JPH10133354A - フィルム巻取り機 - Google Patents

フィルム巻取り機

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Publication number
JPH10133354A
JPH10133354A JP28559096A JP28559096A JPH10133354A JP H10133354 A JPH10133354 A JP H10133354A JP 28559096 A JP28559096 A JP 28559096A JP 28559096 A JP28559096 A JP 28559096A JP H10133354 A JPH10133354 A JP H10133354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cartridge
adapter
film
photographic film
shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP28559096A
Other languages
English (en)
Inventor
Takekazu Yanagimoto
武和 柳本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP28559096A priority Critical patent/JPH10133354A/ja
Publication of JPH10133354A publication Critical patent/JPH10133354A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でかつ手作業でのカートリッジへ
の写真フィルムの巻き戻しを容易にかつ円滑に行うこと
ができるフィルム巻取り機。 【解決手段】 フィルム巻取り機10のシャフト108
にアダプタ30に収容されているカートリッジから引き
出されているネガフィルム14を巻き掛けると共に、ア
ダプタをアダプタ受け122へ挿入する。これにより、
ドライブシャフト148がアダプタ内のカートリッジの
スプール軸に一体回転可能に係合し、さらにアダプタを
押し入れることによりマイクロスイッチ162の検出部
164が押圧されると、モータ124が作動して、カー
トリッジへネガフィルムが巻き取られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、専用のカートリッ
ジから引き出されている写真フィルムを専用カートリッ
ジへ巻き取るためのフィルム巻取り機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、現像処理の終了した写真フィルム
(例えばネガフィルム)を、複数画像コマ毎に切断した
ピースネガとしてネガシートに入れて保管しているのに
対して、現像処理の終了したネガフィルムを切断せず
に、専用のカートリッジに巻き取って収容するシステム
が用いられている。ネガフィルムをカートリッジに巻き
取って収容させることにより、保管時に画像部分が傷む
のを防止することができると共に、切断しないためにネ
ガフィルムに磁気記録層を設けて画像毎の撮影時の情
報、プリント時の情報を記録しておくことができ、これ
らの情報をプリント時に利用することができる。
【0003】ところで、カートリッジ内に巻き取られて
収容されているネガフィルムに記録されている画像の焼
き増しプリントを行う場合、カートリッジからネガフィ
ルムを引き出す必要があり、また、焼き増しプリントを
終了した後は、カートリッジにネガフィルムを巻き戻す
必要がある。このために、ネガフィルムに記録されてい
る画像に応じたプリントを作成するプリント装置には、
プリント作業を円滑に行うために、カートリッジからネ
ガフィルムを引き出し機構とカートリッジへネガフィル
ムを巻き戻す機構とが新たに設けられている。
【0004】一方、ネガフィルムに記録されている多数
の画像の中の所望の画像のみを大きくひく伸ばすときに
は、従来と同様に、専用の大伸ばし装置が用いられてい
る。このような大伸ばし装置は、種々のサイズのネガフ
ィルムが装着できるようになっているが、このような処
理は比較的処理量が少なくまたスペース的な問題もあ
り、カートリッジからネガフィルムを引き出す機構やカ
ートリッジへネガフィルムを巻き戻す機構が設けれてい
ない。このために、大伸ばしを行うためには、手作業で
カートリッジからのネガフィルムの引き出し及びカート
リッジへのネガフィルムの巻き戻しを行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな手作業でのカートリッジからのネガフィルムの引き
出しを容易にするために、このカートリッジ専用のアダ
プタも提案されているが、手作業でカートリッジにネガ
フィルムを巻き戻す場合、ネガフィルムに記録されてい
る画像は勿論、ネガフィルムに設けられている磁気記録
層を傷めることがないように細心の注意が必要である
が、ネガフィルムは長尺であり巻き癖が生じているため
に取り扱いが難しく煩雑な作業となっている。
【0006】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、簡単な構造でかつ手作業でのカートリッジへの写
真フィルムの巻き戻しを容易にかつ円滑に行うことがで
きるフィルム巻取り機を提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
長尺の写真フィルムをカートリッジのスプール軸に巻き
取って収容するフィルム巻取り機であって、前記カート
リッジが所定の位置に挿入・保持されるカートリッジ挿
入部と、前記カートリッジから引出されている写真フィ
ルムが巻き掛けられるフィルム巻き掛け部と、前記カー
トリッジ挿入部と前記フィルム巻き掛け部の間に設けら
れ前記写真フィルムを挟持してカートリッジとの間で写
真フィルムに所定の張力を付与しながら写真フィルムを
カートリッジへ案内可能な案内手段と、前記カートリッ
ジ挿入部に挿入されるカートリッジのスプール軸に係合
するシャフトと、前記カートリッジ挿入部の所定の位置
に前記カートリッジが挿入されたか否かを検出する検出
手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて前記シャフ
トを回転駆動して前記カートリッジへ前記写真フィルム
を巻き戻す駆動手段と、を含むことを特徴とする。
【0008】この発明によれば、カートリッジから引き
出されている写真フィルムをフィルム巻き掛け部に巻き
掛け、さらにこの写真フィルムカートリッジ挿入部側を
案内手段に挟持させて、カートリッジをカートリッジ挿
入部へ挿入する。これによってカートリッジのスプール
軸とシャフトが一体回転可能に係合する。また、カート
リッジがカートリッジ挿入部の所定の位置に挿入された
ことを検出手段が検出すると、駆動手段が作動してスプ
ール軸を回転駆動させる。
【0009】これによって、カートリッジ挿入部に挿入
されたカートリッジにフィルム巻き掛け部から案内手段
によって案内された写真フィルムが引き入れられ、スプ
ール軸に巻き取られる。このとき、案内手段が写真フィ
ルムに一定の張力を付与するため、写真フィルムは、巻
き締まりや弛みが生じることなく簡単にかつ迅速にカー
トリッジに巻き取られる。
【0010】請求項2に係る発明は、長尺の写真フィル
ムを挿通口を遮光するドアを有するカートリッジのスプ
ール軸に巻き取って収容するフィルム巻取り機であっ
て、前記カートリッジを収容する収容部と収容部への前
記カートリッジの着脱時にカートリッジのドアを開閉す
る開閉手段及び前記写真フィルムを挟持してカートリッ
ジの挿通口へ案内すると共に写真フィルムに所定の張力
を付与可能な案内手段を有するアダプタと、前記アダプ
タが挿入されるアダプタ挿入部と、前記カートリッジか
ら引出されている写真フィルムが巻き掛けられるフィル
ム巻き掛け部と、前記アダプタ挿入部に挿入されるアダ
プタ内のカートリッジのスプール軸に係合するシャフト
と、前記アダプタが前記アダプタ挿入部の所定の位置に
挿入されたか否かを検出する検出手段と、前記検出手段
の検出結果に基づいて前記シャフトを回転駆動して前記
カートリッジへ写真フィルムを巻き戻す駆動手段と、を
含むことを特徴とする。
【0011】この発明によれば、カートリッジから写真
フィルムの引き出しに用いるアダプタが挿入されるアダ
プタ挿入部を備えている。アダプタは、カートリッジを
収容部へ装着するときにカートリッジの挿通口を閉止し
ているドアを開いて挿通口を開放する。また、このアダ
プタは、写真フィルムが巻き戻された後にカートリッジ
収容部からカートリッジを取り出すときに、開閉手段が
ドアを閉じ挿通口を閉止する。
【0012】このアダプタをアダプタ挿入部の所定の位
置に挿入し、シャフトとカートリッジ内のスプール軸を
係合させることにより、駆動手段によってシャフトが回
転駆動され、アダプタ内のカートリッジへ写真フィルム
が巻き戻される。これにより、アダプタからカートリッ
ジを取出すことなく、アダプタに収容されているカート
リッジから引き出されている写真フィルムをアダプタ内
のカートリッジに簡単にかつ迅速に巻き取ることができ
る。
【0013】請求項3に係る発明は、前記アダプタに換
えて、前記カートリッジが挿入されるカートリッジ挿入
部と、前記写真フィルムの中間部を挟持して前記カート
リッジ挿入部に挿入されるカートリッジとの間で写真フ
ィルムに所定の張力を付与しながら写真フィルムをカー
トリッジへ案内可能な案内手段と、を含むカートリッジ
挿入アダプタが前記アダプタ挿入部へ挿入されることを
特徴とする。
【0014】この発明によれば、カートリッジから写真
フィルムを引き出すためのアダプタに換えて、カートリ
ッジ挿入アダプタがアダプタ挿入部へ挿入される。カー
トリッジ挿入アダプタは、カートリッジ挿入部へカート
リッジが挿入された状態でアダプタ挿入部へ挿入される
ことにより、カートリッジのスプール軸へシャフトが係
合する。カートリッジ挿入アダプタがアダプタ挿入部へ
挿入されたことを検出手段が検出すると、駆動手段がス
プール軸を回転駆動して、カートリッジ挿入部に挿入さ
れているカートリッジへ写真フィルムを巻き戻す。
【0015】このように、カートリッジ挿入アダプタを
用いることができるので、カートリッジが前記したカー
トリッジからの写真フィルムの引き出し用のアダプタに
収容されていなくとも、単体のカートリッジから引出さ
れている写真フィルムをこのカートリッジに巻き戻すこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕以下に、本発明を適用したフィル
ム巻取り機の一実施の形態を図面を参照しながら詳細に
説明する。
【0017】図1には、本実施の形態に適用したフィル
ム巻取り機10の外観を示しており、図2には、フィル
ム巻取り機10の概略断面図を示している。このフィル
ム巻取り機10では、一端側がカートリッジ12から引
き出されている長尺の写真フィルム(例えばネガフィル
ム、以下「ネガフィルム14」という)を、カートリッ
ジ12に巻き戻して収容するときに用いられる。
【0018】ここで、先ず、カートリッジ12及び第1
の実施の形態においてカートリッジ12からのネガフィ
ルム14の引き出しに用いられるカートリッジアダプタ
30について説明する。
【0019】図3に示されるように、カートリッジ12
は、略円板状の一対の側板16とアンダーケース18及
びオーバーケース20によって形成されている。このオ
ーバーケース20の表面には、ネガフィルム14ごとに
設定されているフィルムIDと同一の符号がカートリッ
ジID(CID13)として表示されており、このCI
D13によってカートリッジ12及びカートリッジ12
の内部に収容されているネガフィルム14を特定できる
ようになっている。
【0020】カートリッジ12の側板16には、矩形状
の延設部16Aが形成されており、アンダーケース18
は図3の紙面手前側から下側にかけて側板16及び延設
部16Aの周縁に連結された形状で一体に成形されてい
る。また、オーバーケース20は、図3の紙面上方側を
覆っており、これによってカートリッジ12の内部に
は、一対の側板16の間にネガフィルム14が収容され
る空間が形成されている。また、延設部16Aとこれを
囲うアンダーケース18とオーバーケース20によって
矩形箱体形状の突設部12Aが一体に形成されている。
【0021】側板16には、ネガフィルム14の一端を
係止して層状に巻き取るスプール軸22が掛け渡されて
いる(図3では一部のみ図示)。このスプール軸22
は、軸線方向の先端部がそれぞれ、側板16に形成され
た円孔16Bに挿入されて回転可能に取付けられてい
る。このスプール軸22の端面には、係合孔22Aが形
成されている。図5に示されるように、この係合孔22
Aへスプール軸22を回転させるスプールドライバ28
を挿入し、このスプールドライバ28と一体でスプール
軸22を回転することにより、ネガフィルム14の巻取
り及びカートリッジ12内からの送り出しが可能とな
る。
【0022】図3に示されるように、アンダーケース1
8の突設部12A側の先端部には、矩形状の切欠が形成
されており、この切欠とオーバーケース20の周縁との
間でネガフィルム14のカートリッジ12からの引き出
し及びカートリッジ12への引き入れ用の挿通口24が
形成されている。延設部16Aの間には、ドア26が掛
け渡されており、このドア26が挿通口24に対向して
いる。このドア26は、延設部16Aに形成された円孔
16Cに挿入されて回動可能に支持されている。
【0023】通常、カートリッジ12は、ドア26によ
って挿通口24が閉止されており、これによって内部が
遮光されると共に、カートリッジ12内からネガフィル
ム14が不用意に飛び出したり、簡単に引出されないよ
うにされている。また、カートリッジ12は、ドア26
を回動させることにより挿通口24が開放され、カート
リッジ12内からのネガフィルム14の引き出しが可能
となる。
【0024】このカートリッジ12からネガフィルム1
4を手作業で引き出すときには、例えばカートリッジア
ダプタ30(以下、単に「アダプタ30」と言う)を用
いることができる。アダプタ30は、ボックス32とリ
ッド34によって構成されている。ボックス32は、底
板36とこの底板36から立設された一対の内壁38に
よってカートリッジ12が装填される装填部40が形成
されている。この内壁38の内寸法は、カートリッジ1
2の幅寸法と略一致されており、また、底板36には、
リッド34側がカートリッジ12の外周面の形状(主に
突出部12Aと反対側のアンダーケース18の形状)に
応じて上方へ向けて湾曲された湾曲部42及び、矩形形
状に開口された押出口36Aが形成されている。
【0025】カートリッジ12は幅方向の両側板16を
それぞれ内壁38に対向するようにボックス32内の装
填部40へ装填され、押出口36Aから指を挿入するな
どしてカートリッジ12を押し上げることにより、ボッ
クス32内から取り出すことができる。
【0026】ボックス32には、湾曲部42と反対側に
支持板44が設けられている。この支持板44は、カー
トリッジ12の突出部12Aに対応する段部44Aが形
成されており、この段部44Aが装填部40側となるよ
うに内壁38の間に掛け渡されている。この段部44A
には、装填部40にカートリッジ12を装填したとき
に、カートリッジ12の突出部12Aが保持される。ま
た、支持板44の上部には掛り片46が設けられてお
り、この掛り片46には、カートリッジ12から引出し
たネガフィルム14の表面の損傷を防止するテレンプ4
8が貼付されている。
【0027】また、内壁38の一方には、支持板44の
近傍に、カートリッジ12のドア24を支持する円孔1
6Cに対向してドアドライバ50が突設されている。ま
た、他方の内壁38の上部には、この内壁38側からボ
ックス32内へカートリッジ12を案内するためのガイ
ド面52が形成されている。カートリッジ12は、挿通
口24がドア26に閉止された状態で、このガイド面5
2に突設部12Aの挿通口24側が対向するようにして
図3の矢印A方向に沿ってへスライドさせて挿入するこ
とにより、ドアドライバ50がドア24の係合孔24A
へ入り込むようになっている。
【0028】この後、図4に示すように、カートリッジ
12をドアドライバ50を中心に回動(図4の矢印B方
向)させて装填部40の底板36側へ押し込んで装填さ
せることにより、ドア24がドアドライバ50と一体で
カートリッジ12に対して相対回転して挿通口24を開
放するようになっている。また、装填部40に装填させ
ているカートリッジ12は、押出口36Aから押し上げ
られることにより、ドアドライバ50を中心に矢印B方
向と反対方向へ回動して、ドア26が挿通口24を閉止
する。
【0029】一方、内壁38のそれぞれには、装填部4
0に装填されたカートリッジ12の円孔16Aに対向す
る位置に円孔38Aが形成されている。図5に示される
ように、この円孔38Aからスプール軸22の係合孔2
2Aへ前記したスプールドライバ28等を挿入してスプ
ール軸22に一体回転可能に係合させることができるよ
うになっている。
【0030】また、図3に示すように、ボックス32に
は、内壁38の外側に外壁54が形成されており、前記
したガイド面52は内壁38から外壁54へ渡って形成
されている。外壁54には、湾曲部42の上端部近傍に
シャフト56が突設されており、このシャフト56を介
してリッド34が回動可能に連結されている。
【0031】リッド34は、カートリッジ12のオーバ
ーケース20の周面形状に沿ったカバー板58を備え、
このカバー板58にアーム60が対で設けられている。
それぞれのアーム60は、ボックス32の内壁38と外
壁54との間に対向しており、アーム60の一端に前記
したシャフト56がそれぞれ挿入されている。また、ア
ーム60の間には、カバー板58のボックス32側の面
にリッド34の補強とカートリッジ12の抑えを兼ねた
複数のリブ62が取付けられている。
【0032】図4及び図5に示されるように、このリッ
ド34は、ボックス32内にカートリッジ12が装填さ
れた状態でシャフト56を軸に回動させることにより、
ボックス32内の装填部40を覆うようになっている。
これによってカートリッジ12がアダプタ30へ収容さ
れる。このとき装填部40に装填されたカートリッジ1
2は底板36及び湾曲部42とリブ62に挟まれて、が
たつきが生じることなく保持される。
【0033】図5に示されるように、リッド34には、
ボックス32に設けたテレンプ48に対向してテレンプ
64が設けられており、装填部40に装填されているカ
ートリッジ12から引き出されたネガフィルム14をテ
レンプ48との間で挟むようになっている。これによっ
てアダプタ30では、カートリッジ12から引き出され
るネガフィルム14の表面を損傷させることがないよう
にしている。また、ネガフィルム14は、テレンプ4
8、64に挟まれながらカートリッジ12内へ巻き戻さ
れることにより、巻き締まりや緩みが生じることがない
ように均一な張力が付与される。
【0034】また、アダプタ30のリッド34には、矩
形窓34Aが穿設されている。この矩形窓34Aは、ア
ダプタ30にカートリッジ12を収容させたときに、カ
ートリッジ12のオーバーケース20の表面に表示され
ているCID13に対応している。これにより、アダプ
タ30にカートリッジ12を装填した状態でカートリッ
ジ12ないしカートリッジ12内に収容されているネガ
フィルム14を特定可能なCID13を容易に確認する
ことができるようになっている。
【0035】なお、図3乃至図5に示されるように、ボ
ックス32の外壁54には、内面の上部に複数の爪部6
6が突設されており、リッド34のアーム60の外面に
は、それぞれの爪部66に対向する凹部68が形成され
ている。これによりアダプタ30では、リッド34を回
動させてボックス32に設けている装填部40を閉止し
たときに、爪部66が凹部68に係合してロックするよ
うになっている。
【0036】ところで、図1及び図2に示されるよう
に、フィルム巻取り機10は、矩形箱体形状のケーシン
グ100に覆われており、このケーシング100には、
上面にカートリッジ装填部102とフィルム巻き掛け部
104が設けられている。
【0037】フィルム巻き掛け部104は、表面がモー
ルド仕上げされたベース板106からステンレス(例え
ばSUS304)のシャフト108が立設されている。
このシャフト108には、カートリッジ12から引き出
されたネガフィルム14が巻き掛けられるようになって
いる。
【0038】図2に示されるように、このベース板10
6は、ケーシング100に形成されている矩形孔110
に嵌め込まれてケーシング100に取付けられている。
ベース板106の表面及びシャフト76の表面は、ネガ
フィルム14に接触したときに、ネガフィルム14の表
面は勿論、周縁部も損傷させることがないように滑らか
に仕上げられている。また、ベース板106の上面は、
ケーシング100の上面により突出しており、ネガフィ
ルム14がケーシング100の上面に接触するのを防止
している。
【0039】図1及び図2に示すように、カートリッジ
装填部102には、平面形状が略矩形のベース板112
が設けられており、このベース板112がケーシング1
00に形成された矩形孔114へ嵌め込まれている(図
2参照)。このベース板112の中央部には、アダプタ
挿入口116が形成されており、ベース板112には、
アダプタ挿入口116の開口周縁からケーシング100
内部へ向けて突設された側壁部118と、側壁部118
の先端部を閉塞する底板120によって囲われたアダプ
タ受け122が一体に形成されている。
【0040】図1に示すように、アダプタ挿入口116
の開口形状は、前記したアダプタ30の外壁54側から
見た側面の外形形状と一致しており、アダプタ30を側
壁54側からアダプタ挿入口116へ挿入してアダプタ
受け122へ装填できるようになっている。アダプタ挿
入口116は、カートリッジ12の突出部12側が、フ
ィルム巻き掛け部104側へ向けられるように形成され
ており、これにより、アダプタ30をアダプタ受け12
2へ装填したときに、アダプタ30内のカートリッジ1
2の挿通口24がフィルム巻き掛け部104へ向けられ
るようになっている。
【0041】また、アダプタ受け122の深さは、アダ
プタ30を外壁54が底板120に当接するまで挿入し
たときに、アダプタ30内のカートリッジ12の挿通口
24が略ベース板122の上面側に露出する深さとなっ
ている(図示省略)。これによって、カートリッジ12
が装填されているアダプタ30をアダプタ受け122に
挿入したときに、カートリッジ12から引き出されてい
るネガフィルム14が、ベース板106、112の表面
に無理なく接触する状態でベース板106、112の間
に跨るようになっている。
【0042】図2に示されるように、ケーシング100
の内部には、略L字状のブラケット128が配置されて
いる。このブラケット128は、アダプタ受け122の
底面120と略平行に配置された水平板132の端部が
シャフト136を介してケーシング110に覆われた底
板140に固定されている。また、ブラケット128
は、シャフト136と反対側の垂直板134が水平板1
32から略直角に屈曲されて垂下されており、この垂直
板134の下端部が抑え板138を介して図示しないフ
レームに固定されている。
【0043】ブラケット128の垂直板134には、モ
ータ124が取付けられたギヤボックス126が固定さ
れている。ギヤボックス126には、駆動軸130が設
けられており、この駆動軸130が垂直板134を貫通
してケーシング100の上面と略平行に、水平板132
の下方へ突設されている。駆動軸130は、先端にかさ
歯車142が取付けられており、モータ124の回転が
変速されて伝達され、所定の回転速度で回転駆動するよ
うになっている。
【0044】一方、図1に示されるように、アダプタ受
け122の底板120には、アダプタ受け122に装填
されるアダプタ30の円孔38Aと同軸的に円孔144
が形成されている。図2に示されるように、ブラケット
128には、円筒状のスリーブ146がアダプタ受け1
22の円孔144と同軸的に配置され、水平板132を
貫通して取付けられている。このスリーブ146には、
ドライブシャフト148が軸線方向に沿った移動及び回
転が自在となるように挿通されている。ドライブシャフ
ト148の先端部は、底板120の円孔144からアダ
プタ受け122内に突出している。このドライブシャフ
ト148は、先端にカートリッジ12のスプール軸22
に形成している係合孔22Aに対応する係合部150が
取付けられており、カートリッジ12のスプール軸22
を回転させる所謂スプールドライバとなっている。
【0045】これにより、カートリッジ12が装填され
ているアダプタ30をアダプタ受け122へ挿入するこ
とにより、ドライブシャフト148の先端の係合部15
0がアダプタ30内のスプール軸22の係合孔22Aへ
挿入され、一体回転可能に係合する。
【0046】図2に示されるように、ドライブシャフト
148の下方には、中間部より上方側が中空となってい
るシャフト152が配置されている。このシャフト15
2は下端部が図示しない軸受を介してフレームに取付け
られ、回転可能に固定されている。また、シャフト15
2は、上端部がスリーブ146へ挿入されて回転可能に
支持されている。
【0047】このシャフト152には、中空部にドライ
ブシャフト148の下端部が軸線方向に沿った移動が可
能に挿入されている。シャフト152の内部には、例え
ば圧縮コイルバネ等の付勢手段154が設けられてお
り、この付勢手段154によって、ドライブシャフト1
48を上方へ向けて付勢している。また、ドライブシャ
フト148の下端部には、長手方向が軸線方向に沿った
貫通孔156が形成されており、この貫通孔156に挿
入されたピン158によってシャフト152と一体回転
するように係合されている。
【0048】これにより、ドライブシャフト148は、
付勢手段154の付勢力によってピン158が貫通孔1
56の下端部に位置されるようにアダプタ受け122内
に突出されている。また、ドライブシャフト148は、
カートリッジ12が装填されているアダプタ30の外壁
54が底板120に当接するまで押し下げることによ
り、付勢手段154の付勢力に抗して下方移動される。
【0049】シャフト152には、前記した駆動軸13
0のかさ歯車142と噛合されたかさ歯車160が取付
けられ、モータ124の駆動によってドライブシャフト
148と一体でカートリッジ12へのネガフィルム14
の巻取り方向(図1及び図5に示す矢印C方向)に回転
駆動するようになっている。
【0050】ブラケット128の水平板132には、検
出手段としてマイクロスイッチ162が取付けられてい
る。このマイクロスイッチ162は、検出部164がア
ダプタ受け122の底板120に形成されている貫通孔
166からアダプタ受け122内に突出されており、ア
ダプタ受け122へ挿入されるアダプタ30の外壁54
に当接するようになっている。これにより、アダプタ3
0がその外壁54を底板120へ当接するまで押し入れ
られると、マイクロスイッチ162の検出部164が押
圧されて、マイクロスイッチ162が内部接点を切り換
える。
【0051】フィルム巻取り機10では、マイクロスイ
ッチ162の検出部164が押圧されることによりモー
タ124へ通電される。こによって、モータ124が駆
動して、ドライブシャフト148が回転駆動され、アダ
プタ受け122に挿入されたアダプタ30内のカートリ
ッジ12からネガフィルム14が引き出されているとき
には、このネガフィルム14をカートリッジ12内へ巻
き戻す。
【0052】なお、図1に示されるように、ケーシング
100の側面には、電源スイッチ168と電源ジャック
170が設けられており、電源ジャック170に図示し
ない電源プラグを挿入することにより電源が供給され、
電源スイッチ168を操作することにより、アダプタ3
0内へのカートリッジ12へのネガフィルム14の巻き
戻しが可能となる。作動させることができるようになっ
ている。
【0053】以下に、本実施の形態に適用したフィルム
巻取り機10の作用を説明する。カートリッジ12に巻
き取られて収容されているネガフィルム14を、カート
リッジ12から引き出すときには、このカートリッジ1
2をアダプタ30に装填する。カートリッジ12は、ア
ダプタ30のガイド面52に沿ってスライドさせるよう
にしてボックス32内に挿入する。これによって、カー
トリッジ12のドア26の軸端の係合孔26Aへドアド
ライバ50が挿入される。この後、カートリッジ12を
ボックス32の底板36側へ押し込んで装填する。この
とき、カートリッジ12がドアドライバ50を中心に回
動し、ドア26によって閉止されている挿通口24が開
放される。
【0054】このようにして、カートリッジ12をボッ
クス32の装填部40へ装填した後、リッド34によっ
て装填部40を閉じることにより、カートリッジ12が
アダプタ30に収容され、アダプタ30の円孔38Aか
ら例えばスプールドライバ28を挿入して、カートリッ
ジ12のスプール軸22を、カートリッジ12からのネ
ガフィルム14の送り出し方向(図5の矢印C方向と反
対方向)へ回転させることにより、スプール軸22に巻
き取られているネガフィルム14の先端が挿通口24か
ら押し出される。さらにスプール軸22をネガフィルム
14の送り出し方向へ回転させるか、挿通口24から押
し出されたネガフィルム14の先端を把持して引くこと
により、カートリッジ12からネガフィルム14を引き
出すことができる。
【0055】ところで、アダプタ30に装填されている
カートリッジ12から引き出されているネガフィルム1
4を、カートリッジ12へ巻き戻すときには、カートリ
ッジを収容しているアダプタ30を、フィルム巻取り機
10に装着する。このとき、カートリッジ12から引き
出されたネガフィルム14は、スプール軸22に巻き付
けられていることによって巻き癖が生じており、そのま
まではカールした状態となる。
【0056】アダプタ30内に収容されたカートリッジ
12をフィルム巻取り機10に装着するときには、カー
トリッジ12から引き出されているカールしているネガ
フィルム14をシャフト108に巻き掛ける。これと共
に、カートリッジ12を収容しているアダプタ30の側
壁38をフィルム巻取り機10のアダプタ挿入口116
からアダプタ受け122へ挿入する。
【0057】アダプタ30がアダプタ受け122へ挿入
されることにより、アダプタ受け122内に突出してい
るドライブシャフト148の係合部150がアダプタ3
0内のスプール軸22に設けている係合孔22Aへ挿入
される。この後、さらにアダプタ30をアダプタ受け1
22内へ押し込むことにより、ドライブシャフト148
がケーシング100内へ押し込まれると共に、アダプタ
30の外壁54がマイクロスイッチ162の検出部16
4を押圧して底板120に当接する。
【0058】マイクロスイッチ162は、検出部164
が押圧されることにより内部接点を切り換えてモータ1
24に通電する。モータ124は通電されることによっ
て駆動して、ドライブシャフト148をカートリッジ1
2へのネガフィルム14の巻取り方向へ回転させる。こ
れによって、ドライブシャフト148と一体でカートリ
ッジ12のスプール軸22が回転する。
【0059】スプール軸22が回転することによって、
カートリッジ12から引き出されているネガフィルム1
4は、挿通口24からカートリッジ12内へ引き入れら
れ、スプール軸22へ巻き取られる。このとき、ネガフ
ィルム14は、アダプタ30のテレンプ48、64の間
に挟まれているため、これがネガフィルム14を引き入
れるときの抵抗となって、テレンプ48、64とスプー
ル軸22との間のネガフィルム14に所定の張力が付与
される。したがって、スプール軸22に巻き取られるネ
ガフィルム14に巻き締まりや、緩みが生じることな
く、ネガフィルム14は、均一な張力でスプール軸22
へ巻き取られる。
【0060】全てのネガフィルム14がカートリッジ1
2内に巻き取られた後は、アダプタ受け122の底板1
20へ向けて押圧しているアダプタ30から手を放すな
どして、アダプタ30への押圧力を緩める。これによっ
て、アダプタ30は、シャフト152内に設けている付
勢手段154の付勢力によってドライブシャフト148
と共に押し上げられ、マイクロスイッチ162の検出部
164への押圧が解除される。マイクロスイッチ162
は、検出部164の押圧が解除されることにより内部接
点を切り換えてモータ124への通電を解除する。フィ
ルム巻取り機10では、モータ124への通電が解除さ
れることにより、ドライブシャフト148の回転が停止
される。
【0061】このようにして、カートリッジ12へネガ
フィルム14を巻き戻した後は、フィルム巻取り機10
のアダプタ受け122からカートリッジ12が装填され
ているアダプタ30を取り出し、アダプタ30のリッド
34を回動させて装填部40を開放した後、底板36の
押出口36Aから指を挿入するなどして、カートリッジ
12を装填部40から押出す。このときに、カートリッ
ジ12は、ドアドライバ50を中心に回動し、ドア26
によって挿通口24が閉止される。
【0062】このように、フィルム巻取り機10は、カ
ートリッジ12からネガフィルム14を引き出すために
用いるアダプタ30をアダプタ受け122へ挿入するだ
けで、簡単にかつ迅速にネガフィルム14をカートリッ
ジ12へ巻き戻すことが出来る。また、巻き戻すネガフ
ィルム14と接触するベース板106、112やシャフ
ト108の表面を滑らかにしているため、ネガフィルム
14を損傷させることがない。
【0063】なお、第1の実施の形態では、フィルム巻
取り機10によってカートリッジ12から引き出されて
いるネガフィルム14をカートリッジ12に巻き戻すよ
うに説明したが、ドライブドライブシャフト148を逆
回転(カートリッジ12からのネガフィルム14の送り
出し方向回転)することによって、カートリッジ12か
らのネガフィルム14の引き出しが可能となる。
【0064】このとき、例えば、カートリッジ装填部1
02とフィルム巻き掛け部104の間にネガフィルムの
有無を検出するセンサを設け、このセンサがネガフィル
ム14を検出しているときには、ドライブシャフト14
8をネガフィルム14の巻取り方向へ回転させ、また、
センサがネガフィルム14を検出していないときには、
ドライブシャフト148をカートリッジ12からのネガ
フィルム14の送り出し方向へ回転するようにしても良
い。また、センサのネガフィルム14の検出状態が切り
替わったときに、所定時間経過してからモータ124を
自動的に停止させるようにしても良い。
【0065】〔第2の実施の形態〕前記した第1の実施
の形態では、アダプタ30に収容されているカートリッ
ジ12から引き出されているネガフィルム14を、カー
トリッジ12に巻き戻すように説明したが、フィルム巻
取り機10は、これに限らず、アダプタ30等に装填さ
れていない単体のカートリッジ12から引き出されてい
るネガフィルム14をカートリッジ12に巻き戻すこと
も可能である。
【0066】以下に第2の実施の形態として、単体のカ
ートリッジ12から引き出されているネガフィルム14
のカートリッジ12への巻き戻しを説明する。なお、第
2の実施の形態の基本的構成は、第1の実施の形態と同
一であり同一の部品には同一の符号を付与してその説明
を省略する。
【0067】図6には、第2の実施の形態に適用したカ
ートリッジ挿入アダプタ180が示されている。なお、
第2の実施の形態は、本発明の請求項3に対応してお
り、カートリッジ挿入アダプタ180は、前記したアダ
プタ30に換えてカートリッジ12をフィルム巻取り機
10へ装着するときに用いられる。
【0068】このカートリッジ挿入アダプタ180は、
矩形平板状のベース板182の表面に、カートリッジ1
2の側板16側から見た平面形状に合わせて開口された
カートリッジ挿入口184が形成されている。また、ベ
ース板182には、カートリッジ挿入口184の周縁か
ら延設された側壁186と側壁186の先端部を閉塞す
る底板188によってカートリッジ受け190が形成さ
れている。
【0069】このカートリッジ受け190は、ベース板
182から一体に突出したブロック状の挿入部192内
に形成されている。図7に示すように、この挿入部19
2は、外形形状がフィルム巻取り機10のアダプタ受け
122の内部の空間形状と略一致されており、この挿入
部192をフィルム巻取り機10のアダプタ受け122
へ挿入可能となっている。
【0070】カートリッジ挿入アダプタ180は、挿入
部192をアダプタ受け122へ挿入して、底板188
の裏面がアダプタ受け122の底面120の近傍(略接
触する位置)に達したときに、ベース板182の裏面が
フィルム巻取り機10のベース板112の表面に当接す
るようになっている。これにより、挿入部192をアダ
プタ受け122へ挿入したときに、カートリッジ挿入ア
ダプタ180を安定させることができると共に、挿入部
192の底によってアダプタ受け122内のマイクロス
イッチ162の検出部164を押圧可能となっている。
【0071】また、カートリッジ挿入アダプタ180の
カートリッジ受け190は、カートリッジ12の側板1
6が底板188に当接する位置まで挿入されたときに、
カートリッジ12の挿通口24がベース板182の表面
近傍に達するが、この挿通口24がカートリッジ受け1
90内に入り込むことがない深さとなっている。
【0072】このカートリッジ受け190の底板188
には、挿入部192側へ貫通された円孔194が形成さ
れており、挿入部192をアダプタ受け122へ挿入し
たときに、アダプタ受け122内に突出されているドラ
イブシャフト148がこの円孔194からカートリッジ
受け190内に突出するようになっている。また、この
円孔194のカートリッジ受け190側から見た位置
は、カートリッジ受け190へカートリッジ12を挿入
したときに、カートリッジ12のスプール軸22に形成
している係合孔22Aと一致するようになっている。
【0073】このため、カートリッジ12をカートリッ
ジ受け190へ挿入した状態で、挿入部192をフィル
ム巻取り機10のアダプタ受け122へ挿入することに
より、ドライブシャフト148がカートリッジ12のス
プール軸22と一体回転可能に係合するようになってい
る。
【0074】このカートリッジ受け190及び挿入部1
92は、挿入部192をアダプタ受け122へ挿入した
ときに、カートリッジ受け190に挿入されるカートリ
ッジ12の挿通口24が、フィルム巻き掛け部104側
へ向くように形成されている。
【0075】一方、図6及び図7に示されるように、ベ
ース板182には、カートリッジ12の挿通口24に対
向する位置に掛り板196が対で突設されている。掛り
板196は、互いに対向する面がカートリッジ受け19
0に挿入されたカートリッジ12からのネガフィルム1
4の引き出し方向に沿って所定の間隔で形成され、カー
トリッジ受け190と反対側の端部、すなわち、フィル
ム巻き掛け部104側が、互いに離間する方向へ向けて
屈曲されている。また、これらの掛り板196のそれぞ
れには、互いに対向する面にテレンプ198が貼付され
ている。
【0076】ネガフィルム14が引き出されているカー
トリッジ12をカートリッジ挿入アダプタ180のカー
トリッジ受け190に挿入するときには、掛り板196
の間にネガフィルム14を挿入させるようになってお
り、このとき、掛り板196とカートリッジ12との間
のネガフィルム14に弛みを生じさせないようにするこ
とにより、ネガフィルム14の表面をテレンプ198に
よって保護できると共に、巻取り時にネガフィルム14
に均一に張力を付与できるようになっている。
【0077】フィルム巻取り機10によって単体のカー
トリッジ12から引き出されているネガフィルム14を
カートリッジ12に巻き取るときには、カートリッジ1
2から引出されているネガフィルム14をカートリッジ
挿入アダプタ180の掛り板196の間に挿入すると共
に、カートリッジ12をカートリッジ受け190へ挿入
する。
【0078】この後、カートリッジ12から引き出され
ているネガフィルム14をフィルム巻き掛け部104の
シャフト108に巻き掛けると共に、カートリッジ挿入
アダプタ180の挿入部192をフィルム巻取り機10
のアダプタ受け122へ挿入して押し込む。これによっ
て、カートリッジ挿入アダプタ180のカートリッジ受
け190に挿入されているカートリッジ12のスプール
軸22には、ドライブシャフト148が挿入係合され、
さらにカートリッジ12と共にカートリッジ挿入アダプ
タ180の挿入部192をアダプタ受け122内へ押し
込むことにより、挿入部192がアダプタ受け122内
に設けているマイクロスイッチ162の検出部164を
押圧する。
【0079】これによって、フィルム巻取り機10で
は、モータ124が駆動してドライブシャフト148と
共にカートリッジ12のスプール軸22をカートリッジ
12へのネガフィルム14の巻取り方向へ回転して、ネ
ガフィルム14をカートリッジ12のスプール軸22へ
巻き取る。
【0080】このとき、ネガフィルム14は、掛り板1
96に設けているテレンプ198の間を通過しながらカ
ートリッジ12内へ引き入れられるために、スプール軸
22へ均一な張力で巻き取られる。また、掛り板196
は、フィルム巻き掛け部104側が開いているために、
ネガフィルム14は、掛り板196の間へ円滑に案内さ
れながらカートリッジ12内へ引き入れられる。
【0081】カートリッジ12から引き出されているネ
ガフィルム14をカートリッジ12内へ巻き戻した後
は、カートリッジ12と共にカートリッジ挿入アダプタ
180の挿入部190をアダプタ受け122から引き出
す。これによってフィルム巻取り機10は、モータ12
4が停止する。この後に、カートリッジ12をカートリ
ッジ挿入アダプタ180から取り出して、図示しないド
アドライバ等を用いてドア26を回動させて、挿通口2
4を閉止すれば良い。
【0082】このように、単体のカートリッジ12から
引き出されているネガフィルム14をカートリッジ12
へ巻き戻すときにも、カートリッジ挿入アダプタ180
を用いることによりフィルム巻取り機10によって簡単
にかつ迅速にカートリッジ12へのネガフィルム14の
巻き戻しを行うことができる。
【0083】なお、カートリッジ挿入アダプタ180を
用いる場合、例えばカートリッジ挿入アダプタ180の
挿入部192とフィルム巻取り機10のアダプタ受け1
22の底板120の間に付勢手段を設けるようにしても
良い。これによって、予めカートリッジ挿入アダプタ1
80の挿入部192をアダプタ受け122内へ挿入して
おくことができる。すなわち、アダプタ受け122にカ
ートリッジ挿入アダプタ180の挿入部192を挿入し
ておいても、この挿入部192を付勢手段によって底板
120から受けせておけば、カートリッジ12をカート
リッジ挿入アダプタ180のカートリッジ受け190へ
挿入するまで、モータ124が作動することがなく、カ
ートリッジ挿入アダプタ180を用いた単体のカートリ
ッジ12へのネガフィルム14の巻き戻し作業がさらに
容易となる。
【0084】また、以上説明したフィルム巻取り機10
及びアダプタ30、カートリッジ挿入180は、本発明
の構成を限定するものではない。例えば、フィルム巻取
り機10としては、カートリッジ挿入アダプタ180を
一体に形成した構成であってもよい。この場合でも、ア
ダプタ30を用いてカートリッジ12から引出したネガ
フィルム14をカートリッジ12に巻き戻すときには、
アダプタ30をフィルム巻取り機10へ装着するための
アダプタを用いれば良い。
【0085】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、カ
ートリッジから引き出されている写真フィルムを簡単に
かつ迅速にカートリッジへ巻き戻すことができる。ま
た、本発明では、予め種々のアダプタを準備しておくこ
とにより、単体のカートリッジでも、カートリッジから
写真フィルムを引き出すためのアダプタに装着されてい
るカートリッジであっても、簡単にかつ確実に写真フィ
ルムをカートリッジに巻き戻すことができると言う優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したフィルム巻取り機を示す斜視
図である。
【図2】図1の2−2線に沿ったフィルム巻取り機の概
略断面図である。
【図3】カートリッジと第1の実施の形態に適用したア
ダプタの装填部を開放した状態を示す概略斜視図であ
る。
【図4】カートリッジを装填した状態のアダプタを示す
概略斜視図である。
【図5】アダプタに装填したカートリッジからのネガフ
ィルムの引き出しを示すアダプタの概略斜視図である。
【図6】第2の実施の形態に適用したアダプタを示す概
略斜視図である。
【図7】第2の実施の形態に適用したアダプタを用いた
カートリッジへのネガフィルムの巻き戻しを示す概略斜
視図である。
【符号の説明】
10 フィルム巻取り機 12 カートリッジ 14 ネガフィルム 30 アダプタ 48、64、198 テレンプ(案内手段) 102 カートリッジ装填部 104 フィルム巻き掛け部 122 アダプタ受け(アダプタ挿入部) 124 モータ(駆動手段) 148 ドライブシャフト 162 マイクロスイッチ(検出手段) 180 カートリッジ挿入アダプタ 190 カートリッジ受け(カートリッジ挿入部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の写真フィルムをカートリッジのス
    プール軸に巻き取って収容するフィルム巻取り機であっ
    て、 前記カートリッジが所定の位置に挿入・保持されるカー
    トリッジ挿入部と、 前記カートリッジから引出されている写真フィルムが巻
    き掛けられるフィルム巻き掛け部と、 前記カートリッジ挿入部と前記フィルム巻き掛け部の間
    に設けられ前記写真フィルムを挟持してカートリッジと
    の間で写真フィルムに所定の張力を付与しながら写真フ
    ィルムをカートリッジへ案内可能な案内手段と、 前記カートリッジ挿入部に挿入されるカートリッジのス
    プール軸に係合するシャフトと、 前記カートリッジ挿入部の所定の位置に前記カートリッ
    ジが挿入されたか否かを検出する検出手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて前記シャフトを回転
    駆動して前記カートリッジへ前記写真フィルムを巻き戻
    す駆動手段と、 を含むことを特徴とするフィルム巻取り機。
  2. 【請求項2】 長尺の写真フィルムを挿通口を遮光する
    ドアを有するカートリッジのスプール軸に巻き取って収
    容するフィルム巻取り機であって、 前記カートリッジを収容する収容部と収容部への前記カ
    ートリッジの着脱時にカートリッジのドアを開閉する開
    閉手段及び前記写真フィルムを挟持してカートリッジの
    挿通口へ案内すると共に写真フィルムに所定の張力を付
    与可能な案内手段を有するアダプタと、 前記アダプタが挿入されるアダプタ挿入部と、 前記カートリッジから引出されている写真フィルムが巻
    き掛けられるフィルム巻き掛け部と、 前記アダプタ挿入部に挿入されるアダプタ内のカートリ
    ッジのスプール軸に係合するシャフトと、 前記アダプタが前記アダプタ挿入部の所定の位置に挿入
    されたか否かを検出する検出手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて前記シャフトを回転
    駆動して前記カートリッジへ写真フィルムを巻き戻す駆
    動手段と、 を含むことを特徴とするフィルム巻取り機。
  3. 【請求項3】 前記アダプタに換えて、前記カートリッ
    ジが挿入されるカートリッジ挿入部と、前記写真フィル
    ムの中間部を挟持して前記カートリッジ挿入部に挿入さ
    れるカートリッジとの間で写真フィルムに所定の張力を
    付与しながら写真フィルムをカートリッジへ案内可能な
    案内手段と、を含むカートリッジ挿入アダプタが前記ア
    ダプタ挿入部へ挿入されることを特徴とする請求項2に
    記載のフィルム巻取り機。
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