JPH09291904A - シリンダー装置使用の旋回装置 - Google Patents

シリンダー装置使用の旋回装置

Info

Publication number
JPH09291904A
JPH09291904A JP10880296A JP10880296A JPH09291904A JP H09291904 A JPH09291904 A JP H09291904A JP 10880296 A JP10880296 A JP 10880296A JP 10880296 A JP10880296 A JP 10880296A JP H09291904 A JPH09291904 A JP H09291904A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder device
turning
cylinder
steering
driven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10880296A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kinoshita
孝二 木之下
Katsuaki Nasukawa
勝章 名須川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TCM Corp
Original Assignee
Toyo Umpanki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Umpanki Co Ltd filed Critical Toyo Umpanki Co Ltd
Priority to JP10880296A priority Critical patent/JPH09291904A/ja
Publication of JPH09291904A publication Critical patent/JPH09291904A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダー装置による旋回体の正逆の旋回角
度は180 °以内となり、それ以上の旋回角度は事実上、
不可能であった。 【解決手段】 いずれか一方のシリンダー装置10(15)
のみを旋回用駆動することで、旋回体1を片側において
90°以上の旋回角度で左右に旋回でき、他方のシリンダ
ー装置15(10)のみを旋回用駆動することで、旋回体1
を反対側において90°以上の旋回角度で左右に旋回でき
る。その際に残りシリンダー装置10,15は非駆動で追従
させる。二本のシリンダー装置10,15を用い、油圧回路
20を切り換えて制御することで、旋回体1を、180 °以
上の大きな角度(0°≦旋回角度<360 °)で旋回でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば換向車軸
のステアリング制御,旋回台の位置制御,回転フォーク
の位置制御,サイドダンプバケットの位置制御などに採
用されるシリンダー装置使用の旋回装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の旋回制御はモータにより
行っていたが、連続回転向きのモータでは無駄が多い。
また別な構成として、ラック形式も採用されているが、
このラック形式は機構が複雑となり、コスト高となる。
そこで、これらの問題点を解決するものとして、図20に
示すシリンダー形式が採用されている。このシリンダー
形式は、旋回体30と固定部31との間に一本のシリンダー
装置32が配設され、このシリンダー装置32を伸縮駆動す
ることで、旋回体30を旋回軸心33の周りで正逆に回転さ
せている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したシリ
ンダー形式によると、シリンダー装置32による旋回体30
の正逆の旋回角度(回転角度)Θは180 °以内、すなわ
ちΘ<180 °となり、それ以上の旋回角度は事実上、不
可能である。そして、特に自走台車などの車両は、横
行、斜行、スピンターンなどの複雑な走行モードが要求
されるため、そのステアリングの角度は180 °以上であ
ることが望ましい。
【0004】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、無駄が少なく、しかも機構が簡単でかつ安価なシリ
ンダー形式でありながら、180 °以上の大きな旋回角度
(0°≦旋回角度<360 °)を可能にしたシリンダー装
置使用の旋回装置を提供することを目的としたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載のシリンダー装置
使用の旋回装置は、旋回体と固定部側との間に一対のシ
リンダー装置を配設し、これらシリンダー装置は油圧回
路の切り換えにより、いずれか一方のシリンダー装置が
旋回用駆動を行っている間に他方のシリンダー装置は非
駆動で追従し、一方のシリンダー装置の旋回用駆動に引
き続いて他方のシリンダー装置は旋回用駆動が可能であ
るとともに、一方のシリンダー装置は非駆動で追従する
ことを特徴としたものである。
【0006】したがって請求項1の発明によると、いず
れか一方のシリンダー装置のみを旋回用駆動すること
で、旋回体を片側において90°以上の旋回角度で左右に
旋回し得、そして他方のシリンダー装置のみを旋回用駆
動することで、旋回体を反対側において90°以上の旋回
角度で左右に旋回し得、その際に残りシリンダー装置は
非駆動で追従し得る。この結果、二本のシリンダー装置
を用い、そして油圧回路を切り換えて制御することで、
旋回体を、一本のシリンダー装置の制御では対応できな
かった180 °以上の大きな角度(0°≦旋回角度<360
°)で旋回し得る。
【0007】そして、一本のシリンダー装置の変位と旋
回体の回転角とを、ほぼリニアに変化させ得る。さらに
二本のシリンダー装置の内、旋回軸心からのトルクアー
ムが長い方に駆動を受け持たせることで、シリンダー装
置は、油圧力を回転力に有効に変換し得る。
【0008】また本発明の請求項2記載のシリンダー装
置使用の旋回装置は、上記した請求項1記載の構成にお
いて、旋回体が車両のステアリング用旋回台であること
を特徴としたものである。
【0009】したがって請求項2の発明によると、車両
のステアリング用旋回台を180 °以上の大きなステアリ
ング角度で旋回し得る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
車両のステアリング用旋回台に採用した状態として図1
〜図7に基づいて説明する。
【0011】図1、図2において、旋回体の一例である
車両のステアリング用旋回台1は、旋回軸心2の周りで
正逆に回転自在に構成されている。固定部側の一例であ
る車両本体3と前記ステアリング用旋回台1との間に
は、第一シリンダー装置10と第二シリンダー装置15とが
配設されている。すなわち両シリンダー装置10,15は、
その本体(テール側)11,16が枢支軸12,17を介して車
両本体3側に枢着され、そして各ピストンロッド13,18
の遊端が、前記ステアリング用旋回台1の旋回軸心2に
対して偏心された位置に、共通の連結軸8を介して連結
されている。
【0012】両シリンダー装置10,15は、いずれか一方
のシリンダー装置10(15)が旋回用駆動を行っている間
に他方のシリンダー装置15(10)は非駆動で追従し、そ
して、一方のシリンダー装置10(15)の旋回用駆動に引
き続いて他方のシリンダー装置15(10)は旋回用駆動が
可能であるとともに、一方のシリンダー装置10(15)は
非駆動で追従するように構成されている。
【0013】すなわち、両シリンダー装置10,15の位置
を設定する方式の一例を述べると、まず、いずれか(一
本目)となる第一シリンダー装置10における本体11側を
決め、枢支軸12を介して前記車両本体3側に枢着させ
る。次いで、ステアリング用旋回台1において旋回軸心
2を中心とした円軌跡Aを描き、この円軌跡Aに対し
て、枢支軸12の軸心を通る接線Bを引き、接点Cを求め
る。
【0014】そして、この接点Cと旋回軸心2を通る線
D上に、他の(二本目)の第二シリンダー装置15におけ
る本体16側を決め、以て本体16を、枢支軸17を介して車
両本体3側に枢着させる。その後に、両シリンダー装置
10,15の対称線Eと円軌跡Aとの交点上に連結軸8の位
置を求め、これをセンター位置として両ピストンロッド
13,18を連結させる。以上により、第一シリンダー装置
10が受け持つ左領域Fと第二シリンダー装置15が受け持
つ右領域Gとが設定される。
【0015】そして図3に示すように、上記の作動を実
現させるための油圧回路20が設けられる。すなわち両シ
リンダー装置10,15に対応して、それぞれ比例電磁バル
ブ21,22が設けられ、さらに両比例電磁バルブ21,22に
接続された共通のソレノイドバルブ23が設けられる。24
は油圧ポンプ、25は油タンクを示す。
【0016】以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。図1はステアリング用旋回台1の中立位置
が示されている。このとき、油圧回路20では図3に示す
ように、両比例電磁バルブ21,22ならびにソレノイドバ
ルブ23が閉動(ロック)されている。そして、ステアリ
ングハンドル(図示せず。)に取り付けたセンサーによ
り、ステアリングハンドルが中立にあることを検出して
いる。なお、センサーは、ステアリングハンドルが左右
どちらの領域F,Gにあるのかも検出し得る。
【0017】上記した図1の中立位置からステアリング
用旋回台1を右旋回させるとき、ステアリングハンドル
を右回転させる。このときセンサーから、ステアリング
ハンドルが左右どちらの領域F,Gにあるのか、またス
テアリングハンドルが左右どちらの方向に回転されてい
るのかが検出され、その信号によって各バルブ21,22、
23が駆動される。
【0018】すなわち油圧回路20では、図4に示すよう
に、ソレノイドバルブ23が右領域G側に切り替わり、そ
して両比例電磁バルブ21,22が右回転方向H側に切り替
わる。これにより油圧ポンプ24からの油圧は、両シリン
ダー装置10,15の合計四本の油圧経路のうちの一本、す
なわち第二シリンダー装置15のピストンロッド18側にの
み送られ、以て第二シリンダー装置15が収縮駆動され
る。その際に、他の三本の油圧経路は、内部の油を油タ
ンク25にドレンするか、油タンク25の油を吸引する。
【0019】このように、第二シリンダー装置15が収縮
駆動されることで、図2の実線に示すようにステアリン
グ用旋回台1は90°以上で右旋回Jされ、その際に第一
シリンダー装置10は非駆動で追従される。
【0020】また図2の実線に示すように右旋回Jして
いるステアリング用旋回台1を左旋回させるとき、ステ
アリングハンドルを左回転させる。すると油圧回路20で
は、図5に示すように、両比例電磁バルブ21,22が左回
転方向I側に切り替わるが、連結軸8は右領域Gにある
ことからソレノイドバルブ23は右領域G側で維持され
る。これにより油圧ポンプ24からの油圧は、第二シリン
ダー装置15の本体16側にのみ送られ、以て第二シリンダ
ー装置15が伸展駆動される。
【0021】このように、第二シリンダー装置15が伸展
駆動されることで、ステアリング用旋回台1は左旋回K
され、その際に第一シリンダー装置10は非駆動で追従さ
れる。そして連結軸8が対称線Eを越えることで、油圧
回路20では、図6に示すように、ソレノイドバルブ23が
左領域F側に切り替わる。これにより油圧ポンプ24から
の油圧は、第一シリンダー装置10のピストンロッド13側
にのみ送られ、以て第一シリンダー装置10が収縮駆動さ
れる。
【0022】このように、第一シリンダー装置10が収縮
駆動されることで、図2の仮想線に示すようにステアリ
ング用旋回台1はさらに90°以上で左旋回Kされ、その
際に第二シリンダー装置15は非駆動で追従される。
【0023】なお、図2の仮想線に示すように左旋回K
しているステアリング用旋回台1を右旋回Jさせるとき
には、上述と同様にして、まず図7に示すように、両比
例電磁バルブ21,22が右回転方向H側に切り替わる。こ
れにより油圧ポンプ24からの油圧が第一シリンダー装置
10の本体11側にのみ送られ、以て第一シリンダー装置10
が伸展駆動されて、ステアリング用旋回台1は右旋回J
され、その際に第二シリンダー装置15は非駆動で追従さ
れる。
【0024】そして連結軸8が対称線Eを越えること
で、油圧回路20では、図4に示すように、ソレノイドバ
ルブ23が右領域G側に切り替わる。これにより油圧ポン
プ24からの油圧は、第二シリンダー装置15のピストンロ
ッド18側にのみ送られ、以て第二シリンダー装置15が収
縮駆動されることで、ステアリング用旋回台1はさらに
右旋回Jされ、その際に第一シリンダー装置10は非駆動
で追従される。
【0025】このように左領域Fでは第一シリンダー装
置10が作動されることで、ステアリング用旋回台1は片
側において90°以上の旋回角度で左右に旋回され、また
右領域Gでは第二シリンダー装置15が作動されること
で、ステアリング用旋回台1は反対側において90°以上
の旋回角度で左右に旋回される。この結果、二本のシリ
ンダー装置10,15を用い、そして油圧回路20を切り換え
て制御することで、ステアリング用旋回台1は、一本の
シリンダー装置の制御では対応できなかった180°以上
の大きなステアリング角度(0°≦旋回角度<360 °)
で旋回される。
【0026】そして、上述のような配置にすることによ
り、一本のシリンダー装置の変位とステアリング用旋回
台1の回転角とを、ほぼリニアに変化させ得る。また、
二本のシリンダー装置10,15をステアリング用旋回台1
に一点で連結しているため、すなわち、両シリンダー装
置10,15を、ステアリング用旋回台1に対して共通の位
置で連結しているため、油圧回路20によってステアリン
グ用旋回台1を360 °に亘って連続的に旋回させること
ができ、低速の油圧モータとしても使用することができ
るとともに、構造を簡素化できる。
【0027】さらに二本のシリンダー装置10,15の内、
旋回軸心2からのトルクアームが長い方に駆動を受け持
たせることにより、シリンダー装置10,15の油圧力を回
転力に有効に変換できるため、シリンダー装置10,15を
小型化できる。
【0028】次に、本発明の別の実施の形態を、図8〜
図12に基づいて説明する。なお、図1、図2は上述した
実施の形態のものが兼用される。この別の実施の形態に
おいて油圧回路20は、両シリンダー装置10,15に各別に
接続されかつ領域によって切り替わるソレノイドバルブ
26,27が設けられ、さらに両ソレノイドバルブ26,27に
接続されかつ回転方向によって切り替わる共通の比例電
磁バルブ28が設けられる。
【0029】図1で示すステアリング用旋回台1が中立
位置のとき、油圧回路20では図8に示すように、両ソレ
ノイドバルブ26,27ならびに比例電磁バルブ28が閉動
(ロック)されている。このような中立位置からステア
リング用旋回台1を右旋回させるとき、ステアリングハ
ンドルを右回転させ、このときセンサーからの検出信号
によって各バルブ26,27、28が駆動される。
【0030】すなわち油圧回路20では、図9に示すよう
に、ソレノイドバルブ26,27が右領域G側に切り替わ
り、そして比例電磁バルブ28が右回転方向H側に切り替
わる。これにより油圧ポンプ24からの油圧は、第二シリ
ンダー装置15のピストンロッド18側にのみ送られ、以て
第二シリンダー装置15が収縮駆動される。このように、
第二シリンダー装置15が収縮駆動されることで、図2の
実線に示すようにステアリング用旋回台1は90°以上で
右旋回Jされ、その際に第一シリンダー装置10は非駆動
で追従される。
【0031】また図2の実線に示すように右旋回Jして
いるステアリング用旋回台1を左旋回させるとき、ステ
アリングハンドルを左回転させる。すると油圧回路20で
は、図10に示すように、比例電磁バルブ28が左回転方向
I側に切り替わるが、連結軸8は右領域Gにあることか
ら両ソレノイドバルブ26,27は右領域G側で維持され
る。これにより油圧ポンプ24からの油圧は、第二シリン
ダー装置15の本体16側にのみ送られ、以て第二シリンダ
ー装置15が伸展駆動される。
【0032】このように、第二シリンダー装置15が伸展
駆動されることで、ステアリング用旋回台1は左旋回K
され、その際に第一シリンダー装置10は非駆動で追従さ
れる。そして連結軸8が対称線Eを越えることで、油圧
回路20では、図11に示すように、両ソレノイドバルブ2
6,27が左領域F側に切り替わる。これにより油圧ポン
プ24からの油圧は、第一シリンダー装置10のピストンロ
ッド13側にのみ送られ、以て第一シリンダー装置10が収
縮駆動される。
【0033】このように、第一シリンダー装置10が収縮
駆動されることで、図2の仮想線に示すようにステアリ
ング用旋回台1はさらに90°以上で左旋回Kされ、その
際に第二シリンダー装置15は非駆動で追従される。
【0034】なお、図2の仮想線に示すように左旋回K
しているステアリング用旋回台1を右旋回Jさせるとき
には、上述と同様にして、まず図12に示すように、比例
電磁バルブ28が右回転方向H側に切り替わる。これによ
り油圧ポンプ24からの油圧が第一シリンダー装置10の本
体11側にのみ送られ、以て第一シリンダー装置10が伸展
駆動されて、ステアリング用旋回台1は右旋回Jされ、
その際に第二シリンダー装置15は非駆動で追従される。
【0035】そして連結軸8が対称線Eを越えること
で、油圧回路20では、図9に示すように、両ソレノイド
バルブ26,27が右領域G側に切り替わる。これにより油
圧ポンプ24からの油圧は、第二シリンダー装置15のピス
トンロッド18側にのみ送られ、以て第二シリンダー装置
15が収縮駆動されることで、ステアリング用旋回台1は
さらに右旋回Jされ、その際に第一シリンダー装置10は
非駆動で追従される。
【0036】次に、本発明のさらに別の実施の形態を、
図13〜図19に基づいて説明する。図13において、両シリ
ンダー装置10,15は、ステアリング用旋回台1に対して
別々の位置で連結されている。すなわち、ステアリング
用旋回台1には、対称線Eを中にして左右対称の位置に
切り換えポイントL,Mが設定され、これら切り換えポ
イントL,Mにおいて、両シリンダー装置10,15のピス
トンロッド13,18が、それぞれ連結軸14,19を介して連
結されている。そして両シリンダー装置10,15は、前述
した実施の形態と同様に、油圧回路20の切り換え動作に
より駆動される。
【0037】図13はステアリング用旋回台1の中立位置
が示されている。このとき、油圧回路20では図15に示す
ように、両比例電磁バルブ21,22ならびにソレノイドバ
ルブ23が閉動(ロック)されている。上記した図13の中
立位置からステアリング用旋回台1を左旋回させると
き、ステアリングハンドルを左回転させ、以てセンサー
からの信号によって各バルブ21,22、23が駆動される。
【0038】すなわち油圧回路20では、図16に示すよう
に、ソレノイドバルブ23が左領域F側に切り替わり、そ
して両比例電磁バルブ21,22が右回転方向H側に切り替
わる。これにより油圧ポンプ24からの油圧は、第一シリ
ンダー装置10の本体11側にのみ送られて、第一シリンダ
ー装置10が伸展駆動され、以てステアリング用旋回台1
は、図14の実線に示すように90°以上で左旋回Kされ
る。
【0039】また図14の実線に示すように左旋回Kして
いるステアリング用旋回台1を右旋回させるとき、ステ
アリングハンドルを右回転させる。すると油圧回路20で
は、図17に示すように、比例電磁バルブ21,22が左回転
方向I側に切り替わり、これにより油圧ポンプ24からの
油圧は、第一シリンダー装置10のピストンロッド13側に
のみ送られて、第一シリンダー装置10が収縮駆動され、
以てステアリング用旋回台1は90°以上で右旋回Jされ
る。
【0040】図13、図15に示す中立位置からステアリン
グ用旋回台1を右旋回させるとき、ステアリングハンド
ルを右回転させ、以てセンサーからの信号によって各バ
ルブ21,22、23が駆動される。
【0041】すなわち油圧回路20では、図18に示すよう
に、ソレノイドバルブ23が右領域G側に切り替わり、そ
して両比例電磁バルブ21,22が左回転方向I側に切り替
わる。これにより油圧ポンプ24からの油圧は、第二シリ
ンダー装置15の本体16側にのみ送られて、第二シリンダ
ー装置15が伸展駆動され、以てステアリング用旋回台1
は、図9の仮想線に示すように90°以上で右旋回Jされ
る。
【0042】また図9の仮想線に示すように右旋回Jし
たステアリング用旋回台1を左旋回させるとき、ステア
リングハンドルを左回転させる。すると油圧回路20で
は、図19に示すように、両比例電磁バルブ21,22が右回
転方向H側に切り替わり、これにより油圧ポンプ24から
の油圧は、第二シリンダー装置15のピストンロッド18側
にのみ送られて、第二シリンダー装置15が収縮駆動さ
れ、以てステアリング用旋回台1は90°以上で左旋回K
される。
【0043】上記のような作動において、第一シリンダ
ー装置10の収縮駆動による右旋回J(図17)と第二シリ
ンダー装置15の伸展駆動による右旋回J(図18)とを連
続して行うことで、ステアリング用旋回台1は180 °以
上で右旋回Jされる。また第二シリンダー装置15の収縮
駆動による左旋回K(図19)と第一シリンダー装置10の
伸展駆動による左旋回K(図16)とを連続して行うこと
で、ステアリング用旋回台1は180 °以上で左旋回Kさ
れる。
【0044】この結果、二本のシリンダー装置10,15を
用い、油圧回路20を切り換えて制御することで、ステア
リング用旋回台1は、一本のシリンダー装置の制御では
対応できなかった180 °以上の大きなステアリング角度
(0°≦旋回角度<360 °)で旋回される。
【0045】上記した各実施の形態では、旋回体として
ステアリング用旋回台1が示されているが、これは、旋
回台の位置制御,回転フォークの位置制御,サイドダン
プバケットの位置制御など、各種旋回体を旋回させるた
めのシリンダー装置使用の旋回装置として利用できるも
のである。
【0046】上記した各実施の形態では、中立位置、左
領域、右領域などの表現を用いているが、これは説明の
理解を容易にするための表現であって、限定されるもの
ではない。すなわち、たとえば自走台車では、必ずしも
中立位置が旋回範囲の中央にくるものではない。
【0047】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、無
駄が少なく、しかも機構が簡単でかつ安価なシリンダー
形式でありながら、二本のシリンダー装置を用い、そし
て油圧回路を切り換えて制御することで、旋回体を、18
0 °以上の大きな角度(0°≦旋回角度<360 °)で旋
回できる。しかも、一本のシリンダー装置の変位と旋回
体の回転角とを、ほぼリニアに変化でき、さらに、二本
のシリンダー装置の内、旋回軸心からのトルクアームが
長い方に駆動を受け持たせることで、シリンダー装置
は、油圧力を回転力に有効に変換できて小型化できる。
【0048】また上記した本発明の請求項2によると、
ステアリング用旋回台を180 °以上の大きなステアリン
グ角度で旋回でき、特に自走台車などの車両における、
横行、斜行、スピンターンなどの複雑な走行モードに好
適に対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、シリンダー
装置使用の旋回装置における中立位置の平面図である。
【図2】同シリンダー装置使用の旋回装置における旋回
動作時の平面図である。
【図3】同シリンダー装置使用の旋回装置における中立
位置での油圧回路図である。
【図4】同シリンダー装置使用の旋回装置において、第
二シリンダー装置による右旋回時の油圧回路図である。
【図5】同シリンダー装置使用の旋回装置において、第
二シリンダー装置による左旋回時の油圧回路図である。
【図6】同シリンダー装置使用の旋回装置において、第
一シリンダー装置による左旋回時の油圧回路図である。
【図7】同シリンダー装置使用の旋回装置において、第
一シリンダー装置による右旋回時の油圧回路図である。
【図8】本発明の別の実施の形態を示し、シリンダー装
置使用の旋回装置における中立位置での油圧回路図であ
る。
【図9】同シリンダー装置使用の旋回装置において、第
二シリンダー装置による右旋回時の油圧回路図である。
【図10】同シリンダー装置使用の旋回装置において、
第二シリンダー装置による左旋回時の油圧回路図であ
る。
【図11】同シリンダー装置使用の旋回装置において、
第一シリンダー装置による左旋回時の油圧回路図であ
る。
【図12】同シリンダー装置使用の旋回装置において、
第一シリンダー装置による右旋回時の油圧回路図であ
る。
【図13】本発明のさらに別の実施の形態を示し、シリ
ンダー装置使用の旋回装置における中立位置の平面図で
ある。
【図14】同シリンダー装置使用の旋回装置における旋
回動作時の平面図である。
【図15】同シリンダー装置使用の旋回装置における中
立位置での油圧回路図である。
【図16】同シリンダー装置使用の旋回装置において、
第一シリンダー装置による左旋回時の油圧回路図であ
る。
【図17】同シリンダー装置使用の旋回装置において、
第一シリンダー装置による右旋回時の油圧回路図であ
る。
【図18】同シリンダー装置使用の旋回装置において、
第二シリンダー装置による右旋回時の油圧回路図であ
る。
【図19】同シリンダー装置使用の旋回装置において、
第二シリンダー装置による左旋回時の油圧回路図であ
る。
【図20】従来例を示し、シリンダー装置使用の旋回装
置における旋回動作時の平面図である。
【符号の説明】
1 ステアリング用旋回台(旋回体) 2 旋回軸心 3 車両本体(固定部) 8 共通の連結軸 10 第一シリンダー装置 14 連結軸 15 第二シリンダー装置 19 連結軸 20 油圧回路 21 比例電磁バルブ 22 比例電磁バルブ 23 ソレノイドバルブ 26 ソレノイドバルブ 27 ソレノイドバルブ 28 比例電磁バルブ E 対称線 F 左領域 G 右領域 H 右回転方向 I 左回転方向 J 右旋回 K 左旋回 L 切り換えポイント M 切り換えポイント

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回体と固定部側との間に一対のシリン
    ダー装置を配設し、これらシリンダー装置は油圧回路の
    切り換えにより、いずれか一方のシリンダー装置が旋回
    用駆動を行っている間に他方のシリンダー装置は非駆動
    で追従し、一方のシリンダー装置の旋回用駆動に引き続
    いて他方のシリンダー装置は旋回用駆動が可能であると
    ともに、一方のシリンダー装置は非駆動で追従すること
    を特徴とするシリンダー装置使用の旋回装置。
  2. 【請求項2】 旋回体が車両のステアリング用旋回台で
    あることを特徴とする請求項1記載のシリンダー装置使
    用の旋回装置。
JP10880296A 1996-04-30 1996-04-30 シリンダー装置使用の旋回装置 Pending JPH09291904A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10880296A JPH09291904A (ja) 1996-04-30 1996-04-30 シリンダー装置使用の旋回装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10880296A JPH09291904A (ja) 1996-04-30 1996-04-30 シリンダー装置使用の旋回装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09291904A true JPH09291904A (ja) 1997-11-11

Family

ID=14493860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10880296A Pending JPH09291904A (ja) 1996-04-30 1996-04-30 シリンダー装置使用の旋回装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09291904A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010520419A (ja) * 2007-02-28 2010-06-10 レイセオン・サルコス・エルエルシー 選択的に起動可能な作動装置を有する流体制御システム
CN109262190A (zh) * 2018-11-29 2019-01-25 苏州哈工易科机器人有限公司 气动变位机构
US11181129B2 (en) 2019-02-14 2021-11-23 Eishin Technology Co., Ltd Rotary drive device and control method thereof

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010520419A (ja) * 2007-02-28 2010-06-10 レイセオン・サルコス・エルエルシー 選択的に起動可能な作動装置を有する流体制御システム
CN109262190A (zh) * 2018-11-29 2019-01-25 苏州哈工易科机器人有限公司 气动变位机构
US11181129B2 (en) 2019-02-14 2021-11-23 Eishin Technology Co., Ltd Rotary drive device and control method thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2000071459A1 (fr) Levier a fourche a systeme transversal
US6675927B1 (en) Fork lift with laterally travelling system
JPH03235762A (ja) 走行車両のステアリング装置
JPH09291904A (ja) シリンダー装置使用の旋回装置
JP2002046994A (ja) 横行システムを持った作業車両
JP2939569B2 (ja) リーチ型フォークリフト
JPH04262971A (ja) 操舵装置
JPH10131909A (ja) シリンダー装置使用の旋回装置
JPH10131910A (ja) シリンダー装置使用の旋回装置
JP3140012B2 (ja) 横行システムを持ったフォークリフト
KR100331430B1 (ko) 자동차용 주차 보조 장치
JP2004521811A (ja) フォークリフトトラックの操縦機構
JP3375569B2 (ja) サイドフォーク式搬送用車両
JP3403673B2 (ja) サイドフォーク式搬送用車両
JP3055184B2 (ja) 動力車両の四輪操舵装置
JPH07172339A (ja) 車両の車輪換向装置
JP3140014B2 (ja) 横行システムを持ったフォークリフト
JPH08127359A (ja) 前二輪操舵・前後四輪操舵切替可能な車両用操舵装置
JP2023050341A (ja) 作業用車両の操舵制御装置
JP3140005B2 (ja) 横行システムを持ったフォークリフト
JP3603442B2 (ja) パワーステアリング構造
JPH0419068B2 (ja)
JPS62160966A (ja) 四輪操舵車両のフエイルセ−フ装置
JPH08324447A (ja) 車両の車輪換向装置
JPH0715478U (ja) フォークリフトの走行モード切換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030930