JPH08127359A - 前二輪操舵・前後四輪操舵切替可能な車両用操舵装置 - Google Patents

前二輪操舵・前後四輪操舵切替可能な車両用操舵装置

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JPH08127359A
JPH08127359A JP6269027A JP26902794A JPH08127359A JP H08127359 A JPH08127359 A JP H08127359A JP 6269027 A JP6269027 A JP 6269027A JP 26902794 A JP26902794 A JP 26902794A JP H08127359 A JPH08127359 A JP H08127359A
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英夫 府金
Tsukasa Inaba
司 稲葉
Norio Fujita
憲夫 藤田
Shigeru Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前二輪操舵・前後四輪操舵切替可能な車両用
操舵装置の電気回路において、車輪が左右どちらの方向
に転舵していようとも、検出部の信号に基づいて電気回
路が確実に作動し、かつ、誤動作がなくなることによっ
て、車両のカニ走行もしくは後輪ロック等の不都合が生
じない電気回路を提供する。 【構成】 前二輪操舵モードと前後四輪操舵モードとに
切り替え制御する電気回路ECを装備した車両用操舵装
置において、前記電気回路ECが、前輪Fが左右いずれ
の転舵位置にあるかを検出する検出体LS1 と、前記前
輪Fを左右いずれの方向に転舵しようとしているかを検
出する検出体LS2 と、前記前輪Fが転舵角零から左右
所定範囲の転舵角内にあるか否かを検出する検出体LS
3 と、後輪Rが転舵角零にあるか否かを検出する検出体
LS4 とを備え、前記後輪Rが転舵角零にあるときのみ
前記二つの操舵モードの切り替えが可能な電気回路EC
に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前二輪操舵と前後四輪
操舵とを切替え可能にした車両用操舵装置、特に、スピ
ードスプレーヤ、トラクタ等の作業用車両に装備される
前二輪操舵・前後四輪操舵切替可能な操舵装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、前後四輪式車両の操舵装置とし
ては、前二輪操舵装置と前後四輪操舵装置とがあり、ス
ピードスプレーヤ、トラクタ等の作業用前後四輪式車両
の分野においても、一般道路上等の比較的走行速度の早
い使用状態と、圃場での作業等の走行速度が遅くて小回
りが要求される使用状態とに対応できるように、前二輪
操舵装置と前後四輪操舵装置(前後輪逆位相)とに両用
できる操舵装置が提案されている。
【0003】操舵装置は、操舵操作が容易であり、しか
も確実に行えること、更に、低速・高速等その使用目的
に適応すると共に、車両の持つ運動学上の旋回性能を損
なうことなく安全に旋回できるものでなければならな
い。そして、前記操舵装置は前二輪操舵装置と前後四輪
操舵装置との最良な切り替え時期の選定を行う必要があ
ると共に、不具合なく切り替えが実行される必要がある
ことから、これに関する種々の提案もなされている。
【0004】前二輪操舵装置と前後四輪操舵装置の操舵
手段とその切り替え手段には、機械式と油圧式とがあ
る。本発明の出願人は、油圧シリンダーを用いた油圧式
操舵装置を採用したものにおいて、前後輪が中立位置
(転舵角零)にある時のみ前二輪操舵、前後四輪操舵
(前後輪逆位相)、及び後二輪操舵に切り替えできる操
舵装置(実開平5−72656号公報)を提案した。
【0005】更に、その改良として、本発明の出願人
は、前後輪作動用の複動油圧シリンダーを備えた油圧式
操舵装置において、前輪作動用の油圧シリンダーのみに
圧油を供給すべく電磁弁を作動したとき前二輪操舵と
し、前輪用油圧シリンダーと後輪用油圧シリンダーとを
直列接続して圧油を供給すべく電磁弁を作動したとき前
後四輪操舵(前後輪逆位相)とすると共に、後輪が中立
位置(転舵角零)にあるときのみ前記二つの操舵の切り
替えを可能とし、前記電磁弁は前記前輪が中立位置(転
舵角零)から所定範囲内の転舵位置にあるときは前二輪
操舵で作動し、該前輪が所定範囲外の転舵位置にくると
前後四輪操舵(前後輪逆位相)に切り替わるように作動
する操舵装置(実開平6−1123号公報)を提案し
た。そして、前記提案における操舵装置は、前記前輪及
び前記後輪の転舵角(中立位置を含む)を検出する二つ
のリミットスイッチLS3 、LS4 を有する前二輪操舵
モードと前後四輪操舵モードとに切り替え可能な電気回
路(図7参照)を備えると共に、前記電磁弁は、前記電
気回路からの信号によって該電磁弁のソレノイドSOL
1、SOL2 、SOL3 が付勢されて作動されるように
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題)】ところが、かかる前
記先行技術の操舵装置の電気回路は、その前記前輪及び
前記後輪の転舵角(中立位置を含む)を検出する二つの
リミットスイッチLS3 、LS4 が、前記前輪及び前記
後輪が中立位置(転舵角零)もしくは該中立位置を含む
所定範囲内の転舵位置にあるか否かのみを検出するもの
であって、その検出時に車輪が左右どちらの方向に転舵
されようとしているのかについてまで検出するものでは
ない。
【0007】また、この種の前後輪を各別に油圧シリン
ダを用いて操舵する油圧方式の前後四輪操舵装置におい
ては、作動中に前記油圧シリンダあるいは電磁弁等から
作動オイルが多少なりともリークする傾向がある。そし
て、これは、一般には避け得ないことでもある。このた
め前記前後輪の油圧シリンダを直列接続した前後四輪操
舵状態等においては、前後輪の各油圧シリンダを含む閉
回路部分内のオイル量が変化し、前後輪の操舵の操舵量
に互いにずれが生じ、前後の操舵が同期しないという不
具合が起こる場合がある。
【0008】このような不具合を生じる油圧操舵装置に
おいて、前記のような車輪が左右どちらの方向に向けて
転舵されようとしているのかの検出手段のない電気回路
での操舵制御は、前後輪の操舵量のずれがどんどん大き
くなる憂いがあり、その結果として、車両がカニ走行を
行ったり、前記後輪がロックされ、前後四輪操舵になら
なくなるという不都合を生じることがあるという問題点
があった。前記のような問題を解決するために、マイク
ロコンピュータ等を含む補正装置を付加することも考え
られるが、新たにこのような補正装置を備えることは、
操舵装置全体のコストを大きく上昇させてしまうとの経
済的な問題が生じる。
【0009】本発明は、このような先行技術の前二輪操
舵・前後四輪操舵切替可能な車両用操舵装置の電気回路
の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、特
に、車輪が左右どちらの方向に向けて転舵されようとし
ていても、検出部の信号に基づいて電気回路が確実に作
動し、かつ、誤動作がなくなることによって、車両のカ
ニ走行もしくは後輪ロックによる前後四輪操舵への移行
不良等の不都合のない操舵装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の車両の前二輪操舵・前後四輪操舵切替可能
な操舵装置は、前二輪操舵モードと前後四輪操舵モード
とに切り替え制御する電気回路を装備し、該電気回路は
前記前輪が左右いずれの転舵位置にあるかを検出する検
出体と、前記前輪を左右いずれの方向に転舵しようとし
ているかを検出する検出体と、前記前輪が転舵角零から
左右所定範囲の転舵角内にあるか否かを検出する検出体
と、後輪が転舵角零にあるか否かを検出する検出体とを
備え、前記後輪が転舵角零にあるときのみ前記二つの操
舵モードの切り替えが可能な回路に構成されており、か
つ、前記後輪が転舵角零であって、前記前輪が転舵角零
から左右所定範囲の転舵角内にあるときには前二輪操舵
モードで、前記前輪の転舵角が前記所定範囲外になると
前後四輪操舵モードに切り替わる回路を備えていること
を特徴とし、更に、前記前輪が左転舵位置にあるときに
前記前輪を右方向に転舵しようとした場合、もしくは、
前記前輪が右転舵位置にあるときに前記前輪を左方向に
転舵しようとした場合に前二輪操舵モードに切り替わる
回路を備えていることを特徴とする。
【0011】
【作 用】本発明による車両の操舵装置は、ステアリン
グハンドルの操舵に応じて前記前輪及び前記後輪の各々
の油圧シリンダを作動し、この作動に基づいて各別に前
輪及び後輪が転舵されるものであるが、前記前輪及び前
記後輪の各々の油圧シリンダの作動、即ち、前二輪操
舵、もしくは、前後四輪操舵(前後輪逆位相)による前
後輪の操舵切替は、前記操舵装置に装備されている電気
回路からの二つの操舵モードの切替信号(ONーOFF
信号)によって電磁弁が作動し、前記各油圧シリンダへ
の油圧の供給回路を変更することで実施される。
【0012】前記電気回路は、前記後輪が転舵角零(直
進)であって、前記前輪が転舵角零(直進)から左右所
定範囲の転舵角内にあるとき前二輪操舵モードの信号を
発し、前記前輪が前記所定範囲外あるとき前後四輪操舵
モードの信号を発する。更に、前記後輪が転舵角零であ
って、前記前輪が左転舵位置にあるときに前記前輪を右
方向に転舵しようとした場合、もしくは、前記前輪が右
転舵位置にあるときに前記前輪を左方向に転舵しようと
した場合に前二輪操舵モードの信号を発する。
【0013】また、前記後輪が転舵角零でない(前後四
輪操舵モード)ときは、前記前輪がどのような転舵角で
あっても、操舵モードの変更は行わず、前後四輪操舵モ
ードの信号の発信を持続する。したがって、本発明の操
舵装置は、前記後輪が中立(直進)位置(転舵角零)に
あるときのみ、前二輪操舵と前後四輪操舵との切り替え
ができ、前記前輪が転舵角零から左右所定範囲の転舵角
内にあるときは前記後輪を中立位置(転舵角零)にロッ
クした前二輪操舵とし、前記前輪が前記左右所定範囲外
になると前後四輪操舵(前後輪逆位相)に自動的に変更
される。
【0014】また、本発明の操舵装置は、前記後輪が中
立位置(転舵角零)にある状態で、前記前輪が内向きに
転舵(前記前輪が左転舵位置にあるときに前記前輪を右
方向に転舵しようとするか、もしくは、前記前輪が右転
舵位置にあるときに前記前輪を左方向に転舵しようとす
る状態)すると、車輪転舵角がどのような状態にあって
も、直ちに、前二輪操舵に自動的に変更される。
【0015】
【実施例】以下に添付の図を参照して本発明の一実施例
を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係るス
ピードスプレーヤ、トラクタ等の作業用車両に装備され
た前二輪操舵・前後四輪操舵切替可能な操舵装置の主要
部の概略図である。 車両の前後には、前輪Fと後輪R
が配置され、該前後輪F、Rはキングピン6、6に揺動
自在に枢支されたタイロッドアーム7、7、タイロッド
8L、8L、8R、8R、ベルクランク9L、9L、9
R、9R、及び、センターアーム10、10を介して前
後の複動油圧シリンダ4、5にそれぞれ連動連結されて
いる。
【0016】ステアリングハンドル1のステアリング軸
1aにはオービットロール(油圧操舵制御弁)2が装置
されており、該オービットロール(油圧操舵制御弁)2
は前記ステアリングハンドル1の転舵方向と転舵角に比
例した量の高圧オイルを油圧ポンプ3から操舵モード切
替用の電磁弁装置SVを介在して前記前後の油圧シリン
ダ4、5に供給する。
【0017】前記センターアーム10には車両の前輪F
の転舵が左右いずれかの位置かを検出する検出部を構成
するリミットスイッチLS1 が配置され、車両が左方向
の転舵位置のときはONで、右方向の転舵位置のときは
OFFとなるように装置されている。また、前記ステア
リングハンドル1のステアリング軸1aには、前記ステ
アリングハンドル1の転舵操作方向を検出する検出部を
構成するスイッチLS 2 (後述する)が配置されている
(図5参照)。更に、前後のベルクランク9R、9Rに
は、前記前後輪F、Rの転舵位置を検出する検出部を構
成するリミットスイッチLS3 、LS4 がそれぞれ配置
され、図2に示すように、前記前輪Fのリミットスイッ
チLS3 は前記前輪Fが転舵角零から左右所定範囲の転
舵角内にあるか否かを検出し、前記後輪Rのリミットス
イッチLS4 は、前記後輪Rが転舵角零(中立・直進位
置)にあるか否かを検出する。
【0018】前記四つの検出部からの信号は、制御装置
Cに入力され、該制御装置C内の電気回路ECを経て、
前記電磁弁装置SVに出力され、該電磁弁装置SVを作
動させて前記油圧シリンダ4、5への高圧オイルの供給
を制御する。ここで、図5、図6に基づいて、前記ステ
アリングハンドル1のスイッチLS 2 の前記ステアリン
グ軸1aへの配置構成について説明する。
【0019】前記ステアリング軸1aに固定されたステ
アリングハンドル1の下部には、周方向に多数配置され
た平行ピン13、13…を介して第一のステアリング金
具12の筒状部分12aが前記ステアリングハンドル1
に固定されている。該筒状部分12aの下部外周には、
第二のステアリング金具14の筒状部分14aが環状の
オイルシール15、15を介して摩擦接続状態で取付ら
れ、前記第二のステアリング金具14の下端の鍔部14
bには、比較的径大のストッパ孔14cが穿設されると
共に、その前記ステアリング軸1aを挟んで対向する位
置に感知金具16が固定ボルト16aにより位置可変に
固定されている。
【0020】内部に前記ステアリング軸1aを貫通し、
回動自在に支持する筒軸体17は車両の適当部所に固定
されており、該筒軸体17の下部外周には一対の感知軸
取付金具18aとスイッチ取付金具18bが固定ボルト
19aとナット19bとにより前記筒軸体17を挟持し
て固定されている。前記感知軸取付金具18aには、軸
ボルト状の感知軸20が前記ストッパ孔14cを貫通し
た状態で留めナット21により強固に取り付けられてい
る。また、前記スイッチ取付金具18bには前記ステア
リングハンドル1の磁気感応式等のスイッチLS2 が前
記感知金具16と上下で対向するように固定されてい
る。前記ステアリングハンドル1のスイッチLS2 と前
記感知金具16とは、互いに近接しているが接触はして
いない。前記第一のステアリング金具12の外周端には
筒状の保護覆い22が固定ビス23、23、…で固定さ
れている。
【0021】前記のような前記ステアリング軸1aへの
前記スイッチLS2 の配置構成において、例えば、ステ
アリングハンドル1を左方向(前記前輪Fの左方向転
舵)に回動して転舵しようとすると、前記ステアリング
軸1a及び前記ステアリングハンドル1が回動して、該
ステアリングハンドル1と一体の前記第一のステアリン
グ金具12を回動させる。このとき、前記第一のステア
リング金具12の前記筒状部分12aの外周には、前記
第二のステアリング金具14の前記筒状部分14aが環
状の前記オイルシール15、15を介して摩擦接続状態
で取付られているから、前記第二のステアリング金具1
4も一体となって回動する。しかし、前記第二のステア
リング金具14の鍔部14bの前記ストッパ孔14cに
は、該ストッパ孔14cより径小で位置不動の前記感知
軸20が貫通しているから、前記前記第二のステアリン
グ金具14は前記ストッパ孔14cの一方の壁14c1
が前記感知軸20に当接するまで回動できるが、それ以
上は回動できない。前記ステアリングハンドル1を同一
方向に更に回動すると、前記オイルシール15、15部
分で滑りを生じ、前記第一のステアリング金具12のみ
が回動を続けることとなる。この前記ストッパ孔14c
の一方の壁14c1 が前記感知軸20に当接する位置
を、前記スイッチLS2 の接点が前記感知金具16を感
知して作動するON位置とする。
【0022】また、前記の位置から前記とは逆に前記ス
テアリングハンドル1を右方向(前記前輪Fの右方向転
舵)に回動して転舵しようとすると、前記第二のステア
リング金具14も同方向に一体回動し、前記ストッパ孔
14cの他方の壁14c2 が前記感知軸20に当接する
までは回動できるが、それ以上の右方向への回動は前記
感知軸20に阻止され、その当接位置で停止する。この
前記ストッパ孔14cの他方の壁14c2 が前記感知軸
20に当接する位置で、前記スイッチLS2 の接点がO
FF位置となる。
【0023】そして、前記感知軸20の軸径に対する前
記ストッパ孔14cの孔径を適宜選択することにより、
前記ステアリングハンドル1の左右転舵に対して、前記
スイッチLS2 の取り付け位置を調整することにより、
応答を敏感、もしくは、鈍感に反応すべくONーOFF
時期を調整できる。図3は、前記前後輪用の前記油圧シ
リンダ4、5にオイルを供給するための油圧回路Yであ
り、前記油圧ポンプ3からのオイルは、前記ステアリン
グハンドル1により操作される前記オービットロール
(油圧操舵制御弁)2によって、前記油圧シリンダ4、
5の左右L、Rいずれかの方向から作動室4a、4b、
5a、5bに選択供給され、かつ、排出されると共に、
その供給量も前記ステアリングハンドル1の転舵角度に
応じて調整される。
【0024】前記電磁弁装置SVは、三つの電磁弁SV
1 、SV2 、SV3 からなり、該各電磁弁SV1 、SV
2 、SV3 は、それぞれのソレノイドSOL1 、SOL
2 、SOL3 に通電することにより、ばねSP1 、SP
2 、SP3 に抗して弁体が作動する構成となっており、
図示のように二位置間で移動する。図3の図示の状態
は、前記ソレノイドSOL1 、SOL2 、SOL3 のい
ずれにも通電されていなく、二つの前記電磁弁SV1
SV2 は、油圧回路を連通させ、残り一つの前記電磁弁
SV3 は、油圧回路を遮断しおり、前記前後の油圧シリ
ンダ4、5が直列状態に連動連結される油圧回路を構成
し、前記油圧ポンプ3からの高圧オイルが両方の油圧シ
リンダ4、5に供給されるようになって、前後四輪操舵
の状態にある。また、前記ソレノイドSOL1 、SOL
2 、SOL3 のすべてに通電されると、二つの前記電磁
弁SV1 、SV2 は、油圧回路を遮断し、前記残り一つ
の電磁弁SV3 は、油圧回路を連通させるので、前記前
輪用油圧シリンダ4のみに前記油圧ポンプ3からオイル
を供給し、前記後輪用油圧シリンダ5を油圧ロックする
状態、即ち、前二輪操舵状態とする。
【0025】図4は、前記制御装置Cの電気回路ECを
示すものであり、この電気回路ECによって、前二輪操
舵モードと前後四輪操舵モードとの切り替えができる。
図示の電気回路ECにおいて、前記前輪Fの左右転舵検
出用リミットスイッチLS1は、左転舵位置をメーク接
点LS1aとし、右転舵位置をブレーク接点LS1bとし
て回路配置し、前記ステアリングハンドル1の転舵操作
方向を検出するスイッチLS2 は、前記ステアリングハ
ンドル1の左方向への転舵操作時をメーク接点LS2
とし、右方向への転舵操作時をブレーク接点LS2bと
し、前記前後輪F、Rの転舵位置を検出するリミットス
イッチLS3 、及び、LS4 は、図2に示されているよ
うに、その接点がONしている状態をメーク接点LS3
a、及び、LS4aとして回路配置されている。また、
前記電気回路ECの電源接続側には主スイッチS1 が配
置されている。
【0026】前記電気回路ECにおいて、回路EC
1 は、前記リミットスイッチLS1 とスイッチLS2
が特定の接点状態とになったとき、操舵方向検出用リレ
ーCR1をONさせるものであり、前輪Fが左転舵位置
にある時のメーク接点LS1aのONと前記ステアリン
グハンドル1の右方向の転舵操作時のブレーク接点LS
2bのON、もしくは、前輪Fが右転舵位置にある時の
ブレーク接点LS1bのONとステアリングハンドル1
の左方向の転舵操作時のメーク接点LS2aのON状態
で、前記操舵方向検出用リレーCR1 をONさせる。即
ち、該操舵方向検出用リレーCR1 がON状態にあると
きは、前記前輪Fが内向き(転舵角零方向)に転舵され
ようとしているときである。
【0027】また、回路EC2 は前記後輪Rの転舵位置
を検出するリミットスイッチLS4のメーク接点LS4
がONで、かつ、前記操舵方向検出用リレーCR1 がO
N(メーク接点CR1aがON)、前記前輪Fの転舵位
置を検出するリミットスイッチLS3 のメーク接点LS
3aがON、あるいは、常時前二輪操舵モード用スイッ
チS2 がONのいずれかのとき、前二輪操舵−前後四輪
操舵切替用リレーCR2 をONさせる。
【0028】更に、回路EC3 は、前記前二輪操舵−前
後四輪操舵切替用リレーCR2 がONされたとき、その
メーク接点CR2aをONにして、前記三つの電磁弁S
1、SV2 、SV3 の前記各ソレノイドSOL1 、S
OL2 、SOL3 に通電するものである。前記各ソレノ
イドSOL1 、SOL2 、SOL3 が通電されることに
より、車両は前二輪操舵状態となり、非通電状態では前
後四輪操舵状態となる。
【0029】したがって、前記電気回路ECによれば、
(a)前記後輪Rが転舵角零の中立位置(リミットスイ
ッチLS4 のメーク接点LS4aがON)にあり、か
つ、(b)前記前輪Fが転舵角零から左右所定の転舵角
の範囲内(リミットスイッチLS3 のメーク接点LS3
aがON)にある状態のとき、(c)前記前輪Fが内向
き(転舵角零方向)に転舵しようとして操舵方向検出用
リレーCR1 がON(メーク接点CR1aがON)状態
のとき、(d)車両を人為的に前二輪操舵状態とするた
めに設置された常時前二輪操舵用スイッチS2 がON状
態のとき、の前記三状態(b)、(c)、(d)の内、
いずれかの状態のときに、前記電気回路ECは前二輪操
舵モードとなり、車両を前二輪操舵状態とすると共に、
前記状態が満たされないときは、前記電気回路ECは前
後四輪操舵モードとなり、車両を前後四輪操舵状態にせ
しめると云うことである。
【0030】換言すれば、前記後輪Rが転舵角零の中立
位置(前記状態a)に在りさえすれば、前輪Fが転舵角
零から左右所定の転舵角内(前記状態b)になくとも、
ステアリングハンドル1(前輪F)が内向きに転舵(前
記状態c)を始めると、前記電気回路ECは前二輪操舵
モードに切り替わり、車両は、即、前二輪操舵状態とな
り、確実に、操舵モードの切り換えが実行される。
【0031】また、ステアリングハンドル1(前記前輪
F)が外向きに転舵(前記状態cと反対)していても、
前記前輪Fが転舵角零から左右所定の転舵角の範囲内
(前記状態b)にあれば、前記電気回路ECは前二輪操
舵モードを維持し、車両は前二輪操舵状態になってい
る。更に、一般路上走行時等何等かの都合で車両を前二
輪操舵状態にしたい場合は、運転者の人為的なボタン操
作等により、常時前二輪操舵用スイッチS2 をON状態
にすることによって、前記電気回路ECを強制的に前二
輪操作モードとし、車両を常時前二輪操舵状態とするこ
とができる。
【0032】更にまた、前記後輪Rが転舵角零の中立位
置(前記状態a)になければ、電気回路ECは前後四輪
操舵モードであり、前二輪操舵モードへの切り替えもで
きない。以上、本発明の一実施例について説明したが、
本発明は前記の一実施例に限定されるものではなく、特
許請求の範囲に記載された本発明の範囲を逸脱すること
なく、種々の他の構成に変更できるものである。
【0033】例えば、本発明は、スピードスプレーヤ、
トラクタ以外の作業用車両、及び、一般の前後四輪式車
両にも適用できるものである。また、前記制御装置Cの
前記電気回路ECも前記実施例に限定されるものではな
く、異なる構成の回路でも、本発明に適用できるもので
ある。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明に係る車両の前二輪操舵・前後四輪操舵切替可能な操
舵装置は、その電気回路に前輪Fが左右いずれの転舵位
置あるかを検出する検出体LS1 と、前輪Fが左右いず
れの方向に転舵しようとしているかを検出する検出体L
2 とを備え、前記前輪F(ステアリングハンドル1)
が内向きに転舵していることを検出して、前記電気回路
ECを前二輪操舵モードに自動的に切り換えできる構成
としたので、前後四輪操舵モードから前二輪操舵モード
への切り換えが確実にできる共に、前後四輪操舵モード
から前二輪操舵モードへの切り換え時の前輪遅角等によ
る不確実作動に基づく車両のカニ走行等を回避できる。
また、前輪遅角のための特別な補正装置を必要としな
い。
【0035】更に、前記前輪Fが左右いずれの方向に転
舵しようとしているかを検出する検出体LS2 をステア
リング軸1aに配置したので、小刻みなステアリングハ
ンドル操作に対しても転舵方向を確実に検出でき、前記
電気回路ECの操舵モードの切り替えを迅速・確実にす
る。更にまた、押しボタン等の操作で作動される常時前
二輪操舵用スイッチS2 を設けたので、車両の走行中
に、任意に、押しボタン等を操作して、前記常時前二輪
操舵用スイッチS2 をON状態とし、その後の前記後輪
Rの中立位置への復帰によって、電気回路ECにより、
常時前二輪操舵モードに切り替えることもでき、安全性
をより高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車両用の前二輪操舵・
前後四輪操舵切替可能な操舵装置の概略平面図。
【図2】図1の実施例の前輪F及び後輪Rの転舵位置検
出用リミットスイッチLS3 、及び、LS4 のONーO
FF状態を示す図。
【図3】図1の実施例の前後輪操舵用の油圧回路Yを示
す図。
【図4】図1の実施例の前二輪操舵モード−前後四輪操
舵モード切替えの電気回路ECを示す図。
【図5】転舵操作方向検出用スイッチLS2 の一実施例
の縦断面図。
【図6】図5のVI-VI 矢視断面図。
【図7】先行技術の前二輪操舵モード−前後四輪操舵モ
ード切替え用電気回路を示す図。
【符号の説明】
1…ステアリングハンドル 1a…ステアリング軸 2…オービットロール(油圧操舵制御弁) 3…油圧ポンプ 4…前輪用油圧シリンダ 5…後輪用油圧シリンダ C…制御装置 EC…電気回路 F…前輪 R…後輪 Y…油圧回路 SV…操舵モード切替用の電磁弁装置 LS1 …リミットスイッチ LS2 …スイッチ LS3 …リミットスイッチ LS4 …リミットスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 繁 東京都青梅市末広町1丁目7番地2 株式 会社共立内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前二輪操舵モードと前後四輪操舵モード
    とに切り替え制御する電気回路ECを装備した車両用操
    舵装置において、前記電気回路ECは、前輪Fが左右い
    ずれの転舵位置にあるかを検出する検出体LS1 と、前
    記前輪Fを左右いずれの方向に転舵しようとしているか
    を検出する検出体LS2 と、前記前輪Fが転舵角零から
    左右所定範囲の転舵角内にあるか否かを検出する検出体
    LS3と、後輪Rが転舵角零にあるか否かを検出する検
    出体LS4 とを備え、前記後輪Rが転舵角零にあるとき
    のみ前記二つの操舵モードの切り替えが可能な回路に構
    成されていることを特徴とする前二輪操舵・前後四輪操
    舵切替可能な車両用操舵装置。
  2. 【請求項2】 前記電気回路ECは、前記後輪Rが転舵
    角零であって、前記前輪Fが転舵角零から左右所定範囲
    の転舵角内にあるときには前二輪操舵モードで、前記前
    輪Fの転舵角が前記所定範囲外になると前後四輪操舵モ
    ードに切り替わる回路を備えていることを特徴とする請
    求項1記載の前二輪操舵・前後四輪操舵切替可能な車両
    用操舵装置。
  3. 【請求項3】 前記電気回路ECは、前記前輪Fが左転
    舵位置にあるときに前記前輪Fを右方向に転舵しようと
    した場合、もしくは、前記前輪Fが右転舵位置にあると
    きに前記前輪Fを左方向に転舵しようとした場合に前二
    輪操舵モードに切り替わる回路EC1 を、更に備えてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の前二輪操舵・
    前後四輪操舵切替可能な車両用操舵装置。
  4. 【請求項4】 前記前輪Fを左右いずれの方向に転舵し
    ようとしているかを検出する前記検出体LS2 は、ステ
    アリング軸1a部に位置し、前記ステアリング軸1aの
    左右いずれかの方向への反転転舵の回動初期に一定角度
    範囲内のみ前記ステアリング軸1aと一体に追従回動す
    る感知金具16の回動を検出するべく配置されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3記載の前二輪操舵・前後四
    輪操舵切替可能な車両用操舵装置。
  5. 【請求項5】 前記電気回路ECは、前二輪操舵モード
    切替用のスイッチS 2 を、更に備えていることを特徴と
    する請求項1〜4記載の前二輪操舵・前後四輪操舵切替
    可能な車両用操舵装置。
  6. 【請求項6】 前記操舵装置は、油圧回路Yを備え、該
    油圧回路Yは、油圧ポンプ3と、オービットロール(油
    圧操舵制御弁)2、前後車輪を各別に操舵する複動油圧
    シリンダ4、5と、切り換え電磁弁SV1 、SV2 、S
    3 とから成り、前記切り換え電磁弁SV1 、SV2
    SV3 は前記電気回路ECからの信号に基づいて、前記
    油圧回路Yを前記前輪用油圧シリンダ4のみ単独作動せ
    しめる前二輪操舵回路、もしくは、前記前輪用油圧シリ
    ンダ4と前記後輪用油圧シリンダ5とを直列に接続して
    作動せしめる前後四輪操舵回路に切り替えることを特徴
    とする請求項1〜5記載の前二輪操舵・前後四輪操舵切
    替可能な車両用操舵装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110001772A (zh) * 2019-04-14 2019-07-12 湖南鹏翔星通汽车有限公司 一种用于四轮湿喷机的转向控制系统
CN110509990A (zh) * 2019-07-31 2019-11-29 上海航福机场设备有限公司 一种四轮驱动车辆四轮中位回正系统
CN111959604A (zh) * 2020-07-27 2020-11-20 农业农村部南京农业机械化研究所 一种多模式转向系统

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