JP3347639B2 - 試料搬送装置 - Google Patents
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Description
において試料に対する精密作業(顕微分析作業等)を行
う装置(電子顕微鏡装置、電子、X線等を用いた分析装
置、荷電粒子線装置、核磁気共鳴装置、等)で使用する
前記試料を、前記真空試料室に搬送する試料搬送装置に
関し、特に、試料を、試料交換室から真空中に保持した
状態で、前記真空試料室に搬送できるように構成された
試料搬送装置に関する。
装置においては、前記精密作業(顕微分析作業等)の高
精度化が要求されている。この場合、前記真空試料室に
試料を搬送する際に可動部において摩擦のために発生す
るパーティクル(微小ゴミ)が試料に付着してしまい精
密作業の高精度化に支障をきたす原因となっている。こ
のような問題を解決するために、従来、下記(J01)に
記載の技術が知られている。 (J01)図9〜図14に示す技術 図9は、従来の試料搬送装置が装着される荷電粒子線装
置の説明図である。図10は、従来の試料搬送装置の拡
大説明図で、図11のX−X線断面図である。図11
は、前記図10のXI−XI線断面図である。図12は、
前記図10のXII−XII線要部断面図である。図13
は、前記従来の試料搬送装置により搬送される試料ホル
ダの説明図である。図14は、前記図13のXIV−XI
V線断面図である。なお、以後の説明の理解を容易にす
るために、図面において互いに直交する座標軸X軸、Y
軸、Z軸を定義し、矢印X方向を前方、矢印Y方向を左
方、 矢印Z方向を上方とする。この場合、X方向と逆
向き(−X方向)は後方、Y方向と逆向き(−Y方向)
は右方、Z方向と逆向き(−Z方向)は下方となる。ま
た、X方向及び−X方向を含めて前後方向又はX軸方向
といい、Y方向及び−Y方向を含めて左右方向又はY軸
方向といい、Z方向及び−Z方向を含めて上下方向又は
Z軸方向ということにする。さらに図中、「○」の中に
「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印
を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面
の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
着される荷電粒子線装置は、上方に荷電粒子線照射装置
(電子銃、電子レンズ等)01を装着した真空試料室0
2を有している。前記真空試料室02の底部にはモータ
M等により左右方向(Y軸方向)に移動するY軸テーブ
ル03aが配置されており、Y軸テーブル上にはX軸方
向に移動可能なX軸テーブル03bが支持されている。
前記Y軸テーブル03aおよびX軸テーブル03bにより
水平なXY平面内で移動制御される試料ステージ03が
構成されている。前記試料ステージ03上には断面逆台
形状のホルダ嵌合部材03cが設けられている。前記試
料ステージ03と真空試料室02の側面開口部02aと
間には試料ホルダHの下面を支持するホルダガイド04
が設けられている。前記真空試料室02の側面開口部0
2aの外側には、シリンダ06により前記側面開口部0
2aを遮蔽する仕切弁07と、その外側には試料交換室
08がそれぞれ設けられている。前記試料交換室08の
内部には試料ホルダHの下面を支持するホルダガイド0
9が設けられいる。前記試料交換室08の右端(−Y軸
端部)には従来の試料搬送装置Aが接続されている。
円筒状の搬送用外筒011を有している。搬送用外筒0
11は連結用フランジ部011aを有しており、連結用
フランジ部011aは前記試料交換室08の右端(−Y
軸端部分)に固定されている(図9参照)。連結用フラ
ンジ部011a内側には、ベアリング保持筒012がボ
ルト013により固定されている。ベアリング保持筒0
12の内周面にはリニアボールベアリング014,01
4が収容されている。リニアボールベアリング014,
014の内周面には搬送用内筒016が軸方向(Y軸方
向)にスライド可能、回転可能に支持されている。
面にはベアリング017,017が設けられており、前
記ベアリング017,017によって搬送軸018が回
転自在且つ軸方向(Y軸方向)にスライド可能に支持さ
れている。前記搬送軸018の右端(−Y側の端)には
内側スライダ019が固着されている。内側スライダ0
19は、図11に示すように前記搬送軸018が貫通す
るための貫通孔021aが形成された筒状ブロック02
1を有している。筒状ブロック021の外周部には円周
方向に90°間隔で配置された合計4個の永久磁石02
2が固定されている。前記筒状ブロック021の右端に
は、図10、図12に示すローラ支持ブロック023が
固着されている。ローラ支持ブロック023には、前記
4個の永久磁石022の右方にそれぞれ配置された4個
のガイドローラ024が回転自在に支持されている。前
記符号021〜024で示された要素から内側スライダ
019が構成されている。
イダ031が回転自在且つスライド可能に支持されてい
る。外側スライダ031は、スライダ内筒032および
その外周に配置されたスライダ外筒033を有してい
る。スライダ内筒032には、円周方向に90°離れた
4箇所の位置に永久磁石034が収容固定されている。
右端には、盲板036がボルト037により固定されて
いる。搬送用外筒011の左端と盲板036の間にはシ
ール用金属板038が設けられている。図10におい
て、前記外側スライダ031を作業員が前記搬送用外筒
011に沿って左方(Y方向)に移動させると、外側ス
ライダ031の永久磁石034に吸引された内側スライ
ダ019の永久磁石022も同時に左方に移動するよう
に構成されている。その際、内側スライダ019と搬送
軸018とは一体的に移動する。そして、内側スライダ
019が左方に移動し、前記搬送用内筒016右端に当
接すると搬送用内筒016も左方に移動するようになっ
ている。前記外側スライダ031を作業員が軸回りに回
転させると、外側スライダ031の永久磁石034に吸
引された前記永久磁石022も同時に軸回りに回転する
ように構成されている。その際、内側スライダ019と
搬送軸018とは一体的に回転する。
料ホルダHについて説明する。図13、図14におい
て、試料ホルダHの試料保持部材041は、略八角形の
盤状の部材で長手方向に垂直な両側面の中央には固定用
凹溝041aが形成されている。前記試料保持部材04
1の下端面には断面台形の被保持溝042が形成されて
いる。前記試料保持部材041の上端面には試料載置面
041bが形成されている。前記試料保持部材041の
試料載置面041bの中央には上下に貫通するネジ孔0
41cが形成されている。前記試料載置面041bの上面
には試料Sが載置され、試料保持部材041の短手方向
に垂直な両側面中央に設けられた試料係止部043によ
りY軸方向の方向の位置が規制される。また、前記試料
Sは、前記ネジ貫通孔041cと螺合する固定ネジ04
4により下方から押し上げられて試料係止部043に上
面が押付けられて固定される。片側の試料係止部043
の外端側には、搬送軸被係止部046が形成されてい
る。前記搬送軸被係止部046は、横幅の広い被係止溝
046aおよび横幅の狭い係止部出入溝046bを有して
いる。
8の左端部には係止部047が設けられており、係止部
047は図13に示す回転位置(長手方向が鉛直方向に
配置される位置、以後「鉛直姿勢」ともいう。)では前
記係止部出入溝046bを通過可能である。前記係止部
047を前記鉛直姿勢にして、前記係止部出入溝046
bから被係止溝046a内に進入させた後、前記搬送軸0
18を90°回転させると、前記直方体状の係止部04
7の回転位置は長手方向が水平に配置される位置(以後
「水平姿勢」ともいう。)に回転移動する。係止部04
7が被係止溝046a内で水平になった状態では、搬送
軸018の進退移動に伴って試料ホルダHが搬送軸01
8と一体的に進退移動する。前記搬送軸018の先端に
係止された試料ホルダHは、前記ホルダガイド09上に
載置されている。前記真空試料室02の側面開口部02
aを仕切弁07により閉じた状態で試料交換室08内を
真空状態にした後、仕切弁07を開ける。この状態で、
前記試料ホルダHを先端に係止した試料交換棒08を試
料ステージ03方向(−Y方向)にホルダガイド09、
04上を滑らせるように押圧して、試料ステージ03上
に装着する。このとき、試料ステージ03上のホルダ嵌
合部材03cが前記被保持溝042に嵌合して、試料ス
テージ03と試料ホルダHが固定される。装着完了後、
試料ステージ03を水平方向の移動させるなどして、前
記荷電粒子線照射装置01から出射された荷電粒子線が
試料S上に照射される位置を調節して顕微分析作業を行
う。
試料室02へ搬送する際には、前記4個のガイドローラ
024が前記搬送用外筒011内側にガイドされて移動
している。しかしながら、前記搬送用外筒011は、円
筒形状であり、ガイドローラ024をガイドするために
適切な表面強度を有していない。このため、試料ホルダ
Hの搬送を繰り返し行っていくうちに、搬送用外筒01
1内側が摩耗すると、次の問題がある。 (a)前記ガイドローラ024と搬送用外筒011内側
との摩耗により前記パーティクル(微小ゴミ)が増大す
る恐れがある。 (b)前記搬送軸018のスライド移動が軸方向とずれ
てしまい、試料ホルダHを正確に搬送できなくなる恐れ
がある。 (c)前記ガイドローラ024をガイドするために搬送
用外筒011内側に特殊な処理を施すことが考えられる
が、コスト高になるという問題がある。
内容を課題とする。 (O01)パーティクルの発生を減少させてコストの低い
試料搬送装置を提供すること。
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。ま
た、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する
理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明
の範囲を実施例に限定するためではない。
発明の試料搬送装置(A)は、下記の要件を備えたこと
を特徴とする、(A01)長手方向の一端部である内端部
に真空室と連結される真空室連結部(2)を有し、外端
部が気密に封止された外筒(1)、(A02)前記外筒
(1)内に前記外筒(1)と同軸に配置され且つ軸方向
の両端部が内端側シャフト支持部材(4)および外端側
シャフト支持部材(7)を介して前記外筒(1)に支持
されたガイドシャフト(11)、(A03)前記ガイドシ
ャフト(11)にスライド可能且つガイドシャフト(1
1)の軸回りに回動可能に支持されるとともに、前記内
端側シャフト支持部材(4)が貫通する軸方向に延びる
支持部材貫通孔(52,69)が形成された内筒(5
1,68)、(A04)前記外筒(1)の外側面に沿って
軸方向にスライド移動可能且つ軸回りに回動可能で、前
記外筒(1)の外側面に対向する内面側に周方向に離れ
た複数の磁石(27)が装着されたスライダ(21)、
(A05)前記内筒(51,68)の外端部に装着され且
つ前記スライダ(21)の複数の磁石(27)にそれぞ
れ対向して配置された内側磁石(40)、(A06)前記
内筒(51,68)の内端に設けられ、被搬送部材に連
結される連結部材(54)。
の作用を説明する。前述の特徴を備えた本発明の試料搬
送装置(A)では、外筒(1)の長手方向の一端部であ
る内端部の真空室連結部(2)は真空室と連結される。
前記外筒(1)の外端部は気密に封止される。前記外筒
(1)は、内部に内端側シャフト支持部材(4,61)
および外端側シャフト支持部材(7)を介してガイドシ
ャフト(11)を支持する。前記ガイドシャフト(1
1)は前記内端側シャフト支持部材(4,61)が貫通
する軸方向に延びる支持部材貫通孔(52,69)が形
成された内筒(51,68)をスライド可能且つガイド
シャフト(11)の軸回りに回動可能に支持する。前記
外筒(1)の外側面に対向する内面側に周方向に離れた
複数の磁石(27)が装着されたスライダ(21)は、
前記外筒(1)の外側面に沿って軸方向にスライド移動
または回動する。
部に装着され且つ前記スライダ(21)の複数の磁石
(27)にそれぞれ対向して配置された内側磁石(4
0)は、前記スライダ(21)と一体的にスライド移動
または回動する。このとき、前記円筒(51,68)
は、前記内側磁石(40)と一体的にスライド移動また
は回動する。このとき、前記内筒(51,68)の内端
に設けられた連結部材(54)は、前記内筒(51,6
8)と一体的にスライド移動または回動し、前記連結部
材(54)に連結される被搬送部材をスライド移動また
は回動させる。
形態1は、前記本発明の試料搬送装置(A)において、
下記の要件を備えたことを特徴とする。(A07)半径方
向外端部が前記外筒(1)に回転可能に支持され且つ半
径方向内端部が前記ガイドシャフト(11)に回転可能
に支持された前記内端側シャフト支持部材(61)。
装置(A)の実施の形態1では、前記内端側シャフト支
持部材(61)は半径方向外端部が前記外筒(1)に回
転可能に支持され且つ半径方向内端部が前記ガイドシャ
フト(11)に回転可能に支持されている。前記内側シ
ャフト支持部材(61)は内筒(68)の軸方向に延び
る支持部材貫通孔(69)を貫通している。前記スライ
ダ(21)により前記内筒(68)を回転させると、内
筒(68)および内側シャフト支持部材(61)は一体
的に回転する。
送装置の実施の態様の例(実施例)を説明するが、本発
明は以下の実施例に限定されるものではない。 (実施例1)図1は、本発明の試料搬送装置の実施例1
の平面断面図である。図2は、同実施例1の試料搬送装
置の要部の拡大説明図で、図4のII−II線断面図であ
る。図3は、同実施例1の試料搬送装置の内端側シャフ
ト支持部材の説明図である。図4は、前記図2のIV−I
V線断面図である。図5は、前記図3のV−V線断面図
である。図6は、同実施例1の試料搬送装置のブロック
支持部材の説明図である。図1〜3において、本発明の
実施例1の試料搬送装置Aは本発明の外筒としての搬送
用外筒1を有している。搬送用外筒1は、長手方向の一
端部である内端部(Y方向端部)に、真空に保持される
真空室と連結されるフランジ状の真空室連結部2を有し
ている。真空室連結部2はOリング溝2aを有し、ボル
ト3により前記真空室を形成する壁部材(図示せず)に
固定されるようになっている。
部(Y方向端部)の真空室連結部材2の内側には、本発
明の内端側シャフト支持部材4がボルト6により固定さ
れている。図1、図2において、搬送用外筒1の外端部
(−Y方向端部)には外端側シャフト支持部材7がボル
ト8により固定されている。搬送用外筒1と外端側シャ
フト支持部材7との間にはOリング9が設けられてい
る。図1〜3において、前記各シャフト支持部材4,7
には、シャフト支持孔4a,7aが形成されている。各シ
ャフト支持孔4a,7aにはガイドシャフト11の両端部
が支持されている。図2において、ガイドシャフト11
の外端部(−Y方向端部)には平面部11aが形成され
ている。ガイドシャフト11は、前記平面部11aに前
記外端側シャフト支持部材7のボルト孔7bに螺合する
ネジ12の先端部を押圧させて外端側シャフト支持部材
7に固定されている。
は一対の円筒状の搬送用スライド部材13,14がスラ
イド可能且つ回転可能に装着されている。各搬送用スラ
イド部材13,14は内周面に金属製のリニアボールベ
アリング16,16が収容されている。リニアボールベ
アリング16,16は、前記搬送用スライド部材13,
14の軸方向へのスライド移動および軸回りの回転移動
における摩擦を軽減する機能を有している。前記搬送用
スライド部材13,14にはリニアボールベアリング1
6,16の脱落を防ぐために係止リング17,17が設
けられている。
は磁石支持ブロック18が配置されている。磁石支持ブ
ロック18には、前記ガイドシャフト11が貫通するシ
ャフト貫通孔18aが形成されている。また、磁石支持
ブロック18は両端部に外径の小さな嵌合部18b、嵌
合部18b間の磁石支持部18cを有している。図2、図
4において、前記磁石支持ブロック18の磁石支持部1
8cには、図4に示すように円周方向に90°間隔で配
置された本発明の内側磁石としての永久磁石40が合計
4個固定されている。
が搬送用外筒1の軸方向にスライド移動可能且つ軸回り
に回動可能に支持されている。スライダ21は、スライ
ダ内筒22およびその外周に配置されたスライダ外筒2
3を有している。スライダ内筒22およびスライダ外筒
23は複数のボルト26により固定されている。スライ
ダ内筒22には、円周方向に90°間隔で配置された合
計4個の永久磁石27が固定されている。図2に示すよ
うに、永久磁石27は内側部よりも外側の方が長くなっ
ており、スライダ内筒22から脱落しないようになって
いる。スライダ内筒22の内周面にはテフロンチューブ
28,28が配置されている。テフロンチューブ28,
28は前記搬送用外筒1外周面と接触し、搬送用外筒1
外周面との摩擦を軽減する機能を有している。
両端部の嵌合部18bにはブロック支持部材31,32
が装着されている。ブロック支持部材31,32はそれ
ぞれ小径孔31a,32a、中径孔31b,32b、および
大径孔31c,32cを有している。小径孔31a,32a
には前記磁石支持ブロック18両端部の嵌合部18bが
嵌合するようになっている。図6において、ブロック支
持部材31の前記小径孔31aに対応する部分には軸方
向に沿って延びる軸方向スリット33(図6参照)およ
び軸方向と垂直に延びる垂直方向スリット34が形成さ
れている。ブロック支持部材31の前記軸方向スリット
33が形成されている部分の外周面には切欠部36,3
6が形成され、切欠部36,36の垂直面にはボルト貫
通孔37が形成されている。そして、前記小径孔31a
を磁石支持ブロック18両端部の嵌合部18bに嵌合さ
せた状態で、前記ボルト貫通孔37にボルト38(図2
参照)を貫通させ、ナット(図示せず)で締付けること
により前記磁石支持ブロック18両端部に固定するよう
になっている。前記ブロック支持部材32は、ブロック
支持部材31と同様に構成されており、左右方向(Y軸
方向)に反転された状態で配置されている。
には円筒形フランジ部材41が係合している。前記大径
孔31cにはベアリング42が配置されている。前記円
筒形フランジ部材41の内周径は前記中径孔31bと同
径に形成されており、前記ベアリング42(図2参照)
はブロック支持部材31の中径孔31bと円筒形フラン
ジ部材41とに挟まれて固定されている。前記ブロック
支持部材31の外周面には複数のボルト収容溝43およ
びボルト貫通孔44(図6参照)が形成されており、前
記円筒形フランジ部材41(図2参照)はボルト46に
よりブロック支持部材31に固定されている。また、ブ
ロック支持部材32の前記大径孔32cには搬送用内筒
51(内筒、図5参照)の外端部(−Y方向端部)が係
合している。搬送用内筒51外端部は前記円筒形フラン
ジ部材41と同様の方法により前記ブロック支持部材3
2に固定されている。図2において、前記ブロック支持
部材31,32は前記各ベアリング42を介してそれぞ
れ前記搬送用スライド部材13,14に回転可能に支持
されている。また、ブロック支持部材31,32は、前
記搬送用スライド部材13,14と一体的にガイドシャ
フト11の軸方向へスライド移動可能である。したがっ
て、前記磁石支持ブロック18および搬送用内筒51
は、ブロック支持部材31,32と一体的にガイドシャ
フト11の軸周りに回動およびガイドシャフト11の軸
方向にスライド移動可能である。
筒51は前記内端側シャフト支持部材4が貫通する軸方
向に延びる2個の支持部材貫通孔52および筒壁部分5
3を有している。図5に示すように、搬送用内筒51は
各筒壁部分53が内端側シャフト支持部材4と係止しな
い範囲で軸回りに回動可能である。本実施例1では、前
記各支持部材貫通孔52は搬送用内筒51が軸回りに9
0°回動できるように形成されている。図3において、
前記搬送用内筒51内端部(Y方向端部)には本発明の
連結部材54が設けられている。連結部材54は、搬送
用内筒51の軸方向と垂直方向に延びるピン56を有し
ている。ピン56両端部にはベアリング57,57が設
けられている。連結部材54には、被搬送部材としての
試料ホルダ(図示せず、図13の試料ホルダH参照)に
連結されるようになっている。前記ベアリング57,5
7は、連結部材54を前記図示しない試料ホルダの被連
結部に連結させる際に、試料ホルダとの係止部との摩擦
を軽減させるために設けられている。
えた前記実施例1の作用を説明する。図1において、前
記スライダ21のスライダ外筒23を作業員が搬送用外
筒1に沿って左方にスライド移動させると、スライダ2
1のスライダ内筒22の永久磁石27に吸引された前記
内側磁石としての永久磁石40もガイドシャフト11に
沿って左方にスライド移動する。その際、永久磁石40
のスライド移動に伴い、前記内側スライダ41、搬送用
内筒51および搬送用内筒51内端部の連結部材54も
一体的にスライド移動する。前記スライダ21を作業員
が搬送用外筒1の軸回りに回動させると、スライダ21
のスライダ内筒22の永久磁石27に吸引された前記永
久磁石40もガイドシャフト11の軸回りに回動する。
その際、永久磁石40の回動に伴い、前記内側スライダ
41、搬送用内筒51および搬送用内筒51内端部の連
結部材54も一体的にガイドシャフト11の軸回りに回
動する。本実施例1では、搬送用内筒51は90°の範
囲内で回動可能である。したがって、前記連結部材54
を試料ホルダ(図13の試料ホルダH参照)に連結した
状態で、試料ホルダを移動させることができる。
置の実施例2の搬送用内筒の説明図で、前記図3に対応
する図であり、図8のVII−VII線断面図である。図8
は、前記図7のVIII−VIII線断面図で、前記図5に対
応する図である。なお、本実施例2の説明において、前
記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符
号を付して、その詳細な説明を省略する。本実施例2
は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点
では前記実施例1と同様に構成されている。
記ガイドシャフト11内端部(Y方向端部)は内端側シ
ャフト支持部材61により支持されている。内端側シャ
フト支持部材61は、内側円筒部62、外側円筒部6
3、および内側円筒部62と外側円筒部63とを接続す
る4個の接続部64から構成されている。前記ガイドシ
ャフト11と内側円筒部62の内周面との間にはベアリ
ング66が設けられている。前記搬送用外筒1の真空室
連結部2内周面と外側円筒63外周面との間にはベアリ
ング67が設けられている。したがって、前記内端側シ
ャフト支持部材61は、ガイドシャフト11の軸回りに
回動可能である。図7、図8において、本実施例2の搬
送用内筒68は、前記内端側シャフト支持部材61の4
個の接続部64に対応する4個の支持部材貫通孔69、
および4個の筒壁部分71を有している。
業者が搬送用外筒1の軸回りに回動させると、搬送用内
筒68が前記ガイドシャフト11の軸回りに回動する。
搬送用内筒68が回動すると、搬送用内筒68の前記4
個の筒壁部分71が前記内端側シャフト支持部材61の
4個の接続部64と当接する。そして、搬送用内筒68
を更に回動させると、前記接続部64が搬送用内筒68
の筒壁部分71に押圧されて、内端側シャフト支持部材
61がガイドシャフト11の軸回りに回動する。このよ
うに、本実施例2では搬送用内筒68はガイドシャフト
11の軸回りに360°回動可能である。
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。(H01)本発明の連結部材5
4は、前記各実施例のような形状以外にも変更可能であ
る。
効果を奏することができる。 (E01)連結部材を支持する内筒をガイドシャフトに沿
ってスライド移動させるように構成したので、摩擦に耐
え得る表面処理が可能となり、摩耗によるパーティクル
の発生を減少させることができる。 (E02)摩耗に耐え得る表面処理を施す表面面積が減少
したため、コストの低い試料搬送装置を提供することが
できる。
平面断面図である。
拡大説明図で、図4のII−II線断面図である。
シャフト支持部材の説明図である。
る。
ク支持部材の説明図である。
搬送用内筒の説明図で、前記図3に対応する図であり、
図8のVII−VII線断面図である。
で、前記図5に対応する図である。
電粒子線装置の説明図である。
図で、図11のX−X線断面図である。
である。
断面図である。
搬送される試料ホルダの説明図である。
面図である。
(4,61)…内端側シャフト支持部材、7…外端側シ
ャフト支持部材、11…ガイドシャフト、21…スライ
ダ、27…磁石、40…内側磁石、(51,68)…内
筒、(52,69)…支持部材貫通孔、54…連結部
材。
Claims (2)
- 【請求項1】 下記の要件を備えたことを特徴とする試
料搬送装置、(A01)長手方向の一端部である内端部に
真空室と連結される真空室連結部を有し、外端部が気密
に封止された外筒、(A02)前記外筒内に前記外筒と同
軸に配置され且つ軸方向の両端部が内端側シャフト支持
部材および外端側シャフト支持部材を介して前記外筒に
支持されたガイドシャフト、(A03)前記ガイドシャフ
トにスライド可能且つガイドシャフトの軸回りに回動可
能に支持されるとともに、前記内端側シャフト支持部材
が貫通する軸方向に延びる支持部材貫通孔が形成された
内筒、(A04)前記外筒の外側面に沿って軸方向にスラ
イド移動可能且つ軸回りに回動可能で、前記外筒の外側
面に対向する内面側に周方向に離れた複数の磁石が装着
されたスライダ、(A05)前記内筒の外端部に装着され
且つ前記スライダの複数の磁石にそれぞれ対向して配置
された内側磁石、(A06)前記内筒の内端に設けられ、
被搬送部材に連結される連結部材。 - 【請求項2】 下記の要件を備えたことを特徴とする請
求項1記載の試料搬送装置、(A07)半径方向外端部が
前記外筒に回転可能に支持され且つ半径方向内端部が前
記ガイドシャフトに回転可能に支持された前記内端側シ
ャフト支持部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08675597A JP3347639B2 (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 試料搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08675597A JP3347639B2 (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 試料搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10283963A JPH10283963A (ja) | 1998-10-23 |
JP3347639B2 true JP3347639B2 (ja) | 2002-11-20 |
Family
ID=13895584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08675597A Expired - Fee Related JP3347639B2 (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 試料搬送装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3347639B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007207683A (ja) * | 2006-02-03 | 2007-08-16 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | 電子顕微鏡 |
JP5033374B2 (ja) * | 2006-08-08 | 2012-09-26 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 荷電粒子線装置 |
-
1997
- 1997-04-04 JP JP08675597A patent/JP3347639B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10283963A (ja) | 1998-10-23 |
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