JP2582683Y2 - 上部旋回式車両の操向切換時安全装置 - Google Patents
上部旋回式車両の操向切換時安全装置Info
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- JP2582683Y2 JP2582683Y2 JP1461393U JP1461393U JP2582683Y2 JP 2582683 Y2 JP2582683 Y2 JP 2582683Y2 JP 1461393 U JP1461393 U JP 1461393U JP 1461393 U JP1461393 U JP 1461393U JP 2582683 Y2 JP2582683 Y2 JP 2582683Y2
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- safety device
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は上部旋回式車両のう
ち、逆ステアリング機構を持っているラフテレーンクレ
ーン車に関するものであって、ラフテレーンクレーン車
は作業場の移動を便利にする目的で、180°旋回し操
向する際はステアリングの操舵方向を逆にする逆ステア
リング機構を持っているが、この考案はこの逆ステアリ
ング機構に対する安全装置に関するものである。
ち、逆ステアリング機構を持っているラフテレーンクレ
ーン車に関するものであって、ラフテレーンクレーン車
は作業場の移動を便利にする目的で、180°旋回し操
向する際はステアリングの操舵方向を逆にする逆ステア
リング機構を持っているが、この考案はこの逆ステアリ
ング機構に対する安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1に逆ステアリング機構を備えた上部
旋回式車両の従来のステアリング油圧系統図を示す。図
において油圧ポンプ1からの圧油は、流量カット弁2、
スイベルジョイント3、プライオリティバルブ4、ステ
アリングバルブ5を通って、再度スイペルジョイント3
を介してステアリングモード切換弁6を通り、図1に示
した状態では後ステアリング用バルブ7の「前位置」1
5を通って前輪ステアリング用ステアリングシリンダ8
及び9に入るようになっている。
旋回式車両の従来のステアリング油圧系統図を示す。図
において油圧ポンプ1からの圧油は、流量カット弁2、
スイベルジョイント3、プライオリティバルブ4、ステ
アリングバルブ5を通って、再度スイペルジョイント3
を介してステアリングモード切換弁6を通り、図1に示
した状態では後ステアリング用バルブ7の「前位置」1
5を通って前輪ステアリング用ステアリングシリンダ8
及び9に入るようになっている。
【0003】後ステアリング用バルブ7には「前位置」
15及び「後位置」16があり、四輪ステアリング及び
後逆ステアリング用バルブ10には「クラブ及び後逆ス
テアリング位置」11及び「コーディネイト位置」12
があって、これらのバルブ位置の組合せを運転席ステア
リングモード切換スイッチ(図示せず)を操作してステ
アリングモード切換弁を操作することにより、「前
輪」,「後輪」,「クラブ」,「コーディネイト」の4
種類のステアリングモードが得られるようになってい
る。13,14は後輪ステアリングシリンダ、23は電
気操作システム部を示す。なお、図2にステアリングモ
ードの説明図を示す。
15及び「後位置」16があり、四輪ステアリング及び
後逆ステアリング用バルブ10には「クラブ及び後逆ス
テアリング位置」11及び「コーディネイト位置」12
があって、これらのバルブ位置の組合せを運転席ステア
リングモード切換スイッチ(図示せず)を操作してステ
アリングモード切換弁を操作することにより、「前
輪」,「後輪」,「クラブ」,「コーディネイト」の4
種類のステアリングモードが得られるようになってい
る。13,14は後輪ステアリングシリンダ、23は電
気操作システム部を示す。なお、図2にステアリングモ
ードの説明図を示す。
【0004】そして運転室内の操作パネル(図示せず)
の逆ステアリング補正スイッチ17を切り換えると、電
源22から電流が電気信号線21を通ってステアリング
モード切換弁6に含まれる逆ステアリング補正用バルブ
18が、正位置19から逆位置20に切り換わって、ス
テアリング油圧ラインを切換え、逆ステアリングモード
が可能となるものである。
の逆ステアリング補正スイッチ17を切り換えると、電
源22から電流が電気信号線21を通ってステアリング
モード切換弁6に含まれる逆ステアリング補正用バルブ
18が、正位置19から逆位置20に切り換わって、ス
テアリング油圧ラインを切換え、逆ステアリングモード
が可能となるものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のステアリン
グ油圧システムにおいては、上部旋回体がどの方向にあ
っても、逆ステアリング補正スイッチを操作すると油圧
ラインが切り換わり、逆ステアリングとなるため大変危
険である。また走行中、誤って逆ステアリング補正スイ
ッチを押すと、瞬間的に操舵方向が逆になり、非常に危
険である。従来技術においては、この他に運転者の意思
に係わらず運転席が逆向きになれば自動的に逆ステアリ
ングになるものがあるが、この場合でも誤って運転席を
逆向きにすれば同様な危険があるものである。
グ油圧システムにおいては、上部旋回体がどの方向にあ
っても、逆ステアリング補正スイッチを操作すると油圧
ラインが切り換わり、逆ステアリングとなるため大変危
険である。また走行中、誤って逆ステアリング補正スイ
ッチを押すと、瞬間的に操舵方向が逆になり、非常に危
険である。従来技術においては、この他に運転者の意思
に係わらず運転席が逆向きになれば自動的に逆ステアリ
ングになるものがあるが、この場合でも誤って運転席を
逆向きにすれば同様な危険があるものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】この考案は上記
に鑑みなされたものであって、逆ステアリング機構を有
する上部旋回式車両において、逆ステアリング補正スイ
ッチの回路に設けたリレーを作動させるための手段とし
て、 (1)上部旋回体が左または右へ90°以上旋回したこ
とを検出するリミットスイッチ、およびカムからの信号 (2)トランスミッションシフトレバーが中立位置であ
ることを検出するリミットスイッチからの信号 (3)車速がゼロまたは一定車速以下であることを検出
する車速センサからの信号 (4)以上(1)乃至(3)の手段の組合せを設けるこ
とにより逆ステアリング補正スイッチの誤作動を防ぐも
のである。
に鑑みなされたものであって、逆ステアリング機構を有
する上部旋回式車両において、逆ステアリング補正スイ
ッチの回路に設けたリレーを作動させるための手段とし
て、 (1)上部旋回体が左または右へ90°以上旋回したこ
とを検出するリミットスイッチ、およびカムからの信号 (2)トランスミッションシフトレバーが中立位置であ
ることを検出するリミットスイッチからの信号 (3)車速がゼロまたは一定車速以下であることを検出
する車速センサからの信号 (4)以上(1)乃至(3)の手段の組合せを設けるこ
とにより逆ステアリング補正スイッチの誤作動を防ぐも
のである。
【0007】
【実施例】以下図面に基づいてこの考案の実施例につい
て説明する。図3、図4、図5はこの考案による第1実
施例を示し、図3は電気操作システム図で、図1におけ
る電気操作システム部23に相当する部分を示し、図4
はラフテレーンクレーン車の要部側面図,図5は図4に
おけるA矢視図である。図において31は逆ステアリン
グ補正スイッチ17から電気信号21の間に設けたリレ
ー、32は電源22とリレー31との間に設けたリミッ
トスイッチであって、車体側では図4及び図5に示す位
置に設けられている。33はカムであって、上部旋回台
の旋回中心Bを中心にして約180°の半円周状の帯形
状をしている。
て説明する。図3、図4、図5はこの考案による第1実
施例を示し、図3は電気操作システム図で、図1におけ
る電気操作システム部23に相当する部分を示し、図4
はラフテレーンクレーン車の要部側面図,図5は図4に
おけるA矢視図である。図において31は逆ステアリン
グ補正スイッチ17から電気信号21の間に設けたリレ
ー、32は電源22とリレー31との間に設けたリミッ
トスイッチであって、車体側では図4及び図5に示す位
置に設けられている。33はカムであって、上部旋回台
の旋回中心Bを中心にして約180°の半円周状の帯形
状をしている。
【0008】そして上部旋回台が左または右へ90°以
上旋回するとカム33がリミットスイッチ32を作動さ
せてリレー31がONの状態になり、逆ステアリング補
正スイッチ17が作用可能の状態になるので、上部旋回
台が左または右へ90°以上旋回しない限り逆ステアリ
ング補正スイッチ17が作用不能であるので安全であ
る。
上旋回するとカム33がリミットスイッチ32を作動さ
せてリレー31がONの状態になり、逆ステアリング補
正スイッチ17が作用可能の状態になるので、上部旋回
台が左または右へ90°以上旋回しない限り逆ステアリ
ング補正スイッチ17が作用不能であるので安全であ
る。
【0009】図6,図7はこの考案による第2実施例を
示し、図6は上記第1実施例の電気操作システム部を示
す図3におけるリミットスイッチ32に替えてリミット
スイッチ41としたものであり、図7はリミットスイッ
チ41とトランスミッションレバー42との取付状態を
説明するための図である。
示し、図6は上記第1実施例の電気操作システム部を示
す図3におけるリミットスイッチ32に替えてリミット
スイッチ41としたものであり、図7はリミットスイッ
チ41とトランスミッションレバー42との取付状態を
説明するための図である。
【0010】そしてトランスミッションシフトレバー4
2が中立Nの位置にあるときは、リミットスイッチ41
が作動してリレー31がONの状態になり、トランスミ
ッションシフトレバー42が前進F位置、または後進R
位置にあるときは、リミットスイッチ41がOFFにな
って、逆ステアリング補正スイッチ17が作用不能であ
るので安全である。
2が中立Nの位置にあるときは、リミットスイッチ41
が作動してリレー31がONの状態になり、トランスミ
ッションシフトレバー42が前進F位置、または後進R
位置にあるときは、リミットスイッチ41がOFFにな
って、逆ステアリング補正スイッチ17が作用不能であ
るので安全である。
【0011】図8はこの考案による第3実施例を示し、
上記第2実施例の電気操作システム部を示す図6におけ
るリミットスイッチ41に替えてリレー51にしたもの
であり、リレー51は車速センサ52からの車速情報を
受けて、車速がゼロまたは一定車速以下のときにONに
なるように設定されているので、車速がゼロ以上、また
は一定車速以上のときは 、リレー31がOFFである
ので、逆ステアリング補正スイッチ17が作用不能で安
全である。
上記第2実施例の電気操作システム部を示す図6におけ
るリミットスイッチ41に替えてリレー51にしたもの
であり、リレー51は車速センサ52からの車速情報を
受けて、車速がゼロまたは一定車速以下のときにONに
なるように設定されているので、車速がゼロ以上、また
は一定車速以上のときは 、リレー31がOFFである
ので、逆ステアリング補正スイッチ17が作用不能で安
全である。
【0012】図9は上記第1実施例のフローダイヤグラ
ムであり、図10は上記第2実施例と第3実施例を組合
せたもののフローダイヤグラムを示し、図11は上記第
1、第2及び第3実施例を組合せたもののフローダイヤ
グラムである。
ムであり、図10は上記第2実施例と第3実施例を組合
せたもののフローダイヤグラムを示し、図11は上記第
1、第2及び第3実施例を組合せたもののフローダイヤ
グラムである。
【0013】また図9及び図11における旋回角センサ
はリミットスイッチ32とカム33とから構成されてい
るが、過負荷防止安全装置の入力として専用の旋回角セ
ンサを設けているものもあるので、このセンサから旋回
角を入力してもよい。
はリミットスイッチ32とカム33とから構成されてい
るが、過負荷防止安全装置の入力として専用の旋回角セ
ンサを設けているものもあるので、このセンサから旋回
角を入力してもよい。
【0014】
【考案の効果】この考案は以上詳述したようして成るの
で、誤って逆ステアリング補正スイッチが操作されて
も、安全装置が設けられていて、ステアリング油圧ライ
ンが切り換わらないので、逆ステアリング機構を備えた
車両の安全性が格段に向上するものである。
で、誤って逆ステアリング補正スイッチが操作されて
も、安全装置が設けられていて、ステアリング油圧ライ
ンが切り換わらないので、逆ステアリング機構を備えた
車両の安全性が格段に向上するものである。
【図1】逆ステアリング機構を備えた上部旋回式車両の
従来の油圧系統図である。
従来の油圧系統図である。
【図2】ステアリングモードの説明図である。
【図3】第1実施例の電気操作システム図である。
【図4】第1実施例が適用されるラフテレーンクレーン
車の要部側面図である。
車の要部側面図である。
【図5】図4におけるA矢視図である。
【図6】第2実施例の電気操作システム図である。
【図7】第2実施例のリミットスイッチとトランスミッ
ションの取付状態説明図である。
ションの取付状態説明図である。
【図8】第3実施例の電気操作システム図である。
【図9】第1実施例のフローダイヤグラムである。
【図10】第1実施例と第2実施例とを組合せたものの
フローダイヤグラムである。
フローダイヤグラムである。
【図11】第1,第2及び第3実施例を組合せたものの
フローダイヤグラムである。
フローダイヤグラムである。
17 逆ステアリング補正スイッチ 31 リレー 32 リミットスイッチ 33 カム 41 リミットスイッチ 51 リレー 52 車速センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 13/00 - 23/94
Claims (3)
- 【請求項1】 逆ステアリング機構を有する上部旋回式
車両において、逆ステアリング補正スイッチ17を作動
させるための安全装置として、上部旋回体が左または右
へ90°以上旋回したことをリミットスイッチ32、及
びカム33で検出した信号により、リレー31を作動さ
せることを特徴とする操向切換時安全装置。 - 【請求項2】 請求項1における安全装置として、トラ
ンスミッションシフトレバー42が中立位置であること
をリミットスイッチ41で検出した信号によりリレー3
1を作動させることを特徴とする操向切換時安全装置。 - 【請求項3】 請求項1における安全装置として、車速
センサ52により、車速がゼロまたは一定車速以下であ
ることを検出した信号によりリレー51を作動させて、
その信号によりリレー31を作動させることを特徴とす
る操向切換時安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1461393U JP2582683Y2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 上部旋回式車両の操向切換時安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1461393U JP2582683Y2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 上部旋回式車両の操向切換時安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0667483U JPH0667483U (ja) | 1994-09-22 |
JP2582683Y2 true JP2582683Y2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=11866059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1461393U Expired - Fee Related JP2582683Y2 (ja) | 1993-03-05 | 1993-03-05 | 上部旋回式車両の操向切換時安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2582683Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6519203B2 (ja) * | 2015-01-30 | 2019-05-29 | 株式会社タダノ | 油圧回路構造及び作業車両 |
-
1993
- 1993-03-05 JP JP1461393U patent/JP2582683Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0667483U (ja) | 1994-09-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |