JPH10132644A - 電子天びん - Google Patents
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- JPH10132644A JPH10132644A JP28956596A JP28956596A JPH10132644A JP H10132644 A JPH10132644 A JP H10132644A JP 28956596 A JP28956596 A JP 28956596A JP 28956596 A JP28956596 A JP 28956596A JP H10132644 A JPH10132644 A JP H10132644A
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Abstract
生じていても、位置センサを最適な位置に位置決めする
と同時に、ビームの平衡状態におけるフォースコイルと
磁気回路との位置関係をも容易に最適な状態に組み立て
ることのできる構造を持つ電子天びんを提供する。 【解決手段】 磁気回路41と位置センサ5とを、相互
に一体化した状態で基体10に固定することにより、位
置センサ5の位置調整時に、ビーム3の反り等により位
置センサ5が設計上の最適位置から逸脱して位置決めさ
れても、それに対応して磁気回路41が移動して、フォ
ースコイル42との位置関係が最適状態から逸脱するこ
とがない。
Description
天びんに関する。
一般に、図2にその概略構成図を模式的に示すように、
被測定荷重を負荷するための皿1が、可動柱21、上下
の平行な梁22a,22b、および基体10と一体構造
の固定柱23からなるロバーバル機構2の可動柱21に
よって支承される。また、その可動柱21には、基体1
0に固着された支点バネ31を中心として回動自在に支
承された天びんビーム3の一端が連結され、そのビーム
3の一端に皿1上の被測定荷重が伝達される。また、こ
のビーム3には、磁気回路41が作る磁場中で可動のフ
ォースコイル42が固着されるとともに、そのビーム3
の回動位置が位置センサ5で検出され、その位置検出結
果が一定の位置となるようにフォースコイル42に流れ
る電流が制御されることによって、このフォースコイル
42と磁気回路41で構成される電磁力発生装置4が被
測定荷重に対応した電磁力を発生し、ビーム3の姿勢が
水平の平衡状態に維持される。そして、そのビーム3の
平衡状態においてフォースコイル42に流れる電流か
ら、被測定荷重の大きさが算出される。なお、位置セン
サ5は、例えば発光素子と2つの受光素子によって構成
された非接触式のもので、発光素子からの出力光の各受
光素子への入射量が天びんビーム3の先端部の位置に応
じて変化することを利用している。
すると、図3にその構成例を断面図で示すように、磁気
回路41は、永久磁石41a,41bとこれらの間に配
置されるポールピース41c、および、これらを収容
し、かつ、基体10に固定されるヨーク41dによって
構成され、ポールピース41cの外周面とヨーク41d
の内周面との間に形成される筒状の空間に一様な静磁場
が形成されるようになっており、フォースコイル42に
はその空間中に置かれてその静磁場の方向に直交する方
向に電流が流され、その電流と磁場の強さに比例した電
磁力を発生できるようになっている。
衡型の電子天びんにおいては、天びんビーム3の平衡状
態における姿勢は位置センサ5の位置によって決まる。
また、フォースコイル42はビーム3に固着されている
ため、ビーム3の平衡状態におけるフォースコイル42
の位置は必然的に定まり、磁気回路41の配設位置との
関連においてこのフォースコイル42の磁気回路41中
での位置が決まる。
て回動自在に支承されるが、ビーム3の平衡状態におい
てはその支点バネ31が余り歪まないようにすること
が、ビーム3の変位によるゼロドリフトを生じさせない
上で望ましく、また、ビーム3の平衡状態を中心とした
振動時に、支点バネ31の回復力(バネ力)がその振動
の両側において等しく作用し、そのときの荷重データの
平均値を正確なものとする上で望ましい。従って、この
点においては、そのような支点バネ31が歪まない状態
でビーム3が平衡するように、組み立て時において位置
センサ5の基体10への取り付け位置を調整することが
望ましい。
たように筒状の磁場空間において一様となるように工夫
されるものの、図3に示したz方向各位置での磁界の強
さは、図4に例示するように、ポールピース41cの中
心からある程度以上離ると一様ではなくなる。従って、
フォースコイル42の磁気回路41中での位置が磁界強
さの一様な領域から逸脱すれば、フォースコイル42に
流れる電流と発生電磁力との間の相関がくずれるため、
このフォースコイル42は、ビーム3の平衡状態におい
てポールピース42cの中心に位置するように組み立て
ることが望ましく、その位置から離れた状態で組み立て
られた場合には、当初に不具合が生じなくても、経時的
な位置センサの僅かな位置変動によって上記の相関がく
ずれて、電子天びんの感度変化が生じるという問題があ
る。
ては、支点バネ31が歪まない状態でビーム3の姿勢を
定めるような治具を用意し、その状態で位置センサ5が
平衡状態を表す位置検出信号を出力するよう、位置セン
サ5の位置を合わせる方法等が採用されるが、これによ
り、位置センサ5の位置を最適な位置に合わせることが
できる。
材は、以上の調整により、他の部材間の位置関係、具体
的にはビーム3の平衡状態におけるフォースコイル42
と磁気回路41との位置関係が最適となるように設計さ
れる。しかし、特に長尺のビーム3は、その全数を反り
や曲がりが全く生じないように加工することは困難であ
り、このような反りや曲がりがある程度生じているビー
ム3を組み込む場合には、位置センサ5の位置調整を行
うことによって、ビーム3の平衡状態におけるフォース
コイル42と磁気回路41との位置関係が最適ではなく
なり、前記した問題が生じてしまう。
もので、天びんビームにある程度の反りや曲がりが生じ
ていても、位置センサを最適な位置に位置決めすると同
時に、ビームの平衡状態におけるフォースコイルと磁気
回路との位置関係を容易に最適な状態として組み立てる
ことのできる構造を持つ電子天びんの提供を目的として
いる。
め、本発明では、電磁力平衡型の電子天びんにおいて、
磁気回路と位置センサとが、相互に一体化された状態で
基体に固定されている、という構成を採用している。
ームの平衡状態におけるフォースコイルと磁気回路との
位置関係が最適状態からずれる理由は、ビームの反りや
曲がり等に起因して、位置センサの取り付け位置と、ビ
ームの平衡状態におけるフォースコイルの位置が設計上
での最適位置から逸脱するからに他ならない。本発明の
構成によれば、天びんメカニズムの組み立て時におい
て、位置センサを最適位置に調整したとき、ビームの反
りや曲がりに起因して位置センサ並びにフォースコイル
が設計上の最適位置から逸脱しても、位置センサと磁気
回路が一体化されているが故に、その逸脱量に応じて磁
気回路の基体への取り付け位置も変化する。従って、前
記した治具等を用いた位置センサの位置調整により、実
質的に磁気回路も位置調整されて、ビームの平衡状態に
おけるフォースコイルとの位置関係が最適な状態とな
る。
んメカニズムの要部構成図である。被測定荷重を載せる
ための皿1はロバーバル機構2の可動柱21に支承され
ている。ロバーバル機構2は可動柱21を上下の梁22
a,22bによって固定柱23に支承したものであり、
従来と同様に固定柱23は基体10と一体構造とされて
いる。
基体10に対して回動自在に支承されているとともに、
その一端が連結部材32を介して可動柱21に連結さ
れ、他端側にはフォースコイル42が固着されている。
また、このビーム3の回動位置は、ビーム3の他端部に
設けられた前記したものと同等の非接触式の位置センサ
5によって検出される。
たものと同等の磁気回路41内に可動に設けられ、これ
らで電磁力発生装置4を構成するが、この磁気回路41
は、基体10に対してブラケット6を介して取り付けら
れている。ブラケット6は、磁気回路41を固着する水
平部61と、基体10に形成された垂直面に複数のネジ
Bにより固定される鉛直部62とからなり、この鉛直部
62には、各ネジBを貫通させた状態で少なくとも上下
方向に移動可能な貫通孔Hが形成されている。
いては基体10に直接的に固着されておらず、持ち出し
部材7を介して磁気回路41のヨーク41dに対して固
着されており、従ってこの位置センサ5は磁気回路41
と一体化された状態で基体10に固定されることにな
る。
において例えば以下のような調整を行うことによって、
各部材を容易に最適な位置関係のもとに組み立てること
ができる。
を持ち出し部材7によってあらかじめ一体化してブラケ
ット6の水平部61に固着しておく。また、ブラケット
6はその垂直部62においてネジBによって基体10に
仮止めしておく。
ネ31の固着面に対し、これらが共通の鉛直面上に位置
させた状態で位置決めできるような適当な治具を当接さ
せてることによって、ビーム3の姿勢を支点バネ31の
歪みが無くなるような姿勢に規制した状態で、位置セン
サ5の上下方向位置を変化させてその出力がビーム3の
平衡状態を表す出力となる位置を探索し、その位置でブ
ラケット6をネジBにより基体10に固定する。
が平衡状態において支点バネ31を歪ませない最適な位
置に位置決めされた状態となる。そして、この状態にお
いて、ビーム3に反りや曲がりがあってその位置センサ
5の位置が設計上の最適位置から逸脱して、その分、ビ
ーム3の平衡状態におけるフォースコイル42の位置が
設計上の最適位置から逸脱していても、それに対応して
位置センサ5の位置決め時に磁気回路41が移動するた
め、フォースコイル42と磁気回路41との位置関係に
ついても、自動的にフォースコイル42がポールピース
42cの略中心に位置する最適な位置関係に調整される
ことになる。
本発明の実施の形態は、従って、ゼロドリフトが少な
く、かつ、感度の安定した電子天びんとなる。なお、本
発明は、位置センサと磁気回路とが一体化された状態で
基体に固定されていることを特徴とするものであって、
位置センサと磁気回路との一体化のための構造や、磁気
回路の基体への取り付け構造等については、以上の実施
の形態で例示した構造に限定されることなく、上記の特
徴を達成できるものであれば任意の構造を採用し得るこ
とは勿論である。
ビームの位置を検出するための位置センサと、電磁力発
生装置の磁気回路とを一体化した状態で基体に固定した
構造を備えているため、ビームの平衡状態においてその
支点バネに歪みを生じさせないように位置センサを最適
位置に位置決めしたとき、それと一体的に磁気回路が移
動するから、ビームに反りや曲がりがあって位置センサ
が設計上の最適位置から逸脱しても、それに対応して磁
気回路の位置が変化し、フォースコイルとの位置関係は
常に最適な関係に保たれる。従って、本発明によれば、
組み立て時における簡単な調整により、ゼロドリフトが
少なく、かつ、感度の安定した天びんを容易に得ること
ができる。
構成図
ニズムの概略構成図
向各位置での磁界強さを例示するグラフ
Claims (1)
- 【請求項1】 被測定荷重を負荷するための皿に係合す
る天びんビームにフォースコイルを固着し、かつ、その
フォースコイルを磁気回路が作る磁場中に可動に配置す
るとともに、上記ビームの回動位置を位置センサで検出
して、その検出結果が一定となるように上記フォースコ
イルに流す電流を制御することによって当該ビームを平
衡させ、その平衡状態でフォースコイルに流れる電流の
大きさから被測定荷重の大きさを計測する電子天びんに
おいて、上記磁気回路と位置センサとが、相互に一体化
された状態で基体に固定されていることを特徴とする電
子天びん。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28956596A JP3588941B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 電子天びん |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28956596A JP3588941B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 電子天びん |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10132644A true JPH10132644A (ja) | 1998-05-22 |
JP3588941B2 JP3588941B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28956596A Expired - Fee Related JP3588941B2 (ja) | 1996-10-31 | 1996-10-31 | 電子天びん |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3588941B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006189330A (ja) * | 2005-01-06 | 2006-07-20 | Shimadzu Corp | 電子天びん |
JP2013134252A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-07-08 | Mettler-Toledo Ag | 光電位置センサを備え電磁力補正原理に基づいた秤量セル |
-
1996
- 1996-10-31 JP JP28956596A patent/JP3588941B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006189330A (ja) * | 2005-01-06 | 2006-07-20 | Shimadzu Corp | 電子天びん |
JP2013134252A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-07-08 | Mettler-Toledo Ag | 光電位置センサを備え電磁力補正原理に基づいた秤量セル |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3588941B2 (ja) | 2004-11-17 |
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