JPH10136241A - カメラ固定装置 - Google Patents

カメラ固定装置

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Publication number
JPH10136241A
JPH10136241A JP8288339A JP28833996A JPH10136241A JP H10136241 A JPH10136241 A JP H10136241A JP 8288339 A JP8288339 A JP 8288339A JP 28833996 A JP28833996 A JP 28833996A JP H10136241 A JPH10136241 A JP H10136241A
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JP
Japan
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camera
holding
fixing device
cable
camera head
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Withdrawn
Application number
JP8288339A
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English (en)
Inventor
Atsushi Oyama
敦 大山
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH10136241A publication Critical patent/JPH10136241A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノートブック型パーソナルコンピュータ機器
34に接続して、被写体の光学像を電子的に取り込む撮
像装置59のカメラヘッド25を、一つの固定装置で種
々の固定方法が得られて撮影の自由度を向上でき、かつ
コンピュータ装置に悪影響を与えることなく取付けがで
きるカメラ固定装置40を提供する。 【解決手段】 このため、カメラヘッド25を保持する
カメラ保持手段2と、挟持手段1と、この挟持手段1を
所定の開口幅で保持するロック手段3とを備え、被固定
部材に対して複数の固定機能を有するよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータ機
器に接続して、被写体の光学像を画像情報信号として電
子的に取り込む撮像装置において、カメラヘッドを固定
(設置)するためのカメラ固定装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータも小型化の一途をた
どり、手の平サイズのもの等が登場している。しかしな
がら、このような小型のコンピュータは、デスクトップ
タイプのコンピュータに比べ、記録媒体の大きさにも制
限があるため、フロッピーディスクドライブ等の代わり
にPCカード(PCMCIA/JEIDA)が直接挿入
できるカードスロットを有している。通常このカードス
ロットには、メモリカードやFAXカード等が挿入でき
るようになっており、種々のアプリケーションに対応し
ている。さらに最近では、カードの先端にカメラヘッド
を設け、画像を取り込むPCカード型撮像装置も登場し
ている。
【0003】図12(a)〜(c)は、従来におけるP
Cカード型撮像装置の一例の構成及び使用例説明図であ
る;100は、ノートブックタイプのパーソナルコンピ
ュータ(以下“PC”と呼ぶ)であり、101はPCカ
ードである。PCカード101のカード外形(PC10
0とのI/F部)は、PCMCIAのタイプIIの形状
に対応している。PC100には、PCMCIAのカー
ドスロットが設けられており、PCカード101はこれ
に挿入、装着されている。
【0004】図12(a)は、PCカード101にカメ
ラヘッド102が一体的に設けられた撮像装置を示す。
図12(b)〜(c)は、ケーブル付きPCカード型撮
像装置であり、PCカード101とカメラヘッド102
とが分離しており、ケーブル103にて接続されてい
る。
【0005】カメラヘッド102には、光学系、撮像素
子(CCD)などが設けられており、取り込まれた画像
はCCDにより撮像信号に変換される。この撮像信号
は、PCカード101内に設けられたデジタル信号処理
回路により輝度/色差の映像信号に変換され、I/Fゲ
ートアレイを介してPC100と通信を行うようになっ
ている。また、PCカード型撮像装置の電源は、PC1
00本体から供給されるようになっている。
【0006】さらに、PC100本体には、特定のアプ
リケーションソフトが装着されており、PCカード型撮
像装置は、このソフト上にて駆動されるようになってい
る。撮影した画像情報は、上記信号処理回路、通信回路
を介し、液晶ディスプレイ104に表示するようになっ
ている。
【0007】次に、PCカード型撮像装置及びケーブル
付きPCカード型撮像装置における撮影方法について説
明する;PC100本体を持ち歩き、例えば、デジタル
カメラとして使用する場合は、図12(a)に示すよう
に、カメラヘッド102とPCカード101とが一体的
に構成されたPCカード撮像装置が適している。カメラ
ヘッド102は、PCカード101に対し、矢印W方向
に所定角度回動可能に軸支されており、撮影したい被写
体の方向によって適時回動するようになっている。
【0008】PC100本体を、デスクトップ的に、例
えば机上に設置して撮影したい場合は、図12(b)、
(c)のように、カメラヘッド102の動きを制限され
ないケーブル付きPCカード型撮像装置が適している。
カメラヘッド102が分離していることにより、撮影ア
ングルの自由度を増すことができる。
【0009】また、ケーブル付きPCカード型撮像装置
においては、撮影用途に応じて、例えば、操作者がカメ
ラヘッドを手持ちで撮影したり、汎用のカメラ固定装置
を用いて所定位置に固定するなどして撮影するようにな
っている。
【0010】図12(b)は、カメラヘッド102を机
上に設置して撮影した場合の図である。カメラヘッド1
02は汎用の三脚105に三脚ねじで取り付けられ机上
に設置されている。
【0011】図12(c)は、特に簡易的なTV会議な
どを行う場合のカメラヘッド102の固定位置を示す図
である。カメラヘッド102は、PC100の液晶ディ
スプレイ104の外枠であるディスプレイカバー107
に取り付けてある。これは、撮像時における操作者の視
点及び顔の向きの位置ずれを極力防止するためのもの
で、PC操作時における操作者の視点は、液晶ディスプ
レイ104にあることが多い。従って、カメラヘッド1
02の固定位置も、操作者の視点が集中する液晶ディス
プレイ104の近辺にあった方が望ましいからである。
【0012】カメラヘッド102の固定装置には、クリ
ップタイプ(洗濯挟みタイプ)の挟持手段106が用い
られる。カメラヘッド102は、三脚ねじにて挟持手段
106に取り付けられ、ディスプレイカバー107に挟
持して固定されるようになっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
PCカード型撮像装置においては、 1.カメラヘッド102の撮影、固定方法に応じて、そ
れぞれの環境、用途に適応したカメラ固定装置(例え
ば、三脚、クリップなど)を別々に用意あるいは購入す
る必要があり、非常に面倒であった。
【0014】2.近年のノートブックタイプのPC10
0は、携帯性向上のため装置の小型化、薄型化が進んで
いる。しかしながら、これらに伴い、装置全体の筐体強
度の低下、あるいは液晶ディスプレイ104を囲むディ
スプレイカバー107の枠幅縮小の傾向が見受けられ
る。このような中で、本従来例のような挟持手段106
によるPC100ディスプレイカバー107への固定方
法では、挟持手段106の挟持圧により液晶ディスプレ
イ104に負荷が加わり、画像の歪みなど画質の品質低
下、あるいは、液晶ディスプレイ104の破損を引き起
こす怖れがある。
【0015】本発明は、以上のような局面にかんがみて
なされたもので、ノートブックタイプのパーソナルコン
ピュータに悪影響を与えることなく取付けることがで
き、かつ種々の固定方法が可能で撮影の自由度を向上し
得るカメラ固定装置を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、カメラヘッドを保持するカメラ保持手段と、挟持
手段と、この挟持手段を所定の開口幅で保持するロック
手段とを備え、被固定部材に対する複数の固定機能を有
することを特徴とするカメラ固定装置を提供することに
より、前記目的を達成しようとするものである。
【0017】
【作用】以上のような本発明構成により、1つのカメラ
固定装置で種々の固定方法が可能となり、撮影(使用)
環境の自由度及び使い勝手が大幅に向上した。さらに
は、パーソナルコンピュータのディスプレイカバーに負
荷を加えることなく取付けることができ、液晶ディスプ
レイへの悪影響を解消できた。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を一実施例に基づ
いて、図面により詳細に説明する。
【0019】
【実施例】図1に、本発明実施例の撮像システムの概略
構成図を示す;59はPCカード型撮像装置、40はカ
メラ固定装置、34はノートブック型パーソナルコンピ
ュータ(以下、“PC”と呼ぶ)、41はその表示手段
(液晶ディスプレイ)である。PCカード型撮像装置5
9は、PCカード24、カメラヘッド25、ケーブル2
6で構成され、PCカード24とカメラヘッド25と
は、ケーブル26にて接続されている。
【0020】PC34には、既述のPCMCIAに準拠
するカードスロット(不図示)を有すると共に、撮像ユ
ニット59を駆動させるための“Windows”対応
のソフトウエアが装備されている。前記カードスロット
は、タイプIIのPCカードが2枚あるいはタイプIII の
PCカードが1枚挿入可能に構成されている。
【0021】本システムにおけるソフトウエアは、カメ
ラヘッド25により取り込んだ動画あるいは静止画を捕
捉し、登録、管理、保存などを行うと共に、鏡像、倒立
などの画像処理機能など、多様な機能を有している。な
お、本ソフトウエアの機能については、本実施例とは特
に関連しないため詳細な説明は省略する。
【0022】次に、PCカード型撮像装置59について
説明する;PCカード24は、PCMCIAの標準I/
Fを有し、内部に信号処理回路などが設けられているカ
ード部24bと、後述するケーブル伸縮手段を内蔵する
ホールドケース24aから成っている。なお、カード部
24bの外形はPCMCIAタイプIIの形状に対応し
て形成されているが、特にこれに限定されるものではな
く、タイプIIIあるいはタイプIの形状で構成された
ものでも良い。ホールドケース24aの一側面には、ケ
ーブル巻き取りスイッチ33が設けられており、ケーブ
ル26の巻き取り時に操作するようになっている。カメ
ラヘッド25には、撮像レンズ、撮像素子(CCD)な
どが内蔵されていると共に、レリーズボタン27、焦点
切り替えスイッチ28、絞り切り替えスイッチ29が設
けられている。また、カメラヘッド25下面後端部に
は、三脚ねじの雌ねじ35が形成されており(後述図6
に記載)、後述するカメラ固定装置40と結合できるよ
うになっている。
【0023】本実施例のカメラヘッド25の大きさは、
縦寸法a:約26.5mm、横寸法b:約30mm、長
さ寸法c:約60mm、重量は約40gで構成されてお
り、小型、軽量化を図っている。
【0024】カメラヘッド25とPCカード24とは、
前述のように、ケーブル26により接続されており、カ
メラヘッド25の撮影(使用)方法に応じ、ケーブル2
6の長さを所定長さ自由に調節できるようになってい
る。
【0025】カメラ固定装置40は、カメラヘッド25
に対し着脱可能に構成されており、カメラヘッド25を
任意の位置に固定して撮影(使用)する場合に結合して
使用する。なお、カメラヘッド25の着脱及び使用方法
については後述する。
【0026】次に、撮影時における操作について説明す
る;まず、PCカード24のカード部24bをPCMC
IAのカードスロットへ挿入、セットする。そして、P
C34本体の電源を投入し、Windows上のソフト
ウエアを駆動させることで撮影可能な状態になる。な
お、PCカード型撮像装置59は、PC34本体から電
源を供給して駆動するものである。
【0027】撮像レンズを介して取り込まれた画像は、
撮像素子(CCD)にて撮像信号に変換され、PCカー
ド24へ送出される。送出された画像信号は、カード部
24bに内蔵されたデジタル信号処理回路により、輝度
/色差の映像信号に変換される。また、映像信号は、I
/Fゲートアレイを介してPC34本体と通信を行うよ
うになっている。そして、これらを経由することでカメ
ラヘッド25で取り込まれた画像は、PC34の表示手
段41に表示される。
【0028】動画を取り込む場合は、リアルタイムに画
像がPC34へ送られるが、静止画を取り込む場合は、
カメラヘッド25に設けらえたレリーズボタン27を操
作するか、あるいはPC34上のキーボードの所定キー
を操作することで、操作時の画像を映し出すことができ
る。なお、取り込む画像の操作、処理方法などは、使用
するアプリケーションソフトに依存するものである。
【0029】また、取り込みたい画像の焦点距離や、明
るさを調節したい場合は、カメラヘッド25に設けられ
た焦点切り替えスイッチ28あるいは絞り切り替えスイ
ッチ29を操作する。焦点切り替えスイッチ28はノー
マル、マクロの2つのモードを選択できるようになって
いる。ノーマルモードは被写体距離50cm以上(F
2.8時)の撮影が可能であり、通常時の撮影に使用す
る。マクロモードは近接撮影時に選択することで、名刺
サイズをモニタの画面一杯に映し出すことができる。ま
た、絞り切り替えスイッチ29は、F2.8とS8の2
つのモードを選択できるようになっている。通常時はF
2.8にて撮影を行い、撮影環境が特に明るい屋外など
ではF8を選択して撮影するようになっている。
【0030】図2に、図1におけるケーブル26の伸縮
手段の概略図を示す;24cは、ホールドケース24a
に設けられた開口穴、30は巻き込み軸、31は、一対
のワンウェイローラ、32は、ワンウェイローラ31を
支持する一対のローラレバーである。巻き込み軸30
は、ホールドケース24a内の不図示の軸受にて軸支さ
れており、常に矢印J方向に付勢されている。ケーブル
26は、巻き込み軸30を中心にトグル状に巻き込まれ
ており、巻き込み軸30に従動し、同様に矢印J方向に
付勢されている。
【0031】ローラレバー32は、所定の長さを有して
形成され、一端をホールドケース24aの軸受32aに
回動可能に支持され、もう一端をワンウェイローラ31
の回転支点32bとしている。ワンウェイローラ31
は、矢印K方向のみに回転するように構成されている。
なお、ワンウェイローラ31の回転機構については公知
の技術であるため詳細説明は省略する。
【0032】一対のローラレバー32及びワンウェイロ
ーラ31は、それぞれケーブル26を挟んで対称的に1
つずつ配置されている。ローラレバー32は、軸受32
aを中心に矢印L方向に付勢されており、回転支点32
bに軸支されている一対のワンウェイローラ31のロー
ラ表面がケーブル26に所定の圧力を加えながら付勢さ
れている。
【0033】一対のワンウェイローラ31の表面には、
ケーブル26の引き出し方向に対し、垂直方向のローレ
ットが形成されている。さらに、ワンウェイローラ31
の表面は、ゴム材にて成型されており、付勢時における
ケーブル26の傷防止、及び引き出し時の安定したロッ
クの役割を担っている。
【0034】また、ローラレバー32の軸受32aは、
ケーブル26当接時のワンウェイローラ31の回転支点
32bよりも、ケーブル26から所定距離、離れた位置
に配置されている。さらに、ローラレバー32は、ケー
ブル巻き込みスイッチ33(図1参照)に結合されてい
て、これを操作することで、矢印L方向とは逆方向へ回
動するようになっている。これにより、一対のワンウェ
イローラ31はケーブル26から離接するようになって
いる。
【0035】次に、ケーブル26の伸縮動作について説
明する;操作者がケーブル26を矢印M方向に引っ張る
と、ケーブル26に接触しているワンウェイローラ31
が矢印K方向へ回動し、トグル状に巻き込まれたケーブ
ル26が矢印J方向の付勢力に抗じながら、開口穴24
cから引き出されていく。操作者は必要な長さまでケー
ブル26を引き出すと、その操作を停止する。そうする
と、ケーブル26は、巻き込み軸30が矢印J方向へ付
勢されているため、矢印M方向とは逆方向、すなわちホ
ールドケース24a内に巻き取られる方向へ力が働く。
ケーブル26が矢印M方向と逆方向へ動こうとすると、
一対のワンウェイローラ31の回転にロックがかかるた
めに、ローラレバー32の矢印L方向への力が増幅して
食い付きが生じる。これにより、一対のワンウェイロー
ラ31は、ケーブル26への挟持圧を増幅させ、ケーブ
ル26の動きにブレーキをかけるようになっている。
【0036】ケーブル26を巻き取りたい場合、短くし
たい時には、ケーブル巻き取りスイッチ33(図1参
照)を操作するようになっている。このケーブル巻き取
りスイッチ33を操作すると、ローラレバー32が矢印
L方向とは逆方向へ回動され、ワンウェイローラ31が
ケーブル26から離れる。これにより、ケーブル26は
フリーとなり、巻き込み軸30の付勢力に従って、矢印
J方向へと巻き取られていく。ケーブル巻き取りスイッ
チ33の操作を停止すると、再び、ワンウェイローラ3
1がケーブル26を挟み込み、ケーブル26の動きも停
止するようになっている。
【0037】なお、ケーブル26の長さは、最長引き出
し時で、約40cmになるように設定しているが、特に
この長さに限定されるものではなく、伸縮手段の大き
さ、使用用途に合わせて最適な長さに設定することがで
きることはもちろんである。また、ケーブル26の最長
引き出し時には、ケーブル端がケーブル巻き込み軸30
に係合されているため、それ以上の引き出しができない
ようになっている。
【0038】なお、本実施例における伸縮手段は、PC
カード24のホールドケース24cに設けたが、特にこ
れに限定されるものではなく、例えば、カメラヘッド2
5内部に設けても同様の効果を得られる。
【0039】次に、本発明実施例のカメラ固定装置40
の構成について、図3、4、5を用いて説明する;図3
(a)〜(c)において、1は挟持手段、2はカメラ保
持手段、3はロック手段である。挟持手段1は、互いに
対向して設けられ、かつ、揺動可能に軸支された第1の
挟持板1a(以下、“ベース板”と呼ぶ)と、第2の挟
持板1b(以下、“揺動板”と呼ぶ)とから構成されて
いる。ベース板1aは、平板にて形成されていると共
に、揺動板1bは、所定の段差を有する挟持腕9を形成
している。揺動板1bとベース板1aとは、シャフト4
にて軸支されており、シャフト4に通して組み込まれて
いるクリップばね5にて常に矢印A方向に付勢されてい
る。
【0040】ベース板1aと揺動板1bとの挟持部先端
には弾性部材のクリップゴム6が設けられており、挟持
した時の安定性を向上させると共に、被挟持部材への傷
防止を担っている。揺動板1bは、先述したように常に
矢印A方向に付勢されているため、ベース板1aと揺動
板1bとの挟持部先端が当接した状態で保持されてい
る。この当接時には図3(c)に示すように、揺動板1
bの挟持腕9先端のコーナ部7が、ベース板1aのクリ
ップゴム6に接触するように構成されている。
【0041】これは、ゴム材特有の粘着性を考慮したも
ので、操作時における互いのクリップゴム6が接触した
場合の粘着感を防止するためである。なお、クリップゴ
ム6の材質は、一般的なゴム硬さHs60〜70度のN
BR(ニトリルゴム)を使用しているが、特にこれに限
定されるものではなく、材料特性(各材料強度、耐環
境、耐溶液性など)を満足するものであれば同等の効果
を得られる。
【0042】また、挟持手段1は、ノートブックPC3
4(図1)の小型化に合わせて、優れた携帯性を図ると
共に、取り付け時の違和感がない大きさに設定してあ
る。具体的には、縦r:50mm、横s:43.5mm
にて形成されている。なお、挟持手段1の大きさは、取
り付けるカメラヘッド25の大きさ、あるいは、被固定
部材の大きさとのバランスを考慮し設定したものであ
り、特にこの大きさに限定するものではない。
【0043】次に、揺動板1bの構成(形状)について
説明する;揺動板1bは、小型化、強度向上を図るた
め、PC材(ポリカーボネート)により形成されてい
る。なお、本実施例ではPC材を使用したが、特にこれ
に限定されるものではなく、例えば、ABS材やPPS
材などを使用しても良い。
【0044】揺動板1bは、シャフト4より下部に位置
し、被挟持部材を挟持するための挟持腕9とシャフト4
より上部に位置し、操作者が挟持腕9を開口する際に使
用するための操作レバー8とから成っている。
【0045】挟持腕9は、前述のように所定の段差を有
して屈曲して形成されている。段差形状は具体的に、段
差寸法h:約5.5mm、段差幅根元寸法i:約12.
5mm、段差幅先端寸法j:約7mmとなっている。こ
れは、不特定の被挟持部材に対応するための形状であ
り、例えば、円柱などのポールに挟持する場合など本段
差部を利用する。また、本段差部は、後述するPC34
のディスプレイカバー39へ取り付ける際の引掛け(フ
ック)としての役割を担っている(後述図9参照)。
【0046】続いて、ベース板1aの構成について、図
4の概略図により説明する;ベース板1aは小型化、強
度向上を図るためPC材(ポリカーボネート)にて形成
されている。なお、本実施例ではPC材を使用したが、
特にこれに限定されるものではなく、例えば、ABS材
やPPS材などを使用しても良い。
【0047】ベース板1aは、平板にて形成されてお
り、表面が平坦の背面10にはゴム足11が各コーナ近
辺に1つずつ計4つ設けられている。また、ゴム足11
は、背面10より所定量突出して設けられている。
【0048】本カメラ固定装置40の机上への載置時
は、ベース板1aの背面10を下にし三脚的(スタン
ド)に使用するようになっている。ゴム足11は、この
時の安定性の向上、ならびに机上への傷防止を図ってい
る(後述図7参照)。
【0049】さらに、ベース板1aの揺動板1bとの対
向面42には、カメラ保持手段2、そして対向面42か
ら所定量段差をもって下がった凹面43にはロック手段
3が備えられている。
【0050】カメラ保持手段2は、ベース板1aに一体
的に設けられた回動ステージ12に対し、矢印B方向に
回動可能に軸支されている。ロック手段3は、ベース板
1aの凹面43に形成された一対の支点3bに軸支され
ている。なお、カメラ保持手段2及びロック手段3の構
成については以下に後述する。
【0051】図4(a)において、ロック手段3につい
て説明する;ロック手段3は、丸棒を略々ロの字型に成
型したロックレバー3aと、ロックレバー3aを矢印
C、D方向に回動可能に軸支する一対の支点3bと、ロ
ックレバー3aの未使用時にその位置を保持するための
保持爪3cとから成っている。支点3b及び保持爪3c
は、ベース板1aの凹面43に一体的に構成されてい
る。
【0052】ロック手段3は、ロックレバー3aを揺動
板1bに設けられたコーナ部38に引掛けたロック位置
と、保持爪3cに係合させた収納位置とに選択、回動す
るようになっている。ロックレバー3aがロック位置に
ある状態では、挟持手段1の開口幅を一定幅に保持して
おり、この状態でPC34のディスプレイカバー39に
取り付けるようになっている(後述図9(b)、(c)
参照) 収納位置(未使用時)のロックレバー3aは、保持爪3
cに係合した状態であり、ベース板1aの揺動板1bと
の対向面42より突出しないようになっている。さら
に、支点3b及び保持爪3cも同様に、対向面42から
突出しないようになっている。これは、挟持手段1を被
挟持部材へ挟み込んだ時に、不必要に干渉するのを防止
するためである。
【0053】操作者は、ベース板1aの切り欠き部3d
から覗くロックレバー3aを指で操作する。この時ロッ
クレバー3aは、保持爪3cにより所定の力で保持され
た状態にあるため、この保持力を解除(保持爪3cから
外して)させるようになっている。フリーになったロッ
クレバー3aは、支点3bを中心に矢印C方向に回動可
能となる。ロックレバー3aが使い終わったら、矢印D
方向へ突き当てまで回動させ保持爪3cへロックさせ
る。
【0054】本実施例におけるカメラ固定装置40の挟
持手段1は、前述のように、ロック手段3のロックレバ
ー3aを収納位置あるいはロック位置に選択すること
で、被固定部材への固定機能(手段)を変化することが
できる。ロックレバー3aが収納位置にある場合、挟持
手段1は挟持(挟み込み)による固定機能を有し、ロッ
クレバー3aがロック位置にある場合、挟持手段1は引
掛けによる固定機能を有するようになっている。
【0055】次に、カメラ保持手段2の構成について、
カメラ保持手段の概略断面を示す図5及び前記図4
(a)により説明する;12は、先述した回動ステー
ジ、13は波形座金、14は一対の摺動ワッシャ、15
は回動蓋、16はジョイント蓋、17はジョイントホル
ダ、18はボールジョイント、19はジョイント押さ
え、20はジョイントばね、21は受け座である。
【0056】ボールジョイント18は、カメラヘッド2
5(図1)を固定するための三脚ねじ部18aと、受け
座21を保持するためのローレット部18bと、三脚ね
じ部18aの揺動支点となるボール部18cと、ローレ
ット部18bとボール部18cをつなぐ首部18dとか
ら成り、金属部材により一体的に形成されている。受け
座21は、ボールジョイント18のローレット部18b
に圧入されて係合している。
【0057】ジョイント押さえ19は、外周面をジョイ
ントホルダ17の内周面22に係合した状態で組み込ま
れ、ジョイントばね20により、ボールジョイント18
のボール部18cを矢印F方向へ付勢している。これに
より、ボール部18cは、ジョイントホルダ17の摺動
ライン23と、ジョイント押さえ19の摺動ライン24
とに所定の付勢力で挟まれた状態になっている。
【0058】さらに、ボール部18cの外周面は、ジョ
イントベース17の内壁側面22に当接するようになっ
ており、ボール部18cは縦、横の動きを規制されるよ
うになる。これにより、ボールジョイント18は、ボー
ル部18cを中心に矢印H方向へ揺動可能となる。揺動
角eは全域(全周)に亘って約20.5度(平面上の全
揺動角は41度)で構成されている。なお、揺動角eは
装置の構成により容易に変更でき、特にこれに限定され
るものではない。さらに、ボールジョイント18は、全
揺動範囲においてフリーストップであり、どの位置にお
いてもその位置を維持できるように構成している。
【0059】また、ボールジョイント18は、ジョイン
トばね20の付勢力を適正値に設定することで、最適な
揺動力を得ていると共に、ジョイントばね20の付勢力
を変化させることで、容易に揺動力を変化することもで
きる。
【0060】さらに、ボール部18cは、摺動における
対摩耗性、摺動安定性などを向上させるために、ジョイ
ントホルダ17及びジョイント押さえ19とは線接触に
すると共に、ジョイント押さえ19の材質を低摩擦部材
のPOM材にて形成している。なお、本実施例では、ジ
ョイント押さえ19の材質はPOM材を使用したが、特
にこれに限らず、同等の摺動特性を持つ部材を使用して
も良い。
【0061】ジョイント蓋16の内周面、ジョイントホ
ルダ17の外周面には、それぞれ同ピッチのねじ部50
が形成されており、このねじ部50により両者を結合す
るようになっている。ジョイント蓋16は、ボールジョ
イント18、ジョイント押さえ19、ジョイントばね2
0を組み込んでから、ジョイントホルダ17と結合す
る。この時、ジョイント蓋16は、ジョイントばね20
を付勢しながら締め込んでいく。
【0062】回動蓋15は、回動ステージ12と、波形
座金13、一対の摺動ワッシャ14を介して、小ねじ5
1によりジョイント蓋16に固定されるようになってい
る。回動蓋15を固定することで、波形座金13が所定
量たわむようになっており、これにより、所定の付勢圧
が発生する。また、回動蓋15には不図示の位置決め構
造(具体的には2方取り係合)が形成されており、回転
時にはジョイント蓋16に従動するようになっている。
付勢圧は波形座金13のたわみ量により決まるもので、
部材間の取り付け寸法dを適正寸法に管理することで構
成している。
【0063】ジョイントホルダ17には、図4(a)の
ようにU溝の切り欠き17aが形成されており、ボール
ジョイント18を矢印E方向に揺動させることができ
る。この時、切り欠き17aにはボールジョイント18
の首部18dが、所定の隙間をもって係合している。な
お、この時の揺動角は約90度に設定してあるが、特に
これのみに限定されるものではない。
【0064】ボールジョイント18を90度倒した状態
(図4(a)の破線)で、受け座21に矢印G方向への
力を加えると、首部18dが切り欠き17aに係合して
いるため、回動ステージ12に対し、カメラ保持手段2
全体が矢印B方向に回動するようになっている。また、
本回動は波形座金13の付勢力により所定の摩擦力が発
生することで、回動ステージ12に対し、回動中のどの
位置においてもフリーストップが効くように構成されて
いる。
【0065】さらに、矢印B方向への回動はジョイント
ホルダ17に対してボールジョイント18においても機
能するが、それぞれの付勢力から発生する摩擦力のバラ
ンスを調整することで、ボールジョイント18の回動ト
ルクより、カメラ保持手段2全体(ジョイント蓋16)
の回動トルクの方が高くなるように設定してある。これ
により、カメラ保持手段2は、ボールジョイント18を
回動させても不動であり、その位置を維持するようにな
っている。
【0066】次に、図6〜図10において、カメラ固定
装置40を用いたカメラヘッド25の固定、載置、撮影
方法に突いて説明する;本実施例のカメラ固定装置40
は、前述した構成により複数の固定機能を有して成り立
ち、さまざまな撮影用途に適応できるようになってい
る。カメラヘッド取付け操作を説明する。図6におい
て、まず、操作者はカメラ固定装置40にカメラヘッド
25を取り付ける。カメラヘッド25に設けられた三脚
ねじ35の雌ねじと、カメラ保持手段2の三脚ねじ18
aの雄ねじとを結合させて取り付ける。
【0067】操作者は、カメラ保持手段2の受け座21
を矢印N方向へ回転させて、三脚ねじ18aを締め込ん
でいく。この時のねじ込みのために回転させる部材は、
上記では受け座21にて説明したが、これに限らずカメ
ラ固定装置40全体を回転させても良いし、カメラヘッ
ド25を回転させても良い。そして、カメラヘッド25
と受け座21とが当接するまで締め込むことで、しっか
りと固定することができる。
【0068】なお、本実施例では、三脚ねじ35による
結合としたが、特にこれに限らず、例えば、スライド型
の係合手段やロック爪などによる着脱手段などにより構
成しても良い。
【0069】また、逆に結合手段を廃止し、カメラヘッ
ド25とカメラ固定装置40とを一体に構成することも
可能である。
【0070】図7は、カメラ固定装置40を机上などに
設置して三脚的にスタンドとして使用する場合の概略図
である。カメラ固定装置40は、ベース板1aのゴム足
11(破線)を下にして机上に載置されている。この時
ボールジョイント18は、ジョイントホルダ17のU溝
切り欠き17aへ回動されており、約90度揺動された
状態で保持されている。
【0071】また、ボールジョイント18がジョイント
ホルダ17に対しフレキシブルに回動可能であると共
に、カメラ保持手段2全体が、回動ステージ12に対し
回動可能に構成されているため、撮影時においてカメラ
ヘッド25を各矢印E、H、U方向に揺動させることが
可能であり、自由に撮影アングルを変えることができ
る。
【0072】さらに、カメラ固定装置40のベース板1
aと、揺動板1bの右側面55(斜線面:操作レバー8
を上にして揺動板1bから向かって右側)を同一平面高
さになるよう構成している。これにより、机上への載置
は上記ベース板1aのゴム足11面にて載置(図7)す
る方法の他に、挟持手段1の右側面55を下にして設置
することもできる。
【0073】図8は、カメラ固定装置40を任意の被固
定部材へ挟持して使用する場合の概略図である;操作者
は、ベース板1aと揺動板1b(操作レバー8)を跨い
で掴み、揺動板1bの操作レバー8を矢印P方向へ回動
させ挟持腕9を開口させる。挟持腕9は、最大開口時a
幅まで開口可能であり、a幅以内であれば任意の部材へ
挟持することができる。本挟持手段は、a幅を23.5
mmに設定しているが、特にこれに限定されるものでは
ない。
【0074】挟持腕9を開口させたカメラ固定装置40
は、この状態で任意の被固定部材(ここでは、一例とし
て円柱のポール36を挙げる)へ挟み込み固定するよう
になっている。また、このときのカメラヘッド25も前
述のように矢印E、H、U方向へ回動でき、自由に撮影
アングルを変えることができる。
【0075】図9は、カメラ固定装置40をPC34の
液晶ディスプレイカバー41に引掛けて使用する場合の
概略図である。本挟持手段1は、ロック手段3を用いる
ことで挟持腕9を一定幅開口した状態で保持できるよう
に構成されている。揺動板1bの内壁には、凸部37及
びコーナ部38が設けられており、ロックレバー3aの
揺動端が係合できるようになっている。
【0076】図9(b)は、ロックレバー3aの収納位
置、図9(c)は、ロックレバー3aのロック位置を示
す。
【0077】まず、操作者は図9(b)の収納位置にあ
るロックレバー3aを保持爪3cから解除する。そし
て、揺動板1bの操作レバー8を矢印P方向へ操作す
る。これとほぼ同時にロックレバー3aを支点3bを中
心に矢印C方向へ回動させ、凸部37を越えてコーナ部
38へ係合させる。前述のように、揺動板1bは、クリ
ップばね5により矢印A方向に付勢されているため、ロ
ックレバー3aには矢印D方向の力が働き、ロックレバ
ー3aの揺動端がコーナ部38に突き当たって係合する
ようになっている(図9(c)参照)。この時の挟持腕
9は、回動幅bにて保持されており、再度、ロックレバ
ー3aをコーナー部38から解除させない限り、この状
態を維持するようになっている。
【0078】本挟持手段1において、ロック位置での挟
持幅bは20mmに設定しているが、特にこれのみに限
定されるものではない。また、ロック時の挟持幅bは、
ロックレバー3aの長さ、凸部37、コーナ部38の位
置により容易に可変できるものである。PC34の液晶
ディスプレイカバーへは、この状態(ロック位置:図9
(b)参照)にて係合させる。
【0079】図9(c)において、39は、所定角gに
て回動されたPC34のディスプレイカバーである。ま
ず、挟持腕9の段差部をディスプレイカバー39の前面
に引掛かる。そうすると、カメラ固定装置40は、挟持
腕9とディスプレイカバー39との接触部fを中心に、
自重により矢印Q方向の回転力が生ずる。そして、カメ
ラ固定装置40が矢印Q方向に回転することで、ディス
プレイカバー39の背面(液晶とは逆の面)にベース板
1aの端面が突き当たるようになっている(接触部
h)。
【0080】このように、接触部f点を中心に回転した
カメラ固定装置40は、接触部h点にて突き当たった状
態で取り付くようになっている。
【0081】従って、液晶ディスプレイカバー39へ
は、特に固定するための挟持圧は加わることなく、無負
荷(詳しくは自重圧は加わる)の状態で取り付けられる
ようになっている。また、このときのカメラヘッド25
も前述のよう、矢印E、H、U方向への回動可能であ
り、自由に撮影アングルを変えることができる。
【0082】図10はカメラ固定装置40をPCカード
24のホールドケース24aに挟持して使用する場合の
概略図である。
【0083】ホールドケース24aの外形形状は、カメ
ラ固定装置40の挟持腕9の段差部形状に合わせて形成
されており、挟持したときのカメラ固定装置40とPC
カード24とが一体的に見えるようにデザインされてい
る。携帯時などの持ち運び時に固定することで、PC3
4本体を容易にデジタルカメラとして利用することもで
きる。また、この時のカメラヘッド25も前述のよう
に、矢印E、H、U方向へ回動可能であり、自由に撮影
アングルを変えることができる。
【0084】なお、カメラヘッド25とPCカード24
を接続するケーブル26の長さは、操作者が任意で調節
するようになっているが、携帯時(図10参照)におい
ては極力短く調節することで、更に、携帯性、使い勝手
の向上を図ることができるようになっている。
【0085】これまで説明してきたように、本実施例の
カメラ固定装置40に載置、挟持、引掛けの固定機能を
備えたことで、カメラヘッド25を種々の撮影(使用)
環境に適応して固定することができる。
【0086】なお、ボールジョイント18、保持手段2
全体(ジョイント蓋16)の揺動、回動(矢印E、H、
U方向:図6、7、8、9参照)は、ボールジョイント
18にカメラヘッド25が取り付けられた状態でもフリ
ーストップが作用するように構成されており、どの回動
位置においてもその状態を維持するようになっている。
【0087】さらに、本カメラ固定装置40は、カメラ
ヘッド25を取り付けるカメラ保持手段2を多軸方向に
回動あるいは揺動可能に構成しているため、カメラ固定
装置40の固定状態に関係なく容易に撮像アングル、構
図を決めることができる。
【0088】図11においてカメラ固定装置40が斜め
に固定された場合の撮影状態を説明する。
【0089】例えば、図9(c)のようにPC34のデ
ィスプレイカバー39に引掛けて固定する場合について
説明する。現在、周知に存在するPC34のディスプレ
イカバー39の形状を見ると、デザイン的に美しい造形
を有するもの等が種々存在している。このような中で、
図11例のように、ディスプレイカバー39の上面39
aが曲線にて形成されたものにカメラ固定手段40を引
掛けると、当然ディスプレイカバー上面39aの形状に
沿って斜めに取り付くことになる。
【0090】しかし、本カメラ固定装置40は、たとえ
斜めに取り付いたとしても、カメラ保持手段2を多軸方
向に回動、揺動可能に構成しているため、正立画像を取
り込むときは、カメラヘッド25を矢印U方向に揺動す
ることで容易に調節できるようになっている。このよう
に、操作者は、カメラ固定装置40の固定状態に関係な
く、任意の方向にカメラヘッド25を調節することがで
きる。
【0091】また、本カメラ固定装置40の使用例とし
ては、テレビ会議システムなどに多用される書画カメラ
(被写体となる原稿を机上に載置し、上方より撮影する
画像入力装置)としての使い方も容易に実現可能なもの
である。
【0092】なお、本実施例での撮影(使用)状態で
は、カメラ固定装置40を使用した形態例を説明した
が、当然、カメラヘッド25単体でも撮影可能なもので
ある。さらに、汎用の三脚などを取り付けることも可能
である。
【0093】さらに、本実施例ではノートブックタイプ
のPCにて説明したが、デスクトップタイプのPCにお
いても、PCカードスロットを有するものであれば、当
然使用できるものである。さらには、PCカード型撮像
装置59(図1参照)に限らず、画像入力機器のカメラ
ヘッド、例えば、ビデオキャップチャーボート付きカメ
ラヘッドなど、多種多様なカメラヘッドの固定装置とし
ても利用できるものである。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば下
記のような効果が得られる。すなわち、カメラヘッドを
回動可能に保持するカメラ保持手段と、クリップタイプ
の挟持手段と、挟持手段を所定の開口幅で保持するロッ
ク手段とをカメラ固定装置に供え、被固定部材に対し
て、載置、挟持及び引掛けによる固定機能を挟持手段に
設けたことによって、 1.複数の固定手段を用意する必要がなく、1つの固定
装置で種々の固定方法が可能となり、撮影(使用)環境
の自由度を大幅に向上し得る。
【0095】2.パーソナルコンピュータディスプレイ
カバーに負荷を加えることなく取り付けることができ、
液晶ディスプレイへの悪影響を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例の撮像システムの概略構成図
【図2】 図1のケーブル伸縮手段の概略図
【図3】 実施例1のカメラ固定装置の概略図
【図4】 実施例のベース板の概略図
【図5】 実施例1のカメラ保持手段の概略図
【図6】 実施例のカメラヘッド取り付け操作の説明図
【図7】 実施例のカメラ固定装置の使用例説明図
(1)
【図8】 実施例のカメラ固定装置の使用例説明図
(2)
【図9】 実施例のカメラ固定装置の使用例説明図
(3)
【図10】 実施例のカメラ固定装置の使用例説明図
(4)
【図11】 実施例のカメラ固定装置の使用例説明図
(5)
【図12】 従来のPCカード型撮像装置の構成及び使
用例説明図
【符号の説明】
1 挟持手段 2 カメラ保持手段 3 ロック手段 24 PCカード 25 カメラヘッド 26 ケーブル 34 ノートブック型PC 40 カメラ固定装置 59 PCカード型撮像装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラヘッドを保持するカメラ保持手段
    と、挟持手段と、この挟持手段を所定の開口幅で保持す
    るロック手段とを備え、被固定部材に対する複数の固定
    機能を有することを特徴とするカメラ固定装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の固定機能とは、前記被固定部
    材に対して、少なくとも載置、挟持、引掛けによる固定
    であることを特徴とする請求項1記載のカメラ固定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記挟持手段は、互いに対向して設けら
    れ、かつ、揺動可能に軸支された第1の挟持板と、第2
    の挟持板とから構成されることを特徴とする請求項1記
    載のカメラ固定装置。
  4. 【請求項4】 前記カメラ保持手段及びロック手段は、
    前記第1の挟持板に設けられることを特徴とする請求項
    3記載のカメラ固定装置。
  5. 【請求項5】 前記ロック手段は、前記第1の挟持板に
    設けられた支点に対し回動可能に軸支されており、前記
    第2の挟持板を所定の開口幅で保持するロック位置と、
    未使用時における収納位置とに選択できることを特徴と
    する請求項3記載のカメラ固定装置。
  6. 【請求項6】 前記ロック手段は、ロック位置において
    前記第2の挟持板に係合すると共に、収納位置では前記
    第1の挟持板の前記第2の挟持板との対向面より突出し
    ないように構成されたことを特徴とする請求項5記載の
    カメラ固定装置。
  7. 【請求項7】 前記挟持手段は、前記ロック手段が収納
    位置にある時には挟持による固定機能を有し、ロック位
    置にある時には引掛けによる固定機能を有することを特
    徴とする請求項1記載のカメラ固定装置。
  8. 【請求項8】 前記カメラ保持手段は、フレキシブルに
    回動及び揺動可能なボールジョイントを有し、前記カメ
    ラヘッドを所望の方向へ自由に向けて保持し得ることを
    特徴とする請求項1記載のカメラ固定装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の挟持板は平板にて形成されて
    おり、被固定部材に対して載置による固定機能を有する
    ことを特徴とする請求項3記載のカメラ固定装置。
JP8288339A 1996-10-30 1996-10-30 カメラ固定装置 Withdrawn JPH10136241A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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