JPH10131910A - シリンダー装置使用の旋回装置 - Google Patents

シリンダー装置使用の旋回装置

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JPH10131910A
JPH10131910A JP29226996A JP29226996A JPH10131910A JP H10131910 A JPH10131910 A JP H10131910A JP 29226996 A JP29226996 A JP 29226996A JP 29226996 A JP29226996 A JP 29226996A JP H10131910 A JPH10131910 A JP H10131910A
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JP
Japan
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turning
cylinder
cylinder device
steering
cylinder devices
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Pending
Application number
JP29226996A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuaki Nasukawa
勝章 名須川
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TCM Corp
Original Assignee
Toyo Umpanki Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP29226996A priority Critical patent/JPH10131910A/ja
Publication of JPH10131910A publication Critical patent/JPH10131910A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B15/00Fluid-actuated devices for displacing a member from one position to another; Gearing associated therewith
    • F15B15/02Mechanical layout characterised by the means for converting the movement of the fluid-actuated element into movement of the finally-operated member
    • F15B15/06Mechanical layout characterised by the means for converting the movement of the fluid-actuated element into movement of the finally-operated member for mechanically converting rectilinear movement into non- rectilinear movement

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダー装置による旋回体の正逆の旋回角
度は180 度以内となり、それ以上の旋回角度は事実上、
不可能であった。 【解決手段】 旋回体1と固定部3側との間に、共通の
連結軸8により旋回体1に連結した一対のシリンダー装
置10,15を配設して、旋回体1を、180 度以上の大きな
旋回角度で左右に旋回可能とした。両シリンダー装置1
0,15は、油圧回路19の切り換えで互いに逆方向の伸縮
駆動や同方向の伸縮駆動を同時に行い、このシリンダー
装置10,15の同時の駆動力によって、旋回体1の左右旋
回のいずれにおいても、十分な旋回駆動力を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば換向車軸
のステアリング制御,旋回台の位置制御,回転フォーク
の位置制御,サイドダンプバケットの位置制御などに採
用されるシリンダー装置使用の旋回装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の旋回制御はモータにより
行っていたが、連続回転向きのモータでは無駄が多い。
また別な構成として、ラック形式も採用されているが、
このラック形式は機構が複雑となり、コスト高となる。
そこで、これらの問題点を解決するものとして、図16に
示すシリンダー装置使用の形式が採用されている。この
形式は、旋回体40と固定部41との間に一本のシリンダー
装置42が配設され、このシリンダー装置42を伸縮駆動す
ることで、旋回体40を旋回軸心43の周りで正逆に回転さ
せている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したシリ
ンダー形式によると、シリンダー装置42による旋回体40
の正逆の旋回角度(回転角度)Θは180 度以内、すなわ
ちΘ<180 度となり、それ以上の旋回角度は事実上、不
可能である。これに対し、特に自走台車などの車両は、
横行、斜行、スピンターンなどの複雑な走行モードが要
求されるため、そのステアリングの角度は180 度以上で
あることが望ましい。
【0004】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、無駄が少なく、しかも機構が簡単でかつ安価なシリ
ンダー装置使用の形式でありながら、180 度以上の大き
な旋回角度(たとえば、0度≦旋回角度<360 度)を可
能にし得、しかも十分な旋回駆動力を得られるシリンダ
ー装置使用の旋回装置を提供することを目的としたもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載のシリンダー装置
使用の旋回装置は、旋回体と固定部側との間に一対のシ
リンダー装置が配設され、これらシリンダー装置は、共
通の連結軸により旋回体に連結され、両シリンダー装置
は、油圧回路の切り換えにより互いに逆方向の伸縮駆動
や同方向の伸縮駆動を同時に行い、両シリンダー装置の
同時の駆動力によって旋回体が正逆に旋回されることを
特徴としたものである。
【0006】したがって請求項1の発明によると、二本
のシリンダー装置を用い、そして油圧回路を切り換えて
制御することで、旋回体を、180 度以上の大きな旋回角
度で左右に旋回し得る。しかも、左右の旋回のいずれに
おいても両シリンダー装置を伸縮駆動することで、十分
な旋回駆動力を得ることになる。
【0007】また本発明の請求項2記載のシリンダー装
置使用の旋回装置は、上記した請求項1記載の構成にお
いて、旋回体が車両のステアリング用旋回台であること
を特徴としたものである。
【0008】したがって請求項2の発明によると、車両
のステアリング用旋回台を180 度以上の大きなステアリ
ング角度で旋回し得る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
車両のステアリング用旋回台に採用した状態として図1
〜図15に基づいて説明する。
【0010】図1、図2において、旋回体の一例である
車両のステアリング用旋回台1は、旋回軸心2の周りで
正逆に回転自在に構成されている。固定部側の一例であ
る車両本体3と前記ステアリング用旋回台1との間に
は、第一シリンダー装置10と第二シリンダー装置15とが
配設されている。すなわち両シリンダー装置10,15は、
その本体(テール側)11,16が枢支軸12,17を介して車
両本体3側に枢着され、そして各ピストンロッド13,18
の遊端が、前記ステアリング用旋回台1の旋回軸心2に
対して偏心された位置に、共通の連結軸8を介して連結
されている。
【0011】両シリンダー装置10,15は、油圧回路(後
述する。)の切り換えにより、互いに逆方向の伸縮駆動
や同方向の伸縮駆動を同時に行い、そして、両シリンダ
ー装置10,15の同時の駆動力によって、ステアリング用
旋回台1が正逆に旋回されるように構成されている。
【0012】すなわち、両シリンダー装置10,15の位置
を設定する方式の一例を述べると、まず、いずれか(一
本目)となる第一シリンダー装置10における本体11側を
決め、枢支軸12を介して前記車両本体3側に枢着させ
る。次いで、ステアリング用旋回台1において旋回軸心
2を中心とした円軌跡Aを描き、この円軌跡Aに対し
て、枢支軸12の軸心を通る接線Bを引き、接点Cを求め
る。
【0013】そして、この接点Cと旋回軸心2を通る線
D上に、他の(二本目)の第二シリンダー装置15におけ
る本体16側を決め、以て本体16を、枢支軸17を介して車
両本体3側に枢着させる。その後に、両シリンダー装置
10,15の対称線Eと円軌跡Aとの交点上に連結軸8の位
置を求め、これをセンター位置として両ピストンロッド
13,18を連結させる。
【0014】さらに、ステアリング用旋回台1の旋回範
囲は、中立位置を中央部に含みかつ左右に広がる旋回領
域F(ほぼ90度)と、この旋回領域Fの端部に連なる一
対の旋回領域G,H(いずれもほぼ90度)と、これら旋
回領域G,H間の旋回領域I(ほぼ90度)とに、四等分
して設定されるとともに、境界部J,K,L,Mが設定
される。
【0015】図3に示すように、上記の作動を実現させ
るための油圧回路19が設けられる。すなわち、両シリン
ダー装置10,15に対応して、それぞれソレノイドバルブ
20,25が設けられ、さらに、両ソレノイドバルブ20,25
に接続された共通の比例電磁バルブ33が設けられる。こ
こで、両ソレノイドバルブ20,25は、旋回領域F〜Iに
よって切り換えられ、また比例電磁バルブ33は、左右の
旋回方向、すなわち右旋回Nと左旋回Oとによって切り
換えられる。そして、旋回領域F〜Iと左右の旋回O,
Nとによって、両シリンダー装置10,15の伸縮駆動が決
定され、以て旋回可能となる。
【0016】また、両シリンダー装置10,15の収縮用室
に接続される収縮側配管21,26と、両シリンダー装置1
0,15の伸展用室に接続される伸展側配管22,27とが並
行状に配設され、これら配管21,26、22,27は、前記ソ
レノイドバルブ20,25の一方側のポートに接続される。
さらに、両ソレノイドバルブ20,25の他方側のポート間
は、一対の給排用配管30,31により接続され、これら給
排用配管30,31は、前記比例電磁バルブ33の一方側のポ
ートに接続されている。そして、比例電磁バルブ33の他
方側のポートには、油圧ポンプ34や油タンク35が接続さ
れている。
【0017】なお、ステアリングハンドル(図示せ
ず。)に取り付けられたセンサー(図示せず。)によ
り、ステアリングハンドルの旋回方向が検出され、ま
た、ステアリング用旋回台1に設けられたセンサー(図
示せず。)により、ステアリングハンドルがどの旋回領
域F〜Iにあるのか、すなわち旋回領域F〜Iおよび境
界部J〜Mが検出されるように構成されている。
【0018】以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。図1、図3にはステアリング用旋回台1の
中立位置、すなわち連結軸8を旋回領域Fの中央部分に
位置させた状態が示されている。このとき、油圧回路19
では図3に示すように、両ソレノイドバルブ20,25なら
びに比例電磁バルブ33が閉動(ロック)されている。そ
して、ステアリングハンドルに取り付けられたセンサー
により、ステアリングハンドルは中立であることが検出
され、またステアリング用旋回台1に設けられたセンサ
ーにより、ステアリングハンドルは旋回領域Fにあるこ
とが検出されている。 [I.中立位置から旋回領域Iへの右旋回N]上記した
図1、図3の中立位置からステアリング用旋回台1を右
旋回Nさせるとき、ステアリングハンドルを右回転させ
る。このとき各センサーで、ステアリングハンドルが旋
回領域Fにあることと、ステアリングハンドルが右方向
に回転されたこととが検出され、その信号によって各バ
ルブ20,21、33が切り換えられる。
【0019】すなわち油圧回路19では、図4に示すよう
に、比例電磁バルブ33が右旋回N側に切り替わり、さら
に両ソレノイドバルブ20,25が旋回領域F側に切り替わ
る。これにより油圧ポンプ34からの油圧は、比例電磁バ
ルブ33を介して給排用配管30へ送られ、そしてソレノイ
ドバルブ20ならびに伸展側配管22を介して第一シリンダ
ー装置10の伸展室に送られ、同時に、ソレノイドバルブ
25ならびに収縮側配管26を介して第二シリンダー装置15
の収縮室に送られる。
【0020】したがって、第一シリンダー装置10が伸展
駆動されるとともに、第二シリンダー装置15が収縮駆動
され、以てステアリング用旋回台1は、二本のシリンダ
ー装置10,15の同時の駆動力により右旋回Nさせられ
る。その際に、油圧ポンプ34からの油圧が通らない他の
油圧経路部分では、両シリンダー装置10,15の内部の油
が油タンク35にドレンされている。
【0021】このように、二本のシリンダー装置10,15
の駆動力によりステアリング用旋回台1が右旋回Nさせ
られ、そして図2の実線に示すように、連結軸8が旋回
領域Fと旋回領域Gとの境界部Jに達すると、これをス
テアリング用旋回台1のセンサーが検出し、図5に示す
ようにソレノイドバルブ20のみが旋回領域G側に切り替
わる。これによって、油圧ポンプ34から給排用配管30へ
送られている油圧は、収縮側配管21を介して第一シリン
ダー装置10の収縮室に送られ、このとき第二シリンダー
装置15の収縮室への送りは継続されている。したがっ
て、両シリンダー装置10,15ともに収縮駆動され、以て
ステアリング用旋回台1は、二本のシリンダー装置10,
15の同時の駆動力により右旋回Nが継続される。
【0022】このように、二本のシリンダー装置10,15
の駆動力によりステアリング用旋回台1が右旋回Nさせ
られ、そして図2の仮想線イに示すように、連結軸8が
旋回領域Gと旋回領域Iとの境界部Kに達すると、これ
をステアリング用旋回台1のセンサーが検出し、図6に
示すようにソレノイドバルブ25のみが旋回領域I側に切
り替わる。これによって、油圧ポンプ34から給排用配管
30へ送られている油圧は、伸展側配管27を介して第二シ
リンダー装置15の伸展室に送られ、このとき第一シリン
ダー装置10の収縮室への送りは継続されている。したが
って、第一シリンダー装置10が収縮駆動されると同時に
第二シリンダー装置15が伸展駆動され、以てステアリン
グ用旋回台1は、二本のシリンダー装置10,15の同時の
駆動力により右旋回Nが継続される。 [II.旋回領域Iから中立位置への左旋回O]上述した
ようにして、たとえば旋回領域Iにまで右旋回Nさせた
のち、左旋回Oさせて中立位置に戻すとき、ステアリン
グハンドルを左回転させる。このとき各センサーで、ス
テアリングハンドルが領域Iにあることと、ステアリン
グハンドルが左方向に回転されたこととが検出される。
【0023】すると油圧回路19では、図7に示すよう
に、比例電磁バルブ33のみが左旋回O側に切り替わる。
これにより油圧ポンプ34からの油圧は、比例電磁バルブ
33を介して給排用配管31へ送られ、そしてソレノイドバ
ルブ20ならびに伸展側配管22を介して第一シリンダー装
置10の伸展室に送られ、同時に、ソレノイドバルブ25な
らびに収縮側配管26を介して第二シリンダー装置15の収
縮室に送られる。
【0024】したがって、第一シリンダー装置10が伸展
駆動されるとともに、第二シリンダー装置15が収縮駆動
され、以てステアリング用旋回台1は、二本のシリンダ
ー装置10,15の同時の駆動力により左旋回Oさせられ
る。
【0025】このように、二本のシリンダー装置10,15
の駆動力によりステアリング用旋回台1が左旋回Oさせ
られ、そして図2の仮想線イに示すように、連結軸8が
旋回領域Iと旋回領域Gとの境界部Kに達すると、これ
をステアリング用旋回台1のセンサーが検出し、図8に
示すようにソレノイドバルブ25のみが旋回領域G側に切
り替わる。これによって、油圧ポンプ34から給排用配管
31へ送られている油圧は、伸展側配管27を介して第二シ
リンダー装置15の伸展室に送られ、このとき第一シリン
ダー装置10の伸展室への送りは継続されている。したが
って、両シリンダー装置10,15ともに伸展駆動され、以
てステアリング用旋回台1は、二本のシリンダー装置1
0,15の同時の駆動力により左旋回Oが継続される。
【0026】このように、二本のシリンダー装置10,15
の駆動力によりステアリング用旋回台1が左旋回Oさせ
られ、そして図2の実線に示すように、連結軸8が旋回
領域Gと旋回領域Fとの境界部Jに達すると、これをス
テアリング用旋回台1のセンサーが検出し、図9に示す
ようにソレノイドバルブ20のみが旋回領域F側に切り替
わる。これによって、油圧ポンプ34から給排用配管31へ
送られている油圧は、収縮側配管21を介して第一シリン
ダー装置10の収縮室に送られ、このとき第二シリンダー
装置15の伸展室への送りは継続されている。したがっ
て、第一シリンダー装置10が収縮駆動されると同時に第
二シリンダー装置15が伸展駆動され、以てステアリング
用旋回台1は、二本のシリンダー装置10,15の同時の駆
動力により左旋回Oが継続される。 [III .中立位置から旋回領域Iへの左旋回O]上記し
た図1、図3の中立位置から、ステアリング用旋回台1
を左旋回Oさせるとき、ステアリングハンドルを左回転
させる。このとき各センサーで、ステアリングハンドル
が旋回領域Fにあることと、ステアリングハンドルが左
方向に回転されたこととが検出され、その信号によって
各バルブ20,21、33が切り換えられる。
【0027】すなわち油圧回路19では、図10に示すよう
に、比例電磁バルブ33が左旋回O側に切り替わり、さら
に両ソレノイドバルブ20,25が旋回領域F側に切り替わ
る。これにより油圧ポンプ34からの油圧は、比例電磁バ
ルブ33を介して給排用配管31へ送られ、そしてソレノイ
ドバルブ20ならびに収縮側配管21を介して第一シリンダ
ー装置10の収縮室に送られ、同時に、ソレノイドバルブ
25ならびに伸展側配管27を介して第二シリンダー装置15
の伸展室に送られる。
【0028】したがって、第一シリンダー装置10が収縮
駆動されるとともに、第二シリンダー装置15が伸展駆動
され、以てステアリング用旋回台1は、二本のシリンダ
ー装置10,15の同時の駆動力により左旋回Oさせられ
る。
【0029】このように、二本のシリンダー装置10,15
の駆動力によりステアリング用旋回台1が左旋回Oさせ
られ、そして図2の仮想線ロに示すように、連結軸8が
旋回領域Fと旋回領域Hとの境界部Lに達すると、これ
をステアリング用旋回台1のセンサーが検出し、図11に
示すようにソレノイドバルブ25のみが旋回領域H側に切
り替わる。これによって、油圧ポンプ34から給排用配管
31へ送られている油圧は、収縮側配管26を介して第二シ
リンダー装置15の収縮室に送られ、このとき第一シリン
ダー装置10の収縮室への送りは継続されている。したが
って、両シリンダー装置10,15ともに収縮駆動され、以
てステアリング用旋回台1は、二本のシリンダー装置1
0,15の同時の駆動力により左旋回Oが継続される。
【0030】このように、二本のシリンダー装置10,15
の駆動力によりステアリング用旋回台1が左旋回Oさせ
られ、そして図2の仮想線ハに示すように、連結軸8が
旋回領域Hと旋回領域Iとの境界部Mに達すると、これ
をステアリング用旋回台1のセンサーが検出し、図12に
示すようにソレノイドバルブ20のみが旋回領域I側に切
り替わる。これによって、油圧ポンプ34から給排用配管
31へ送られている油圧は、伸展側配管22を介して第一シ
リンダー装置10の伸展室に送られ、このとき第二シリン
ダー装置15の収縮室への送りは継続されている。したが
って、第一シリンダー装置10が伸展駆動されると同時に
第二シリンダー装置15が収縮駆動され、以てステアリン
グ用旋回台1は、二本のシリンダー装置10,15の同時の
駆動力により左旋回Oが継続される。 [IV.旋回領域Iから中立位置への右旋回N]上述した
ようにして、たとえば旋回領域Iにまで左旋回Oさせた
のち、右旋回Nさせて中立位置に戻すとき、ステアリン
グハンドルを右回転させる。このとき各センサーで、ス
テアリングハンドルが旋回領域Iにあることと、ステア
リングハンドルが右方向に回転されたこととが検出さ
れ、その信号によって各バルブ20,21、33が切り換えら
れる。
【0031】すなわち油圧回路19では、図13に示すよう
に、比例電磁バルブ33が右旋回N側に切り替わる。これ
により油圧ポンプ34からの油圧は、比例電磁バルブ33を
介して給排用配管30へ送られ、そしてソレノイドバルブ
20ならびに収縮側配管21を介して第一シリンダー装置10
の収縮室に送られ、同時に、ソレノイドバルブ25ならび
に伸展側配管27を介して第二シリンダー装置15の伸展室
に送られる。
【0032】したがって、第一シリンダー装置10が収縮
駆動されるとともに、第二シリンダー装置15が伸展駆動
され、以てステアリング用旋回台1は、二本のシリンダ
ー装置10,15の同時の駆動力により右旋回Nさせられ
る。
【0033】このように、二本のシリンダー装置10,15
の駆動力によりステアリング用旋回台1が右旋回Nさせ
られ、そして図2の仮想線ハに示すように、連結軸8が
旋回領域Iと旋回領域Hとの境界部Mに達すると、これ
をステアリング用旋回台1のセンサーが検出し、図14に
示すようにソレノイドバルブ20のみが旋回領域H側に切
り替わる。これによって、油圧ポンプ34から給排用配管
30へ送られている油圧は、伸展側配管22を介して第一シ
リンダー装置10の伸展室に送られ、このとき第二シリン
ダー装置15の伸展室への送りは継続されている。したが
って、両シリンダー装置10,15ともに伸展駆動され、以
てステアリング用旋回台1は、二本のシリンダー装置1
0,15の同時の駆動力により右旋回Nが継続される。
【0034】このように、二本のシリンダー装置10,15
の駆動力によりステアリング用旋回台1が右旋回Nさせ
られ、そして図2の仮想線ロに示すように、連結軸8が
旋回領域Hと旋回領域Fとの境界部Lに達すると、これ
をステアリング用旋回台1のセンサーが検出し、図15に
示すようにソレノイドバルブ25のみが旋回領域F側に切
り替わる。これによって、油圧ポンプ34から給排用配管
30へ送られている油圧は、収縮側配管26を介して第二シ
リンダー装置15の収縮室に送られ、このとき第一シリン
ダー装置10の伸展室への送りは継続されている。したが
って、第一シリンダー装置10が伸展駆動されると同時に
第二シリンダー装置15が収縮駆動され、以てステアリン
グ用旋回台1は、二本のシリンダー装置10,15の同時の
駆動力により右旋回Nが継続される。
【0035】このように二本のシリンダー装置10,15を
用い、そして油圧回路19を切り換えて制御することで、
ステアリング用旋回台1を、一本のシリンダー装置の制
御では対応できなかった180 度以上の大きなステアリン
グ角度(たとえば、0度≦旋回角度<360 度)で旋回し
得る。また、右旋回Nや左旋回Oのいずれにおいても両
シリンダー装置10,15を伸縮駆動することで、十分な旋
回駆動力を得ることになる。
【0036】すなわち、たとえば同じサイズのシリンダ
ー装置を用いた場合の旋回駆動力の大きさを相対比較す
る(シリンダー装置が2本の形式は、旋回台が360 度旋
回すると仮定する。)と、 シリンダー装置が1本の形式・・・・・・・・・・・・・・・0〜1 シリンダー装置が2本で交互に駆動される形式・・・・・約0.7 〜1 シリンダー装置が2本で同時に駆動される形式・・・・・約1〜1.4 となる。ここで、シリンダー装置が2本で交互に駆動さ
れる形式は、シリンダー装置が1本の形式に比べて旋回
台が360 度旋回するという長所がある反面、両シリンダ
ー装置を交互に切り換えているため、その旋回駆動力は
シリンダー装置が1本の形式と変わらず、不経済であ
る。
【0037】これに対して本発明に相当する、シリンダ
ー装置が2本で同時に駆動される形式では、旋回台が36
0 度旋回するという長所とともに、シリンダー装置が2
本で交互に駆動される形式に比べて、約1.4 倍の十分な
旋回駆動力を得られる。換言すれば、シリンダー装置が
2本で交互に駆動される形式とシリンダー装置が2本で
同時に駆動される形式との旋回駆動力が同じであると
き、この同時駆動形式では、シリンダーサイズ(受圧面
積)は約0.7 倍でよいため、全体をコンパクトに構成し
得る。
【0038】そして、二本のシリンダー装置10,15をス
テアリング用旋回台1に一点で連結しているため、すな
わち、両シリンダー装置10,15を、ステアリング用旋回
台1に対して共通の連結軸8で連結しているため、油圧
回路19によってステアリング用旋回台1を360 度に亘っ
て連続的に旋回(回転)させることができ、低速の油圧
モータとしても使用することができるとともに、構造を
簡素化できる。
【0039】すなわち、[I.中立位置から旋回領域I
への右旋回N]に引き続いて[IV.旋回領域Iから中立
位置への右旋回N]を行え、[III .中立位置から旋回
領域Iへの左旋回O]に引き続いて[II.旋回領域Iか
ら中立位置への左旋回O]を行え、[II.旋回領域Iか
ら中立位置への左旋回O]に引き続いて[III .中立位
置から旋回領域Iへの左旋回O]を行え、[IV.旋回領
域Iから中立位置への右旋回N]に引き続いて[I.中
立位置から旋回領域Iへの右旋回N]を行える。
【0040】なお、境界部J〜Mで両シリンダー装置1
0,15の一方をストロークエンドとしたときには、その
時点でソレノイドバルブ20,25を切り換えるように構成
することで、両シリンダー装置10,15の伸縮駆動を反転
し得る。そのとき、他方のシリンダー装置15,10では伸
縮駆動を継続しているため、ステアリング用旋回台1の
旋回は連続的に円滑に行われる。
【0041】上記した実施の形態では、旋回体として自
走台車のステアリング用旋回台1が示されているが、こ
れは、旋回台の位置制御,回転フォークの位置制御,サ
イドダンプバケットの位置制御など、各種旋回体を旋回
させるためのシリンダー装置使用の旋回装置として利用
できるものである。
【0042】上記した実施の形態では、中立位置、旋回
領域F〜I、境界部J〜M、右旋回N、左旋回Oなどの
表現を用いているが、これは説明の理解を容易にするた
めの表現であって、限定されるものではない。すなわ
ち、たとえば自走台車では、必ずしも中立位置が旋回範
囲の中央にくるものではない。
【0043】上記した実施の形態では、油圧回路19にソ
レノイドバルブ20,25が使用されているが、これらソレ
ノイドバルブ20,25に代えて、油圧回路19内の油圧の大
きさによって動作する油圧切り換えバルブを用いてもよ
い。
【0044】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、無
駄が少なく、しかも機構が簡単でかつ安価なシリンダー
装置使用の形式でありながら、二本のシリンダー装置を
用い、そして油圧回路を切り換えて制御することで、旋
回体を、180 度以上の大きな角度で左右に旋回できる。
しかも、左右の旋回のいずれにおいても両シリンダー装
置を伸縮駆動することで、十分な旋回駆動力を得ること
ができ、換言すれば、一対のシリンダー装置を交互に駆
動する形式と同時に駆動する形式との旋回駆動力が同じ
であるとき、この同時駆動形式では、シリンダーサイズ
(受圧面積)を小型化でき、全体をコンパクトに構成で
きる。
【0045】また上記した本発明の請求項2によると、
ステアリング用旋回台を180 度以上の大きなステアリン
グ角度で旋回でき、特に自走台車などの車両における、
横行、斜行、スピンターンなどの複雑な走行モードに好
適に対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、シリンダー
装置使用の旋回装置における中立位置の平面図である。
【図2】同シリンダー装置使用の旋回装置における右旋
回時の平面図である。
【図3】同シリンダー装置使用の旋回装置における中立
位置での油圧回路図である。
【図4】同シリンダー装置使用の旋回装置において、中
立位置での右旋回切り換え時の油圧回路図である。
【図5】同シリンダー装置使用の旋回装置において、右
旋回時における境界部Jでの切り換え時の油圧回路図で
ある。
【図6】同シリンダー装置使用の旋回装置において、右
旋回時における境界部Kでの切り換え時の油圧回路図で
ある。
【図7】同シリンダー装置使用の旋回装置において、旋
回領域Iでの左旋回切り換え時の油圧回路図である。
【図8】同シリンダー装置使用の旋回装置において、左
旋回時における境界部Kでの切り換え時の油圧回路図で
ある。
【図9】同シリンダー装置使用の旋回装置において、左
旋回時における境界部Jでの切り換え時の油圧回路図で
ある。
【図10】同シリンダー装置使用の旋回装置において、
中立位置での左旋回切り換え時の油圧回路図である。
【図11】同シリンダー装置使用の旋回装置において、
左旋回時における境界部Lでの切り換え時の油圧回路図
である。
【図12】同シリンダー装置使用の旋回装置において、
左旋回時における境界部Mでの切り換え時の油圧回路図
である。
【図13】同シリンダー装置使用の旋回装置において、
旋回領域Iでの右旋回切り換え時の油圧回路図である。
【図14】同シリンダー装置使用の旋回装置において、
右旋回時における境界部Mでの切り換え時の油圧回路図
である。
【図15】同シリンダー装置使用の旋回装置において、
右旋回時における境界部Lでの切り換え時の油圧回路図
である。
【図16】従来例を示し、シリンダー装置使用の旋回装
置における旋回動作時の平面図である。
【符号の説明】
1 ステアリング用旋回台(旋回体) 2 旋回軸心 3 車両本体(固定部) 8 共通の連結軸 10 第一シリンダー装置 12 枢支軸 15 第二シリンダー装置 17 枢支軸 19 油圧回路 20 ソレノイドバルブ 21 収縮側配管 22 伸展側配管 25 ソレノイドバルブ 26 収縮側配管 27 伸展側配管 30 給排用配管 31 給排用配管 33 比例電磁バルブ F 旋回領域 G 旋回領域 H 旋回領域 I 旋回領域 J 境界部 K 境界部 L 境界部 M 境界部 N 右旋回 O 左旋回

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回体と固定部側との間に一対のシリン
    ダー装置が配設され、これらシリンダー装置は、共通の
    連結軸により旋回体に連結され、両シリンダー装置は、
    油圧回路の切り換えにより互いに逆方向の伸縮駆動や同
    方向の伸縮駆動を同時に行い、両シリンダー装置の同時
    の駆動力によって旋回体が正逆に旋回されることを特徴
    とするシリンダー装置使用の旋回装置。
  2. 【請求項2】 旋回体が車両のステアリング用旋回台で
    あることを特徴とする請求項1記載のシリンダー装置使
    用の旋回装置。
JP29226996A 1996-11-05 1996-11-05 シリンダー装置使用の旋回装置 Pending JPH10131910A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109262190A (zh) * 2018-11-29 2019-01-25 苏州哈工易科机器人有限公司 气动变位机构

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CN109262190A (zh) * 2018-11-29 2019-01-25 苏州哈工易科机器人有限公司 气动变位机构

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Effective date: 20031104