JPH10134177A - 画像処理装置及びその方法 - Google Patents

画像処理装置及びその方法

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JPH10134177A
JPH10134177A JP8291977A JP29197796A JPH10134177A JP H10134177 A JPH10134177 A JP H10134177A JP 8291977 A JP8291977 A JP 8291977A JP 29197796 A JP29197796 A JP 29197796A JP H10134177 A JPH10134177 A JP H10134177A
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signal
image
value
selector
input
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JP8291977A
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Takashi Suzuki
隆史 鈴木
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜体処理によるぎざつきを防止し、良好な斜
体処理を可能とする。 【解決手段】 ライン毎に入力される画像信号を記憶す
るSRAM707,708と、SRAM707,708
から画像信号をライン毎に読み出すアドレスカウンタ7
03と、SRAM707,708から読み出された画像
信号を補間処理する補間演算部105と、アドレスカウ
ンタ703による画像信号の読み出し開始位置及び補間
演算部による画像信号の補間率を画像の移動量及び変倍
率に応じて制御する補間率生成部106とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号に対して
画像の移動及び変倍処理を行う画像処理装置及びその方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル複写機の如く、原稿画像を光電
的に読み取って得た画像信号を電気的に処理する装置に
おいて、原稿画像を傾けて出力する斜体処理が提案され
ている。
【0003】本出願人も、特開昭62−232259号
公報、特開昭63−199568号公報に記載の如く、
上述した斜体処理を提案している。
【0004】これら公報に記載された斜体処理は、ライ
ン毎に入力する画像信号を記憶するメモリからの読み出
し開始タイミング或いはアドレスを1又は複数ライン単
位に変化させていくことにより所望の斜体出力を得てい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、画像を1ライン処理する時間間隔が短い高速
な複写機の場合、読み出し開始タイミング或いはアドレ
スを1ライン毎に変えることはできず、2ライン毎或い
は3ライン毎にしか変えられないため、出力画像にぎざ
つきが発生していた。
【0006】このぎざつきは、画像信号に対して拡大処
理を行った場合に、特にぎざつきが強調されてしまい、
好ましいものではなかった。
【0007】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、斜体処理によるぎざつきを防止し、良好な斜
体処理を可能とする画像処理装置及びその方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ライン毎に入力される画像信号を記憶す
る記憶手段と、前記記憶手段からの読み出し開始位置又
は前記記憶手段への書き込み開始位置を画像の移動量及
び変倍率に応じて制御する制御手段とを有し、画像の移
動及び変倍処理を行うことを特徴とする。
【0009】また、上記目的を達成するために、本発明
は、ライン毎に入力される画像信号を記憶手段に記憶
し、前記記憶手段からの読み出し開始位置又は前記記憶
手段への書き込み開始位置を画像の移動量及び変倍率に
応じて制御し、画像の移動及び変倍処理を行うことを特
徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
に係る実施の形態を詳細に説明する。
【0011】(画像処理部)図1は、デジタル・フルカ
ラー複写機の画像処理部の構成を示す概略ブロック図で
ある。同図において、101は赤(R)、緑(G)及び
青(B)のフィルタを備えた3本のCCDラインセンサ
で構成され、原稿からの反射光を色分解して電気信号に
変換した後、アナログRGB信号を出力する3ラインC
CDである。102はCCD101からのアナログRG
B信号をそれぞれデジタルRGB信号に変換するA/D
変換部である。
【0012】103はシェーディング補正部であり、C
CD101の各画素の感度の不均一や光源の光量の傾き
等に起因するシェーディング歪を補正するものである。
同図において、R,G,Bとして示した信号はA/D変
換部102から出力された各8ビットのデジタル画像信
号である。
【0013】ここで、CCD101はR,G,B用のそ
れぞれ3つのCCDラインセンサがある一定距離をもっ
て配置されている。そのため、出力されるデジタル画像
信号は3本のCCDラインセンサの空間的ズレによって
発生した時間的なズレを持った信号となっている。そこ
で、104に示す3ラインつなぎ部においてこの時間的
ズレが補正される。
【0014】105は入力マスキング部であり、CCD
101のRGBの分光特性を標準のRGB空間に補正す
るための演算を行う。106はLOG変換部であり、R
AMに書き込まれたルックアップテーブルによって構成
され、R,G,Bの輝度信号をそれぞれC(シアン)、
M(マゼンタ)、Y(イエロー)の濃度信号に変換す
る。
【0015】107はマスキング/UCR部であり、入
力されたC,M,Yの濃度信号からプリント記録用に使
われるトナーの色にごりを除去すると共にBk(ブラッ
ク)信号を生成する。108はF値補正部であり、指定
された濃度に合わせて濃度値(F値)を各色毎に補正す
るための補正テーブルで構成される。
【0016】109は変倍部であり、画像の大きさを任
意に変える変倍回路で構成される。112は画像を処理
する基本クロックVCLKを生成するための発振器であ
り、その出力を分周回路113で分周したものがVCL
Kとなる。
【0017】111は制御部であり、本装置の制御を司
るマイクロコンピュータ(CPU)、CPUを動作させ
るプログラムを格納したROM、各種プログラムを実行
する際にワークエリアとして用いるRAM、及びCPU
に接続され制御される入出力ポート(I/Oポート)で
構成される。図中のR/E*信号はこのI/Oポートか
ら出力された信号である。
【0018】110は同期信号生成部であり、図2に示
すような各種同期信号を生成する。図2において、LS
YNCは1ライン(主走査)の始めを表す同期信号であ
る。RVE及びWVEは主走査同期信号であり、変倍部
109を制御するためのものである。PEは画像の1ペ
ージ(副走査)の有効区間を表す信号である。また、P
−INT信号については更に後述する。
【0019】本デジタル・フルカラー複写機において、
主走査方向の変倍は変倍部109に設けられた画像デー
タの変倍用メモリへの書き込みと、メモリからの読み出
しを制御することで行われる。つまり、メモリから同じ
画像データを続けて読み出せば拡大したことになり、メ
モリへ画像データを間引いて書き込めば縮小したことに
なる。
【0020】(変倍部109)図3は、第1の実施形態
における変倍部109の詳細な構成を示すブロック図で
あり、図1に示す変倍部109に相当する部分である。
【0021】図3において、201,204,208は
それぞれR/E*信号に応じて出力を切り換えるセレク
タである。このR/E*信号は制御部111のI/Oポ
ートから出力された信号であり、縮小と等倍時には
“1”である、拡大時には“0”である。各セレクタに
よって画像信号の流れを拡大時とそれ以外の時とで変え
ている。つまり、拡大時(R/E*信号“0”)には、
セレクタ101、RAM−R/W部203、セレクタ2
04、補間演算部205、セレクタ208、ゲート20
9の順で画像信号が流れる。また、縮小と等倍時(R/
E*信号“1”)には、セレクタ204、補間演算部2
05、セレクタ201、RAM−R/W信号203、セ
レクタ208、ゲート209の順で画像信号が流れる。
【0022】ゲート209は無効画像をカットするため
のもので、後述する無効画像制御部207からのPVG
T信号によって制御される。RAM−R/W部203は
内蔵のSRAM210への画像データの読み出しと書き
込みを行う。アドレスロード値生成部202はRAM−
R/W部203によるSRAM210からのデータの読
み出し/書き込みを行う際のアドレスを、ライン毎の開
始アドレスである13ビットのロード値CLDとして生
成する。
【0023】補間演算部205は画像データに対して補
間演算を行い、補間率生成部206はその補間演算の際
の4ビットの補間率PRATE<3..0>を生成す
る。
【0024】信号セレクタ部(A)211はRAM−R
/W部203とアドレスロード値生成部202との間の
信号をR/E*信号に応じて制御する。同様に、信号セ
レクタ部(B)212はアドレスロード値生成部202
に入力される信号をR/E*信号に応じて制御する。
【0025】ここで、図3に示す各部の詳細な構成及び
動作について以下に説明する。
【0026】(RAM−R/W部203)RAM−R/
W部203の詳細な説明を図4を用いて行う。RAM−
R/W部203に内蔵されるSRAM210はSRAM
−A308とSRAM−B307の2つのSRAMから
なり、これら2つのSRAMに対して、交互に書き込み
と読み出しが行われる。具体的には、BOE*が“1”
でAOE*が“0”の時にSRAM−B307から画像
データが読み出され、SRAM−A308には画像デー
タが書き込まれている。一方、AOE*が“1”でBO
E*が“0”の時にSRAM−A308から画像データ
が読み出され、SRAM−B307には画像データが書
き込まれている。BOE*、AOE*の信号はJKフリ
ップフロップ304で生成され、1ライン毎の同期信号
SLYNCに従って図5に示すような関係で生成され
る。つまり、SRAM−A308とSRAM−B307
に対して読み出しと書き込みが1ライン毎に交互に行わ
れる。
【0027】JKフリップフロップ304のリセット端
子に入力されるCPU−RESET*信号は電源投入時
に制御部111内のCPUをリセットするために一旦
“0”になる信号である。JKフリップフロップ304
のリセット端子に“0”が入力されるとBOE*は
“1”に、AOE*は“0”になる。
【0028】また、SRAM307(308)のWE*
端子にはそれぞれAOE*、BOE*信号とWCK信号
をゲート310(309)で論理演算したものが入力さ
れている。これは、SRAM307(308)への画像
データの書き込みを制御するためである。また、WCK
は図3に示す補間率生成部206から入力される。
【0029】SRAM307(308)を読み書きする
際のアドレスは13ビットカウンタ302,303で生
成される。カウンタ302は書込み時のアドレスを生成
するアップカウンタであり、カウンタ303は読み出し
時のアドレスを生成するためのアップカウンタである。
カウンタ302,303を動かすクロックはそれぞれW
CKとRCKであり、図3に示す補間率生成部206で
作られる。
【0030】このカウンタ302には、LD端子に入力
されるW−LD信号が“1”の時に、WCLDの値がロ
ード値として設定される。また、カウンタ303には、
LD端子に入力されたR−LD信号が“1”の時に、R
CLDの値がロード値として設定される。カウンタ30
2,303はそれぞれE端子に入力されるWVE信号と
RVE信号が“1”の時に動作し、“0”の時にはカウ
ント動作が停止する。従って、カウンタ303へのRC
LDの値を変化させることで、SRAM308,307
の読み出し開始アドレスを変化させることができ、更に
カウンタ302へのWCLDの値を変化させることで、
SRAM308,308の書き込み開始アドレスを変化
させることができる。
【0031】このように、拡大時には読み出し開始アド
レスを変化させ、また縮小/等倍時には書き出し開始ア
ドレスを変化させることにより、図6に示すような斜体
機能が達成できる。
【0032】尚、読み出し開始アドレスを変化させる
か、書き出し開始アドレスを変化させるかの切り換え
は、図3におけるアドレスロード値生成部202から出
力されるカウンタロード値CLDが信号セレクタ部
(A)111でR/E*信号に応じて選択され、RCL
Dとして出力されるか、WCLDとして出力されるかに
よって行われる。
【0033】図4に示すセレクタ305,306は、S
RAM308又は307が書き込み動作時には、アドレ
スとしてカウンタ302の出力が入力され、読み出し動
作時にはアドレスとしてカウンタ303の出力が入力さ
れるように、AOE*信号とBOE*信号に従って入力
アドレスを切り換えるためのセレクタである。
【0034】また、トライ・ステイト・バッファ311
にはセレクタ201からの画像信号V1 が入力され、B
OE*が“1”の時に出力はハイ・インピーダンスにな
る。これはSRAM−A308の出力とトライ・ステイ
ト・バッファ311の出力が衝突しないようにするため
のものである。同様に、トライ・ステイト・バッファ3
14にもセレクタ201からの画像信号V1 が入力さ
れ、AOE*が“1”の時に出力はハイ・インピーダン
スになる。これはSRAM−B307の出力とトライ・
ステイト・バッファ314の出力が衝突しないようにす
るためのものである。
【0035】セレクタ315はSRAM−A308が読
み出し状態にある時にはSRAM−A308からバッフ
ァ316を介して入力されるデータを選択し、またSR
AM−B307が読み出し状態にある時にはSRAM−
B307からバッファ317を介して入力されるデータ
を選択し、V2 として出力するためのものである。
【0036】(無効画像制御部207)次に、無効画像
制御部207の詳細な説明を図7を用いて行う。まずア
ドレスロード値生成部102から入力されるV−ENB
1、V−ENB2、STARTの各信号のOR信号がJ
Kフリップ・フロップ402に入力され、V−ENB
1、V−ENB2、STARTのうちどれか1つでも
“1”になるとPVGT信号は“1”になり、V−EN
B1、V−ENB2、STARTの全信号が“0”の時
にR−LD信号が“1”になるとPVGT信号は“0”
になる。フリップ・フロップ401は回路の遅延を合わ
せるためのものである。また、ゲート403はR/E*
信号が“1”の時に(縮小/等倍等)、PVGTが
“1”になるようにするためのものである。
【0037】(アドレスロード値生成部202)図8
は、アドレスロード値生成部202の詳細な構成を示す
図である。同図において、506はアドレスロード値C
LDとしてY端子から出力するデータを、A,B,Cに
入力されるデータの中から選択するためのセレクタであ
る。図9はセレクタ506のa,b,c端子に入力され
る制御入力と選択されるY出力との関係を示す図であ
る。そのセレクト信号であるSTART、CMP1、C
MP2の各信号はセレクト信号生成部507で生成され
る。B,Cに入力されるデータは制御部111内のCP
Uによって予めレジスタ508とレジスタ509に設定
されている値である。
【0038】一方、Aに入力されるデータはレジスタ5
03に設定された画像の1ライン目の値であり、それ以
降のラインでは加算器502の出力である。この切り換
えはP−INT信号によってセレクタ504で行われ
る。図10は、図1に示す同期信号生成部110内に設
けられているP−INT信号生成回路の構成を示す図で
ある。この回路は、図2に示すように画像の最初の1ラ
イン分だけ“1”になるP−INT信号を生成する。即
ち、CPU−RESET*が電源投入直後、1回“0”
になり、フリップ・フロップ601,602を初期化
し、これによりP−INT信号は最初“0”となり、そ
の後、PE信号が発生するまで“0”のままである。そ
して、PE信号の発生時に、フリップ・フロップ601
のQ出力及びフリップ・フロップ602のQ*出力がそ
れぞれ“1”となり、次のLSYNCの入力まで、ゲー
ト603から“1”が出力される。
【0039】図8に戻り、加算器502の出力は端子A
と端子Bの加算結果(26ビット)である。この加算器
502のB端子に入力される値はラッチ505に保持さ
れている1ライン前のセレクタ504の出力データ(2
6ビット)である。一方、A端子にはCAE信号が
“1”の時にはレジスタ501に設定された値が入力さ
れ、またCAE信号が“0”の時には“0”が入力され
る。つまり、CAE信号が“0”の時には加算器の出力
は増加せず、加算されないのと同様の結果になる。尚、
CAE信号は図3に示す補間率生成部206で作られ
る。
【0040】また、図8に示すSTART信号は後述す
る図11に示す回路でM−VE信号の先頭1画素分だけ
“1”になるように生成され、その時図8のセレクタ5
06の出力がA端子に入力されるラッチ505からの2
6ビットデータのうちの上位13ビットのデータにな
る。即ち、START信号が画像の頭で1画素分“1”
になり、図4に示すカウンタ303又は302に1ライ
ン毎のスタートアドレスがロードされる。尚、どちらの
カウンタのロード値になるかは、図3に示す信号セレク
タ部(A)211によってR/E*信号に応じて選択さ
れる。また、信号セレクタ部(A)211については図
13を用いて後に詳細に説明する。
【0041】これにより、拡大時には1ライン毎にRA
M−R/W部203に与える読み出し開始アドレスをず
らし、縮小/等倍時には書き込み開始アドレスをずらす
ことが可能となり、画像位置がずれることで斜体画像と
なる。
【0042】斜体の角度は、アドレス加算値である図8
に示すレジスタ501に入れる値の大きさで決まる。レ
ジスタ501に入れた値が小さければ斜体の角度は小さ
く、レジスタ501に入れた値が大きければ斜体の角度
も大きくなる。具体的には、斜体角度をθとすると、8
192×tanθがレジスタ501に入れる値となる。
また、角度がマイナスの時にはレジスタ501に入れる
値を負の数(補数)にすれば良い。
【0043】図11は、図8に示すセレクト信号生成部
507の詳細な構成を示す図である。図11において、
M−Adrは図3に示すRAM−R/W部203で生成
される13ビットのリードアドレス値R−Adr或いは
ライトアドレス値W−Adrが図3に示す信号セレクタ
部(A)211でセレクトされた信号である。
【0044】M−Adrはコンパレータ705のA端子
に入力され、B端子に入力されるレジスタ701の値と
比較され、等しくなるとHit1信号が発生する。レジ
スタ707のビット0のCMPE1信号はHit1信号
による回路制御を許可するか禁止するかを制御し、CM
PE1信号が“0”の時には禁止、CMPE1信号が
“1”の時には許可となる。CMP1信号が“1”の時
に、図8に示すセレクタ506のY端子からの出力はB
端子に入力される信号になる。そして、レジスタ707
のビット1のVENB1信号はCMP1信号が“1”に
なった時、画像を有効にするか無効にするかの切り換え
信号(V−ENB1)となり、“1”の時有効にし、
“0”の時無効にする。
【0045】同様に、M−Adrがレジスタ702に設
定したアドレスと等しくなったことをコンパレータ70
6が検出するとHit2信号を発生する。レジスタ70
8のビット0のCMPE2信号はHit2信号による回
路制御を許可するか禁止するかを制御し、CMPE2信
号が“0”の時には禁止、CMPE2信号が“1”の時
には許可となる。そして、レジスタ708のビット1の
VENB2信号はCMP2信号が“1”になった時、画
像を有効にするか無効にするかの切り換え信号(V−E
NB2)となり、“1”の時有効にし、“0”の時無効
にする。
【0046】また、セレクト信号生成部507のV−E
NB1,V−ENB2,START,R−LDは図7に
示す無効画像制御部207に入力され、例えばCMPE
1が“1”、V−ENB1が“1”、レジスタ301の
設定値が“10”、CMPE2が“1”、V−ENB2
が“0”、レジスタ302の設定値が“3000”の
時、図12に示すように、リードアドレスが[10]か
ら[3000]の間だけ図7に示す無効画像制御部20
7のPVGT信号が“1”になり、これにより、図3に
示すゲート209でPVGT信号が“1”の区間の画像
データVOUT の値が“0”になる。この時、図8に示す
レジスタ508及び509はセレクタ信号生成部507
のレジスタ701,702の設定値より“1”だけ大き
い値、即ち“11”と“3001”に設定しておく。
【0047】(信号セレクタ部(A)211)図13
は、図3に示す信号セレクタ部(A)211の詳細な構
成を示すブロック図である。同図において、801,8
02,803,804,805はセレクタであり、S端
子の入力が“0”の時には出力端子YからはA端子の信
号が出力され、S端子の入力が“1”の時には出力端子
YからはB端子の信号が出力される。また、801,8
04,805は13ビットのセレクタであり、802と
803は1ビットのセレクタである。そして、セレクタ
801,802,803,804,805のS端子には
それぞれR/E*信号が入力されている。
【0048】806,807はインバータであり、WV
E信号,RVE信号をそれぞれ反転してWVE*信号,
RVE*信号を出力する。また、808,809は13
ビットのレジスタである。
【0049】これにより、図14に示す論理に従ってそ
れぞれの信号がセレクトされる。
【0050】(信号セレクタ部(B)212)図15
は、図3に示す信号セレクタ部(B)212の詳細な構
成を示すブロック図である。同図において、901,9
02は1ビットのセレクタであり、S端子の入力が
“0”の時には出力端子YからはA端子の信号が出力さ
れ、S端子の入力が“1”の時には出力端子YからはB
端子の信号が出力される。そして、901,902のS
端子にはそれぞれR/E*信号が入力されている。
【0051】これにより、図16に示す論理に従ってそ
れぞれの信号がセレクトされる。
【0052】(補間演算部205)図17は、補間演算
部205の詳細な構成を示すブロック図である。補間演
算部205は変倍の倍率に応じた4ビットの補間率PR
ATE<3..0>を図3に示す補間率生成部206か
ら受け取り、その補間率に従って2画素間のデータの線
形補間演算を行い、演算結果の値をV4として出力す
る。
【0053】図17において、1003,1004,1
005,1006はセレクタであり、補間率PRATE
<3..0>の各ビットにより制御される。また、10
07,1008,1009,1010は加算器であり、
加算器1007,1008,1009のA端子の入力デ
ータとB端子の入力データと出力データの関係は、 出力データ=(A入力データ+B入力データ)/2 であり、加算器1010のA端子の入力データ、B端子
の入力データ、及び出力データV4 の関係は、 出力データ=(A入力データ+B入力データ+1)/2 である。
【0054】各々のセレクタ及び加算器に入力されるデ
ータX,Yは、図3に示すセレクタ204からの入力デ
ータV3 を1クロック遅らせたデータと2クロック遅ら
せたデータである。1001,1002は図18に示す
ラッチ付きフリップ・フロップであり、具体的には、図
19に示すようにフリップ・フロップ1101とセレク
タ1102で定義される。即ち、図17において、Da
ta−Req信号が“1”になると、VCLKの立ち上
がりでV3 の新しいデータがフリップ・フロップ100
1,1002から出力されるが、Data−Req信号
が“0”の時は出力されるデータは変化しない。
【0055】この回路構成によるV4 とデータX,Y、
補間率PRATEとの関係は次式のようになる。
【0056】V4 =X×(15−PRATE+1)/1
6+Y×(PRATE)/16 (補間率生成部206)図20は、4ビットの補間率P
RATE<3..0>を生成する補間率生成部206の
詳細な構成を示すブロック図である。同図において、1
201はセレクタであり、R/E*信号が“1”の時
(縮小、等倍時)にはVE信号はWVE信号となり、
“0”の時(拡大時)にはVE信号はRVE信号にな
る。
【0057】1202は4ビットカウンタであり、CL
R端子にはVE信号とVCLK信号によって生成される
L−INT信号が入力されている。即ち、VE信号の入
力時にフリップ・フロップ1221のQ*出力と、フリ
ップ・フロップ1222のQ出力がそれぞれ“0”とな
り、これにより、ゲート1223からはL−INT信号
が出力される。従って、L−INT信号は1ラインの最
初の1画素分“1”になる信号である。4ビットカウン
タ1202のCLR端子に“1”が入力されるとカウン
ト値は初期化され、RC端子からの出力は“0”にな
り、カウンタ1202のロード値としてレジスタ120
3の値が設定される。1205は13ビットの加算器で
あり、加算結果が“8191”を越えると、CO端子か
らの出力(キャリー信号)が“1”になる。VE信号が
“1”の区間においてこのキャリー信号が“1”になる
と、Data−Req信号が“1”になり、図3に示す
補間演算部205に入力される。また、この時、ゲート
回路1216からRCK信号がRAM−R/W部203
へ出力される。従って、このRCK信号によりRAM−
R/W部203の各SRAM308,307より変倍率
に応じたタイミングで画像信号の読み出しが行われ、主
走査方向に関する変倍処理が実行される。
【0058】1206はセレクタであり、ラインの先頭
で1画素分“0”になるL−INT*信号によって制御
され、L−INT*信号が“0”の時にはA端子の入力
が出力され、L−INT*信号が“1”の時にはB端子
の入力が出力される。
【0059】ここで、縮小時と等倍時にレジスタ120
3に設定される値(n)、レジスタ1204に設定され
る値(X)及び倍率(M%)の間の関係は図21に示す
ようになっている。尚、拡大時には、 M(%)=819200/X の関係になっており、レジスタ1203に設定される値
(n)は“0”である。また、レジスタ1208の値は
補間率PRATE<3..0>のライン毎の初期値であ
り、セレクタ1210の制御入力としてP−INTが入
力され、1ページ(副走査)の最初だけレジスタ120
8の値がセレクタ1210から出力される。
【0060】レジスタ1209の値(OFST)は補間
率PRATE<3..0>のオフセット値であり、OF
ST、倍率(M)及び斜体角度(θ)の間の関係は次の
ようになっている。
【0061】 OFST=819200/M(%)×tanθ 図22は、その補間率PRATE<3..0>の画素毎
の値の変化を示す図である。図の例は、拡大倍率(M)
が400%で、斜体角度が45度の場合であり、上述の
ように、レジスタ1204に設定される値(X)と、レ
ジスタ1209の値(OFST)の値はそれぞれ次のよ
うになる。また、レジスタ1208の値は通常“0”の
固定値である。
【0062】 X=819200/M(%) =819200/400 =2048 OFST=819200/M(%)×tanθ =819200/400×tan45 =2048 図22に示す1301は有効画像範囲であり、左端が1
ラインの先頭を表している。□の画素は拡大する前の画
素を表し、○の画素は拡大の補間演算で得られた画素を
表している。この例では、400%の拡大なので□の画
素1つに対して○の画素が3つ作られ4倍に画素を増や
している様子を表している。□と○の中の数字は補間率
PRATE<3..0>の10進数での値を表してい
る。
【0063】まず、画素Pは画像の1ページ(副走査)
の最初で、かつ1ライン(主走査)の最初なので、図2
0に示すセレクタ1206の制御信号L−INT*は
“0”であり、そのA端子の入力が選択され、またセレ
クタ1210の制御信号P−INTは“1”であり、そ
のB端子の入力が選択され、画素Pの補間率は初期値で
あるレジスタ1208の値そのものとなり、“0”であ
る。
【0064】次に、画素P1 の補間率は初期値0にレジ
スタ1204の値(X=2048)を加算器1205で
加算した値(2048)の上位4ビットの値であり、
“4”になる。また同様に、画素P2 の補間率はP1 の
フリップ・フロップ1207の出力値(2048)とレ
ジスタ1204の値(X=2048)を加算器1205
で加算した値(4096)の上位4ビットの値であり
“8”になる。このようにして補間率は変化し、画素Q
になると加算器1205は1周して“0”に戻る。図2
3は、各画素に関するフリップ・フロップ1207の出
力値と補間率との関係を示す図である。
【0065】ここで、画素Pの画像データをV(P)、
画素Qの画像データをV(Q)とし、画素P1 〜P3 の
各画像データをそれぞれV(P1 )〜V(P3 )とする
と、以下のように画像データは補間率PRATE
(3..0)から生成される。この演算は上述したよう
に、図17に示す補間演算部で行われ、その結果生成さ
れる画像データは図17に示すV4 に相当する。
【0066】 V(P) =V(P)×1+V(Q)×0=V(P) V(P1 )=V(P)×(3/4)+V(Q)×(1/
4) V(P2 )=V(P)×(1/2)+V(Q)×(1/
2) V(P3 )=V(P)×(1/4)+V(Q)×(3/
4) 次に、図22に示す画素S1 は次のラインの先頭であ
り、その補間率は、P−INTが“0”であるので、画
素Pの時のフリップ・フロップ1211の出力値(0)
とレジスタ1209の値(OFST=2048)を加算
器1212で加算した値(2048)の上位4ビットの
値、即ち“4”となる。また同様に、画素S2 の補間率
は、画素S1 の時のフリップ・フロップ1211の出力
値(2048)とレジスタ1209の値(OFST=2
048)を加算器1212で加算した値(4096)の
上位4ビットの値、即ち“8”となる。以下同様にし
て、各画素に対する補間率が決定される。
【0067】このように、加算器1212からの出力は
ライン毎の補間率の初期値となり、ライン毎に補間率の
初期値がレジスタ1209の値(OFST)ずつ変化す
ることになる。従って、斜体時に補間率PRATE<
3..0>の値も画像と同様に、ライン毎に斜体角度に
応じてずらしていくことが可能となる。
【0068】また、加算器1212の加算結果が“81
91”を越えると、CO端子からの出力(キャリー信
号)が“1”になる。P−INT信号が“0”の区間に
おいて、このキャリー信号が“1”になるとCAE信号
が“1”になり、図3に示すアドレスロード値生成部2
02に入力される。
【0069】そして、レジスタ1213は加算器121
2からのキャリー信号の極性を制御するためのもので、
このレジスタ1213の値が“1”であればキャリー信
号の極性はゲート1215で反転される。この制御は斜
体角度の方向に応じて行われる。
【0070】尚、本発明は複数の機器(例えば、ホスト
コンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0071】また、本発明の目的は前述した実施形態の
機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録
した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシ
ステム或いは装置のコンピュータ(CPU若しくはMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、達成されることは言うまでも
ない。
【0072】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0073】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えばフロッピーディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0074】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0075】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処
理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も
含まれることは言うまでもない。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
変倍処理を伴う斜体処理においても、画像にぎざつきの
ない、画像品位の高い画像出力を得ることが可能とな
る。
【0077】更に、補間回路は変倍処理に用いる回路を
そのまま用いることが可能なので、大きなコストアップ
なしに、実現することが可能である。
【0078】
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタル・フルカラー複写機の画像処理部の構
成を示す概略ブロック図である。
【図2】同期信号生成部で生成される各種同期信号のタ
イミングチャートである。
【図3】第1の実施形態における変倍部の詳細な構成を
示すブロック図である。
【図4】図3に示すRAM−R/W部の詳細な構成を示
す図である。
【図5】1ライン毎の同期信号SLYNCに従って生成
される信号BOE*、AOE*の関係を示す図である。
【図6】斜体処理された出力画像を示す図である。
【図7】図3に示す無効画像制御部の詳細な構成を示す
ブロック図である。
【図8】図3に示すアドレスロード値生成部の詳細な構
成を示すブロック図である。
【図9】図8に示すセレクタのabc制御入力とY出力
との関係を示す図である。
【図10】同期信号生成部内のP−INT信号生成回路
の構成を示す図である。
【図11】図8に示すセレクト信号生成部の詳細な構成
を示す図である。
【図12】無効画像制御部のPVGT信号による制御を
示す図である。
【図13】図3に示す信号セレクタ部(A)の詳細な構
成を示すブロック図である。
【図14】図3に示す信号セレクタ部(A)のセレクト
論理を示す図である。
【図15】図3に示す信号セレクタ部(B)の詳細な構
成を示すブロック図である。
【図16】図3に示す信号セレクタ部(B)のセレクト
論理を示す図である。
【図17】図3に示す補間演算部の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図18】ラッチ付きフリップ・フロップを示す図であ
る。
【図19】図18に示すラッチ付きフリップ・フロップ
の詳細を示す図である。
【図20】図3に示す補間率生成部の詳細な構成を示す
ブロック図である。
【図21】設定される値(X)及び倍率(M%)の間の
関係を示す図である。
【図22】補間率の画素毎の値の変化を示す図である。
【図23】各画素に関するフリップ・フロップの出力値
と補間率を示す図である。
【符号の説明】
202 リードアドレス・ロード値生成部 203 RAM−R/W部 205 補間演算部 206 補間率生成部 207 無効画像制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライン毎に入力される画像信号を記憶す
    る記憶手段と、 前記記憶手段からの読み出し開始位置又は前記記憶手段
    への書き込み開始位置を画像の移動量及び変倍率に応じ
    て制御する制御手段とを有し、 画像の移動及び変倍処理を行うことを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、更に画像の補正率に応
    じて制御することを特徴とする請求項1記載の画像処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記画像の移動量は画像の傾き量である
    ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 ライン毎に入力される画像信号を記憶手
    段に記憶し、 前記記憶手段からの読み出し開始位置又は前記記憶手段
    への書き込み開始位置を画像の移動量及び変倍率に応じ
    て制御し、 画像の移動及び変倍処理を行うことを特徴とする画像処
    理方法。
  5. 【請求項5】 前記制御工程は、更に画像の補正率に応
    じて制御することを特徴とする請求項4記載の画像処理
    方法。
  6. 【請求項6】 前記画像の移動量は画像の傾き量である
    ことを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。
JP8291977A 1996-01-08 1996-11-01 画像処理装置及びその方法 Withdrawn JPH10134177A (ja)

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