JPH10134749A - 試料ホルダ - Google Patents

試料ホルダ

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JPH10134749A
JPH10134749A JP8290177A JP29017796A JPH10134749A JP H10134749 A JPH10134749 A JP H10134749A JP 8290177 A JP8290177 A JP 8290177A JP 29017796 A JP29017796 A JP 29017796A JP H10134749 A JPH10134749 A JP H10134749A
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Akira Yoshizawa
明 吉澤
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Jeol Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 試料ステージに装着した試料ホルダ上の試料
に対する顕微分析作業の途中で試料ステージ上から試料
を一旦取り出して、試料の向きを反転させた状態で試料
ステージ上に再装着する必要がある場合に、試料ホルダ
への試料Sの脱着作業を不要にすること、および試料ホ
ルダ上の試料位置がずれないようにすること。 【解決手段】 上面に設けられ且つ試料(S)が載置さ
れる試料載置面(1b)と、前記試料載置面(1b)に載
置された試料(S)を固定する試料保持部材(1)と、
下面に設けられ試料ステージ(ST)に保持される被保
持部(2)と、互いに反対側に配置された一対の側面に
それぞれ設けられ、試料交換棒(6)先端(6a)と着
脱自在な試料交換棒連結部(4)とから構成される試料
ホルダ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷電粒子線装置
(電子プローブマイクロアナライザ、電子ビーム、イオ
ンビーム等を用いた分析装置、等)を使用して試料を観
察、分析する際、前記試料を保持する試料ホルダに関
し、特に試料交換棒と着脱自在な連結部を設けた試料ホ
ルダに関する。
【0002】
【従来の技術】前記荷電粒子線装置を用いて鉄鋼等の結
晶組成などを観察、分析(顕微分析作業)する際、試料
として小さく切断すると、そのとき発生する熱などで前
記結晶組成が変成することがあり、試料として不適切な
場合がある。このような障害を避けるため、試料として
比較的大きく切断して、顕微分析作業を行うことがあ
る。このように作成された大きな試料を保持する試料ホ
ルダとしては、従来、図6〜図8に示す技術が知られて
いる。
【0003】(J01)(図6〜図8に示す技術)図6は
従来の試料ホルダの斜視図である。図7は前記図6のV
II-VII線断面図である。図8は従来の試料ホルダを荷
電粒子線装置内の試料ステージに装着した状態を示す図
である。図6、図7において、試料ホルダHの試料保持
部材01は、略楕円形の盤状の部材で長手方向に垂直な
両側面の中央には固定用凹溝01aが形成されている。
前記試料保持部材01の下端面には断面台形の被保持溝
02が形成されている。前記試料保持部材01の上端面
には試料載置面01bが形成されている。前記試料保持
部材01の試料載置面01bの中央には上下に貫通する
ネジ孔01cが形成されている。前記試料載置面01bの
上面には試料Sが載置され、試料保持部材01の短手方
向に垂直な両側面中央に設けられた試料係止部03によ
り係止される。係止された試料Sは、前記ネジ貫通孔0
1cと螺合する固定ネジNにより下方から押し上げられ
て試料係止部03に固定される。片側の試料係止部03
の外端側には、試料係止部03の両端からL字状の部材
で構成された交換棒被係止部04が形成されている。前
記交換棒被係止部04は、横幅の広い被係止溝04aお
よび横幅の狭い係止部出入溝04bを有している。
【0004】試料交換棒06の先端には略直方体状の係
止部06aが設けられており、係止部06aは図6に示す
回転位置(長手方向が鉛直方向に配置される位置、以後
「鉛直姿勢」ともいう。)では前記係止部出入溝04b
を通過可能である。前記係止部06aを前記鉛直姿勢に
して、前記係止部出入溝04bから被係止溝04a内に進
入させた後、試料交換棒06を90°回転させると、前
記直方体状の係止部06aの回転位置は長手方向が水平
に配置される位置(以後「水平姿勢」ともいう。)に回
転移動する。前述のように係止部06aが被係止溝04a
内で水平になった状態では、試料交換棒06の進退移動
に伴って試料ホルダHが試料交換棒06と一体的に進退
移動する。
【0005】図8において、前記試料ホルダHが配置さ
れる荷電粒子線装置は、上方に荷電粒子線照射装置07
を装着した真空試料室08を有している。前記真空試料
室08の底部にはモータMおよびギアG等により前記試
料交換棒06の進退方向と同じ方向(Y軸方向)に移動
するY軸テーブル09aが配置されており、Y軸テーブ
ル上には前記Y軸に垂直なX軸方向に移動可能なX軸テ
ーブル09bが支持されている。前記Y軸テーブル09a
およびX軸テーブル09bにより水平なXY平面内で移
動制御される試料ステージ09が構成されている。前記
試料ステージ09上には断面逆台形状のホルダ嵌合部材
09cが配置されており、この部材に前記被保持溝02
が嵌合する。また、前記試料ステージ09と真空試料室
08の側面開口部08aと間には試料ホルダHの下面を
支持するホルダガイド011が設けてある。前記真空試
料室08の側面開口部08aの外側には、シリンダ01
2により前記側面開口部08aを遮蔽する仕切弁013
と、その外側には予備排気室014がそれぞれ設けられ
ている。前記予備排気室014の内部には試料ホルダH
の下面を支持するホルダガイド016が設けられてお
り、前記予備排気室014を構成する外壁の一部はフラ
ンジ部材017により構成されている。また、前記フラ
ンジ部材017には透明部材017aが嵌合してあり、
ここから使用者は前記予備排気室014および真空試料
室08内部を覗くことができる。
【0006】前記フランジ部材017を貫通する試料交
換棒06の先端に係止された試料ホルダHは、前記ホル
ダガイド016上に載置される。前記真空試料室08の
側面開口部08aを仕切弁013により閉じた状態で予
備排気室014内を真空状態にした後、仕切弁013を
開ける。この状態で、前記試料ホルダHを先端に係止し
た試料交換棒08を試料ステージ09方向にホルダガイ
ド016、011上を滑らせるように押圧して、試料ス
テージ09上に装着する。このとき、試料ステージ09
上のホルダ嵌合部材09cが前記被保持溝02に嵌合し
て、試料ステージ09と試料ホルダHが固定される。装
着完了後、試料ステージ09を水平方向の移動させるな
どして、前記荷電粒子線照射装置07から出射された荷
電粒子線Lが試料S上に照射される位置を調節して顕微
分析作業を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
(前記(J01)の問題点)前記従来技術(J01)におい
て、真空試料室08の容積や周辺機器の関係から試料ス
テージ09の移動範囲が限られている。たとえば、図8
上の右方向に試料ステージ09を水平方向に移動させ
て、試料Sに荷電粒子線Lを照射させる。前記試料ステ
ージ09を右側限界位置(2点鎖線)にまで移動させた
とき、試料Sが大きい場合は、図8で試料Sの右側部分
Aには荷電粒子線Lを照射可能であるが左端側の部分B
は照射不可能な場合がある。このような場合、一旦、試
料ステージ09から試料ホルダHを引き出し、試料Sを
試料ホルダHから取り外して試料Sの向きを反転させ、
再び試料ホルダHに装着する必要があった。しかし、試
料Sの顕微分析作業の途中、前記試料Sの試料ホルダH
への脱着作業を行うと試料ホルダH上の試料Sの位置が
ずれてしまう。その場合、前記脱着作業の後で試料ホル
ダHを試料ステージ09に装着した際、試料ホルダHの
試料ステージ09上の位置が前記脱着作業の前と同じ位
置であっても、試料ステージ09上の試料SのX,Y座
標が前記脱着前後でずれるという問題点があった。ま
た、前記顕微分析作業の途中で前記試料ホルダHへの試
料Sの脱着作業を行うことは、面倒であり、無駄な作業
時間がかかるという問題点もあった。
【0008】本発明は、前述の事情に鑑み、下記の記載
内容を課題とする。 (O01)試料ステージに装着した試料ホルダ上の試料に
対する顕微分析作業の途中で試料ステージ上から試料を
一旦取り出して、試料の向きを反転させた状態で試料ス
テージ上に再装着する必要がある場合に、試料ホルダへ
の試料Sの脱着作業を不要にすること、および試料ホル
ダ上の試料位置がずれないようにすること。
【0009】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。ま
た、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
【0010】(本発明)前記課題を解決するために、本
発明の試料ホルダは、下記の要件を備えたことを特徴と
する、(A01)上面に設けられ且つ試料(S)が載置さ
れる試料載置面(1b)、(A02)前記試料載置面(1
b)に載置された試料(S)を固定する試料保持部材
(1)、(A02)下面に設けられ試料ステージ(ST)
に保持される被保持溝(2)、(A03)互いに反対側に
配置された一対の側面にそれぞれ設けられ、試料交換棒
(6;34)先端(6a;34a)と着脱自在な試料交換
棒連結部(4;33)。
【0011】(作用)次に、前述の特徴を備えた本発明
の作用を説明する。前述の特徴を備えた本発明の試料ホ
ルダでは、試料保持部材(1)の上面に設けられた試料
載置面(1b)には試料(S)が載置されて、試料保持
部材(1)に固定される。試料(S)を固定した試料保
持部材(1)の下面に設けられた被保持溝(2)が試料
ステージ(ST)に保持される。顕微分析作業の途中、
前記試料(S)を反転させる必要がある場合には、前記
試料保持部材(1)の互いに反対側に配置された一対の
側面にそれぞれ設けられた試料交換棒連結部(4;3
3)の一方が、試料交換棒(6;34)の先端(6a;3
4a)に装着され、前記試料ホルダ(H)が試料ステー
ジ(ST)から取り外される。取り外された試料ホルダ
(H)から試料交換棒(6;34)を外し、試料ホルダ
(H)を反転させる。そして、もう一方側の試料交換棒
連結部(4;33)に前記試料交換棒(6;34)の先
端(6a;34a)を装着して前記試料ホルダ(H)を試
料ステージ(ST)に保持させ、再び試料(S)の顕微
分析作業を行う。これにより、顕微分析作業の途中でも
試料(S)を試料ホルダ(H)から取り外すことなく試
料(S)の向きを反転させることが可能となり、試料ホ
ルダ(H)上の試料(S)位置はずれることがない。
【0012】
【発明の実施の形態】
【実施例】次に図面を参照しながら、本発明の試料ホル
ダの実施の態様の例(実施例)を説明するが、本発明は
以下の実施例に限定されるものではない。なお、以後の
説明の理解を容易にするために、図面において互いに直
交する座標軸X軸、Y軸、Z軸を定義し、矢印X方向を
前方、矢印Y方向を左方、 矢印Z方向を上方とする。
この場合、X方向と逆向き(−X方向)は後方、Y方向
と逆向き(−Y方向)は右方、Z方向と逆向き(−Z方
向)は下方となる。また、X方向及び−X方向を含めて
前後方向又はX軸方向といい、Y方向及び−Y方向を含
めて左右方向又はY軸方向といい、Z方向及び−Z方向
を含めて上下方向又はZ軸方向ということにする。さら
に図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の
裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が
記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味す
るものとする。
【0013】(実施例1)図1は本発明の試料ホルダの
実施例1の斜視図である。図2は同実施例1の試料ホル
ダが装着される試料ステージの説明図で、図2Aは平面
図、図2Bは前記図2AのIIB-IIB線断面図である。
図3は本発明の試料ホルダの実施例1を荷電粒子線装置
内の試料ステージに装着した状態を示す図である。図1
に示す本発明の実施例1の説明において、前記図6およ
び図7に示す従来の試料ホルダの構成要素と同一の構成
要素には、前記図6および図7で使用した符号の最初の
0を除いた符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0014】図1において、試料ホルダHの短手方向に
垂直な両側面に形成された試料係止部3の外端側には、
各試料係止部3の両端からL字状の部材で構成された交
換棒被係止部4が形成されている。前記各被係止部4
は、横幅の広い被係止溝4aおよび横幅の狭い係止部出
入溝4bを有している。また、前記交換棒係止部4は本
実施例1の試料交換棒連結部を構成する。図3におい
て、前記試料ホルダHが配置される荷電粒子線装置は、
上方に荷電粒子線照射装置7を装着した真空試料室8を
有している。前記真空試料室8の底部にはモータおよび
ギア等で構成されるモータユニットMyにより前記試料
交換棒6の進退方向と同じ方向(Y軸方向)に移動する
Y軸テーブルTyが配置されており、Y軸テーブルTy上
には前記Y軸に垂直なX軸方向に移動可能なX軸テーブ
ルTxが支持されている。前記Y軸テーブルTyおよびX
軸テーブルTxにより水平なXY平面内で移動制御され
る試料ステージSTが構成されている。前記試料ステー
ジSTと前記真空試料室8の側面開口部8aと間には試
料ホルダHの下面を支持するホルダガイド11が設けて
ある。
【0015】前記真空試料室8の側面開口部8aの外側
には、シリンダ12により前記側面開口部8aを遮蔽す
る仕切弁13と、その外側には予備排気室14がそれぞ
れ設けられている。前記予備排気室14の内部には試料
ホルダHの下面を支持するホルダガイド16が設けられ
ており、前記予備排気室14を構成する外壁の一部はフ
ランジ部材17により構成されている。前記フランジ部
材17のフランジ部分上方には覗窓口17aが設けられ
ており、ここに透明部材17bが嵌合されている。前記
覗窓口17aから使用者は前記予備排気室14および真
空試料室8内部を覗くことができる。
【0016】図2において、前記真空試料室8内部の底
部側に配置されている前記Y軸テーブルTyにはガイド
シャフト21およびスクリューシャフト22が貫通して
いる。前記ガイドシャフト21は、シャフト支持部材2
3により前記真空試料室8内部の底面に固定されてい
る。前記スクリューシャフト22は前記シャフト支持部
材23により前記底面に回動可能に支持されており、そ
の一端はモータおよびギアから構成されるモータユニッ
トMyに接続されている。前記モータユニットMyにより
スクリューシャフト22が回転すると、前記Y軸テーブ
ルTyが試料交換棒6の進退方向と同じ方向であるY軸
方向に移動する。
【0017】前記Y軸テーブルTyの上面にX軸テーブ
ルTxには、Y軸テーブルTyと同様、ガイドシャフト2
6およびスクリューシャフト27が貫通しており、これ
らはシャフト支持部材28により支持される。さらに、
前記スクリューシャフト27の一端にはモータおよびギ
アから構成されるモータユニットMxに接続されてい
る。前記モータユニットMxによりスクリューシャフト
27が回転すると、前記X軸テーブルTxがX軸方向に
移動する。前記X軸テーブルTxの上面中央には断面逆
台形状のホルダ嵌合部材31が配置されており、その長
辺はY軸方向に形成されている。また、前記X軸テーブ
ルTx上で、ホルダ嵌合部材31の長辺中央の両側には
固定部材32が配置されている。前記固定部材32の内
部は中空で、その内部にはバネ32aおよびボール32b
が収容されており、前記バネ32aは外側方向にボール
32bを押圧している。前記各ボール32bは、互いにホ
ルダ嵌合部材31の長辺側に向き合っている。前記ホル
ダ嵌合部材31には試料ホルダHの被保持溝2(図1参
照)が嵌合し、前記固定部材32のボール32aが試料
ホルダHの固定用凹部1a(図1参照)に当接して、前
記試料ホルダHが試料ステージST上に固定される。
【0018】(実施例1の作用)次に、前述の構成を備
えた前記実施例1の作用を説明する。図1,2におい
て、試料ホルダHの試料係止部3により係止される試料
Sは試料載置面1b上に載置され、固定ネジNにより押
し上げられて試料係止部3に固定される。この状態で、
試料ホルダHの被保持溝2が試料ステージST上のホル
ダ嵌合部材31に嵌合して、試料ホルダHは試料ステー
ジSTに装着される。装着された試料ホルダHは、前記
固定部材32のボール32bが前記試料ホルダHの固定
用凹部1aに当接して、試料ステージST上に固定され
る。前記試料ステージSTを移動させて試料Sの顕微分
析作業を行う。
【0019】このとき、試料ステージSTの移動限度に
達してもなお試料Sに対して荷電粒子線の照射が不可能
な部分がある場合、試料Sの左右方向(Y軸方向)の位
置を反転させる必要がある。このような場合には、前記
試料交換棒6の被係止部6aを前記鉛直姿勢にして、前
記係止部出入溝4bから被係止溝4a内に進入させた後、
試料交換棒6を90°回転させる。試料交換棒6を回転
させると前記直方体状の係止部6aの回転位置は、前記
水平姿勢に回転移動する。前記係止部6aが被係止溝4a
内で前記水平姿勢になった状態で前記交換棒係止部4に
係止部6aを係止させて、前記試料ホルダHを試料ステ
ージSTから取り外し図3において前記真空試料室8か
ら左方(Y方向)に引き出して予備排気室14に移動さ
せる。次に仕切弁13を閉じて、前記フランジ部17外
方に取り出す。そうすると試料交換棒6および試料ホル
ダHと共に試料Sが予備排気室14から取り出される。
取出された試料ホルダHから前記試料交換棒6を取り外
し、試料ホルダHを左右に反転させる。そして、再び試
料交換棒6を前記のようにもう一方の交換棒係止部材4
に係止させて、試料ホルダHを試料ステージSTに装着
する。これにより、顕微分析作業の途中において試料ホ
ルダHから試料Sを取り外すことなく試料Sの向きが反
転可能となり、試料ホルダH上の試料S位置がずれるこ
とがない。
【0020】(実施例2)図4は本発明の試料ホルダの
実施例2の一部断面斜視図で、前記図1に対応してい
る。図5は同実施例2の試料ホルダが装着される試料ス
テージの説明図で、図5Aは平面図、図5Bは前記図5
AのVB-VB線断面図である。なお、本実施例2の説
明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要
素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略す
る。本実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違して
いるが、他の点では前記実施例1と同様に構成されてい
る。
【0021】本実施例2では前記実施例1の交換棒係止
部材6の代わりに本実施例2の試料交換棒連結部を構成
する交換棒連結孔33が前試料保持部材1に形成されて
いる。前記交換棒連結孔33には雌ネジが形成されてお
り、ここに本実施例2の試料交換棒34の先端に形成さ
れた雄ネジ部34aがねじ込まれる。また、本実施例2
では前記実施例1の固定部材32がバネ32aおよびボ
ール32bから構成されていた代わりに本実施例2の固
定部材36はL字型の屈曲部材36aおよびバネ36bに
より構成される。前記バネ36bの一端は、試料ステー
ジST上に固定されているバネ固定ピン36cに固定さ
れており、他端が前記屈曲部材36aに連結される。そ
して、バネ36bの弾性力により前記屈曲部材36aが回
転軸36d回りに回転し、前記試料ステージST上に固
定されている規制部材36eにより回転が規制される。
前記屈曲部材36aの屈曲部が前記試料ホルダHの固定
用凹部1aに当接して試料ホルダHを試料ステージST
上に固定する。
【0022】前述の構成によりこの実施例2において
も、大きな試料Sの顕微分析作業の途中、前記試料Sを
試料ホルダHから取り外すことなく、試料Sの反転が可
能となり試料ホルダH上の試料Sの位置がずれることが
ない。さらに、試料交換棒34が試料保持部材1の交換
棒連結孔33にねじ込まれるので、前記実施例1と異な
り、この実施例2の試料ホルダHは垂直方向にも試料交
換棒34から外れずに保持されている。このため、荷電
粒子線装置内において試料ホルダHの下端面がホルダガ
イド11,16により支持されなくても、試料ホルダH
の移動が可能である。したがって、ホルダガイド11,
16が省略可能である。
【0023】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (H01)本発明は、大きな試料以外の試料ホルダに適用
可能である。 (H02)本発明の試料交換棒連結部は前記実施例のよう
な形状以外にも変更可能である。
【発明の効果】前述の本発明の試料ホルダは、下記の効
果を奏することができる。 (E01)試料ステージに装着した試料ホルダ上の試料に
対する顕微分析作業の途中で試料ステージ上から試料を
一旦取り出して、試料の向きを反転させた状態で試料ス
テージ上に再装着する必要がある場合に、試料ホルダへ
の試料Sの脱着作業が不要となり、試料ホルダ上の試料
位置もずれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の試料ホルダの実施例1の斜視
図である。
【図2】 図2は同実施例1の試料ホルダが装着される
試料ステージの説明図で、図2Aは平面図、図2Bは前
記図2AのIIB-IIB線断面図である。
【図3】 図3は本発明の試料ホルダの実施例1を荷電
粒子線装置内の試料ステージに装着した状態を示す図で
ある。
【図4】 図4は本発明の試料ホルダの実施例2の一部
断面斜視図で、前記図1に対応している。
【図5】 図5は同実施例2の試料ホルダが装着される
試料ステージの説明図で、図5Aは平面図、図5Bは前
記図5AのVB-VB線断面図である。
【図6】 図6は従来の試料ホルダの斜視図である。
【図7】 図7は前記図6のVII-VII線断面図であ
る。
【図8】 図8は従来の試料ホルダを荷電粒子線装置内
の試料ステージに装着した状態を示す図である。
【符号の説明】
S…試料、ST…試料ステージ、H…試料ホルダ、1…
試料保持部材、1b…試料載置面、2…被保持溝、
(4;33)…試料交換棒連結部、(6;34)…試料
交換棒、(6a;34a)…試料交換棒先端

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする試
    料ホルダ、(A01)上面に設けられ且つ試料が載置され
    る試料載置面、(A02)前記試料載置面に載置された試
    料を固定する試料保持部材、(A02)下面に設けられ試
    料ステージに保持される被保持溝、(A03)互いに反対
    側に配置された一対の側面にそれぞれ設けられ、試料交
    換棒先端と着脱自在な試料交換棒連結部。
JP8290177A 1996-10-31 1996-10-31 試料ホルダ Withdrawn JPH10134749A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8290177A JPH10134749A (ja) 1996-10-31 1996-10-31 試料ホルダ

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