稿画像の画像データに基づき画像
部と背景部とを判別する判別手段と、前記画像データの
中から前記背景部を除去し、前記画像部の濃度レンジを
所定の割合で拡張するように前記画像データの濃度レン
ジを補正する濃度レンジ補正手段と、この濃度レンジ補
正手段により背景部が除去された画像データに対して所
定の背景を付加する背景付加処理手段と、前記レンジ補
正手段によりレンジ補正された画像データ、および背景
付加処理手段により背景が付加された画像データを基に
した画像を被画像形成媒体に形成する画像形成手段とを
備えている。
【0007】この発明の画像形成装置は、原稿画像を読
み取る画像読取手段と、前記画像読取手段により読み取
られた原稿画像の画像データの濃度レンジと頻度の関係
から画像部と背景部とを判別する判別手段と、前記画像
データの中から前記背景部を除去し、前記画像部の濃度
レンジを所定の割合で拡張するように前記画像データの
濃度レンジを補正する濃度レンジ補正手段と、前記背景
部の基準となる基準濃度値と所定の閾値とを比較する比
較手段と、前記比較手段による比較の結果、前記基準濃
度値が前記所定の閾値より大きいとき、前記濃度レンジ
補正手段により背景部が除去された画像データに対し
て、前記基準濃度値を基に形成される背景または任意に
設定される背景を付加する背景付加処理手段と、前記レ
ンジ補正手段によりレンジ補正された画像データ、およ
び背景付加処理手段により背景が付加された画像データ
を基にした画像を被画像形成媒体に形成する画像形成手
段とを備えている。
【0008】この発明の画像形成装置は、原稿画像に対
して照射された光の反射光を受光し、この受光された反
射光を電気信号に変換して出力する画像読取手段と、前
記画像読取手段により読み取られた原稿画像の画像デー
タを基にして、この画像データの濃度レンジごとの画素
数により形成される濃度ヒストグラムを生成し、この濃
度ヒストグラムの特徴から画像部と背景部とを判別する
判別手段と、前記濃度ヒストグラムを基にして、前記画
像データの中から前記背景部を除去し、前記画像部の濃
度レンジを所定の割合で拡張するように前記画像データ
の濃度レンジを補正する濃度レンジ補正手段と、前記背
景部の基準となる基準濃度値と所定の閾値とを比較する
比較手段と、前記比較手段による比較の結果、前記基準
濃度値が前記所定の閾値より大きいとき、前記濃度レン
ジ補正手段により背景部が除去された画像データに対し
て、前記基準濃度値を基に形成される背景または任意に
設定される背景を付加する背景付加処理手段と、前記レ
ンジ補正手段によりレンジ補正された画像データ、およ
び背景付加処理手段により背景が付加された画像データ
を基にした画像を被画像形成媒体に形成する画像形成手
段とを備えている。
【0009】この発明の画像形成装置は、前記背景付加
処理手段による背景付加処理機能を有効または無効に切
替可能とする。
【0010】この発明の画像形成装置は、前記背景付加
処理手段により付加される背景として、任意の背景を設
定可能とする。
【0011】この発明の画像形成装置は、前記背景付加
処理手段により付加される背景として、予め複数の背景
パターンを保持し、これら複数の背景パターンの中から
付加される背景を選択可能とする。
【0012】この発明の画像形成装置は、前記背景付加
処理手段により付加される背景として、疑似中間色パタ
ーンまたは格子パターンを保持し、これらパターンの中
から付加される背景を選択可能とする。
【0013】この発明の画像形成装置は、前記比較手段
での所定の閾値を任意の値に変更可能とする。
【0014】この発明の画像形成装置は、原稿画像を読
み取る画像読取手段と、前記画像読取手段により読み取
られた原稿画像の画像データを分析し、原稿画像の種類
を判別する画像種類判別手段と、前記画像読取手段によ
り読み取られた原稿画像の画像データを分析し、画像部
と背景部とを判別する画像背景判別手段と、前記画像デ
ータの中から前記背景部を除去し、前記画像部の濃度レ
ンジを所定の割合で拡張するように前記画像データの濃
度レンジを補正する濃度レンジ補正手段と、前記画像種
類判別手段により判別された原稿画像の種類、および前
記背景部の基準となる基準濃度値に応じて、前記濃度レ
ンジ補正手段により背景部が除去された画像データに対
して所定の背景を付加する背景付加処理手段と、前記レ
ンジ補正手段によりレンジ補正された画像データ、およ
び背景付加処理手段により背景が付加された画像データ
を基にした画像を被画像形成媒体に形成する画像形成手
段とを備えている。
【0015】この発明の画像形成装置は、原稿画像を読
み取る画像読取手段と、前記画像読取手段により読み取
られた原稿画像の画像データの濃度レンジと頻度の関係
から原稿画像の種類を判別する画像種類判別手段と、前
記画像読取手段により読み取られた原稿画像の画像デー
タの濃度レンジと頻度の関係から画像部と背景部とを判
別する画像背景判別手段と、前記画像データの中から前
記背景部を除去し、前記画像部の濃度レンジを所定の割
合で拡張するように前記画像データの濃度レンジを補正
する濃度レンジ補正手段と、原稿画像の種類別に設定さ
れた閾値を保持し、この閾値の中から前記読取手段によ
り読み取られた原稿画像の種類に該当する該当閾値を選
択し、この原稿画像の背景部の基準となる基準濃度値と
前記該当閾値とを比較する比較手段と、前記比較手段に
よる比較の結果、前記基準濃度値が前記該当閾値より大
きいとき、前記濃度レンジ補正手段により背景部が除去
された画像データに対して、前記基準濃度値を基に形成
される背景または任意に設定される背景を付加する背景
付加処理手段と、前記レンジ補正手段によりレンジ補正
された画像データ、および背景付加処理手段により背景
が付加された画像データを基にした画像を被画像形成媒
体に形成する画像形成手段とを備えている。
【0016】この発明の画像形成装置は、原稿画像に対
して照射された光の反射光を受光し、この受光された反
射光を電気信号に変換して出力する画像読取手段と、前
記画像読取手段により読み取られた原稿画像の画像デー
タを基にして、この画像データの濃度レンジごとの画素
数により形成される濃度ヒストグラムを生成し、この濃
度ヒストグラムの特徴から原稿画像の種類を文字画像、
写真画像、および文字写真画像に判別する画像種類判別
手段と、前記濃度ヒストグラムの特徴から画像部と背景
部とを判別する画像背景判別手段と、前記濃度ヒストグ
ラムを基にして、前記画像データの中から前記背景部を
除去し、前記画像部の濃度レンジを所定の割合で拡張す
るように前記画像データの濃度レンジを補正する濃度レ
ンジ補正手段と、原稿画像の種類別に設定された閾値を
保持し、この閾値の中から前記読取手段により読み取ら
れた原稿画像の種類に該当する該当閾値を選択し、この
原稿画像の背景部の基準となる基準濃度値と前記該当閾
値とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の
結果、前記基準濃度値が前記該当閾値より大きいとき、
前記濃度レンジ補正手段により背景部が除去された画像
データに対して、前記基準濃度値を基に形成される背景
または任意に設定される背景を付加する背景付加処理手
段と、前記レンジ補正手段によりレンジ補正された画像
データ、および背景付加処理手段により背景が付加され
た画像データを基にした画像を被画像形成媒体に形成す
る画像形成手段とを備えている。
【0017】この発明の画像形成装置は、前記原稿種類
判別手段による原稿判別結果を案内するとともに、原稿
の種類を任意に設定可能とする。
【0018】上記手段を講じた結果、下記のような作用
が生じる。
【0019】(1)この発明の画像形成装置は、原稿画
像の画像データから画像部と背景部とを判別する判別手
段と、前記画像データの中から前記背景部を除去し、前
記画像部の濃度レンジを所定の割合で拡張するように前
記画像データの濃度レンジを補正する濃度レンジ補正手
段と、前記背景部の基準となる基準濃度値に応じて、前
記濃度レンジ補正手段により背景部が除去された画像デ
ータに対して所定の背景を付加する背景付加処理手段と
を備えているので、画像部の濃度が拡張された画像デー
タに所定の背景部が付加される。これにより、画像部と
背景部とのコントラストが強調されることになり、背景
部を残しつつ、画像部を鮮明に再現するとができる。
【0020】(2)この発明の画像形成装置は、前記背
景付加処理手段による背景付加処理機能を有効または無
効に切替可能としたので、背景部の必要性に応じて、背
景付加処理機能の使い分けができる。
【0021】(3)この発明の画像形成装置は、前記背
景付加処理手段により付加される背景として、任意の背
景を設定可能としたので、元の原稿画像の背景にとらわ
れることなく、自由に背景を変更することができる。
【0022】(4)この発明の画像形成装置は、前記背
景付加処理手段により付加される背景として、予め複数
の背景パターンを保持し、これら複数の背景パターンの
中から付加される背景パターンを選択可能としたので、
容易に背景を変更することができる。
【0023】(5)この発明の画像形成装置は、前記背
景付加処理手段により付加される背景として、疑似中間
色パターンまたは格子パターンを保持し、これらパター
ンの中から付加される背景パターンを選択可能としたの
で、容易に背景をこれらパターンに変更することができ
る。
【0024】(6)この発明の画像形成装置は、前記比
較手段での所定の閾値を任意の値に設定可能としたの
で、背景の濃度に応じて背景を削除したり残したりする
ことがきる。例えば、比較的大きい値に閾値を設定する
と濃度の低い背景は除去され、比較的小さい値に閾値を
設定すると濃度の低い背景でも背景として付加される。
【0025】(7)この発明の画像形成装置は、原稿画
像の画像データを分析し、原稿画像の種類を判別する画
像種類判別手段と、原稿画像の画像データを分析し、画
像部と背景部とを判別する画像背景判別手段と、前記画
像データの中から前記背景部を除去し、前記画像部の濃
度レンジを所定の割合で拡張するように前記画像データ
の濃度レンジを補正する濃度レンジ補正手段と、前記画
像種類判別手段により判別された原稿画像の種類、およ
び前記背景部の基準となる基準濃度値に応じて、前記濃
度レンジ補正手段により背景部が除去された画像データ
に対して所定の背景を付加する背景付加処理手段とを備
えているので、原稿画像の種類に応じた最適な処理によ
り、画像部の濃度が拡張された画像データに所定の背景
部が付加される。これにより、文字および写真などの画
像部と背景部とのコントラストが強調されることにな
り、背景部を残しつつ、文字および写真などの画像部を
鮮明に再現するとができる。
【0026】(8)この発明の画像形成装置は、前記原
稿種類判別手段による原稿判別結果を案内するととも
に、原稿の種類を任意に設定可能としたので、原稿種類
判別手段による原稿判別結果が不適当なときには、ユー
ザが原稿の種類を設定することができる。これにより、
原稿の種類に応じた適切な背景付加処理が可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0028】図2はこの発明の画像形成装置の一実施の
形態としてのデジタル複写機の内部構造を示す概略構成
図である。
【0029】図2に示すように、デジタル複写機は装置
本体10を備え、この装置本体10内には、後述する画
像読取手段として機能するスキャナ部4、および画像形
成手段として機能するプリンタ部6が設けられている。
【0030】装置本体10の上面には、読取対象物、つ
まり原稿Dが載置される透明なガラスからなる原稿載置
台12が設けられている。また、装置本体10の上面に
は、原稿載置台12上に原稿を自動的に送る自動原稿送
り装置7(以下、ADFと称する)が配設されている。
このADF7は、原稿載置台12に対して開閉可能に配
設され、原稿載置台に載置された原稿Dを原稿載置台1
2に密着させる原稿押さえとしても機能する。
【0031】ADF7は、原稿Dがセットされる原稿ト
レイ8、原稿の有無を検出するエンプティセンサ9、原
稿トレイ8から原稿を一枚づつ取り出すピックアップロ
ーラ14、取り出された原稿を搬送する給紙ローラ1
5、原稿の先端を整位するアライニングローラ対16、
原稿載置台12のほぼ全体を覆うように配設された搬送
ベルト18を備えている。そして、原稿トレイ8に上向
きにセットされた複数枚の原稿は、その最下の頁、つま
り、最終頁から順に取り出され、アライニングローラ対
16により整位された後、搬送ベルト18によって原稿
載置台12の所定位置へ搬送される。
【0032】ADF7において、搬送ベルト18を挟ん
でアライニングローラ対16と反対側の端部には、反転
ローラ20、非反転センサ21、フラッパ22、排紙ロ
ーラ23が配設されている。後述するスキャナ部4によ
り画像情報の読み取られた原稿Dは、搬送ベルト18に
より原稿載置台12上から送り出され、反転ローラ2
0、フラッパ21、および排紙ローラ22を介してAD
F7上面の原稿排紙部24上に排出される。原稿Dの裏
面を読み取る場合、フラッパ22を切換えることによ
り、搬送ベルト18によって搬送されてきた原稿Dは、
反転ローラ20によって反転された後、再度搬送ベルト
18により原稿載置台12上の所定位置に送られる。
【0033】装置本体10内に配設されたスキャナ部4
は、原稿載置台12に載置された原稿Dを照明する光源
としての露光ランプ25、および原稿Dからの反射光を
所定の方向に偏向する第1のミラー26を有し、これら
の露光ランプ25および第1のミラー26は、原稿載置
台12の下方に配設された第1のキャリッジ27に取り
付けられている。
【0034】第1のキャリッジ27は、原稿載置台12
と平行に移動可能に配置され、図示しない歯付きベルト
等を介して駆動モータにより、原稿載置台12の下方を
往復移動される。
【0035】また、原稿載置台12の下方には、原稿載
置台12と平行に移動可能な第2のキャリッジ28が配
設されている。第2のキャリッジ28には、第1のミラ
ー26により偏向された原稿Dからの反射光を順に偏向
する第2および第3のミラー30、31が互いに直角に
取り付けられている。第2のキャリッジ28は、第1の
キャリッジ27を駆動する歯付きベルト等により、第1
のキャリッジ27に対して従動されるとともに、第1の
キャリッジに対して、1/2の速度で原稿載置台12に
沿って平行に移動される。
【0036】また、原稿載置台12の下方には、第2の
キャリッジ28上の第3のミラー31からの反射光を集
束する結像レンズ32と、結像レンズにより集束された
反射光を受光して光電変換するCCDセンサ34とが配
設されている。結像レンズ32は、第3のミラー31に
より偏向された光の光軸を含む面内に、駆動機構を介し
て移動可能に配設され、自身が移動することで反射光を
所望の倍率で結像する。そして、CCDセンサ34は、
入射した反射光を光電変換し、読み取った原稿Dに対応
する電気信号を出力する。
【0037】一方、プリンタ部6は、レーザ露光部40
を備えている。レーザ露光部40は、光源としての半導
体レーザ41と、半導体レーザ41から出射されたレー
ザ光を連続的に偏向する走査部材としてのポリゴンミラ
ー36と、ポリゴンミラー36を後述する所定の回転数
で回転駆動する走査モータとしてもポリゴンモータ37
と、ポリゴンミラーからのレーザ光を偏向して後述する
感光体ドラム44へ導く光学系42とを備えている。こ
のような構成のレーザ露光部40は、装置本体10の図
示しない支持フレームに固定支持されている。
【0038】半導体レーザ41は、スキャナ部4により
読み取られた原稿Dの画像情報、あるいはファクシミリ
送受信文書情報等に応じてオン・オフ制御され、このレ
ーザ光はポリゴンミラー36および光学系42を介して
感光体ドラム44へ向けられ、感光体ドラム44周面を
走査することにより感光体ドラム44周面上に静電潜像
を形成する。
【0039】また、プリンタ部6は、装置本体10のほ
ぼ中央に配設された像担持体としての回転自在な感光体
ドラム44を有し、感光体ドラム44周面は、レーザ露
光部40からのレーザ光により露光され、所望の静電潜
像が形成される。感光体ドラム44の周囲には、ドラム
周面を所定の電荷に帯電させる帯電チャージャ45、感
光体ドラム44周面上に形成された静電潜像に現像剤と
してのトナーを供給して所望の画像濃度で現像する現像
器46、後述する用紙カセットから給紙された被転写
材、つまり、コピー用紙Pを感光体ドラム44から分離
させるための剥離チャージャ47を一体に有し、感光体
ドラム44に形成されたトナー像を用紙Pに転写させる
転写チャージャ48、感光体ドラム44周面からコピー
用紙Pを剥離する剥離爪49、感光体ドラム44周面に
残留したトナーを清掃する清掃部50、および、感光体
ドラム44周面の除電する除電器51が順に配置されて
いる。
【0040】装置本体10内の下部には、それぞれ装置
本体から引出し可能な上段カセット52、中段カセット
53、下段カセット54が互いに積層状態に配設され、
各カセット内にはサイズの異なるコピー用紙が装填され
ている。これらのカセットの側方には大容量フィーダ5
5が設けられ、この大容量フィーダ55には、使用頻度
の高いサイズのコピー用紙P、例えば、A4サイズのコ
ピー用紙Pが約3000枚収納されている。また、大容
量フィーダ55の上方には、手差しトレイ56を兼ねた
給紙カセット57が脱着自在に装着されている。
【0041】装置本体10内には、各カセットおよび大
容量フィーダ55から感光体ドラム44と転写チャージ
ャ48との間に位置した転写部を通って延びる搬送路5
8が形成され、搬送路58の終端には定着器60が設け
られている。定着器60に対向した装置本体10の側壁
には排出口61が形成され、排出口には排紙トレイ62
が装着されている。
【0042】上段カセット52、中段カセット53、下
段カセット54、給紙カセット57の近傍および大容量
フィーダ55の近傍には、カセットあるいは大容量フィ
ーダから用紙Pを一枚づつ取り出すピックアップローラ
63がそれぞれ設けられている。また、搬送路58に
は、ピックアップローラ63により取り出されたコピー
用紙Pを搬送路58を通して搬送する多数の給紙ローラ
対64が設けられている。
【0043】搬送路58において感光体ドラム44の上
流側にはレジストローラ対65が設けられている。レジ
ストローラ対65は、取り出されたコピー用紙Pの傾き
を補正するとともに、感光体ドラム44上のトナー像の
先端とコピー用紙Pの先端とを整合させ、感光体ドラム
44周面の移動速度と同じ速度でコピー用紙Pを転写部
へ給紙する。レジストローラ対65の手前、つまり、給
紙ローラ64側には、コピー用紙Pの到達を検出するア
ライニング前センサ66が設けられている。
【0044】ピックアップローラ63により各カセット
あるいは大容量フィーダ55から1枚づつ取り出された
コピー用紙Pは、給紙ローラ対64によりレジストロー
ラ対65へ送られる。そして、コピー用紙Pは、レジス
トローラ対65により先端が整位された後、転写部に送
られる。
【0045】転写部において、感光体ドラム44上に形
成された現像剤像、つまり、トナー像が、転写チャージ
ャ48により用紙P上に転写される。トナー像の転写さ
れたコピー用紙Pは、剥離チャージャ47および剥離爪
49の作用により感光体ドラム44周面から剥離され、
搬送路52の一部を構成する搬送ベルト67を介して定
着器60に搬送される。そして、定着器60によって現
像剤像がコピー用紙Pに溶融定着さた後、コピー用紙P
は、給紙ローラ対68および排紙ローラ対69により排
出口61を通して排紙トレイ62上へ排出される。
【0046】搬送路58の下方には、定着器60を通過
したコピー用紙Pを反転して再びレジストローラ対65
へ送る自動両面装置70が設けられている。自動両面装
置70は、コピー用紙Pを一時的に集積する一時集積部
71と、搬送路58から分岐し、定着器60を通過した
コピー用紙Pを反転して一時集積部71に導く反転路7
2と、一時集積部に集積されたコピー用紙Pを一枚づつ
取り出すピックアップローラ73と、取り出された用紙
を搬送路74を通してレジストローラ対65へ給紙する
給紙ローラ75とを備えている。また、搬送路58と反
転路72との分岐部には、コピー用紙Pを排出口61あ
るいは反転路72に選択的に振り分ける振り分けゲート
76が設けられている。
【0047】両面コピーを行う場合、定着器60を通過
したコピー用紙Pは、振り分けゲート76により反転路
72に導かれ、反転された状態で一時集積部71に一時
的に集積された後、ピックアップローラ73および給紙
ローラ対75により、搬送路74を通してレジストロー
ラ対65へ送られる。そして、コピー用紙Pはレジスト
ローラ対65により整位された後、再び転写部に送ら
れ、コピー用紙Pの裏面にトナー像が転写される。その
後、コピー用紙Pは、搬送路58、定着器60および排
紙ローラ69を介して排紙トレイ62上に排紙される。
【0048】デジタル複写機は、さらに、図1に示され
ている操作パネル80、および主制御部90を含んでい
る。
【0049】操作パネル80は、複写開始を指示するプ
リントキー81、デジタル複写機における画像出力のた
めの条件、例えば、複写あるいは印字枚数および倍率、
あるいは、部分複写の指定やその領域の座標を入力する
ための、例えば、複数の押しボタンスイッチあるいはカ
ラーブラウン管あるいは液晶の画面上に透明なタッチセ
ンサパネル82aが設けられている入力部82、操作パ
ネル80を制御するパネルCPU83、複写枚数および
複写倍率の設定に利用されるテンキー84を含んでい
る。入力部82は、デジタル複写機に関する操作手順あ
るいは入力すべき条件に応じて配置され、例えば、絵記
号、数字、文字あるいは文字列がなどが表示されている
複数の入力キーを有している。
【0050】図1には、図2におけるデジタル複写機の
電気的接続および制御のための信号の流れを概略的に表
わすブロック図が示されている。
【0051】この図1によれば、デジタル複写機は、主
制御部90内のメインCPU91と、スキャナ部4のス
キャナCPU100と、プリンタ部6のプリンタCPU
110の3つのCPUで構成される。
【0052】メインCPU91は、プリンタCPU11
0と共有RAM95を介して双方向通信を行うものであ
り、メインCPU91は動作指示をだし、プリンタCP
U110は状態ステータスを返すようになっている。プ
リンタCPU110とスキャナCPU100はシリアル
通信を行い、プリンタCPU110は動作指示をだし、
スキャナCPU100は状態ステータスを返すようにな
っている。操作パネル80は、メインCPU91に接続
されている。
【0053】主制御部90は、メインCPU91、RO
M92、RAM93、NVM94、共有RAM95、画
像処理部96、ページメモリ制御部97、ページメモリ
98、および画像合成部99によって構成されている。
【0054】メインCPU91は、主制御部90の全体
を制御するものである。ROM92は、制御プログラム
が記憶されているものである。RAM93は、一時的に
データを記憶するものである。NVM(持久ランダムア
クセスメモリ:nonvolatile RAM)94
は、バッテリ(図示しない)にバックアップされた不揮
発性のメモリであり、電源を切った時NVM94上のデ
ータを保持するようになっている。共有RAM95は、
メインCPU91とプリンタCPU110との間で、双
方向通信を行うために用いるものである。
【0055】画像処理部96は、画像データを基にして
この画像データの濃度レンジごとの画素数により形成さ
れる濃度ヒストグラムを作成し、この濃度ヒストグラム
を基に画像データを補正する回路が設けられている。ま
た、画像処理部96は、画像データの圧縮あるいは伸長
を行う圧縮伸長回路96aを有している。ページメモリ
制御部97は、ページメモリ98に画像データを記憶し
たり、読出したりするものである。ページメモリ98
は、複数ページ分の画像データを記憶できる領域を有
し、スキャナ部4からの画像データを圧縮したデータを
1ページ分ごとに記憶可能に形成されている。画像合成
部99は、2つの画像データの合成を行うものである。
【0056】スキャナ部4は、スキャナ部4の全体を制
御するスキャナCPU100、制御プログラム等が記憶
されているROM101、データ記憶用のRAM10
2、CCDセンサ34を駆動するCCDドライバ10
3、露光ランプ25およびミラー26、27、28等を
移動するモータの回転を制御するスキャンモータドライ
バ104、CCDセンサ34からのアナログ信号をディ
ジタル信号に変換するA/D変換回路とCCDセンサ3
4のばらつきあるいは周囲の温度変化などに起因するC
CDセンサ34からの出力信号に対するスレッショルド
レベルの変動を補正するためのシェーディング補正回路
とシェーディング補正回路からのシェーディング補正さ
れたディジタル信号を一旦記憶するラインメモリからな
る画像補正部105によって構成されている。
【0057】プリンタ部6は、プリンタ部6の全体を制
御するプリンタCPU110、制御プログラム等が記憶
されているROM111、データ記憶用のRAM11
2、半導体レーザ41による発光をオン/オフするレー
ザドライバ113、レーザユニット40のポリゴンモー
タ37の回転を制御するポリゴンモータドライバ11
4、搬送路58による用紙Pの搬送を制御する紙搬送部
115、帯電チャージャ45、現像器46、転写チャー
ジャ48を用いて帯電、現像、転写を行う現像プロセス
部116、定着器60を制御する定着制御部117、お
よびオプション部118によって構成されている。
【0058】また、画像処理部96、ページメモリ9
8、画像合成部99、画像補正部105、レーザドライ
バ113は、画像データバス120によって接続されて
いる。
【0059】図3は、ヒストグラム作成回路を含む画像
処理部96の概略構成を示すブロック図である。
【0060】ヒストグラム作成回路130はスキャナ部
4からの画像データを基にして上記した濃度ヒストグラ
ムを作成する。ヒストグラム作成回路130により作成
された濃度ヒストグラムは補正基準値算出部131に供
給されるとともに、メインCPU91へも供給されるよ
うになっている。補正基準値算出部131はヒストグラ
ム作成回路130で作成されたヒストグラムに基づいて
補正基準値(後述)を算出する。レンジ補正回路132
は補正基準値算出部131からの補正基準値を用いて濃
度レンジ(後述)を補正し、リアルタイムに自動濃度調
整を行う。タイミング信号発生部133はクロック発生
部134からのクロック信号に基づいて、画像処理部9
6内の各ブロックに必要な各種タイミング信号を発生す
る。画質改善回路135はローパスフィルタ及び高域強
調回路などが含まれ、レンジ補正回路132によりレン
ジ補正された画像の画質を更に改善する。拡大/縮小回
路136は必要に応じて画像を拡大/縮小し、階調処理
回路137はディザ法又は誤差拡散法を用いて画像の階
調を処理する。このようにして処理された画像信号はプ
リンタ部6に送られ画像が形成されるか、あるいはペー
ジメモリ98に保存される。
【0061】図4、図5は、作成される濃度ヒストグラ
ムの概略を示す。例えば、A4の1枚の画像を読込む場
合、400dpi で読込んだとすると、全画素数Gは次の
ようになる。
【0062】 G=210×297×(400/25.4)2 この画素数Gの各画素は濃度を有し、ここでは、その濃
度を8ビットにて表現する。図4における横軸は、この
濃度即ち画素値を示し、縦軸はその濃度に対し、どの濃
度の画素が何個存在したかを示す頻度(画素数)であ
る。
【0063】図4に示すようにこの実施の形態では濃度
を16に分割し256段階の濃度を16段階に簡略化し
ている。即ち8ビットの画素値の内、下位4ビットは無
視される。このように16分割を採用することによりハ
ードウエアは大幅に簡略化される。また、16分割でも
ヒストグラムとして必要な情報量は、自動濃度調整機能
においては十分確保されている。図5は均等16分割の
仕方を示し、分割番号0は画素値0〜Fの範囲、分割番
号1は画素値10〜1Fの範囲、以下同様に分割番号F
まで画素値範囲が設定される。
【0064】ヒストグラム作成回路130を詳細に説明
する前に、補正基準値算出部131及びレンジ補正回路
132のレンジ補正について説明する。レンジ補正はア
ナログ複写機における自動露光機能での背景部としての
下地カット等に使用される機能である 一般に、原稿をデジタル的に読取り、濃度ヒストグラム
を作成すると図6のようになる。新聞のような原稿の場
合、下地濃度がかなりあるので図6のMで示すように下
地濃度部分に山が1つでき、Nのように文字濃度部分に
も1つの山ができる。ここで、アナログ複写機では、露
光ランプの明るさを制御して下地濃度部を排除している
が、デジタル複写機では、下記のような信号処理で同様
の効果を得ている。
【0065】簡単な例で説明すると、図6に示すMの山
とNの山のピークポイントに対応する濃度DW とDB を
求め、下記の計算を行うことにより、濃度ヒストグラム
を図7に示すような分布に変換する。ここで、濃度DW
とDB は補正基準値と呼ばれ、ヒストグラム作成回路1
30が作成した各走査ラインでのヒストグラムを基に補
正基準値算出部131が算出する。
【0066】 DN =(DI −DW )×FFH /(DB −DW ) ここでDI は入力画素濃度、DN は補正された画素濃
度、FFH は最高画素濃度である。すなわち、図6にお
けるM〜N間のレンジ(濃度幅)は0〜FFhのレンジ
に広げられる。
【0067】次に、ヒストグラム作成方式を概説する。
下記式は、ヒストグラム作成の基本計算式であり、ヒス
トグラムは主走査ライン毎に作成されている。1ライン
のヒストグラム作成処理が終るごとにレンジ補正の基準
値を求め、その基準値を基にレンジ補正処理を行ってい
る。また、ヒストグラムを構成する総データ数は常に一
定の値である。
【0068】A’=A−αA+αB ここで、 A’:現ラインの各濃度に対応する補正
された頻度(画素数) A :前ラインまでに計算された各濃度に対応する頻度 B :現ラインの各濃度に対応する頻度 α :重み係数 重み係数αは、各ラインで累積される頻度値に掛ける値
で、ヒストグラムに対する寄与率を示している。このα
の値は図8に示すように、ライン数に対応して設定さ
れ、14値(2のべき乗分の1)すなわち、1,1/
2,1/4,1/8,1/16,1/32,……,1/
2048,1/4096,1/8192(=1/213)
の中から選択される。
【0069】次にヒストグラム作成回路130について
説明する。ヒストグラム作成回路130は、第1に1ラ
イン読取り中に、入力画素毎にA’=(A’)+αBを
計算し、第2に1ライン読取りから次のライン読取りの
間、即ち画素濃度が入力されていないとき、前記ヒスト
グラムの各濃度の頻度について(A’)=A−αAを計
算する。このようにしてヒストグラム作成回路130
は、現ラインに関する補正された頻度値A’=A−αA
+αBを生成する。このようにして作成されたヒストグ
ラムから、補正基準値算出部131によりレンジ補正用
の基準値が算出される。
【0070】また、ヒストグラム作成には2モード、モ
ード0及びモード1が提供され、必要に応じて一方のモ
ードが選択される。
【0071】モード0:副走査ライン数に依存した重み
付け係数変動加算モード モード1:入力画素に対する重み付け係数一定加算モー
ド モード0は、前述したように主走査ラインのカウント数
に応じて係数αの値を変化させ、ヒストグラムを作成す
る。モード1は、主走査ラインのカウント値に関係な
く、係数を一定としてヒストグラムを作成する。
【0072】図9はヒストグラム作成回路130の詳細
な構成を示すブロック図である。スイッチ141の一方
の端子にはスキャナ部4からの画素濃度信号IDAT4
〜IDAT7が入力され、カウンタ142からの出力デ
ータの信号CDT00〜CDT03が他方の端子に入力
される。スイッチ141は又、タイミング信号発生部1
33からの選択信号に応じてどちらかの入力信号を選択
し、選択後の信号SLDT0〜SLDT3をセレクタ1
45とクロック発生部143へ出力する。ここで画素濃
度信号IDAT4〜IDAT7は、画素濃度の上位4ビ
ットであり、IDAT0〜3は前述された理由により無
視される。タイミング信号発生部133からのタイミン
グ信号CTL0は各ラインの間、即ち画素濃度信号が読
み込まれていないときハイレベルとなり、スイッチ14
1はカウンタ142からの信号を選択し出力する。
【0073】カウンタ142は、(A’)=A−αAを
計算する時にクロック発生部143及びセレクタ145
に必要な値(カウント値)を供給する。カウンタ142
は前述の画素濃度信号が読み込まれていないとき、クロ
ック発生部143の16の出力が順番に選択されて発生
するための4ビットカウント値を発生する。カウンタ1
42はタイミング信号発生部133からカウンタクロッ
ク信号CT1CKが入力され、タイミング信号発生部1
33からのカウンタクリア信号CT1CLによりクリア
される。カウンタクリア信号CT1CLは画素濃度信号
が読み込まれているときローレベルとなり、カウンタ1
42をクリアする。
【0074】クロック発生部143は選択入力信号SL
DT0〜3に応じて、16の出力FCK0〜Fの1出力
を入力クロック信号MCKの周期で選択し出力する。図
10はクロック発生部143の入出力信号の関係を示
す。
【0075】ヒストグラムレジスタ(フリップフロッ
プ)1441 〜144F は各画素濃度に対する補正され
た頻度(WDAT)を、入力クロック信号FCK0〜F
の立ち上がり時にラッチし出力する。入力信号WDAT
は前述のA’−αA又は(A’)+αBである。ヒスト
グラムレジスタ1441 〜144F からの補正された頻
度信号H0〜HFは、補正基準値算出部131へも出力
される。
【0076】セレクタ145は、ヒストグラムレジスタ
1441 〜144F からの16段階の各濃度H0〜HF
に対応した頻度(画素数)が入力され、スイッチ141
からの入力信号SLDT0〜SLDT3に応じて、H0
〜HFの16データ(各々バス幅26ビット)のうち1
データを選択し信号HSDTを出力する。
【0077】副走査ライン数カウンタ153は図16の
タイミングチャートに示すように、タイミング信号発生
部133からのライン同期信号HDENが入力され、カ
ウント値信号FDAT00〜FDAT12をクロック発
生部152へ出力し、メインCPU91からのクリア信
号CRSTによって、原稿1ページが走査される毎にク
リアされる。
【0078】クロック発生部152は、副走査ライン数
カウンタ153からの出力信号FDAT0〜FDAT1
2、及びスキャナ部4からの画素同期クロック信号GC
Kが入力され、信号HCKをカウンタ151及び加算値
生成部150へ出力する。クロック発生部152は、信
号FDATの値が1,3,7,F,1F,3F,7F,
1FF,3FF,7FF,FFF,1FFFのいづれか
のときに、入力画素同期クロック信号の1クロックを出
力する。クロック発生部152は、アンド回路で構成さ
れ、ライン数信号FDATが全て”1”のとき、即ちF
DAT=1,3(11),7(111),F(111
1),…のとき、1クロックを出力する。
【0079】カウンタ151は、クロック発生部152
からのクロック信号HCKが入力され、モード0のとき
カウント値信号CDT20〜CDT23をセレクタ14
7へ出力する。カウンタ151もメインCPU91から
のクリア信号CRSTによってページ毎にクリアされ
る。カウント値CDT20〜CDT23は図8のように
αを選択するための値である。
【0080】固定係数値レジスタ155はモード1のと
きの固定係数値を出力する。スイッチ156はCPU9
1からのモード信号SL1に応じて切り替わり、モード
0のときカウンタ151側に設定され、モード1のとき
レジスタ155側に設定される。
【0081】減算値生成部146は、(A’)=A−α
Aを計算する際の”αA”を出力する。減算値生成部1
46は、セレクタ145からの出力信号HSDTが入力
され、信号HSDTを2のべき乗で除算した値を生成す
る(信号HSDTをシフトする)。
【0082】セレクタ147は各ラインの間、即ち画素
信号が読み込まれていないときに行われる演算(A’)
=A−αAの”αA”を、入力信号SSL0〜SSL3
に応じて決定する。すなわち、セレクタ147は入力信
号SSL0〜SSL3の値が”1”の場合は(信号HS
DTの値)/2、入力値が”2”の場合は(信号HSD
Tの値)/22 、……、入力値がCの場合は(信号HS
DTの値)/213を出力する。
【0083】減算部149は、減算(A’)=A−αA
を行う。減算部149は、セレクタ145からの濃度信
号HSDT(上式のA)が入力され、セレクタ147か
らの減算数信号SDT(上式のαA)が入力され、その
減算結果として信号YDATが出力される。
【0084】加算値生成部(シフトレジスタ)150
は、A’=(A’)+αBを計算する際の「αB」を生
成する。加算値生成部150は、クロック発生部152
からのクロックの信号HCKが入力されて信号XDAT
を加算部148へ出力する。加算値生成部150も又、
メインCPU91からのクリア信号CRSTによってペ
ージ毎にクリアされる。図11は、加算値生成部150
の出力例を示すもので、クリア信号CRSTの入力時に
イニシャル値出力2000Hで、その後クロック発生部
152からのクロック信号HCKが入る毎に現状値の1
/2を出力する。この出力は16進数であるので、例え
ば現状値2000Hの1/2は1000Hとなり、現状
値1000Hの1/2は800Hとなる。図12は、信
号FDATの変化に対応する各信号の変化を示す。
【0085】加算部148は、加算A´=(A’)+α
Bを行う。加算部148は、セレクタ145からの頻度
信号HSDT、及び加算値生成部150からの加算デー
タの信号XDATが入力され、その加算結果として信号
ZDATを出力する。図13は、信号ZDATの加算例
を示すものである。
【0086】スイッチ154は、(A’)=A−αAと
A’=(A’)+αBの演算の切換えを行う。スイッチ
154の一方の端子には、加算部148からの加算結果
信号ZDATが入力され、及び減算部149からの減算
結果信号YDATが他方の端子に入力され、選択信号C
TL1に応じて一方の入力を選択し、選択結果信号WD
ATをヒストグラムレジスタ1441 〜144F へ出力
する。
【0087】次に、図9に示す構成によるヒストグラム
の作成を図14、図15、図16のタイミングチャート
を参照して説明する。
【0088】図14は1ライン読取り中に、入力画素毎
にA’=(A’)+αBを計算するときの様子を示すタ
イミングチャートである。信号MCKはメインクロック
で、画素信号に同期している。信号VDENはページ同
期信号で、信号HDENはライン同期信号である。スキ
ャナ部4からの画素濃度信号IDAT4〜IDAT7
は、画素濃度の上位4ビットであり、スイッチ141へ
入力される。副走査有効信号CTL0はこの場合イネー
ブル(ローレベル)であり、スイッチ141は、入力I
DAT4〜IDAT7をセレクタ145及びクロック発
生部143へ送る。
【0089】セレクタ145は画素信号IDAT4〜I
DAT7即ち選択入力信号の値に応じて、ヒストグラム
レジスタ1441 〜144F の出力(頻度)を選択し、
選択された頻度信号HSDTを出力する。信号HSDT
は加算部148でライン数に応じて重み付けされる係数
(XDAT)が加算される。スイッチ154はこの場合
入力信号CTL1により加算部148側に設定されてい
るので、加算結果信号ZDATはヒストグラムレジスタ
1441 〜144F へ戻る。
【0090】次にクロック発生部143は、画素信号I
DAT4〜IDAT7に応じてクロック信号FCK0−
FCKFを出力する。各ヒストグラムレジスタ1441
〜144F は各クロック信号FCK0−FCKFの立ち
上がりで、スイッチ154の出力信号WDATの値を各
々ラッチ即ち格納する。1ラインの各画素につき、上記
処理が行われることにより、1ラインのヒストグラムが
生成され、画素濃度調整用の基準値が算出され、その基
準値は次ラインでの処理に利用される。
【0091】次に、1ライン読取りから次のライン読取
りの間、即ち画素濃度信号が入力されていないとき、ヒ
ストグラムの各濃度の頻度について(A’)=A−αA
を計算する。
【0092】図15は、その減算処理の様子を示すタイ
ミングチャートである。スイッチ141は選択信号CT
L0によりカウンタ142側へ切換えられ、スイッチ1
54は選択信号CTL1により減算器149側へ切換え
られる。セレクタ147は、副走査カウンタ数によって
決まる係数(モード0時)又は固定係数(モード1時)
にて、各々のヒストグラム値を減算する。この減算動作
が終った後、通常のヒストグラム作成動作に移る。上述
したような動作を繰り返すことにより、各主走査ライン
を読み込む度に総データ量可変一定のヒストグラムが作
成される。
【0093】以上説明したように上記実施の形態によれ
ば、各主走査ライン毎にヒストグラムを得ることが可能
になり、ヒストグラムを用いたリアルタイムでの自動濃
度調整が可能となる。また、読み込んだライン数に応じ
て変化される重み係数を頻度に掛けて、その頻度を累積
することにより、各主走査ラインを読み込む度に総デー
タ量可変一定のヒストグラムが作成される。また、重み
付け係数を固定にした場合には、原稿画像の急激な濃度
変化にも対応したヒストグラムを得ることができる。
【0094】以下、この発明のポイントである下地保存
モード機能について説明する。
【0095】下地保存モードとは、原稿画像の画像部分
を鮮明に再現するとともに、原稿画像の下地部分を残し
たまま複写できるモードである。このような下地保存モ
ードを使用すると、原稿画像の下地濃度が濃いような場
合でも下地を残したまま画像部分を鮮明に再現すること
ができる。さらに、この下地保存モードでは、原稿画像
の下地と異なる下地を付加して複写することも可能であ
る。
【0096】この下地保存モードにおける各処理は、図
17に示す下地保存モード処理実行部により実行され
る。下地保存モード処理実行部は、大きくは、図3で説
明したヒストグラム作成回路130、補正基準値算出部
131、およびレンジ補正回路132で構成される。ま
た、レンジ補正回路132は、LD(Line Delay)13
2a、レンジ補正部132b、パターン発生部132
c、下地保存判定部132d、下地保存処理部132e
により構成されている。なお、レンジ補正回路132内
の各部における処理は、下地保存モードの説明と合わせ
て順次説明していくものとする。
【0097】下地保存モードは、図18に示す入力部8
2のタッチパネル82aに表示される下地保存モード切
換ボタン82bによる切り換えにより実行される。下地
保存モード切換ボタン82bにより下地保存モードに切
り換えられないときは、標準モードが実行される。標準
モードでは、従来通りの自動濃度調整により原稿画像の
下地が除去された画像が出力される。
【0098】ここから、下地保存モード時における画像
形成装置の動作説明に移る。
【0099】まず、原稿画像を読み取る前に、プリスキ
ャン処理として、原稿画像のヒストグラム処理、黒ラン
長処理、および原稿サイズ検知などが行われ、これらの
結果と設定した条件の判断処理により原稿画像の種類判
別が行われる。但し、図1〜2で説明した画像形成装置
のようにページ画像の保管が可能なメモリを有している
場合には、プリスキャン動作を行わずに原稿画像を読み
取り、この読み取られた原稿画像の画像データをメモリ
に格納し、この格納された画像データを基にして前記し
たプリスキャンで行われる処理を実行するようにしても
よい。
【0100】前記したヒストグラムは、通常、原稿の各
走査ラインにレンジ補正処理で使用されているが、この
発明での原稿種類判別処理とパターン発生部132cで
使用される下地パターンは、原稿の全ての走査ライン読
み取り後のヒストグラム処理結果の値が利用される。
【0101】前記した黒ラン長処理は、原稿種類を判別
するための補正処理として行われるもので、原稿の走査
ラインの黒画素のつなかり(ラン)の最大の長さを求め
る処理であり、原稿の全ラインのデータの最大値を保持
する。但し、前ラインの黒ラン長を参照して処理させ、
罫線などの部分はキャンセルされる。また、黒ラン長の
最大値処理は、回路規模の制約によりオーバーフロー処
理など(8ビット幅)を設け、ビット制限するようにし
てもよい。
【0102】原稿種類判別処理は、ヒストグラム処理の
結果、黒ラン長の結果、および各原稿種類の判別条件な
どを基にして進められる。この原稿種類判別処理による
判別結果は、後述する下地保存判定部132dで使用さ
れる原稿種類別に設けられた下地保存有効閾値の値を自
動的に選択するために用いられる。つまり、原稿種類の
判別結果は、原稿の種類に応じた下地保存有効閾値を選
択するために必要とされる。また、濃度ヒストグラム結
果は、プリスキャン処理動作によりヒストグラム処理で
求められたヒストグラム値をヒストグラムレジスタから
CPUアクセスにより読み出すことにより得られる。ま
た、黒ラン長結果は、黒ラン長処理により求められた値
を黒ラン長レジスタからCPUアクセスにより読み出す
ことにより得られる。
【0103】ここで、図19〜図21を参照して原稿種
類の判別方法について説明する。以下説明する原稿種類
の判別は、メインCPU91により行われるものとす
る。
【0104】まず、文字らしさの判別方法について、図
19の濃度ヒストグラムを参照して説明する。
【0105】文字らしさの判別は、下地ピークP11[
i] と、この下地ピークP11の前後の分割番号P11
[ i−1] およびP11[ i+1] と、文字ピークP1
2[i] と、この文字ピークP12の前後の分割番号P
12[ i−1] およびP12[ i+1] の総和が全体に
対してどのくらいの割合であるかにより行われる。
【0106】文字らしさの判別には、文字らしさの条件
レジスタとして文字頻度判別閾値(cth)を設け、上
記の総和が文字頻度判別閾値以上の場合、文字画像らい
し原稿であると判別する。なお、文字頻度判別閾値は、
予めRAM93などに記憶されているものとする。
【0107】つまり、文字らしさの判別は以下のように
行われる。
【0108】WA1=P11[ i−1] +P11[ i]
+P11[ i+1] WA1=P12[ i−1] +P12[ i] +P12[ i
+1] WA=WA1+WA2 WA≧cthの場合、文字らしい原稿であると判別す
る。これ以外の場合、文字らしくない原稿であると判別
する。
【0109】文字らいし原稿であると判別された場合
は、次に中間濃度範囲Aの処理レジスタとして中間濃度
判別閾値(pth)を設け、この中間濃度判別閾値と中
間濃度範囲Aのヒストグラム値との比較により、文字原
稿と文字/写真原稿とを判別する。中間濃度範囲Aは、
下地ピークP11より3分割大きい分割番号P11[ i
+3] から文字ピークP12より3分割小さい分割番号
P12[ i−3] の間の範囲である。中間濃度範囲A内
の全てのヒストグラム値が中間濃度判別閾値より小さい
場合(中間濃度範囲A内の全てのヒストグラム<pt
h)、文字原稿と判別する。これ以外の場合、文字/写
真原稿と判別する。
【0110】さらに、文字と判別された原稿に対して
は、細字文字判別が行われる。細字文字の判別には、細
字文字らしさの条件レジスタとして黒幅判別係数と黒ラ
ン長閾値(bkmax)とを設け、文字ピークP12の
前後3分割の細字判別範囲Cのヒストグラム値が細字判
別閾値X(X=文字ピークP12×黒幅判別係数/1
6)より大きい場合で、かつ、黒ラン長が黒ラン長閾値
より小さい場合、細字文字原稿と判別する。これ以外の
場合、標準文字原稿と判別する。なお、黒幅判別係数お
よび黒ラン長閾値は、予めRAM93などに記憶されて
いるものとする。
【0111】次に、写真らしさの判別方法について、図
20の濃度ヒストグラムを参照して説明する。
【0112】写真らしさの判別には、条件レジスタとし
て白幅判別係数を設け、下地ピークP21の前後3分割
の写真原稿判別範囲Bのヒストグラム値が写真原稿判別
閾値Z(Z=下地ピーク値P1×白幅判別係数/16)
より大きい場合、写真らしい原稿と判別する。これ以外
の場合、写真らしくない原稿であると判別する。なお、
白幅判別係数は、予めRAM93などに記憶されている
ものとする。
【0113】上記した画像判別により判別しきれない原
稿、つまり、文字画像にも写真画像にも該当しない原稿
は、図21に示すような文字/写真画像として判別され
る。
【0114】ここで、原稿画像の種類判別の一例につい
て説明する。
【0115】例えば、図22に示すような濃度ヒストグ
ラムの結果が得られたとする。この濃度ヒストグラムの
結果を基に、まず、文字画像らしさから判別する。この
とき、文字頻度判別閾値(cth)が3500画素に設
定されているものとすると、以下のようにして文字らし
さの判別が行われる。
【0116】 WA1=P11[ i−1] +P11[ i] +P11[ i+1] =P11[ 0] +P11[ 1] +P11[ 2] =2133 WA2=P12[ i−1] +P12[ i] +P12[ i+1] =P12[ C] +P12[ D] +P12[ E] =1490 WA=WA1+WA2=3623 この場合、WA≧cthの条件を満足するので、文字ら
しい原稿であると判別される。
【0117】次に、文字原稿と文字/写真原稿との判別
が行われる。このとき、中間濃度判別閾値(pth)が
220に設定されているものとする。中間濃度範囲A
は、下地ピークP11より3分割大きい分割番号P11
[ i+3] から文字ピークP12より3分割小さい分割
番号P12[ i−3] の間である。よって、図22の濃
度ヒストグラムの中間濃度範囲Aにおける全てのヒスト
グラム値は、中間濃度判別閾値(pth)より小さいた
め、この原稿画像は文字原稿であると判別される。
【0118】さらに、細文字原稿の判別が行われる。こ
のとき、黒幅判別係数が4、黒ラン長閾値(bkma
x)が160に設定されているものとする。細文字判別
範囲Cは、文字ピークP12の前後3分割である。よっ
て、図22の濃度ヒストグラムの細文字判別範囲Cは、
分割番号AからFである。また、所定の処理により読み
出された黒ラン長が200であったとすると、細文字判
別閾値Xは以下のようになる。
【0119】 X=文字ピーク値P12×黒幅判別係数/16 =928×416 =232 つまり、この場合、細字判別範囲Cの全てのヒストグラ
ム値>X、かつ、黒ラン長<bkmaxの条件を満たし
ていないため標準文字原稿と判別される。このようにし
て、原稿種類の判別処理が行われる。
【0120】以上説明した原稿種類の判別処理を図23
に示すフローチャートでまとめて説明する。
【0121】まず、原稿のプリスキャン動作が行われ
(ST102)、ヒストグラム処理が行われる(ST1
04)。このヒストグラム処理により作成されたヒスト
グラム値のレジスタ読み出し、および黒ラン長の読み出
しが行われ(ST106)、この後、実質的な原稿種類
の判別処理が行われる。
【0122】最初に、文字らしさの判別処理が行われる
ものとし(ST108)、ここで、文字らしくない原稿
であると判別されると(ST108、NO)、写真原稿
判別処理が行われる(ST110)。ここで、写真原稿
でないと判別されると(ST110、NO)、この原稿
は文字/写真原稿であると判別され、後述する下地保存
有効閾値Thcpが設定される(ST112)。なお、
下地保存有効閾値については後に詳しく説明する。
【0123】写真原稿判別処理において(ST11
0)、写真原稿であると判別されると(ST110、Y
ES)、下地保存有効閾値Thpが設定される(ST1
14)。
【0124】文字らしさの判別処理において(ST10
8)、文字らしい原稿であると判別されると(ST10
8、YES)、文字原稿判別処理が行われる(ST11
6)。文字原稿判別処理において、中間濃度範囲が閾値
以下であると判別されると(ST116、NO)、細文
字原稿判別処理が行われる(ST118)。この細文原
稿判別処理において、文字ピークの周囲が閾値以下であ
ると判別されると(ST118、NO)、この原稿は標
準文字原稿であると判別され、下地保存有効閾値Thc
が設定される(ST120)。
【0125】細字文字原稿判別処理において(ST11
8)、文字ピークの周囲が閾値より大きいと判別される
と(ST118、YES)、この原稿は細字文字原稿で
あると判別され、下地保存有効閾値Thcsが設定され
る(ST122)。
【0126】文字原稿判別処理において(ST11
6)、中間濃度範囲が閾値より大きいと判別されると
(ST116、YES)、この原稿は文字/写真原稿で
あると判別され、下地保存有効閾値Thcpが設定され
る(ST124)。
【0127】下地保存有効閾値とは、原稿の種類、つま
り原稿の特徴を加味した上で下地保存モードを機能させ
るためのものである。例えば、写真原稿の場合は、自動
濃度調整後の画像データの中間濃度部分のデータを多く
残したいため、文字原稿の下地保存レベルに比して低い
閾値を設定する。また、文字/写真原稿、細字文字原稿
の場合は、文字原稿と写真原稿とは別の範囲レベルの閾
値を設定する。なお、下地保存有効閾値は、RAM93
に格納されているものとする。
【0128】以上の説明したように画像種類の判別処理
が行われ、画像の種類に応じた下地保存有効閾値が設定
される。
【0129】ここで、図17に示す下地保存モード実行
部について説明する。
【0130】補正基準値算出部131からは、白基準値
(下地基準値)および黒基準値が出力される。白基準値
とは下地部分の基準となる値のことで、例えば、下地ピ
ーク値を白基準値とする。黒基準とは画像部分の基準と
なる値のことである。
【0131】レンジ補正部132bでは、補正基準値算
出部131からの白基準値および黒基準値を基にして、
LD(Line Delay)132aから出力される画像データ
に対してレンジ補正処理が行われる。具体的には、画像
データの中から背景部としての下地を除去し、画像部と
しての文字画像/写真画像などの濃度レンジを所定の割
合で拡張するようなレンジ補正処理が行われる。
【0132】パターン発生部132cでは、プリスキャ
ンで得られた白基準値または任意に設定されたデータ値
に対応した下地パターンが発生される。下地保存判定部
132dでは、白基準値と下地保存有効閾値とが比較判
定される。下地保存処理部132eでは、下地保存判定
部132dの判定結果に従って、パターン発生部132
cで発生されるパターンを下地として、レンジ補正部1
32bでレンジ補正された画像データに合成されるもの
である。
【0133】ここで、下地保存モード処理について図2
4のフローチャートを参照して説明する。
【0134】あらかじめ下地保存判定部132dの下地
保存有効閾値として、各原稿種類毎の下地保存有効閾値
レベル用レジスタに下地保存有効閾値(Thc、Thc
s、Thp、Thcp)を設定しておき、下地保存モー
ドへの下地保存モード切換ボタン82bによる切り換え
により下地保存モードが実行される。または、デフォル
ト機能によりデジタル複写機の起動時に自動的に下地保
存モードになるようにしてもよい。
【0135】プリントキー81が押下されると、プリス
キャンが行われ、図23で説明した原稿判別処理が行わ
れる(ST100)。この原稿判別処理により、原稿の
種類が特定されるとともに、下地保存判定部132dで
使用される下地保存有効閾値と、パターン発生部での白
基準値とが決定される。
【0136】このとき、タッチパネル82に図18に示
すような各種案内が表示されるとともに、このタッチパ
ネル82から各種設定の変更が受け付けられる。ここで
は、タッチパネル82により原稿種類、下地、下地保存
有効閾値が変更可能である場合について説明する。
【0137】原稿種類の変更は、原稿判別結果を参照し
て行われる。つまり、原稿判別の結果が「原稿は文字原
稿ですか」などと表示されたとき、文字原稿で問題がな
ければ、ユーザはYESキー82cを押下する。写真原
稿に設定する場合には、写真原稿キー82eを押下す
る。文字/写真原稿に設定するときは、文字/写真原稿
キー82を押下する。原稿判別の結果が文字原稿でない
ときに、文字原稿に設定するには文字原稿キー82dを
押下する。このように、原稿の種類を任意に設定可能と
することにより、原稿種類判別手段による原稿判別結果
が不適当なときには、ユーザが原稿の種類を設定するこ
とができる。これにより、原稿の種類に応じた適切な背
景付加処理が実現できる。
【0138】下地の変更は、下地変更案内に従って行わ
れる。つまり、「下地を変更しますか」などと表示され
たとき、下地を変更しないときには、ユーザはNOキー
82gを押下する。NOキー82gが押下されると、プ
リスキャンで得られた白基準値から形成される下地パタ
ーンが設定されることになる。下地を変更するときに
は、濃度キー82h、登録パターンキー82i、または
新規設定キー82jを押下する。濃度キー82hを押下
すると、下地濃度の変更画面が表示され、下地濃度の変
更が受け付けられる。登録パターンキー82iを押下す
ると、予め登録されている登録下地パターンが複数表示
される。ユーザはこの複数の登録下地パターンの中から
任意に下地パターンを選択することができる。この登録
下地パターンの中には、全面均一パターン、疑似中間色
パターン、格子パターンなどが含まれている。新規設定
キー82jを押下すると、下地パターンの新規設定画面
が表示され、下地パターンの新規設定が受け付けられ
る。この新規設定キー82jにより新規に設定された下
地パターンは、新たに登録下地パターンに加えられる。
なお、濃度キー82hにより、登録パターンキー82i
で選択された登録パターン、および新規設定キー82j
で新規に設定される登録パターンの濃度変更も可能であ
る。このように任意の背景を設定可能としたので、元の
原稿画像の背景にとらわれることなく、自由に背景を変
更することができる。
【0139】下地保存有効閾値の変更は、下地保存有効
閾値変更案内に従って行われる。つまり、「下地保存有
効閾値を変更しますか」などと表示されたとき、下地保
存有効閾値を変更しないときには、NOキー82kを押
下する。下地保存有効閾値を変更するときには、YES
キー82lを押下する。YESキー82lを押下する
と、下地保存有効閾値変更画面が表示され、下地保存有
効閾値の変更が受け付けられる。なお、下地保存有効閾
値変更に伴った効果などは後に説明する。
【0140】タッチパネル82に表示された設定に変更
がないときには、確認キー82mを押下すると、タッチ
パネル82に表示された設定が全てが確定される。
【0141】上記説明したようにタッチパネル82によ
り原稿種類、下地、下地保存有効閾値などの設定が変更
または確定されると(ST202、ST204)、通常
複写動作が開始される(ST206)。このとき、原稿
に対して通常のリアルタイムのレンジ補正処理が行わ
れ、補正基準値算出部131から画像データに対する白
基準値と黒基準値が出力される(ST208)。
【0142】一方、下地保存判定部132dにおいて、
補正基準値算出部131から出力される白基準値とRA
M93から供給される下地保存有効閾値との比較判定が
行われる(ST210)。この下地保存判定部132d
に供給される下地保存有効閾値は、原稿種類判定結果ま
たはユーザにより設定された原稿種類が反映されたもの
である。つまり、原稿種類に対応した下地保存有効閾値
が選択され、RAM93から下地保存判定部132dに
供給される。
【0143】下地保存判定部132dにおける比較判定
の結果、下地保存有効閾値より白基準値の方が大きい場
合には(ST210、YES)、下地保存判定信号を
「H」として、レンジ補正部132bによりレンジ補正
処理(ST212)が施された画像データに対して、さ
らに下地保存処理が施される(ST214)。つまり、
レンジ補正処理が施された画像データに対して、パター
ン発生部132cから発生される下地パターンが付加さ
れるということである。この下地パターン発生部132
cから発生される下地パターンは、タッチパネル82a
で設定されたパターンである。
【0144】ST212のレンジ補正処理では、補正基
準値算出部131から出力される白基準値および黒基準
値の値を基にして、画像データに対して自動濃度調整の
補正が行われる。つまり、このレンジ補正処理により、
画像データにおける下地部分が除去されるとともに、画
像部分の濃度が持ち上げられることになる。
【0145】このようにしてレンジ補正および下地保存
処理が施された画像データに対して中間調処理などの所
定の画像処理が施され(ST218)、プリント動作が
実行される(ST220)。
【0146】下地保存判定部132dにおける比較判定
の結果、白基準値が下地保存有効閾値以下の場合には
(ST210、NO)、下地保存判定信号を「L」とし
て、レンジ補正部132bによりレンジ補正処理(ST
212)が施された画像データに対して、下地保存処理
は行われない。そして、このレンジ補正だけが施された
画像データに対して中間調処理などの所定の画像処理が
施され(ST218)、プリント動作が実行される(S
T220)。
【0147】上記説明した下地保存モードの実行前と実
行後の様子を図25に示す。下地保存モードではレンジ
補正が行われるが、このレンジ補正機能による自動濃度
調整により、下地ピークP11と文字ピークP12の間
のレンジ幅を広げ、文字ピークP12を文字ピークP1
2’に持ち上げることができる。そして、このようなレ
ンジ補正が施された画像データに下地ピークP1の濃度
を付加して出力することにより、下地を残しつつ、文字
および写真などの画像を鮮明に再現することができる。
勿論、下地として付加される下地パターンはユーザの意
志で任意に変更することができる。
【0148】ここで、下地保存有効閾値の設定変更によ
る効果について説明する。図24のフローチャートで説
明したように、下地保存有効閾値より白基準値の方が大
きいときだけ下地保存処理が行われる。例えば、図19
に示すような下地ピークP11が白基準値とされる場
合、下地の濃度レベルが下地保存有効閾値より高いとき
だけ下地保存処理が行われることになる。つまり、下地
保存モードでは、下地の濃度に応じて下地が削除された
り、残されたりすることになる。
【0149】そこで、下地保存有効閾値の設定を変更す
ることにより、下地の削除レベルを調整することが可能
となる。例えば、下地保存有効閾値を比較的大きい値に
設定すると濃度の低い下地は除去される。逆に、下地保
存有効閾値を比較的小さい値に設定すると濃度の低い下
地でも下地として付加されるようにできる。
【0150】また、白基準値が下地保存有効閾値付近で
上下するような場合、下地が削除されたり、付加された
りして、画像全体にムラが生じることがある。このよう
な場合には、下地保存有効閾値を変更(上下)すること
により、画像から完全に下地を削除したり、あるいは画
像全体に下地を付加したりできる。
【0151】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
原稿画像における下地を残しつつ、文字および写真など
の画像を鮮明に再現することができる画像形成装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る画像形成装置の
制御回路の概略構成を示すブロック図。
【図2】画像形成装置の内部機構の概略構成を示す断面
図。
【図3】画像処理部の概略構成を示すブロック図。
【図4】画像データを基に作成される濃度ヒストグラム
を示す図。
【図5】濃度ヒストグラムを説明するための図。
【図6】補正基準値及びレンジ補正を説明するための
図。
【図7】補正基準値及びレンジ補正を説明するための
図。
【図8】モード0における副走査ライン数と、それに対
応する係数αを説明するための図。
【図9】ヒストグラム作成回路の概略構成を示すブロッ
ク図。
【図10】クロック発生部における入力画素濃度に対応
する出力クロック信号のタイミングを説明するための
図。
【図11】加算値生成部の出力例を示す図。
【図12】信号FDATの変化に対応する各信号の変化
を示す図。
【図13】信号ZDATの加算例を示す図。
【図14】ヒストグラム作成回路の動作を説明するため
のタイミングチャート。
【図15】ヒストグラム作成回路の動作を説明するため
のタイミングチャート。
【図16】ヒストグラム作成回路の動作を説明するため
のタイミングチャート。
【図17】下地保存モード実行部の概略構成を示すブロ
ック図。
【図18】入力部におけるタッチパネルの表示例を示す
図。
【図19】文字原稿の濃度ヒストグラムの一例を示す
図。
【図20】写真原稿の濃度ヒストグラムの一例を示す
図。
【図21】文字/写真原稿の濃度ヒストグラムの一例を
示す図。
【図22】濃度ヒストグラムの結果を示す図。
【図23】原稿判別処理の流れを説明するフローチャー
ト。
【図24】下地保存モードの流れを説明するフローチャ
ート。
【図25】下地保存モードの実行前と実行後の状況を示
す図。
【符号の説明】
4…スキャナ部(画像読取手段) 6…プリンタ部(画像形成手段) 80…操作パネル 82…入力部 90…主制御部 91…メインCPU(画像種類判別手段) 96…画像処理部(画像種類判別手段、(画像背景)判
別手段、濃度レンジ補正手段、背景付加処理手段、比較
手段) 130…ヒストグラム作成回路(画像種類判別手段、
(画像背景)判別手段、濃度レンジ補正手段) 131…補正基準値算出部(濃度レンジ補正手段) 132…レンジ補正回路(濃度レンジ補正手段、背景付
加処理手段、比較手段) 132b…レンジ補正部(濃度レンジ補正手段) 132c…パターン発生部(背景付加処理手段) 132d…下地保存判定部(比較手段) 132e…下地保存処理部(背景付加処理手段)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を読み取る画像読取手段と、 前記画像読取手段により読み取られた原稿画像の画像デ
    ータに基づき画像部と背景部とを判別する判別手段と、 前記画像データの中から前記背景部を除去し、前記画像
    部の濃度レンジを所定の割合で拡張するように前記画像
    データの濃度レンジを補正する濃度レンジ補正手段と、 この濃度レンジ補正手段により背景部が除去された画像
    データに対して所定の背景を付加する背景付加処理手段
    と、 前記レンジ補正手段によりレンジ補正された画像デー
    タ、および背景付加処理手段により背景が付加された画
    像データを基にした画像を被画像形成媒体に形成する画
    像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】原稿画像を読み取る画像読取手段と、 前記画像読取手段により読み取られた原稿画像の画像デ
    ータの濃度レンジと頻度の関係から画像部と背景部とを
    判別する判別手段と、 前記画像データの中から前記背景部を除去し、前記画像
    部の濃度レンジを所定の割合で拡張するように前記画像
    データの濃度レンジを補正する濃度レンジ補正手段と、 前記背景部の基準となる基準濃度値と所定の閾値とを比
    較する比較手段と、 前記比較手段による比較の結果、前記基準濃度値が前記
    所定の閾値より大きいとき、前記濃度レンジ補正手段に
    より背景部が除去された画像データに対して、前記基準
    濃度値を基に形成される背景または任意に設定される背
    景を付加する背景付加処理手段と、 前記レンジ補正手段によりレンジ補正された画像デー
    タ、および背景付加処理手段により背景が付加された画
    像データを基にした画像を被画像形成媒体に形成する画
    像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】原稿画像に対して照射された光の反射光を
    受光し、この受光された反射光を電気信号に変換して出
    力する画像読取手段と、 前記画像読取手段により読み取られた原稿画像の画像デ
    ータを基にして、この画像データの濃度レンジごとの画
    素数により形成される濃度ヒストグラムを生成し、この
    濃度ヒストグラムの特徴から画像部と背景部とを判別す
    る判別手段と、 前記濃度ヒストグラムを基にして、前記画像データの中
    から前記背景部を除去し、前記画像部の濃度レンジを所
    定の割合で拡張するように前記画像データの濃度レンジ
    を補正する濃度レンジ補正手段と、 前記背景部の基準となる基準濃度値と所定の閾値とを比
    較する比較手段と、 前記比較手段による比較の結果、前記基準濃度値が前記
    所定の閾値より大きいとき、前記濃度レンジ補正手段に
    より背景部が除去された画像データに対して、前記基準
    濃度値を基に形成される背景または任意に設定される背
    景を付加する背景付加処理手段と、 前記レンジ補正手段によりレンジ補正された画像デー
    タ、および背景付加処理手段により背景が付加された画
    像データを基にした画像を被画像形成媒体に形成する画
    像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記背景付加処理手段による背景付加処理
    機能を有効または無効に切替可能としたことを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記背景付加処理手段により付加される背
    景として、任意の背景を設定可能としたことを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】前記背景付加処理手段により付加される背
    景として、予め複数の背景パターンを保持し、これら複
    数の背景パターンの中から付加される背景を選択可能と
    したことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記背景付加処理手段により付加される背
    景として、疑似中間色パターンまたは格子パターンを保
    持し、これらパターンの中から付加される背景を選択可
    能としたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】前記比較手段での所定の閾値を任意の値に
    変更可能としたことを特徴とする請求項2記載の画像形
    成装置。
  9. 【請求項9】原稿画像を読み取る画像読取手段と、 前記画像読取手段により読み取られた原稿画像の画像デ
    ータを分析し、原稿画像の種類を判別する画像種類判別
    手段と、 前記画像読取手段により読み取られた原稿画像の画像デ
    ータを分析し、画像部と背景部とを判別する画像背景判
    別手段と、 前記画像データの中から前記背景部を除去し、前記画像
    部の濃度レンジを所定の割合で拡張するように前記画像
    データの濃度レンジを補正する濃度レンジ補正手段と、 前記画像種類判別手段により判別された原稿画像の種
    類、および前記背景部の基準となる基準濃度値に応じ
    て、前記濃度レンジ補正手段により背景部が除去された
    画像データに対して所定の背景を付加する背景付加処理
    手段と、 前記レンジ補正手段によりレンジ補正された画像デー
    タ、および背景付加処理手段により背景が付加された画
    像データを基にした画像を被画像形成媒体に形成する画
    像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】原稿画像を読み取る画像読取手段と、 前記画像読取手段により読み取られた原稿画像の画像デ
    ータの濃度レンジと頻度の関係から原稿画像の種類を判
    別する画像種類判別手段と、 前記画像読取手段により読み取られた原稿画像の画像デ
    ータの濃度レンジと頻度の関係から画像部と背景部とを
    判別する画像背景判別手段と、 前記画像データの中から前記背景部を除去し、前記画像
    部の濃度レンジを所定の割合で拡張するように前記画像
    データの濃度レンジを補正する濃度レンジ補正手段と、 原稿画像の種類別に設定された閾値を保持し、この閾値
    の中から前記読取手段により読み取られた原稿画像の種
    類に該当する該当閾値を選択し、この原稿画像の背景部
    の基準となる基準濃度値と前記該当閾値とを比較する比
    較手段と、 前記比較手段による比較の結果、前記基準濃度値が前記
    該当閾値より大きいとき、前記濃度レンジ補正手段によ
    り背景部が除去された画像データに対して、前記基準濃
    度値を基に形成される背景または任意に設定される背景
    を付加する背景付加処理手段と、 前記レンジ補正手段によりレンジ補正された画像デー
    タ、および背景付加処理手段により背景が付加された画
    像データを基にした画像を被画像形成媒体に形成する画
    像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】原稿画像に対して照射された光の反射光
    を受光し、この受光された反射光を電気信号に変換して
    出力する画像読取手段と、 前記画像読取手段により読み取られた原稿画像の画像デ
    ータを基にして、この画像データの濃度レンジごとの画
    素数により形成される濃度ヒストグラムを生成し、この
    濃度ヒストグラムの特徴から原稿画像の種類を文字画
    像、写真画像、および文字写真画像に判別する画像種類
    判別手段と、 前記濃度ヒストグラムの特徴から画像部と背景部とを判
    別する画像背景判別手段と、 前記濃度ヒストグラムを基にして、前記画像データの中
    から前記背景部を除去し、前記画像部の濃度レンジを所
    定の割合で拡張するように前記画像データの濃度レンジ
    を補正する濃度レンジ補正手段と、 原稿画像の種類別に設定された閾値を保持し、この閾値
    の中から前記読取手段により読み取られた原稿画像の種
    類に該当する該当閾値を選択し、この原稿画像の背景部
    の基準となる基準濃度値と前記該当閾値とを比較する比
    較手段と、 前記比較手段による比較の結果、前記基準濃度値が前記
    該当閾値より大きいとき、前記濃度レンジ補正手段によ
    り背景部が除去された画像データに対して、前記基準濃
    度値を基に形成される背景または任意に設定される背景
    を付加する背景付加処理手段と、 前記レンジ補正手段によりレンジ補正された画像デー
    タ、および背景付加処理手段により背景が付加された画
    像データを基にした画像を被画像形成媒体に形成する画
    像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】前記原稿種類判別手段による原稿判別結
    果を案内するとともに、原稿の種類を任意に設定可能と
    したことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004080057A1 (ja) * 1997-12-19 2004-09-16 Hiroki Kanno 画像処理装置
JP2007329795A (ja) * 2006-06-09 2007-12-20 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理システム、商品注文システムおよび画像処理プログラム
US7742197B2 (en) 2006-07-20 2010-06-22 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus that extracts character strings from a image that has had a light color removed, and control method thereof
JP2013021626A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Ricoh Co Ltd 画像処理装置及びその制御方法

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